日本流通産業株式会社:くらしモアバナナの効果とエビデンス(科学的根拠) |
届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名 |
G714 2021/10/05 日本流通産業株式会社 (1120001093468) くらしモアバナナ 生鮮食品 GABA |
楽天市場で検索 日本流通産業株式会社 GABA(γ-アミノ酪酸) |
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参考 動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画) ■生鮮食品の機能性表示食品 ■免疫維持に効果の機能性表示食品 ■鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品 ■痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品 |
【表示しようとする機能性】 |
本品にはGABAが含まれ、GABAを20mg/日摂取すると、高めの血圧を低下させる機能があることが報告されています。本品を可食部120g(2~3本)食べると機能性が報告されている一日当たりの機能性関与成分の量の50%を摂取できます。 |
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【想定する主な対象者】 |
日本人の疾病に罹患していない者(正常高値血圧者:未成年者、妊産婦、授乳婦は除く) |
【安全性の評価方法】 |
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。 |
【安全性に関する届出者の評価】 |
本製品、バナナの喫食の歴史は大変長く、流通量も多い。2020年、輸入量は約106万トン(財務省貿易統計)、一世帯(二人以上の世帯)あたりの購入数量は平均19.2kg(家計調査:総務省統計局)というデータも報告されている。 当社は2013年10月頃からフィリピン産の「くらしモアバナナ」の販売を開始している。当該バナナの品種は主にキャベンディッシュ(英語:Cavendish)であり、2014年~2020年の累計販売量は、約37,446万トン、2020年の年間販売量は約3,156トンと相当な量の流通があることから、喫食実績は十分である。 バナナに含まれる機能性関与成分GABAは、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報の素材情報データベース によると、「通常の食事からの摂取においてはおそらく安全」とされている。したがって、当該商品(バナナ)においても安全性に問題はないと考えられる。 医薬品との相互作用については、各データベースでは以下のように記載されている。 ・国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報の素材情報データベース 「降圧薬や降圧作用を有するハーブとの併用により、低血圧を起こす可能性がある。」 ・ナチュラルメディシン・データベース 「γ-アミノ酪酸(GABA)は血圧を低下させるようです。GABA と降圧薬を併用すると 血圧が過度に低下するおそれがあります。このような降圧薬にはカプトプリル エナラプリルマレイン酸塩 ロサルタンカリウム バルサルタン ジルチアゼム塩酸塩 アムロジピ ンベシル酸塩 ヒドロクロロチアジド フロセミドなど多くあります。」 上述のような記載があったことから、摂取上の注意として「本品は多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。高血圧治療薬を服用している方は医師・薬剤師にご相談ください。」と注意喚起をしている。 以上の通り、当該商品について安全性に十分配慮しており、機能性 表示食品として販売することは適切であると考える。 |
【摂取する上での注意事項】 |
本品は多量に摂取することで、健康が増進されるものではありません。高血圧治療薬を服用している方は医師・薬剤師にご相談ください。 |
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 |
衛生管理体制:SOP(標準作業手順)に基づき、適切な防除等を行い、園地毎に作成する「栽培履歴」に記録・点検・保管している。 均質性管理:「くらしモアバナナ」を生産する、スミフルグループの生産会社Sumifru (Philippines) Corporationが、バナナ生産~出荷(輸出)までを担い、安定した品質のバナナをトータル管理している。均質性を高めるために、各作業マニュアル整備と作業トレーニングを通じて栽培技術のレベルを管理。また、バナナ研究所における育種研究、および健康な苗の生産、病害虫の防除基準、肥料等の他、様々な品質基準等をトータル管理するとともに、収穫基準も生育状況に合わせながら調整し、品質の安定に努めている。なお、栽培時に使用する肥料、農薬等に関する情報は日本に共有し、国内の法令に照らし合わせ、確認している。また、日本に入荷したバナナはランダムに抜き取り毎週定期検品を実施し、品質に問題があれば「製品ロット番号(生産履歴番号)」をもとにフィリピンへ改善を依頼し、品質の安定に努めている。また加えて「くらしモアバナナ」の原料となる「低地栽培バナナ園地」のG-GAP認証取得面積比率は約8割を占めている。 なお、届出後も機能性関与成分の安定性を継続的に確認するため、年に1回機能性関与成分の分析試験を実施し、品質の管理に努めていく。 規格外製品流通防止体制:収穫後、選果場において、洗浄タンクでバナナの汚れを取るために水洗いした後、重量や太さなどの品質基準を満たしていない不良品を除外し、複数の作業スタッフによる目視確認をしたうえで、袋詰め・箱詰めしている。箱詰めされたバナナは、バナナ専用船で適温管理され、品質を維持しながら日本に輸送する。 |
【機能性の評価方法】 |
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 |
【届出者の評価(エビデンス)】 |
【標題】 最終製品「くらしモアバナナ」に含有する機能性関与成分GABAによる血圧低下の機能性に関する定性的研究レビュー 【目的】 日本人の正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者に対して、GABAを含む食品の12週間以上の継続摂取が、血圧低下効果を有するかを明らかにするため、定性的研究レビューを実施した。 【背景】 GABAを配合した本製品を機能性表示食品として販売するにあたり、本食品の血圧低下作用について検証するために、研究レビューを行った。 【レビューを対象とした研究の特性】 3つのデータベースを情報源として用いた。PubMed(最終検索日:2018年10月19日)、JDreamⅢ(最終検索日:2018年10月15日)、医中誌Web(最終検索日:2018年10月15日)を検索し、ハンドサーチは実施しなかった。各データベースとも検索期間は限定せずに、最終検索日までの全範囲を対象として検索を行った。また、未報告研究についてはUMIN臨床試験登録システム(UMIN-CTR、最終検索日:2018年10月17日)を用いて検索した。レビューを対象とした研究は「日本人の成人男女の疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者」を対象集団とし、研究デザインがランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験のものである。最終的に評価した文献は5報であった。 【主な結果】 採用された文献5報はすべて日本人の成人男女の疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者を対象としていた。5報全てで疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)での層別解析を行っていた。罹患していない者(正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者を対象とした5報のうち4報で、GABAの12週間以上の継続摂取により対照群と比較して収縮期血圧と拡張期血圧の有意な低下が確認された。罹患していない者(正常高値血圧者)での層別解析を行った5報のうち4報でも同様に、GABAの12週間以上の摂取により対照群と比較して収縮期血圧と拡張期血圧の有意な低下が確認された。本研究レビューの結果からGABA(20mg/日以上)の摂取は収縮期血圧と拡張期血圧を有意に低下させる、血圧低下作用を有する肯定的な結果が得られた。 【科学的根拠の質】 採用文献5報はすべてRCTで、論文の質はQL1(高い)であった。選択バイアス、症例減少バイアス、その他のバイアスが認められるものがあるが、いずれもQL1の論文を採用しており、エビデンスの強さはB(肯定的な根拠がある)と判断した。本研究レビューの限界として、採用文献数が5報と少ないこと、GABAの摂取期間が12週間~16週間と短く、より長期に摂取した場合の効果が不明であることが挙げられる。 |
消費者庁に届出られた機能性表示食品のあれこれ。表示する機能性(効果)・エビデンス・主な対象者・機能性関与成分名・安全性に関する評価・製造品質管理情報・摂取する際の注意事項。
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