2018年10月27日土曜日

特濃ミルク8.2紅茶(味覚糖株式会社)の口コミ・効果・評判のエビデンス:機能性表示食品


味覚糖株式会社(法人番号:2120001077560)が消費者庁に届出た機能性表示食品【特濃ミルク8.2 紅茶】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D161
【届出日】
2018/08/31
【届出者名】
味覚糖株式会社
味覚糖株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
特濃ミルク8.2 紅茶
特濃ミルク8.2 紅茶楽天市場
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
GABA
GABAを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはGABAが含まれます。GABAは、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスを軽減すること、すっきりとした目覚めを促す機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
仕事や勉強でストレスを感じることが多い方/睡眠に関する悩みを感じている方
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
ガンマアミノ酪酸(GABA)の安全性に関して
GABAはアミノ酸の一種であり、トマト、ジャガイモ、小豆等の植物や、甲殻類など、多種多様な動植物に含まれており、GABAとして同定される以前から自然の中で摂取されています。また、サプリメントとしては錠剤、顆粒といった形態で、特定保健用食品としては、錠剤、顆粒、飲料などの形態で10年以上の販売実績があります。さらに、1日に120 mg のGABAを12週間継続して摂取しても、GABAに起因する有害情報は見られなかったとの報告があります。以上のことから、GABAはこれまでに十分な食経験があり、重大な健康被害の報告もないため、本品で定めた、一日摂取目安量であるGABA 100 mgを摂取しても、安全性に関しては問題ないと考えられます。
【摂取する上での注意事項】
・本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
・妊娠中の方は、本品の摂取を避けてください。
・一日摂取目安量を継続してお召し上がりください。
・降圧薬を服用中の方は医師、薬剤師に相談してください。
・本品の摂取後は、虫歯予防のため歯磨きを行ってください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
味覚糖株式会社 奈良工場 FSSC 22000認証取得(認証番号:JP12/030176)福島工場 FSSC 22000認証取得(認証番号:JP14/030231)FSSC 22000とは、食品安全管理システムの認証規格のことである。味覚糖株式会社では、適正な品質管理マニュアルのもと、生産管理、品質管理における基準を設け、食品安全管理体制を構築している。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
【標題】GABAの摂取が、ストレスを軽減する機能及び、良質な睡眠をサポートする機能の検証

【目的】成人男女がGABAを摂取した時に、下記の効果が得られるかどうかを検証しました。
①ストレスを軽減する効果
②良質な睡眠をサポートする効果

研究レビューにより、成人男女を対象とし、GABAを含む食品を摂取した時と、GABAを含まない食品(プラセボ)を摂取した時の効果を比較している文献を調査しました。更に、それぞれの効果について、科学的根拠の検証に関する評価を行いました。

【背景】ストレスに関して、厚生労働省が行った平成28年 国民生活基礎調査で、12歳以上の約48%が、「日常生活で悩みやストレスを感じている」と回答しています。また、睡眠の質に関しては、平成27年 国民健康・栄養調査で、20歳以上の約68%が、「夜間、睡眠中に目が覚めて困った」、「睡眠全体の質に満足できなかった」等、睡眠の質に不満を感じる主旨の回答をしています。ストレスが増加すること、及び睡眠の質が悪化することは、鬱や無気力といった精神面に悪影響が及ぶだけではなく、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなるなどの身体面にも悪影響を及ぼす事が知られています。このことから、ストレスを軽減すること、及び良質な睡眠をサポートすることは、健康の維持及び増進に重要と考え、GABAの摂取時における下記の効果に関して評価を行いました。

①ストレスを軽減する効果
【レビュー対象とした研究の特性】英語ないし日本語の論文データベースを用いた検索は2017年3月30日に実施し、対象期間はデータベースの収録開始から検索実施日までとしました。対象は成人健常者男女としました。研究デザインはランダム化比較試験(RCT)を重視し、疾病に罹患している者のみを対象とした試験を行っている論文や利益相反が疑われる論文に関しては除外し、最終的に6報の論文について評価を行いました。

【主な結果】ストレスを評価する指標として一般的に用いられる脳波やクロモグラニンAなどの各指標を用いました。結果は、GABAを1日28~100 mg摂取することで、GABAを摂取しない時と比較して、計算テストや聴覚識別テストによる負荷によって生じた、一時的なストレスの軽減効果が確認されました。また、負荷を行っていない場合にはリラクゼーション効果がみられました。なお、副作用などの有害事象はみられませんでした。

