2021年1月28日木曜日

機能性表示食品リストとエビデンス最新情報(F723からF744)

当該企業が、機能性表示食品制度開始時から届出た商品を全てを確認できます。届出撤回分も確認できます。
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千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。
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F723
2020/12/15
6230001003147
水橋保寿堂製薬株式会社

富山県富山市水橋山王町633番地
ブラックジンジャーカプセル
加工食品(サプリメント形状)
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

本品はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを含んでいるので、日常活動時のエネルギー代謝において脂肪を消費しやすくする作用により、肥満気味の方のBMIやウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があります。


F724
2020/12/15
6010001189405
株式会社ニュートネクス
東京都国分寺市新町1-13-19
anacara(アナカラ)大人のHMB(エイチエムビー)ゼリー(2本入)
加工食品(その他)
HMB(別名として、3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート)

本品には、HMB(別名として、3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート)が含まれます。
HMB(別名として、3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート)には、運動との併用で、健康で自立した日常生活に欠かせない筋肉量や筋力の低下の抑制に役立つ機能があることが報告されています。


F725
2020/12/16
3120001054253
株式会社エルベ・プランズ
大阪府大阪市淀川区宮原3丁目4番30号
はずみケア
加工食品(サプリメント形状)
GABA

本品にはGABAが含まれます。
GABAには、肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。
肌の乾燥が気になる方に適しています。


F726
2020/12/16
4010401101276
株式会社KIYORA

東京都渋谷区恵比寿南1-14-10
ウエストクレンズ

加工食品(サプリメント形状)
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)

本品には茶カテキン(ガレート型カテキンとして)が含まれます。
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)には、肥満気味の方のお腹まわりの脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)を低下させ、体重の減少をサポートし、高めのBMIを低下させる機能があることが報告されています。


F727
2020/12/16
4010401101276
株式会社KIYORA
東京都渋谷区恵比寿南1-14-10
ウエストスリム
加工食品(サプリメント形状)
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)

本品には茶カテキン(ガレート型カテキンとして)が含まれます。
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)には、肥満気味の方のお腹まわりの脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)を低下させ、体重の減少をサポートし、高めのBMIを低下させる機能があることが報告されています。




F728
2020/12/16
6010602033705
ニコニコ理研有限会社
東京都江東区東陽3丁目24番17号
兆に届く乳酸菌nEF EX(エヌイーエフ イーエックス)
加工食品(サプリメント形状)
Enterococcus faecalis KH2株 (ナノ型乳酸菌nEF)

本品にはEnterococcus faecalis KH2株 (ナノ型乳酸菌nEF) が含まれます。
Enterococcus faecalis KH2株 (ナノ型乳酸菌nEF) は、便秘気味の方の腸内の酪酸産生菌の割合を増加させることにより腸内環境を改善し、便通改善に役立つことが報告されています。


F729
2020/12/16
4120901014256
株式会社健美舎
大阪府吹田市広芝町9番28号
楽美健快 ジンウォーム
加工食品(サプリメント形状)
モノグルコシルヘスペリジン

本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。
モノグルコシルヘスペリジンには、冷えにより低下する末梢血流を正常に整え、皮膚温度を維持する機能があることが報告されています。
また、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。


F730
2020/12/16
2010001053507
日清ヨーク株式会社
東京都中央区東日本橋3丁目6番11号
十勝のむヨーグルト レモン
加工食品(その他)
乳酸菌NY1301株

本品には乳酸菌NY1301株が含まれます。
乳酸菌NY1301株には腸内環境を改善し、おなかの調子を良好に保つ機能があることが報告されています。


F731
2020/12/16
9120901014499
エムジーファーマ株式会社

大阪府茨木市彩都あさぎ7丁目7番25号
糖質注意報a
加工食品(サプリメント形状)
サラシア由来サラシノール

本品にはサラシア由来サラシノールが含まれます。
サラシア由来サラシノールには糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能があることが報告されています。

10
F732
2020/12/17
8080001008119
三生医薬株式会社
静岡県富士市厚原1468
健筋計画

加工食品(その他)
3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)

本品には3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)が含まれます。
HMBカルシウムには、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力・筋持久力の維持に役立つ機能が報告されています。



11
F733
2020/12/17
5230001004848
富士化学工業株式会社
富山県中新川郡上市町横法音寺55番地
アスタキサンチン ドリンク

加工食品(その他)
アスタキサンチン

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
抗酸化作用を持つアスタキサンチンは、肌の水分量と肌の弾力を維持することで、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。

12
F734
2020/12/17
4012401001092
デリア食品株式会社
東京都調布市仙川町二丁目5番地7
カラダを想うメニュー ポテトサラダ
加工食品(その他)
GABA

本品には、GABAが含まれます。
GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。

13
F735
2020/12/18
6010001148220
株式会社元気生活
東京都中央区銀座八丁目18番1号
アップルサプリメント

加工食品(サプリメント形状)
りんご由来プロシアニジン

本品には、りんご由来プロシアニジンが含まれます。
りんご由来プロシアニジンには肥満気味な方の高めのBMIを減らすのを助ける機能が報告されています。

14
F736
2020/12/18
8080001008119
三生医薬株式会社

静岡県富士市厚原1468
健労計画
加工食品(サプリメント形状)
ライチおよびチャ由来フラバノール単量体ならびに二量体

本品にはライチおよびチャ由来フラバノール単量体ならびに二量体が含まれます。
ライチおよびチャ由来フラバノール単量体ならびに二量体は日常生活で生じる一過性の身体的な疲労感を軽減する機能が報告されています。
日常生活での一時的な身体的疲労を自覚している方に適した食品です。

15
F737
2020/12/18
5120001049268
江崎グリコ株式会社
大阪府大阪市西淀川区歌島4丁目6番5号
メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)<ミルク> 小袋

