株式会社明菱が消費者庁に届出た機能性表示食品ライク レジコのエビデンス(科学的根拠) |
株式会社明菱が消費者庁に届出た機能性表示食品【ライク レジコ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。 |
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。 毎週アップします。 チャンネル登録をお願いします。 【先週分】 |
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動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧 |
外部サイト 機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。 会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。 【機能性表示食品まとめ一覧】 株式会社明菱 |
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機能性表示食品検索 |
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【届出番号】 |
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F423 | |
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2020/09/02 | |
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株式会社明菱 | |
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。 | |
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ライク レジコ | |
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加工食品(その他) | |
【機能性関与成分名】 |
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湿熱処理レジスタントスターチ | |
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。 |
【表示しようとする機能性】
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本品には湿熱処理レジスタントスターチが含まれます。 湿熱処理レジスタントスターチには健康な方の高めの空腹時血糖値を低下させる機能があることが報告されています。 高めの空腹時血糖値が気になる方に適した食品です。 また、湿熱処理レジスタントスターチには善玉菌とよばれる腸内の酪酸菌を増やし、有用物質である酪酸を増加させることにより、腸内環境を改善することが報告されています。 腸内環境を改善したい方に適した食品です。 |
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【想定する主な対象者】 |
健康な成人男女であり、高めの空腹時血糖値が気になる方や、腸内環境を改善したい方 |
【安全性の評価方法】 |
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。 既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。 既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。 |
【安全性に関する届出者の評価】 |
当該食品は機能性関与成分(湿熱処理レジスタントスターチ)を一日摂取目安量あたり40g含む。 機能性関与成分を含むハイアミロースコーンスターチは、国内において2004年以来年間100トン程度販売されており、主にパンやクッキーや栄養バー等の健康食品に使われ、健康な高校生から中高年まで、朝昼食、スポーツ時、残業食などで全般的に幅広く摂取されている。摂取量は機能性関与成分(湿熱処理レジスタントスターチ)として0.5~5g/日である。販売以来、健康被害の報告はない。 これまでの販売実績からは一日摂取目安量40g/日の喫食実績は不明であるため、湿熱処理レジスタントスターチの機能性に関する報告論文により安全性を評価した。文献では、健常成人16人が摂取目安量にあたる40g/日を12週間継続摂取した結果、有害事象の発生はなく全ての被験者が試験を終えた。また、食品安全委員会の食品安全総合情報システムに登録されている特定保健用食品(評価案件ID:kya20030805074、評価品目名:ファイバー食パン爽快健美)は「湿熱処理ハイアミロースコーンスターチ」、すなわち当該食品の機能性関与成分を関与成分とするものであり、このデータベースの中で、「薬事・食品衛生審議会において行われたファイバー食パン 爽快健美についての特定保健用食品としての安全性の審査の結果を妥当と考える」との評価がなされており「湿熱処理ハイアミロースコーンスターチ」の安全性の評価は十分であると考えられる。摂取目安量の3倍(120g/日)を継続摂取した一次情報はなかったが、レジスタントスターチ120g以上の摂取は、当該製品で4.5合以上に匹敵する。日本人の精米摂取量は1日一人当たり1合と推計されており(農林水産省「食料需給表」)、血糖値を気にする健常成人が4.5合/日以上のご飯を摂取することは、現実的にほとんどないと考えられ、多量摂取による有害事象の発生はないと考えられた。以上のことから、当該製品の安全性は高いと評価した。 |
