2019年2月9日土曜日

グルコケアタブレット(粒タイプ)(大正製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


大正製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【グルコケア タブレット(粒タイプ)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D385
【届出日】
2018/12/13
【届出者名】
大正製薬株式会社
大正製薬株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
グルコケア タブレット(粒タイプ)
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ナリンジン
ナリンジンを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはナリンジンが含まれています。ナリンジンには、健康な方の高めの空腹時血糖値を低下させる機能があることが報告されています。空腹時血糖値が気になる方に適した食品です。
【想定する主な対象者】
空腹時血糖値が気になる方(空腹時血糖値が高めの方をはじめ、健康な成人であれば年齢、性別を問わないが、疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
以下の情報に基づき、本品は安全であると判断した。
①本品の一日摂取目安量(ナリンジン180mg)と同量以上のナリンジンを含有するサプリメント形状の加工食品(錠剤、カプセル剤等)が国内および国外で販売されていること(2009年より8年間で約2億食分と推計)を確認しているが、これまでに、これら食品に関する重大な健康被害の報告はない。
②ナリンジンは、国内で食品添加物として使用されている。
③EFSAにおいて、ナリンジンは香料物質の登録簿に収載されており、食品に使用する際に、使用量には特に制限が設けられていない。
④FDAにおいて、ナリンジンはCFRの中でGRAS(一般に安全と認められる食品)認定されている。
一方で、既存のデータベースを検索した結果、ナリンジンとフェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を併用摂取した際に、フェキソフェナジンの血中濃度が低下したとの報告が確認された。しかし、フェキソフェナジンの血中濃度の低下は食事によっても同様に認められているが、食事に関連する用法の限定は特に示されていないことから、ナリンジンによるフェキソフェナジンの効果への影響は軽微であると考えられる。また本品の対象者は健常者であり、商品パッケージに「疾病に罹患している場合は医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。」と記載することで、注意喚起を促しているが、フェキソフェナジンを含んだ医薬品を服用している方が本品の飲用を希望するケースが否定できないことから、摂取する上での注意事項として「フェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を服用中の方は、医師、薬剤師に相談してください。」と記載することで、本品を機能性表示食品として販売することは適切であると判断した。
【摂取する上での注意事項】
本品を多量に摂取することがないように注意喚起するため、商品パッケージに「多量に摂取することにより、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。」と記載する。またフェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を服用中の方への注意喚起のため「フェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を服用中の方は、医師、薬剤師に相談してください。」と記載し、誤って乾燥剤を摂取しないよう、商品パッケージに「乾燥剤は誤って召し上がらないでください。」と記載する。さらに外観に関しては「タブレット表面に見られる斑点は原料に由来するものですので、品質には問題ありません。」と記載する。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品の製造所は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康食品GMP 認定、UL Registrar LLCのGMP認定ならびにLloyd’s Register Quality Assurance LimitedのFSSC22000認定を取得しており、当該基準に準拠して生産・製造及び品質管理を行っている。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア 標題
ナリンジンの高めの空腹時血糖値を改善(低下)する機能に関する研究レビュー

イ 目的
ナリンジンの摂取が、空腹時血糖値が高めの方の空腹時血糖値を正常値まで改善(低下)させる機能があるか検証することを目的とした。

ウ 背景
ナリンジンには複数の臨床試験が実施され、ナリンジンの摂取が空腹時血糖値を低下させる作用を示すことが確認されている。しかし、ナリンジンの摂取が、空腹時血糖値が高めの方の空腹時血糖値を正常値まで改善(低下)する機能に関しては、研究レビューが報告されていないため、研究レビューを実施した。

エ レビュー対象とした研究の特性
2017年9月14日に、検索期間を限定せずに、検索日までの全範囲を対象に、ナリンジンの摂取が、成人男女で空腹時血糖値が高めの方の空腹時血糖値を正常値まで改善(低下)する機能を報告した文献があるかを検索した。その結果、質の高い試験が行われた2報を評価対象とした。なお、2報ともに届出者(大正製薬株式会社)の関与は無かった。

オ 主な結果
採用文献2報は、空腹時血糖値が高めの方(空腹時血糖値が正常高値もしくは境界型の者)及び健常成人を対象に、ナリンジンを180mg/日摂取した場合の空腹時血糖値を評価したものであった。いずれの文献も、ナリンジンの摂取は、プラセボと比較して空腹時血糖の平均値を有意に改善(低下)させ、また正常高値から正常値まで改善(低下)させることが示された。

カ 科学的根拠の質
採用文献は、選択バイアス、症例減少バイアス、選択的アウトカムなどのバイアスリスクが含まれるが、いずれも質の高い試験であり、エビデンスレベルの高いものである。一方で研究の限界として、採用文献数が2報と少なく、出版バイアスの可能性も否定できないが、いずれの文献も肯定的な内容で一貫性のある結果が得られており、表示しようとする機能性を否定するものではないと判断した。

(構造化抄録)

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

空腹時血糖値が気になる方のタブレット(粒タイプ)(大正製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


