2023年12月12日火曜日

毎朝快調腸内環境改善ヨーグルト風味(株式会社伊藤園)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

毎朝快調 腸内環境改善 ヨーグルト風味(株式会社伊藤園)の口コミ・効果・評判のエビデンス、表示しようとする機能性、主な対象者、安全性の評価方法、安全性の評価、摂取する場合の注意事項、生産・製造・品質管理の情報、機能性の評価方法、届出者の評価とエビデンス。トクホとは違います。

届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名(楽天市場)
I821
2023/10/30
i01株式会社伊藤園
(3011001002279)
毎朝快調 腸内環境改善 ヨーグルト風味
加工食品(その他)
グアーガム分解物(食物繊維)
参考(楽天市場)
グアーガム分解物(食物繊維) 株式会社伊藤園

機能性表示食品 届出企業全リスト
令和5年の届出一覧
【詳細内容】

表示しようとする機能性は?

想定している主な対象者は?

安全性の評価方法は?

安全性に関しての届出者の評価は?

摂取する場合の注意事項は?

生産・製造・品質管理に関する基本情報は?

機能性の評価方法は?

届出者の評価とエビデンスは?

【表示しようとする機能性】
本品にはグアーガム分解物(食物繊維)が含まれています。
グアーガム分解物(食物繊維)には、善玉菌として知られているビフィズス菌を増やすことで腸内環境を改善する機能、便秘気味の方のお通じを改善する機能、やや軟らかめの便を改善しておなかの調子を整える機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常者、便秘気味の健常者、または、便がやや軟らかめの方

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品の機能性関与成分であるグアーガム分解物(食物繊維)(以下、グアーガム分解物)は、水溶性の食物繊維です。
1.食経験
グアーガム分解物は、パキスタンやインドで栽培されているマメ科グアの種子から得られる水溶性の食物繊維です。太陽化学株式会社より製品名「サンファイバー」として1988年に上市され、主に食品原料として日本をはじめ世界各国に30年以上販売されています。グアーガム分解物が配合された食品は国内で多数販売され、特定保健用食品にも使用されています。米国では一般に安全と認められる物質(GRAS)分類されています。さらに、2004年からはグアーガム分解物を含むサプリメント「サンファイバー」として日本国内に販売されていますが、これまでに重大な健康被害は報告されていません。
2.安全性試験に関する評価
既存情報による安全性試験の評価の結果から1日当たりグアーガム分解物(食物繊維)3.4~5.2gの長期摂取および10.2~30.6gの過剰摂取において、安全性に問題がないことが確認されています。
3.医薬品との相互作用
データベースを用いた調査の結果、グアーガム分解物の医薬品との相互作用に関する情報は見当たりませんでした。
以上の結果から、本届出商品の安全性に問題はないと判断しました。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進されるものではありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
<アピ株式会社 ネクストステージ工場>
FSSC 22000の認証を取得しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
①善玉菌として知られているビフィズス菌を増やすことで腸内環境を改善する機能
(ア)標題
 グアーガム分解物(食物繊維)による善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を改善する機能に関するシステマティックレビュー
(イ)目的
 健常者を対象に、グアーガム分解物を含む食品を摂取させると善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を改善するかについて検証しました。
(ウ)背景
 腸内細菌の一種であるBifidobacterium属細菌(ビフィズス菌)には、便秘改善や有害菌の排除、発ガン関連酵素の活性低下などの有用作用が報告されており、有用菌の代表として一般に広く知られています。一方、グアーガム分解物には摂取後に糞便中のビフィズス菌が増加したという研究報告はあるものの、ビフィズス菌を増やして腸内環境を良好にする機能に関して統合的な判断はされていませんでした。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 「PubMed」「JDreamⅢ」を用いて、英語および日本語による文献検索を行いました。対象集団は健常者とし、グアーガム分解物を含む食品の摂取による糞便中のビフィズス菌の増加作用を目的とした介入試験研究を対象として、研究レビューを実施しました。適格基準に合致した文献は査読付き論文2報であり、試験デザインはランダム化コントロール比較試験(RCT)でした。
(オ)主な結果
 選定された2報を評価した結果、1日あたりグアーガム分解物3.5 g以上を摂取することにより、プラセボ摂取時と比較して健常者の糞便中のビフィズス菌が有意に増加することが認められました。従って、グアーガム分解物には善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を改善する機能があると考えられます。
(カ)科学的根拠の質
 調査対象の文献2報は査読付き論文であり、研究デザインがランダム化コントロール比較試験(RCT)であったため、いずれも研究の質は高く、善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を改善する機能に関して一定の根拠が認められました。しかしながら、採用文献が2報と十分とは言えず、また、バイアスリスクにやや疑いが認められ、出版バイアスの可能性も否定できないことから、更なる臨床研究が望まれます。