加工食品(その他)
γ-アミノ酪酸

本品にはγ-アミノ酪酸が含まれます。
γ-アミノ酪酸には、仕事や勉強等による、一時的・心理的なストレスの低減機能があることが報告されています。



16
F738
2020/12/18
5080001004137
株式会社日本予防医学研究所
静岡県静岡市駿河区豊田三丁目6番36号
GABA+S(ギャバプラスエス)
加工食品(サプリメント形状)
GABA

本品にはGABAが含まれます。
GABAには、肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。
肌の乾燥が気になる方に適しています。

17
F739
2020/12/19
3500001015530
株式会社マエダ
愛媛県宇和島市柿原甲1059番地
GABAごはん
加工食品(その他)
大麦由来β-グルカン、GABA

本品には大麦由来β-グルカンが含まれています。
大麦由来β-グルカンは食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。
本品にはGABAが含まれています。
GABAには高めの血圧を低下させる機能があることが報告されています。

18
F740
2020/12/21
1490001000305
株式会社小谷穀粉
高知県高知市高須1丁目14番8号
OSK(オーエスケー)粉末桑茶
加工食品(その他)
桑由来モラノリン

本品は、糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇を緩やかにする機能があることが報告されている桑由来の成分が含まれています。

19
F741
2020/12/21
4040001107803
株式会社ヘルシープラス
千葉県鴨川市西町1290番地2
血圧ケアタブレット
加工食品(サプリメント形状)
GABA

本品には、GABAが含まれます。
GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。

20
F742
2020/12/21
2120003015915
合同会社NIKTA
大阪府大阪市天王寺区国分町8-13天王寺エムズビル2階
シボカット
加工食品(サプリメント形状)
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪(内臓脂肪及び皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています。
また、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能があることが報告されています。



21
F743
2020/12/21
3120001054253
株式会社エルベ・プランズ
大阪府大阪市淀川区宮原3丁目4番30号
わたしケアコレステロール
加工食品(サプリメント形状)
オリーブ由来ヒドロキシチロソール

本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソールが含まれます。
オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑制させることが報告されています。
本品はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が気になる方に適しています。

22
F744
2020/12/22
9120001215452
機能性食品開発研究センター株式会社
大阪府大阪市西区北堀江二丁目2番6号
レスベラトロールアドバンスト
加工食品(サプリメント形状)
レスベラトロール

本品にはレスベラトロールが含まれます。
レスベラトロールは、中高年の加齢により低下する認知機能の一部である記憶力*を維持することが報告されています。
*記憶力:見たり聞いたりした情報を記憶し、思い出す力


レスベラトロールアドバンスト(機能性食品開発研究センター株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

機能性食品開発研究センター株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品レスベラトロールアドバンストのエビデンス(科学的根拠)


機能性食品開発研究センター株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【レスベラトロールアドバンスト】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
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機能性表示食品まとめ一覧

機能性食品開発研究センター株式会社

【届出番号】
F744

【届出日】
2020/12/22

【届出者名】
機能性食品開発研究センター株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
レスベラトロールアドバンスト

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
レスベラトロール
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはレスベラトロールが含まれます。
レスベラトロールは、中高年の加齢により低下する認知機能の一部である記憶力*を維持することが報告されています。
*記憶力:見たり聞いたりした情報を記憶し、思い出す力

【想定する主な対象者】
健常な中高年者(未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出製品の機能性関与成分レスベラトロールは、赤ブドウの果皮などに含まれる天然栄養成分であり、天然抽出物および合成品として世界各国で販売されている。日本においてもサプリメント等に使用されており、これまでに明確な因果関係のある有害事象についての報告はないが、販売期間や販売個数等の情報収集は十分出来ていない。喫食実績による食経験の評価は不十分と判断し、既存情報を調査した。その結果、健常成人を対象にレスベラトロールを1g/日、4週間摂取させた試験において有害事象が認められたが、軽度かつ一過性であった。また、高齢者を対象にレスベラトロールを1.5g×2回/日摂取させたところ有害事象が生じたが、摂取量を1g×2回/日に変更したところ、6週間の摂取で因果関係が疑われる健康被害は報告されなかった。本届出製品に配合しているレスベラトロール原料は欧州では欧州食品安全機関(EFSA)により評価され、1日当たり150mgを成人が摂取しても安全上問題ないと結論されており、米国においてもFDA-Self Affirmed GRASとして認められている。
以上のことから、本届出製品の一日摂取目安量当たりのレスベラトロール量150㎎は、摂取上の安全性に懸念のない適正な範囲の摂取量であると考えられ、安全性評価は十分であると判断した。

【摂取する上での注意事項】
原材料名をご確認のうえ、食物アレルギーの心配のある方は摂取をお避けください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会により健康補助食品GMPの認定を受けている工場で製造をしております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
標題:レスベラトロールの認知機能の一部の記憶に与える効果に関する研究レビュー

目的:疾病に罹患していない成人を対象として、レスベラトロールを継続摂取することによって認知機能の中の記憶に対する影響を確認することを目的として研究レビューを実施した。

背景:機能性関与成分「レスベラトロール」は、赤ワインやブドウなどに含まれるスチルベン化合物で、血管拡張反応の改善や、脳の血流量を増加させることが報告されている。特に近年は、脳機能に関連するヒト試験がいくつか実施され、報告されている。 我々は、このレスベラトロールを含む食品が機能性表示食品になると考えた。

レビュー対象とした研究の特性:日本語および英語の4種の検索データベース(PubMed、Chochrane Library、医中誌Web、J-DreamⅢ)にて無作為化コントロール比較試験を中心に検索を行った。

