日清フーズ株式会社:小麦ブランの効果とエビデンス(科学的根拠) |
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| G726 2021/10/11 日清フーズ株式会社 (5010001053512) 小麦ブラン 加工食品(その他) 小麦由来アラビノキシラン |
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【表示しようとする機能性】 |
| 本品には小麦由来アラビノキシランが含まれます。小麦由来アラビノキシランは善玉菌(酪酸菌)を増やすことで、腸内環境を改善することが報告されています。また、小麦由来アラビノキシランは食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。 |
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【想定する主な対象者】 |
| 腸内環境を改善したい健常成人、食後の血糖値が気になる健常成人 |
【安全性の評価方法】 |
| 喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。 既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。 |
【安全性に関する届出者の評価】 |
| ①喫食実績に基づく安全性の評価 小麦由来アラビノキシランは、小麦由来の食物繊維の主成分であり、食用小麦ブランや小麦全粒粉に天然に含まれている。原料メーカー(日清製粉株式会社)は30年以上にわたって食用小麦ブランおよび小麦全粒粉を販売しており、これまでに重篤な健康被害の報告はない。喫食実績は十分と考えているが、小麦ブランについて既存情報による安全性の評価も併せて実施した。 ②既存情報に基づく安全性の評価 小麦ブランの安全性については以下の情報がある。 ・適切に摂取する場合、おそらく安全である。摂取により、鼓腸や胃腸の不快感を引き起こす可能性がある。 |
【摂取する上での注意事項】 |
| 一度に多量に食べた場合、又は体質・体調により、おなかがゆるくなることがあります。多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日当たりの摂取目安量を超えての摂取はお控えください。 |
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 |
| 本品はFSSC 22000 認証を取得した国内工場で製造しています。 |
【機能性の評価方法】 |
| 最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 |
【届出者の評価(エビデンス)】 |
| 1.整腸作用 ①標題 小麦由来アラビノキシランによる健常成人に対する善玉菌を増やし、腸内環境を改善する効果(以下、整腸作用)の機能性に関するシステマティックレビュー ②目的 健常な成人に対する、小麦由来アラビノキシランの摂取による整腸作用について、ヒト試験論文のシステマティックレビュー(SR)に基づいて評価するとともに、小麦由来アラビノキシランの有効投与量を推定することを目的とした。 ③背景 食物繊維の摂取は、腸内環境を整えることによる便通の改善、血糖値上昇の抑制など、健康にとって良い効果をもたらすことが知られてきた。しかし、近年の日本においては食の欧米化などにより、食物繊維の摂取量が減少傾向にあり、日本人の成人(20-64歳)においては1日男性21g以上、女性18g以上の食物繊維摂取が目標とされている(日本人の食事摂取基準2020年版)ところ、実際の摂取量は、平均15.0g(平成30年国民健康・栄養調査報告)と低く、食物繊維の摂取量を増やすことが健康の維持増進には望ましいと考えられる。 小麦食物繊維の主要成分である小麦由来アラビノキシランは、主に不溶性食物繊維であるヘミセルロースの一種である。食物繊維の中でも特にお腹の調子を整える効果が高いこと、食品としての安全性が高いことなどから、これまで特定保健用食品の成分としても使用されてきた。これまで小麦由来アラビノキシランの整腸作用についての研究レビューは実施されていない。 ④レビュー対象とした研究の特性 PubMed、The Cochrane Libraryおよび医中誌Webの3つのデータベースを使用し、健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象に小麦由来アラビノキシランを用いて整腸作用について調査したランダム化比較試験及び準ランダム化比較試験を中心とした臨床試験(ヒト試験)を収集した。そして、3報の臨床試験の文献が採用された。