2021年9月30日木曜日

クリルオイル三洋(三洋薬品HBC株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

三洋薬品HBC株式会社の機能性表示食品,クリルオイル三洋のエビデンス(科学的根拠)

三洋薬品HBC株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【クリルオイル三洋】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

【届出番号】
G470

【届出日】
2021/08/11

【届出者名】
三洋薬品HBC株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
クリルオイル三洋

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
DHA

EPA

ヒドロキシチロソール

アスタキサンチン

クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはEPA・DHA、ヒドロキシチロソール、アスタキサンチンが含まれます。EPA・DHA には、靴をはいたり脱いだりする時の膝の違和感を軽減する機能があることが報告されています。また、EPA・DHA には中性脂肪値を低下させる機能があることが報告されています。ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)が酸化され、酸化LDL-コレステロールになることを抑制させることが報告されています。アスタキサンチンには眼のピント調節機能をサポートし、目の疲労感や目の使用による肩・腰の負担を軽減する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
疾病に罹患していない者

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品の機能性関与成分は、EPA・DHA、アスタキサンチン、ヒドロキシチロソールです。

EPA・DHAの安全性について、欧州食品安全機関(EFSA)はEPAとDHAを組み合わせた5g/日以下の用量における補給摂取は、成人に対する安全性の懸念を引き起こさないと報告しています。
また、EPA・DHAは、医薬品との相互作用の可能性がありますが、本品はパッケージにおいて、十分な注意喚起をおこなっています。
以上より、EPA・DHAを1日摂取目安量として、389mg摂取することの安全性に問題ないと評価いたしました。

アスタキサンチンの安全性情報としては、既存情報による食経験の評価において、食品に含まれる量であればおそらく安全であり、健康食品、サプリメントとしてアスタキサンチンを摂取した場合においても、1日4-40mg、12週間までの摂取で、安全であることが確認されています。
また、アスタキサンチンと医薬品を併せて摂取した場合の相互作用は確認されておりません。
以上より、アスタキサンチンを1日あたり6mg摂取することの安全性に問題ないと評価いたしました。

ヒドロキシチロソールの安全性について、ヒドロキシチロソールを含有するオリーブ果実抽出物が、アメリカにおいてGRAS 物質としてFDAにより認定されており、in vitro遺伝毒性試験、in vivo試験、ヒトにおける長期摂取安全性(1日摂取量:12-30mg)が確認されています。ヒドロキシチロソールは固有の化学構造を有しており、上記情報における成分と本品中の機能性関与成分は同等であると判断しました。
また、ヒドロキシチロソールは、医薬品との相互作用の可能性がありますが、本品はパッケージにおいて、十分な注意喚起をおこなっています。
以上より、ヒドロキシチロソールを1日摂取目安量として5.25mg摂取することの安全性に問題ないと評価いたしました。

なお、本品の機能性関与成分について、消化吸収過程に与えるような加工は行っておらず、加工工程の影響による変質も確認されていないことから、上記安全性情報と本品に含有するEPA・DHA、アスタキサンチン、ヒドロキシチロソールの同等性に問題はないと判断しました。

