2020年11月21日土曜日

カナダドライ からだジンジャーエール(日本コカ・コーラ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

日本コカ・コーラ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品カナダドライ からだジンジャーエールのエビデンス(科学的根拠)



日本コカ・コーラ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【カナダドライ からだジンジャーエール】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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日本コカ・コーラ株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F517


【届出日】

2020/10/09


【届出者名】

日本コカ・コーラ株式会社
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

カナダドライ からだジンジャーエール


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)が含まれます。
6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)には、冷えを感じやすい方において、末梢の体温(掌)を維持する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
冷えを感じやすい健常成人(疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
<食経験よる安全性評価>
ショウガは世界での数千年にわたる使用の歴史がある香辛野菜の1つであり、米国食品医薬品局(FDA)が、食べ物としての安全性を証明しています。本品はショウガ末を原材料としており、ショウガの喫食と消化、吸収過程に大きな違いはないと考えられます。また、本品中の機能性関与成分に変質がないことも確認しています。
したがって、食用としてのショウガの喫食実績は十分であり、ショウガと本品の同等性からも、本品は十分に安全だと考えられます。

<既存情報による安全性評価>
国立健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報」及びナチュラルメディシン・データベースのデータベースによると、ショウガは通常の食品として摂取する場合は安全と思われます。ただし、妊婦、6 歳以下の小児、出血性疾患や心疾患を有する人、胆石のある人が摂取する場合は注意が必要です。
したがって、既存情報の安全性評価によると、ショウガは通常の食品として健常成人が摂取する場合は一般的に安全であると言えます。

<医薬品との相互作用>
血液凝固剤と機能性関与成分との間に相互作用があることが報告されていますが、本品は健常成人を対象として開発したものであり、疾病に罹患している方は対象としていません。念のため、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談するようラベルに注意喚起を行っています。
 
<まとめ>
ショウガはこれまでの食経験から安全であると考えられ、機能性表示食品として本品を販売することは適切であると考えております。本品は健常成人を対象として開発したものであり、疾病に罹患している方は対象としておりませんが、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談して下さい。」の文言をラベルに記載し、注意喚起を行っています。

【摂取する上での注意事項】
医薬品(血液凝固剤等)を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


FSSC 22000を取得した工場で製造します。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


(ア)標題
本届出商品「カナダドライ からだジンジャーエール」に含有する機能性関与成分6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)の末梢の体温(掌)を維持する機能について

(イ)目的
健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)に対する、6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)の経口摂取による末梢の体温(掌)を維持する機能について、ヒト試験論文のシステマティック・レビュー(SR)の手法に基づいて評価するとともに、6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)の有効投与量を推定することを目的とした。

(ウ)背景
ショウガは身体を温める目的で料理や漢方に用いられており、一過性に熱発生効果を有する6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)が含まれている。これまで、健常成人を対象にした末梢の体温(掌)を維持する機能についてのRCTのレビューは実施されていないことから、今回研究レビューを実施した。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
国内外のデータベース(PubMed、The Cochrane Library、医中誌Web)を対象として検索を実施して得られた632件を対象に、適格基準を用いて絞り込み、得られた1報の臨床研究をレビュー対象とした。その試験は国内で実施されたもので、論文は査読付きの国外の雑誌に掲載され、冷えを感じやすい健常成人女性を対象としたRCTであった。

(オ)主な結果
適格基準に合致したRCT論文1報計1件の試験データを採用した。この1件の試験において、6-ジンゲロール、6-ショウガオール(生姜由来のポリフェノール成分)は冷えを感じやすい健常成人女性に対して末梢の体温(掌)を維持する機能を示した。また、採用論文において安全性に問題がないことも確認した。

(カ)科学的根拠の質
本研究の対象となった1次研究において、そこで招集された参加者に潜在的なサンプリング・バイアスがある可能性があるが、これは研究レビューに共通する限界である。対象研究のデザインはエビデンス・グレーディングが高いとされるRCTであったが、盲検化が不十分と考えられる試験が含まれていた。非一貫性と出版バイアスについては採用文献が1報のため検討していない。

プラリコグッドボンプロ(シャルーヌ化粧品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

シャルーヌ化粧品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品PURARICO(プラリコ) グッドボンPRO(プロ)のエビデンス(科学的根拠)



シャルーヌ化粧品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【PURARICO(プラリコ) グッドボンPRO(プロ)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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機能性表示食品まとめ一覧

シャルーヌ化粧品株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F516


【届出日】

2020/10/08


【届出者名】

シャルーヌ化粧品株式会社
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

PURARICO(プラリコ) グッドボンPRO(プロ)