②便秘気味の方のお通じを改善する機能
(ア)標題
 グアーガム分解物(食物繊維)の便秘気味の健常者に対する便通改善作用に関する研究レビュー
(イ)目的
 本研究レビューは、グアーガム分解物(食物繊維)による便秘気味の健常者に対する便通改善作用を明らかにすることを目的とした。
(ウ)背景
 グアーガム分解物は、腸内細菌叢を良好に維持し、腸内細菌の有用な代謝産物である短鎖脂肪酸産生を促進し、便通を改善するだけではなく軟便も改善するなど、腸内環境改善作用について多くの報告がある。そこで、研究レビューを実施し、便秘気味の健常者におけるグアーガム分解物の便通改善作用について検証することとした。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 「PubMed」「JDreamⅢ」を用いて、英語および日本語による文献検索を行った。対象集団は便秘気味の健常者とし、グアーガム分解物を含む食品の摂取による便通改善を目的とした介入試験研究を対象として、研究レビューを実施した。適格基準に合致した文献は査読付き論文3報であり、試験デザインはランダム化コントロール比較試験(RCT)であった。
(オ)主な結果
 採用文献3報の評価を行った結果、グアーガム分解物(食物繊維)を1日あたり4.0 g~6.1 g摂取することで、プラセボと比べて、有意に便秘気味の健常者の排便回数および排便量が増加し、便通が改善された。
(カ)科学的根拠の質
 調査対象の文献3報は査読付き論文であり、研究デザインがランダム化コントロール比較試験(RCT)であったため、研究の質は高く、便秘気味の健常者の便通を改善する機能に関して一定の根拠が認められた。しかし、採用文献が3報と少なく、また、バイアスリスクにやや疑いが認められ、出版バイアスの可能性も否定できないことから、さらなる臨床研究が望まれる。