主な結果:データベース検索により、2報が採用文献された。評価項目である記憶力について、2報中2報でプラセボ食品と比較してレスベラトロール150mg/日以上の摂取により記憶力を維持する作用が認められた。エビデンスの総体評価では、エビデンスの強さは「中(B)」と判断した。

科学的根拠の質:本レビューにおいては、英語および日本語のみを検索キーワードとしたため、他の言語で書かれている文献が調査されていない。また、採用論文には日本人を対象とした文献が含まれていないが、生活様式、教育水準から日本人への外挿性について問題ないと判断した。今後はさらにエビデンスの拡充が求められる。

わたしケアコレステロール(株式会社エルベ・プランズ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社エルベ・プランズが消費者庁に届出た機能性表示食品わたしケアコレステロールのエビデンス(科学的根拠)


株式会社エルベ・プランズが消費者庁に届出た機能性表示食品【わたしケアコレステロール】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社エルベ・プランズ

【届出番号】
F743

【届出日】
2020/12/21

【届出者名】
株式会社エルベ・プランズ
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
わたしケアコレステロール

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
オリーブ由来ヒドロキシチロソール
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソールが含まれます。
オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑制させることが報告されています。
本品はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が気になる方に適しています。

【想定する主な対象者】
疾病に罹患していないもの(未成年、妊産婦、授乳婦は除く)

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品の喫食実績はないが、本品に含まれる機能性関与成分「オリーブ由来ヒドロキシチロソール」を含む原材料である「オリーブ抽出物」については、食品原料としてサプリメントや一般食品(飲料など)用途として国内で流通している。
主にオリーブ果実や葉よりヒドロキシチロソールやオレウロペインなどのオリーブポリフェノールを高濃度に抽出したオリーブ抽出物が流通している。
一般的に広く流通している6%のヒドロキシチロソールを規格するオリーブ果実抽出物「HIDROX」は、GRAS物質として登録されており、ヒドロキシチロソールの安全性については確認されている。また、ヒドロキシチロソールはオリーブの部位(葉や果実、オイル等)による明らかな相違はないという結論が、EFSA(European Food Safety Authority)よりでている。
オリーブ葉抽出物を含むオリーブ抽出物は、食品原料として十分に流通実績が有ること、オリーブ果実抽出物がGRAS物質として認定されていること、オリーブが伝統的に利用されてきたことを踏まえると、オリーブ葉抽出物は安全性の高い原料であると考えられる。

【摂取する上での注意事項】
高血圧治療薬(降圧薬)や糖尿病治療薬(血糖降下薬)をお飲みの方は、本品の摂取を避けてください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
公益財団法人日本健康・栄養食品協会による健康補助食品GMP認定工場(株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス 本社工場:国内GMP)にて製造。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(ア) 標題
オリーブ由来ヒドロキシチロソールを摂取することによる血中のLDLコレステロールの酸化抑制作用の機能性に関する研究レビュー

(イ) 目的
健常成人に対して、オリーブ由来のヒドロキシチロソールを摂取させた際の、血中LDLコレステロールの酸化抑制における機能の有無を評価することを目的とした。

(ウ) 背景
地中海地方や小豆島などで、長年食経験のあるオリーブオイルは脳梗塞、心筋梗塞など循環器系の障害を予防することが示唆されている。これらの効果発現に関与する成分として、オリーブのポリフェノールが推定されている。これらのポリフェノールはガン、老化のような酸化によるダメージと関連する領域に有効であるという臨床医学研究報告がある。すなわちオリーブに多く含まれるポリフェノールには抗酸化機能があることから、LDLコレステロールの酸化抑制作用が報告されている。本品の機能性関与成分であるヒドロキシチロソールはオリーブ中のポリフェノールの一種であり、LDLコレステロールに対する酸化抑制作用が示唆されている。しかし、ヒドロキシチロソール摂取と血中の酸化LDLコレステロールの関連性をレビューした報告は今のところ無い。そこで本レビューを実施し、ヒドロキシチロソールのLDLコレステロールの酸化抑制作用の有無を検証した。

(エ) レビュー対象とした研究の特性
2019年9月2日までに発表された論文のうち、健常者において、オリーブ由来ヒドロキシチロソールを経口摂取させ、プラセボ群と比べて、血中の酸化LDLコレステロールの減少の有無について評価している研究を対象とした文献検索を行い、3報を採択した。

(オ) 主な結果
3報を総合的に判断すると1.59 mg~50 mgのヒドロキシチロソールを単回から3週間経口摂取することで血中の酸化LDLコレステロールの減少に有意な差が見られた。3報のうち1報はオリーブオイルを試験サンプルとして用いているが、ヒドロキシチロソールはオリーブの部位(葉、果実等)による有効性の差異はないとEFSA(European Food Safety Authority)において結論付けられており問題ないと考えられる。本製品のヒドロキシチロソール含有量は5.25 mg/日であるが、本研究レビューにおいて、ヒドロキシチロソール単独で5.25 mgでの有効性を示しており、本製品の機能性は問題ないと考えられる。

(カ) 科学的根拠の質
本研究レビューにおいては未発表研究データが存在する可能性は否定出来ないものの、科学技術分野から医療分野の3つの主要データベースを使用しているため現時点で公表されている当該研究を網羅できていると判断できる。しかしUMIN-CTRの使用が進んでいないため、出版バイアスの可能性は否定できない。だが今回採択した研究レビューすべてにおいて十分な有意差があり、十分に機能性を有することを示せていると判断した。

【F742】NIKTAの機能性表示食品:シボカットの効果とエビデンス

合同会社NIKTAが消費者庁に届出た機能性表示食品シボカットのエビデンス(科学的根拠)


合同会社NIKTAが消費者庁に届出た機能性表示食品【シボカット】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品まとめ一覧