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン

サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン

ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

大豆イソフラボン
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン及びブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン及び大豆イソフラボンが含まれます。
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンには日常のひざの動き(正座などの曲げ伸ばし、階段の昇り降り、しゃがむ、立つ、歩くなど)の改善をサポートすることが報告されています。
ひざ関節の違和感を改善したい方に適しています。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは年齢とともに低下する脚の筋力に作用することにより、中高年の方の歩く力を維持することが報告されています。
大豆イソフラボンには骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。丈夫な骨を維持したい方に適しています。

【想定する主な対象者】
ひざ関節に違和感のある健常な中高年女性

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出商品はサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン16mg、サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン16mg、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン7.2mg、大豆イソフラボン25mgを含む食品である。

●サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン
既存情報の調査では、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲンを用いた臨床試験の報告があった。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン各16 mg/日を12週間摂取させたヒト試験において、体重、BMI、バイタルサイン、血液検査、尿検査の結果、重篤な有害事象は発生しなかった。その5倍量(サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン各80mg)を摂取させた過剰摂取試験においても、問診、体重、BMI、バイタルサイン、血液検査、尿検査、自覚症状、他覚症状の評価結果に臨床上問題となる影響は確認されなかった。
●ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
既存情報の調査では、機能性関与成分を含むブラックジンジャー抽出物を用いた臨床試験の報告があった。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12mg(ブラックジンジャー抽出物150mg)の12週間摂取や、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン60mg(ブラックジンジャー抽出物750㎎)の4週間摂取において安全性に問題となる事象は確認されなかった。
●大豆イソフラボン
大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品「大豆芽茶」(フジッコ株式会社)が2001年に認可され、ヒトへの安全性試験等により十分な安全性が確認されている。「大豆芽茶」は発売後13年経過するが健康被害の報告もない。さらに、本届出商品に使用する大豆胚芽エキス(大豆イソフラボン含有)はこれまで多数の健康食品に使用されているが、重大な健康被害の報告はない。食品安全委員会の報告によれば、安全な一日摂取目安量の上限値は70~75mg(アグリコンとして)とされ、特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値は30mgとされた。本届出商品の一日摂取目安量(大豆イソフラボン25mg(アグリコン換算))はこの範囲に合致し、安全性には問題ないと考えられる。

以上のことから、本届出商品は安全な食品であると判断した。

【摂取する上での注意事項】
●本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。
●イソフラボンを含む健康食品等との併用は避けてください。
●食物アレルギーのある方は、原材料名をご確認の上ご使用をお決めください。
●妊娠中・授乳中の方、乳幼児、小児は摂取を避けてください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本届出商品の製造は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場で、バルク製造から充填包装工程を一貫して行っており、その基準に準拠した製造及び品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


【サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン】
標題:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン、サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン摂取の関節への機能性に関する研究レビュー
目的:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン、サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンを同時に含む食品について「対象者:健康な成人(栄養学的観点)、介入:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン及びサケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンを有効成分とする食品の経口摂取、比較:プラセボ食品の経口摂取、アウトカム:関節機能に対する有効性、研究デザイン:ランダム化比較試験(RCT)」を設定し、その有効性を検証することを目的とした。
背景:プロテオグリカン又は非変性Ⅱ型コラーゲンを含む食品の関節機能への有効性に関する研究は多く報告されている。しかし、その両方を含む食品に関する定性的又は定量的研究レビューの報告はなかった。
レビュー対象とした研究の特性:検索日である2018年12月10日以前にデータベースに公開された国内外の健康な成人男女を対象にしたランダム化比較試験を検索し、疾病と診断されない範囲で膝に痛み・違和感がある日本人男女を対象とした論文1報が得られた。当該論文にかかる研究費用は原料供給者が提供し、論文の著者にその関係者が含まれているが、試験は第三者機関で適切に実施されていた。
主な結果:学術的に確立された膝に関する4つの評価(医師又はアンケートによる評価)が行われ、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン16mg/日およびサケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン16mg/日を摂取した群が、プラセボ食品を摂取した群と比較して大半の項目で有意な改善又は改善傾向を示した。また、膝関節の曲げ伸ばしを伴う動きで多くの改善が確認された。
科学的根拠の質:研究の限界(不十分な点)として「被験者が限定的(40歳以上70歳未満の膝関節に痛み・違和感のある男女)」、「評価の多重性(類似項目の繰返し評価)が考慮されていない」、「評価項目が本来健常者を対象とした方法では無い」、「対象部位が膝関節のみである」、「副次アウトカムの結果に信頼区間の広がりが見られる」、「採用文献が1報しか存在しない為、結果に一貫性があるか評価できない及び否定的な結果が公表されていない可能性が否定できない」があるが、結論に影響する大きな問題はないと判断した。以上より、当該機能性に関する科学的根拠の質は十分であると判断した。ただし、以上の限界も存在することから今後より質の高い研究結果が報告されることが望まれる。

【ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン】
標題:ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの歩行能力の維持に与える効果に関する定性的研究レビュー
目的:健康な成人がブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを継続摂取したときの歩行能力に対する有効性を検証した。
背景:身体機能は加齢により衰えていくが、日々の運動や食事などにより維持することができると考えられる。これについて、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの摂取によって歩行能力が維持されることが報告されているため、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンと歩行能力に関する研究レビューを実施し、科学的エビデンスの確認を行った。
レビュー対象とした研究の特性:国内外の学術論文のデータベースを使用して2019年9月以前の全ての論文を検索し、ヒトを対象としたランダム化二重盲検比較試験の文献2件を研究レビューの対象とした。
主な結果:レビューの対象とした文献のうち、1報は60歳以上のタイ人被験者にブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン7.2 mgを8週間継続摂取させることで、歩行能力の指標とされる6分間歩行テストにおいて、プラセボ群と比較して歩行距離が増加していた。もう1報は65歳以上の日本人被験者にブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12 mgを8週間継続摂取させることで、同様に6分間歩行テストにおいて、プラセボ群と比較して歩行距離が増加していた。以上の結果から、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン7.2 mgを含む本届出商品には、中高年齢者において加齢により衰える歩行能力の維持に役立つ機能があると考えられる。
科学的根拠の質:採用した文献数や、被験者数の観点で十分な精査には至らなかったことから、今後の研究を注視する必要がある。一方で、採用した文献のいずれにおいても、健康な中高年齢者で有意に歩行能力の増加が認められていた。日本人を対象とした試験においても有効との結果が得られており、科学的根拠があると考えられる。
以上より、本届出商品は採用した文献と同様のブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン7.2 mgを含有しており、中高年齢者において加齢により衰える歩行能力の維持に役立つ機能が期待できると考えられた。

【大豆イソフラボン】
標題:大豆イソフラボン摂取による骨吸収(破骨細胞の働きによって骨の成分が壊れること)抑制作用について
目的:健常な中高年日本人女性を対象に、大豆イソフラボンの骨吸収抑制作用について文献に基づく総合的な検証を目的とした。
背景:骨量は男女とも30歳半ばで最大に達し、加齢とともに減少する。骨は常に破骨細胞が古い骨の成分を壊し(骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨を作る(骨形成)という骨代謝を行っている(※)が、女性は閉経後の5~10年間に骨量の急激な減少が起こる。骨吸収には女性ホルモンが大きく関わっており、女性ホルモンの分泌が低下する閉経後女性では骨吸収が亢進する。女性ホルモンに似た作用をもつ大豆イソフラボンが骨吸収を抑制するという文献が報告されているが、被験者を日本人健常者に絞って研究結果を総合的に評価したものはなかった。
レビュー対象とした研究の特性:1947年から2015年に公開された英語及び日本語の文献を対象に、フジッコ株式会社社員2名が独立して2015年3月2日に検索を行った。対象文献は、健常な日本人女性を被験者としていること、用量の明確な大豆イソフラボンを摂取させていること、比較対照として大豆イソフラボンを含まない対照食を摂取させていること、骨吸収マーカーが測定されていることを条件とし、さらに研究デザインは信頼性が高いとされる無作為化コントロール比較試験(RCT)であることを条件とした。結果、10報の文献が抽出された。
主な結果:10報の文献すべてにおいて、大豆イソフラボン摂取(アグリコン換算25mg/日)による骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン(DPD)量の低下、すなわち骨吸収の抑制(骨の維持)が認められた。また有害事象は認められず、安全性に問題がないことが確認された。さらに、統合可能な9報について統計学的にまとめる方法であるメタアナリシスを実施した。その結果、明らかな尿中DPDの低下が認められた。
科学的根拠の質:採用した文献は全て専門家による査読を通過したものであり、研究デザインはRCTである。実験方法及び結果は共通しており、一貫性の高いものである。また出版バイアス(ネガティブな研究は公開されにくいことによる情報の偏り)は検出されなかった。よって、これらの科学的根拠の質は機能性評価に値する。文献収集は、主要なデータベースを用い、公開されている研究はほぼ網羅されたと考えられるが、未発表研究が存在する可能性は否定できず、今後の研究動向を注視していく必要がある。
※日本医師会HPより

