2020年12月11日金曜日

納豆こうじ味噌スープ(有限会社オトコーポレーション)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

有限会社オトコーポレーションが消費者庁に届出た機能性表示食品納豆こうじ味噌スープのエビデンス(科学的根拠)


有限会社オトコーポレーションが消費者庁に届出た機能性表示食品【納豆こうじ味噌スープ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

有限会社オトコーポレーション

【届出番号】
F571

【届出日】
2020/10/27

【届出者名】
有限会社オトコーポレーション
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
納豆こうじ味噌スープ

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。
GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
血圧が高めの方を含む健常成人

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量を12.3㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全評価をした。
1.既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100g中にGABAが20~50㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80㎎/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2.安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000㎎のGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍以上のGABA1,000㎎を4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等の者であると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
●一日当たりの摂取目安量を守って下さい。
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。
●降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出品の製造工場は食品製造業、菓子製造業としての独立した品質管理部門をもちGMP基準に準じた設備・人員配置を行ない、規格外品の流出防止体制を行なっている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
・標題
「GABA 摂取による血圧が高めの方の血圧を低下させる効果についての研究レビュー」
・目的
血圧が正常もしくは高め〔最高(収縮期)血圧~139㎜Hgまで、または、最低(拡張期)血圧~89㎜Hgまで〕の健常成人が、長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを評価し、届出品に含まれる量のGABAが健常人の高めの血圧を健康的な値に保つことをサポートするかを検証することを目的とした。
・背景
本品を機能性表示食品として販売するにあたり、GABAを配合した本届出品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行なった。
・レビュー対象とした研究の特性
日本語および英語の文献データベース。健康食品素材のデータベースを用いて文献調査を行ない、2016年7月以前に発表された文献を対象として、「目的」の項に記載した条件に合致する文献を検索した。なお、特定保健食品の試験方法に倣い、参加者に軽症高血圧者が含まれる研究も対象としたが、軽症高血圧者のみの研究は疾病者のデータになるため対象外とした。最終的に残った15報を評価対象とした。
・主な結果
血圧低下効果は、収縮期および拡張期血圧を指標として評価された。その結果、正常高血圧(収縮期血圧130~139mmHg又は拡張期血圧85~89mmHg)の人において、1日あたり12.3㎎~80㎎のGABAを含んだ食品はGABAを含まない対照品と比較して、有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。また、正常な血圧の人のみを対象とした場合は正常な血圧を維持した。採用した論文は、いずれも日本人を対象とした試験であり、日本人への外挿性は高いと判断した。
・科学的根拠の質
収集した論文は、GABAを含まないプラセボを対照としたランダム化二重盲検並行群間試験がほとんどで、研究レビューの科学的根拠の質は高いと考えられる。一部の採用論文において、研究方法に偏り(バイアス)が疑われるもの、利益相反について記述がないものもあったが特に問題となるものはなかった。
また、幅広く文献の検索を実施しているが、未報告の研究が存在する可能性があり、出版バイアスの可能性もあると考えられるため、今後も新しい研究報告について定期的にチェックする必要がある。

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