2019年6月8日土曜日

ルテインUQ20(ユニキス株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


ユニキス株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ルテインUQ(ユーキュー)20】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
ユニキス株式会社
【届出番号】
E13
【届出日】
2019/04/10
【届出者名】
ユニキス株式会社
楽天市場
ユニキス株式会社の商品一覧
【商品名】
ルテインUQ(ユーキュー)20
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ルテイン、ゼアキサンチン
楽天市場
ルテインを含む商品一覧

ゼアキサンチンを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはルテイン、ゼアキサンチンが含まれます。ルテイン、ゼアキサンチンは、眼の黄斑色素量を増加、維持する働きがあり、コントラスト感度(はっきりした輪郭をもたず、濃淡の差が少ない模様を識別する視機能)やグレア回復(まぶしさから回復する視機能)の改善、睡眠の質、眼の疲労感の軽減に役立つ機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
1日6時間以上パソコンやスマートフォンを使う方(ブルーライトに触れる機会が多い方)
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
ルテイン及びその構造異性体であるゼアキサンチンは、ケールやほうれん草などの緑黄色野菜、果物、卵黄などに含まれるカロテノイドの一種で、体内で合成できない成分である。サプリメントとしては1999年に日本国内で発売以来、今までに安全性が懸念されるような有害事象の報告はない。
当製品の機能性関与成分ルテインとゼアキサンチンを含む原料である「ルテマックス2020」は日本で2013年発売以来、これまでに安全性が懸念されるような有害事象の報告はない。
届出食品と類似する製品Bは、当製品に含まれる機能性関与成分と同じ原料「ルテマックス2020」を使用し、1日あたりルテイン20mg、ゼアキサンチン4mg(毎バッチごとの分析で4.08mg以上含有を確認済み)の配合量で2016年4月から2年間で2,800万食の販売実績があるが、この間、特に問題となる健康被害報告はない。また、製品Bは当製品と同じソフトカプセル形状で、消化、吸収がほぼ同じこと、当製品は単味製剤のため他の配合成分の影響がないこと、等届出食品と類似する食品である3つの要件すべてを満たしていることを確認していることから安全面で問題ないと考えられる。

過剰摂取については、63rd JECFA(2004)で体重1kgあたりルテイン2mg、ゼアキサンチン2mgまで摂取しても安全が確認されている。
以上の観点から、ルテイン及びゼアキサンチンに関しては安全性について評価できている。
【摂取する上での注意事項】
●過剰に摂取することは避け、1日の目安量を守ってください。
●アレルギー体質の方、妊娠・授乳中の方は、医師または薬剤師に相談してください。
●体調により、まれに体に合わない場合があります。その際はただちにご使用を中止してください。
●粒の色が多少異なる場合がありますが、品質に問題はありません。
●乳幼児の手の届かないところに保管してください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本商品を製造委託している工場は、国内GMP及び米国GMP認定工場であり、さらに食品安全の管理システムISO22000の認証も
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

標題
ルテイン、ゼアキサンチンの摂取による黄斑色素量の維持および視覚改善の機能性に関する研究レビュー

目的
ルテイン、ゼアキサンチンの視覚改善に対する機能性を調べるためことを目的として研究レビューを行った。

背景
健康な人を対象としたルテイン、ゼアキサンチンの視覚改善に対する機能性を評価した総合的な研究は報告されていないため、研究レビューを行った。

レビュー対象とした研究の特性
日本語文献データベースと英語文献データベースで検索式と除外基準を立案し検索した(2017年12月25日)。その結果、5件の質の高い臨床研究に関する論文が採択された。

主な結果
眼の黄斑色素量について、ルテイン、ゼアキサンチンの摂取による増加、維持する働きあり眼の保護に役立つことが認められた。また1日当たりルテイン19.2mg以上、ゼアキサンチン4.08mg以上の継続摂取で、コントラスト感度(はっきりした輪郭をもたず、濃淡の差が少ない模様を識別する視機能)の改善、グレア感度(まぶしさから回復する視機能)の改善による視機能に役立ち、睡眠の質、眼の疲労感に役立つ機能があることが示された。以上の結果から、ルテイン、ゼアキサンチンは、眼の黄斑色素量を増加、維持する働きがあり、コントラスト感度(はっきりした輪郭をもたず、濃淡の差が少ない模様を識別する視機能)やグレア回復(まぶしさから回復する視機能)の改善、睡眠の質、眼の疲労感の軽減に役立つ機能があると考えられた。