合同会社NIKTA

【届出番号】
F742

【届出日】
2020/12/21

【届出者名】
合同会社NIKTA
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
シボカット

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪(内臓脂肪及び皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています。
また、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
BMI が高め(BMI24以上30未満)の健康成人

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出商品と類似する商品の喫食実績を調査し、安全性を評価しました。
本届出商品は、機能性関与成分「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」を1日摂取目安量あたり12mg配合した商品です。当該食品に類似する商品として、当該食品の機能性関与成分「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」を含有し、上記類似商品と同等の原料・摂取量であり、消化・吸収過程に大きな違いがないと考えられ、かつ、加工工程も大きな違いがないと考えられる食品が日本国内で販売されています。本類似商品は2014年4月から累計3305万食分以上が販売されており、喫食実績は十分と判断しました。その間、本類似商品に関する重篤な健康被害は報告されていません。
 上記の通り、喫食実績が十分であると判断しましたが、安全性に関わる更なる情報として既存情報による評価も行いました。既存情報の調査では、機能性関与成分「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」を含むブラックジンジャー抽出物を用いた臨床試験の報告が行われていますが、有害事象は認められませんでした。
以上のことから、当該食品と類似する食品に関する評価により、喫食実績は十分であり、本製品を適切に摂取する場合、安全性に問題ないと評価しました。

【摂取する上での注意事項】
●一日摂取目安量を守ってください。
●食物アレルギーのある方は原材料名をお確かめください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品は以下の製造工場にて生産・製造を行い、また品質管理をされております。●井藤漢方製薬株式会社 加納工場(健康食品GMP)●井藤漢方製薬株式会社 東大阪工場(健康食品GMP)

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
<腹部の脂肪を減らす機能に関する研究レビュー>
ア 標題
「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」摂取による、腹部の脂肪を減らす機能に関する研究レビュー
イ 目的
健康な方に対する「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」摂取の効果を、プラセボとの比較で検証した研究をレビューし、効果の有無を総合的に評価しました。
ウ 背景
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの脂肪に対する影響に関して、培養ヒト細胞を用いたin vitro実験や、マウスを用いた動物実験では、脂肪の分解を促進する作用があるという研究報告があります。しかし、ヒトを対象とした、脂肪に対する影響を評価した文献を包括的に整理する研究レビューはありませんでした。今回、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを継続して摂取することによる、腹部脂肪を減らす作用について検証を行いました。
エ レビュー対象とした研究の特性
国内外のデータベースを使用して英語及び日本語の文献を検索し、基準に合致した文献1報(ランダム化比較試験)を採用しました。本採用文献の全体解析では、脂質異常・高血糖・高血圧のいずれかに該当する被験者が解析対象に含まれる恐れがあったため、それらに該当しないサブグループ解析の結果を研究レビューの対象としました。本サブグループ解析の対象者は、20-64歳の、BMIが高め(BMIが24以上30未満)の健康な男女52名を被験者とした試験でした。
※BMIはBody Mass Indexのことで、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出されます。
オ 主な結果
採用文献から、健康な被験者が、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12 mgを含む食品を1日1粒、12週間継続して摂取することで、含まない食品を摂取した場合と比較して、腹部の脂肪面積が有意に減少していることが確認されました。
カ 科学的根拠の質
 評価した文献が1報のため科学的根拠の一貫性は不明であったものの、日本人を対象としたランダム化比較試験であり、予め設定された試験計画に沿って試験が実施されていました。よって、採用文献のブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12mgを継続して摂取することによって、腹部の脂肪を減らす機能が認められたという結果は信頼できる科学的根拠に基づいていると考えられ、届出製品でも同様の機能が期待できると考えられます。

<日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能性に関する研究レビュー>
ア 標題
「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」摂取による、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能性に関する研究レビュー
イ 目的
健常者に対する「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」摂取の効果を、プラセボとの比較で検証した研究をレビューし、効果の有無を総合的に評価しました。
ウ 背景
依然として肥満を低減することは重要な課題であり、肥満低減には代謝機能を改善し、体脂肪を消費することが重要です。日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪の消費を高めることは肥満の予防に役立つと考えられます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの脂肪消費に関する研究報告はありますが、包括的に整理する研究レビューはありませんでした。
エ レビュー対象とした研究の特性
国内外のデータベースを使用して論文を検索し、基準に合致した文献1報(ランダム化比較試験)を研究レビューの対象としました。なお、本文献は丸善製薬株式会社が費用負担した研究でした。
オ 主な結果
上記文献はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12 mgの摂取による、日常活動時の呼吸商を評価しており、呼吸商の有意な低下が認められていました。呼吸商はエネルギー代謝における脂肪と糖の消費割合を示すことから、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12mgには、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能を有する可能性が考えられました。
カ 科学的根拠の質
採用した文献は1報のみであったため、定性的な研究レビューを実施しました。そのため、言語および定量性に関して研究の限界がありますので、今後の研究結果が本研究レビューの結果に影響を与える可能性があります。今後の研究に注視することが必要ではありますが、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12 mgの摂取は、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能に対する有効性に一定の根拠があると判断しました。

血圧ケアタブレット(株式会社ヘルシープラス)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ヘルシープラスが消費者庁に届出た機能性表示食品血圧ケアタブレットのエビデンス(科学的根拠)


株式会社ヘルシープラスが消費者庁に届出た機能性表示食品【血圧ケアタブレット】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社ヘルシープラス

【届出番号】
F741

【届出日】
2020/12/21

【届出者名】
株式会社ヘルシープラス
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
血圧ケアタブレット

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
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【表示しようとする機能性】

