株式会社医食同源ドットコム:LIU’s select GABAサプリ 60粒 (リュウズ セレクト ギャバ)の効果とエビデンス(科学的根拠) |
||
| 届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名 | ||
| G744 2021/10/14 株式会社医食同源ドットコム (9021001046360) LIU’s select GABAサプリ 60粒 (リュウズ セレクト ギャバ) 加工食品(サプリメント形状) γ-アミノ酪酸 (GABA) |
||
【チェック】 株式会社医食同源ドットコム d(-_^) Click !! (b^_^)b (o^-`)b Link!! |
||
楽天市場で検索 |
||
| 参考 動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画) ■生鮮食品の機能性表示食品 ■免疫維持に効果の機能性表示食品 ■鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品 ■痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品 |
||
【表示しようとする機能性】 |
||
| 本品にはγ-アミノ酪酸 (GABA) が含まれます。GABA には、睡眠の質 (眠りの深さ) の改善に役立つ機能があることが報告されています。 | ||
| Tweet | ||
【想定する主な対象者】 |
||
| 疲労感や軽い睡眠問題を感じている健常成人 | ||
【安全性の評価方法】 |
||
| 既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。 | ||
【安全性に関する届出者の評価】 |
||
| 当該製品は、機能関与成分 γ-アミノ酪酸 (GABA) を1日摂取目安量100 mg 配合した加工食品 (サプリメント形状) である。2001年の食薬区分改正で健康食品として使用することが認められたことにより、GABA を配合した製品は数多く販売されており、特定保健用食品の機能性成分としても認可されている。しかしながら、当該製品の販売・喫食実績はなく、安全性に関しては不十分であると判断し、既存情報による安全性試験結果の評価を行った。 食品安全委員会によると、 GABA 含有製品 (10 mg もしくは 80 mg) の安全性に関して「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はないと判断される」と評価している。また、文献データベースを用いて、GABA の安全性を検索したところ、22報の文献が採用された。いくつかの臨床試験にて、下痢や軟便といった症状や自覚症状の訴えなどが観察されたが、GABA に起因すると考えられる重篤な副作用は認められなかった。また、血液生化学検査及び尿検査項目でいくつかの変動が確認されたが、正常範囲内の変動であり、臨床上問題となる所見はなかった。 GABA は分子量103の単一低分子化合物で、その性状は基原によらず一定であるため、本製品に含まれる GABA も同様のものと判断できる。従って、GABA を100 mg 含有する当該製品の安全性に問題はないと判断した。 |
||
【摂取する上での注意事項】 |
||
| 多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。 降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。 妊娠中の方あるいは妊娠の可能性のある方は医師に相談してください。 原材料をご確認の上、食物アレルギーをお持ちの方はお召し上がりにならないでください。 開封後は品質保持のため開封口をしっかり閉めて、賞味期限にかかわらずお早めにお召し上がりください。 乾燥剤が入っていますので、お召し上がりにならないようにご注意ください。 乳幼児の手の届かないところに保存してください。 本品は、商品により色調に多少の差異が生じる場合がございますが、品質には問題ありません。 |
||
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 |
||
| 本品は国内 GMP (公益財団法人日本健康・栄養食品協会) に基づいた工場にて製造されています。また統括管理者のもとお客様相談室と品質管理部とが密接に連携し、原材料の調査・分析から製品出荷、さらに出荷製品に対するクレーム対応まで可能な組織体を構築しております。 | ||
【機能性の評価方法】 |
||
| 最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 | ||
