2020年12月26日土曜日

機能性表示食品エビデンス30商品 12月26日確定版!


社名に外部サイトのリンクを貼りました。
当該企業が、制度開始時からの届出た商品全てを確認できます。



千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。
毎週アップします。
チャンネル登録をお願いします。

【先週分】
過去の解説はコチラから
動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧



F610
2020/11/10
9290001031420
株式会社ZERO PLUS
福岡県福岡市博多区博多駅南一丁目2番2号
WHITE VEIL premium B(ホワイトヴェール プレミアム ビー)
加工食品(サプリメント形状)
アスタキサンチン、ルテイン・ゼアキサンチン

本品には、アスタキサンチン、ルテイン・ゼアキサンチンが含まれます。
抗酸化作用を持つアスタキサンチンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性、紫外線を浴びた肌を乾燥から守り、肌のうるおいを守る機能性が報告されています。
ルテイン・ゼアキサンチンは、黄斑色素密度の増加によりブルーライトなどの光のストレスから眼を保護する機能や、コントラスト感度(ぼやけ・かすみを和らげくっきり見る力)を改善する機能があることが報告されています。


F611
2020/11/10
2020001012008
株式会社ブルックス

神奈川県横浜市青葉区美しが丘4-54-6
美穀菜 しっかり満足トマトスープ

加工食品(その他)
難消化性デキストリン(食物繊維)

本品には難消化性デキストリン(食物繊維)は含まれます。
難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています。
また、おなかの調子を整える機能があることも報告されています。


F612
2020/11/10
7290003009920
プライム製薬合同会社

福岡県福岡市中央区薬院1丁目16番5号松井ビル701
GABA(ギャバ)血圧サポート
加工食品(サプリメント形状)
GABA

本品にはGABAが含まれます。
GABAには血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。


F613
2020/11/11
2180001039753
株式会社バイオテック
愛知県名古屋市中区金山1丁目14番9号
プラス ネクスト サプリメント(PLUS NEXT SUPPLEMENT)
加工食品(サプリメント形状)
モノグルコシルヘスペリジン

本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。
モノグルコシルヘスペリジンには、冷寒時に末梢の血流を維持し、末梢の体表温を維持する機能があることが報告されています。


F614
2020/11/11
8230001000927
五洲薬品株式会社
富山県富山市花園町1丁目1番5号
アクティブサプライ+(プラス)

加工食品(その他)
クエン酸

本品はクエン酸を含んでいます。
クエン酸は継続的摂取により、日常の生活や運動後の疲労感を軽減する働きがあることが報告されています。


F615
2020/11/11
5040001076774
株式会社ナチュラルガーデン
千葉県浦安市入船一丁目5番2号
良眠日和
加工食品(サプリメント形状)
GABA

本品にはGABAが含まれます。
GABAには、睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つ機能、すっきりとした目覚めをサポートする機能、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を緩和する機能、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。


F616
2020/11/11
5010001066200
株式会社ハーバー研究所

東京都千代田区神田須田町1丁目24番地
水溶性食物繊維 1kg
加工食品(その他)
イソマルトデキストリン(食物繊維)

本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)は、血糖値が上がりやすい方の食後の血糖値や、食後の血中中性脂肪が高めの方の食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されており、食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方に適しています。
また、おなかの調子を整えて便通を改善することが報告されています。


F617
2020/11/11
5010001066200
株式会社ハーバー研究所
東京都千代田区神田須田町1丁目24番地
水溶性食物繊維 分包

加工食品(その他)
イソマルトデキストリン(食物繊維)

本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)は、血糖値が上がりやすい方の食後の血糖値や、食後の血中中性脂肪が高めの方の食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されており、食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方に適しています。
また、おなかの調子を整えて便通を改善することが報告されています。


F618
2020/11/12
1030001022972
株式会社愛粧堂
東京都台東区東上野1-14-5ユーエムビル7F
保阪流極すらり生活(ホサカリュウキワミスラリセイカツ)
加工食品(サプリメント形状)
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、日常活動時のエネルギー代謝において脂肪を消費しやすくする作用により、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

10
F619
2020/11/12
5010001159210
株式会社ECスタジオ
東京都千代田区飯田橋四丁目7番11号カクタス飯田橋ビル1003
NatureShape(ネイチャーシェイプ)15600
加工食品(サプリメント形状)
エラグ酸

本品にはエラグ酸が含まれています。
エラグ酸は肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
肥満気味の方、BMI値が高めの方に適した商品です。

11
F620
2020/11/13
9320001008118
ヤクルトヘルスフーズ株式会社

大分県豊後高田市西真玉3499-5
ナットウキナーゼプラスフコイダン
加工食品(サプリメント形状)
納豆菌由来ナットウキナーゼ

本品には納豆菌由来ナットウキナーゼが含まれます。
納豆菌由来ナットウキナーゼは、血流(末梢)を改善することで血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。

12
F621
2020/11/13
9320001008118
ヤクルトヘルスフーズ株式会社
大分県豊後高田市西真玉3499-5
ナットウキナーゼ
加工食品(サプリメント形状)
納豆菌由来ナットウキナーゼ

本品には納豆菌由来ナットウキナーゼが含まれます。
納豆菌由来ナットウキナーゼは、血流(末梢)を改善することで血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。

13
F622
2020/11/13
5080001004137
株式会社日本予防医学研究所

静岡県静岡市駿河区豊田三丁目6番36号
アスタキサンチンサプリ
加工食品(サプリメント形状)
アスタキサンチン

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
アスタキサンチンは、眼のピント調節機能を助け(ぼやけを和らげ)、パソコンやスマートフォンの使用による一時的な眼の疲労感および眼の使用による肩や腰の負担を軽減することが報告されています。
また、アスタキサンチンは、肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける(肌の保湿力を維持する)機能があること、つまり肌のバリア機能(保湿力)を維持することが報告されています。

14
F623
2020/11/13
2290001018226
株式会社東洋新薬
福岡県福岡市博多区博多駅前二丁目19番27号
プロシアニジン

加工食品(サプリメント形状)
プロシアニジンB1及びB3

本品には、プロシアニジンB1及びB3が含まれるので、加齢とともに低下する血管の柔軟性(血管を締め付けた後の血管の拡張度)維持に役立つ機能があります。

15
F624
2020/11/13
4130001031515
株式会社やまちや
京都府京都市下京区烏丸通五条下ル大坂町400
京のするり粒
加工食品(サプリメント形状)
ゲンクワニン5-O-β-プリメベロシド、マンギフェリン

本品にはゲンクワニン5-O-β-プリメベロシド、マンギフェリンが含まれます。
ゲンクワニン5-O-β-プリメベロシド、マンギフェリンには、便秘気味の方の便通を改善する機能があることが報告されています。

16
F625
2020/11/13
6010001148220
株式会社元気生活
東京都中央区銀座八丁目18番1号
アップルシールド
加工食品(サプリメント形状)
りんご由来プロシアニジン

本品には、りんご由来プロシアニジンが含まれます。
りんご由来プロシアニジンには紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性が報告されています。

17
F626
2020/11/13
2011001046558
株式会社ECホールディングス
東京都目黒区青葉台3丁目1番19号
GINGER FIGHT(ジンジャーファイト)10
加工食品(サプリメント形状)
還元型コエンザイムQ10、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

