2021年2月25日木曜日

SUS乳酸菌CP1563スリムラクト(アサヒグループ食品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

アサヒグループ食品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品SUS(エスユーエス) 乳酸菌CP(シーピー)1563スリムラクトのエビデンス(科学的根拠)


アサヒグループ食品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【SUS(エスユーエス) 乳酸菌CP(シーピー)1563スリムラクト】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

アサヒグループ食品株式会社

【届出番号】
F813

【届出日】
2021/01/19

【届出者名】
アサヒグループ食品株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
SUS(エスユーエス) 乳酸菌CP(シーピー)1563スリムラクト

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)が含まれます。乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)には、おなかの脂肪(体脂肪、内臓脂肪)を減らす機能が報告されていますので、肥満気味の方に適しています。

【想定する主な対象者】
肥満気味の方

【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
(ア)食経験及び安全性試験の既存情報による評価
 本品の機能性関与成分である乳酸菌CP1563株(以下CP1563株)由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(以下10-HOA)は以下の評価により十分な安全性が確認された。
食経験:CP1563株は食経験のあるアミロボラス菌(Lactobacillus amylovorus)としてEFSA(欧州食品安全機関)のQPS(安全性適格推定)やIDF(国際酪農連盟)リストに記載され、本品の類似食品「カラダカルピス」500(届出番号D278、2019年3月発売)でも重篤な健康被害の報告はないが、本類似食品の販売期間が短いため評価不十分とした。
既存情報:CP1563株の破砕菌体を200mg/日含む(10-HOA 1.44㎎含む)飲料を18週摂取させた結果、安全性に問題なかったが短期間のため評価不十分とした。
安全性試験評価:CP1563株由来の10-HOA を5.71mg含む飲料を1日1本(本品一日摂取目安量の約4倍量)12週間摂取させた試験及びCP1563株由来の10-HOA 5.71mgを含む飲料を1日3本(17.13mg、本品一日摂取目安量の約12倍量)4週間摂取させた過剰摂取試験で安全性に問題はなかった。
 本品と安全性試験で用いた原料の機能性関与成分は定量、定性的に同等である。また、本品の配合原料は機能性関与成分の品質に影響がないことを確認している。さらに、崩壊性試験の結果が問題ないことから、本品と安全性試験で用いた飲料の摂取で機能性関与成分の消化、吸収に大きな違いはないと考えられる。よって、本品と安全性試験で用いた飲料は同等であり、試験結果を本品の安全性評価に用いることが可能と判断した。
 以上の結果、CP1563株由来の10-HOA及び本品の安全性は問題ないと判断した。

(イ)医薬品との相互作用
 医薬品との相互作用は調査したデータベースでは報告がなかった。CP1563株が属するLactobacillusと医薬品との相互作用では、抗生物質がLactobacillus生菌との併用で生菌を死滅させ、有効性を低下させる可能性が報告されているが、加熱殺菌体のCP1563株では影響ないと推察する。従って、本品を販売することは問題ないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
・一日摂取目安量を守ってください。
・小児の手の届かないところに保管してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品は、バイホロン株式会社 大沢野工場で製造、充填及び包装を行う。バイホロン株式会社 大沢野工場は国内GMP、米国GMP認定工場である。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(ア)標題
 乳酸菌CP1563株(以下、CP1563株)由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(以下、10-HOA)による体脂肪及び内臓脂肪の減少に関する定性的研究レビュー

(イ)目的
 健常成人におけるCP1563株由来の10-HOAの摂取が、体脂肪及び内臓脂肪の減少に有効であるかどうかを明らかにすることを目的とした。

(ウ)背景
 CP1563株の破砕菌体を経口摂取することで体脂肪率や体脂肪面積、内臓脂肪面積を減少させることが報告されている。しかしながら、CP1563株由来の10-HOAを経口摂取することにより、体脂肪及び内臓脂肪の減少に有効であるかを検証した学術論文としての研究レビューはない。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
 日本語及び外国語文献のデータベースによりランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を検索した。

(オ)主な結果
 採用文献は1報であった。Body Mass Index(BMI)が23以上30未満の日本人成人男女200名を対象に、CP1563株の破砕菌体粉末を一日摂取量当たり200㎎(CP1563株由来の10-HOA 1.44㎎含む)で18週間摂取させた結果、プラセボの経口摂取に比べて、腹部の総脂肪面積及び腹部の内臓脂肪面積が有意に減少した(群間有意差あり)。また、メタボリックシンドロームではなく肥満症でもない健常者の層別解析においても、プラセボの経口摂取に比べて、腹部の内臓脂肪面積及び腹部の総脂肪面積が有意に減少した(群間有意差あり)。
 なお、対象者及び腹部の総脂肪面積及び腹部の内臓脂肪面積の評価方法は、体脂肪関係を評価するための対象者及び効果指標として、日本人において妥当性が得られ、かつ学術的に広くコンセンサスが得られている。

(カ)科学的根拠の質
 採用文献1報で腹部の体脂肪及び腹部の内臓脂肪の減少が確認された。症例減少バイアスに中程度のバイアスリスクが確認されたが、それ以外に問題となるバイアスリスクはなかった。本品は錠剤であり、採用文献の試験食品である飲料とは異なるが、本品の崩壊性試験において規定時間内で崩壊することが確認さているため、剤型の違いによる機能性の違いはないと考える。
 採用文献の著者に届出者の関連会社社員が含まれるため、経済的利益相反が存在する。また、採用文献数が1報と少ないことが本研究レビューの限界であり、今後更にヒト試験による検証が必要である。
(構造化抄録)

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