【届出者の評価(エビデンス)】 |
||
| 標題: 本製品「LIU’s select GABAサプリ 60粒 (リュウズ セレクト ギャバ)」に含まれる機能性関与成分 γ-アミノ酪酸 (GABA、ギャバ) を健常成人が経口摂取した際の睡眠の質に影響を及ぼすのかについての研究レビュー 目的: 健常成人がγ-アミノ酪酸 (GABA) を経口摂取した場合、睡眠の質に影響を及ぼすかについて、臨床論文の検索とレビューを行い検証することを目的とした。 背景: 睡眠障害を持つ日本人は4~5人に1人の割合でいると推定されており、大きな社会的課題となっている。従って、睡眠の質を改善することは、健康の維持・増進に寄与するものであると考えられる。γ-アミノ酪酸 (GABA) は、分子量103の低分子化合物で、天然アミノ酸の一つである。生鮮野菜などに含まれていることが知られており、日本では、2001年の食薬区分改正により健康食品として使用することが認められた。GABA には、睡眠の質改善作用などが報告されている。しかしながら、GABA の経口摂取が健常者の睡眠の質に対してどのような効果を与えるのかに関する検証は不十分であると考えられるため、本研究レビューを行った。 レビュー対象とした研究の特性: データベースより適格基準に合致した5件の論文が採用された。採用文献の GABA 1日摂取量は、いずれも100 mg であった。採用文献全てにおいて睡眠の質を評価しており、3報が客観的睡眠指標である脳波測定を、また5報全てにおいて主観的睡眠指標 (視覚的評価スケール、アテネ式不眠尺度、ピッツバーグ睡眠質問票または OSA 睡眠調査票 MA 版) を用いて評価していた。バイアスリスク、非直接性、不精確、非一貫性、その他のバイアス (出版バイアス) などについて、無視できない深刻なリスク・問題等は無かった。 主な結果: 脳波測定による睡眠の質評価において、ノンレム睡眠時間が3報中2報有意に増加した。一日当たり GABA 100 mg の経口摂取は、睡眠の質 (入眠時間、眠りの深さ) を改善することが認められた。 科学的根拠の質: 採用された文献5報は全て日本で行われた試験であった。従って、外挿性に問題はないと判断した。5報中1報が非ランダム化比較試験で行われており、また2報が単盲検であったが、バイアスリスク、非直接性、不精確、非一貫性、その他のバイアス (出版バイアス) などについて、無視できない深刻なリスク・問題等は無いと判断した。 |
||
消費者庁に届出られた機能性表示食品のあれこれ。表示する機能性(効果)・エビデンス・主な対象者・機能性関与成分名・安全性に関する評価・製造品質管理情報・摂取する際の注意事項。
人気の投稿
2021年12月4日土曜日
リュウズセレクトギャバサプリ60粒(株式会社医食同源ドットコム)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品
関節ケアドリンク グルコサミン100ml(雪印メグミルク株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品
雪印メグミルク株式会社:関節ケアドリンク グルコサミン 100mlの効果とエビデンス(科学的根拠) |
||
| 届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名 | ||
| G743 2021/10/14 雪印メグミルク株式会社 (8430001041570) 関節ケアドリンク グルコサミン 100ml 加工食品(その他) N-アセチルグルコサミン |
||
【チェック】 雪印メグミルク株式会社 d(-_^) Click !! (b^_^)b (o^-`)b Link!! |
||
楽天市場で検索
|
||
| 参考 動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画) ■生鮮食品の機能性表示食品 ■免疫維持に効果の機能性表示食品 ■鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品 ■痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品 |
||
【表示しようとする機能性】 |
||
| 本品にはN-アセチルグルコサミンが含まれます。 N-アセチルグルコサミンには、移動時におけるひざ関節の違和感の軽減をサポートする機能があることが報告されています。 | ||
| Tweet | ||
【想定する主な対象者】 |
||
| 歩行や階段の上り下りの際に、膝関節に違和感や不快感を持つ健常な中高年齢者 | ||
【安全性の評価方法】 |
||