本品には還元型コエンザイムQ10、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
細胞のエネルギー産生を助け、酸化ストレスを緩和する働きがある還元型コエンザイムQ10には、日常の生活で生じる一過性の身体的な疲労感や精神的な疲労感を軽減する機能が報告されています。
身体的、精神的な疲労を自覚している方に適しています。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、日常活動時のエネルギー代謝において脂肪を消費しやすくする作用により、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪を減らす機能が報告されています。

18
F627
2020/11/13
4010601028138
株式会社明治
東京都中央区京橋2-2-1
ヴァームスマートフィットパウダーアップル風味
加工食品(その他)
アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物

本品には3種類のアミノ酸から構成されるアラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物が含まれます。
アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物には、身体活動との併用によりBMIが高めの方の脂肪の代謝(脂肪の分解と消費する力)をさらに上げ、体脂肪をより減らす機能があることが報告されています。

19
F628
2020/11/13
9010001087886
株式会社ビーアンドエス・コーポレーション
東京都千代田区九段北四丁目1番28号
プラズマローゲンハードカプセル
加工食品(サプリメント形状)
ホタテ由来プラズマローゲン

本品にはホタテ由来プラズマローゲンが含まれます。
ホタテ由来プラズマローゲンには、認知機能の一部である、空間認知能や場所を理解する能力といった記憶力を維持する機能があることが報告されています。

20
F629
2020/11/13
2013301031223
株式会社ヴィジョンステイト
東京都豊島区西巣鴨4-1-7
コレステロック
加工食品(サプリメント形状)
オリーブ由来ヒドロキシチロソール

本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソールが含まれます。
オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制させることが報告されています。
本品はLDL(悪玉)コレステロールが気になる方に適しています。

21
F630
2020/11/16
3290001030576
キューサイ株式会社
福岡県福岡市中央区草香江一丁目7番16号
おやすみメンテ
加工食品(サプリメント形状)
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン、GABA

本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン、GABAが含まれています。
ラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリンには、睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つこと、GABAには、仕事や勉強などによる一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する機能があることがそれぞれ報告されています。
22
F631
2020/11/16
2120003015915
合同会社NIKTA

大阪府大阪市天王寺区国分町8-13天王寺エムズビル2階
ネルリラ
加工食品(サプリメント形状)
L-テアニン

本品には「L-テアニン」が含まれます。
L-テアニンには、起床時の疲労感や眠気を軽減することが報告されています。
また、L-テアニンには、一過性の作業ストレスによる精神的なストレス感をやわらげることが報告されています。
23
F632
2020/11/16
9120001207945
株式会社Cloud Link
大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目5-13淀屋橋サテライトビル7F
ぐっすりん
加工食品(サプリメント形状)
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン

本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれます。
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが報告されています。
24
F633
2020/11/17
2200001023366
株式会社サラダコスモ
岐阜県中津川市千旦林1-15
すっきり ちこり茶
加工食品(その他)
チコリ由来イヌリン

本品にはチコリ由来イヌリンが含まれています。
チコリ由来イヌリンは食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。
さらに、チコリ由来イヌリンは善玉菌として知られているビフィズス菌を増やすことで、お腹の調子を整えることが報告されています。
本品は食後の血糖値が気になる方、お腹の調子を整えたい方に適した飲料です。
25
F634
2020/11/17
2080401015843
静香園製茶株式会社
静岡県磐田市大久保266-1(主たる事務所 静岡県磐田市匂坂上1268-1)
べにふうき粉末緑茶
加工食品(その他)メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)

本品にはメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)が含まれます。
メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。

26
F635
2020/11/17
2080401015843
静香園製茶株式会社
静岡県磐田市大久保266-1(主たる事務所 静岡県磐田市匂坂上1268-1)
べにふうき粉末緑茶 個分包
加工食品(その他)
メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)

本品にはメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)が含まれます。
メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。
27
F636
2020/11/17
2080401015843
静香園製茶株式会社

静岡県磐田市大久保266-1(主たる事務所 静岡県磐田市匂坂上1268-1)
べにふうき緑茶 ティーバッグ

加工食品(その他)
メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)

本品にはメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)が含まれます。
メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。
28
F637
2020/11/17
4010001034760
花王株式会社
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
ヘルシアW いいこと巡り コーヒー風味
加工食品(その他)
コーヒー豆由来クロロゲン酸類

本品はコーヒー豆由来クロロゲン酸類を含みます。
コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能と血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
29
F638
2020/11/17
4010001034760
花王株式会社
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
ヘルシアW いいこと巡り 黒豆茶風味
加工食品(その他)
コーヒー豆由来クロロゲン酸類

本品はコーヒー豆由来クロロゲン酸類を含みます。
コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能と血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
30
F639
2020/11/17
4120001033231
常盤薬品工業株式会社

兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地の1
羊羹
加工食品(その他)
オリーブ由来ヒドロキシチロソール、GABA

本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソール及びGABAが含まれます。
オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDL(悪玉)コレステロールが酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制させることが報告されています。
また、GABAには血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
本品はLDL(悪玉)コレステロールが気になる方、血圧が高めの方に適した食品です。

2020年12月25日金曜日

羊羹(常盤薬品工業株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

常盤薬品工業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品羊羹のエビデンス(科学的根拠)


常盤薬品工業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【羊羹】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

常盤薬品工業株式会社

【届出番号】
F639

【届出日】
2020/11/17

【届出者名】
常盤薬品工業株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
羊羹

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
オリーブ由来ヒドロキシチロソール

GABA

クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソール及びGABAが含まれます。
オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDL(悪玉)コレステロールが酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制させることが報告されています。
また、GABAには血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
本品はLDL(悪玉)コレステロールが気になる方、血圧が高めの方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
血圧が高めの方を含む健常成人(未成年、妊産婦、授乳婦は除く)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品は機能性関与成分オリーブ由来ヒドロキシチロソールを一日摂取目安量5.25㎎、GABAを一日摂取目安量12.3㎎配合した食品である。最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分での安全性評価をした。
▼オリーブ由来ヒドロキシチロソール
オリーブ由来ヒドロキシチロソールを含む原材料である「オリーブ葉抽出物」は、サプリメントや一般食品の食品原料として流通している。主にオリーブ果実や葉よりヒドロキシチロソールやオレウロペインなどのオリーブポリフェノールを高濃度に抽出したオリーブ抽出物が流通している。6%のヒドロキシチロソールを規格するオリーブ果実抽出物「HIDROX」はGRAS物質として登録され安全性は確認されている。またEFSAにおいてヒドロキシチロソールはオリーブの部位(葉や果実、オイル等)による明らかな相違はないと確認されている。以上より、オリーブ葉エキス末は安全性の高い原料であると考えられる。
▼GABA
公的・民間機関のデータベースより、機能性関与成分GABAはナス、トマトなど一般に食される野菜100g中に20~50㎎以上含まれており、通常の食生活で摂取されている。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には安全性に問題はない」と評価されている。GABAの食品としての安全性に関する研究報告は24報あった。11.5~1,000mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、食欲不振等)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。GABAは単純な構造のアミノ酸で基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本品に含まれるGABAは同等のものであると言える。以上より、GABAは安全性の高い原料であると考えられる。
公的機関のデータベースにおいて、オリーブ由来ヒドロキシチロソール・GABAは、降圧薬・血糖降下薬服用者の健康に影響を及ぼす可能性が報告されているため、本品では摂取上の注意事項としてそれら医薬品服用者は本品利用について医師や薬剤師へ相談すべきである旨を表示した。一方、オリーブ由来ヒドロキシチロソール・GABAについて成分同士の相互作用に関する報告は無いことから、本品を機能性表示食品とすることは適切であると言える。