還元型コエンザイムQ10ゴールド(株式会社エーエフシー)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社エーエフシーが消費者庁に届出た機能性表示食品還元型コエンザイムQ10 GOLD(キューテン ゴールド)のエビデンス(科学的根拠)



株式会社エーエフシーが消費者庁に届出た機能性表示食品【還元型コエンザイムQ10 GOLD(キューテン ゴールド)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。
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株式会社エーエフシー
機能性表示食品検索

【届出番号】

F515


【届出日】

2020/10/08


【届出者名】

株式会社エーエフシー
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

還元型コエンザイムQ10 GOLD(キューテン ゴールド)


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
還元型コエンザイムQ10
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には還元型コエンザイムQ10が含まれます。
細胞のエネルギー産生を助け、酸化ストレスを緩和する働きがある還元型コエンザイムQ10は、日常の生活で生じる一過性の身体的・精神的な疲労感の軽減に役立つことが報告されています。
本品は一過性の身体的・精神的な疲労を自覚している方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
成人健常者、一過性の身体的・精神的な疲労を自覚している方

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
<食経験(喫食実績)>
当該製品は新たに販売する製品であり、まだ販売実績がないため、当該製品の食経験は評価できない。当該製品と類似する食品が、原料メーカー子会社から販売されているので、その販売実績が喫食実績による食経験の評価に使えると判断し、その販売実績を記載した。
類似する食品:「還元型コエンザイムQ10」
(販売者:カネカユアヘルスケア株式会社)
喫食実績の評価
・摂取集団 16歳~102歳(男性4割、女性6割)
・形状 ソフトカプセル
・一日摂取目安量 1粒(還元型コエンザイムQ10:100 mg)
・販売期間 2010年2月~現在
・販売量 5,580万食分(30食入りボトル186万本(2019年3月現在)
・健康被害 当該製品並びに機能性関与成分と因果関係があると判断された事例は報告されていない。
以上、食経験(喫食実績)の評価により、当該製品の安全性に問題はないと判断した。
<既存情報による安全性試験の評価>
当該製品の摂取量を上回る用量(1日200~300 mg)の機能性関与成分含有食品の長期摂取試験(26~96週間)など、既存情報による安全性試験の評価から、当該製品並びに機能性関与成分の安全性には問題がないと判断した。
<医薬品との相互作用>
3種類のデータベースを検索したが、還元型CoQ10と医薬品との相互作用に関する報告はなかった。また、原料メーカーが還元型コエンザイムQ10の販売を開始した2006年以来、医薬品との相互作用も報告されていない。
なお、当該製品に使用している還元型コエンザイムQ10(原料名:カネカQHTM)は、米国FDA(食品医薬品局)により1日最大摂取量300 mgの安全性データが認められ、新規ダイエタリー成分としての申請が2005年10月に受理されている。また、2008年には米国FDAのGRAS制度に基づき、原料メーカーが安全性試験の結果を踏まえて自己認証GRASを実施し、専門家による安全性パネル評価を受けている。
さらに、製品パッケージやホームページ等で、摂取上の注意事項を消費者へ提供するほか、当該製品における健康被害事例は「株式会社エーエフシー」で収集し、問題が発生した場合には迅速に消費者庁や保健所等に連絡する体制を整えている。また、コエンザイムQ10に関する健康被害事例についても原料メーカーで継続して収集しており、十分な健康被害事例の収集体制を構築している。

【摂取する上での注意事項】
●食物アレルギーのある方、薬を服用したり通院中の方は、お召し上がりになる前にお医者様とご相談ください。
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。一日摂取目安量を守ってください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


公益財団法人日本健康・栄養食品協会による健康補助食品GMP認定工場(株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス 本社工場、第二工場及び国吉田工場:国内GMP)にて製造。また、GMPに従った生産、製造及び品質管理に加えて、ISO/IEC 17025:2017認定試験所(株式会社日本予防医学研究所 分析センター)にて放射性物質濃度の確認を実施。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


