2024年3月12日火曜日

コンブチャデト(株式会社ユニヴァ・フュージョン)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

機能性表示食品:KOMBUCHA DETO(コンブチャ デト)には、アルロース、植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327 )が含まれます。アルロースは、日常生活(安静時や日常活動時)のエネルギー代謝において、脂肪を燃焼しやすくする機能があることが報告されています。植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327) は、おなかの調子を整え、お通じの改善を助けることが報告されています。また、肌の潤いを逃がしにくくし、肌を乾燥から守る機能(バリア機能)を維持することが報告されています。

届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名(楽天市場)
I1191
2024/01/24
yu26株式会社ユニヴァ・フュージョン
(8013201016211)
KOMBUCHA DETO(コンブチャ デト)
加工食品(その他)
アルロース、植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)
(楽天市場)
アルロース

植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)
株式会社ユニヴァ・フュージョン

機能性表示食品 届出企業全リスト
【同時に公表された機能性表示食品】
I1183ke4株式会社健康家族歯垢ナイン
I1184na44株式会社中野農園プレミアムスプラウト ブロッコリースプラウト
I1185me23メディカル・ケア・サービス株式会社健達ヒハツ+ジンジャー
I1186me23メディカル・ケア・サービス株式会社健達DHAプラスEPA
I1187ko1小林製薬株式会社スマホヘルプ
I1188so15総合メディカル株式会社GABA(ギャバ)
I1189x190株式会社ICHIインターナショナル至福のヘルスケアコーヒー
I1190a02株式会社荒畑園べにふうき緑茶
I1191yu26株式会社ユニヴァ・フュージョンKOMBUCHA DETO(コンブチャ デト)
I1192ki56近鉄不動産株式会社近鉄ふぁーむごちそうトマト
I1193ki56近鉄不動産株式会社近鉄ふぁーむごちそうトマトプレミアム
【表示しようとする機能性】
本品にはアルロース、植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327 )が含まれます。
アルロースは、日常生活(安静時や日常活動時)のエネルギー代謝において、脂肪を燃焼しやすくする機能があることが報告されています。
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327) は、おなかの調子を整え、お通じの改善を助けることが報告されています。
また、肌の潤いを逃がしにくくし、肌を乾燥から守る機能(バリア機能)を維持することが報告されています。
【想定する主な対象者】
健常成人、便秘気味の健常成人、便秘気味で肌が乾燥しがちな健常成人
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
〈アルロース〉
・既存情報による安全性の評価
関与成分としてアルロース(プシコース、一日摂取目安量5g)を含む甘味料について、食品安全委員会において食品健康影響評価が実施され、特定保健用食品評価書が公表されている。評価書の概要は以下の通り。「本食品の一日摂取目安量の摂取によるLDL-Cの上昇を否定することはできなかった。LDL-Cは日常の食生活の変動等で変化することもあり、LDL-Cの上昇は直ちに健康に影響を与えるものではないと考えられ、脂質異常症ではなくかつ糖尿病・高血圧・喫煙等の冠動脈疾患リスクのない人が本食品を一日摂取目安量摂取した場合は安全上のリスクは低いと考えられる。しかし、高LDL-C血症及び境界域高LDL-C血症の人は、本食品の摂取に注意が必要であると考えられる。」
以上の評価結果より、本品の対象者である健常成人が1日当たり5gのアルロースを摂取した場合の安全上のリスクは低いと考えられ、安全性に問題はないと判断した。