【摂取する上での注意事項】
原材料をご確認の上、食物アレルギーが心配な方は、お召し上がりにならないでください。本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。降圧薬や血糖降下薬をお飲みの方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
㈱真喜食品(JIHFS 健康食品GMP)

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【オリーブ由来ヒドロキシチロソール】
(ア) 標題
オリーブ由来ヒドロキシチロソールを摂取することによる血中の酸化LDLコレステロールの抑制作用の機能性に関する研究レビュー

(イ)  目的
健常成人に対して、オリーブ由来のヒドロキシチロソールを摂取させ、血中の酸化LDLコレステロールの抑制における機能の有無を評価することを目的とした。

(ウ) 背景
地中海地方や小豆島などで、長年食経験のあるオリーブオイルは脳梗塞、心筋梗塞など循環器系の障害を予防することが示唆されている。これらの効果発現に関与する成分として、オリーブのポリフェノールが推定されている。これらのポリフェノールはガン、老化のような酸化によるダメージと関連する領域に有効であるという臨床医学研究報告がある。すなわちオリーブに多く含まれるポリフェノールには抗酸化機能があることから、LDLコレステロールの酸化抑制が報告されている。本品の機能性関与成分であるヒドロキシチロソールはオリーブ中のポリフェノールの一種であり、LDLコレステロールに対する酸化抑制作用が示唆されている。しかし酸化抑制による血中の酸化LDLコレステロールの低減とヒドロキシチロソールの摂取の関連性をレビューした報告は今のところ無い。そこで本レビューを実施し、ヒドロキシチロソールの酸化LDLコレステロール抑制効果の有無を検証した。

(エ) レビュー対象とした研究の特性
2019年9月2日までに発表された論文のうち、健常者において、オリーブ由来ヒドロキシチロソールを経口摂取させ、プラセボ群と比べて、血中の酸化LDLコレステロールの抑制の有無について評価している研究を対象とした論文検索を行い、3報を採択した。

(オ) 主な結果
3報を総合的に判断すると1.59mg~50mgのヒドロキシチロソールを3週間経口摂取することで血中の酸化LDLコレステロールの抑制に有意な差が見られた。3報のうち1報はオリーブオイルを試験サンプルとして用いているが、ヒドロキシチロソールはオリーブの部位(葉、果実等)による有効性の差異はないとEFSA(European Food Safety Authority 以下EFSA)において結論付けられており問題ないと考えられる。本品のヒドロキシチロソール含有量は5.25mg/日であるが、本研究レビューにおいて、ヒドロキシチロソール単独で5.25mgでの有効性を示しており、本品の機能性は問題ないと考えられる。

(カ) 科学的根拠の質
本研究レビューにおいては未発表研究データが存在する可能性は否定出来ないものの、科学技術分野から医療分野の3つの主要データベースを使用しているため現時点で公表されている当該研究を網羅できていると判断できる。しかしUMIN-CTRの使用が進んでいないため、出版バイアスの可能性は否定できない。だが今回採択した研究レビューすべてにおいて十分な有意差があり、十分に機能性を有することを示せていると判断した。

【GABA】
(ア) 標題
「GABA摂取による血圧が高めの方の血圧を低下させる効果についての研究レビュー」
(イ) 目的
血圧が正常もしくは高め〔最高(収縮期)血圧~139 mmHgまで、または、最低(拡張期)血圧~89 mmHgまで〕の健常成人が、長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを評価し、届出品に含まれる量のGABAが健常人の高めの血圧を健康的な値に保つことをサポートするかを検証することを目的とした。
(ウ) 背景
本品を機能性表示食品として販売するにあたり、GABAの血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行った。
(エ) レビュー対象とした研究の特性
日本語および英語の文献データベース、健康食品素材のデータベースを用いて文献調査を行い、2016年7月より以前に発表された文献を対象として、「目的」の項に記載した条件に合致する文献を検索した。なお、特定保健用食品の試験方法に倣い、参加者に軽症高血圧者が含まれる研究も対象としたが、軽症高血圧者のみの研究は疾病者のデータになるため対象外とした。最終的に残った15報を評価対象とした。
(オ) 主な結果
血圧低下効果は、収縮期および拡張期血圧を指標として評価された。その結果、正常高血圧(収縮期血圧 130~139 mmHg 又は拡張期血圧 85~89 mmHg)の人において、1日あたり12.3mg~80mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない対照品と比較して、有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。また、正常な血圧の人のみを対象とした場合は正常な血圧を維持した。採用した論文は、いずれも日本人を対象とした試験であり、日本人への外挿性は高いと判断した。
(カ) 科学的根拠の質
収集した論文は、GABAを含まないプラセボを対照としたランダム化二重盲検並行群間試験がほとんどで、研究レビューの科学的根拠の質は高いと考えられる。一部の採用論文において、研究方法に偏り(バイアス)が疑われるもの、利益相反について記述がないものもあったが特に問題となるものはなかった。
また、幅広く文献の検索を実施しているが、未報告の研究が存在する可能性があり、出版バイアスの可能性もあると考えられるため、今後も新しい研究報告について定期的にチェックする必要がある。

【F638】花王の機能性表示食品:ヘルシアWいいこと巡り黒豆茶風味の効果とエビデンス

花王株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ヘルシアW いいこと巡り 黒豆茶風味のエビデンス(科学的根拠)


花王株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ヘルシアW いいこと巡り 黒豆茶風味】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

花王株式会社

【届出番号】
F638

【届出日】
2020/11/17

【届出者名】
花王株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ヘルシアW いいこと巡り 黒豆茶風味

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
コーヒー豆由来クロロゲン酸類
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品はコーヒー豆由来クロロゲン酸類を含みます。
コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能と血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
BMIが高めの方、血圧が高めの方(疾病に罹患していない者)