本品には、GABAが含まれます。
GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目 安量を30㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。10~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
1日の摂取目安量を守ってください。本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
原材料又は中間製品から最終的な容器包装に入れる工程まで行う製造者は、医薬品製造業の許可を取得している。健康食品においては、医薬品GMPに準じた社内規定を定めており、この基準にもとづいた衛生管理、品質管理を行い、規格外品の流出防止体制を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
・標題
「GABA摂取による血圧が高めの方の血圧を低下させる効果についての研究レビュー」
・目的
血圧が正常もしくは高め〔最高(収縮期)血圧~139 mmHgまで、または、最低(拡張期)血圧~89 mmHgまで〕の健常成人が、長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを評価し、届出品に含まれる量のGABAが健常人の高めの血圧を健康的な値に保つことをサポートするかを検証することを目的とした。
・背景
本品を機能性表示食品として販売するにあたり、GABAを配合した本届出品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行った。
・レビュー対象とした研究の特性
日本語および英語の文献データベース、健康食品素材のデータベースを用いて文献調査を行い、2016年7月より以前に発表された文献を対象として、「目的」の項に記載した条件に合致する文献を検索した。なお、特定保健用食品の試験方法に倣い、参加者に軽症高血圧者が含まれる研究も対象としたが、軽症高血圧者のみの研究は疾病者のデータになるため対象外とした。最終的に残った15報を評価対象とした。
・主な結果
血圧低下効果は、収縮期および拡張期血圧を指標として評価された。その結果、正常高血圧(収縮期血圧 130~139 mmHg 又は拡張期血圧 85~89 mmHg)の人において、1日あたり12.3mg~80mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない対照品と比較して、有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。また、正常な血圧の人のみを対象とした場合は正常な血圧を維持した。採用した論文は、いずれも日本人を対象とした試験であり、日本人への外挿性は高いと判断した。
・科学的根拠の質
収集した論文は、GABAを含まないプラセボを対照としたランダム化二重盲検並行群間試験がほとんどで、研究レビューの科学的根拠の質は高いと考えられる。一部の採用論文において、研究方法に偏り(バイアス)が疑われるもの、利益相反について記述がないものもあったが特に問題となるものはなかった。
また、幅広く文献の検索を実施しているが、未報告の研究が存在する可能性があり、出版バイアスの可能性もあると考えられるため、今後も新しい研究報告について定期的にチェックする必要がある。

オーエスケー粉末桑茶(株式会社小谷穀粉)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社小谷穀粉が消費者庁に届出た機能性表示食品OSK(オーエスケー)粉末桑茶のエビデンス(科学的根拠)


株式会社小谷穀粉が消費者庁に届出た機能性表示食品【OSK(オーエスケー)粉末桑茶】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
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株式会社小谷穀粉

【届出番号】
F740

【届出日】
2020/12/21

【届出者名】
株式会社小谷穀粉
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
OSK(オーエスケー)粉末桑茶

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
桑由来モラノリン
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【表示しようとする機能性】

本品は、糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇を緩やかにする機能があることが報告されている桑由来の成分が含まれています。

【想定する主な対象者】
食後の血糖値が気になる健常成人

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
喫食実績による食経験の評価
届出食品の原料である桑の葉は、天ぷらや煎り茶、粥に、果実は生食、ジャム、リキュールに利用するなど葉、果実共に食経験があり、かつ重篤な有害事例は報告されていない。
また、届出食品の機能性関与成分である桑由来モラノリン(Moranoline)(以下モラノリン)は、桑から単離される成分の一種である1-デオキシノジリマイシンの別名であり、日本新薬株式会社によって命名され、学会等で多数発表・引用されている、コンセンサスが得られた名称である。
1-デオキシノジリマイシンは、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に収載されているが、当該成分を含有している桑葉は、同リストにおいて「非医」と定められている。届出食品は生鮮である桑葉を乾燥し、茶としての利用を目的に切断、粉砕などの簡易な加工を施した食品であり、製造工程において、当該成分の抽出、濃縮又は純化を目的とした加工をしていない。また、食経験に基づいて安全性が確認されている事から、「医薬品の範囲に関するQ&A」に従い、届出食品は医薬品に該当しないと判断した。
類似食品の喫食実績として、届出者である株式会社小谷穀粉が30年間以上にわたり製造販売を行ってきた桑茶の評価を行った。類似食品は、届出食品と同様に粉末桑葉をスティック包装し、熱湯に溶かして飲用する形態で、一日の摂取量として、モラノリンは届出食品と同程度含まれるが、これまで健康被害情報は報告されていない。加えて、当社は煮出して飲用するティーバッグ及びリーフの桑茶を年間約3tの製造販売を行うが、こちらについても同様の報告例はなく、類似した食品として評価を行って問題ないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
過剰摂取を避けるため、1日当たりの摂取目安量をお守りください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当社は、FSSC22000(範囲限定の部分取得)を基に品質管理に取り組んでいる。FSSC22000登録書及び品質管理に用いる製造工程フロー図、工程管理表、加えて記録・日報の記入例を添付ファイルに示す。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
最終製品「OSK粉末桑茶」に含有する機能性関与成分「桑由来モラノリン」による食後血糖値上昇抑制作用に関する研究レビュー
【目的】
本研究レビューでは、「健常成人を対象とし、最終製品「OSK粉末桑茶」に含有する桑由来モラノリンを含む食品の摂取が、対照と比較して、糖の吸収を抑えて食後血糖値の上昇を抑制するか」を研究レビューにより明らかにすることを目的とした。
【背景】
桑は東アジア原産のクワ科の落葉高木で、日本では古くから養蚕に用いられてきた。また、葉、果実共に食経験があり、かつ重篤な有害事例は報告されていない。
桑の生理作用として報告されている研究の多くが血糖上昇抑制作用に関するものであり、その最も重要な作用機序がモラノリン(1-デオキシノジリマイシン)とその類縁成分によるα-グルコシダーゼ阻害作用にあるとされている。
しかし、これまで桑由来モラノリンによる糖の吸収を抑えて食後血糖値の上昇を抑制する効果について、網羅的に解析したシステマティックレビューはなかった。
【レビュー対象とした研究の特性】
国内外4つの文献データベースとその他情報源(google scholar)を用いて、64報を特定した。本研究レビューで設定した適格基準に合致する文献を採択した結果、対象研究は7報となった。採用文献7報についてバイアスリスク、非直接性の観点から質評価を行い、最終的に6報の文献に絞り込んだ。
【主な結果】
スクリーニングの結果7報の文献を特定し、バイアスリスクの評価を基に1報を除外した合計6報でエビデンス総体の評価を行った。エビデンス総体の評価対象である文献6報では、健常成人が5±0.02~50.05mgの桑由来モラノリンを単回摂取することで、アウトカムの評価指標として設定した食後血糖値が、対照群と比較して有意に上昇抑制されることが報告されていた。
【科学的根拠の質】
エビデンス総体の評価対象6報について、バイアスリスク、非直接性、不精確、非一貫性の観点から質評価を行った。その結果、アウトカムの評価指標である食後血糖値、参考指標の食後血糖値AUCともにエビデンスの強さは中(B)となったが、食後血糖値では、評価対象の6報において機能性に関して肯定的な結果が得られていた。したがって、本研究レビューのアウトカム「糖の吸収を抑えて食後血糖値の上昇を抑制する作用」は、「食後血糖値の上昇を緩やかにする」と表示する科学的根拠として妥当であると判断した。