〈植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)〉
・既存情報による安全性の評価
植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)を1000億個~5000億個の菌数で継続的に摂取させた試験が、以下のとおり1件の文献で2例報告されていた。いずれの試験においても、試験食に起因する有害事象は認められていない。
(1)20歳以上64歳以下の女性を対象とし、植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)を1000億個含む錠剤を8週間摂取させた(植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)を含む錠剤の摂取は32名)。本試験において試験食に起因する臨床上問題となる有害事象は認められなかった。
(2)健常成人の男女11名を対象とし、植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)を5000億個含む粉末を4週間摂取させた。本試験において試験食に起因する臨床上問題となる有害事象は認められなかった。また臨床上問題となる臨床検査値の変動も認められなかった。
【摂取する上での注意事項】
1日の摂取目安量を守ってください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品を製造している工場は、国内の健康補助食品GMP認定工場で、予め定められた適正な製造基準に従って製造しています。
GMPとは、「適性製造規範 (Good Manufacturing Practice) 」の略で、医薬品のGMPを参考に制定されたものです。本制度に適合した工場では、以下の様な徹底した製造管理・品質管理により製品を製造しています。
・使用する原料のチェックを毎回行っています。
・製品毎に決められた製造方法、条件により製造されています。
・製造した結果は必ず記録書として残し、賞味期限内保管しています。
・製造工程中には製品毎に決められた項目のチェックを行い、最終製品においては製造ロット毎に予め決められた品質項目について分析し異常の有無を確認し品質規格を外れた製品は排除しています。
・製造した製品はロット毎に、品質分析結果と製造記録を確認し、どちらも問題ない場合にのみ出荷されます。
・以上の製造を異物混入や腐敗などが発生しない様に、設備環境としても作業者に対しても厳密な衛生管理体制で行っています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
アルロースの健常成人に対するエネルギー代謝における脂肪の消費を高める機能に関する研究レビュー
【目的】
健常成人に対して、アルロースの単回摂取がエネルギー代謝における脂肪の消費を高めるかについて評価した。
【背景】
肥満は、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態であると定義され、糖尿病、脂質異常症、心血管疾患等の様々な疾患の要因となる。そのため、健康日本21では「肥満者の減少」が目標として掲げられており、肥満の予防や改善は重要な課題とされている。肥満の予防には、食生活の改善によるエネルギー摂取量の調整および日々のエネルギー消費量の増加を組み合わせたエネルギー出納を維持することが必要であり、肥満への対応策の1つとして、エネルギー代謝における脂肪の消費を高める食品素材が注目されている。そこで、健常成人において脂肪の燃焼を促進する(消費を高める)ことが報告されているアルロースについて、研究レビューを実施した。
【レビュー対象とした研究の特性】
・文献検索日:2021年8月3日
・検索対象期間:各データベース開設または搭載されている最初の時点から検索日までの全期間
・対象集団の特性:健常成人
・最終的に評価した文献数:3報
・研究デザイン:単回摂取によるランダム化クロスオーバー比較試験
・利益相反情報:松谷化学工業㈱が研究レビューを実施
【主な結果】
アルロースの摂取によりエネルギー代謝における脂肪の消費を高めることが示され、その有効量は1回当たりアルロース5gであった。なお、この結果は日常生活(安静時や日常活動時)において認められた。
【科学的根拠の質】
本研究レビューは研究数が3報と少なくメタアナリシスを実施できなかったため、定性的なレビューとした。しかし、いずれの研究もランダム化比較試験で実施され、一貫して有意な結果が得られていたため信頼性は高いと考えられる。ただし、未発表データが存在する可能性があり出版バイアスの存在を否定できなかったことから、継続した調査が必要である。

【標題】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)の便通改善作用に関する研究レビュー
【目的】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)の摂取による便通改善作用に関する機能性を検証する目的で実施しました。
【背景】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)は主に整腸作用が期待され、最近では臨床試験の実施により有効性が確認されるなどその有用性が見出されていますが、便通改善作用に関する研究レビューは確認できませんでした。
【レビュー対象とした研究の特性】
リサーチクエスチョン(以下RQ)及びPICOを以下のように設定し研究レビューを実施しました。
RQ:植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)は、便通を改善させるか?
P:便秘傾向のある健常成人
I:植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)の経口摂取(食品形態は問わない)
C:プラセボの経口摂取(プラセボの配合内容は問わない)
O:便通の改善
上記PICOをもとに検索式と除外基準を設定し、データベースで論文を検索しました。検索により特定された文献は、適格基準により採用文献と除外文献に選別し、採用文献からPICOに対応した項目の情報を抽出しました。また、原著論文であるか、査読誌であるか確認しました。
【主な結果】
最終的に1報を採用し、植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)500億個、2週間の摂取で便通が改善することが確認され、表示しようとする機能性は妥当と判断しました。採用論文は臨床試験が日本で実施されていることより、日本人の外挿性の問題はないと判断しました。
【科学的根拠の質】
全研究のバイアスリスクは「低」、非直接性は「低」、不精確は「低」と判断しました。また、抽出された論文が1報のため、非一貫性とその他(出版バイアスなど)は「中/疑い」と判断しました。最終的な全体のエビデンスの強さは「強(A)」と判断しました。使用したデータベースが少なく研究の収集が不完全と思われましたので、引き続き検討が必要と考えられました。