また機能性関与成分同士の相互作用については、報告されておりません。

以上より、本品を機能性表示食品として販売することに問題はないと判断いたしました。

【摂取する上での注意事項】
●食物アレルギーのある方は原材料をご確認ください。
●クリルオイルは、「えび、かに」には該当しませんが、アレルギーのある方はご注意ください。
●薬を服用中、通院中、妊娠中、授乳中の方は、医師または薬剤師に御相談の上、ご使用ください。
●抗糖尿病薬、抗高血圧薬を服用中の方は本品の摂取を避けてください。
●体質や体調に合わない場合は、ご使用を中止してください。
●開封後はしっかりとチャックを閉めて保存し、お早めにお召し上がりください。
●小さなお子様の手の届かない所に保管してください。
●濡れた手で触るなどせず、衛生的な環境でお取り扱いください。
●乾燥剤が入っておりますので、誤ってお召し上がりにならないようご注意ください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品は、国内GMP、米国GMP、ISO22000の品質管理認証を取得した工場によって製造されています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
①EPA・DHA:血中中性脂肪低下機能に関して
「標題」
EPA・DHAの継続摂取が血中中性脂肪に及ぼす機能性に関する研究レビュー
「目的」
EPA・DHAを含むサプリメントを健常な成人が継続摂取することで、血中中性脂肪が改善することの検証を目的としました。
「背景」
高中性脂肪は動脈硬化を促進することから、国は健康日本21において脂肪エネルギー比率減少の指標を策定し健康増進の普及に取り組んでいます。EPA・DHAは我々日本人にとってとても親しみやすい成分です。このEPA・DHAを含むサプリメントの継続摂取について、中性脂肪改善の機能性を明らかにすることは有意義なことと考えられます。
「レビュー対象とした研究の特性」
国内外のデータベースを用いて文献検索を行いました(最終検索日は2019年1月11日)。あらかじめ設定した条件に従い、ヒト試験において、健常な成人のEPA・DHA継続摂取が、血中中性脂肪に及ぼす機能について論じた文献を採用しました。検索した文献を1次スクリーニングにかけ、さらに除外基準に紹介した後、残った文献をレビューの対象としました。最終的に採用した文献は、ランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施した1報でした。
「主な結果」
採用した論文の主要アウトカムは血中中性脂肪でした。採用した1報の文献では、介入品(EPA8.5mg・DHA121.4㎎)の3週間の摂取は、プラセボ品の摂取と比較して、血中中性脂肪が有意に低下しました。このことから、健常成人がEPA8.5mg・DHA121.4㎎/日以上を継続して摂取すると、対照と比較して空腹時の血中中性脂肪が減少することが明らかとなりました。
「科学的根拠の質」
EPAとDHAが血中中性脂肪に及ぼす効果について文献を調査しましたが、病者を対象とした文献が多い結果となりました。また健常者を対象とした文献では摂取量が多く、PICOSに合致する文献は1報のみでした。このため、出版バイアスについては否定できないものと考えます。

②EPA・DHA:膝関節改善機能に関して
「標題」
EPA・DHAの摂取による日常的な動作・活動における膝関節の改善機能に関する研究レビュー
「目的」
疾病に罹患していない健常成人が EPA・DHAを摂取した際の、日常的な動作・活動における膝関節の改善機能について検証しました。
「背景」
現在、超高齢社会を迎えている日本では、運動器の障害によって、日常生活に支援や介護が必要となる高齢者の方が増加しています。また、近年問題となっているロコモティブシンドロームの原因として、加齢に伴って起こる運動器の機能低下、軟骨の加齢を主因とした変形性関節症などが挙げられ、膝関節の機能を維持・改善することが重要と言われています。EPA・DHAには、膝関節の機能を改善する機能性が報告されているため、研究レビューを実施して、科学的エビデンスを確認しました。
「レビュー対象とした研究の特性」
疾病に罹患していない健常成人を対象として、EPA・DHAの有効性を検討している試験報告を調べました。
「主な結果」
データベース検索により228報の文献が抽出され、除外基準に抵触するか確認したところ2報が採用文献となりました。すべての採用文献が、事実を示す可能性が高いとされる試験デザイン(ランダム化比較試験)を用いた研究でした。
2報のうち2報で、EPA・DHAの経口摂取により膝関節の機能を改善する有効性が報告されていました。有効性を肯定する報告から、EPAとして60mgおよびDHAとして27.5mg以上摂取することによって、日常的な動作・活動時の膝関節を改善する機能が期待できるものと判断しました。
「科学的根拠の質」
本研究レビューの限界は、英語と日本語のみを検索のキーワードとしたため、他の言語で書かれている文献が調査されておりません。しかし、複数の研究報告でEPA・DHAの摂取による有効性が支持されていることから、科学的根拠は十分であると判断しました。

