2020年8月28日金曜日

記憶ケアヨーグルトβラクトリン90g(雪印メグミルク株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

雪印メグミルク株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品記憶ケアヨーグルト βラクトリン 90gのエビデンス



雪印メグミルク株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品
【記憶ケアヨーグルト βラクトリン 90g】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
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※全届出リスト(要アクセス)
雪印メグミルク株式会社
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【届出番号】

F279


【届出日】

2020/07/16


【届出者名】

雪印メグミルク株式会社
(8430001041570)
楽天市場
雪印メグミルク株式会社


【商品名】

記憶ケアヨーグルト βラクトリン 90g


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
βラクトリン
楽天市場
βラクトリン

【表示しようとする機能性】

本品にはβラクトリンが含まれます。
βラクトリンには加齢に伴って低下する記憶力(手がかりをもとに思い出す力)を維持することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常な中高齢者。なお、妊婦(妊娠を計画している者を含む)、授乳婦を除く。

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出食品は1日当たりの摂取目安量(90g)中に機能性関与成分であるβラクトリン1.6mgを含むホエイペプチドを1g配合している。
 βラクトリンを含む当該ホエイペプチドは牛乳由来の成分である。牛乳は牧畜が営まれるようになった有史以前から食経験があり、その安全性は高いと考えられる。
本届出食品の類似品(本届出食品に配合するものと同じ、1g当たりにβラクトリン1.6mgを含むホエイペプチドを、1食あたり10g配合するたんぱく質補給用食品;当該制度ガイドラインの類似品としての要件を満たす)が2018年10月より販売されている。また、本届出食品に配合する、βラクトリンを含むこのホエイペプチドは、2006年2月より現在まで、13年以上にわたり国内で流通しており、発売以降の総販売量は約130トンとなっているが、当該ホエイペプチドを配合したこれら食品について、重篤な健康被害に関する情報はない。
 これらのことから、本届出食品の安全性は十分であると考える。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本届出食品の製造は、FSSC 22000認証取得工場にて行っており、認証に基づいた製造、品質管理を実施している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



(ア)標題
機能性関与成分βラクトリン(グリシン‐トレオニン‐トリプトファン‐チロシン)含有ホエイペプチドによる認知機能(記憶機能)の改善効果に関する研究レビュー
(イ)目的
健常成人を対象に、乳由来成分であるβラクトリン含有ホエイペプチドを摂取することによって、認知機能のひとつである記憶機能が改善されるかどうかを検証する。
(ウ)背景
加齢による認知機能の低下は自然な生理現象であり、軽度の物忘れ・記憶機能の低下のような生理的健忘はその代表的なものである。しかし、それが日常生活に支障をきたす程度に悪化した場合には大きな問題となる。認知機能の低下に対する根本的な治療法が確立されていない現在、そのような状態に至る前の健常状態のうちから、認知機能の低下抑制や改善を試み、継続することは大きな意義を持つ。
認知機能は食事の内容によっても影響を受ける。例えば、乳由来成分が認知機能を改善する可能性が知られている。そのような乳由来成分の一つにホエイタンパク質由来ペプチドであるβラクトリンがあり、認知機能の改善に有効である可能性が示唆されている。しかし、健常成人を対象に、認知機能に対するβラクトリン摂取の有効性を総合的に評価した報告は発表されていない。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
健常成人がβラクトリン含有ホエイペプチドを摂取することによって、認知機能のひとつである記憶機能が改善されるかどうかを検証するために、文献検索データベース(PubMed、JDream III)を用いて、2020年2月までに公表された英語または日本語の研究論文を検索した。検索された論文を精査した結果、検証に用いることができた研究論文は2報であった。2報の研究の特性を要約すると、試験は日本国内で行われ、被検者は認知機能の低下の自覚がある健常成人(45~75歳、妊婦・授乳婦を除く)であり、βラクトリン1.6mgを含有するホエイペプチド1g(タブレット)を、毎日、12週間摂取していた。比較対照(プラセボ)は、でんぷんを酵素分解したマルトデキストリン1g(タブレット)であった。主要評価項目は認知機能の一つである記憶機能であった。
(オ)主な結果
認知機能の低下の自覚がある健常成人(45~75歳、妊婦・授乳婦を除く)が、βラクトリンを含有するホエイペプチドを摂取すると、認知機能の一つである記憶機能の改善が認められた。具体的には、図形や最初の文字という手がかりによって、色や言葉を呼び起こす記憶機能検査(ウェクスラー記憶検査改訂版、言語流暢性課題)のスコアが、比較対照(プラセボ)に比べて有意に改善した。
このことから、「本品にはβラクトリンが含まれます。βラクトリンには加齢に伴って低下する記憶力(手がかりをもとに思い出す力)を維持することが報告されています。」という機能性表示は妥当と判断した。
(カ)科学的根拠の質
レビュー対象とした研究の質を、定められた基準に従って評価した。研究方法は全て、結果の信頼性が高い「ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験」であった。ただし、解析人数が試験開始時点から減少した状態(部分集団(サブグループ))の解析結果が含まれていた点については科学的根拠の質が高いとは言えなかった。これは、解析人数が試験開始時点から減少すると、試験開始時点で保たれていた「ランダム化」の質が低くなる可能性があることによる。
これらを総合すると、科学的根拠の質は、効果に中程度の確信がある、という評価となった。