ア 標題
還元型コエンザイムQ10 摂取が一過性の身体的・精神的な疲労感に与える影響
イ 目的
成人健常者が還元型コエンザイムQ10 を1 日100 mg 摂取したとき、日常の生活で生じる一過性の身体的・精神的な疲労感が軽減するか検証した。
ウ 背景
エネルギー不足や酸化ストレスによる細胞障害等は、身体のだるさや疲れが抜けないこと(身体的疲労感)や、不安や気分障害(精神的疲労感)など、疲労感の発生に深く関与していることが報告されている。還元型コエンザイムQ10 はエネルギー産生に必須であり、また、活性酸素などの酸化ストレスを緩和する重要な抗酸化物質であることから、還元型コエンザイムQ10 を摂取することは、身体的・精神的疲労感の軽減に役立つと考えられる。
これまで、還元型コエンザイムQ10 が疲労感を緩和するという報告は複数あるが、これらを総合的に評価した研究レビューはない。そこで、還元型コエンザイムQ10 摂取が、心身に負担がかかった際の活動意欲の低下(疲労感)や身体的活動量の低下(疲労)に与える影響に関する論文を検索し、還元型コエンザイムQ10 が日常の生活で生じる一過性の身体的・精神的な疲労感を軽減する作用を評価した。なお、『疲労』は『一過性の疲労(急性疲労、亜急性疲労)』と『慢性疲労』に分けられることがあるが、本研究レビューでは『一過性の疲労とそれに伴う疲労感』を軽減するかを検証し、慢性疲労に関する研究は除いた。
エ レビュー対象とした研究の特性
文献データベースに公表された研究の中から、成人健常者を対象として、還元型コエンザイムQ10 を摂取させることで、日常の生活で生じる一過性の身体的・精神的な疲労感が軽減するか調査した(検索日PubMed:7月9日、JDreamIII:2019年7月4日)。各研究における利益相反の申告はなかった。
オ 主な結果
この研究レビューの結果、専門家の審査を受けた学術論文6 報が抽出された。6 報のうち5 報がポジティブな結果であり、そのうち日本人を対象とした試験は4 報であった。これら4報の論文では、いずれも還元型コエンザイムQ10 の摂取によって身体的・精神的疲労感の指標である「活力」や「仕事への意欲」「疲労回復」「ストレスの程度」などの改善が認められた。別のもう1報では、還元型コエンザイムQ10 の摂取により、身体的・精神的疲労感の指標である「活力」や「心の健康」の改善とともに、1日の歩数の増加(身体的活動量の増加)が認められた。これらの結果は、還元型コエンザイムQ10 がエネルギー産生を促進し、酸化ストレスを緩和したことで、日常の生活で生じる一過性の身体的・精神的な疲労感が軽減したものと考えられた。
なお、いずれの試験でも還元型コエンザイムQ10 に起因する有害な事象は認められなかった。
カ 科学的根拠の質
1 日の摂取量や人種が異なる(4 報が日本人、2 報が欧米人)ことなど、評価指標に違いはあるが、定性的な評価や科学的根拠の強さなども高評価であり、科学的根拠の質は十分と判断した。但し、対象となった文献が6報と少ないことが研究の限界であり、今後更に検証が行われることが望ましい。

森永ビヒダスヨーグルト KFドリンクタイプ(森永乳業株式会社) の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

森永乳業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品森永ビヒダスヨーグルト KF(ケーエフ) ドリンクタイプのエビデンス(科学的根拠)



森永乳業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【森永ビヒダスヨーグルト KF(ケーエフ) ドリンクタイプ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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森永乳業株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F514


【届出日】

2020/10/08


【届出者名】

森永乳業株式会社
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

森永ビヒダスヨーグルト KF(ケーエフ) ドリンクタイプ


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
ビフィズス菌BB536
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはビフィズス菌BB536が含まれます。
ビフィズス菌BB536には、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能や、大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能が報告されています。

【想定する主な対象者】
健常者(鼻の不快感が気になる方、おなかの調子を整えたい方)