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品は、一日摂取目安量当たり機能性関与成分コーヒー豆由来クロロゲン酸類を271mg 含む、黒豆茶風味の粉末清涼飲料である。
本品の機能性関与成分コーヒー豆由来クロロゲン酸類の安全性について、食品安全委員会が2009 年8 月に通知した特定保健用食品評価書「ヘルシアコーヒー 無糖ブラック」、「ヘルシアコーヒー マイルドミルク」により評価が行われている。
当該評価書によると、コーヒー豆由来のクロロゲン酸類には十分な食経験があり、安全性試験等の結果からも安全性に問題はないと判断した旨が記載されている。
よって本品の機能性関与成分のコーヒー豆由来クロロゲン酸類は、十分な食経験があり、本品の安全性に関する問題はないと評価する。
なお、医薬品との相互作用についてデータベース及び出典調査の結果、医薬品との相互作用に関する報告はなかった。
以上より、本品を適切に摂取する場合、安全性に問題はないと評価する。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により、より健康が増進するものではありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品は、イーエスフーズ株式会社 浜松工場にて、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会から受けたGMPの規定に準拠した衛生管理、品質管理に基づき、製造される。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
1.「コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。」の機能性に関する評価
(ア)標題
機能性関与成分「コーヒー豆由来クロロゲン酸類」による内臓脂肪に関する定量的研究レビュー(メタアナリシス※)
(イ)目的
疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く、特定保健用食品の試験対象者の肥満1度を含む)が、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を継続摂取した時に、対照食品を摂取した時と比較して、内臓脂肪に及ぼす影響について検証するために、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(ウ)背景
コーヒー豆由来クロロゲン酸類の継続摂取は、内臓脂肪を低減させることが報告されている。本研究レビューでは、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の内臓脂肪の低減効果を検証するため、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
2020年4月6日にPubMedとJDreamⅢ、UMIN-CTRの3つのデータベースの開設日から検索日までの情報を対象に検索を行った。検索の結果、2報を採用文献とした。採用文献は全て、日本人の成人男女の疾病に罹患していない者(肥満1度)を対象とし、コーヒー豆由来クロロゲン酸類含有飲料を12週間摂取させ、腹部脂肪面積の低減効果を対照食品摂取と比較したランダム化比較試験(RCT)(※※)であった。採用文献2報全ての著者に、試験食品製造元の社員が含まれていた。
(オ)主な結果
メタアナリシスの結果、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の摂取により対照食品摂取と比較して、疾病に罹患していない者の内臓脂肪面積を有意に低減させることが示された。なお、有意な内臓脂肪面積の低減効果が認められた最小有効摂取量は267 mg/日であった。よって、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の一日当たり267 mg以上の継続摂取は、内臓脂肪を低減させる効果を有することが示された。採用文献の対象者は全て日本人成人男女であり、コーヒー豆由来クロロゲン酸類は肥満1度の日本人の内臓脂肪を低減させる機能を持つと考えられた。本品は、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を271 mg/日含むことから、内臓脂肪を低減する機能を持つと考えられた。なお、コーヒー豆由来クロロゲン酸類摂取による、安全性上の問題についての報告はなかった。
(カ)科学的根拠の質
採用文献が2報と少ないが、2報ともサンプルサイズの大きな試験で解析対象者は合計251名であり、メタアナリシスで評価していることから、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の内臓脂肪の低減効果の科学的根拠は担保されていると考えられる。また、採用文献は全て日本人成人を対象とした試験であるため、コーヒー豆由来クロロゲン酸類は日本人において内臓脂肪を低減させる機能性を持つと考えられる。なお、採用文献の食品性状は全て飲料であったため、飲料以外の食品性状での効果は現時点では明確ではない。
※メタアナリシス:複数の研究の結果を統計学的に統合して効果を評価する方法。ランダム化比較試験のメタアナリシスは、最も質の高い根拠とされている。
※※ランダム化比較試験:評価の偏りを避けて客観的に効果を評価できる試験方法で、信頼性の高い結果が得られるとされている試験方法。

2.「コーヒー豆由来クロロゲン酸類には血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。」の機能性に関する評価
(ア)標題
機能性関与成分「コーヒー豆由来クロロゲン酸類」による血圧に関する定量的研究レビュー(メタアナリシス)
(イ)目的
妊産婦、授乳婦は除く、疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)とⅠ度高血圧者が、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を継続して摂取した時に、対照食品を摂取した時と比較して、血圧に及ぼす影響を検証するため、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(ウ)背景
コーヒー豆由来クロロゲン酸類の摂取による血圧低下効果が報告されている。本研究レビューは、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の血圧の低下を検証するため、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
2020年7月2日にPubMedとJDreamⅢ、UMIN-CTRの3つのデータベースの開設日から検索日までの情報を対象に検索を行った。検索の結果、6報を採用文献とした。採用した6報は全て日本人の成人男女を対象とし、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を含有する飲料を12週間摂取させて対照食品の摂取と比較したランダム化比較試験(RCT)の報告であり、その内3報は多施設RCTの報告であった。試験の対象者は、1報は肥満1度の疾病に罹患していない者(正常血圧者、正常高値血圧者)、1報は、肥満1度の疾病に罹患していない者(正常血圧者、正常高値血圧者)と未治療のⅠ度高血圧者、残り4報は疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)と未治療のⅠ度高血圧者であった。採用論文6報全ての著者に、試験食品製造元の社員が含まれていた。
(オ)主な結果
メタアナリシスの結果、コーヒー豆由来クロロゲン酸類267 mg/日以上の摂取で対照食品摂取と比較して、有意な血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)低下効果が認められた。疾病に罹患していない者のサブグループ解析でも同様に、コーヒー豆由来クロロゲン酸類267 mg/日以上の摂取で対照食品摂取と比較して有意な血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)低下効果が認められた。コーヒー豆由来クロロゲン酸類の一日当たり267 mg以上の継続摂取は、疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)とⅠ度高血圧者の血圧を低下させる効果を有することが示された。本品は、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を271 mg/日含むことから、血圧を改善する機能を持つと考えられた。なお、コーヒー豆由来クロロゲン酸類摂取による、安全性上の問題についての報告はなかった。
(カ)科学的根拠の質
採用文献が6報と少ないが、6報ともサンプルサイズの大きな試験で解析対象者は合計807名であり、メタアナリシスで評価していることから、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の血圧低下効果の科学的根拠は担保されていると考えられた。採用文献の対象者は全て日本人成人男女であり、コーヒー豆由来クロロゲン酸類は日本人に対して血圧が高めの方の血圧を下げる機能を持つと考えられた。なお、採用文献の食品性状は全て飲料であったため、飲料以外の食品性状での効果は現時点では明確ではない。

ヘルシアWいいこと巡りコーヒー風味(花王株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

花王株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ヘルシアW いいこと巡り コーヒー風味のエビデンス(科学的根拠)


花王株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ヘルシアW いいこと巡り コーヒー風味】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

花王株式会社

【届出番号】
F637

【届出日】
2020/11/17

【届出者名】
花王株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ヘルシアW いいこと巡り コーヒー風味

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
コーヒー豆由来クロロゲン酸類
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品はコーヒー豆由来クロロゲン酸類を含みます。
コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能と血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
BMIが高めの方、血圧が高めの方(疾病に罹患していない者)