③やや軟らかめの便を改善しておなかの調子を整える機能
(ア)標題
 グアーガム分解物(食物繊維)による、やや軟らかめの便を改善しておなかの調子を整える機能に関するシステマティックレビュー
(イ)目的
 便がやや軟らかめの方を対象に、グアーガム分解物(食物繊維)を含む食品を摂取すると、やや軟らかめの便性状が改善されお腹の調子を整えるかについて検証した。
(ウ)背景
 グアーガム分解物は、規格基準型特定保健用食品の関与成分として、おなかの調子を整えることを表示することが認められている。しかし、やや軟らかめ便を改善しお腹の調子を整えるかを網羅的に検索して評価されたことはなかった。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 2021年までに公開された文献を対象として4つのデータベースを用い、日本語文献は2021年9月9日に、英語文献は2021年9月10日に検索を実施した。対象集団は便がやや軟らかめの方とし、グアーガム分解物摂取群とプラセボ摂取群とを比較した試験デザインである1報の文献を評価した。この文献は原料を販売している企業(太陽化学(株))が資金提供を行い、第三者機関が実施した。論文の著者には太陽化学(株)の従業員が含まれる。
(オ)主な結果
 選定された1報を評価した結果、グアーガム分解物(食物繊維)4 gを含む食品を1日1回摂取することにより、含まない食品を摂取した場合と比較して、やや軟らかめの便を改善する作用が認められた。従って、グアーガム分解物(食物繊維)はやや軟らかめの便を改善しておなかの調子を整える機能があると考えられる。
(カ)科学的根拠の質
 選定された文献が1報であったため、科学的根拠の一貫性を示すことができなかった。また、出版バイアスとして、未報告研究の存在が否定できないことが研究の限界として挙げられる。しかし、採用文献は査読付き論文であり、研究デザインがランダム化コントロール比較試験(RCT)であったため、科学的根拠の質は高いと考えられる。
I814he13株式会社ベジテック神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1GABAキャベツミックス
I815e013株式会社エーエルジャパン京都府京都市左京区下鴨南芝町51-2クロワール・アイQプラス
I816a010アサヒ飲料株式会社東京都墨田区吾妻橋一丁目23番1号「PLUS(プラス)カルピス 睡眠・腸活ケア」100
I817me9株式会社メタボリック東京都新宿区西新宿三丁目2番11号 新宿三井ビルディング二号館シボレル
I818se23株式会社生活の木東京都渋谷区神宮前6-3-8おいしく整う和漢習慣タブレット むくみと冷え
I819ha57白鶴酒造株式会社兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5番5号白鶴酒造の酒粕ユーグレナ
I820a08アピ株式会社岐阜県岐阜市加納桜田町一丁目1番地BALIFT+(バリフトプラス)
I821i01株式会社伊藤園東京都渋谷区本町三丁目47番10号毎朝快調 腸内環境改善 ヨーグルト風味
I822si18四国乳業株式会社愛媛県東温市南方955番地1Easy & Smart(イージーアンドスマート) フルーツサワー
I823si18四国乳業株式会社愛媛県東温市南方955番地1Easy & Smart(イージーアンドスマート) ホワイトサワー
届出企業一覧
生鮮食品の機能性表示食品
免疫維持に効果の機能性表示食品
鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品
痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

バリフトプラス(アピ株式会社)の口コミ・効果・評判のエビデンス :機能性表示食品


BALIFT+(バリフトプラス)(アピ株式会社)の口コミ・効果・評判のエビデンス、表示しようとする機能性、主な対象者、安全性の評価方法、安全性の評価、摂取する場合の注意事項、生産・製造・品質管理の情報、機能性の評価方法、届出者の評価とエビデンス。トクホとは違います。

届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名(楽天市場)
I820
2023/10/30
a08アピ株式会社
(7200001000245)
BALIFT+(バリフトプラス)
加工食品(サプリメント形状)
ベータカロテン、GABA、こんにゃく由来グルコシルセラミド
参考(楽天市場)
ベータカロテン

GABA

こんにゃく由来グルコシルセラミド
アピ株式会社

機能性表示食品 届出企業全リスト
令和5年の届出一覧
【詳細内容】

表示しようとする機能性は?

想定している主な対象者は?

安全性の評価方法は?

安全性に関しての届出者の評価は?

摂取する場合の注意事項は?

生産・製造・品質管理に関する基本情報は?

機能性の評価方法は?

届出者の評価とエビデンスは?

