2018年10月20日土曜日

グルコサミン1600(井藤漢方製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


井藤漢方製薬株式会社(法人番号:7122001000489)が消費者庁に届出た機能性表示食品【グルコサミン1600】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D153
【届出日】
2018/08/29
【届出者名】
井藤漢方製薬株式会社
井藤漢方製薬株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
グルコサミン1600
グルコサミン1600楽天市場
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
グルコサミン塩酸塩
グルコサミン塩酸塩を含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはグルコサミン塩酸塩が含まれます。グルコサミン塩酸塩はひざ関節の可動域の改善、ひざ関節の違和感を軽減することが報告されています。
【想定する主な対象者】
健常成人
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
本品に含まれる機能性関与成分グルコサミン塩酸塩は、既存添加物として食品の製造に使用されるものです。またグルコサミンは甲殻類であるエビ・カニを由来としますが、これらは日本において喫食経験が豊富な食材です。
グルコサミンを含むサプリメントは日本のみに限らず世界的に販売、使用されています。例えば米国では45歳から64歳の約7%が、65歳以上では約9%がグルコサミンを摂取しているとの統計データが2006年に公開されています。日本でもグルコサミンの需要は高く、昨今の国内流通量は1,350tと推定されています。
本届出品と同等品は2013年から2015年までに累積29,000本超の販売実績がありますが、安全性情報として既報告されている軽い胃もたれ感についてのご相談数件を除いて、これまでに当該品摂取による健康被害の報告はありません。
医薬品との相互作用におきまして、グルコサミンは幾つかの医薬品との相互作用が報告されていますが、(1)併用禁忌レベルのものはないこと、(2)本届出品は健康な方を対象にしていること、(3)「医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください」と記載すること、(4)摂取上の注意に「血液凝固阻止薬(ワルファリン等)や血糖降下薬を服用中の方は医師にご相談ください。」と注意喚起を行っていることから、安全性上の問題は無いと考えます。
以上より、本品に含まれるグルコサミン塩酸塩には十分な食経験があり、本品を適切に一日摂取目安量 1,600mgで使用する場合、安全性に問題は無いと判断します。
【摂取する上での注意事項】
●一日摂取目安量を守ってください。
●血液凝固阻止薬(ワルファリン等)や血糖降下薬を服用中の方は医師にご相談ください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品を製造する工場は、健康補助食品のGMP認証を取得した工場であり、品質マネジメントシステムとしてISO9001認証も取得しております。また、品質管理と品質保証を総括する品質保証部及び製造部管理グループを設置することで、品質の保証された製品を安定供給するとともに、原材料調査から製品出荷後のクレーム対応までのプロセス分析及び品質監査を行っています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
※ 様式Ⅰ 3.(2)

(ア)標題
グルコサミン塩酸塩を摂取した場合、膝関節に影響を及ぼすかの検討

(イ)目的
健常成人を対象にした臨床試験において、グルコサミン塩酸塩が膝関節の可動域の改善と違和感に関するレビューを行った。

(ウ)背景
グルコサミン塩酸塩の機能性について個々の研究は複数実施されているものの、研究全体をまとめたレビューは未だ十分ではありません。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
国内外の科学論文データベースを用いて公表論文を検索、基準に合致する臨床研究内容を報告している3論文(査読付き)を評価対象として選択しました。

(オ)主な結果
・膝の可動域について
選択した査読付き1報にて、グルコサミン塩酸塩1.5g/日を4週間摂取することで、膝の曲げ伸ばし時の可動域が拡大していくことが示された。

・膝の違和感の軽減について
選択した査読付き3報にて、グルコサミン塩酸塩1.5g/日または2.0g/日を4週間以上摂取することで、膝の違和感を軽減することが示唆された。
評価した3報の内、グルコサミン塩酸塩1.5g/日摂取した2報はVAS値を用いている。1報は、4週間後に評価して有意差がないとなったが、もう1報の12週間後の評価では、有意差ありとなった。KOOS評価の内、膝関連の生活の質に関して、8週間後、12週間後に、介入群は対照群に関して有意差が出た。その他のKOOS項目の痛み、症状、日常生活機能、スポーツレクレーション機能、総得点においては、12週間後において、介入群は対照群と比較して有意な差が出なかった。グルコサミン塩酸塩2.0g/日摂取した1報は、8週間後から有意差が出ている。これらのことから、グルコサミン塩酸塩は、8週間以上摂取しないと改善効果が表れにくいと思われる。グルコサミン塩酸塩を1.5g/日、12週間以上摂取すると膝の違和感が軽減されることが示唆される。

