2020年12月21日月曜日

ヴァームスマートフィットパウダーアップル風味(株式会社明治)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社明治が消費者庁に届出た機能性表示食品ヴァームスマートフィットパウダーアップル風味のエビデンス(科学的根拠)


株式会社明治が消費者庁に届出た機能性表示食品【ヴァームスマートフィットパウダーアップル風味】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社明治

【届出番号】
F627

【届出日】
2020/11/13

【届出者名】
株式会社明治
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ヴァームスマートフィットパウダーアップル風味

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には3種類のアミノ酸から構成されるアラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物が含まれます。
アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物には、身体活動との併用によりBMIが高めの方の脂肪の代謝(脂肪の分解と消費する力)をさらに上げ、体脂肪をより減らす機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
BMIが高めの方

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品の機能性関与成分は3種類のアミノ酸混合物(アラニン、アルギニン、フェニルアラニンの1:1:2混合物)であり、当該製品の1日の摂取目安量(5.7 g/袋)中の各アミノ酸量はアラニン 375 mg、アルギニン 375 mg、フェニルアラニン 750 mgである。
一方、当該製品と同じ機能性関与成分を1日当たりの摂取目安量(500 ml/本)中、当該製品と同量含む、特定保健用食品申請中である清涼飲料水「ヴァームスマートフィットウォーター」について、内閣府 食品安全委員会にて食品健康影響評価が実施され、特定保健用食品評価書が作成されている。当該評価書の「Ⅱ. 安全性に係る試験等の概要」では、食経験の他、細菌やほ乳類細胞を用いた試験、ラットを用いた試験や、ヒト試験の概要と結果、および糖尿病や腎機能への影響に関する考察が記述されている。当社において、当該内容を確認した結果、安全性に問題はないと評価された。また、内閣府 食品安全委員会においても、「ヴァームスマートフィットウォーター」については、提出された資料に基づく限りにおいて安全性に問題はないと判断している。
「ヴァームスマートフィットウォーター」の評価では飲料の形態・性状である清涼飲料水を評価対象としている。一方、当該製品は粉末清涼飲料の形態であり水に溶かして摂取するため、食品性状の違いが当該製品摂取時における安全性に与える影響はないと考えられる。そのため、当社および内閣府 食品安全委員会による「ヴァームスマートフィットウォーター」の食品健康影響評価の結果を、当該製品に適用することに問題はないと考えられた。したがって、当該製品について、「ヴァームスマートフィットウォーター」の評価に用いられた資料の内容に基づく限りにおいて安全性に問題はないと判断した。
また、アルギニン、フェニルアラニンは、心循環改善薬やパーキンソン治療薬などとの相互作用が示唆されている。しかし、当該製品の摂取に係るアミノ酸摂取量では有害事象等の報告はない。さらに、当該製品の摂取対象者は疾病罹患者を除いていることから、表示内容などの注意事項を守って摂取する上では、医薬品類との相互作用を考慮する必要性はないと判断した。
加えて、機能性関与成分同志の相互作用を調査したところ、情報の記載はなかった。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
一日の摂取目安量を守ってください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
FSSC22000の認証を取得した工場にてHACCPシステムに則った生産・製造及び品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
1.標題
機能性関与成分である「アラニン:アルギニン:フェニルアラニンの1:1:2重量比混合物(以下、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物)」の摂取と身体活動量増加との併用による、体脂肪を減らす機能に関する研究レビュー

2.目的
  疾病に罹患していない成人を対象とし、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物摂取と身体活動増加(以下、1,000歩程度の歩数増加)との併用に、体脂肪を減らす作用があるかどうかを検証することを目的とした。

3.背景
運動時の脂肪分解を促進するアミノ酸として、アルギニンやフェニルアラニンについての研究報告がある。しかし、これらの混合物や当該製品の関与成分(アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物)の摂取と、1,000歩程度の歩数増加を併用したヒトを対象とした報告は少なく、体脂肪が減少するかどうかについて総合的に評価したレビューは行われていない。

4.レビュー対象とした研究の特性
複数(PubMedおよびJDreamⅢ)の研究論文のデータベースを用い、各データベースに情報が搭載されてから検索日(2019年1月)までの期間に公表された論文を収集した。基準に見合った論文は2報あり、全て科学的質が高いとされる研究方法(ランダム化比較試験)であった。

5.主な結果
採用された2報はいずれもBMIが25.0 kg/m2以上30.0kg/m2未満の成人男女を対象とした。このうち1報は、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物含有飲料の継続摂取と1,000歩程度の歩数増加を併用することで、摂取12週間後の体脂肪が減少するかをプラセボ飲料と比較して検討した。結果、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物を含む飲料を摂取した群では体脂肪が減少するものの、明確な差は見られなかった。しかし、この研究は各群の被験者数が8~9名と少なく、次試験での有効用量を推定するための予備的研究であることが明記されている。もう1報は、その予備的研究を受けた本試験(各群100名)であり、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物を含む飲料を摂取した群において、体脂肪が明らかに減少することが確認された。また、2報ともに、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物の摂取による副作用などの健康被害の報告はない。

6.科学的根拠の質
2報とも日本人を対象とし、対象者の年齢や性別比がほぼ同様であり、信頼性の高い研究方法(ランダム化二重盲検)での比較がなされていたことから、研究の妥当性は高いと考えた。研究の限界としては、対象者のBMIが25.0 kg/m2以上30.0kg/m2未満に限定されることが挙げられる。また、採用論文が2報に限定され、うち1報では被験者が少人数であったことから、今後の研究に注視することが必要と考える。
現時点では、疾病に罹患していない成人において、アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物の摂取は安全であり、かつ、1,000歩程度の歩数増加との併用で、体脂肪を減少させる可能性があると考えられた。

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