【摂取する上での注意事項】 |
本品は、一度に多量に食べると、おなか緩くなる場合があります。多量摂取でより健康が増進するものではありません。一日当たりの摂取目安量をお守りください。 |
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GMP等の認証はないが、HACCPの導入を目指し、三重県の自主衛生管理認定制度から取り組みを進め、製造施設・従業員の衛生管理及び規格外製品の流通を防止している。 |
【機能性の評価方法】 |
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 |
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空腹時血糖値を下げる作用 【標題】湿熱処理レジスタントスターチを用いた健常成人に対する空腹時血糖値を下げる作用の研究レビュー。 【目的】糖尿病予備群を含む健常者が湿熱処理レジスタントスターチを摂取すると、プラセボ(低レジスタントスターチ食)に比べて、空腹時血糖値が低いかを検証。 【背景】レジスタントスターチの血糖値に関する作用の文献は多く、欧州では食後血糖値抑制効果、米国では2型糖尿病リスク低減効果の表示が認められている。日本でも血糖値に関する作用への期待が大きいため、空腹時血糖値を下げる効果を研究レビューが必要と考えられた。 【レビュー対象とした研究の特性】3つのデータベースを用いて論文検索を行い6報の論文で研究レビューを実施。被験者は過体重や糖尿病境界型を含む健常者で、被験者数は12~33名、(男4~12、女4~25)、年齢は18~70歳。全て無作為化盲検試験で、1報は並行群間試験5報は交差比較試験。摂取方法はスープまたは、食材料として通常の調理に使用。摂取期間は3~12週間。全論文で通常澱粉が対照(プレセボ)として用いられていた。全ての論文に利益相反はなかった。 【主な結果】空腹時血糖値が有意に低下した論文が3報、低下した論文が1報、効果なしとする論文が2報で、効果があるとする論文が、なしとする論文に優った。割り付け数は、介入群も対照群も10~33名。6報中2報に脱落者あり(16名中1名、33名中9名)。全ての論文に有害事象の報告はなかった。 【科学的根拠の質】研究の限界として、文献検索にはPubMed(米国データベース)とJ-DreamⅢ(日本)を用いたのでパブリケーションバイアスと言語バイアスは回避できているが、英語キーワード検索のため他言語文献が漏れている可能性が考えられた。研究レビューに用いた文献は全て質の高い無作為化比較試験の査読付き論文であった。効果の一貫性は、介入効果があるとする文献(3報)と介入効果の可能性が示唆された文献(1報)が、効果なしとする文献(2報)に優っており一貫性があると考えられた。スープや食材料として料理に使用するなど通常の食事形態で介入して効果が得られており、一般化可能性は高いと考えられた。研究の限界に関しては、有効性が示された研究に比べ、有効性が示されなかった研究は公表されない可能性が高いというリスクはありえます。また、食事だけでなく、運動、その他生活習慣など影響を与えうる因子の影響について、継続した研究が必要と考えられます。 酪酸を増やす作用 【標題】湿熱処理レジスタントスターチを用いた健常成人に対する糞中酪酸濃度を上げる作用の研究レビュー。 【目的】健常者が湿熱処理レジスタントスターチを摂取すると、プラセボ(低レジスタントスターチ食)に比べて、糞中酪酸濃度が高いかを検証。 【背景】F.プレウスニツィはおなかの健康に有用な酪酸を生産することが知られている腸内細菌であるが、嫌気性菌であるため経口摂取(プレバイオティクス)ができない。湿熱処理レジスタントスターチはF.プレウスニツィを増やして酪酸を増やす作用に関する文献が多数あり、おなかの健康への期待は大きいため、酪酸を増やす作用の研究レビューが必要と考えられた。 【レビュー対象とした研究の特性】3つのデータベースを用いて論文検索を行い4報の論文を用いて研究レビューを実施。被験者は健常者で、被験者数は11~46(男5~23、女6~30)、年齢は22~66歳、全て無作為化二重盲検試験で、1報は並行群間試験、3報は交差比較試験。摂取方法は飲料、クッキー、シリアル、マフィン、または食材料として通常の料理に使用。摂取期間は2~4週間。全論文で通常澱粉を対照(プラセボ)として使用。全ての論文に利益相反はなかった。 【主な結果】4報すべての論文で酪酸が有意に増加していた。割り付け数は、介入群も対照群も11~46名。4報中1報に脱落例あり(46名中3名)。全ての論文に有害事象の報告はなかった。 【科学的根拠の質】研究の限界として、文献検索にはPubMed(米国データベース)とJ-DreamⅢ(日本)を用いたのでパブリケーションバイアスと言語バイアスは回避できているが、英語キーワード検索のため他言語文献が漏れている可能性が考えられた。研究レビューに用いた文献は全て質の高い無作為化盲検化比較試験の査読付き文献であり、盲検化バイアスも回避できた。効果の一貫性は、全ての文献で、有意な介入効果が見られ、効果に一貫性があると考えられた。飲料、クッキー、シリアル、マフィン、食材料など通常の食品で介入して効果が得られており、一般化可能性は高いと考えられた。研究の限界に関しては、有効性が示された研究に比べ、有効性が示されなかった研究は公表されない可能性が高いというリスクはありえます。また、食事だけでなく、運動、その他生活習慣など影響を与えうる因子の影響について、継続した研究が必要と考えられます。 |
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