イチョウ葉エキスビーアール(アスゲン製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

アスゲン製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品イチョウ葉エキスBr(ビーアール)のエビデンス



アスゲン製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品
【イチョウ葉エキスBr(ビーアール)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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【届出番号】

F278


【届出日】

2020/07/16


【届出者名】

アスゲン製薬株式会社
(5180001015958)
楽天市場
アスゲン製薬株式会社


【商品名】

イチョウ葉エキスBr(ビーアール)


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトン
楽天市場
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体

イチョウ葉由来テルペンラクトン

【表示しようとする機能性】

本品にはイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンが含まれます。
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンは、加齢によって低下した脳の血流を改善し、認知機能の一部である記憶力(日常生活で見聞きした言葉や図形などを覚え、思い出す力)を維持することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常高齢者

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
下記の(ア)、(イ)及び(ウ)の情報により、本届出商品を一日摂取目安量あたりイチョウ葉由来フラボノイド配糖体 28.8mg、イチョウ葉由来テルペンラクトン 7.2mg含有する機能性表示食品として販売することは適切であると考えられた。

(ア)喫食実績による食経験の評価
本届出商品は、2015年7月より販売を開始しており、1箱30日分の商品が2019年11月末までに、累計約10,500個、日本国内に流通している。

(イ)既存情報を用いた評価および既存情報による安全性試験の評価
本届出商品に配合されるイチョウ葉抽出物(イチョウ葉由来フラボノイド配糖体24%、イチョウ葉由来テルペンラクトン6%、ギンコール酸1 ppm以下)と同等の規格を有する抽出物を摂取した際の安全性について、データベースで確認した結果、適切な量の経口摂取であれば安全であると考えられる。
一日摂取目安量は「イチョウ葉エキス食品品質規格基準」((公財)日本健康・栄養食品協会)で規定されている60~240 mg/日(イチョウ葉抽出物として)の範囲内に設定し、上記のデータベースで得られた結果と合わせて、適切に用いれば安全性に問題は無いと考えられる。
(ウ)医薬品との相互作用に関する評価
疾病に罹患している方が使用する医薬品について相互作用の可能性が報告されているが、本届出商品が摂取の対象としているのは健常者であり、健康被害のリスクは低いと考える。また、本商品パッケージに「てんかんの発作歴がある方やてんかんの方、ワルファリンや抗血液凝固薬など出血傾向を高める薬を服用中の方は、摂取をお控えください。」と記載し、リスクを減らす対策を講じている。このため、医薬品を服用していない健常者が適切に摂取する場合、安全上問題ないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量をお守りください。
●食物アレルギーの方は原材料名をご確認の上、お召し上がりください。
●てんかんの発作歴がある方やてんかんの方、ワルファリンや抗血液凝固薬など出血傾向を高める薬を服用中の方は、摂取をお控えください。
●本品はPTP包装になっております。図のようにPTPの凸部を押してカプセルを取り出し、お召し上がりください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本製品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会から認定を受けた健康補助食品GMP認定工場及び医薬品GMPを取得した工場にて製造している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



(ア)標題
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの記憶力を維持する機能性に関する研究レビュー

(イ)目的
健常高齢者がイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンを連続摂取した際に、対照群または摂取前と比べた場合の記憶力に対する有効性を検証する目的で研究レビューを実施した。

(ウ)背景
記憶力を維持できる機能性表示食品は、高齢者の健康・QOLを向上させ、高齢化社会に貢献することが期待される。健常高齢者を対象としたイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの記憶力に対する有効性に関しては複数の原著論文が報告されているが、総合的に評価した研究レビューはないため、本レビューにて検証した。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの連続摂取による記憶に関する無作為化コントロール試験について、健常高齢者を対象とし、利益相反情報が認められなかった論文2報を採用した。

(オ)主な結果
健常高齢者がイチョウ葉由来フラボノイド配糖体19.2~28.8mg/日、イチョウ葉由来テルペンラクトン4.88~7.2mg/日を摂取する場合、重大な有害事象もなく、加齢によって低下した脳の血流を改善し、見聞きした名前・単語・言葉・図形に対する記憶力を維持することが示された。

(カ)科学的根拠の質
対象論文はいずれもイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの摂取による記憶力に対する有効性を示した。
対象論文はいずれも欧米人に対するものであったが、作用機序の脳の血流改善が日本人および中国人においても確認されていることから、日本人への外挿は可能と考えられる。
対象論文の被験者は健常高齢者であり、本届出商品の想定対象者と一致している。また、本届出商品のイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンの一日摂取目安量は研究レビューの結果に従い設定しており、同様のアウトカムを得られることが期待される。
本研究レビューは、日本語と英語の論文のみが対象であることから、網羅性および出版バイアスの可能性は否定できない。また、採用文献はいずれも日本人を主な対象としたものではなかった。これらは本研究レビューの限界と考えられる。