大正製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【空腹時血糖値が気になる方のタブレット(粒タイプ)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D384
【届出日】
2018/12/13
【届出者名】
大正製薬株式会社
大正製薬株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
空腹時血糖値が気になる方のタブレット(粒タイプ)
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ナリンジン
ナリンジンを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはナリンジンが含まれています。ナリンジンには、健康な方の高めの空腹時血糖値を低下させる機能があることが報告されています。空腹時血糖値が気になる方に適した食品です。
【想定する主な対象者】
空腹時血糖値が気になる方(空腹時血糖値が高めの方をはじめ、健康な成人であれば年齢、性別を問わないが、疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
以下の情報に基づき、本品は安全であると判断した。
①本品の一日摂取目安量(ナリンジン180mg)と同量以上のナリンジンを含有するサプリメント形状の加工食品(錠剤、カプセル剤等)が国内および国外で販売されていること(2009年より8年間で約2億食分と推計)を確認しているが、これまでに、これら食品に関する重大な健康被害の報告はない。
②ナリンジンは、国内で食品添加物として使用されている。
③EFSAにおいて、ナリンジンは香料物質の登録簿に収載されており、食品に使用する際に、使用量には特に制限が設けられていない。
④FDAにおいて、ナリンジンはCFRの中でGRAS(一般に安全と認められる食品)認定されている。
一方で、既存のデータベースを検索した結果、ナリンジンとフェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を併用摂取した際に、フェキソフェナジンの血中濃度が低下したとの報告が確認された。しかし、フェキソフェナジンの血中濃度の低下は食事によっても同様に認められているが、食事に関連する用法の限定は特に示されていないことから、ナリンジンによるフェキソフェナジンの効果への影響は軽微であると考えられる。また本品の対象者は健常者であり、商品パッケージに「疾病に罹患している場合は医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。」と記載することで、注意喚起を促しているが、フェキソフェナジンを含んだ医薬品を服用している方が本品の飲用を希望するケースが否定できないことから、摂取する上での注意事項として「フェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を服用中の方は、医師、薬剤師に相談してください。」と記載することで、本品を機能性表示食品として販売することは適切であると判断した。
【摂取する上での注意事項】
本品を多量に摂取することがないように注意喚起するため、商品パッケージに「多量に摂取することにより、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。」と記載する。またフェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を服用中の方への注意喚起のため「フェキソフェナジン(鼻炎用内服薬等に含まれる成分)を服用中の方は、医師、薬剤師に相談してください。」と記載し、誤って乾燥剤を摂取しないよう、商品パッケージに「乾燥剤は誤って召し上がらないでください。」と記載する。さらに外観に関しては「タブレット表面に見られる斑点は原料に由来するものですので、品質には問題ありません。」と記載する。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品の製造所は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康食品GMP 認定、UL Registrar LLCのGMP認定ならびにLloyd’s Register Quality Assurance LimitedのFSSC22000認定を取得しており、当該基準に準拠して生産・製造及び品質管理を行っている。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア 標題
ナリンジンの高めの空腹時血糖値を改善(低下)する機能に関する研究レビュー

イ 目的
ナリンジンの摂取が、空腹時血糖値が高めの方の空腹時血糖値を正常値まで改善(低下)させる機能があるか検証することを目的とした。

ウ 背景
ナリンジンには複数の臨床試験が実施され、ナリンジンの摂取が空腹時血糖値を低下させる作用を示すことが確認されている。しかし、ナリンジンの摂取が、空腹時血糖値が高めの方の空腹時血糖値を正常値まで改善(低下)する機能に関しては、研究レビューが報告されていないため、研究レビューを実施した。

エ レビュー対象とした研究の特性
2017年9月14日に、検索期間を限定せずに、検索日までの全範囲を対象に、ナリンジンの摂取が、成人男女で空腹時血糖値が高めの方の空腹時血糖値を正常値まで改善(低下)する機能を報告した文献があるかを検索した。その結果、質の高い試験が行われた2報を評価対象とした。なお、2報ともに届出者(大正製薬株式会社)の関与は無かった。

オ 主な結果
採用文献2報は、空腹時血糖値が高めの方(空腹時血糖値が正常高値もしくは境界型の者)及び健常成人を対象に、ナリンジンを180mg/日摂取した場合の空腹時血糖値を評価したものであった。いずれの文献も、ナリンジンの摂取は、プラセボと比較して空腹時血糖の平均値を有意に改善(低下)させ、また正常高値から正常値まで改善(低下)させることが示された。

カ 科学的根拠の質
採用文献は、選択バイアス、症例減少バイアス、選択的アウトカムなどのバイアスリスクが含まれるが、いずれも質の高い試験であり、エビデンスレベルの高いものである。一方で研究の限界として、採用文献数が2報と少なく、出版バイアスの可能性も否定できないが、いずれの文献も肯定的な内容で一貫性のある結果が得られており、表示しようとする機能性を否定するものではないと判断した。

(構造化抄録)

