2022年10月29日土曜日

国内産有機菊芋茶(株式会社エイムわらビーハウス青葉園)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

機能性表示食品 届出企業全リスト

株式会社エイムわらビーハウス青葉園:国内産 有機菊芋茶の効果とエビデンス(科学的根拠)


届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名
H488
2022/09/05
株式会社エイムわらビーハウス青葉園
(6290001005022)
国内産 有機菊芋茶
加工食品(その他)
イヌリン
届出製品全リスト
株式会社エイムわらビーハウス青葉園

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イヌリンの機能性表示食品 株式会社エイムわらビーハウス青葉園の機能性表示食品

参考
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【表示しようとする機能性】

本品にはイヌリンが含まれます。
イヌリンには食後の血糖値の上昇を抑える機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
食後の血糖値が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
1.喫食実績に基づく安全性の評価
本届出品である「国内産 有機菊芋茶」は、熱水または冷水で浸出して食前または食事中に摂取する食品で、機能性関与成分であるイヌリンを一日摂取目安量2包(5 g)あたり1360 mgむ。本届出品は、日本国内での販売を行っており、その販売対象は、性別、年齢を問わない。本届出品である「国内産 有機菊芋茶」は2018年1月~2021年1月時点までの期間で80万包以上が出荷されているが、この間に重篤な健康被害の報告は無い。
 以上のことから、本届出品の食経験の評価は十分であり、適切に摂取される場合において安全性に問題はないと判断した。

2.既存情報に基づく安全性の評価
 一日当たりのイヌリン摂取量として、国立医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報1)においては14 gまで、アメリカ食品衛生局Generally Recognized As sage2)においては40 gまでは安全性上問題がないと評価されている。また、Natural medicine Database3)においては高トリグリセリド血症患者における一日当たりイヌリン摂取量の目安を10~14 gとしている。

本届出品の一日当たりイヌリン摂取量は1360 mg程度であり、いずれの報告の目安量を超えていない。国立医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報1)においては、人によってはイヌリンを含む食品によるアレルギーの可能性が述べられていることから、本届出品においては「摂取上の注意」にて注意喚起を行うことで安全性を担保する。

3.医薬品との相互作用に関する評価
 国立医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報1)において、イヌリンは食事由来のカルシウムの吸収を増加させることが示唆されている。カルシウムは保険適用薬剤にも含まれており、厚生労働省の食事摂取基準量4)においても耐用上限量が定められている。しかしながら、文献調査結果から、耐用上限量を上回るほどの吸収増加が起こることはなく、またカルシウムのイオン化ならびに副甲状腺ホルモン濃度やカルシウムの排泄などにも影響がないと考えられた。

これらのことから、本届出品の一日摂取目安量である2包(イヌリンとして1360 mg)を超えて摂取しても安全性に問題がないと判断した。


【摂取する上での注意事項】
熱湯の取り扱いには十分ご注意ください。
多量摂取より疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
摂りすぎあるいは体質・体調よりおなかが緩くなることがいます。
原材料をご確認のうえ、食物アレルギーのある方は摂取をお控えください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本商品は、株式会社エイムわらビーハウス青葉園が製造、販売を行っています。有機原料もあるため、JAS認定工場となっています。株式会社エイムわらビーハウス青葉園の製造施設・従業員の衛生管理等の体制について●製造施設等における衛生管理①使用器具の破損や汚れなどを製造前・製造後に記録し、製品毎に洗浄して衛生環境を維持しています。②日常点検を含む施設内の清掃手順、清掃箇所を記録しています。③製造室内には不要な物を持ち込まないよう管理を徹底し、日常的に備品の定数の管理を行っています。 などの自社規定を設けて管理しています。●従業員の衛生管理①日常的に勤務日当日の朝に検温を行い、発熱など異常があった場合は自社衛生管理基準に沿って健康状態を点検し対応しています。②製造室内には私物の持ち込みを制限、厳禁として準備室の指定された保管場所で管理しています。③作業着・帽子・ヘアキャップ(ネット)・マスク・手袋・靴(室内用)については当社指定のものを使用しています。 などの自社規定を設けて管理しています。●規格外製品の出荷防止体制について ①原材料の管理について原材料の流通を記録管理しています。原材料を発注してから受入までの流れを(発注日、原料名、原料メーカー、発注量、使用目的、原料納品予定日)を記録。原材料の受入後も(入荷年月日、原料名、原料メーカー、入荷量、賞味期限、原料ロットNo)を記録。原材料の受入の際に外観(破損・汚染・異物)を検品し問題があった場合は受入を拒否。返送して必要があれば代替品の請求。製造後(使用した日付、自社製造ロットNo、使用した商品、使用量、賞味期限、原料ロットNo、製造予定数、生産数、歩留まり)を記録。原材料を製造室内に運び入れる際に製造日報に記載してある原料のロットNoと使用する原料のロットNo、予定している使用量と移動量を比較して確認。製造前に原料の開口にある紐や糸くず、紙くずなどを除去してから製造室内に移動し異物混入の事故防止と誤った原材料を運び入れないような管理体制を整えています。②商品袋の外観のチェック、袋の密封と圧着作業の工程では自社基準に沿って品質を均一に保ち逸脱した商品は除外しています。③小分け作業や検品の工程では重さの基準を経済産業省のホームページと計量法に従って自社基準を設定し検品も同じ人が行わない配置を組み2回体制で規格外製品の出荷防止体制に努めています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(ア)標題
イヌリンによる食後血糖値上昇抑制効果に関する研究レビュー
(イ)目的
リサーチクエスチョンを「イヌリンを含む食品の摂取は、健常な成人の食後血糖値の上昇を緩やかにする効果を示すか」と定め、イヌリンの摂取により食後血糖値の上昇抑制効果があることを検証した。
(ウ)背景
 健康な成人に対してイヌリンを摂取させ、食後血糖値の上昇抑制効果を検証した個別の研究は存在するが、これらを統合した研究レビューは行われていない。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 日本語および英語のデータベース(医中誌、PubMed、The Cochrane Library)を用いて文献調査を行った。検索日である2021年10月14日以前に各データベースで公開された全ての文献を対象として、対照(P)が疾病に罹患していない健常な成人、介入(I)がイヌリンを含む食品、対照(C)がプラセボ食品、無介入のコントロール群または摂取前値、アウトカム(O)が負荷食後の食後血糖値上昇を抑制、である文献を対象とした。
(オ)主な結果
6報の文献をレビュー対象として採用した。6報中4報においてイヌリンを摂取することによる食後血糖値上昇の抑制効果が認められ、また、いずれもイヌリン摂取による重篤な有害事例は発生していなかった。
(カ)科学的根拠の質
採用した文献は6報全てがRCT試験であり、デザイン上の問題はない。6報中4報で肯定的な結果が得られており、中程度の非一貫性と評価した。
今回の採用論文の中には二重盲検についての記述が無いものも存在するが、エビデンス総体を見た時に大きな問題となるようなリスクはなく、科学的根拠の質は高いと考えられる。