子大豆もやし芽ぐみ(株式会社サラダコスモ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社サラダコスモが消費者庁に届出た機能性表示食品子大豆もやし 芽ぐみのエビデンス




株式会社サラダコスモ
が消費者庁に届出た機能性表示食品
【子大豆もやし 芽ぐみ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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株式会社サラダコスモ
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【届出番号】

F277


【届出日】

2020/07/16


【届出者名】

株式会社サラダコスモ
(2200001023366)
楽天市場
株式会社サラダコスモ


【商品名】

子大豆もやし 芽ぐみ


【食品の区分】

生鮮食品

【機能性関与成分名】
GABA、大豆イソフラボン
楽天市場
GABA

大豆イソフラボン

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAと大豆イソフラボンが含まれます。
GABAを12.3mg/日摂取すると血圧が高めの方の血圧を下げる機能、大豆イソフラボンを23.3mg/日(アグリコン換算)摂取すると骨の成分の維持に役立つ機能、大豆イソフラボンを30mg/日(アグリコン換算)摂取すると肌が乾燥しがちな中高年女性の肌の潤いを保つ機能があることが報告されています。
本品100gで機能性が報告されている一日あたりの血圧への機能性関与成分(GABA)の81%と骨への機能性関与成分(大豆イソフラボン)の56%、本品200gで肌への機能性関与成分(大豆イソフラボン)の87%を摂取できます。

【想定する主な対象者】
【GABA】血圧が高め(高値血圧者)の日本人成人男女 【大豆イソフラボン 骨】健常な日本人中高年女性 【大豆イソフラボン 肌】健常で肌が乾燥しがちな日本人中高年女性

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品(子大豆もやし 芽ぐみ)は大豆もやしである。大豆もやしは、日本で平安時代より食されてきた食品である。弊社では当該製品である大豆もやしを1991年に発売し、それ以降日本全国に年間約2400t以上を販売している。当該製品は1日に食する量として平均1袋200g程度を年齢性別問わず幅広く、日常的な加熱調理用野菜として食されているが、これまでに問題となる健康被害は報告されていない。上述の通り、食経験上から大豆もやしの安全性は高いと判断した。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。高血圧治療薬を服用している方は医師、薬剤師にご相談ください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


当社および生産工場であるサラダコスモ新潟はFSSC 22000認証を取得し、品質管理体制を構築している。当社内で品質保証部・検査部を設置しており、食中毒菌等の検査を実施している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



1.GABA(血圧が高めの方の血圧を下げる機能)
標題:最終製品「子大豆もやし 芽ぐみ」に含有するGABAが収縮期および拡張期血圧に及ぼす影響についての研究レビュー
目的:高値血圧者およびⅠ度高血圧者の日本人成人男女が、8週間以上GABA を含む食品を経口摂取した場合、GABA を含まない食品と比較して血圧に違いがあるかどうかを評価した。
背景:GABAを含有した本製品を機能性表示食品として販売するにあたり、本製品の血圧降下作用について検証するための研究レビューを行った。
レビュー対象とした研究の特性:ランダム化比較試験(RCT)論文を対象とし、2018年12月11日に検索を行った。対象者は高値血圧あるいはⅠ度高血圧の日本人成人男女とし、主要評価項目は収縮期血圧と拡張期血圧とした。採用文献は11報となった。また、各研究における利益相反の申告はなかった。
主な結果:11報において全被験者に対する評価および高値血圧者の結果を抽出した層別解析の評価を行ったところ、どちらの評価でも収縮期・拡張期血圧がプラセボ食摂取群と比較して有意に低下していると判断した。健常者(高値血圧者)対象でGABAの必要最小摂取量は12.3 mg/日だった。従って、GABA12.3㎎/日の摂取は血圧が高めの日本人成人男女の収縮期および拡張期血圧を下げると考えられた。
科学的根拠の質:採用した論文はいずれもランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験で質は高いと考えられた。また、本レビューの限界として、試験デザイン・対象者の限定で採用文献数が減ってしまったこと、割り付け・ランダム化に関する詳細な記述が少なかったことから、バイアスリスクが完全に否定できないことが挙げられる。しかし、採用した11報について、全被験者対象では11報中11報、高値血圧者対象の層別解析では11報中10報で肯定的な結果が得られており、概ね一貫性があることからGABAの血圧降下作用に及ぼす影響はないと判断した。
(構造化抄録)