【科学的根拠の質】未報告研究情報の収集は行っていない為、出版バイアスの可能性は否定できません。研究レビュー内で、設定したアウトカムに対し、バイアスリスク、不精確性、非直接性、非一貫性を総合的に判断した結果、良質な睡眠をサポートする効果に関して、肯定的な根拠があると判断しました。

②良質な睡眠をサポートする効果
【レビュー対象とした研究の特性】英語ないし日本語の論文データベースを用いた検索は2017年8月3日に実施し、対象期間はデータベースの収録開始から検索実施日までとしました。対象は成人健常者男女としました。研究デザインはランダム化比較試験(RCT)を重視し、疾病に罹患している者のみを対象とした試験を行っている論文や利益相反が疑われる論文に関しては除外し、最終的に2報の論文について評価を行いました。

【主な結果】起床時の気分を対象に、睡眠の質に関する評価を行いました。その結果、GABAを1日100 mg摂取することで、GABAを摂取しない時と比較して、起床時の気分が改善されることが確認されました。

【科学的根拠の質】未報告研究情報の収集は行っていない為、出版バイアスの可能性は否定できません。研究レビュー内で、設定したアウトカムに対し、バイアスリスク、不精確性、非直接性、非一貫性を総合的に判断した結果、起床時の気分が改善される効果に関して、示唆的な根拠があると判断しました。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

杜仲源GX(小林製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


小林製薬株式会社(法人番号:4120001077402)が消費者庁に届出た機能性表示食品【杜仲源GX(ジーエックス)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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平成30年度一覧
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平成28年度届出
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平成27年度届出
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【届出番号】
D160
【届出日】
2018/08/31
【届出者名】
小林製薬株式会社
小林製薬株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
杜仲源GX(ジーエックス)
杜仲源GX楽天市場
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
杜仲葉由来ゲニポシド酸
杜仲葉由来ゲニポシド酸を含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品には杜仲葉由来ゲニポシド酸が含まれます。杜仲葉由来ゲニポシド酸には高めの血圧を改善し、健康な血圧を維持する機能があることが報告されています。血圧が高めの方にお勧めです。
【想定する主な対象者】
血圧が高めの方。ただし、疾病に罹患している者を除く。
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
①喫食実績による食経験の評価
1日の摂取量として杜仲葉由来ゲニポシド酸85mgを含む飲料が、平成18年9月から全国の薬局薬店、ドラッグストア等で販売されており、平成27年9月までの約9年間で累計280万本以上の販売実績があります。その期間中、製品が原因と示唆される健康被害の報告はありません。当該製品は、上記飲料に使用されている杜仲葉エキスを粉末化した原料を使用したサプリメントであるが、更なる安全性を確認するため追加で調査を行った。


②既存情報を用いた安全性の評価
(独)国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報を確認した結果、「適切に使用する限り安全に摂取することができるハーブである。」との記載がありました。また、医薬品と機能性関与成分との相互作用が認められる情報はありませんでした。当該製品と同じ1日の摂取量として杜仲葉由来ゲニポシド酸85mgを含む製品は、平成18年4月に「血圧が高めの方に適した食品」として特定保健用食品の表示許可を受けており(許可番号:742、申請者:小林製薬株式会社)、ヒトにおける長期摂取試験(当該食品1日1本を12週間連続摂取)および過剰摂取試験(当該食品1日3本を4週間連続摂取)が実施され、安全性については十分に確認されています。当該製品は、上記食品に使用されている杜仲葉エキスと同一のエキスを粉末化した原料を使用していることから、安全性に問題はないと判断しました。
【摂取する上での注意事項】
●短期間に大量に摂ることは避けてください。
●食物アレルギーの方は全成分表示をご確認の上、お召し上がりください。
●天然由来の原料を使用のため色等が変化する場合がありますが、品質に問題はありません。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会から認定を受けた健康補助食品GMP認定工場にて製造しています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
【標題】
機能性関与成分「杜仲葉由来ゲニポシド酸」による血圧低下作用に関する研究レビュー