【標題】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)の肌の潤いの維持作用に関する研究レビュー
【目的】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)の摂取による肌の潤いの維持作用に関する機能性を検証する目的で実施しました。
【背景】
食品成分による肌の保湿能の維持に関しては、グルコシルセラミドやヒアルロン酸ナトリウムなどが知られ、機能性表示食品としても数多く受理されている。これらとは異なった作用機序による肌の保湿能の維持も有用性が期待され、乳酸菌に代表される有用な菌による腸内フローラの改善や腸脳相関を作用機序とした肌の潤いの維持も有望と思われる。
【レビュー対象とした研究の特性】
リサーチクエスチョン(以下RQ)及びPICOを以下のように設定し研究レビューを実施しました。
RQ:「植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)は、肌の潤いを維持させるか?」
P:「肌が乾燥しがちな健常成人」
I:「植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)の経口摂取(食品形態は問わない)」
C:「プラセボの経口摂取(プラセボの配合内容は問わない)」
O:「肌の潤い」
上記PICOをもとに検索式と除外基準を設定し、医中誌Web及びPubMedで論文を検索しました。検索により特定された文献は、適格基準により採用文献と除外文献に選別し、採用文献からPICOに対応した項目の情報を抽出しました。また、原著論文であるか、査読誌であるか確認しました。
【主な結果】
データベース検索により、最終的に2報を採用しました。この2報の文献の質およびエビデンス総体の質の評価を行い、それらの結果を表示しようとする機能性との関連において評価しました。その結果、植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)1,000億個、4週間以上の摂取で肌の潤いを維持することが確認され、表示しようとする機能性は妥当と判断しました。2報とも臨床試験が日本で実施されていることより、日本人への外挿性の問題はないと判断しました。
【科学的根拠の質】
全研究のバイアスリスクは「中」、非直接性は「低」、不精確は「中」、非一貫性は「低」と判断し、全体のエビデンスの強さは「中等度」と判断しました。使用したデータベースが少なく研究の収集が不完全と思われました。本機能性関与成分を使用した臨床試験は採用された2報のみであることから出版バイアスは低いと判断しました。被験者が便秘傾向の女性で、皮膚の測定部位も少ないため、今後は男性被験者への対応や肌の測定部位なども増やし、より広範な研究が望まれます。

べにふうき緑茶(株式会社荒畑園)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

機能性表示食品:べにふうき緑茶には、メチル化カテキンが含まれています。メチル化カテキンは、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目鼻の不快感を軽減させることが報告されています。

届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名(楽天市場)
I1190
2024/01/24
a02株式会社荒畑園
(4080001013766)
べにふうき緑茶
加工食品(その他)
メチル化カテキン
(楽天市場)
メチル化カテキン 株式会社荒畑園

機能性表示食品 届出企業全リスト
【同時に公表された機能性表示食品】
I1183ke4株式会社健康家族歯垢ナイン
I1184na44株式会社中野農園プレミアムスプラウト ブロッコリースプラウト
I1185me23メディカル・ケア・サービス株式会社健達ヒハツ+ジンジャー
I1186me23メディカル・ケア・サービス株式会社健達DHAプラスEPA
I1187ko1小林製薬株式会社スマホヘルプ
I1188so15総合メディカル株式会社GABA(ギャバ)
I1189x190株式会社ICHIインターナショナル至福のヘルスケアコーヒー
I1190a02株式会社荒畑園べにふうき緑茶
I1191yu26株式会社ユニヴァ・フュージョンKOMBUCHA DETO(コンブチャ デト)
I1192ki56近鉄不動産株式会社近鉄ふぁーむごちそうトマト
I1193ki56近鉄不動産株式会社近鉄ふぁーむごちそうトマトプレミアム
【表示しようとする機能性】
本品にはメチル化カテキンが含まれています。
メチル化カテキンは、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目鼻の不快感を軽減させることが報告されています。
【想定する主な対象者】
花粉、ホコリ、ハウスダストにより、目や鼻に不快感をゆうしている成人男女
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
茶の飲用は中国では2000年以上、日本でも1000年以上の歴史を持つ。現在、世界では年間300万トンの茶が生産され、消費されている。日本では、茶樹の植栽できる北限の地である。もともと野生茶はあったが中国小葉樹の移植は、中国江南地方からである。
805年に比叡山の最澄らが唐から茶樹を持ち帰って畿内に植えたとされている。当時、茶は中国、日本ともに茶薬といった。嗜好性食品になるのは、1191年に明庵栄西が宋から茶の小葉茶樹を九州山地に植栽したのが始まりで、その後、明恵が山城栂尾に移植し、同じ山城醍醐、宇治に広がり、更に駿河、武蔵にまで達したといわれている。
日本では、明治時代から茶の育成が盛んに行われ、これまでに多くの品種が育成されている。その中でも、「べにふうき」は昭和40年に農林省茶業試験場枕崎支場において「べにほまれ」を母親、「枕Cd86」を父親とした交配組合せで得られた実生群の中から選抜・育成された品種(農林登録:平成5年)であり、メチル化カテキンが多く含まれる。「べにふうき」は、平成20年に全国の栽培面積が100ha(年間生産量約500t)になり、緑茶として広く全国で飲用されてきた。「べにふうき」緑茶に関しては、今まで主だった健康被害は報告されておらず、安全であると考えられる。
また、「べにふうき」と同一のメチル化カテキンが、もともと静岡在来種などにも含まれており(在来種S6等)、これは聖一国師らが800年前に日本に持ち込んだものである。その後代の品種である「かなやみどり」(農林登録:昭和45年)は、全国で555ha(平成26年)(年間生産量約1550t)が栽培されており、緑茶として広く飲用されている。さらに全国生産量第2位をほこる「ゆたかみどり」(農林登録:昭和41年)もメチル化カテキンを含んでおり、全国で2472ha(平成26年)(年間生産量約1万t)、緑茶として製造されて日本中で広く引用されている。このため、メチル化カテキンは日本人にとって飲食経験の豊富な茶に含まれる天然物質であり、十分な喫食実績を有していると考えられる。
また、当社では当該製品と同じメチル化カテキン(35.5mg/日)を含む製品を2006年から2014年までに(粉末換算で)累計573.6万kgを販売してきた。9年以上販売してきた中で、お客様から体調不良等の意見は寄せられていない。
【摂取する上での注意事項】
本品は、カフェインを通常の緑茶と同様に含んでいますのでカフェインで眠れなくなる方は、夕方からの飲用を避けてください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
○衛生管理・安全性の確保 ISO9001に準じた管理を実施しております。この制度は、製品やサービスの品質保証を通じて、顧客満足度と品質マネジメントシステムの継続的な改善を実現する国際規格です。具体的には、適正な生産環境の確保、適正な防除、トレーサビリティにより生産履歴の記録・保管・点検、残留農薬の分析等を実施しています。○生産段階における均質性の確保・高品質生産の管理体制 独自の情報管理システムの導入と循環管理の目視により、全ほ場の栽培情報を把握し、品質管理を実施しています。 べにふうきは、ほ場ごとの品質(茶葉の大きさ、色、キズ、生育状態など)の情報を管理しており、この情報を基に、管理者が、ほ場ごとの施肥・灌水・剪定方法などの栽培指導を実施する体制としています。この体制により、全ほ場での均質性の確保及び高品質なべにふうきの生産に取り組んでいます。なお、メチル化カテキンは、研究により葉に多く含有し熱に弱いことが知られている成分のため、熱風乾燥を避け力を加えずに仕上げ、より含有量が多く苦渋味がなく飲みやすい規格にしています。○製造・袋詰めにおける衛生品質管理体制 仕上工程では、①熟練したスタッフによる外観の選別、②冷蔵庫の温度保管管理、③風力識別機、磁石による金属除去、異物除去装置による最終検査、④熟練したスタッフによる官能検査(味・香り・水色・形状)など最終確認を行い、規格に合致するべにふうきを製造しています。袋詰め配送センターは平成24年に整備された施設で、作業従事者の手洗設備、エアーシャワーを設置し、小動物の侵入や防虫施工する構造としており、異物混入や包材からの汚染を防止する対策などの衛生管理を実施しています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価(エビデンス)】
1.標題
メチル化カテキンを含む緑茶による目や鼻の不快感の軽減に関する評価