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

ラッキーアイマヨネーズタイプ(丸和油脂株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


丸和油脂株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ラッキーeye(アイ)マヨネーズタイプ】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D383
【届出日】
2018/12/13
【届出者名】
丸和油脂株式会社
丸和油脂株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
ラッキーeye(アイ)マヨネーズタイプ
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
ルテイン
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【表示しようとする機能性】
本品にはルテインが含まれます。
ルテインは長時間のコンピューター作業などによって低下したコントラスト感度を改善することが報告されています。
【想定する主な対象者】
目の健康を気づかう方
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
ルテインは、ホウレンソウやケールなどの緑黄色野菜や卵黄など、自然界に広く分布する物質の一つです。
独立行政法人国立健康・栄養研究所が提供する「健康食品」の安全性・有効性情報の素材情報データベースによると、ルテインは「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分され、米国ではGRAS (一般的に安全とみなされた物質) 認定 (ルテインエステルは除く) されており、総合評価として、ルテインの安全性に関して、経口で適切に摂取する場合、おそらく安全であり、また妊婦・授乳婦においても通常の食品に含まれる量を経口で適切に摂取する場合であればおそらく安全と思われるとの報告もあります。
また、被害事例として62歳日本人女性がルテインを、2年間毎日摂取したところ、柑皮症(カロテノイド色素を多く含むミカン等などの食物を過剰摂取した場合、手足の先などの皮膚が黄色くなる症状)を発症したという報告がありましたが、摂取量が不明で、ルテイン摂取中止後に、高値であった血中β-カロテン濃度が正常範囲となり、約2ヵ月後には治癒していることから、軽微な症例と判断されます。その他懸念される健康被害の情報はありませんでした。
また、医薬品及び機能性関与成分同士の相互作用に関する評価においても、既存のデータベース、出典を調査した結果、ルテインの医薬品との相互作用に関しての報告はありませんでした。

以上のことから、本品を適切に摂取する場合、安全性に問題はないと判断しました。
【摂取する上での注意事項】
本品の摂取により疾病が治癒したり、多量摂取によってより健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
本品はキク科由来の成分が含まれます。肌等に異常を感じた際は、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
丸和油脂株式会社 春日部工場 FSSC22000認証取得(登録番号JMAQA-FC188) 審査登録範囲(食用油脂、マーガリン類、ショートニング、マヨネーズ及びドレッシングの製造)
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】
最終製品「ラッキーeye(アイ)マヨネーズタイプ」に含有する機能性関与成分ルテインによるコントラスト感度の改善の機能性に関するシステマティックレビュー
【目的】
健常者が、ルテインを経口摂取すると、プラセボ経口摂取に比べて、コントラスト感度を改善する効果があるか。
P:健常者が、I:ルテインを摂取すると、C:プラセボ摂取と比べて、O: コントラスト感度を改善する効果があるかについて調査を行いました。
【背景】
ルテインは目の黄斑(視覚認識の一番高い部分)に黄斑色素の構成成分として多く存在し、有害な青色光から黄斑を保護する作用を担っていることが知られている。しかし、疾病に罹患していない人の目に対する有用性については明確にされていないことから、本研究レビューでは、ルテインの摂取による健常者に対するルテインのコントラスト感度改善機能を検討した。
【レビュー対象とした研究の特性】
論文検索データベースとしてPubMed、医中誌Webを用いて、ルテインを経口摂取した際の視機能改善効果を報告した英語ないし日本語等の論文を検索・収集し、査読付きヒト介入試験好ましくは無作為化比較試験(RCT)に関する論文を重視し、定めた選択基準に従い論文を選択・採択し評価を行った(検索日2016年1月8日、10日)。対象は健常者男女とし、また、利益相反情報等に明らかな問題の認められなかった論文のみに絞り込んだ結果、最終的に該当した論文は1報であった。
【主な結果】
採択文献(La Maら、British Journal of Nutrition (2009) ,102,186-190)によると、過去2年間、一日に10時間以上コンピューターを使用している22~30才の健康な中国人37名にルテインを6mgまたは12mgまたはプラセボを一日に1回12週間にわたって経口摂取した結果、プラセボ経口摂取群と比べ、ルテイン6mg摂取群(視角6.3°と視角2.5°)とルテイン12mg摂取群(ほとんどすべての視角)において、コントラスト感度が有意に上昇した。さらにルテイン6mg摂取群において、視覚2.5°について群間での有意差が確認されている(p<0.01)。また、ルテイン摂取に起因する有害事象は見られませんでした。
【科学的根拠の質】
採択論文は、RCT試験であるが、試験サイズが小さく、介入期間が比較的短く、有意差が検出できていない項目があるなど、バイアス・リスクは中程度であった。採択論文のJadad score は3と比較的質が高いと判定でき、その他、結論に影響するような大きな問題は認められなかったため、エビデンスの質は機能性の評価に値すると考えられる。またUMIN-CTR等による未報告の研究情報の収集は行っていないため、出版バイアスの可能性は否定できない。
本届出食品は一日当たりのルテイン摂取量6mgに設計されている。一方、採択論文では、一日当たりのルテイン摂取量6mgだけでなく12mgも検証しており、6mg摂取群ではコントラスト感度が上昇した視角が12mg摂取群よりも限定された。また中国人を対象にした試験であり、試験サイズも小さいことから、日本人の成人健常者を対象にして、試験サイズ、介入期間、RCT研究が報告されることが望ましい。
(構造化抄録)