【目的】
血圧が高めの健常者(高血圧症に罹患していない正常高値血圧者)が、杜仲葉由来ゲニポシド酸を摂取することにより、摂取しなかった場合と比較して、血圧低下作用が得られるかを、質の高い研究を収集してシステマティック・レビューすることにより検証しました。

【背景】
杜仲葉由来ゲニポシド酸を含む食品は、「血圧が高めの方に適した食品」として特定保健用食品の表示許可を受けています。杜仲葉由来ゲニポシド酸を含有する食品は、血管平滑筋(血管壁にある筋肉)を弛緩(緊張していたものの緊張がゆるむこと)させることにより高めの血圧を下げることが示されているため、血管が本来もっている血管拡張機能を改善し、血管をやわらかくしなやかにする効果が期待できる可能性があります。しかし、血圧が高めの健常者を対象として、杜仲葉由来ゲニポシド酸の血圧低下作用を評価したレビュー研究はありませんでした。

【レビュー対象とした研究の特性】
国内の文献データベース2件及び海外の文献データベース1件の検索を2015年11月に実施し、血圧低下作用については36件の文献を集めました。適格基準に合致している論文の絞り込みを行い、最終的に血圧低下作用については3件の論文からデータをまとめました。

【主な結果】
対象とした3件すべてのランダム化比較試験 (RCT)において、杜仲葉由来ゲニポシド酸の摂取により、Ⅰ度高血圧者及び正常高値血圧者の血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)がプラセボ(杜仲葉由来ゲニポシド酸を含まない対照食品)と比較して有意に低下することを確認しました。また、疾病に罹患していない正常高値血圧者を層別解析した場合においても、プラセボと比較して有意に低下することが確認された。なお、杜仲葉由来ゲニポシド酸の投与量から、1日あたりの有効摂取量は80~85mgと判断しました。

【科学的根拠の質】
血圧低下作用に関する対象論文は3報と少なく、盲検性や症例減少のバイアスリスクが考えられたが、試験は二重盲検並行群間試験であること、減少例数が少ないこと、さらにはいずれの文献でも肯定的な内容で一貫性のある結果あることから、バイアスリスクは低く、試験の信頼性は高いと考えられるため、杜仲葉由来ゲニポシド酸の血圧低下作用の科学的根拠は担保されていると判断した。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

9枚ギャバプラスウエハース(ハマダコンフェクト株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


ハマダコンフェクト株式会社(法人番号:7140001060774)が消費者庁に届出た機能性表示食品【9枚 ギャバプラス ウエハース】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D159
【届出日】
2018/08/30
【届出者名】
ハマダコンフェクト株式会社
ハマダコンフェクト株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
9枚 ギャバプラス ウエハース
9枚 ギャバプラス ウエハース楽天市場
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
GABA
GABAを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはGABAが含まれます。GABAには血圧が高めの方に適した機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
血圧が高めの成人日本人全般。健康な成人であれば年齢、性別を問わない。ただし、疾病に罹患している者、妊産婦および授乳婦を除く。
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該食品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり12.3mg配合したウエハース形状の加工食品です。
GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれているアミノ酸の一種であり、例えばナスやトマトには100gあたりGABAが20~50mg含まれています。また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られており、GABAを配合した特定保健用食品が市販されています。
当該食品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されています。原料メーカーから発売されたGABA配合の錠剤形状食品(2003年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量120mg)をはじめとして、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されていますが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていません。これらの食経験を踏まえ、GABAを1日12.3mg摂取することについての安全性に問題はないと考えます。
さらに、GABAの安全性に関しての研究報告をデータベースで検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が23報ありました。11.5~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、23報すべての研究報告において安全性に問題はなかったことが報告されています。

以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した当該食品の安全性に問題はないと考えます。
【摂取する上での注意事項】
理論的に考えられる医薬品との相互作用として、降圧薬との併用により、低血圧を起こす可能性があるとされています。このため、降圧薬を服用している場合は医師、薬剤師に相談するなどの注意が必要であり、パッケージの「摂取上の注意」に以下のように注意喚起しています。

・「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。目安量を守って、摂取量が多くならないようご注意ください。また降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談の上お召し上がりください。」
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
「FSSC 22000」を参考に自社基準を制定し、製造・品質管理を行っています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
【標題】GABAの、血圧が高めの方の血圧を低下させる効果についての研究レビュー