2.大豆イソフラボン(骨の成分の維持に役立つ機能)
標題:健常な日本人中高年女性の骨吸収抑制作用に対する大豆イソフラボンの効果に関する研究レビュー
目的:大豆イソフラボンの摂取が、健常な日本人中高年女性において、対照群と比較して、骨吸収抑制作用を有するかどうかを評価した。
背景:大豆イソフラボンは弱いエストロゲン様作用があることが知られており、骨吸収抑制効果が報告されている。そこで、骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン(DPD)量を指標に、健常な日本人中高年女性において、大豆イソフラボンの摂取が骨吸収抑制作用を有するかを検証した。
レビュー対象とした研究の特性:RCT論文を対象として2019年8月14日に検索を行った。対象者は健常な日本人中高年女性とし、主要評価項目は尿中DPD量とした。採用文献は9報となった。また、各研究における利益相反の申告はなかった。
主な結果:9報の論文より8報のデータでメタアナリシスを行った結果、大豆イソフラボン23.3~26.9mg/日(アグリコン換算)の摂取により尿中DPD量が対照群に比べ有意に低下していた。また、23.3mg/日(アグリコン換算)を摂取した試験で尿中DPD量が有意に低下していた。従って、大豆イソフラボン23.3㎎/日(アグリコン換算)の摂取は健常な日本人中高年女性の骨吸収抑制作用を有すると考えられた。
科学的根拠の質:採用した論文は、いずれもランダム化プラセボ対照比較試験で質は高いと考えられた。本レビューの限界として、群間有意差のある文献が少なかったこと、脱落者の多い研究が含まれたことが考えられた。しかし、いずれの文献でも尿中DPD量が低下傾向にあり、メタアナリシスを行った結果として群間有意な平均値差が確認されたことから大豆イソフラボンの骨吸収抑制作用に及ぼす影響はないと判断した。
(構造化抄録)

3.大豆イソフラボン(肌の潤いを保つ機能)
標題:「子大豆もやし 芽ぐみ」に含まれる大豆イソフラボンの摂取による肌の保湿機能に関する研究レビュー
目的:健常で肌が乾燥しがちな日本人中高年女性において、大豆イソフラボンの摂取で肌の保湿機能が見られるかどうかを評価した。
背景:大豆イソフラボンは弱いエストロゲン作用を示すことが知られており、線維芽細胞のエストロゲン受容体に結合してヒアルロン酸を産生し、肌の潤いを保つ機能が推測される。今回は「大豆イソフラボンを含む食品を健常で肌が乾燥しがちな日本人中高年女性が摂取することにより肌の保湿機能が保たれるか」を明らかにするため、研究レビューを実施した。
レビュー対象とした研究の特性:RCT論文を対象とし、2019年7月21日に検索を行った。対象者は健常で肌が乾燥しがちな日本人中高年女性とし、主要評価項目は角質水分量、皮膚水分蒸散量とした。採用文献は1報となった。利益相反の申告はなかった。
主な結果:採用文献において、大豆イソフラボン30mg(アグリコン換算)の摂取により対照群と比較において、角質水分量を増加させ、肌の保湿機能を保つという肯定的な結果を得た。従って、大豆イソフラボン30㎎/日(アグリコン換算)の摂取は健常で肌が乾燥しがちな日本人中高年女性の肌の保湿作用を有すると考えられた。
科学的根拠の質:採用した論文では、ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を行っており、質は高いと考えられた。本レビューの限界として、採用論文が1報と極めて少ないこと、皮膚水分蒸散量については群間有意差が確認できなかったことが限界として挙げられた。しかしながら、大豆イソフラボンの摂取は角質水分量を有意に増加させ、肌の保湿機能を保つという肯定的な結果を得たことから、大豆イソフラボンの肌の保湿作用に及ぼす影響はないと判断した。
(構造化抄録)

糖ブロック(株式会社ドクターズチョイス)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ドクターズチョイスが消費者庁に届出た機能性表示食品糖ブロックのエビデンス



株式会社ドクターズチョイスが消費者庁に届出た機能性表示食品
【糖ブロック】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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※全届出リスト(要アクセス)
株式会社ドクターズチョイス
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【届出番号】

F276


【届出日】

2020/07/15


【届出者名】

株式会社ドクターズチョイス
(6010001099257)
楽天市場
株式会社ドクターズチョイス


【商品名】

糖ブロック


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
サラシア由来サラシノール
楽天市場
サラシア由来サラシノール

【表示しようとする機能性】

本品にはサラシア由来サラシノールが含まれます。
サラシア由来サラシノールには、糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇をゆるやかにする機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人(食後の血糖値が気になる方)

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
サラシノールは、インド、タイ、インドネシアなど熱帯地域に広く分布するつる性のサラシア属(Salacia)植物に含まれている。これらの地域では、サラシア属植物の根や幹の熱水抽出物が食後の血糖値を調節する食材として伝統的に利用されてきた歴史もある。国内においても、当該食品と類似するサプリメントが広く流通しているが、これまでに重篤な健康被害は報告されていない。
本品は機能性関与成分としてサラシア由来サラシノールを1日摂取目安量あたり0.45㎎含有するサプリメントであり、これまでに喫食実績のある類似製品に含まれる機能性関与成分の一日摂取目安量と同等量以下である。
また、独立行政法人国立健康・栄養研究所「健康食品」安全性・有効性情報においても、当該機能性関与成分を原因とする被害情報は認められない。
医薬品との相互作用についても、当該食品での1日摂取目安量において影響はしないと考えられるが、摂取上の注意事項として「糖尿病薬を服用中の方は、使用前に医師、薬剤師に相談してください。」とラベルに表記し、注意喚起を促している。
以上のことより、当該食品は適切な摂取の方法を守れば安全性に問題はないと評価した。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日当たりの摂取目安量を守ってください。
糖尿病薬を服用中の方は、使用前に医師、薬剤師に相談してください。
開封後はチャックをしっかり閉めて保管し、お早めにお召し上がりください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