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
○機能性関与成分「ビフィズス菌BB536」に関する評価
ビフィズス菌は母乳栄養児から初めて分離され、乳児の健康に寄与する有用な腸内細菌として注目されてきました。その後の研究によりビフィズス菌は乳児から高齢者まで幅広い年齢層の腸内に存在し、有用菌としてヒトの健康維持に寄与していることが認められています。ビフィズス菌BB536は1969年に健康な乳児から分離され、DNAの相同性および糖分解性状からビフィズス菌の一種であるビフィドバクテリウム ロンガムであることが確認されています。ヒトの腸内に存在するビフィズス菌には現在12の菌種がありますが、ビフィドバクテリウム ロンガムはヒトの腸内に年齢を問わず検出され、乳児から高齢者まで幅広くヒト腸内に存在する主要なビフィズス菌の一種であることが認められています。
ビフィズス菌BB536は1977年にビフィズス菌含有乳製品乳酸菌飲料「森永ビヒダス」として初めて食品に利用され、1980年からは「ビヒダスプレーンヨーグルト」に、更に1991年からはビフィズス菌含有乳製品乳酸菌飲料「森永カルダス」に利用され全国に販売されています。菌末製品としては2005年からビフィズス菌カプセル「ビヒダスBB536」として、2008年からは「ビフィズス菌末BB536」として販売されています。現在まで食品として乳児から高齢者まで幅広い年齢層に食され、その食経験は約40年に及びますが安全性上の問題はみられていません。更に1996年には「ビヒダスプレーンヨーグルト」が、2001年には「森永ビヒダス」と「森永カルダス」が各々特定保健用食品の許可を取得し、その安全性と保健機能が認められています。また、2009年にはアメリカ食品医薬品局からGRAS(Generally Recognized As Safe、「一般的に安全と認められたもの」)認定を受け、食品としての安全性がアメリカにおいても認められました。
以上の食経験および特定保健用食品としての実績などをもとにビフィズス菌BB536は十分な安全性が確認されています。

○当該製品と類似する食品に関する評価
当該製品での喫食実績はありませんが、機能性関与成分であるビフィズス菌BB536を1食当り100億個含有するヨーグルトが2007年から2014年まで日本全国で販売され、これまで本品に起因する安全上の大きな有害事例はみられていません。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量に摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本製品の製造は、FSSC22000による食品の製造または加工の承認を受けた国内工場によって行われています。本食品の機能性関与成分であるビフィズス菌はBB536であることを確認しており、その含有量は一般財団法人 日本食品分析センターにおいて、培養法により、製品に表示された量が含まれていることが確認されています。届出後においても、製造者らによって、ロット毎に機能性関与成分であるビフィズス菌の定量を実施します。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


①花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能に関する評価
【標題】ビフィズス菌BB536の花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感に対する軽減作用の評価

【目的】ビフィズス菌BB536を含む食品の摂取が、BB536を含まない食品を摂取した時と比較して健康な成人(アレルギー治療薬を常用していない軽症者を一部含む)の花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減するか明らかにするために研究レビューを実施しました。

【背景】ビフィズス菌や乳酸菌の摂取は花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する可能性が報告されていますが、ビフィズス菌BB536に関する研究レビューは報告されていません。

【レビュー対象とした研究の特性】ビフィズス菌BB536を含む食品を摂取し、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を評価した文献を国内外の5つの文献データベースを用いて検索しました(2020年9月16日)。健康な成人またはアレルギー治療薬を常用していない成人(機能性表示食品の届出等に関するガイドラインの別紙2「鼻目のアレルギー反応関係」軽症者に該当)を対象とした4報の文献を取得しました。

【主な結果】ビフィズス菌BB536を40億/日摂取した2報の文献のうちの1報で、鼻の不快感を有意に軽減すること、またもう1報でも花粉飛散期の鼻の不快感発現頻度が低下の方向性を示すことがそれぞれ示されました。ビフィズス菌BB536の1000億/日摂取した2報の文献のうちの1報では、花粉飛散期の鼻の不快感および総合的な不快感を軽減することが示されました。したがって、ビフィズス菌BB536を40億/日以上摂取することは、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感の軽減に有効であることが示されました。

【科学的根拠の質】レビューの対象とした研究は4つと多くなく、出版バイアスを評価できていないことは、研究限界であると考えられます。しかしながら、4つの研究は全て研究の精度が高いとされるランダム化比較試験であり、不快感は軽減の方向で一貫性があったことから、鼻の不快感を軽減するという評価結果は妥当であると判断されました。

②「大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能」に関する評価
【標題】ビフィズス菌BB536摂取が排便状況および大腸の腸内環境に及ぼす影響の評価

【目的】ビフィズス菌BB536を含む食品を摂取した時に、ビフィズス菌BB536のみを除いた食品を摂取した時と比較して、健康な成人の大腸の腸内環境(腸内細菌が作り出す腐敗産物である便中アンモニア量)や腸の調子(排便頻度)を良好にするかを明らかにするため研究レビューを実施しました。

【背景】排便が滞るなど消化器官が正常に活動できなくなると、健康状態に関係する生活の質が低下するほか、大腸内で有害な腐敗産物が増加します。ビフィズス菌や乳酸菌の摂取が、正常な消化器官の活動を助ける可能性が報告されていますが、ビフィズス菌BB536についての研究レビューは報告されていません。