・炎症マーカーについて
選択した査読付き1報にて、グルコサミン塩酸塩1.5g/日を12週間摂取したが、炎症マーカーにおいて有意な差が出なかった。これは、健常な成人を対象としたため、炎症マーカーの数値が低く、変動が少なかったと考えられる。

(カ)科学的根拠の質
選択した論文内容の妥当性・信頼性について検討しました。試験への参加人数がより大きければ精確度が向上する(真の値により近づく)ものと考察されましたが、バイアス(偏たり・偏見)をはじめ科学的根拠の質に重大な影響を及ぼす深刻なリスクや問題は無いと判断しました。

以上から、健常成人がグルコサミン塩酸塩を少なくとも1.5g/日で摂取した場合、膝の可動域の改善、膝の違和感を軽減することが結論として導かれる。

(構造化抄録)

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

ラクゼット(クレス薬品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


クレス薬品株式会社(法人番号:5190001015180)が消費者庁に届出た機能性表示食品【ラクゼット】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
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平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D152
【届出日】
2018/08/28
【届出者名】
クレス薬品株式会社
クレス薬品株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
ラクゼット
ラクゼット楽天市場
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
非変性Ⅱ型コラーゲン
非変性Ⅱ型コラーゲンを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品には非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれています。
非変性Ⅱ型コラーゲンには関節の柔軟性、可動性をサポートすることが報告されています。
【想定する主な対象者】
健康な成人男女
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該食品「ラクゼット」の機能性関与成分、「非変性Ⅱ型コラーゲン」を含む食品は、日本での販売において過去14年間で2.5億食以上であり、長い喫食実績を有している。また、2018年6月1日時点において当該食品及び非変性Ⅱ型コラーゲン含有食品に関して重大・重篤な健康被害は報告されていない。さらに、非変性Ⅱ型コラーゲンの安全性に関する文献情報検索の結果、既存情報からも安全性に問題のないことが確認された。また、日本人の健常者を対象とした非変性Ⅱ型コラーゲンの臨床試験(5倍量の過剰摂取の臨床試験)からも安全性に問題がないことが確認されている。なお、2018年6月1日時点において、非変性Ⅱ型コラーゲンと医薬品との相互作用について問題のある報告は確認されなかった。
 以上より、機能性関与成分「非変性Ⅱ型コラーゲン」は長い食経験を有し、文献情報及び臨床試験結果をもとに同質性及び安全性を評価し、安全であることを十分に確認できたことから、当該食品の安全性は問題がないものと判断できる。
【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量をお守りください。食物アレルギーのある方は、原材料をご参照の上、召し上がらないでください。乳幼児の手の届かない所に保管してください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該食品「ラクゼット」は、奈良県にある医薬品GMP工場にてGMP規定に準拠した衛生管理、品質管理に基づき製造している。機能性関与成分「非変性Ⅱ型コラーゲン」は、日本の原料販売者である株式会社龍泉堂の帝京大学共同研究室において機能性関与成分の分析を実施している。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
1.標題
機能性関与成分の非変性Ⅱ型コラーゲンは関節の柔軟性、可動性をサポートする。

2.目的
健康な成人男女を対象とし、非変性Ⅱ型コラーゲンの摂取群が非摂取群と比較し関節の柔軟性、可動性へ与える効果を国内外の研究論文を網羅的に調査することで科学的に評価することを目的とする。

3.背景
非変性Ⅱ型コラーゲンは、これまでに関節症患者の関節の快適さ(痛みや腫れなど)に有用であることが報告されている。そこで、健常者の関節への機能性(柔軟性、可動性)における効果についても期待できると考えられる。