【目的】血圧が正常または血圧が高めの人およびI度高血圧者が長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを検証することを目的としました。

【背景】GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、本食品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行いました。

【レビュー対象とした研究の特性】2017年3月23日に、2017年3月23日までに発表された論文を対象にして検索を行いました。レビュー対象は、血圧が正常または血圧が高めの人およびI度高血圧者を研究対象とし、無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)の形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)としました。最終的に評価した論文は14報ありました。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もありましたが特に問題となるものはありませんでした。

【主な結果】血圧低下効果は、収縮期血圧(心臓が収縮した時に指し示す最大血圧)および拡張期血圧(心臓が拡張した時に指し示す最小血圧)の各指標で評価されました。どちらの指標でも1日あたり12.3mg~120mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して有意な効果(統計上、偶然ではなく意味のある効果)が認められました。正常な血圧の人のみを対象にした場合は正常な血圧を維持し、血圧が高めの健常者のみを対象にした場合も有意な血圧低下効果が認められました。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがありました。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性がありました。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものでした。ただし、効果があったとする論文中では被験者は1日あたり12.3mg以上のGABAを食べており、これより少ない量ではGABAの効果は確認されておらず注意が必要です。

(構造化抄録)

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

ラフマさん。(株式会社三昧生活)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社三昧生活(法人番号:6010401080601)が消費者庁に届出た機能性表示食品【ラフマさん。】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



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平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D158
【届出日】
2018/08/30
【届出者名】
株式会社三昧生活
株式会社三昧生活の商品一覧楽天市場
【商品名】
ラフマさん。
ラフマさん。楽天市場
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン
ラフマ由来ヒペロシドを含む商品一覧楽天市場

ラフマ由来イソクエルシトリンを含む商品一覧
楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれます。ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つことが報告されています。
【想定する主な対象者】
睡眠に対して一過性の悩みを持つ成人健常者
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
下記の(ア)、(イ)及び(ウ)の情報により機能性関与成分のラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンを一日摂取目安量2 mg(各成分1mgずつ、合計2mg)で配合する本届出商品を機能性表示食品として販売することは適切であると考えられた。

(ア)喫食実績による食経験の評価
本届出商品は機能性関与成分であるラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン(以下、機能性関与成分)を合計2mg(各成分1mgずつ)配合した錠剤である。
機能性関与成分を1日あたり合計2 mg(各成分1mgずつ)配合した商品A(錠剤)は2004年から販売を開始し、1箱に60日分入った商品が現在までに累計3万個以上販売されている。また、同様に機能性関与成分を1日あたり合計2 mg(各成分1mgずつ)配合した商品B(錠剤)は2006年から販売を開始し、1箱に20日分入った商品が現在までに累計6万個以上販売されている。これまでの販売期間において、機能性関与成分に起因し、安全性が懸念されるような有害事象の報告はない。
(イ)既存情報を用いた評価および既存情報による安全性試験の評価
ラフマ葉を原料とした茶飲料「燕龍茶レベルケア」は特定保健用食品として認可されている。「燕龍茶レベルケア」の一日摂取目安量は500 mlであり、ラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリンの合計として1日30 mg(各成分15mgずつ)が含まれる。(本届出商品に含まれる機能性関与成分の一日摂取目安量 合計2 mgの15倍に相当)
「燕龍茶レベルケア」の安全性に関しては、遺伝毒性、動物試験(マウス単回投与、ラット90日反復投与、ビーグル犬 単回及び14日反復投与)、ヒト試験(ラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリン 合計90 mg/日、2~4週間摂取)において評価され、安全性が確認されている。
また、本届出商品と同等の錠剤に関するヒト試験(健常人32名を対象とした12週間のオープンスタディ)においても、有害事象及び副作用がないことを確認している。
(ウ)医薬品との相互作用に関する評価
既存のデータベースを検索した結果、これまでに報告無し。
【摂取する上での注意事項】
摂取上の注意
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
●乳幼児の手の届かないところに保管してください。
●色調等に若干のバラツキが生じる場合もありますが、品質には問題ありません。
●開封後はお早めにお召し上がりください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品の製造は公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場によりバルク製造から充填包装工程を一貫して行っており、その基準に準拠した製造および品質管理を行っております。【製造工場:株式会社AFC-HD アムスライフサイエンス 本社工場・第二工場・国吉田工場】
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
(ア)標題
「ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンによる睡眠の質改善の機能性について」