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品は、一日摂取目安量当たり機能性関与成分コーヒー豆由来クロロゲン酸類を271mg 含む、コーヒー風味の粉末清涼飲料である。
本品の機能性関与成分コーヒー豆由来クロロゲン酸類の安全性について、食品安全委員会が2009 年8 月に通知した特定保健用食品評価書「ヘルシアコーヒー 無糖ブラック」、「ヘルシアコーヒー マイルドミルク」により評価が行われている。
当該評価書によると、コーヒー豆由来のクロロゲン酸類には十分な食経験があり、安全性試験等の結果からも安全性に問題はないと判断した旨が記載されている。
よって本品の機能性関与成分のコーヒー豆由来クロロゲン酸類は、十分な食経験があり、本品の安全性に関する問題はないと評価する。
なお、医薬品との相互作用についてデータベース及び出典調査の結果、医薬品との相互作用に関する報告はなかった。
以上より、本品を適切に摂取する場合、安全性に問題はないと評価する。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により、より健康が増進するものではありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品は、イーエスフーズ株式会社 浜松工場にて、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会から受けたGMPの規定に準拠した衛生管理、品質管理に基づき、製造される。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
1.「コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。」の機能性に関する評価
(ア)標題
機能性関与成分「コーヒー豆由来クロロゲン酸類」による内臓脂肪に関する定量的研究レビュー(メタアナリシス※)
(イ)目的
疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く、特定保健用食品の試験対象者の肥満1度を含む)が、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を継続摂取した時に、対照食品を摂取した時と比較して、内臓脂肪に及ぼす影響について検証するために、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(ウ)背景
コーヒー豆由来クロロゲン酸類の継続摂取は、内臓脂肪を低減させることが報告されている。本研究レビューでは、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の内臓脂肪の低減効果を検証するため、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
2020年4月6日にPubMedとJDreamⅢ、UMIN-CTRの3つのデータベースの開設日から検索日までの情報を対象に検索を行った。検索の結果、2報を採用文献とした。採用文献は全て、日本人の成人男女の疾病に罹患していない者(肥満1度)を対象とし、コーヒー豆由来クロロゲン酸類含有飲料を12週間摂取させ、腹部脂肪面積の低減効果を対照食品摂取と比較したランダム化比較試験(RCT)(※※)であった。採用文献2報全ての著者に、試験食品製造元の社員が含まれていた。
(オ)主な結果
メタアナリシスの結果、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の摂取により対照食品摂取と比較して、疾病に罹患していない者の内臓脂肪面積を有意に低減させることが示された。なお、有意な内臓脂肪面積の低減効果が認められた最小有効摂取量は267 mg/日であった。よって、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の一日当たり267 mg以上の継続摂取は、内臓脂肪を低減させる効果を有することが示された。採用文献の対象者は全て日本人成人男女であり、コーヒー豆由来クロロゲン酸類は肥満1度の日本人の内臓脂肪を低減させる機能を持つと考えられた。本品は、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を271 mg/日含むことから、内臓脂肪を低減する機能を持つと考えられた。なお、コーヒー豆由来クロロゲン酸類摂取による、安全性上の問題についての報告はなかった。
(カ)科学的根拠の質
採用文献が2報と少ないが、2報ともサンプルサイズの大きな試験で解析対象者は合計251名であり、メタアナリシスで評価していることから、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の内臓脂肪の低減効果の科学的根拠は担保されていると考えられる。また、採用文献は全て日本人成人を対象とした試験であるため、コーヒー豆由来クロロゲン酸類は日本人において内臓脂肪を低減させる機能性を持つと考えられる。なお、採用文献の食品性状は全て飲料であったため、飲料以外の食品性状での効果は現時点では明確ではない。
※メタアナリシス:複数の研究の結果を統計学的に統合して効果を評価する方法。ランダム化比較試験のメタアナリシスは、最も質の高い根拠とされている。
※※ランダム化比較試験:評価の偏りを避けて客観的に効果を評価できる試験方法で、信頼性の高い結果が得られるとされている試験方法。

2.「コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。」の機能性に関する評価
(ア)標題
機能性関与成分「コーヒー豆由来クロロゲン酸類」による血圧に関する定量的研究レビュー(メタアナリシス)
(イ)目的
妊産婦、授乳婦は除く、疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)とⅠ度高血圧者が、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を継続して摂取した時に、対照食品を摂取した時と比較して、血圧に及ぼす影響を検証するため、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(ウ)背景
コーヒー豆由来クロロゲン酸類の摂取による血圧低下効果が報告されている。本研究レビューは、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の血圧の低下を検証するため、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
2020年7月2日にPubMedとJDreamⅢ、UMIN-CTRの3つのデータベースの開設日から検索日までの情報を対象に検索を行った。検索の結果、6報を採用文献とした。採用した6報は全て日本人の成人男女を対象とし、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を含有する飲料を12週間摂取させて対照食品の摂取と比較したランダム化比較試験(RCT)の報告であり、その内3報は多施設RCTの報告であった。試験の対象者は、1報は肥満1度の疾病に罹患していない者(正常血圧者、正常高値血圧者)、1報は、肥満1度の疾病に罹患していない者(正常血圧者、正常高値血圧者)と未治療のⅠ度高血圧者、残り4報は疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)と未治療のⅠ度高血圧者であった。採用論文6報全ての著者に、試験食品製造元の社員が含まれていた。
(オ)主な結果
メタアナリシスの結果、コーヒー豆由来クロロゲン酸類267 mg/日以上の摂取で対照食品摂取と比較して、有意な血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)低下効果が認められた。疾病に罹患していない者のサブグループ解析でも同様に、コーヒー豆由来クロロゲン酸類267 mg/日以上の摂取で対照食品摂取と比較して有意な血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)低下効果が認められた。コーヒー豆由来クロロゲン酸類の一日当たり267 mg以上の継続摂取は、疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)とⅠ度高血圧者の血圧を低下させる効果を有することが示された。本品は、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を271 mg/日含むことから、血圧を改善する機能を持つと考えられた。なお、コーヒー豆由来クロロゲン酸類摂取による、安全性上の問題についての報告はなかった。
(カ)科学的根拠の質
採用文献が6報と少ないが、6報ともサンプルサイズの大きな試験で解析対象者は合計807名であり、メタアナリシスで評価していることから、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の血圧低下効果の科学的根拠は担保されていると考えられた。採用文献の対象者は全て日本人成人男女であり、コーヒー豆由来クロロゲン酸類は日本人に対して血圧が高めの方の血圧を下げる機能を持つと考えられた。なお、採用文献の食品性状は全て飲料であったため、飲料以外の食品性状での効果は現時点では明確ではない。

【F636】静香園製茶の機能性表示食品:べにふうき緑茶ティーバッグの効果とエビデンス

静香園製茶株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品べにふうき緑茶 ティーバッグのエビデンス(科学的根拠)


静香園製茶株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【べにふうき緑茶 ティーバッグ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

静香園製茶株式会社

【届出番号】
F636

【届出日】
2020/11/17

【届出者名】
静香園製茶株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
べにふうき緑茶 ティーバッグ

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)が含まれます。
メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。

【想定する主な対象者】
ハウスダストやほこりなどによる目や鼻に不快感を有している成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
茶の原産地は、中国西南部雲南省の山岳部であるとされ、中国の茶の歴史は2000年以上前にも遡ります。日本では、平安時代初期に留学経験のある僧永忠が嵯峨天皇に茶を勧めた記録が最初であり、1000年以上の歴史があります。
日本人にとって馴染みが深い飲料として古くから飲用されています。
茶は世界で589万トン(2018年)、日本では8万1700トン(2019年)生産され、世界中で愛飲されています。

「べにふうき」は昭和40年に農林省茶業試験場枕崎支場において「べにほまれ」を母親、「枕Cd86」を父親とした交配組み合わせで得られた実生群の中から選抜・育成された品種(農林登録:平成5年)であり、メチル化カテキンが多く含まれています。2008年には全国の栽培面積が100ha(年間生産量約500トン)になり、緑茶として広く全国で愛飲されてきました。「べにふうき」緑茶に関して今まで主だった健康被害の報告はされておらず、安全であると考えられます。

弊社において、当該商品と同様のメチル化カテキンを含む製品を2009年から発売を始め、今まで購入者からの健康被害の意見は寄せられておりません。しかし、上記喫食実績のみでの安全性評価は不十分であると判断し、既存情報の検索及び評価をいたしました。

その結果、メチル化カテキンの安全性について、1日摂取目安量の3倍量を4週間摂取させた過剰摂取試験及び、1日の摂取目安量で12週間摂取させた試験においても被験者に異常が認められないことが報告されています。
以上のことを踏まえ、メチル化カテキンは適切に摂取すれば、安全性に問題がないと考えられます。