【F739】マエダの機能性表示食品:GABAごはんの効果とエビデンス

株式会社マエダが消費者庁に届出た機能性表示食品GABAごはんのエビデンス(科学的根拠)


株式会社マエダが消費者庁に届出た機能性表示食品【GABAごはん】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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株式会社マエダ

【届出番号】
F739

【届出日】
2020/12/19

【届出者名】
株式会社マエダ
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【商品名】
GABAごはん

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
大麦由来β-グルカン

GABA(γ-アミノ酪酸)

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【表示しようとする機能性】

本品には大麦由来β-グルカンが含まれています。
大麦由来β-グルカンは食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。本品にはGABAが含まれています。
GABAには高めの血圧を低下させる機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
食後の血糖値が気になる方、高めの血圧が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品(商品名:GABAごはん)は、機能性関与成分の大麦由来β-グルカンを1食摂取目安量当たり1.1g、GABAを1食摂取目安量当たり20mg配合した食品です。
【大麦β-グルカン】
1 我が国における大麦(はだか麦を含む。はだか麦は大麦の1種です。)の消費量に関する公表資料(食糧庁並びに農林水産省「食料需給表」)によれば、昭和26年度に 1人1日当たり供給量  58.6g、平成24年度に 1人1日当り供給量0.6gの喫食経験があります。
2 法務省行政事業レビューにおける矯正施設の「被収容者生活経費」に係る参考資料(法務省矯正局)によると、成人及び少年(男性)の1日当たりの大麦の給与量は105~150gと報告されています。精麦の重量が炊飯時の吸水等により2倍に増加するとして、1日当たり52.5~75gの精麦を喫食していることになります。これをβ-グルカン摂取量に置き換えると1日当たり2.2~3.1gの喫食経験があることになります。
以上により既存情報による食経験の評価は十分であると判断します。
【GABA】
食品安全委員会による特定保健用食品(1日当たりの摂取目安量に含まれるGABAの量10mg、80mg)の食品健康影響評価に関する審議結果において食経験、in vitro及び動物を用いたin vivo試験、ヒト試験の安全性に係る部分の内容を審査した結果、適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題ないと判断されています。また、GABAは単一の低分子化合物であり性状は一定であるため当該製品に含まれるGABAと同等のものであるといえます。以上のことにより安全性に問題はないと考えられます。
医薬品との相互作用について、GABAは降圧薬や降圧作用を有するハーブとの併用により、低血圧を起こす可能性があると理論的に考えられています。そのため、医薬品を服用している方は医師・薬剤師にご相談くださいと注意喚起しています。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量に摂取することで健康が増進されるものではありません。また、体調によってはおなかがゆるくなることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
GMP、HACCP、ISO 22000、FSSC 22000の認証はありません。管理体制は社内規定を設け、その体制を確実に維持します。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】大麦由来β-グルカン摂取による食後血糖値上昇抑制に関する定性的研究レビュー
【目的】大麦由来β-グルカンの摂取が、疾病に罹患していない者に対して食後血糖値に与える影響について定性的研究レビューを実施しました。
【背景】大麦に含まれる水溶性食物繊維であるβ-グルカンは、欧州で食後血糖値上昇抑制作用が認められています。食後血糖値に与える影響について複数のメタアナリシスが報告されており、これらは全体として有効性が示されています。
【レビュー対象とした研究の特性】PubMed、JDreamⅢ、医中誌Webの3つのデータベースを用いて検索を行いました。採用した文献2報はいずれも無作為化比較試験(RCT)であり、健常な成人男女を対象としたものでありました。
【主な結果】リサーチクエスチョンに合致する2報(文献1、2)において、大麦由来β-グルカンの摂取による食後血糖値の上昇抑制効果が確認されました。文献1においては大麦由来β-グルカン1.055g摂取、文献2においては大麦由来β-グルカン4g及び8g摂取により効果を確認できました。本研究レビューの結果から1.055g/食以上の大麦由来β-グルカンの摂取は食後血糖値の上昇を抑制すると考えられました。
【科学的根拠の質】採用した文献2報はバイアスリスクが中程度あったものの、いずれも無作為化比較試験(RCT)であり、査読付きの文献であるため科学的根拠の質は高いものと判断しました。