(イ)目的
成人健常者に対し、ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン(以下、機能性関与成分)を摂取させるとプラセボ群に比べて睡眠の質が改善するかを検証した。

(ウ)背景
ラフマ葉は中国薬典(Pharmacopeia of People’s Republic of China)にも収載されており、眠りに対する改善効果が期待される。しかしながら、機能性関与成分の機能性について、研究成果を総合的にまとめたレビューがないため、当該研究レビューを通じて検証を行った。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
PubMed(外国語論文)およびJDreamⅢ(日本語論文)、二つのデータベースにて検索を実施(検索日:2017年2月23日)した結果、1報の対象文献が抽出された。対象文献の著者にはレビュー実施者(株式会社常磐植物化学研究所社員)が含まれるが、試験の実施及びデータ解析にレビュー実施者は関与していない。また、掲載雑誌には著者との間に利益相反は無い。

(オ)主な結果
睡眠に対して一過性の悩みを持つ成人健常者に、就寝前にラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリン 各1mg/日ずつ(ラフマ葉抽出物として、50mg/日)を1週間連続摂取させた。介入群はプラセボ群と比べ、総睡眠時間に対する相対的なノンレム睡眠の時間割合が摂取前後で有意に増加した(p=0.01)。
また、PSQI(ピッツバーグ睡眠質問表)による総合的な評価によると、介入群はプラセボ群と比べ、摂取前後で睡眠状態の改善傾向が認められた(P=0.1)。

(カ)科学的根拠の質
論文の収集はPubMed(外国語論文)およびJDreamⅢ(日本語論文)、二つのデータベースを用い検索を行ったが、未発表のデータが存在する可能性が否定できない。また、今回のレビューにおいては対象文献が1報のみであり、今後の報告に注目していく必要がある。
現時点では機能性を支持する文献が1報のみだが、査読付きのプラセボ対照試験であり、バイアスリスクは中程度であると評価した。

以上より、本届出商品に配合するラフマ由来ヒペロシド及びラフマ由来イソクエルシトリンを各1mg/日ずつ摂取することにより、睡眠の質の改善が見込まれ、表示しようとする機能性は適切であると考えられる。対象文献が1報と少ないことが研究の限界であり、今後更なる検証が望まれる。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

健康きらりブルーベリー&ルテイン(明治薬品)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


明治薬品株式会社(法人番号:9010001030565)が消費者庁に届出た機能性表示食品【健康きらり ブルーベリー&(アンド)ルテイン】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



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平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D157
【届出日】
2018/08/30
【届出者名】
明治薬品株式会社
明治薬品株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
健康きらり ブルーベリー&(アンド)ルテイン
健康きらり ブルーベリー&ルテイン楽天市場
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ビルベリー由来アントシアニン、ルテイン
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【表示しようとする機能性】
本品にはビルベリー由来アントシアニン及びルテインが含まれます。 ビルベリー由来アントシアニンにはスマートフォンやパソコン等の使用により低下するピント調節力を改善することでスマートフォンやパソコン等を使用することによる目の疲労感の緩和に役立つ機能が、ルテインにはブルーライトなどの光の刺激から目を保護するとされる網膜の黄斑色素を補う機能や、コントラスト感度(かすみやぼやけの解消により物をくっきり見る力)を改善する機能が報告されています。
【想定する主な対象者】
目の健康が気になる方(疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
1.当該製品の喫食実績
当該製品の喫食実績はないため、機能性関与成分であるビルベリー由来アントシアニンおよびルテインの安全性についてまとめた。

2.ビルベリー由来アントシアニン
当該製品でビルベリー由来アントシアニンの供給源として使用しているビルベリーエキスは、10年以上の期間にわたり、延べ人数で数千万人の日本人によって使用されてきたが、健常人において通常使用量(アントシアニン量として173 mg以下)における有害事象は報告がない。
当該製品における1日摂取目安量は40 mgであり、ヒトにおいて4倍量以上の摂取における安全性が確認されている。