科学的根拠の質
臨床試験登録システム「UMIN-CTR」の活用が進んでいないこと、研究者への製造メーカーからの資金提供などは確認できないため、否定的な結果が報告されていない、または試験デザインが偏っている可能性がある。しかしながら、採用したすべての論文は専門家の審査を受けていることから信頼性は高いと考えられる。

(構造化抄録)
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機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

2019年6月1日土曜日

はじめのグルコサミン(株式会社リフレ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社リフレが消費者庁に届出た機能性表示食品【・はじめのグルコサミン】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



【届出番号】
E12
【届出日】
2019/04/09
【届出者名】
株式会社リフレ

過去の届出一覧(外部サイト)
株式会社リフレ
楽天市場
株式会社リフレの商品一覧
【商品名】
・はじめのグルコサミン
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
グルコサミン塩酸塩
楽天市場
グルコサミン塩酸塩を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはグルコサミン塩酸塩が含まれています。
グルコサミン塩酸塩は、膝の曲げ伸ばしを滑らかにし、膝を動かす際の不快な違和感を和らげる報告があります。膝関節の動きに悩みのある方に適しています。
【想定する主な対象者】
膝関節の動きに悩みのある健常成人
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該商品『はじめのグルコサミン』は、ハードカプセルに機能性関与成分グルコサミン塩酸塩を1500mg(300mg×1日目安5粒)充填した商品であり、水又はお湯で摂取する。摂取集団は全国の20歳~80歳の健常人が中心であり、2008年4月から2018年12月まで351,884袋の販売実績がある。また、当該製品の前身『ピュアグルコサミン』(グルコサミン塩酸塩500㎎×3粒/日のハードカプセル)においても同様の摂取集団、摂取方法にて2005~2008年の間に、130,000袋の食実績がある。そのいずれにも重篤な健康被害報告はない。

本届出品の機能性関与成分グルコサミン塩酸塩は、医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質に区分され、既存添加物としての使用されており、一般的にグリコサミノグリカンの形で魚肉食品の成分としても含まれるため、日本に限らず諸外国でも幅広く食されている。エビ・カニ由来の原料を使用しており、原料としては1998年以降から健康食品に配合されて国内で流通している一般的な素材である。

また、データベース、及び文献検索をしたところ、塩酸グルコサミン(グルコサミン塩酸塩)を5年間、安全に摂取できた(国立健康・栄養研究所素材情報データベース)。経口摂取の副作用としては、軽い胃腸症状(鼓腸、ガス、さしこみなど)が報告されている。また、腎毒性の報告もあるが、長期的な投与での腎機能への影響は報告されていない(国立健康・栄養研究所素材情報データベース)。以上の結果より、適切に使用すれば特に安全性に問題は無いと考えられる。