【標題】GABA(γ―アミノ酪酸)摂取による血圧低下の機能性に関する定性的研究レビュー
【目的】GABAの血圧低下効果を検証する為に、GABAの継続摂取が、疾病に罹患していない者とⅠ度高血圧者の血圧に及ぼす影響について、定性的研究レビューで検証しました。
【背景】GABAを含む機能性表示食品を販売するにあたり血圧低下作用について検証する為研究レビューを行いました。
【レビュー対象とした研究の特性】PubMed、JDreamⅢ、医中誌Webの3つのデータベースを情報源として検索を行いました。採用した文献5報はいずれもランダム化二重盲検プラセボ対象比較試験であり、健常な日本人成人を対象としたものでありました。
【主な結果】リサーチクエスチョンに合致する5報のうち4報において、GABAの12週間以上の継続摂取により対照群と比較して、収縮期血圧と拡張期血圧の優位な低下が確認されました。本研究レビューの結果からGABA20mg/日以上の摂取は血圧低下作用を有すると考えられます。
【科学的根拠の質】採用した文献5報はすべてランダム化二重盲検プラセボ対象比較試験であり、いずれもQL1と論文の質は高いものであります。よって科学的根拠として問題のないものと判断しました。
(構造化抄録)

ギャバプラスエス(株式会社日本予防医学研究所)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社日本予防医学研究所が消費者庁に届出た機能性表示食品GABA+S(ギャバプラスエス)のエビデンス(科学的根拠)


株式会社日本予防医学研究所が消費者庁に届出た機能性表示食品【GABA+S(ギャバプラスエス)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
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株式会社日本予防医学研究所

【届出番号】
F738

【届出日】
2020/12/18

【届出者名】
株式会社日本予防医学研究所
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【商品名】
GABA+S(ギャバプラスエス)

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。
GABAには、肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。
肌の乾燥が気になる方に適しています。

【想定する主な対象者】
肌の乾燥が気になる健常成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量で100 mg配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないことから、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 mg以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80 mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。10~1,000 mgのGABAを単回~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本品の安全性に問題はないと考えられる。しかしながら降圧薬などの医薬品を併用すると血圧を下げすぎてしまう可能性が報告されているので、摂取をする上での注意事項に、降圧薬等の医薬品服用者は本品の利用について医師、薬剤師に相談すべきである旨を表示している。

【摂取する上での注意事項】
●食物アレルギーのある方、薬を服用したり通院中の方は、お召し上がりになる前にお医者様とご相談ください。
●降圧薬を服用している方は、医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
公益財団法人日本健康・栄養食品協会による健康補助食品GMP認定工場(株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス 本社工場、第二工場及び国吉田工場:国内GMP)にて製造。また、GMPに従った生産、製造及び品質管理に加えて、ISO/IEC 17025:2017認定試験所(株式会社日本予防医学研究所 分析センター)にて放射性物質濃度の確認を実施。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】GABA摂取による肌弾力維持機能に関する研究レビュー

【目的】健康な成人男女の肌弾力維持に対するGABAの機能性について検証することを目的とした。

【背景】日々の精神的・身体的ストレスが肌の状態を左右する因子であることが報告されている[1, 2, 3]。
真皮組織の主成分である弾性線維は、伸び縮みする組織(皮膚・動脈・肺など)に多くあって、その伸縮性を担っている。加齢や紫外線などの影響によって弾性線維の劣化が報告されているが、弾性線維の劣化・断裂は皮膚のたるみだけでなく、動脈中膜硬化や肺気腫の直接原因と考えられている[4]。また弾性線維の低下による真皮層の菲薄化は、皮膚の脆弱性(スキン-テア)に繋がると考えられる。平成30年度診療報酬改定にあたり、褥瘡の危険因子に皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往)が加えられ、皮膚の脆弱性を予防するための栄養食品の重要性が高まっている[5]。これらの予防・改善に役立つ食品を開発することは、国民の健康的な生活維持にきわめて重要である。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語のデータベースを検索・精査した結果、健康な成人を対象とし、GABAとプラセボを比較した試験であり、肌の弾性を評価している1報を採用し、評価した。

【主な結果】採用文献は、健康女性に対して、乾燥する時期に、肌弾力へのGABA 摂取(100 mg/日)の効果を調査しており、GABA摂取群はプラセボ摂取群に比べて肌弾力低下が有意に緩和された(P<0.05)ことを報告している。肌弾力に関連する肌の構造は全身で共通であり、性差もないことから、GABAは肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があると評価した。

【科学的根拠の質】採用文献が1報であるため出版バイアスは否定できず、肌弾力を測定した部位が頬のみであることから、今後さらなるエビデンスの蓄積が望まれる。しかし、採用文献はランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の査読付き論文であり、評価指標も国内外において広く用いられている手法であることから、科学的根拠の質は問題ないと判断した。

参考文献
[1] 針谷毅ら.アレルギー, 49, 463-471 (2000)
[2] 相生章博ら.和歌山医学, 53, 113-120 (2002)
[3] 佐藤育子ら.月刊ナーシング, 26, 98-103 (2006)
[4] 福田悠.弾性線維と疾患.Connective Tissue, 24, 135-140 (1992)
[5] 2018年1月24日 中央社会保険医療協議会 総会 第386回議事録(厚生労働省HPより)

メンタルバランスチョコレートGABA<ミルク>小袋(江崎グリコ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

江崎グリコ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)<ミルク> 小袋のエビデンス(科学的根拠)


江崎グリコ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)<ミルク> 小袋】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
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江崎グリコ株式会社