3.ルテイン
当該製品の原料であるマリーゴールド由来のルテインは販売実績が10年以上あり、延べ人数で一千万人以上の日本人で使用されてきた。また、当該成分はFDAにおいて安全性が確認されGRAS認定されている。さらに、健常人がルテイン30 mgを摂取した場合に顕著な副作用の発現は観察されておらず、当該成分の成分組成規格と同一であることを前提として、WHOにおいて、マリーゴールド由来のルテインとして1日摂取許容量(ADI)は体重あたり0-2 mg/kg(体重50 kgの場合で100 mg)と評価されている。
当該製品の1日摂取目安量は20mgであり、WHOにおいて設定されたADI上限値を考慮した場合5倍量以上の摂取において安全性に問題はないと評価されている。
なお、カロテンやルテイン等のカロテノイドを過剰に摂取した場合に皮膚の色が黄色くなることがあるが、通常は回復性があり、カロテノイドの摂取を止めると自然に元に戻る。

4.相互作用
 ビルベリー由来アントシアニンおよびルテインに関して、機能性関与成分同士の相互作用あるいは薬物との相互作用が観察されたという報告はない。また、原材料メーカーで、1440 mgのビルベリーエキス(当該製品の配合量の約10倍量)を含む食品および120 mgのルテイン(当該製品の配合量の6倍量)を含む食品を日本人において4週間継続摂取させた試験において安全性に問題はないと評価された。

5.総括
 当該製品における機能性関与成分の一日摂取目安量はビルベリー由来アントシアニンとして40 mgおよびルテイン20 mgであり、既存の情報から適切に摂取する場合には安全性に問題はないと判断した。
【摂取する上での注意事項】
・パウチ(14粒入り(7日分))
■本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量をお守りください。
■アレルギーのある方は原材料を確認してください。
■子供の手の届かない所に保管してください。
■開封後はチャックをしっかり閉めて早めにお召し上がりください。

・ボトル(60粒入り(30日分))
■本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量をお守りください。
■アレルギーのある方は原材料を確認してください。
■子供の手の届かない所に保管してください。
■開栓後は栓をしっかり閉めて早めにお召し上がりください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本製品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会から認定を受けた健康補助食品GMP認定工場または医薬品GMPの認証機関の認証を取得した工場にて製造しています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
1.ビルベリー由来アントシアニン
【標題】
ビルベリー由来アントシアニン(VMA) 摂取による目の疲労感に関する研究レビュー

【目的】
成年健常人がVMAを摂取した場合に眼疲労やピント調節機能が改善するかについて、網羅的に文献調査を行い検証することを目的とした。

【背景】
抗酸化能を有するVMAは眼疲労や視機能の低下を改善することが期待され広く使用されてきた。しかしながら、成年健常人が眼疲労や視機能の低下を改善することを目的としてVMAを摂取することに対して正確な検証はなされていなかった。

【レビュー対象とした研究の特性】
2018年2月27日に検索した2017年12月末までに報告された論文から、20-59才の日本の健常人男女を対象にビルベリーエキスを摂取させて、ピント調節に関わる毛様体筋の活動状況を指標として、眼疲労や視機能に対する効果を検証している2件の質の高い臨床試験(ビルベリーエキスを含む食品と含まない類似食品を比較するための試験で、どちらの食品を摂取するのかは被験者と試験を実施する側の双方に知らされない状態で試験が行われ、どの食品を摂取するかは第三者により無作為に振り分けられた試験:RCT)を評価の対象とした。2件とも研究レビュー作成者の所属部署が関与する研究である。

【主な結果】
ピント調節に関わる毛様体筋の活動状況を指標として、目に疲労を感じている成年健常人がVMAを摂取した試験を評価したところ、VMAはスマートフォンの使用などの近くを見る作業を継続することにより低下する目のピント調節力を維持し、目の疲労感の緩和に役立つことが明らかとなった。なお、VMAの摂取が原因と考えられる重篤な副作用の報告は見当たらなかった。

【科学的根拠の質】
文献検索の結果から評価の対象となった論文が国内の2報のみであり、効果が認められなかった研究結果が発表されていない可能性は否定できない。また、被験者数が少ない試験や効果の指標が必ずしも同一とは言えない試験を定性的に評価しているため、精確な評価ができていない可能性がある。しかしながら、評価の対象は比較的質の高い臨床試験とされているRCTであり、摂取した機能性関与成分の同等性も担保されていることから科学的根拠の質は高いと考えられる。また、結果の一貫性に特に問題はないことなどから、本レビューの結果が覆るような新たな知見が報告される可能性は低いと考えられる。