【レビュー対象とした研究の特性】健康な成人を対象に、ビフィズス菌BB536を20億以上含む食品を1週間以上摂取、排便頻度と、大腸の腸内環境の指標として便中アンモニア量を比較調査した臨床試験を、国内外の5つの文献データベースで検索しました(2014年11月21日)。その結果、7つの文献が見つかり、これらの中に10個の試験結果が記載されていました。

【主な結果】10個の試験では、ビフィズス菌BB536を20億~200億/日の用量で摂取していました。摂取排便頻度を調べた6つの試験では、1つが増加を示さなかったものの5つは増加を示し、これらを統計学的に統合した解析結果は増加を示しました。また、便中アンモニア量を調べた4つの試験(3文献)では、対照食品摂取群と比較して減少を示した試験は1つでしたが、その他2つの試験でもビフィズス菌BB536摂取時期における便中アンモニア量の減少傾向が示され、統計学的に統合した解析結果は減少を示しました。以上の結果から、20億/日でビフィズス菌BB536を含む食品を摂取することは、健康な成人の大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整えると考えられました。

【科学的根拠の質】検索された10の試験のうち、2つが研究の精度が高いとされるランダム化比較試験で、8つが研究の精度が低いとされる非ランダム化比較試験でした。精度が低い試験も含めて評価したことから、評価の信頼性は限定されますが、試験結果に顕著なバラつきは認められず、評価結果は妥当だと判断されました。

森永ビヒダスヨーグルトKF(森永乳業株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

森永乳業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品森永ビヒダスヨーグルト KF(ケーエフ)のエビデンス(科学的根拠)



森永乳業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【森永ビヒダスヨーグルト KF(ケーエフ)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。
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機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

森永乳業株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F513


【届出日】

2020/10/08


【届出者名】

森永乳業株式会社
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

森永ビヒダスヨーグルト KF(ケーエフ)


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
ビフィズス菌BB536
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはビフィズス菌BB536が含まれます。
ビフィズス菌BB536には、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能や、大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能が報告されています。

【想定する主な対象者】
健常者(鼻の不快感が気になる方、おなかの調子を整えたい方)

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
○機能性関与成分「ビフィズス菌BB536」に関する評価
ビフィズス菌は母乳栄養児から初めて分離され、乳児の健康に寄与する有用な腸内細菌として注目されてきました。その後の研究によりビフィズス菌は乳児から高齢者まで幅広い年齢層の腸内に存在し、有用菌としてヒトの健康維持に寄与していることが認められています。ビフィズス菌BB536は1969年に健康な乳児から分離され、DNAの相同性および糖分解性状からビフィズス菌の一種であるビフィドバクテリウム ロンガムであることが確認されています。ヒトの腸内に存在するビフィズス菌には現在12の菌種がありますが、ビフィドバクテリウム ロンガムはヒトの腸内に年齢を問わず検出され、乳児から高齢者まで幅広くヒト腸内に存在する主要なビフィズス菌の一種であることが認められています。
ビフィズス菌BB536は1977年にビフィズス菌含有乳製品乳酸菌飲料「森永ビヒダス」として初めて食品に利用され、1980年からは「ビヒダスプレーンヨーグルト」に、更に1991年からはビフィズス菌含有乳製品乳酸菌飲料「森永カルダス」に利用され全国に販売されています。菌末製品としては2005年からビフィズス菌カプセル「ビヒダスBB536」として、2008年からは「ビフィズス菌末BB536」として販売されています。現在まで食品として乳児から高齢者まで幅広い年齢層に食され、その食経験は約40年に及びますが安全性上の問題はみられていません。更に1996年には「ビヒダスプレーンヨーグルト」が、2001年には「森永ビヒダス」と「森永カルダス」が各々特定保健用食品の許可を取得し、その安全性と保健機能が認められています。また、2009年にはアメリカ食品医薬品局からGRAS(Generally Recognized As Safe、「一般的に安全と認められたもの」)認定を受け、食品としての安全性がアメリカにおいても認められました。
以上の食経験および特定保健用食品としての実績などをもとにビフィズス菌BB536は十分な安全性が確認されています。