2.目的
メチル化カテキンの継続摂取が、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによるアレルギー反応に伴う鼻目症状改善作用を有するかを明らかにする。

3.背景 
茶は日本で1000年以上飲用されてきた農産物であり、明治時代から多くの品種が育成されてきた。べにふうきはメチル化カテキンを多く含む品種であり、メチル化カテキンは目や鼻の不快感の原因であるヒスタミンの放出を抑える効果を有すると言われていることから、目や鼻の不快感の軽減が期待される。

4.レビュー対象とした研究の特性(方法)
対象者の特性は、通年性アレルギー性鼻炎や季節性アレルギー性鼻炎の症状を有しているものの疾病に罹患していないと医師が判断した日本人成人男女で、メチル化カテキンが含まれている緑茶の継続摂取による目や鼻の症状への影響を報告したヒト介入試験(被験者を無作為に二分割し、それぞれのグループで効果を比較する試験)に関する論文を検索した後、有効な論文を抽出し、評価・分析を行う研究レビューを実施した。採択された個々の論文について、効果の有無、被験者の特性、機能性関与成分の摂取量や摂取期間などに関する情報を抽出し、集計を行った。さらに、目や鼻の不快感に対する科学的根拠の全体像を取りまとめ、6名の学識経験者からなる国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の農林水産物機能性評価委員会にてにおいて総合評価を行った。

5.主な結果
メチル化カテキン(一日34 mg)を含むべにふうき緑茶の1ヶ月以上の継続飲用は、メチル化カテキンを含まないやぶきた緑茶飲用に比べ、目や鼻症状のスコアを有意に低下させた。

6.科学的根拠の質 
メチル化カテキンの摂取で目や鼻の不快感の改善に対して、効果があるとされる質のレベルが高いヒト介入試験論文が4報、質のレベルが中程度の論文が1報、効果がないとされる論文が0報だったことから、農研機構の農林水産物機能性評価委員会における本研究レビューのアウトカム「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによるアレルギー反応に伴う鼻目症状」に対する評価結果は、表示しようとする機能性の根拠として妥当であると評価した。