4.レビュー対象とした研究の特性
対象とした国内外のデータベース(PubMed、Google Scholar、Cochrane Database for Systematic Reviews、Nutrition and Food Science、Clinicaltrials.gov、World Health Organization International Clinical Trials Registry Platform、医中誌、CiNii、J-Stage)において、健常者を対象に非変性Ⅱ型コラーゲンの経口摂取によって関節への機能性を検討したランダム化コントロール比較試験(RCT;Randomized Controlled Trial)を実施した文献を検索した。 抽出した研究論文に関して、バイアスリスク、非直線性、非一貫性等からエビデンスの強さを評価した。

5.主な結果
文献検索の結果、採択・評価された研究論文は1報であった[J Int Soc Sports Nutr, 10;48, 1-12 (2013)]。健康な成人男女において非変性Ⅱ型コラーゲン(1日当たり10mg)を経口摂取することにより、非摂取群と比較して関節の可動域である曲げ伸ばし範囲(すなわち柔軟性、可動性)の有意な改善が認められた。また、非変性Ⅱ型コラーゲン摂取における有害事象はなかった。ただし、エビデンスの強さの評価については、当該論文が1報であったことから一貫性などの分析は行えず、また研究規模(摂取群n=27、非摂取群n=28)が中程度であり、資金源も民間会社の研究論文であったため、エビデンス総体としては中程度と評価された。

6.科学的根拠の質
採択・評価された研究論文は1 報ではあったが、査読付き論文であり、ランダム化コントロール比較試験であったため、エビデンスの質は高いと考えられる。本研究レビューにより、非変性Ⅱ型コラーゲン を 1 日 10 ㎎摂取することは、関節への機能性(柔軟性、可動性)に有用であることが確認された。 以上のことから、当該製品の機能性表示は適切であると判断した。本研究レビューの限界については、未発表の研究データが存在する可能性が否定できないものの、文献検索は科学技術分野から医療分野の主要な7つのデータベースを使用しているため、現時点で公表されている当該研究をほぼ網羅していると判断した。しかしUMIN-CTRの活用が進んでいないことから、出版バイアスの可能性は否定できないと判断した。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

ギャバ(名古屋製酪株式会社)の口コミ・評判・効果:機能性表示食品


名古屋製酪株式会社(法人番号:5180001024059)が消費者庁に届出た機能性表示食品【GABA(ギャバ)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D151
【届出日】
2018/08/27
【届出者名】
名古屋製酪株式会社
名古屋製酪株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
GABA(ギャバ)
GABA楽天市場
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
GABA
GABAを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはGABAが含まれます。GABAには血圧が高めの方に適した機能があることが報告されています。また、GABAにはデスクワークに伴う一時的な精神的ストレスを緩和する機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
健常な成人(血圧が高めの方、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を感じる方)
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日摂取目安量あたり100 ㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。
【摂取する上での注意事項】
●本品は、多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。一日摂取目安量を守ってください。
●原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。
●降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
公益財団法人日本健康・栄養食品協会の国内GMP認証を取得した工場で製造しています。製造所:カマタ株式会社 土気工場および堀内食品工業株式会社 あきる野工場
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
【血圧が高めの方に適した機能】
【標題】
「GABA摂取による血圧が高めの方の血圧を低下させる効果についての研究レビュー」
【目的】
血圧が正常もしくは高め〔最高(収縮期)血圧~139 mmHgまで、または、最低(拡張期)血圧~89 mmHgまで〕の健常成人が、長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを評価し、届出品に含まれる量のGABAが健常人の高めの血圧を健康的な値に保つことをサポートするかを検証することを目的とした。
【背景】
本品を機能性表示食品として販売するにあたり、GABAを配合した本届出品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】
日本語および英語の文献データベース、健康食品素材のデータベースを用いて文献調査を行い、2016年7月より以前に発表された文献を対象として、「目的」の項に記載した条件に合致する文献を検索した。なお、特定保健用食品の試験方法に倣い、参加者に軽症高血圧者が含まれる研究も対象としたが、軽症高血圧者のみの研究は疾病者のデータになるため対象外とした。最終的に残った15報を評価対象とした。
【主な結果】
血圧低下効果は、収縮期および拡張期血圧を指標として評価された。その結果、正常高血圧(収縮期血圧 130~139 mmHg 又は拡張期血圧 85~89 mmHg)の人において、1日あたり12.3mg~80mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない対照品と比較して、有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。また、正常な血圧の人のみを対象とした場合は正常な血圧を維持した。採用した論文は、いずれも日本人を対象とした試験であり、日本人への外挿性は高いと判断した。
【科学的根拠の質】
収集した論文は、GABAを含まないプラセボを対照としたランダム化二重盲検並行群間試験がほとんどで、研究レビューの科学的根拠の質は高いと考えられる。一部の採用論文において、研究方法に偏り(バイアス)が疑われるもの、利益相反について記述がないものもあったが特に問題となるものはなかった。
また、幅広く文献の検索を実施しているが、未報告の研究が存在する可能性があり、出版バイアスの可能性もあると考えられるため、今後も新しい研究報告について定期的にチェックする必要がある。