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

2019年2月2日土曜日

健康歩行(翠松堂製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


翠松堂製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【健康歩行】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D382
【届出日】
2018/12/12
【届出者名】
翠松堂製薬株式会社
翠松堂製薬株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
健康歩行
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
非変性Ⅱ型コラーゲン
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【表示しようとする機能性】
本品には非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれています。非変性Ⅱ型コラーゲンには膝関節の柔軟性、可動性をサポートする事が報告されています。
【想定する主な対象者】
健常な成人男女
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該製品【健康歩行】の機能性関与成分「非変性Ⅱ型コラーゲン」を含む食品は、これまでの日本における販売で過去15年間に2.7億食以上であり、長い食経験(喫食実績)を有している。また、発売開始から2018年8月31日時点において、非変性Ⅱ型コラーゲンを含む食品に関する重大・重篤な健康被害は報告されていない。
さらに、非変性Ⅱ型コラーゲンの安全性に関する文献情報の検索を行ったところ、安全性に問題のないことが確認された。また、日本人の健常者を対象として非変性Ⅱ型コラーゲンの臨床試験(5倍量の過剰摂取の臨床試験)を行った結果でも安全性に問題のないことが確認されている。なお、2018年8月31日時点において非変性Ⅱ型コラーゲンに関する医薬品との相互作用についてもデータベースにより調査した結果、問題のある報告は確認されなかった。
このような背景によって、機能性関与成分「非変性Ⅱ型コラーゲン」は長い食経験を有しており、また文献情報及び臨床試験結果をもとに同質性及び安全性を評価し、安全であることを十分に確認できたことから、当該製品の安全性は問題がないものと判断できる。
【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量をお守りください。食物アレルギーのある方は、原材料を参照の上、召し上がらないでください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品【健康歩行】は、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会から承認を受けたGMP適合協力工場(三生医薬株式会社)にて、GMP規定に準拠した衛生管理、品質管理に基づいて製造している。なお、機能性関与成分「非変性Ⅱ型コラーゲン」については、日本における原料販売者(株式会社龍泉堂)の帝京大学共同研究室にて分析を実施している。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

1.標題 
機能性関与成分の非変性Ⅱ型コラーゲンは関節の柔軟性、可動性をサポートするのか。
2.目的 
健常者(健康な成人男女)を対象とした非変性Ⅱ型コラーゲンを含む食品を摂取した群(グループ)が、非摂取群(プラセボ群;非変性Ⅱ型コラーゲンを含まない食品を摂取したグループ)と比較して関節の柔軟性、可動性への効果(機能性)について、国内外の研究論文を網羅的(広範囲)に調査して、科学的に評価することを目的とした。
3.背景 
健常者の関節には変性していない状態のⅡ型コラーゲン(すなわち非変性Ⅱ型コラーゲン)が存在しており、関節軟骨での構成割合は15~20%程度である。非変性Ⅱ型コラーゲンは、これまでに関節症患者において経口免疫寛容作用で関節の快適さ(痛みや腫れなど)に有用であることが報告されている。そこで、健常者における関節への機能性(柔軟性、可動性)における効果についても期待できると考えられる。
4.レビュー対象とした研究の特性 
対象とした国内外のデータベース(PubMed、Google Scholar、Cochrane Database for Systematic Reviews、Nutrition and Food Science、Clinicaltrials.gov、World Health Organization International Clinical Trials Registry Platform、医中誌、CiNii、J-Stage)において、健常者を対象に非変性Ⅱ型コラーゲンの経口摂取によって関節への機能性を検討したランダム化コントロール比較試験(RCT;Randomized Controlled Trial)を実施した文献を検索した。 抽出した研究論文に関して、バイアスリスク、非直接性、非一貫性等からエビデンスの強さを評価した。
5.主な結果 
文献調査を行った結果、このたび採択・評価された研究論文は1報であった【J Int Soc Sports Nutr, 10;48, 1-12 (2013)】。健常者において非変性Ⅱ型コラーゲン(1日当たり10㎎)を経口摂取することにより、非摂取群(非変性Ⅱ型コラーゲンを含まない食品を摂取したグループ)に比較して関節の可動域である曲げ伸ばし範囲(すなわち柔軟性、可動性)の有意な改善が認められた。また、非変性Ⅱ型コラーゲン摂取における有害と判断される事象は認められなかった。ただし、エビデンスの強さの評価については、当該論文が1報であったことから一貫性などの分析は行えず、また研究規模(非変性Ⅱ型コラーゲンを含む食品を摂取したグループ(介入群) 27名、非変性Ⅱ型コラーゲンを含まない食品を摂取したグループ(対照群) 28名が中程度であり、資金源も民間会社の研究論文であったため、エビデンス総体としては中程度と評価された。
6.科学的根拠の質 
採択・評価された研究論文は1報ではあったが、査読付き論文であり、研究デザインがランダム化コントロール比較試験(RCT)であったため、エビデンスの質は高いと考えられる。本研究レビューにより、非変性Ⅱ型コラーゲンを1日10㎎摂取することは、関節への機能性(柔軟性、可動性)に有用であることが確認された。
また、本研究レビューの限界については、未発表の研究データが存在する可能性が否定できないものの、複数のデータベースを使用して現時点で公表されている当該研究をほぼ網羅していると判断した。
以上のことから、当該製品の機能性表示は適切であると判断した。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