・公益財団法人日本健康・栄養食品協会の食品GMP取得の株式会社三協日の出工場にて、GMPの取組みに基づく製造、品質管理品質管理を行っている。
・株式会社三協大渕工場では、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の食品GMPの申請中であるものの、株式会社三協日の出工場と同様にGMPの取組みに基づく製造、品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



標題:サラシア由来サラシノールの食後血糖値の上昇を抑制する機能に関する研究レビュー

目的:罹患していない者において、サラシア由来サラシノール(以下サラシノール)の食後血糖値上昇抑制作用を、サラシノールを含まない対照食品(プラセボ)群と比較した臨床試験論文を総合的に評価した研究レビューで明らかにすることを目的としました。

背景:サラシノールは、腸の糖類分解酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害することが分かっています。サラシア由来サラシノールの食後血糖値の上昇を緩やかにする機能については、サラシア属植物普及協会(以下協会)機能性表示ワーキンググループが2015 年3 月に作成した研究レビューで評価されていますが、その後新しく実施された臨床試験が報告されたことから、研究レビューを最新の情報をもとに更新する必要がありました。

レビュー対象とした研究の特性:複数のデータベースを用いて、データベース開設あるいは情報搭載時から検索日までを対象とし、2018 年7 月6 日~11 日に検索を行いました。予め設定した基準に合った論文は2 編あり、いずれも事実を示す可能性が高いとされる研究方法(ランダム化比較試験)でした。採用された論文2 編の研究のうち、1 件は協会会員企業の出資によるもので、もう1 件は協会会員企業が会員となる以前に出資して実施されたものでした。

主な結果:採用された論文2 編はいずれも空腹時血糖値が正常域または境界域(126mg/dL 未満)の疾病に罹患していない日本人(18 歳未満の者、妊産婦、授乳婦は除く)を対象とした研究で、糖質を含む食事1 回あたりサラシノールとして0.03~0.5 mgを摂取したとき、食後血糖値や、食事からの糖の吸収量を示す食後血糖の血中濃度曲線下面積(AUC 0-120 min)がプラセボと比較して減少していました。なお、サラシノールに起因すると考えられる健康被害はありませんでした。

科学的根拠の質:採用された論文2編は、いずれもサラシノールを含む製品の販売企業が主宰した試験であり、真の結果と異なる方向に導かれる要因(バイアス)が生じた可能性があります。また、参加者数が少ない、試験の事前登録がされていない、群分け方法の記載がないなど、バイアスを高めてしまう事項も少しありました。しかし、研究レビューの目的に対して、いずれの研究も肯定的で、一貫した結果が得られており、バイアスも基準以下であったことから、今後の研究によって結果が大きく変更される可能性は低いと考えられます。

血圧が高めの方の血圧を低下させるギャバ(株式会社インシップ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社インシップが消費者庁に届出た機能性表示食品血圧が高めの方の血圧を低下させるギャバのエビデンス




株式会社インシップ
が消費者庁に届出た機能性表示食品
【血圧が高めの方の血圧を低下させるギャバ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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※全届出リスト(要アクセス)
株式会社インシップ
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【届出番号】

F275


【届出日】

2020/07/15


【届出者名】

株式会社インシップ
(8040001029531)
楽天市場
株式会社インシップ


【商品名】

血圧が高めの方の血圧を低下させるギャバ


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品には、GABAが含まれます。
GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
血圧が高めの方を含む健常成人

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量を20㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
●過剰に摂取することは避け、一日摂取目安量を守ってお召し上がりください。
●原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。
●乾燥剤は誤って召し上がらないでください。
●妊娠、授乳中の方は医師に相談してください。
●降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


【日本タブレット株式会社第3工場、日本タブレット株式会社第4工場】 国内GMP認定工場(認証発行者:公益財団法人日本健康・栄養食品協会)【株式会社フリーランス51茂原工場、株式会社フリーランス51用宗工場】国内GMPに則った自社基準を制定し、製造施設・衛生管理等の管理運営を行なっています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



・標題
「GABA摂取による血圧が高めの方の血圧を低下させる効果についての研究レビュー」
・目的
血圧が正常もしくは高め〔最高(収縮期)血圧~139 mmHgまで、または、最低(拡張期)血圧~89 mmHgまで〕の健常成人が、長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを評価し、届出品に含まれる量のGABAが健常人の高めの血圧を健康的な値に保つことをサポートするかを検証することを目的とした。
・背景
本品を機能性表示食品として販売するにあたり、GABAを配合した本届出品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行った。
・レビュー対象とした研究の特性
日本語および英語の文献データベース、健康食品素材のデータベースを用いて文献調査を行い、2016年7月より以前に発表された文献を対象として、「目的」の項に記載した条件に合致する文献を検索した。なお、特定保健用食品の試験方法に倣い、参加者に軽症高血圧者が含まれる研究も対象としたが、軽症高血圧者のみの研究は疾病者のデータになるため対象外とした。最終的に残った15報を評価対象とした。
・主な結果
血圧低下効果は、収縮期および拡張期血圧を指標として評価された。その結果、正常高血圧(収縮期血圧 130~139 mmHg 又は拡張期血圧 85~89 mmHg)の人において、1日あたり12.3mg~80mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない対照品と比較して、有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。また、正常な血圧の人のみを対象とした場合は正常な血圧を維持した。採用した論文は、いずれも日本人を対象とした試験であり、日本人への外挿性は高いと判断した。
・科学的根拠の質
収集した論文は、GABAを含まないプラセボを対照としたランダム化二重盲検並行群間試験がほとんどで、研究レビューの科学的根拠の質は高いと考えられる。一部の採用論文において、研究方法に偏り(バイアス)が疑われるもの、利益相反について記述がないものもあったが特に問題となるものはなかった。
また、幅広く文献の検索を実施しているが、未報告の研究が存在する可能性があり、出版バイアスの可能性もあると考えられるため、今後も新しい研究報告について定期的にチェックする必要がある。