【一時的な精神的ストレスを緩和する機能】
【標題】
「GABAの、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感や精神的ストレスの緩和効果に関する研究レビュー」
【目的】
健康な成人日本人男女がGABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、デスクワークなどの精神負荷作業によって生じる一時的な疲労感や精神的ストレスの緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】
GABAのデスクワークなどを主体とする精神負荷作業における疲労感や精神的ストレスの緩和について、個々の文献では報告されているものの、それらを網羅的に評価された文献はなかった。そこでGABAの、精神的ストレスがかかる作業後の疲労感や精神的ストレスを緩和する機能性について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】
外国語文献検索には、PubMed(1946年~2016年)、英語文献検索には、The Cochrane Library(1992年~2016年)のデータベースを用い2016年7月1日に検索を実施した。日本語文献は、医中誌Web(1977年~2016年)、J-DreamⅢ(1975年(医学情報は1981年)~2016年)のデータベースを用い2016年7月3日に検索を実施した。文献を精査し、健常な日本人成人を対象とし、GABAを摂取しない群と比較した試験デザインである7報の文献を評価した。利益相反に関して、申告がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。
【主な結果】
主観的疲労感(VASおよびPOMS)、唾液中のコルチゾールおよびクロモグラニンA、さらに、脳波の変動、自律神経活動の各指標により疲労感や精神的ストレスを評価した。これらの指標は一時的な疲労感や精神的ストレスを評価する指標として広く用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果は、28~100mgのGABAを摂取することで、GABAを摂取しない時と比較して、デスクワークをはじめとする精神的ストレスがかかる作業後の一時的な疲労感や精神的ストレスを緩和する効果が確認された。なお、GABAの摂取による副作用などの有害事象の記載はみられなかった。
【科学的根拠の質】
最終調査対象とした論文のバイアス・リスクの評価では、採用論文7報中1報が中程度であり、他の6報は低度であった。エビデンスの一貫性など特に問題は認められず、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、報告数、被験者数ともに少ないことから、バイアスの存在が完全に否定できないことが考えられる。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

薬日本堂イヌリン(日本堂製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


薬日本堂株式会社(法人番号:3010701024979)が消費者庁に届出た機能性表示食品【薬日本堂 イヌリン】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D150
【届出日】
2018/08/27
【届出者名】
薬日本堂株式会社
薬日本堂株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
薬日本堂 イヌリン
薬日本堂 イヌリン楽天市場
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
イヌリン
イヌリンを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品にはイヌリンが含まれています。イヌリンは血中中性脂肪を下げることが報告されています。また、イヌリンは食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。
【想定する主な対象者】
血中中性脂肪、食後の血糖値が気になる方
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
①喫食実績による食経験の評価
イヌリン含有量以外(既存品はイヌリン含量1包3.5g、1日3回1回1包を目安に飲用)は当該製品と同じ配合処方の食品が2017年6月より販売されており、発売されてから7か月が経過するが、これまでに健康被害の報告はない。 

②既存情報を用いた安全性試験の評価
国立健康・栄養研究所等のデータベースでイヌリンの8~14 g/日及び40 g/日までの摂取は問題ないと評価されている。さらに、いくつかの臨床試験から総合して、70 g/日までのイヌリン摂取においても問題がないと評価されている。