【表示しようとする機能性】
本品にはベータカロテン、GABA、こんにゃく由来グルコシルセラミドが含まれています。
抗酸化作用を持つベータカロテンには、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性があることが報告されています。
また、GABAには、肌の乾燥が気になる方の肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。
こんにゃく由来グルコシルセラミドは、肌の潤い(水分)を逃がしにくくすることが報告されています。

【想定する主な対象者】
・スキンタイプⅡの健康成人男女 ・肌の乾燥が気になる成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出商品はベータカロテン24 mg、GABA100 mg、こんにゃく由来グルコシルセラミド 600μg、を含む食品である。

●ベータカロテン
既存情報の安全性試験の評価では、20~25歳の健康な非喫煙男子30人 (日本) を対象としたプラセボコントロール比較試験において、all-trans ベータ-カロテン60 mg/日または9-cis型を含むベータカロテン 60 mg/日を44週間連続投与したところ、血中のベータカロテン濃度・免疫学的検査・血液・肝機能・腎機能に異常は見られなかった。喫煙者に投与する場合、危険性が示唆され、20 mgを5~8年毎日摂取すると肺がんおよび前立腺がん、脳出血、心臓血管病のリスクを上昇させ、死亡率を上げる可能性がある。
以上のことから健常人においては24mg/日のベータカロテン摂取は安全であると判断できる。

●GABA
既存情報の安全性試験の評価では、GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、21報あった。10~1,000 mgのGABAを単回~12週間間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されている
本届出商品の1日当たりの摂取目安量(GABA100 mg)においては、安全性には問題ないと考えられる。しかしながら降圧剤などの医薬品を併用すると血圧を下げすぎてしまう可能性が報告されているので、摂取をする上での注意事項に、降圧剤等の医薬品服用者は本届出品の利用について医師、薬剤師に相談すべきである旨を表示している。

●こんにゃく由来グルコシルセラミド
既存情報の安全性試験の評価では、機能性関与成分である「こんにゃく由来グルコシルセラミド」を含む原材料である「こんにゃく芋粉抽出物」を用いた臨床試験の報告があった。こんにゃく芋粉抽出物を配合した飲料の 12週間長期摂取および4週間過剰摂取(5.4mg)試験を実施したところ、長期摂取、過剰摂取に起因する有害事象は認められなかった。

以上のことから、本届出商品は安全な食品であると判断した。

【摂取する上での注意事項】
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
●1日の摂取目安量を守ってください。
●降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。
●医薬品であるシンバスタチンとナイアシンを併用されている方は本品の摂取を避けてください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品を製造している工場は、国内の健康補助食品GMP認定工場で、予め定められた適正な製造基準に従って製造しています。GMPとは、「適性製造規範 (Good Manufacturing Practice) 」の略で、医薬品のGMPを参考に制定されたものです。本制度に適合した工場では、以下の様な徹底した製造管理・品質管理により製品を製造しています。・使用する原料のチェックを毎回行っています。・製品毎に決められた製造方法、条件により製造されています。・製造した結果は必ず記録書として残し、賞味期限内保管しています。・製造工程中には製品毎に決められた項目のチェックを行い、最終製品においては製造ロット毎に予め決められた品質項目について分析し異常の有無を確認し品質規格を外れた製品は排除しています。・製造した製品はロット毎に、品質分析結果と製造記録を確認し、どちらも問題ない場合にのみ出荷されます。・以上の製造を異物混入や腐敗などが発生しない様に、設備環境としても作業者に対しても厳密な衛生管理体制で行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
ベータカロテンによる紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能に関する研究レビュー
【目的】
健常成人男女に対するベータカロテンの紫外線含刺激から肌を保護するのを助ける機能性に関するシステマティック・レビューを目的とし、定性的に評価した。
【背景】
ベータカロテンは食経験豊富なカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用があることが知られており、経口摂取することで紫外線照射部位における紅斑を軽減し肌を保護するのを助けることに関する研究が多数報告されている。欧米を中心にその機能は一般的によく知られており、海外ではその機能を活かしたサプリメント等が多く販売されている。日本国内でもこの機能を普及することは紫外線対策の選択肢が広がり、QOL[生活の質]の向上に寄与しうると考え、本研究レビューを通してその機能性を検証した。
【レビュー対象とした研究の特性】
健常成人男女において、ベータカロテンを経口摂取した場合とプラセボまたは介入がない場合において、紫外線刺激を与えた際の紅斑や肌を保護するのを助ける機能性に関する検証をした研究を検索した。
 検索日は2017年1月17日で、検索以前に発表された英文および邦文の文献を対象とした。最終的に採用された文献数は1報であり、研究デザインはランダム化比較試験であった。
【主な結果】
 健常成人男女において、ベータカロテン24mg/日の12週間継続摂取は、プラセボ群と比較して紫外線照射部位における紅斑を有意に軽減(p<0.001)した。よってベータカロテンの摂取は紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能を有すると考えられる。
【科学的根拠の質】
 本研究の対象となった一次研究の参加者に潜在的なサンプリング・バイアスがある可能性があるが、これはシステマティック・レビューに共通する限界である。国内・海外の複数の文献データベースを使用したが、英文と邦文の文献のみを検索したため、パブリケーション・バイアスがあることが考えられる。対象論文はエビデンスグレードが高いとされるRCTの論文で、採用論文は本製品と同一の原料を使用した論文であった。本研究の結論である機能性については、後発の一次研究によって大きく変更される可能性は低いが、一日当たりの有効摂取量に関するさらなる研究が報告されることが望ましい。