【摂取する上での注意事項】
本品は、カフェインを通常の緑茶と同様に含んでいますのでカフェインで眠れなくなる方は、夕方からの飲用を避けてください。
空腹時に飲用すると胃痛が生じることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
契約農場から茶葉を仕入れ、ASIAGAP認証取得済みの自社工場で製茶しています。茶葉の栽培から「べにふうき」製品の販売まで一元管理しています。茶は農産物であり、その年の気温や降水量によって生育が異なります。状況に応じて、最適な肥料や農薬体系を契約農場で一本化し、品質の安定をはかっています。また、生産履歴報告書を生産者から提出してもらい、農薬や肥料の散布状況などを一括管理しています。この生産履歴によって、いつどのような管理をしたのかがトレース可能であり、生産者の顔が見える安心安全な「べにふうき茶」の生産に取り組んでいます。製造施設では、民間機関が発行するHACCPに準じた衛生指導書に基づき、一般衛生管理を実施しています。そして、製造施設の責任者は静岡県茶業会議所が認定する「衛生管理者」を取得しており、衛生管理の徹底を行っております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
メチル化カテキンを含む緑茶の継続的な摂取による目や鼻の不快感の軽減に関する研究レビュー

【目的】
緑茶に含まれるメチル化カテキンを継続的に摂取することで、ハウスダストやほこりなどに暴露された時の目や鼻の不快感を軽減させるかどうか明らかにすることを目的とした。

【背景】
2008年の全国疫学調査によると、アレルギー性鼻炎の有病率は39.4%、花粉症の有病率は29.8%と国民病と言っても過言ではない。
目や鼻の不快感による生活の質の低下を改善することは現代の重要な課題となっている。

【レビュー対象とした研究の特性(方法)】
レビュワー3名が「メチル化カテキンの継続的な摂取は、目や鼻の不快感を軽減させるか?」に基づいて、検索式を設定し、文献検索を実施した。
論文の質が一定水準以上(QL3)であることを採用条件とし、定性的研究レビューを実施し、5名の有識者がA~Eの5段階で総合評価した。

【主な結果】
適格基準に合致した4報の文献を評価した結果、1日あたり26.8mg~34.9mgのメチル化カテキンの継続的に摂取により、目や鼻のアレルギー症状スコアに有意な低下が認められ、ハウスダストやほこりなどに暴露された時の目や鼻の不快感を軽減させることが示唆された。

【科学的根拠の質】
採用文献数が4報と少なく、すべて同じ研究グループの報告であることから、効果指標に限定的な面があるが、緑茶に含まれるメチル化カテキンの継続的な摂取は、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」に対して一貫して示唆的な科学的根拠を有しており、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」機能を有すると考えられた。
また、有識者による総合評価(5段階で、Aが最も上でEが最も下)において、【科学的根拠レベル総合評価】:A、【「研究タイプ、質、数」の目安】:B、【一貫性の目安】:Aと評価された。
以上から緑茶に含まれるメチル化カテキンは、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」に対して明確で十分な根拠があると判断した。

【F635】静香園製茶の機能性表示食品:べにふうき粉末緑茶個分包の効果とエビデンス

静香園製茶株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品べにふうき粉末緑茶 個分包のエビデンス(科学的根拠)


静香園製茶株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【べにふうき粉末緑茶 個分包】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

静香園製茶株式会社

【届出番号】
F635

【届出日】
2020/11/17

【届出者名】
静香園製茶株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
べにふうき粉末緑茶 個分包

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)が含まれます。
メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。

【想定する主な対象者】
ハウスダストやほこりなどによる目や鼻に不快感を有している成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
茶の原産地は、中国西南部雲南省の山岳部であるとされ、中国の茶の歴史は2000年以上前にも遡ります。日本では、平安時代初期に留学経験のある僧永忠が嵯峨天皇に茶を勧めた記録が最初であり、1000年以上の歴史があります。
日本人にとって馴染みが深い飲料として古くから飲用されています。
茶は世界で589万トン(2018年)、日本では8万1700トン(2019年)生産され、世界中で愛飲されています。

「べにふうき」は昭和40年に農林省茶業試験場枕崎支場において「べにほまれ」を母親、「枕Cd86」を父親とした交配組み合わせで得られた実生群の中から選抜・育成された品種(農林登録:平成5年)であり、メチル化カテキンが多く含まれています。2008年には全国の栽培面積が100ha(年間生産量約500トン)になり、緑茶として広く全国で愛飲されてきました。「べにふうき」緑茶に関して今まで主だった健康被害の報告はされておらず、安全であると考えられます。

弊社において、当該商品と同様のメチル化カテキンを含む製品を2009年から発売を始め、今まで購入者からの健康被害の意見は寄せられておりません。しかし、上記喫食実績のみでの安全性評価は不十分であると判断し、既存情報の検索及び評価をいたしました。

その結果、メチル化カテキンの安全性について、1日摂取目安量の3倍量を4週間摂取させた過剰摂取試験及び、1日の摂取目安量で12週間摂取させた試験においても被験者に異常が認められないことが報告されています。
以上のことを踏まえ、メチル化カテキンは適切に摂取すれば、安全性に問題がないと考えられます。

【摂取する上での注意事項】
本品は、カフェインを通常の緑茶と同様に含んでいますのでカフェインで眠れなくなる方は、夕方からの飲用を避けてください。
空腹時に飲用すると胃痛が生じることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
契約農場から茶葉を仕入れ、ASIAGAP認証取得済みの自社工場で製茶しています。茶葉の栽培から「べにふうき」製品の販売まで一元管理しています。茶は農産物であり、その年の気温や降水量によって生育が異なります。状況に応じて、最適な肥料や農薬体系を契約農場で一本化し、品質の安定をはかっています。また、生産履歴報告書を生産者から提出してもらい、農薬や肥料の散布状況などを一括管理しています。この生産履歴によって、いつどのような管理をしたのかがトレース可能であり、生産者の顔が見える安心安全な「べにふうき茶」の生産に取り組んでいます。製造施設では、民間機関が発行するHACCPに準じた衛生指導書に基づき、一般衛生管理を実施しています。そして、製造施設の責任者は静岡県茶業会議所が認定する「衛生管理者」を取得しており、衛生管理の徹底を行っております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
メチル化カテキンを含む緑茶の継続的な摂取による目や鼻の不快感の軽減に関する研究レビュー

【目的】
緑茶に含まれるメチル化カテキンを継続的に摂取することで、ハウスダストやほこりなどに暴露された時の目や鼻の不快感を軽減させるかどうか明らかにすることを目的とした。

【背景】
2008年の全国疫学調査によると、アレルギー性鼻炎の有病率は39.4%、花粉症の有病率は29.8%と国民病と言っても過言ではない。
目や鼻の不快感による生活の質の低下を改善することは現代の重要な課題となっている。

【レビュー対象とした研究の特性(方法)】
レビュワー3名が「メチル化カテキンの継続的な摂取は、目や鼻の不快感を軽減させるか?」に基づいて、検索式を設定し、文献検索を実施した。
論文の質が一定水準以上(QL3)であることを採用条件とし、定性的研究レビューを実施し、5名の有識者がA~Eの5段階で総合評価した。

【主な結果】
適格基準に合致した4報の文献を評価した結果、1日あたり26.8mg~34.9mgのメチル化カテキンの継続的に摂取により、目や鼻のアレルギー症状スコアに有意な低下が認められ、ハウスダストやほこりなどに暴露された時の目や鼻の不快感を軽減させることが示唆された。