①、②の評価より、当該製品を一日摂取目安量摂取した場合、人の健康を害するおそれはないと判断できる。

③イヌリンのアレルギーに関する評価
国立健康・栄養研究所等のデータベースでイヌリンのアレルギー性に関する記載があり、イヌリン製品中に残存する原料由来のたんぱく質の関与が示唆されているが、当該製品の原料であるイヌリン(製品名:Fuji FF)は、アレルゲンフリーである砂糖から製造しており、製造工程中にアレルゲンになるような原料は使用していないことから、当該製品では報告されているようなアレルギー反応は起こらないと判断できる。

④医薬品との相互作用に関する評価
国立健康・栄養研究所のデータベースにおいて、イヌリン摂取によってカルシウムの吸収が促進されることを示唆している。カルシウムは、保険適応となる薬剤などがあり、厚生労働省の食事摂取基準で耐用上限量が定められている。このことから、イヌリンの摂取によりカルシウムの吸収が促進されることで、カルシウムの過剰摂取につながる可能性を検討したが、耐容上限量を上回るカルシウムの吸収量増加は起こらないと考えられる。
【摂取する上での注意事項】
原材料名をよくご覧になり、これらの食品にアレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。体質や体調によりまれに合わない場合がありますが、その場合はご使用をお控えください。吸湿性が高いので、開封した小袋は一度に使い切ってください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品は国内GMPを取得した工場で製造している。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】
当該製品の機能性に関する評価を以下の通り実施しました。

(1)イヌリンの血中中性脂肪を下げる機能について
①標題
 イヌリンの血中中性脂肪低下作用に関する研究レビュー(定性的レビュー)

②目的
 「イヌリンを含む食品を、疾病に罹患していない者または血中中性脂肪値がやや高めの者が摂取することにより、血中中性脂肪値を下げるか」を明らかにすることを目的とした。

③背景
 イヌリンは自然界に広く分布しており、穀物、野菜、果物などに多く含まれることが知られている。イヌリンの生理機能性に関しては、様々な報告があり、血中中性脂肪低下作用についても多数、論文化されている。
 研究成果全体をまとめたレビューに関しては、イヌリンの血中中性脂肪低下作用について、15報の文献を対象にメタ解析が実施され、血中中性脂肪値の有意な減少が報告されている(Brighenti F., J Nutr. 2007 Nov;137(11 Suppl):2552S-2556S)。しかしながら、このメタ解析では疾病に罹患している者を対象とした試験などが含まれており、機能性を表示するための研究レビューとしては適格ではないと判断し、新たに研究レビューを実施した。

④レビュー対象とした研究の特性
 『PubMed』『CENTRAL』『医中誌』をデータベースとして用い文献検索を2017年2月に実施した。検索対象期間は制限せず、言語は英語および日本語とし、対象集団は疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)または血中中性脂肪値がやや高め(血中中性脂肪値150~199 mg/dL)の者とし、イヌリンを含む食品の摂取による血中中性脂肪値の変化を検討した介入試験を対象にして、研究レビューを実施した。加えて正常血中中性脂肪値を示す被験者のみを対象に試験を実施した文献を別途定性評価した。なお、成人の基準が国によって異なるため、成人か未成年者の判断は実施国における成人の基準に則ることとし、採用の可否を判断した。

⑤主な結果
 抽出された6報の文献を用いて定性的レビューを行った結果、6報中4報の論文が肯定的であった。その際のイヌリン摂取量は8.1~17.6 g/日であった。また正常な血中中性脂肪値を示す被験者のみを対象とした文献は6報中4報で、そのうち2報で有意な血中中性脂肪低下作用を示したが、その他の2報では血中中性脂肪値の低下は認められなかった。更に、低下作用の認められた2報の論文においても、その低下度は小さく、正常範囲内に維持されていた。このことより、正常血中中性脂肪値を示す者がイヌリンを摂食した場合、血中中性脂肪値は正常範囲内に維持されるものと判断された。

⑥科学的根拠の質
 研究デザインの質を評価したところ、6報中4報は研究の質が最も高いレベル(バイアスリスクが低い)と判断した。研究の限界に関して、評価した6文献はいずれも外国人を対象としていることから、日本人への外挿性が懸念されたが、日本人の糖尿病患者を対象にイヌリンを摂取させた試験においても、本研究レビュー結果とほぼ同様な結果が認められることより、日本人への外挿性については問題ないと考えられた。これらのことから、本研究レビューの科学的根拠の質は確保されていると判断した。
 以上、本研究レビューの結果から、イヌリンの血中中性脂肪低下作用には科学的根拠があると判断した。