いきいきクロワッサン(株式会社コモ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社コモが消費者庁に届出た機能性表示食品【いきいきクロワッサン】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D381
【届出日】
2018/12/12
【届出者名】
株式会社コモ
株式会社コモの商品一覧楽天市場
【商品名】
いきいきクロワッサン
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
N-アセチルグルコサミン
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【表示しようとする機能性】
本品にはN-アセチルグルコサミンが含まれます。N-アセチルグルコサミンは、移動時におけるひざ関節の違和感を軽減することが報告されています。歩行や階段の上り下りが気になる方に適しています。
【想定する主な対象者】
歩行や階段の上り下りの際に、膝関節に違和感を持つ健常な中高年
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
N-アセチルグルコサミンは食経験が豊富な成分である。例えば、焼津水産化学工業株式会社の「ナグプラスコラーゲンドリンク」(1食当たり1,000mg配合)は15万食、UMIウェルネス株式会社の「N-アセチルグルコサミン」(1食当たり1,000mg配合)は6千万食、「コラーゲンゼリー」(1食当たり500mg配合)は80万食それぞれ販売されている。これら例示した商品等において、当該成分が原因と疑われる危害事象は発生していないものと判断されている。

N-アセチルグルコサミンの安全性は動物試験でも確認されている。ラットにN-アセチルグルコサミン(体重50kgで11万mgに相当する量)を104週間投与する試験では、毒性及び発がん性は認められていない。

N-アセチルグルコサミンと医薬品との相互作用については、アセトアミノフェン、抗肥満薬、アドリアマイシン、ワルファリンについての作用が指摘されているものの、これらはいずれも類似物質であるグルコサミン硫酸塩・塩酸塩に対する指摘であり、実際の症状の報告もないことから相互作用はないものと判断している。
 
以上の理由から、届出商品「いきいきクロワッサン」に含まれるN-アセチルグルコサミンには十分な安全性が認められており、一日摂取目安量を摂取した場合ヒトの健康を害する恐れはないと考えられる。
【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量をお守りください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
ISO9001:2015(品質マネジメントシステム)の要求事項に従い、総合的な品質管理体制を構築し運用している。また、HACCPシステムの基礎でもある一般的衛生管理プログラムを基に、 清潔で衛生的な食品の製造・ 加工環境を確保し、管理している。※一般的衛生管理プログラム項目一覧1.建物及び関連設備の構造と配置2.作業空間及び従業員施設を含む構内の配置3.空気・水・エネルギー及びその他のユーティリティ供給源4.廃棄物及び排水処理を含めた支援業務5.設備の適切性ならびに清掃・洗浄及び保守6.購入した資材・供給品・廃棄及び製品の取り扱いの管理7.交差汚染の予防対策8.製造・洗浄及び殺菌・消毒9.有害生物の防除10.要員の衛生及び従業員施設11.製品の回収手順(模擬回収訓練を含む)12.倉庫保管(配送車両の管理を含む)13.食品の防御(フードディフェンス)
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】届出商品「いきいきクロワッサン」に含有するN-アセチルグルコサミン(NAG)摂取が膝関節機能に及ぼす効果に関する研究レビュー

【目的】NAG摂取が膝関節の機能に及ぼす効果を評価すること

【背景】NAGは肌水分量の増加機能や、変形性膝関節症の緩和機能が報告されており、サプリメントとして利用されている。一方、健常人での関節への効果については十分に評価されていないため、疾患に罹患していない成人がNAGを摂取した際にそうでない食品に比べ膝関節の機能が改善されるか検証した。

【レビュー対象とした研究の特性】焼津水産化学工業株式会社社員3名が、目的に沿った論文を検索し、機能性を評価した。具体的には、以下の通りである。
・被験者は、健康な成人であること
・試験は、NAG入り食品摂取群(試験群)と含まない食品摂取群(プラセボ群)の2つに被験者を無作為に割付け、被験者と結果の評価者がともに誰がどちらを摂取したかわからないようにして比較した試験であること。
・NAG摂取量は、届出商品に含まれる500mg以内であること
・機能性は、関節軟骨の機能で評価していること