DHCわたしメンテ グラノーラバープレーン(株式会社ディーエイチシー)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ディーエイチシーが消費者庁に届出た機能性表示食品DHC(ディーエイチシー) わたしメンテ グラノーラバー プレーンのエビデンス




株式会社ディーエイチシー
が消費者庁に届出た機能性表示食品
【DHC(ディーエイチシー) わたしメンテ グラノーラバー プレーン】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
株式会社ディーエイチシー
機能性表示食品検索

【届出番号】

F274


【届出日】

2020/07/15


【届出者名】

株式会社ディーエイチシー
(4010401018074)
楽天市場
株式会社ディーエイチシー


【商品名】

DHC(ディーエイチシー) わたしメンテ グラノーラバー プレーン


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
γ-アミノ酪酸(ギャバ)
楽天市場
γ-アミノ酪酸(ギャバ)

【表示しようとする機能性】

本品にはγ-アミノ酪酸(ギャバ)が含まれます。
γ-アミノ酪酸(ギャバ)はデスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を軽減することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(γ-アミノ酪酸(ギャバ))を一日当たりの摂取目安量で28㎎配合した食品である。新たに発売する製品であり、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)での安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)の喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にγ-アミノ酪酸(ギャバ)が20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、γ-アミノ酪酸(ギャバ)(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:γ-アミノ酪酸(ギャバ)の食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。10~1,000 mgのγ-アミノ酪酸(ギャバ)を2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のγ-アミノ酪酸(ギャバ) 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)には十分な安全性があると判断できる。
γ-アミノ酪酸(ギャバ)は単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたγ-アミノ酪酸(ギャバ)と本届出品に含まれるγ-アミノ酪酸(ギャバ)は同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)を配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
過剰摂取をさけるため、一日摂取目安量を超えての摂取はお控えください。多量に摂取することにより疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本届出品の製造工場は、JIA-QAセンターよりISO22000の認証をうけている、株式会社きのした 群馬しっかり工場であり、上記認証の基準に基づいて生産・製造及び品質管理を行っている。また、弊社においても、原料~製品まで各段階でサンプルを取り寄せ品質のチェックを行うことで販売者責任を全うする体制をとっている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】γ-アミノ酪酸(ギャバ)の、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和効果に関する研究レビュー
【目的】健康な成人日本人男女がγ-アミノ酪酸(ギャバ)を含む食品を摂取した場合と、γ-アミノ酪酸(ギャバ)を含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】γ-アミノ酪酸(ギャバ)のデスクワークなどを主体とする精神負荷作業における疲労感の緩和について、個々の文献では報告されているものの、それらを網羅的に評価された文献はなかった。そこでγ-アミノ酪酸(ギャバ)の、精神的ストレスがかかる作業後の疲労感を緩和する機能性について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】外国語文献検索には、PubMed(1946年~2016年)、英語文献検索には、The Cochrane Library(1992年~2016年)のデータベースを用い2016年7月1日に検索を実施した。日本語文献は、医中誌Web(1977年~2016年)、J-DreamⅢ(1975年(医学情報は1981年)~2016年)のデータベースを用い2016年7月3日に検索を実施した。文献を精査し、健常な日本人成人を対象とし、γ-アミノ酪酸(ギャバ)を摂取しない群と比較した試験デザインである7報の文献を評価した。利益相反に関して、申告がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。
【主な結果】主観的疲労感としてVASおよびPOMS、唾液中のコルチゾールおよびクロモグラニンA、さらに、脳波の変動、自律神経活動の各指標により疲労感を評価した。これらの指標は一時的な疲労感を評価する指標として広く用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果は、28~100mgのγ-アミノ酪酸(ギャバ)を摂取することで、γ-アミノ酪酸(ギャバ)を摂取しない時と比較して、デスクワークをはじめとする精神的ストレスがかかる作業後の一時的な疲労感を緩和する効果が確認された。なお、γ-アミノ酪酸(ギャバ)の摂取による副作用などの有害事象の記載はみられなかった。
【科学的根拠の質】最終調査対象とした論文のバイアス・リスクの評価では、採用論文7報中1報が中程度であり、他の6報は低度であった。エビデンスの一貫性など特に問題は認められず、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、報告数、被験者数ともに少ないことから、バイアスの存在が完全に否定できないことが考えられる。