| 喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。 既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。 |
||
【安全性に関する届出者の評価】 |
||
| 届出食品と類似する「グルコサミンパワー」(1食当たりN-アセチルグルコサミン1,200mg配合)等(以下、既存食品)は2003年から日本全国で販売されており、現在までに6億食以上出荷されているがその間、既存食品が原因と疑われる危害事象は発生していない。このように食経験が十分あると判断しているが、さらにN-アセチルグルコサミンの既存情報を調査した。その結果いずれも軽度な自覚症状が発症したのみであり、すべてN-アセチルグルコサミンを含む食品との関連はなかった。 N-アセチルグルコサミンと医薬品との相互作用については、アセトアミノフェン、抗肥満薬、アドリアマイシン、ワルファリンについての作用が指摘されているものの、これらはいずれも類似物質であるグルコサミン硫酸塩・塩酸塩に対する指摘であり、実際の症状の報告もないことから相互作用はないと考える。 以上の理由から、届出食品「関節ケアドリンク グルコサミン 100ml」に含まれるN-アセチルグルコサミンには十分な安全性が認められており、1日摂取目安量を摂取した場合には健康を害する恐れはないと考える。 |
||
【摂取する上での注意事項】 |
||
| 多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。 | ||
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 |
||
| 本届出食品の製造は、GMP、FSSC22000の認証取得工場で行っており、認証に基づいた製造、品質管理を実施している。 | ||
【機能性の評価方法】 |
||
| 最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 | ||
【届出者の評価(エビデンス)】 |
||
| 【標題】届出食品「関節ケアドリンク グルコサミン 100ml」に含有するN-アセチルグルコサミン(NAG)摂取が膝関節機能に及ぼす効果に関する研究レビュー 【目的】NAG摂取が膝関節の機能に及ぼす効果を評価すること 【背景】NAGは肌水分量の増加機能や、変形性膝関節症の緩和機能が報告されており、サプリメントとして利用されている。一方、健常人での関節への効果については十分に評価されていないため、疾患に罹患していない成人がNAGを摂取した際にそうでない食品に比べ膝関節の機能が改善されるか検証した。 【レビュー対象とした研究の特性】焼津水産化学工業株式会社社員3名が、目的に沿った論文を検索し、機能性を評価した。具体的には、以下の通り。 ・被験者は、ひざ関節に痛みや違和感を持つ健康な成人であること ・試験は、NAG入り食品摂取群(試験群)と含まない食品摂取群(プラセボ群)の2つに被験者を無作為に割付け、被験者と結果の評価者がともに誰がどちらを摂取したかわからないようにして比較した試験であること ・機能性は、関節軟骨の機能で評価していること 【主な結果】2名の評価者で検索した論文を上記の条件に合致するか評価した結果、論文2報が条件に合致していることを確認した。これらの論文では、ひざ関節に痛みや違和感を持つ健常成人男女に対し、NAG 300mgを含む粉末またはNAG 500mgを含む錠剤を12週間摂取させた結果、膝関節機能の指標であるJOAスコアおよび関節軟骨代謝がプラセボ群と比べ改善したことから、NAGを12週間摂取すると、膝関節の機能が改善されると考えられた。 【科学的根拠の質】未発表のデータの存在は否定できないものの、主要なデータベースにより調査したため漏れがある可能性は低いと考えられた。また、上記論文には、各群への被験者の割付方法及び割付内容の試験実施者への隠し方についての記載が不十分で、評価結果には偏りが生じている可能性があった。対象文献が2報と少ないため、今後さらなる研究が必要と考えられた。 上記の論文は、NAGを粉末で1日あたり300mg、または錠剤で500mg摂取しており、形態や他の配合成分と摂取量について届出食品と違いがある。しかし、NAGの吸収・代謝等に影響を与える成分はこれまで報告されていないこと、届出食品における1日摂取目安量あたりに含まれるNAG含有量(500mg)は上記論文における摂取量と同等以上であることから、当該届出食品についても、同等の機能性が得られると考える。 |
||
ラベル:
雪印メグミルク株式会社の機能性表示食品
カラダカルピスビオ(アサヒ飲料株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品