【届出番号】
F737

【届出日】
2020/12/18

【届出者名】
江崎グリコ株式会社
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【商品名】
メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)<ミルク> 小袋

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
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【表示しようとする機能性】

本品にはγ-アミノ酪酸が含まれます。
γ-アミノ酪酸には、仕事や勉強等による、一時的・心理的なストレスの低減機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
日常的にチョコレートを食べる方、仕事や勉強等による、一時的・心理的なストレスが気になる方

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
機能性関与成分γ-アミノ酪酸を配合した食品である「メンタルバランスチョコレートGABA」は、2005年に発売されて以来、累計1億製品以上の出荷実績があり、これまで本品に起因する健康被害の報告は無い。
なお、上記商品は今回の届出商品と同濃度(280mg/100g)のγ-アミノ酪酸を含有したチョコレートであり、製法も同様のものであるため、下記①~③の「類似する食品」の要件を全て満たしていると考えられる。
①届出をしようとする食品に含まれる機能性関与成分と同じ成分で、同等量以上含有している食品であること。
②届出をしようとする食品と比べ、機能性関与成分の消化・吸収過程に大きな違いがないこと。
③食品中の成分による影響や加工工程による影響等により機能性関与成分が変質していない食品であること。

ただし、医薬品降圧剤との相互作用に関する情報があるため、注意表記にて「降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。」という文言を記載する。

【摂取する上での注意事項】
理論的に考えられる医薬品との相互作用として、γ-アミノ酪酸は降圧薬等との併用により、低血圧を起こす可能性があるとされている。このため、降圧薬等を服用している場合は医師、薬剤師に相談するなどの注意が必要であり、パッケージには以下のように注意喚起している。

●摂取上の注意:本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
<原材料又は中間製品から最終的な包装製品まで>・FSSC 22000(株式会社ロビニア、関東パック株式会社、グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社 鳥取工場)、やISO 22000(株式会社ロビニア、日本食材株式会社、株式会社マツヤ 本社工場、株式会社マツヤ 千音寺工場)の認証を取得しており、その認証内容に従って製造・品質管理を行っている。・関東パック株式会社 沼田工場および太田工場では、関東パック株式会社 本社工場が2016年7月に認証取得したFSSC22000に準拠した管理体制でシステム構築を行っている。衛生管理体制については「食品安全マニュアル」、「衛生管理マニュアル」で手順を定めて運用している。・株式会社ハシモトは、独自に品質管理マニュアル及び管理体制を定め、それに従って、製造・品質管理を行っている。<チョコレート生地、チョコレート中間製品まで>・FSSC 22000(東京フード株式会社、グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社 大阪工場、不二製油株式会社 IK-1工場、大東カカオ株式会社 中井工場)、ISO 22000(大東カカオ株式会社 中井工場)や都道府県等HACCP(東京フード株式会社)の認証を取得しており、その認証内容に従って、製造・品質管理を行っている。・不二製油株式会社I-1工場では製造、製品やサービスの品質保証に関するマネジメントシステムであるISO9001認証を取得している。衛生管理体制に関してはISO9001での取決めに従い、具体的には「品質マニュアル」、「製造管理規定」、「環境管理規定」、「設備管理規定」の中で手順を定め運用している。不二製油株式会社IK-2工場では、製造、製品やサービスの品質保証に関するマネジメントシステムであるFSSC22000認証を受けている不二製油株式会社 IK-1工場と同じ管理基準で運用している。・東京フード株式会社 深谷工場では、製造施設・従業員の衛生管理等について、FSSC22000を取得している本社工場と同等の管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】 メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)<ミルク>小袋に含有する機能性関与成分γ-アミノ酪酸によるストレス低減の機能性に関するシステマティックレビュー

【目的】 健康な日本人がγ-アミノ酪酸を含んだ食品またはγ-アミノ酪酸そのものを摂取した場合、γ-アミノ酪酸を配合しない食品と比較して、仕事や勉強等による一時的・心理的なストレスの低減に効果があるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】 現代社会において、ストレスは避けて通れない問題である。2013年の厚生労働省「労働者健康状況調査」によると日本人の48 %が日常的にストレスを感じている。ストレスのうち、心理的ストレスはさまざまな精神的、肉体的疾病の原因とも言われている。γ-アミノ酪酸は、心理的ストレスを低減することは示唆されていたが、検証はされていなかった。そこで本研究レビューで、γ-アミノ酪酸の心理的ストレス低減効果を検証することとした。

【レビュー対象とした研究の特性】 文献データベースから、健康な成人男女を対象として、γ-アミノ酪酸の一時的な心理的ストレスの低減効果をヒト試験で評価した研究の抽出を行った(2020 9月9日検索)。論文公表の時期は限定しなかった。最終的にランダム化比較試験 (RCT)を含む7報の研究を抽出、評価した。5報では当社または原料製造元との利益相反があった。

【主な結果】 検索された7報の論文において、一時的な心理的ストレスへの効果検証のための評価項目として、①副交感神経活動の活性化、②リラックスに関係する脳波(α波)の増加、唾液中のストレス指標物質変化(③クロモグラニンAまたは④コルチゾールの減少/増加抑制)、⑤VASによる主観的疲労感の減少があった。評価の結果、28 mgを超えるγ-アミノ酪酸の摂取で、5つの指標において効果が認められた。いずれも害の報告はなかった。

【科学的根拠の質】結果に影響を与える要因としては、効果がない結果は出版されない可能性がある。また試験例間の結果のばらつきや、被験者にどの食品を摂取したかがわかることで心理的影響がある研究がある、例数に限りがあるなど、結果にバイアスを与えうるリスクもあり、今後対象試験例が増えたときに結果の再検討は必要である。しかし、各研究の質を総合的に判断して、上記結果に重大な影響はないと判断した。
(構造化抄録)