○当該製品と類似する食品に関する評価
当該製品での喫食実績はありませんが、機能性関与成分であるビフィズス菌BB536を1食当り100億個含有するヨーグルトが2007年から2014年まで日本全国で販売され、これまで本品に起因する安全上の大きな有害事例はみられていません。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量に摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本製品の製造は、FSSC22000による食品の製造または加工の承認を受けた国内工場によって行われています。本食品の機能性関与成分であるビフィズス菌はBB536であることを確認しており、その含有量は一般財団法人 日本食品分析センターにおいて、培養法により、製品に表示された量が含まれていることが確認されています。届出後においても、製造者らによって、ロット毎に機能性関与成分であるビフィズス菌の定量を実施します。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


①花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能に関する評価
【標題】ビフィズス菌BB536の花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感に対する軽減作用の評価

【目的】ビフィズス菌BB536を含む食品の摂取が、BB536を含まない食品を摂取した時と比較して健康な成人(アレルギー治療薬を常用していない軽症者を一部含む)の花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減するか明らかにするために研究レビューを実施しました。

【背景】ビフィズス菌や乳酸菌の摂取は花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する可能性が報告されていますが、ビフィズス菌BB536に関する研究レビューは報告されていません。

【レビュー対象とした研究の特性】ビフィズス菌BB536を含む食品を摂取し、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を評価した文献を国内外の5つの文献データベースを用いて検索しました(2020年9月16日)。健康な成人またはアレルギー治療薬を常用していない成人(機能性表示食品の届出等に関するガイドラインの別紙2「鼻目のアレルギー反応関係」軽症者に該当)を対象とした4報の文献を取得しました。

【主な結果】ビフィズス菌BB536を40億/日摂取した2報の文献のうちの1報で、鼻の不快感を有意に軽減すること、またもう1報でも花粉飛散期の鼻の不快感発現頻度が低下の方向性を示すことがそれぞれ示されました。ビフィズス菌BB536の1000億/日摂取した2報の文献のうちの1報では、花粉飛散期の鼻の不快感および総合的な不快感を軽減することが示されました。したがって、ビフィズス菌BB536を40億/日以上摂取することは、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感の軽減に有効であることが示されました。

【科学的根拠の質】レビューの対象とした研究は4つと多くなく、出版バイアスを評価できていないことは、研究限界であると考えられます。しかしながら、4つの研究は全て研究の精度が高いとされるランダム化比較試験であり、不快感は軽減の方向で一貫性があったことから、鼻の不快感を軽減するという評価結果は妥当であると判断されました。

②「大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能」に関する評価
【標題】ビフィズス菌BB536摂取が排便状況および大腸の腸内環境に及ぼす影響の評価

【目的】ビフィズス菌BB536を含む食品を摂取した時に、ビフィズス菌BB536のみを除いた食品を摂取した時と比較して、健康な成人の大腸の腸内環境(腸内細菌が作り出す腐敗産物である便中アンモニア量)や腸の調子(排便頻度)を良好にするかを明らかにするため研究レビューを実施しました。

【背景】排便が滞るなど消化器官が正常に活動できなくなると、健康状態に関係する生活の質が低下するほか、大腸内で有害な腐敗産物が増加します。ビフィズス菌や乳酸菌の摂取が、正常な消化器官の活動を助ける可能性が報告されていますが、ビフィズス菌BB536についての研究レビューは報告されていません。

【レビュー対象とした研究の特性】健康な成人を対象に、ビフィズス菌BB536を20億以上含む食品を1週間以上摂取、排便頻度と、大腸の腸内環境の指標として便中アンモニア量を比較調査した臨床試験を、国内外の5つの文献データベースで検索しました(2014年11月21日)。その結果、7つの文献が見つかり、これらの中に10個の試験結果が記載されていました。

【主な結果】10個の試験では、ビフィズス菌BB536を20億~200億/日の用量で摂取していました。摂取排便頻度を調べた6つの試験では、1つが増加を示さなかったものの5つは増加を示し、これらを統計学的に統合した解析結果は増加を示しました。また、便中アンモニア量を調べた4つの試験(3文献)では、対照食品摂取群と比較して減少を示した試験は1つでしたが、その他2つの試験でもビフィズス菌BB536摂取時期における便中アンモニア量の減少傾向が示され、統計学的に統合した解析結果は減少を示しました。以上の結果から、20億/日でビフィズス菌BB536を含む食品を摂取することは、健康な成人の大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整えると考えられました。

【科学的根拠の質】検索された10の試験のうち、2つが研究の精度が高いとされるランダム化比較試験で、8つが研究の精度が低いとされる非ランダム化比較試験でした。精度が低い試験も含めて評価したことから、評価の信頼性は限定されますが、試験結果に顕著なバラつきは認められず、評価結果は妥当だと判断されました。