【標題】
GABA摂取による肌弾力維持機能に関する研究レビュー

【目的】
健康な成人男女の肌弾力維持に対するGABAの機能性について検証することを目的とした。

【背景】
日々の精神的・身体的ストレスが肌の状態を左右する因子であることが報告されている。
真皮組織の主成分である弾性線維は、伸び縮みする組織(皮膚・動脈・肺など)に多くあって、その伸縮性を担っている。加齢や紫外線などの影響によって弾性線維の劣化が報告されているが、弾性線維の劣化・断裂は皮膚のたるみだけでなく、動脈中膜硬化や肺気腫の直接原因と考えられている。また弾性線維の低下による真皮層の菲薄化は、皮膚の脆弱性(スキン-テア)に繋がると考えられる。平成30年度診療報酬改定にあたり、褥瘡の危険因子に皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往)が加えられ、皮膚の脆弱性を予防するための栄養食品の重要性が高まっている。これらの予防・改善に役立つ食品を開発することは、国民の健康的な生活維持にきわめて重要である。

【レビュー対象とした研究の特性】
英語、日本語のデータベースを検索・精査した結果、健康な成人を対象とし、GABAとプラセボを比較した試験であり、肌の弾性を評価している1報を採用し、評価した。

【主な結果】
採用文献は、健康女性に対して、乾燥する時期に、肌弾力へのGABA 摂取(100 mg/日)の効果を調査しており、GABA摂取群はプラセボ摂取群に比べて肌弾力低下が有意に緩和された(P<0.05)ことを報告している。肌弾力に関連する肌の構造は全身で共通であり、性差もないことから、GABAは肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があると評価した。

【科学的根拠の質】
採用文献が1報であるため出版バイアスは否定できず、肌弾力を測定した部位が頬のみであることから、今後さらなるエビデンスの蓄積が望まれる。しかし、採用文献はランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の査読付き論文であり、評価指標も国内外において広く用いられている手法であることから、科学的根拠の質は問題ないと判断した。

【標題】
 こんにゃく由来グルコシルセラミド摂取による経皮水分蒸散量低下の検証

【目的】
 本研究レビューでは、こんにゃく由来グルコシルセラミドを食品として摂取した場合において、健常人の経皮水分蒸散量(皮膚バリア機能)と角層水分量に対する影響について評価することを目的とした。 
 上記目的のために適格基準となるPICOを以下の通り設定した。
 参加者 P(Participants):疾病に罹患していない者(肌荒れ、肌の乾燥などに悩む健常者)とした。
 介入 I(Interventions):こんにゃく由来グルコシルセラミドを含む食品の摂取試験であり、その含有量が明確なものとした。
 比較 C(Comparators):プラセボを対照として設定した。
 評価項目 O(Outcomes):主要アウトカムを経皮水分蒸散量と角層水分量とした。
 研究デザイン:無作為化比較試験(RCT)による研究を採用した。
 