アサヒ飲料株式会社:カラダカルピスBIO(ビオ)の効果とエビデンス(科学的根拠) |
||
| 届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名 | ||
| G742 2021/10/14 アサヒ飲料株式会社 (7010601019092) カラダカルピスBIO(ビオ) 加工食品(その他) 乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA) マルトビオン酸 |
||
【チェック】 アサヒ飲料株式会社 d(-_^) Click !! (b^_^)b (o^-`)b Link!! |
||
楽天市場で検索
|
||
| 参考 動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画) ■生鮮食品の機能性表示食品 ■免疫維持に効果の機能性表示食品 ■鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品 ■痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品 |
||
【表示しようとする機能性】 |
||
| 本品には、乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)、マルトビオン酸が含まれます。 乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)には、BMIが高めの方の体脂肪、内臓脂肪を減らす機能が報告されています。 マルトビオン酸には、おなかの調子を整える機能が報告されています。 |
||
| Tweet | ||
【想定する主な対象者】 |
||
| 肥満気味の方 | ||
【安全性の評価方法】 |
||
| 安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。 | ||
【安全性に関する届出者の評価】 |
||
| 【食経験による評価】 本届出食品の喫食実績は無く、既存情報を用いた評価では、安全性評価としては不十分と考えられたため、安全性試験により評価した。 【安全性試験】 1. 乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA) 細菌を用いた復帰突然変異試験、ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験、ラット13週間反復投与毒性試験の結果から、本届出製品の機能性関与成分である10-HOAは、生体にとって問題となる毒性はないと判断した。 また、ヒトでの過剰摂取試験の結果から、乳酸菌CP1563株由来の10-HOA 5.71mg含有食品を12 週間摂取、および10-HOA 17.13mg含有食品を4週間摂取した際の安全性が確認された。以上の結果から、機能性関与成分である乳酸菌CP1563株由来の10-HOAおよび本品の安全性には問題が無いと評価した。 2. マルトビオン酸 細菌を用いた復帰突然変異試験、ラット単回投与毒性試験、ラット90日間反復投与毒性試験の結果から、本届出製品の機能性関与成分であるマルトビオン酸は生体にとって問題となる毒性はないと判断した。 また、ヒトでの過剰摂取試験、長期摂取試験、下痢に対する最大無作用量の評価試験の結果から、本届出商品の機能性関与成分となるマルトビオン酸は、摂取目安量を守り適切に摂取する場合、安全性には問題がないと評価した。 |
||
【摂取する上での注意事項】 |
||
| 多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。飲みすぎ、あるいは体質・体調により、おなかがゆるくなることがあります。 | ||
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 |
||
| 本品は、FSSC22000を取得し、衛生管理や規格外製品の流通防止の体制等を整備した施設において製造を行っています。 | ||
【機能性の評価方法】 |
||
| 最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 | ||
【届出者の評価(エビデンス)】 |
||