したがって、本研究レビューの結果から、イヌリンによる食後血糖値の上昇抑制効果には科学的根拠があると判断した。

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機能性伊勢の卵プラスD(イセ食品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

機能性表示食品 届出企業全リスト

イセ食品株式会社:機能性伊勢の卵プラスDの効果とエビデンス(科学的根拠)


届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名
H487
2022/09/03
イセ食品株式会社
(8030001061642)
機能性伊勢の卵プラスD
生鮮食品
EPA・DHA
届出製品全リスト
イセ食品株式会社

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DHAの機能性表示食品

EPAの機能性表示食品
イセ食品株式会社の機能性表示食品

参考
機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

生鮮食品の機能性表示食品

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【表示しようとする機能性】

本品にはEPA・DHAが含まれます。
EPA・DHAには中性脂肪値を下げる機能のあることが報告されています。

【想定する主な対象者】
疾病に罹患していない者[未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む)及び授乳婦を除く。]

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品は、2個(可食部89g)に8mgのEPAと232mgのDHAを含んでいます。EPA・DHAは魚介類などから日常的に摂取されており、適切に摂取される限りにおいては安全であると考えられます。本品は新製品のため、喫食実績はありません。しかし、類似する食品として、令和元年から「機能性伊勢の卵」(可食部98g当たりEPA39mg・DHA352mg)を日本国内で年間143万パック強販売しています。また、令和3年12月から「機能性伊勢の卵プラス」(可食部89g当たりEPA36mg・DHA320mg)を日本国内で2022年6月末までの7カ月間で85万パック強販売していますがその間、健康被害等は報告されていません。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センター、欧州食品安全機関が公表する安全性に関する2次情報の評価より、1日当たり5g以下のEPA・DHAの追加補給であれば、健康な方にはEPA・DHAは安全と判断いたしました。
本品の一日摂取目安量当たりのEPAの摂取量は8mg・DHAの摂取量は232mg、合計240mgであるため、以上の情報を総合して、本品は安心してお召しあがりいただける製品であると判断いたしました。EPA・DHAと医薬品との相互作用について調べましたが、特にご注意いただくような相互作用はないと判断いたしました。


【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量をお守りください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
生産しているすべての農場では農場HACCP認証を取得しているか、認証取得している農場HACCPと同様の手法を用いて管理を行っています。
本商品をパッキングしているすべてのパッキング工場ではFSSC22000認証取得しているか、認証取得しているFSSC22000と同様の手法を用いて管理を行っています。FSSC22000は統合マネジマントシステムとしてIS09001を取り込んでおり、一般衛生管理としてISO9001に準じた均質性の管理体制を施しています。この手法を用いた管理を行ってEPA・DHAの含有量が一定の範囲内に収まるよう、検査・出荷・生産管理等を実施しています。しかし、鶏卵は生鮮食品ですので、個体差などによって、EPA・DHAの含有量が表示されている量を下回る場合があります。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
エイコサペンタエン酸(EPA)・ドコサヘキサエン酸(DHA)による血中中性脂肪値(以下、中性脂肪値)の低下に関する研究レビュー