③ヒドロキシチロソール:LDLコレステロール酸化抑制機能に関して
「標題」
機能性関与成分ヒドロキシチロソールを用いた健常者におけるLDLコレステロールの酸化抑制機能に関する研究レビュー
「目的」
健常者がヒドロキシチロソールを摂取した際の、血中のLDLコレステロールの酸化を抑制させる機能を有するか評価することを目的としました。
「背景」
動脈硬化の発症・進展には代謝異常や炎症、酸化ストレスなど様々な要因が複雑に絡み合っていますが、これまでの研究から酸化LDLは動脈硬化の成因として中心的な役割を果たしていると考えられています。EFSA(European Food Safety Authority)は、オリーブからのポリフェノールの一種である、ヒドロキシチロソールとその誘導体を摂取することによりLDLコレステロールの酸化変性からの保護機能を有することが認められています。そこで、本レビューでは、ヒドロキシチロソールを摂取することによる血中のLDLコレステロールを酸化抑制させる効果の検証を行いました。
「レビュー対象とした研究の特性」
複数のデータベースを用いて英語及び日本語の文献検索を行い、有効性を検討している試験報告を調べました。
「主な結果」
データベース検索により81報の文献が抽出され、除外基準に抵触するか確認したところ4報が採用文献となりました。すべての採用文献が、事実を示す可能性が高いとされる試験デザイン(ランダム化比較試験)を用いた研究でした。ヒドロキシチロソールを1日あたり1.59mg-15mg摂取することにより、血中のLDLコレステロールの酸化を有意に抑制したことが確認されました。
「科学的根拠の質」
本レビューの限界としては、英語と日本語のみを検索のキーワードとしたため、他の言語で書かれている文献が調査されておりません。しかしながら、評価の対象は質の高い臨床試験とされているRCTであり、またEFSAにおいて本研究レビューにおける有効性と同等の機能性が認められていることから、科学的根拠は十分であると判断しました。

④アスタキサンチン:眼の機能に関して
「標題」
機能性関与成分アスタキサンチンの摂取による眼のピント調節機能、眼の疲労感、眼の使用による肩・腰の負担を軽減する機能に関する研究レビュー
「目的」
疾病に罹患していない健常成人が アスタキサンチンを摂取した際の、眼のピント調節機能、眼の疲労感および眼の使用による肩・腰の負担を軽減する機能がみられるか評価することを目的としました。
「背景」
アスタキサンチンはカロテノイドの一種で、抗酸化作用など様々な機能を持つことが知られています。これまで、アスタキサンチンによる眼の調節機能の改善や疲れ眼を軽減する機能性について複数の研究が実施されているため、研究レビューを実施して、科学的エビデンスを確認しました。
「レビュー対象とした研究の特性」
健常成人を対象に対照群(プラセボ摂取群)を用いてアスタキサンチン摂取の効果を評価した試験を対象とし、複数のデータベースを用いて論文検索を行いました。
「主な結果」
データベース検索により134報の文献が抽出され、除外基準に抵触するか確認したところ6報の論文が対象となり、すべてが、事実を示す可能性が高いとされる試験デザイン(ランダム化比較試験)を用いた研究でした。アスタキサンチンには、健常者が6 mg/日以上摂取することにより、眼のピント調節機能を改善し、疲れ眼および肩・腰の負担を軽減する機能を有する可能性が高いことが明らかとなりました。アスタキサンチン4mg/日の摂取で「眼のピント調節機能」に関する項目において、アスタキサンチン5mg/日の摂取で「眼の疲労感」に関する項目において、アスタキサンチン6-9mgの一日摂取量で「眼の疲労感」「肩・腰に関する負担」に関する項目において、それぞれプラセボ群と比べて有意に改善・軽減していました。
「科学的根拠の質」
本レビューの限界としては、英語と日本語のみを検索のキーワードとしたため、他の言語で書かれている文献が調査されておりません。しかし、複数の研究報告でアスタキサンチンの摂取による有効性が支持されていることから、科学的根拠は十分であると判断しました。

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