【科学的根拠の質】
採用文献数が4報と少なく、すべて同じ研究グループの報告であることから、効果指標に限定的な面があるが、緑茶に含まれるメチル化カテキンの継続的な摂取は、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」に対して一貫して示唆的な科学的根拠を有しており、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」機能を有すると考えられた。
また、有識者による総合評価(5段階で、Aが最も上でEが最も下)において、【科学的根拠レベル総合評価】:A、【「研究タイプ、質、数」の目安】:B、【一貫性の目安】:Aと評価された。
以上から緑茶に含まれるメチル化カテキンは、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」に対して明確で十分な根拠があると判断した。

【F634】静香園製茶の機能性表示食品:べにふうき粉末緑茶の効果とエビデンス

静香園製茶株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品べにふうき粉末緑茶のエビデンス(科学的根拠)


静香園製茶株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【べにふうき粉末緑茶】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

静香園製茶株式会社

【届出番号】
F634

【届出日】
2020/11/17

【届出者名】
静香園製茶株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
べにふうき粉末緑茶

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)が含まれます。
メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。

【想定する主な対象者】
ハウスダストやほこりなどによる目や鼻に不快感を有している成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
茶の原産地は、中国西南部雲南省の山岳部であるとされ、中国の茶の歴史は2000年以上前にも遡ります。日本では、平安時代初期に留学経験のある僧永忠が嵯峨天皇に茶を勧めた記録が最初であり、1000年以上の歴史があります。
日本人にとって馴染みが深い飲料として古くから飲用されています。
茶は世界で589万トン(2018年)、日本では8万1700トン(2019年)生産され、世界中で愛飲されています。

「べにふうき」は昭和40年に農林省茶業試験場枕崎支場において「べにほまれ」を母親、「枕Cd86」を父親とした交配組み合わせで得られた実生群の中から選抜・育成された品種(農林登録:平成5年)であり、メチル化カテキンが多く含まれています。2008年には全国の栽培面積が100ha(年間生産量約500トン)になり、緑茶として広く全国で愛飲されてきました。「べにふうき」緑茶に関して今まで主だった健康被害の報告はされておらず、安全であると考えられます。

弊社において、当該商品と同様のメチル化カテキンを含む製品を2009年から発売を始め、今まで購入者からの健康被害の意見は寄せられておりません。しかし、上記喫食実績のみでの安全性評価は不十分であると判断し、既存情報の検索及び評価をいたしました。

その結果、メチル化カテキンの安全性について、1日摂取目安量の3倍量を4週間摂取させた過剰摂取試験及び、1日の摂取目安量で12週間摂取させた試験においても被験者に異常が認められないことが報告されています。
以上のことを踏まえ、メチル化カテキンは適切に摂取すれば、安全性に問題がないと考えられます。

【摂取する上での注意事項】
本品は、カフェインを通常の緑茶と同様に含んでいますのでカフェインで眠れなくなる方は、夕方からの飲用を避けてください。空腹時に飲用すると胃痛が生じることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
契約農場から茶葉を仕入れ、ASIAGAP認証取得済みの自社工場で製茶しています。茶葉の栽培から「べにふうき」製品の販売まで一元管理しています。茶は農産物であり、その年の気温や降水量によって生育が異なります。状況に応じて、最適な肥料や農薬体系を契約農場で一本化し、品質の安定をはかっています。また、生産履歴報告書を生産者から提出してもらい、農薬や肥料の散布状況などを一括管理しています。この生産履歴によって、いつどのような管理をしたのかがトレース可能であり、生産者の顔が見える安心安全な「べにふうき茶」の生産に取り組んでいます。製造施設では、民間機関が発行するHACCPに準じた衛生指導書に基づき、一般衛生管理を実施しています。そして、製造施設の責任者は静岡県茶業会議所が認定する「衛生管理者」を取得しており、衛生管理の徹底を行っております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
メチル化カテキンを含む緑茶の継続的な摂取による目や鼻の不快感の軽減に関する研究レビュー

【目的】
緑茶に含まれるメチル化カテキンを継続的に摂取することで、ハウスダストやほこりなどに暴露された時の目や鼻の不快感を軽減させるかどうか明らかにすることを目的とした。

【背景】
2008年の全国疫学調査によると、アレルギー性鼻炎の有病率は39.4%、花粉症の有病率は29.8%と国民病と言っても過言ではない。
目や鼻の不快感による生活の質の低下を改善することは現代の重要な課題となっている。

【レビュー対象とした研究の特性(方法)】
レビュワー3名が「メチル化カテキンの継続的な摂取は、目や鼻の不快感を軽減させるか?」に基づいて、検索式を設定し、文献検索を実施した。
論文の質が一定水準以上(QL3)であることを採用条件とし、定性的研究レビューを実施し、5名の有識者がA~Eの5段階で総合評価した。

【主な結果】
適格基準に合致した4報の文献を評価した結果、1日あたり26.8mg~34.9mgのメチル化カテキンの継続的に摂取により、目や鼻のアレルギー症状スコアに有意な低下が認められ、ハウスダストやほこりなどに暴露された時の目や鼻の不快感を軽減させることが示唆された。

【科学的根拠の質】
採用文献数が4報と少なく、すべて同じ研究グループの報告であることから、効果指標に限定的な面があるが、緑茶に含まれるメチル化カテキンの継続的な摂取は、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」に対して一貫して示唆的な科学的根拠を有しており、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」機能を有すると考えられた。
また、有識者による総合評価(5段階で、Aが最も上でEが最も下)において、【科学的根拠レベル総合評価】:A、【「研究タイプ、質、数」の目安】:B、【一貫性の目安】:Aと評価された。
以上から緑茶に含まれるメチル化カテキンは、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」に対して明確で十分な根拠があると判断した。

っきりちこり茶(株式会社サラダコスモ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社サラダコスモが消費者庁に届出た機能性表示食品すっきり ちこり茶のエビデンス(科学的根拠)


株式会社サラダコスモが消費者庁に届出た機能性表示食品【すっきり ちこり茶】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社サラダコスモ

【届出番号】
F633

【届出日】
2020/11/17

【届出者名】
株式会社サラダコスモ
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
すっきり ちこり茶

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
チコリ由来イヌリン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはチコリ由来イヌリンが含まれています。
チコリ由来イヌリンは食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。
さらに、チコリ由来イヌリンは善玉菌として知られているビフィズス菌を増やすことで、お腹の調子を整えることが報告されています。
本品は食後の血糖値が気になる方、お腹の調子を整えたい方に適した飲料です。