健常成人に小麦由来アラビノキシランを摂取させることで、整腸作用(アウトカム:糞便中の微生物(腸内細菌)、糞便中の短鎖脂肪酸量、排便量、および排便回数、排便日数)に関する機能性において肯定的な結果が報告されていた。採用された3報について、アウトカムを評価し、総合的に機能性の根拠となるかどうかについて検証した。そして、いずれも日本で研究が実施され報告されているため、この結果は日本人への外挿性に問題ないと判断した。 ⑤主な結果 小麦由来アラビノキシランを2.1g/日摂取することで、善玉菌に属する酪酸菌が増加、糞便中の短鎖脂肪酸量が増加したことから腸内環境が改善すること、および排便量、排便回数、排便日数が増加することが確認された。よって、一日当たり2.1gの小麦由来アラビノキシラン摂取は整腸作用が期待できるものと考える。 ⑥科学的根拠の質 採用した文献は3報であり「糞便中の微生物(腸内細菌)」「糞便中の短鎖脂肪酸量」「排便量」「排便回数」「排便日数」の各アウトカムにおいてプラセボ群と比較して統計学的に有用な効果が確認された。これらの「整腸作用」について、小麦由来アラビノキシラン摂取による機能性が認められた報告における1日あたりの摂取量は1.5g-2.9gであった。これら採用文献のエビデンス総体についてバイアスリスクは「中」-「低」、またエビデンスの強さは「中」とした。評価した文献3報はいずれも、リサーチクエスチョンに対して肯定的な文献であり、プラセボ群との比較で統計学的に有意な効果が確認されていた。以上により、Totality of Evidenceの観点から「整腸作用」に関し、小麦由来アラビノキシランによる有用性は肯定的であると判断した。なお、投与量については、計算値(1.5g、1.7g)を除外し、明確な投与量が判明している2.1gを下限値とした。 本レビューの限界として、サンプリングバイアス(被験者の偏り)があるが、それはシステマティックレビューに共通する限界である。また、文献数が少ないことから出版バイアスは検討していないため完全には否定できないが、後発の報告により本研究レビューの結論が大きく変更される可能性は低いと判断した。以上、本研究レビューの結果から、小麦由来アラビノキシランの整腸作用(善玉菌を増やし、腸内環境を改善する効果)には科学的根拠があると判断した。 2.食後の血糖値上昇抑制効果 ①標題 小麦由来アラビノキシランによる健常成人に対する食後の血糖値上昇抑制効果に関するシステマティックレビュー ②目的 健常な成人に対する、小麦由来アラビノキシランの摂取による食後の血糖値上昇抑制効果について、ヒト試験論文のシステマティックレビュー(SR)に基づいて評価するとともに、小麦由来アラビノキシランの有効投与量を推定することを目的とした。 ③背景 食物繊維の摂取は、腸内環境を整えることによる便通の改善、血糖値上昇の抑制など、健康にとって良い効果をもたらすことが知られてきた。しかし、近年の日本においては食の欧米化などにより、食物繊維の摂取量が減少傾向にあり、日本人の成人(20-64歳)においては1日男性21g以上、女性18g以上の食物繊維摂取が目標とされている(日本人の食事摂取基準2020年版)ところ、実際の摂取量は、平均15.0g(平成30年国民健康・栄養調査報告)と低く、食物繊維の摂取量を増やすことが健康の維持増進には望ましいと考えられる。 小麦食物繊維の主要成分である小麦由来アラビノキシランは、主に不溶性食物繊維であるヘミセルロースの一種であり、メタボリックシンドローム指標の改善効果があることが知られている。これまで小麦由来アラビノキシランの食後の血糖値上昇抑制効果についての研究レビューは実施されていない。 ④レビュー対象とした研究の特性 PubMed 、The Cochrane Library、J DreamIIIの3つのデータベースを使用し、健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象に小麦由来アラビノキシランを用いて 食後の血糖値上昇抑制効果について調査したランダム化比較試験(ランダム化比較試験)及び準ランダム化比較試験を中心とした臨床試験(ヒト試験)を収集した。そして、3報の臨床試験(ヒト試験)の文献が採用された。採用された3報について、アウトカムを評価し、総合的に機能性の根拠となるかどうかについて検証した。健常成人に小麦由来アラビノキシランを摂取させると、食後の血糖値上昇抑制効果に関する機能性において肯定的な結果が報告されていた。また、3報のうち1報は日本で実施された研究であり、レビュー結果の日本人への外挿性に問題はないと判断した。 ⑤主な結果 本研究レビューにおいて、小麦由来アラビノキシラン2.7g-7.6g/食摂取することで、食後の血糖値上昇を抑制する効果が確認された。よって、2.7g/食の小麦由来アラビノキシラン摂取は、「食後の血糖値上昇をゆるやかする」効果が期待できるものと考える。 ⑥科学的根拠の質 採用した論文は3報で、それぞれ評価者の主観の入らない指標が用いられており、「血糖値」のアウトカムにおいてプラセボ群と比較して統計学的に有用な効果が確認された。これらの「血糖値上昇抑制効果」について、小麦由来アラビノキシラン摂取による機能性が認められた報告における1日あたりの摂取量は2.7g-7.6gであった。これら採用文献のエビデンス総体についてバイアスリスクは「低」、またエビデンスの強さは「中」と評価した。評価した文献3報はいずれも、リサーチクエスチョンに対して肯定的な文献であり、プラセボ群との比較で統計学的に有意な効果が確認されていた。以上により、Totality of Evidenceの観点から「血糖値上昇抑制効果」に関し、小麦由来アラビノキシランによる有用性は肯定的であると判断した。なお、投与量については、最小量である2.7gを下限値とした。 本レビューの限界として、サンプリングバイアス(被験者の偏り)があるがそれはシステマティックレビューに共通する限界である。また、文献数が少ないことから出版バイアスは検討していないため完全には否定できないが、後発の報告により本研究レビューの結論が大きく変更される可能性は低いと判断した。以上、本研究レビューの結果から、小麦由来アラビノキシランの「食後の血糖値の上昇を抑制する効果」には科学的根拠があると判断した。 |
消費者庁に届出られた機能性表示食品のあれこれ。表示する機能性(効果)・エビデンス・主な対象者・機能性関与成分名・安全性に関する評価・製造品質管理情報・摂取する際の注意事項。
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| 参考 動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画) ■生鮮食品の機能性表示食品 ■免疫維持に効果の機能性表示食品 ■鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品 ■痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品 |
【表示しようとする機能性】 |
| 本品には、こんにゃく由来グルコシルセラミドが含まれています。こんにゃく由来グルコシルセラミドは、肌のバリア機能(保湿力)を高めることが報告されています。肌の乾燥が気になる方に適した食品です。 |
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【想定する主な対象者】 |
| 肌が乾燥しがちな方 |
【安全性の評価方法】 |
| 安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。 |
【安全性に関する届出者の評価】 |
| 1.食経験の評価 日常、我々が毎日食べている食事の中には、かなりの量のグルコシルセラミドが含まれており、日常の食事から1日当たり20~70mg程度のグルコシルセラミドを摂取していることが報告されている。また、本品の機能性関与 成分であるこんにゃく由来グルコシルセラミドを含む原材料であるこんにゃく芋粉抽出物は、2002年より製造・販売されている。 2.既存情報による安全性試験の評価 グルコシルセラミドの安全性について文献調査を実施したが、グルコシルセラミドの安全性に関して報告されていなかった。 3.安全性試験の実施による評価 機能性関与成分である「こんにゃく由来グルコシルセラミド」を含む原材料 である「こんにゃく芋粉抽出物」の安全性について以下の試験を実施して 評価した。 1)急性毒性試験 マウスを用いてこんにゃく芋粉抽出物の急性経口毒性試験を、5,000mg/kgの 用量で実施したところ、異常及び死亡は認められなかった。このことから、 単回経口投与によるLD50値は、雌雄ともに5,000mg/kg以上であると考えられた。 2)亜急性毒性試験 ラットを用いてこんにゃく芋粉抽出物の28日間反復経口投与試験を実施したところ、こんにゃく芋粉抽出物投与に起因した変化は認められなかった。 このことから、継続経口投与による無毒性量は、雌雄ともに1,000mg/kgと判断した。 3)変異原性試験 こんにゃく芋粉抽出物の突然変異誘起性を労働省告示77号(昭和63年9月 1日)に準じて試験を実施したところ、こんにゃく芋粉抽出物の突然変異誘起性は陰性であった。 4)臨床試験 ヒトでの安全性を評価するために、こんにゃく芋粉抽出物を配合した飲料の 12週間長期摂取および4週間過剰摂取(5.4mg)試験を実施したところ、長期摂取、過剰摂取に起因する有害事象は認められなかった、このことから、こんにゃく芋粉抽出物のヒトでの安全性 について問題がないことが確認された。 4.医薬品との相互作用に関する評価 グルコシルセラミドと医薬品との相互作用について文献調査を実施したが、 医薬品との相互作用に関して報告はなかった。 |