2.ルテイン(網膜の黄斑色素を補う機能)
【標題】
機能性関与成分マリーゴールド色素由来ルテイン摂取による黄斑色素光学密度に対する機能性に関する研究レビュー

【目的】
成年健常人がルテインを摂取した場合に網膜の黄斑色素を増やす効果があるかについて、網羅的に文献調査を行い検証することを目的とした。

【背景】
ルテインは黄斑を中心とする目の網膜に蓄積し、ブルーライトなどから目を守る光フィルターあるいは抗酸化物質として期待され、広く利用されてきた。しかしながら、成年健常人が眼の健康維持を目的としてルテインを摂取することに対して正確な検証はなされていなかった。

【レビュー対象とした研究の特性】
2016年2月2日に2015年12月までに報告された論文から抽出した、日本人を含む18-70才の健常人男女を対象としたルテインを摂取し、ルテインの血中濃度あるいは黄斑の色素量を測定している9件のRCTを評価の対象とした。

【主な結果】
成年健常人がルテインを摂取することにより、ルテインの血中濃度が上昇し、網膜にある黄斑の色素量も増加することが明らかとなった。また、視覚の中核を担う黄斑や網膜に蓄積したルテインはブルーライトなどの光ストレスから網膜を守ることが強く示唆されている。なお、ルテインの摂取が原因と考えられる重篤な副作用の報告は見当たらなかった。

【科学的根拠の質】
評価の対象は比較的質の高い臨床試験とされているRCTであり、摂取した機能性関与成分の同等性についても厳密に考慮していることから科学的根拠の質は高いと考えられる。また、ルテインは人の体内で生合成されず、食物等から摂取したルテインが生体内に吸収され、血液中から網膜部分にルテインが移行するメカニズムはほぼ解明されている。以上のことから、本レビューの結果が覆るような新たな知見が報告される可能性は低いと考えられる。なお、ルテインは緑黄色野菜等に含まれる成分であり、食事等でルテインを十分量摂取している場合は本研究レビューの結果は反映されない可能性がある。

2.ルテイン(コントラスト感度を改善する機能)
【標題】
マリーゴールド色素由来の機能性関与成分ルテイン摂取によるコントラスト感度に対する機能性に関する研究レビュー

【目的】
成年健常人がルテインを摂取した場合にコントラスト感度を改善する効果があるか、網羅的に文献調査を行い検証することを目的とした。

【背景】
ルテインは黄斑を中心とする目の網膜に蓄積し、ブルーライトなどから目を守る光フィルターあるいは抗酸化物質として期待され、広く利用されてきた。しかしながら、成年健常人がコントラスト感度の維持や改善を目的としてルテインを摂取することに対して正確な検証はなされていなかった。

【レビュー対象とした研究の特性】
2016年2月3日に2015年12月までに報告された論文から抽出した、アジア人を含む18-70才の健常人男女を対象としたルテインを摂取し、ルテインの血中濃度およびコントラスト感度を測定している3件の質の高い臨床試験を評価の対象とした。

【主な結果】
成年健常人がルテインを摂取することにより、コントラスト感度が改善することが明らかとなった。コントラスト感度は色の濃淡や見ているものの輪郭を判別する力の指標であり、コントラスト感度が低下すると視覚の対象物がかすんで見えたり、見えにくく感じることがある。ルテインの摂取が原因と考えられる重篤な副作用の報告は見当たらなかった。

【科学的根拠の質】
評価の対象は比較的質の高い臨床試験であり、摂取した機能性関与成分の同等性についても厳密に考慮していることから科学的根拠の質は高いと考えられる。また、食物等から摂取したルテインが網膜部分に移行してコントラスト感度を改善するメカニズムは文献で示されていることから、本レビューの結果が覆るような新たな知見が報告される可能性は低いと考えられる。なお、ルテインは緑黄色野菜等に含まれる成分であり、食事等でルテインを十分量摂取している場合は本研究レビューの結果は反映されない可能性がある。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。