【目的】
疾病に罹患していない健常成人および中性脂肪値がやや高めの者がEPA・DHAの摂取により、中性脂肪値が低下するかを検証しました。

【背景】
EPA・DHAは魚介類に多く含まれており、日本人にとっては長い食経験のある成分です。近年、魚介類を食べる量の減少とともに、EPA・DHAの摂取量が減っていると考えられています。

【レビュー対象とした研究の特性】
疾病に罹患していない健常成人および中性脂肪値がやや高めの者を対象として、EPA・DHAの有効性を検討している試験報告を調べました。さらに、疾病に罹患していない者のみに限定した場合や、対象者が日本人のみの場合についても調べました。

【主な結果】
データベース検索により701報の文献が抽出され、除外基準に抵触するか確認したところ12報が採用文献となりました。
12報のうち10報でEPA・DHAの経口摂取により中性脂肪値の低下機能の有効性が報告されていました。なお12報のうち、疾病に罹患していない者のみを対象とした文献は6報あり、メタアナリシス(複数の研究の結果を統合する統計解析)により解析した結果、EPA・DHAの摂取が有効であることが確認されました。
有効性を肯定する報告から、EPA・DHAの摂取量の総量として1日当たり182㎎~5,960㎎を摂取することによって、中性脂肪値が低下することが期待できるものと判断しました。
本品は1日当たりの摂取目安量(2個)中にEPAを8mg・DHAを232mg、合計240mg含んでおり、中性脂肪値低下機能が期待できると判断しました。

【科学的根拠の質】
本研究レビューの限界は、英語と日本語のみを検索のキーワードとしたため、他の言語で書かれている文献が調査されておりません。しかし、複数の研究報告およびメタアナリシスでEPA・DHAの摂取により中性脂肪値が低下するということが支持されているので、科学的根拠は十分であると判断しました。

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マックビーエクストラソフトカプセルギャバ(株式会社マックビー)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

機能性表示食品 届出企業全リスト

株式会社マックビー:マックビーエクストラソフトカプセルGABA(ギャバ)の効果とエビデンス(科学的根拠)


届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名
H486
2022/09/02
株式会社マックビー
(9310001012566)
マックビーエクストラソフトカプセルGABA(ギャバ)
加工食品(サプリメント形状)
GABA
届出製品全リスト
株式会社マックビー

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GABA(γ-アミノ酪酸)の機能性表示食品 株式会社マックビーの機能性表示食品

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機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

生鮮食品の機能性表示食品

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。
GABAには中高年の方の加齢によって低下する認知機能の一部である、記憶力(見たり聞いたりしたことを思い出す力)、空間認知力(物の位置、形、向きなどを正確に把握する力)を維持する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な中高齢者

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
届出食品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり150mg配合したサプリメント形状の加工食品である。

届出食品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されている。原料メーカーから発売されたGABA配合の錠剤形状食品(2003年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量120mg)をはじめとする、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されているが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。
さらに、GABAの安全性に関しての研究報告をデータベースで検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が25報あった。11.5~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、25報すべての研究報告において安全性に問題なかったことが報告されている。

GABAは分子量103の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って各安全性試験で用いられたGABAと届出食品に含まれるGABAは同等であると言える。このため、安全性試験の結果を届出食品に含まれるGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。

なお、理論的に考えられる医薬品との相互作用として、GABAは降圧薬等との併用により低血圧を起こす可能性があるとされている。このため、降圧薬等を服用している場合は医師、薬剤師に相談するなどの注意が必要であり、パッケージにおいて注意喚起している。

以上から、降圧薬等との併用には注意が必要であるが、機能性関与成分GABAを配合した届出食品の安全性に問題はないと考えられる。


【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。降圧作用を有する医薬品等を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
届出食品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場で製造しており、GMPに準拠した製造および品質管理を行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】GABAの認知機能の改善効果について。
【目的】40歳以上の健康な成人日本人がGABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、認知機能の改善効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】認知機能の維持、低下の抑制は健康長寿の実現において重要な課題であり、健康の維持増進に必要な取り組みである。認知機能の改善に効果があるとされるGABAの機能について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】2020年7月13日に、2020年7月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とした無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)で査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は2報あった。試験方法などに大きな問題がある論文はなかった。
【主な結果】各論文ではCognitraxやRBANSと呼ばれる指標により認知機能が評価された。これらの指標は記憶力などの認知機能の評価指標として妥当性が検証された指標であり、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。2報の論文ともにGABAの肯定的な結果が報告されており、総合すると、100mg~200mgのGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して、一部の認知機能を改善する有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められると判断された。また、改善した認知機能はGABA摂取量によって異なり、100mgを摂取すると、「視空間/構成」、「遅延再生」、「身体機能」、200mgのGABAを摂取することで「論理思考」、「ワーキングメモリー」、「持続的注意力」、「視空間/構成」、「遅延再生」、「日常役割機能(身体)」、「活力」、「心の健康」が改善した。届出食品には150mgのGABAが含まれているので、「視空間/構成」が表す【空間認知力】と「遅延再生」が表す【記憶力】に効果が得られると考えられる。
【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、2報の論文ともに、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は表示しようとする機能性の科学的根拠として問題のないものであると判断された。

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