| 乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)及びマルトビオン酸の機能性評価を以下の通り実施しました。 1.体脂肪、内臓脂肪を減らす機能について (ア)標題 乳酸菌CP1563株由来10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)の体脂肪、内臓脂肪減少に関する研究レビュー (イ)目的 健常な成人における乳酸菌CP1563株由来10-HOAの摂取が、体脂肪、内臓脂肪低減に有効であるかを明らかにすることを目的とした。 (ウ)背景 これまでの研究により、乳酸菌CP1563株由来の10-HOAが脂質代謝に関与する分子PPARα (ペルオキシソーム因子活性化受容体)を活性化し、脂質代謝改善作用を示すことを見出した。しかし、当該成分について網羅的に調査した研究レビューは確認できなかったため、今回研究レビューを実施することした。 (エ)レビュー対象とした研究の特性 国内外の文献検索の結果、2論文を採用し、体脂肪、内臓脂肪に関する検査項目を効果指標として定性的研究レビューを実施した。有効性の判断は、乳酸菌CP1563株由来10-HOAの摂取群とプラセボ群との比較で、統計的有意差(p<0.05)があった場合に有効性ありと判断した。 (オ)主な結果 BMIが23以上30未満の健常者200名を対象にしたプラセボ対照二重盲検無作為化比較試験で、乳酸菌CP1563株由来10-HOAを1.44mg配合した飲料を18週間にわたって摂取た結果、プラセボに比して有意に内臓脂肪面積と総脂肪面積が減少することが示された。また、メタボリックシンドロームではなく肥満も伴わない症例(BMIが25未満)の層別解析でも、CP1563株由来の10-HOAの摂取群ではプラセボ群と比較して、内臓脂肪面積、総脂肪面積、体重、BMI、Apo B/ Apo A-1比が有意に減少し、Apo-A1が有意に増加することが見出された。加えて、BMI25以上30未満の肥満気味な健常人を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検群間比較試験でも、CP1563株由来の10-HOA を12週間摂取することで、プラセボに比して内臓脂肪面積やBMIが低下することが示された。。 (カ)科学的根拠の質 採用文献は、バイアスリスクの評価で中/疑い(-1)が2項目あったが、リサーチクエスチョンに適合した質の高い文献であった。ただし、UMIN-CTRの活用が進んでいないことから、出版バイアスの可能性は否定できず、また、研究者に製造企業が含まれているため、エビデンス総体としてのバイアスリスクの可能性は否定できない。 2.おなかの調子を整える機能について (ア)標題 「マルトビオン酸」の便通改善に関する研究レビュー (イ)目的 便秘傾向の健常成人を対象にマルトビオン酸を含む食品の摂取が、便通改善を示すかを検証することを目的とした。 (ウ)背景 マルトビオン酸(4-О-α-D-グルコピラノシル-D-グルコン酸)は、分子内に複数の水酸基と一個のカルボキシ基を有しており、カルシウムなどのミネラル塩の可溶化安定性に優れた性質を持つ難消化性の二糖類である。マルトビオン酸の構成糖であるグルコン酸はビフィズス菌などの腸内細菌に利用され腸内環境を改善することが報告されており、またマルトビオン酸Caを4週間摂取させたラットを用いた試験では、盲腸内容物重量の増加や、酢酸、プロピオン酸やn-酪酸などの短鎖脂肪酸の増加が確認されていることから、腸内環境を整える機能が期待された。よって、「便秘傾向の健常成人に対してマルトビオン酸の経口摂取が便通改善に寄与するか。」を検証することとした。 (エ)レビュー対象とした研究の特性 便秘傾向の健常成人を対象にマルトビオン酸を含む食品の摂取が、プラセボと比較して、便通改善を示すかを検証した研究を検索した。国内外の文献データベース等を用いて検索を行った結果、条件を満たしたRCT 研究は3件であった。有効性の判断は、マルトビオン酸の摂取群とプラセボ群との比較で、統計的有意差(p<0.05)があった場合に有効性ありと判断した。 (オ)主な結果 本研究レビューで採用されたRCT 研究3件はいずれも日本で実施され、便秘傾向の健常成人女性に対して、1日あたりマルトビオン酸0.8~2.42gを含む食品を継続摂取することで、排便日数や排便量、日本語版便秘評価尺度やブリストスケールなどに関して、有意な改善が認められた。 (カ)科学的根拠の質 本研究レビューで採用されたRCT 研究は、いずれも日本人を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照試験であり、便通改善に関して一貫性があることから信頼性は高いと考えられる。しかし、採用した2報3試験とも対象者が40~69歳女性であった。マルトビオン酸によりおなかの調子を整えるメカニズムは、年齢や男女において差異はないと考えられることから、他年齢や男性への外挿も可能であると判断したが、今後更なるエビデンスの蓄積が望まれる。 |
||
登録:
コメント (Atom)