(2)イヌリンの食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能について
①標題
イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用に関する研究レビュー(定性的レビュー)

②目的
「イヌリンを含む食品を、疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が摂取することにより、食後血糖値の上昇をゆるやかにするか」を明らかにすることを目的とした。

③背景
イヌリンは自然界に広く分布しており、穀物、野菜、果物などに多く含まれることが知られている。イヌリンの生理機能性に関しては、様々な報告があり、単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用についても多数、論文化されている。しかしながら、イヌリンの当該効果に関するシステマティックレビューの報告は確認できなかった。そこで、今回「イヌリンを含む食品を疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が単回経口摂取することにより食後血糖値の上昇をゆるやかにするか」を明らかにすることを目的とした研究レビューを実施した。

④レビュー対象とした研究の特性
『PubMed』『CENTRAL』『医中誌』をデータベースとして用い文献検索を2017年1月に実施した。検索対象期間は制限せず、言語は英語および日本語とし、対象集団は疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)または空腹時血糖値が境界型(空腹時血糖値110~125 mg/dL)の者とし、イヌリンを含む食品の単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用を検討した介入試験を対象にして、研究レビューを実施した。

⑤主な結果
抽出された3報の文献を用いて定性的レビューを行った結果、すべての論文が肯定的であった。その際のイヌリン摂取量は5.2~10.8 gであった。また、これら3報は正常血糖値者を対象とした試験で、上記食後血糖上昇抑制効果は正常血糖値範囲内であったことより、血糖値正常者がイヌリンを摂取した場合には血糖値は正常範囲内に維持されるものと考えられる。

⑥科学的根拠の質
研究デザインの質を評価したところ、3報全てが研究の質が最も高いレベル(バイアスリスクが低い)と判断した。研究の限界に関しては、評価した3報のいずれも小規模の試験であることや出版バイアスなどについて研究の限界が考えられるものの、その他の要因を含め、重大な影響ではないと判断した。これらのことから、本研究レビューの科学的根拠の質は確保されていると判断した。
以上、本研究レビューの結果から、イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用には科学的根拠があると判断した。

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。

おいしいコラーゲンドリンク<ピーチ味>(森永製菓株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


森永製菓株式会社(法人番号:1010401029660)が消費者庁に届出た機能性表示食品【おいしいコラーゲンドリンク<ピーチ味>】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310



【届出番号】
D149
【届出日】
2018/08/23
【届出者名】
森永製菓株式会社
森永製菓株式会社の商品一覧楽天市場
【商品名】
おいしいコラーゲンドリンク<ピーチ味>
おいしいコラーゲンドリンク<ピーチ味>楽天市場
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
コラーゲンペプチド
コラーゲンペプチドを含む商品一覧楽天市場