DHCわたしメンテ グラノーラバーメープル(株式会社ディーエイチシー)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ディーエイチシーが消費者庁に届出た機能性表示食品DHC(ディーエイチシー) わたしメンテ グラノーラバー メープルのエビデンス




株式会社ディーエイチシー
が消費者庁に届出た機能性表示食品
【DHC(ディーエイチシー) わたしメンテ グラノーラバー メープル】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
株式会社ディーエイチシー
機能性表示食品検索

【届出番号】

F273


【届出日】

2020/07/15


【届出者名】

株式会社ディーエイチシー
(4010401018074)
楽天市場
株式会社ディーエイチシー


【商品名】

DHC(ディーエイチシー) わたしメンテ グラノーラバー メープル


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
γ-アミノ酪酸(ギャバ)
楽天市場
γ-アミノ酪酸(ギャバ)

【表示しようとする機能性】

本品にはγ-アミノ酪酸(ギャバ)が含まれます。
γ-アミノ酪酸(ギャバ)はデスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を軽減することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(γ-アミノ酪酸(ギャバ))を一日当たりの摂取目安量で28㎎配合した食品である。新たに発売する製品であり、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)での安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)の喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にγ-アミノ酪酸(ギャバ)が20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、γ-アミノ酪酸(ギャバ)(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:γ-アミノ酪酸(ギャバ)の食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。10~1,000 mgのγ-アミノ酪酸(ギャバ)を2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のγ-アミノ酪酸(ギャバ) 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)には十分な安全性があると判断できる。
γ-アミノ酪酸(ギャバ)は単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたγ-アミノ酪酸(ギャバ)と本届出品に含まれるγ-アミノ酪酸(ギャバ)は同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分γ-アミノ酪酸(ギャバ)を配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
過剰摂取をさけるため、一日摂取目安量を超えての摂取はお控えください。多量に摂取することにより疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本届出品の製造工場は、JIA-QAセンターよりISO22000の認証をうけている、株式会社きのした 群馬しっかり工場であり、上記認証の基準に基づいて生産・製造及び品質管理を行っている。また、弊社においても、原料~製品まで各段階でサンプルを取り寄せ品質のチェックを行うことで販売者責任を全うする体制をとっている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】γ-アミノ酪酸(ギャバ)の、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和効果に関する研究レビュー
【目的】健康な成人日本人男女がγ-アミノ酪酸(ギャバ)を含む食品を摂取した場合と、γ-アミノ酪酸(ギャバ)を含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】γ-アミノ酪酸(ギャバ)のデスクワークなどを主体とする精神負荷作業における疲労感の緩和について、個々の文献では報告されているものの、それらを網羅的に評価された文献はなかった。そこでγ-アミノ酪酸(ギャバ)の、精神的ストレスがかかる作業後の疲労感を緩和する機能性について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】外国語文献検索には、PubMed(1946年~2016年)、英語文献検索には、The Cochrane Library(1992年~2016年)のデータベースを用い2016年7月1日に検索を実施した。日本語文献は、医中誌Web(1977年~2016年)、J-DreamⅢ(1975年(医学情報は1981年)~2016年)のデータベースを用い2016年7月3日に検索を実施した。文献を精査し、健常な日本人成人を対象とし、γ-アミノ酪酸(ギャバ)を摂取しない群と比較した試験デザインである7報の文献を評価した。利益相反に関して、申告がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。
【主な結果】主観的疲労感としてVASおよびPOMS、唾液中のコルチゾールおよびクロモグラニンA、さらに、脳波の変動、自律神経活動の各指標により疲労感を評価した。これらの指標は一時的な疲労感を評価する指標として広く用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果は、28~100mgのγ-アミノ酪酸(ギャバ)を摂取することで、γ-アミノ酪酸(ギャバ)を摂取しない時と比較して、デスクワークをはじめとする精神的ストレスがかかる作業後の一時的な疲労感を緩和する効果が確認された。なお、γ-アミノ酪酸(ギャバ)の摂取による副作用などの有害事象の記載はみられなかった。
【科学的根拠の質】最終調査対象とした論文のバイアス・リスクの評価では、採用論文7報中1報が中程度であり、他の6報は低度であった。エビデンスの一貫性など特に問題は認められず、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、報告数、被験者数ともに少ないことから、バイアスの存在が完全に否定できないことが考えられる。

りょうおもいかぼちゃ(ホクレン農業協同組合連合会)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ホクレン農業協同組合連合会が消費者庁に届出た機能性表示食品りょうおもいかぼちゃのエビデンス



ホクレン農業協同組合連合会が消費者庁に届出た機能性表示食品
【りょうおもいかぼちゃ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
ホクレン農業協同組合連合会
機能性表示食品検索

