2021年4月15日木曜日

【F997】三ヶ日町農業協同組合の機能性表示食品:あおしまみかんジュースの効果とエビデンス

三ヶ日町農業協同組合の機能性表示食品,あおしまみかんジュースのエビデンス(科学的根拠)

三ヶ日町農業協同組合が消費者庁に届出た機能性表示食品【あおしまみかんジュース】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

三ヶ日町農業協同組合

【届出番号】
F997

【届出日】
2021/03/09

【届出者名】
三ヶ日町農業協同組合
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
あおしまみかんジュース

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれています。GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。本品は血圧が気になる方に適しています。

【想定する主な対象者】
血圧が気になる方(血圧が正常値および正常髙値の者)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本製品はウンシュウミカンを原料とする飲料である。ウンシュウミカンは日本原産で、中国から渡来した柑橘から500~600年前に偶発的に発生したと考えられており、300年以上前に鹿児島県で発見されて以来、老若男女問わず広く摂取されてきた日本の代表的な果物である。
 また、本製品の機能性関与成分であるGABA(γ-aminobutyric acid、γ-アミノ酪酸)は、野菜や果物、穀物などに多く含まれることが知られているが、その他にも、緑茶葉を窒素ガス下で処理したギャバロン茶や、ぬか漬けなどにも含まれている(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所『「健康食品」の安全性・有効性情報』より)。この様にGABAは日常の食生活において通常摂取している食品成分である。さらにGABAは、特定保健用食品の関与成分として使用されており、粉末緑茶、緑茶飲料、乳酸菌飲料、タブレットなどの複数の食品形態で販売され(一日摂取目安量あたりのGABA配合量;10~20 mg)、安全性について問題がないとの判断がなされており、現在までに、GABAによる重篤な健康被害は報告されていない。
 本製品「あおしまみかんジュース」は、静岡県産ウンシュウミカンを原料とする飲料で、機能性関与成分であるGABAを、一日当たりの摂取目安量として12.3 mg含有する食品である。届出者は本製品を、2019年1月から2019年12月までに50,084ケースを全国販売してきた実績があり、その間、本製品の摂取による健康被害は報告されていない。
 さらに、GABAの安全性に関しての研究報告をデータベースで検索したところ各安全性試験において、被験者は一日10~100 mgのGABAを7~180日間摂取しているが、重篤な有害事象は報告されなかった。なお、GABAは基原によらず一定の性状を持つものであることから、各安全性試験で用いられたGABAと本製品に含まれるGABAは同等であると判断できる。 以上のことから、本製品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
疾病に罹患している場合又は降圧薬を服用している方や食事制限を受けている方は医師、薬剤師に相談してください。糖類の過剰摂取を避けるため、一日の摂取目安量を守ってください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本製品の原料となるうんしゅうみかん果汁を製造する静岡ジェイエイフーズ㈱は、製品の安全性を保証するため、都道府県HACCP並びにFSSC22000に基づいた管理を行い、本製品は一貫した衛生管理や規格外製品の流通防止の体制を整備した施設で製造されています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
 GABAの血圧低下作用についての研究レビュー
【目的】
 GABAを含む食品を健常者(正常血圧者および正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者が摂取することにより、血圧低下作用が見られるかを検討することを目的とした。
【背景】
 GABAの血圧低下作用については多数の研究成果が報告されている。そこで、GABA摂取による血圧低下作用について、メタアナリシスによる研究レビューを実施した。
【研究レビュー対象とした研究の特性】
2017年7月13日に、2017年7月までに公表された論文を対象に、健常者(正常血圧者および正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者を研究対象とした試験(ただし、未成年者、妊産婦及び授乳婦は除く)で、GABAの摂取による血圧低下作用を評価したものについて検討した。最終的に12報の論文を採用し評価を行った。
【主な結果】
 GABAを含む食品を健常者(正常血圧者および正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者が摂取した結果、対照食品摂取時と比較して、血圧の有意な低下が認められた。また健常者のみで評価した場合には、正常高値血圧者では血圧低下作用が認められ、正常血圧者に対しては正常な血圧が維持された。
【科学的根拠の質】
 研究の限界としては、有効性が示されなかった研究が公表されていない可能性があげられるが、評価した全ての論文のバイアスリスクは低く、科学的根拠の質は確保されていると評価した。本研究レビューの結果からGABAの血圧低下作用には科学的根拠があると判断した。

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