【背景】
 グルコシルセラミドは、こんにゃく、コメ、トウモロコシ、ビート、パイナップルなど様々な植物に含まれており、経皮水分蒸散量を改善することが報告されている。こんにゃく由来グルコシルセラミドに関しても、有効性に関して報告はあるが、網羅的に解析したレビューはない。

【レビュー対象とした研究の特性】
 検索日(平成30年6月7日)以前に検索サイトに登録された英文及び邦文について、こんにゃく由来グルコシルセラミドを健常人に経口摂取させ、肌への作用を観察している論文を検索した。
 その結果、一次スクリーニング後に論文は56報となった。タイトルと要旨を検証し、50の論文の本文取り寄せを実施した。本文の内容について読み込みを実施して、適格基準に合致しているかを精査したところ、最終的に5報の論文を評価対象とした。除外論文とした論文については、多くはヒトを対象とした試験でないか、原著論文でなく解説であるものがほとんどで、それ以外はグルコシルセラミド以外の成分の影響が排除できないという理由で除外とした。

【主な結果】
 こんにゃく由来グルコシルセラミドを配合した食品を健常な日本人に摂取させた5報の研究論文を検証した結果、グルコシルセラミドを1日当たり0.6mgから1.8mg、2週間から12週間摂取すると、肌の経皮水分蒸散量の低下が有意に観察されている。経皮水分蒸散量を測定項目としている4報すべてで、経皮水分蒸散量の低下が報告されている。また、角層水分量を測定項目にした2報では、角層水分量の上昇傾向は認められたが、有意な差ではなかった。以上のことから、グルコシルセラミドを1日当たり、0.6mg~1.8mg、継続して2週~12週間摂取することで、肌の経皮水分蒸散量の低下が観察された。査読付き論文の結果に限定すると、こんにゃく由来グルコシルセラミドを1日あたり0.6mg~1.8mg、4週~12週間継続摂取すると経皮水分蒸散量の低下が観察された。さらに、副作用などの安全性に関する報告はなかった。

【科学的根拠の質】
 採用した論文が5報と少ないため、出版バイアスの検証は実施したが明らかではなかった。また、いずれの研究もUMINに事前登録された研究ではなく、さらに被験者や研究者に販売製品の会社所属の研究員が含まれるなど、利益相反の問題が存在する点が研究の限界として考えられる。
(構造化抄録)
I814he13株式会社ベジテック神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1GABAキャベツミックス
I815e013株式会社エーエルジャパン京都府京都市左京区下鴨南芝町51-2クロワール・アイQプラス
I816a010アサヒ飲料株式会社東京都墨田区吾妻橋一丁目23番1号「PLUS(プラス)カルピス 睡眠・腸活ケア」100
I817me9株式会社メタボリック東京都新宿区西新宿三丁目2番11号 新宿三井ビルディング二号館シボレル
I818se23株式会社生活の木東京都渋谷区神宮前6-3-8おいしく整う和漢習慣タブレット むくみと冷え
I819ha57白鶴酒造株式会社兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5番5号白鶴酒造の酒粕ユーグレナ
I820a08アピ株式会社岐阜県岐阜市加納桜田町一丁目1番地BALIFT+(バリフトプラス)
I821i01株式会社伊藤園東京都渋谷区本町三丁目47番10号毎朝快調 腸内環境改善 ヨーグルト風味
I822si18四国乳業株式会社愛媛県東温市南方955番地1Easy & Smart(イージーアンドスマート) フルーツサワー
I823si18四国乳業株式会社愛媛県東温市南方955番地1Easy & Smart(イージーアンドスマート) ホワイトサワー
届出企業一覧
生鮮食品の機能性表示食品
免疫維持に効果の機能性表示食品
鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品
痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品