【主な結果】2名の評価者で検索した論文に既存情報で特定した別の2報を加え、上記の条件に合致するか評価した結果、1報の論文が条件に合致していることを確認した。これらの論文では、試験群はNAG300mgを含む粉末を健常成人男女が12週間摂取した結果、膝関節機能の指標であるJOAスコアがプラセボ群と比べ改善したことから、NAG300mgを12週間摂取すると、膝関節の機能が改善されると考えられた。

【科学的根拠の質】未発表のデータの存在は否定できないものの、主要なデータベースにより調査したため漏れがある可能性は低いと考えられる。また、上記論文には、各群への被験者の割付方法及び割付内容の試験実施者への隠し方についての記載が不十分で、評価結果には偏りが生じている可能性がある。対象文献が1報のみであるため、今後さらなる研究が必要と考えられる。
 上記の論文は、NAGを粉末で摂取しており、形態や他の配合成分について届出商品と違いがある。しかし、NAGの吸収・代謝等に影響を与える成分はこれまで報告されていないため、NAGを1日当たり500mg含む届出商品「いきいきクロワッサン」についても、同等の機能性を発揮すると推測される。

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イチョウ葉(株式会社ユーグレナ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品 


株式会社ユーグレナが消費者庁に届出た機能性表示食品【イチョウ葉 機能性表示食品】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D380
【届出日】
2018/12/11
【届出者名】
株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナの商品一覧楽天市場
【商品名】
イチョウ葉 機能性表示食品
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトン
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体を含む商品一覧楽天市場

イチョウ葉由来テルペンラクトンを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンが含まれます。イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンは、加齢によって低下した脳の血流を改善し、認知機能の一部である記憶力(日常生活で見聞きした言葉や図形などを覚え、思い出す力)を維持することが報告されています。
【想定する主な対象者】
健常高齢者
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
下記の(ア)、(イ)及び(ウ)の情報により、本届出商品を一日摂取目安量あたりイチョウ葉由来フラボノイド配糖体 28.8mg、イチョウ葉由来テルペンラクトン 7.2mg含有する機能性表示食品として販売することは適切であると考えられた。

(ア)喫食実績による食経験の評価
当該製品は、本届出製品と同等量のイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンを含む類似食品を2016年4月から国内で販売を開始した。2018年10月末までに約4900個の販売実績があるが、これまで有害事象は報告されていない。

(イ)既存情報を用いた評価および既存情報による安全性試験の評価
本届出商品に配合されるイチョウ葉抽出物(イチョウ葉由来フラボノイド配糖体24%、イチョウ葉由来テルペンラクトン6%、ギンコール酸1 ppm以下)と同等の規格を有する抽出物を摂取した際の安全性について、データベースで確認した結果、適切な量の経口摂取であれば安全であると考えられる。
一日摂取目安量は「イチョウ葉エキス食品品質規格基準」((公財)日本健康・栄養食品協会)で規定されている60~240 mg/日(イチョウ葉抽出物として)の範囲内に設定し、上記のデータベースで得られた結果と合わせて、適切に用いれば安全性に問題は無いと考えられる。
(ウ)医薬品との相互作用に関する評価
疾病に罹患している方が使用する医薬品について相互作用の可能性が報告されているが、本届出商品が摂取の対象としているのは健常者であり、健康被害のリスクは低いと考える。また、本商品パッケージに「てんかんの発作歴がある方やてんかんの方、ワーファリンや抗血液凝固薬など出血傾向を高める薬を服用中の方は、摂取をお控えください。」と記載し、リスクを減らす対策を講じている。このため、医薬品を服用していない健常者が適切に摂取する場合、安全上問題ないと考えられる。
【摂取する上での注意事項】
●てんかんの発作歴がある方やてんかんの方、ワーファリンや抗血液凝固薬など出血傾向を高める薬を服用中の方は、摂取をお控えください。
●食物アレルギーのある方は、原材料をご確認の上ご使用をお決めください。
●一日摂取目安量を守ってください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品の製造に関して、すべての工程をGMP認証工場で製造しており、製品の生産及び品質管理に関しては、GMPの取り組みに基づき実施されている。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの記憶力を維持する機能性に関する研究レビュー

(イ)目的
健常高齢者がイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンを連続摂取した際に、対照群または摂取前と比べた場合の記憶力に対する有効性を検証する目的で研究レビューを実施した。

(ウ)背景
記憶力を維持できる機能性表示食品は、高齢者の健康・QOLを向上させ、高齢化社会に貢献することが期待される。健常高齢者を対象としたイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの記憶力に対する有効性に関しては複数の原著論文が報告されているが、総合的に評価した研究レビューはないため、本レビューにて検証した。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの連続摂取による記憶に関する無作為化コントロール試験について、健常高齢者を対象とし、利益相反情報が認められなかった論文2報を採用した。

(オ)主な結果
健常高齢者がイチョウ葉由来フラボノイド配糖体19.2~28.8mg/日、イチョウ葉由来テルペンラクトン4.88~7.2mg/日を摂取する場合、重大な有害事象もなく、加齢によって低下した脳の血流を改善し、見聞きした名前・単語・言葉・図形に対する記憶力を維持することが示された。