【想定する主な対象者】
健常成人

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品の機能性関与成分であるチコリ由来イヌリンについて、2次情報の調査を実施したところ、由来を問わない広義のイヌリンにおいて、短期間の適切な摂取であれば安全であることが示唆されており、8~14g/日の8週間までの摂取は安全とされている。
また、この他に、アメリカ食品衛生局(FDA)によるGenerally Recognized As Safe(GRAS)において、イヌリンの安全性に関する情報が示されており、40g/日までのイヌリン摂取においても問題がないと評価している。
以上のことから、当該製品におけるチコリ由来イヌリンの1日当たり摂取目安量5.2 gの摂取は、安全性に問題がないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。飲みすぎ、あるいは体質・体調により、お腹が張ったり、ゆるくなることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品は、FSSC22000を取得している工場で製造する。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(1)チコリ由来イヌリンの食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能について
ア)標題
 チコリ由来イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用に関する研究レビュー(定性的レビュー)
イ)目的
 チコリ由来イヌリンを含む食品を、疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が単回経口摂取することにより、食後血糖値の上昇をゆるやかにするかを明らかにする。
ウ)背景
 イヌリンは穀物、野菜、果物などに多く含まれることが知られている。イヌリンの生理機能性に関しては様々な報告があり、単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用についても多数、論文化されている。しかしながら、チコリ由来イヌリンの当該効果に関するシステマティックレビューの報告は確認できなかった。そこで、今回新たに研究レビューを実施した。
エ)レビュー対象とした研究の特性
4つのデータベースで英語および日本語の文献を検索した。検索対象期間は制限せず、対象集団は疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型(空腹時血糖値110~125 mg/dL)の者とし、チコリ由来イヌリンを含む食品の単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用を検討した介入試験を検索した。
オ)主な結果
 抽出された3報の文献を用いて定性的レビューを行った結果、3報5試験中4試験で肯定的な結果が得られた。その際のチコリ由来イヌリン摂取量は5.2~13.0gであった。また、これらの試験は正常血糖値者を対象とした試験で、上記食後血糖上昇抑制効果は正常血糖値範囲内であったことより、血糖値正常者がチコリ由来イヌリンを摂取した場合には血糖値は正常範囲内に維持されるものと考えられる。
カ)科学的根拠の質
 5試験全てが研究の質が最も高いレベルと判断した。研究の限界として評価した試験数が少ないことや出版バイアスなどが考えられたものの、その他の要因を含め、重大な影響ではないと判断した。なお、チコリ由来イヌリンを日本人が摂取した論文は無かったが、合成イヌリンを日本人が摂取した論文では他の論文と同様の成績であり、日本人への外挿性に関しては問題ないと考えられる。これらのことから、今回評価した論文全体を通して、科学的根拠の質は確保されていると評価した。
以上、本研究レビューの結果から、チコリ由来イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用には科学的根拠があると判断した。

(2)チコリ由来イヌリンの善玉菌として知られているビフィズス菌を増やすことで、お腹の調子を整える機能について
ア)標題
 チコリ由来イヌリンのビフィズス菌を増やすことによる整腸効果に関する研究レビュー(定性的レビュー)
イ)目的
 チコリ由来イヌリンはビフィズス菌を増やすことによる整腸効果を持つかを明らかにする。
ウ)背景
 ビフィズス菌は腸内に最も優勢に存在する善玉菌であり、腸内におけるビフィズス菌数の増加は、腸内環境改善の指標とされている。イヌリンは腸内でビフィズス菌を増やして腸内フローラを良好に保つことが知られている。しかし、チコリ由来イヌリンを摂取したときのビフィズス菌数に関するシステマティックレビューは確認されなかった。
エ)レビュー対象とした研究の特性
4つのデータベースで英語および日本語の文献を検索した。検索対象期間は制限せず、対象集団は疾病に罹患していない者とした。
オ)主な結果
糞便中ビフィズス菌数に関しては11報12試験のうち9試験で肯定的な結果が得られた。
カ)科学的根拠の質
最も質が高いレベルと判断できた論文は12試験中8試験であった。採用論文において、試験デザインや結果の妥当性、各研究間の一貫性等に大きな問題はなく、科学的根拠の質は高いと評価された。なお、チコリ由来イヌリンを日本人が摂取した論文は無かったが、イヌリンは腸管から吸収されにくく吸収や代謝の人種差による影響は少ないと考えられ、外挿性に問題は無いと判断した。
以上、本研究レビューの結果から、チコリ由来イヌリンの摂取がビフィズス菌を増やすことによる整腸効果を示すことについて科学的根拠があると判断した。

【F632】CloudLinkの機能性表示食品:ぐっすりんの効果とエビデンス

株式会社Cloud Linkが消費者庁に届出た機能性表示食品ぐっすりんのエビデンス(科学的根拠)


株式会社Cloud Linkが消費者庁に届出た機能性表示食品【ぐっすりん】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社Cloud Link

【届出番号】
F632

【届出日】
2020/11/16

【届出者名】
株式会社Cloud Link
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ぐっすりん

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ラフマ由来ヒペロシド

ラフマ由来イソクエルシトリン

クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれます。
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが報告されています。

【想定する主な対象者】
睡眠に対して一過性の悩みを持つ成人健常者

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
下記の(ア)、及び(イ)の情報により機能性関与成分のラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンを一日摂取目安量2 mg(各成分1mgずつ、合計2mg)で配合する本届出商品を機能性表示食品として販売することは適切であると考えられた。

(ア)既存情報を用いた評価および既存情報による安全性試験の評価
ラフマ葉を原料とした茶飲料「燕龍茶レベルケア」は特定保健用食品として認可されている。「燕龍茶レベルケア」の一日摂取目安量は500 mlであり、ラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリンの合計として1日30 mg(各成分15mgずつ)が含まれる。(本届出商品に含まれる機能性関与成分の一日摂取目安量 合計2 mgの15倍に相当)
「燕龍茶レベルケア」の安全性に関しては、遺伝毒性、動物試験(マウス単回投与、ラット90日反復投与、ビーグル犬 単回及び14日反復投与)、ヒト試験(ラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリン各45mg/日ずつ、2~4週間摂取)において評価され、安全性が確認されている。
また、本届出商品に使用されるラフマ抽出物を用いたヒト試験(健常人30名を対象とした12週間摂取、健常人17名を対象とした8日間摂取)においても、有害事象及び副作用がないことを確認している。
(イ)医薬品との相互作用に関する評価
既存のデータベースを検索した結果、これまでに報告無し。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
公益財団法人日本健康・栄養食品協会のGMP認証を取得した工場で生産し、GMP基準に準拠した管理を行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(ア)標題
「ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンによる睡眠の質改善の機能性について」

(イ)目的
成人健常者にラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン各1mg/日を摂取させることが睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことを検証した。

(ウ)背景
ラフマ葉は古くから利用されているが、ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンによる睡眠の質改善の機能性について、研究成果を総合的にまとめたレビューがないため、当該研究レビューを通じて検証を行った。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
PubMed(外国語論文)、JDreamⅢ(日本語論文)及びUMIN-CTR(臨床試験登録データベース)の3つのデータベースを検索した結果、2報の文献を採用した。2報の文献はいずれも査読付きで、睡眠に対して一過性の悩みを持つ成人健常者を対象としたプラセボ対照試験であった。

(オ)主な結果
睡眠に対して一過性の悩みを持つ成人健常者に、就寝前にラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリン 各1mg/日ずつを摂取させた。介入群はプラセボ群と比べ、総睡眠時間に対する相対的なノンレム睡眠の時間割合が摂取前後で有意に増加した(p=0.01)。OSA睡眠調査票MA版を用いた評価の結果、介入群はプラセボ群と比べ、入眠と睡眠維持の項目が摂取前後で有意に改善した(p=0.042)。

(カ)科学的根拠の質
未発表のデータが存在する可能性が否定できないこと、2報の採用文献の評価方法が異なることやサンプルサイズの大きさなど、様々なバイアスリスクを含んでいることは否定できない。これらは本研究レビューの限界と考えられる。

以上より、本届出商品に配合するラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリンを各1mg/日ずつ摂取することにより、睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが見込まれ、表示しようとする機能性は適切であると考えられる。