【届出番号】

F272


【届出日】

2020/07/15


【届出者名】

ホクレン農業協同組合連合会
(7430005003072)
楽天市場
ホクレン農業協同組合連合会


【商品名】

りょうおもいかぼちゃ


【食品の区分】

生鮮食品

【機能性関与成分名】
ルテイン
楽天市場
ルテイン

【表示しようとする機能性】

本品にはルテインが含まれ、ルテインを10mg/日摂取すると、光による刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)色素量を増加させることが報告されています。
本品を150g食べると機能性が報告されている一日当たりのルテインの量の50%を摂取できます。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【喫食実績による食経験の評価】
当該製品は西洋カボチャである。南瓜はウリ科カボチャ属の野菜で、日本で栽培されている南瓜は、日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャの3 種類あるが、現在の食生活においては西洋カボチャの消費が圧倒的に多い。西洋カボチャは中央アメリカから南アメリカ高原地帯が原産地で、日本へは19 世紀の中頃、アメリカから伝えられ、以後全国規模で100 年以上の喫食実績がある。
南瓜は日本では約19 万t(平成28 年)生産されており、気候、風土の適した北海道が82,900t(平成28 年)と国内最大の産地(総生産の約45%)となっている。当該製品は、栽培されて10 年以上経過し、北海道全域で119ha・1,000t栽培(平成28 年)され、全国の取引先へ出荷・納品されている。これまで多くの人に喫食されていることから、その安全性は十分に高いと考えられる。

【既存情報を用いた評価】
ルテインは「医薬品的効能表示を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)」に区分される。米国ではGRAS(一般に安全とみなされた物質)認定されている(ルテインエステルは除く)。マリーゴールド色素(主色素はルテインの脂肪酸エステル)は既存添加物、着色料である。第63回JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議2004.6)において添加物としての再評価がなされ、ルテインとゼアキサンチンの合計の一日摂取許容量ADIは0~2mg/kg体重とされた。ルテインは経口で適切に摂取する場合、おそらく安全と思われる。妊娠中・授乳中の使用については、通常の食品に含まれる量を経口で適切に摂取する場合であれば、おそらく安全と思われる。62歳女性(日本)がルテインを毎日、2年間摂取(摂取量は不明)したところ、柑皮症を発症したという報告がある。脂肪の代替物(オレストラ)は、健康な人において血中のルテイン濃度を下げ、摂取したルテインに影響すると考えられる。

本届出における機能性関与成分「ルテイン」は、化学式C40H56O2で示されるカロテノイドの一種で、固有の構造を持つ物質であり、データベース等既存情報に記載されている「ルテイン」と同じ化合物であると判断した。

【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することで、より健康が増進されるものではありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


生産面はホクレンの研究施設(農業総合研究所)や各JA による栽培指導、栽培履歴の点検を行う。生産物は、ホクレンが集荷し、ホクレン札幌野菜センターにおいて出荷・販売状況に応じて品質・規格選別・固形分量選別を実施する。原料保管・選別後においても、JA・規格別・固形分量の基準別に管理される。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



[標題]
ルテインによる網膜色素量の増加に関する研究レビュー

[目的]
健常者(眼の疾患等疾病に罹患していない)がルテインを含む食品を継続的に摂取することで、網膜(黄斑部)の色素量を増加させるかを検証するため、定性的研究レビューを実施した。

[背景]
ルテインは、南瓜やホウレンソウなどの緑黄色野菜や卵黄などに多く含まれる黄色色素成分である。ルテインは、網膜の中心に位置する黄斑部に存在しその抗酸化作用と青色吸収作用により、光の刺激から目を保護し視機能の維持など目の健康維持に寄与すると考えられる。また高齢者の失明原因の一つである黄斑変性症患者の黄斑色素密度は健常者よりも低く、健常者においても加齢に伴い低下すると報告されている。

[レビュー対象とした研究の特性]
「疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)において、ルテインを含む食品の継続的な摂取は、対照群と比較して、黄斑部色素量を増加させるか?」に基づいて、PubMed 、JDreamⅢ、医中誌Web の3 つのデータベースを情報源として文献検索を行った(最終検索日:2017 年9 月13 日)。検索により特定された文献から適格基準に適合しない文献を除外し、「論文の質の評価」により、一定水準以上の研究レベル(QL3以上)がある文献を採用文献とした。網膜(黄斑部)の色素量の評価に広く採用されている黄斑色素光学密度(MPOD)または黄斑色素レベル(MPL)を効果指標として定性的レビューを実施した。

[主な結果]
健常者がルテイン10mg 以上/日を含む食品を4ヵ月以上摂取することで網膜(黄斑部)の色素量の増加が認められる肯定的な結果が得られた。totality of evidence の観点からルテインを含む食品の継続的な摂取は網膜(黄斑部)色素量の増加の根拠があると考えられた。

[科学的根拠の質]
採用された文献は6報ともRCTであり、効果あり論文は5報あった。そのうち群間差ありの論文が3報(文献3,4,5)、群内(摂取前後)で有意な増加を示した論文が2報(文献1,6)、効果なし論文は1報(文献2)であった。ルテインは緑黄色野菜や卵黄に含まれる成分であり、食事等でルテインを十分量摂取している場合には本研究レビューの結果は反映されない可能性がある。今後、食品に含まれるルテインの摂取と長期間におけるMPOD の経時間的な変化を検証するためのランダム化比較試験(RCT)、コホート研究が望まれる。