【摂取する上での注意事項】 |
| 食物アレルギーのある方は、原材料名をご確認のうえご使用をお決めください。 |
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 |
| 本届出食品を製造している工場は、国内の健康補助食品GMP認定工場で、予め定められた適正な製造基準に従って製造しています。GMPとは、「適性製造規範 (Good Manufacturing Practice) 」の略で、医薬品のGMPを参考に制定されたものです。本制度に適合した工場では、以下の様な徹底した製造管理・品質管理により製品を製造しています。・使用する原料のチェックを毎回行っています。・製品毎に決められた製造方法、条件により製造されています。・製造した結果は必ず記録書として残し、賞味期限内保管しています。・製造工程中には製品毎に決められた項目のチェックを行い、最終製品においては製造ロット毎に予め決められた品質項目について分析し異常の有無を確認し品質規格を外れた製品は排除しています。・製造した製品はロット毎に、品質分析結果と製造記録を確認し、どちらも問題ない場合にのみ出荷されます。・以上の製造を異物混入や腐敗などが発生しない様に、設備環境としても作業者に対しても厳密な衛生管理体制で行っています。 |
【機能性の評価方法】 |
| 最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 |
【届出者の評価(エビデンス)】 |
| 1. 標題 こんにゃく由来グルコシルセラミド摂取による経皮水分蒸散量低下の検証 2. 目的 本研究レビューでは、こんにゃく由来グルコシルセラミドを食品として摂取した場合において、健常人の経皮水分蒸散量(皮膚バリア機能)と角層水分量に対する影響について評価することを目的とした。 上記目的のために適格基準となるPICOを以下の通り設定した。 参加者 P(Participants):疾病に罹患していない者(肌荒れ、肌の乾燥などに悩む健常者)とした。 介入 I(Interventions):こんにゃく由来グルコシルセラミドを含む食品の摂取試験であり、その含有量が明確なものとした。 比較 C(Comparators):プラセボを対照として設定した。 評価項目 O(Outcomes):主要アウトカムを経皮水分蒸散量と角層水分量とした。 研究デザイン:無作為化比較試験(RCT)による研究を採用した。 3.背景 グルコシルセラミドは、こんにゃく、コメ、トウモロコシ、ビート、パイナップルなど様々な植物に含まれており、経皮水分蒸散量を改善することが報告されている。こんにゃく由来グルコシルセラミドに関しても、有効性に関して報告はあるが、網羅的に解析したレビューはない。 4.レビュー対象とした研究の特性 検索日(平成30年6月7日)以前に検索サイトに登録された英文及び邦文について、こんにゃく由来グルコシルセラミドを健常人に経口摂取させ、肌への作用を観察している論文を検索した。 その結果、一次スクリーニング後に論文は56報となった。タイトルと要旨を検証し、50の論文の本文取り寄せを実施した。本文の内容について読み込みを実施して、適格基準に合致しているかを精査したところ、最終的に5報の論文を評価対象とした。除外論文とした論文については、多くはヒトを対象とした試験でないか、原著論文でなく解説であるものがほとんどで、それ以外はグルコシルセラミド以外の成分の影響が排除できないという理由で除外とした。 5.主な結果 こんにゃく由来グルコシルセラミドを配合した食品を健常な日本人に摂取させた5報の研究論文を検証した結果、グルコシルセラミドを1日当たり0.6mgから1.8mg、2週間から12週間摂取すると、肌の経皮水分蒸散量の低下が有意に観察されている。経皮水分蒸散量を測定項目としている4報すべてで、経皮水分蒸散量の低下が報告されている。また、角層水分量を測定項目にした2報では、角層水分量の上昇傾向は認められたが、有意な差ではなかった。以上のことから、グルコシルセラミドを1日当たり、0.6mg~1.8mg、継続して2週~12週間摂取することで、肌の経皮水分蒸散量の低下が観察された。査読付き論文の結果に限定すると、こんにゃく由来グルコシルセラミドを1日あたり0.6mg~1.8mg、4週~12週間継続摂取すると経皮水分蒸散量の低下が観察された。さらに、副作用などの安全性に関する報告はなかった。 6.科学的根拠の質 採用した論文が5報と少ないため、出版バイアスの検証は実施したが明らかではなかった。また、いずれの研究もUMINに事前登録された研究ではなく、さらに被験者や研究者に販売製品の会社所属の研究員が含まれるなど、利益相反の問題が存在する点が研究の限界として考えられる。 (構造化抄録) |
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