(カ)科学的根拠の質
対象論文はいずれもイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの摂取による記憶力に対する有効性を示した。
対象論文はいずれも欧米人に対するものであったが、作用機序の脳の血流改善が日本人および中国人においても確認されていることから、日本人への外挿は可能と考えられる。
対象論文の被験者は健常高齢者であり、本届出商品の想定対象者と一致している。また、本届出商品のイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの一日摂取目安量は研究レビューの結果に従い設定しており、同様のアウトカムを得られることが期待される。
本研究レビューは、日本語と英語の論文のみが対象であることから、網羅性および出版バイアスの可能性は否定できない。また、採用文献はいずれも日本人を主な対象としたものではなかった。これらは本研究レビューの限界と考えられる。

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ブラックジンジャー(カプセル)(丸善製薬)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


丸善製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ブラックジンジャー(カプセル)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D379
【届出日】
2018/12/11
【届出者名】
丸善製薬株式会社
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【商品名】
ブラックジンジャー(カプセル)
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれるので、腹部の脂肪および血中の中性脂肪を減らすのを助ける機能があります。
【想定する主な対象者】
BMIが高めの健康な方(疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
本届出商品と類似する商品の喫食実績を調査し、安全性を評価しました。
本届出商品は、機能性関与成分「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」を1日当たりの摂取目安量として12mg配合した商品です。同様の機能性関与成分「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」を含有する類似商品は2014年4月から累計3305万食分以上が販売されており、喫食実績は十分と判断しました。その間、本類似商品に関する重篤な健康被害は報告されていません。
 上記に加え、安全性に関わる更なる情報として、安全性試験も行いました。38人の日本人健常者を対象とし、本届出商品を1日1粒、12週間摂取した臨床試験の結果においても、有害事象は認められませんでした。
 以上より、当該食品および類似する食品に関する評価ならびに安全性試験から、本製品を適切に摂取する場合、安全性に問題ないと評価しました。
【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出商品は国内GMP、米国GMP、ISO22000の認証を取得しているアリメント工業株式会社新富士工場および同社新富士第二工場にて製造しており、認証に基づいた製造及び品質管理を実施しています。
【機能性の評価方法】
最終製品を用いた臨床試験(人を対象とした試験)により、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア 標題
 「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」含有カプセル摂取による、BMIが高めの健康な方の腹部脂肪および血中中性脂肪の減少に及ぼす影響
イ 目的
 BMIが高めの健康な方が「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」含有カプセルを12週間継続的に摂取した場合の腹部脂肪面積に及ぼす効果を、「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」を含まないカプセルを摂取した場合と比較し検証することを目的としました。
ウ 背景
 肥満は生活習慣病に大きく関連する身体の状態であり、肥満の予防は健康な生活を送る上で重要であると考えられます。 
 一方で、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの脂肪消費に関する知見は、動物試験やヒトを対象にした臨床試験による研究報告にて、脂肪の代謝を促進するとの文献があります。しかし、ヒトの腹部脂肪に及ぼす効果についての文献はなかったため、臨床試験にて評価しました。
エ 方法
 20-64歳の、BMIが正常高値~肥満1度に該当する(BMI24.0kg/m2以上30.0 kg/m2未満)男女76名を対象に、二重盲検並行群間比較試験を行いました。76名を性別及びBMIが均等になるよう無作為に2群に割り付け、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(12mg/日)を含むカプセル(以下、摂取群)および含まないカプセル(以下、対照群)を、それぞれ1日1回、12週間に渡り摂取しました。摂取前、摂取8週及び12週間後に、腹部脂肪面積(内臓脂肪面積、皮下脂肪面積及び全脂肪面積)を評価しました。
 また、疾病に罹患していない健康な者(①中性脂肪150mg/dL以上またはHDL-コレステロール 40mg/dL未満、②空腹時血糖126mg/dL以上、③収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上のいずれにも該当しない被験者)を対象としたサブグループ解析により、健康な者を対象とした評価も実施しました。
オ 主な結果
 摂取群において、摂取12週間後に、摂取前からの各腹部脂肪面積が対照群と比較して有意に減少し、血中中性脂肪も有意に低下しました。尚、疾病に罹患していない健康な者のみで解析を行った結果においても、同様の結果となりました。
カ 科学的根拠の質
 ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン 12mgの摂取により、腹部脂肪および血中中性脂肪を減少させることが示唆されました。
 本研究の限界として、12週間以上摂取した場合の影響は不明であることがあげられますが、本臨床試験は人為的バイアスを可能な限り排して実施しており、科学的根拠の質は高いと思われます。

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ジージーネムリ(江崎グリコ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