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【表示しようとする機能性】
本品はコラーゲンペプチドを含みますので、肌の水分を逃しにくくし、潤いを守るのを助ける機能があります。また、膝関節の違和感で制限される普段の活動をサポートする機能があります。
【想定する主な対象者】
肌の乾燥が気になる健常成人、膝関節が気になる健常成人
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は、おいしいコラーゲンドリンク<ピーチ味>として2006年4月から2018年3月迄の期間で、1億本以上の販売実績がある。その間に購入された方からコラーゲンペプチドの摂取に起因すると考えられる健康被害の申し出がなかったことから、本届出食品の安全性に問題ないと評価した。
医薬品との相互作用については各種データベースで検索を行ったが、コラーゲンペプチドと医薬品との相互作用の報告はなかった。
以上の結果から、本届出品の安全性は問題無いと評価した。
【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。体調や体質により、まれに発疹などのアレルギー症状が出る場合があります。医師によりたんぱく質の摂取制限を受けている方はご利用を避けてください。
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【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
(製造所)熊本県果実農業協同組合連合会 白州工場 山梨県北杜市白州町下教来石14-2 総合衛生管理製造過程 厚生労働省発関厚0702第1号 FSSC 22000: スキームバージョン3 JP13/030133
【機能性の評価方法】
最終製品を用いた臨床試験(人を対象とした試験)により、機能性を評価している。
【届出者の評価】
(1)肌に及ぼす機能の検証
【標題】
 コラーゲンペプチドを含む飲料の摂取が肌に及ぼす機能の検証
【目的】
 肌の乾燥の悩みがある健常な成人男女が、コラーゲンペプチドを10g含有する飲料を8週間連続摂取させた時の肌へ与える影響を検討した。
【背景】
 今までにコラーゲン加水分解物の摂取による肌に対するヒトでの機能試験報告はいくつかあるが、機能が確認されたという報告もあれば否定する報告もあり、その機能性について結論は出ていない。そこで今回、アミノ酸組成、分子量分布、製造方法といった定性的な特徴を特定したコラーゲンペプチドを含む飲料を摂取することで、肌の潤い(水分)に関する項目についてどのような機能性を示すか検証した。
【方法】
試験参加に同意し、肌の乾燥に悩みはあるが皮膚疾患を含む慢性身体疾患がないと試験責任医師が判断した健常な30歳以上60歳未満の男女36名を試験の対象者とした。角質水分量と経皮水分蒸散量を基準に偏りがないようランダムに15名ずつの2群に分け、一方は本品(機能性関与成分としてコラーゲンペプチドを10 g含む)を、もう一方はコラーゲンペプチドを含まない以外は同一の成分を含むプラセボ飲料を1日1本(125ml)、毎日8週間摂取した。有効性解析対象者30名の経皮水分蒸散量について摂取前、摂取8週目に測定し、2群間で比較した。なお、経皮水分蒸散量とは、肌の角層から揮発する水分量を測定したものである。
【主な結果】
摂取前から摂取8週後の経皮水分蒸散量の変化量について、群間比較した結果、10gのコラーゲンペプチド含有飲料摂取群ではプラセボ飲料摂取群と比べて有意に蒸散量の上昇が改善された。
【科学的根拠の質】
本臨床試験は、プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験により実施したため、結果の信頼性は高いと考えられる。試験実施費用については、森永製菓株式会社が負担した。その他に特筆すべき利益相反はない。

(2)膝関節に及ぼす機能の検証
【標題】
 コラーゲンペプチドを含む飲料の摂取が膝関節に及ぼす機能の検証
【目的】
 膝関節に自覚症状はあるが、治療を要しない健常な成人男女がコラーゲンペプチドを含む飲料を12週間摂取することで、膝関節の機能に改善効果があるか検証した。
【背景】
 今までにコラーゲン加水分解物の摂取による膝関節に対するヒトでの機能試験報告はいくつかあるが、機能が確認されたという報告もあれば否定する報告もあり、その機能性について結論は出ていない。そこで今回、アミノ酸組成、分子量分布、製造方法といった定性的な特徴を特定したコラーゲンペプチドを含む飲料を摂取することで、膝関節に関する様々な項目(自覚症状、専門医による所見、運動機能など)についてどのような機能性を示すか検証した。
【方法】
 膝関節に自覚症状はあるが整形外科等で治療を受けていない、かつ直ちに治療の必要性がないと医師が判断し試験参加の同意が得られた40歳以上60歳未満の男女30名を試験の対象者とした。JKOM(日本版変形性膝関節症患者機能評価書)スコアを基準に偏りがないようランダムに15名ずつの2群に分け、一方は本品(機能性関与成分としてコラーゲンペプチドを10 g含む)を、もう一方はプラセボ飲料を1日1本(125ml)、毎日12週間摂取した。有効性解析対象者26名の評価は、膝関節に関する自覚症状、専門医による所見、運動機能などについて摂取前、摂取12週目に測定し、2群間で比較した。
【主な結果】
 コラーゲンペプチド10 gを含む飲料を摂取した群の方がプラセボ飲料を摂取した群よりも、膝関節の自覚症状に起因する外出等のふだんの活動の制限が緩和されたことが確認された。
【科学的根拠の質】
 本臨床試験は、プラセボ対照二重盲検クロスオーバー法により実施したため、結果の信頼性は高いと考えられる。試験実施費用については、森永製菓株式会社が負担した。その他に特筆すべき利益相反はない。

(構造化抄録)

機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。