江崎グリコ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【gg NEMURI(ジージーネムリ)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
D378
【届出日】
2018/12/11
【届出者名】
江崎グリコ株式会社
江崎グリコ株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
gg NEMURI(ジージーネムリ)
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
L-テアニン
L-テアニンを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはL-テアニンが含まれます。L-テアニンには、夜間の睡眠の質を高める(起床時の疲労感や眠気を軽減する)ことが報告されています。
【想定する主な対象者】
成人男女(疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該製品“gg NEMURI(ジージーネムリ)”の機能性関与成分であるL-テアニンは、私たちが日常的に飲用しているお茶に含まれる成分です。日本では、お茶は鎌倉時代から普及していたと言われており、1000年以上の飲用経験があります。お茶一杯中にL-テアニンは約3.6~12.0 mg含まれるとされています。また、L-テアニンを高純度化した製品は、日本で食品添加物として一般食品やサプリメントに使用されています。L-テアニンはFDA(米国食品医薬品局)においてGRAS(一般に安全と認識される食品)に認定されています。
株式会社タイヨーラボは、太陽化学株式会社(名証2部上場 食品原料メーカー 従業員数 912名/連結;平成28年3月31日現在)のグループ企業として、食品原料(健康機能素材)を 広く一般の方に販売するために設立されました。太陽化学株式会社では、L-テアニンを含むサプリメント「テアニンタブレット」(1日摂取目安量中L-テアニン200-300 mg配合、2003年販売開始)、「サンテアニン(顆粒)」(1日摂取目安量中L-テアニン500 mg配合、2008年販売開始)を日本全国のユーザー、小児から高齢者向けに販売しており、これまでに有害となる事象は報告されていません。商品形態が同じ錠剤形状である「テアニンタブレット」ではヒトでの安全性試験が実施されており、成人39名(男性11名、女性28名)に1日あたりL-テアニンとして1,000 mg、4週間連続摂取させても副作用は確認されなかったことが報告されています。これは、当該製品“gg NEMURI(ジージーネムリ)”の1日摂取目安量に含まれるL-テアニンの5倍量に当たります。さらに、文献やデータベースで収集した安全性に関する情報も踏まえ、安全である摂取量や摂取する際の注意事項を定めました。以上のことから、“gg NEMURI(ジージーネムリ)”は十分な安全性が確認できていると考えています。
医薬品との相互作用に関しては、降圧剤(カプトプリル,エナラプリル,ロサルタン,バルサルタン,ジルチアゼム,アムロジピン,ヒドロクロロチアジド,フロセミドなど)、興奮剤(ジエチルプロピオン,エピネフリン,フェンテルミン,プソイドエフェドリンなど)の作用を弱めることが知られておりますので、それらとの併用については医師にご相談ください。
【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
特に、降圧剤、興奮剤をご使用の際は医師に相談してください。
1日の摂取目安量を守ってください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品の製造会社であるアピ株式会社は、国内GMPの認証を得ており、その基準に準拠して生産・製造の品質管理を行っています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

①標題
L-テアニンの睡眠改善の機能性に関する研究レビュー(メタアナリシス)

②目的
健康な日本人に対して、L-テアニンを摂取した場合と、L-テアニンを摂取しない場合とで、睡眠の質を改善する効果について評価しました。

③背景
L-テアニンの睡眠の質の改善効果について、個々の文献では報告されているものの、それらを網羅的に評価した文献はなかったため、L-テアニンが夜間の睡眠の質を改善する効果があるか結論付けることはできませんでした。そこで、検証が必要になりました。

④レビュー対象とした研究の特性
コクラン・ライブラリー、PubMed、JDreamIII (JSTPlus・JMEDPlus・JST7580)、UMIN-CTRの各データベースを用いて関連研究を検索しました。研究の適格基準は、ヒト試験であること、睡眠に関する主観的又は客観的な評価している研究であること、一次研究の報告であることとしました。そして、研究の参加者は健常な日本人または日本人に外挿可能と考えられるヒトであること、介入はL-テアニン配合食品またはL-テアニンそのものの経口摂取であり、かつL-テアニンの効果を検証するにふさわしいプラセボが設定されていること、アウトカムとして睡眠に関する主観的又は客観的な評価をした研究を対象としました。最終的に3報の文献を評価しました。これらの文献のうち2報は原料を販売している企業と大学研究機関との共同研究、1報は原料の提供はあるが大学研究機関が独自で実施した研究の結果です。

⑤主な結果
200 mgのL-テアニンを摂取した文献2報に対してメタアナリシスを行った結果、疲労回復と起床時眠気の項目に有意差が認められました。また、200 mgのL-テアニンを摂取した文献1報のみのアウトカムとして、客観評価である睡眠効率、中途覚醒時間、自律神経活動において有意差が認められました。以上より、就寝前にL-テアニンを摂取することは、起床時の疲労感や眠気を軽減し、睡眠の質を改善すると考えられました。

⑥科学的根拠の質
選定された文献が3報でしたので出版によるバイアスの評価に至りませんでした。正確性の評価に関してはサンプルサイズが少ないため考慮が必要とされました。エビデンスの一貫性などに特に問題は認められず、エビデンス総体の質はおおむね良好と考えています。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
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B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310