医薬品との相互作用を調査したところ、グルコサミン塩酸塩とクマリン系抗凝固剤(特にワルファリン)の相互作用により、抗凝固作用が増幅され、出血のリスクがあるとの報告や指摘があるが、メカニズムや用量が不明であること、また、「グルコサミン塩酸塩1,500mgとコンドロイチン硫酸1,200mgを1日2回摂取」、「グルコサミン塩酸塩500mg及びコンドロイチン硫酸ナトリウム400mgを含むカプセルを一日6カプセル摂取」などの報告があるが、届出品の1日摂取目安量1,500mgよりも過剰であることなどの事由により、過剰摂取に留意すれば相互作用を起こす可能性は低いと判断する。医薬品を服用している方については、事前に医師、薬剤師に相談する等の注意喚起をすることにより安全性に問題は無いと判断した。
【摂取する上での注意事項】
●原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方は摂取しないでください。
●本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
一般社団法人日本健康食品規格協会よりGMP認証を受け、また一般財団法人日本品質保証機構認証のISO22000を取得している2工場にて、所定の基準に基づき生産・製造及び品質管理を行っている。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題
グルコサミンを摂取した場合、膝関節に影響を及ぼすかの検討
(イ)目的
 健常成人を対象にした臨床試験において、グルコサミンが膝関節の可動域の改善と違和感に関するレビューを行った。
(ウ)背景
グルコサミンの機能性について個々の研究は複数実施されているものの、研究全体をまとめたレビューは未だ十分でありません。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 国内外の科学論文データベースを用いて公表論文を検索、基準に合致する臨床研究内容を報告している3論文(査読付き)を評価対象として選択しました。
(オ)主な結果
・膝の可動域について
 グルコサミン1.5g/日を4週間以上摂取することによる膝の可動域について検証した。グルコサミン1.5g/日を4週間摂取することで、膝の曲げ伸ばしの可動域が拡大していくことが示された。膝の曲げ伸ばしの可動域が拡大することにより、歩行時の膝への負担が軽減され、生活の幅が広がると考えられる。

・膝の違和感の軽減について
 グルコサミン塩酸塩1.5g/日から2.0g/日を4週間以上摂取することで、膝の違和感の軽減について検証した。
グルコサミン塩酸塩1.5g/日摂取するとVAS値は12週間後の評価で、有意差のある結果となった。KOOS評価の内、膝関連の生活の質に関しては、8週間後と12週間後に介入群は対照群に対して有意差が出た。グルコサミン塩酸塩2.0g/日摂取すると
8週間後から有意に動きの改善が見られた。これらのことから、グルコサミン塩酸塩は、8週間以上摂取しないと改善効果が表れにくいと思われ、グルコサミン塩酸塩を1.5g/日、12週間以上摂取すると膝の違和感が軽減されることが示唆される。

・炎症マーカーについて
 グルコサミン塩酸塩1.5g/日12週間以上摂取することで、膝の炎症マーカーの
軽減について検証した。グルコサミン塩酸塩1.5g/日を12週間摂取したが、炎症マーカーにおいて有意な差が見られなかった。これは、健常な成人を対象としたため、炎症マーカーの数値が低く、変動が少なかったと考えられる。

(オ):科学的根拠の質
選択した論文内容の妥当性・信頼性について検討した。試験への参加人数がより大きければ精確度が向上する(真の値により近づく)ものと考察されたが、バイアス(偏たり・偏見)をはじめ科学的根拠の質に重大な影響を及ぼす深刻なリスクや問題は無いと判断した。グルコサミン塩酸塩は日本をはじめ世界各国で評価研究されているが、その多くは変形性膝関節症などの疾病者を対象とした検証が中心となっており、成人健常者を対象とした文献が少数であることが、本研究レビューの限界であり、今後も情報収集を行っていく必要があると考えられる。

以上から、膝関節の動きに悩みのある健常成人がグルコサミン塩酸塩を少なくとも1.5g/日以上で摂取した場合、膝の曲げ伸ばしを滑らかにし、膝を動かす際の不快な違和感を和らげることが結論として導かれる。
(構造化抄録)
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機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

こまめにコツコツ黒豆茶(株式会社伊藤園)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社伊藤園が消費者庁に届出た機能性表示食品【こまめにコツコツ黒豆茶】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
E11
【届出日】
2019/04/09
【届出者名】
株式会社伊藤園

過去の届出一覧(外部サイト)
株式会社伊藤園
楽天市場
株式会社伊藤園の商品一覧
【商品名】
こまめにコツコツ黒豆茶
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
大豆イソフラボン
楽天市場
大豆イソフラボンを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には大豆イソフラボンが含まれます。大豆イソフラボンには骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。本品は丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。
【想定する主な対象者】
丈夫な骨を維持したい日本人中高年女性
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
日本において、大豆は古くから食されてきたものであり、日常生活において一般の大豆食品から摂取する大豆イソフラボンによる健康被害が報告された例はない。大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品として「大豆芽茶」(フジッコ株式会社)が2001年に認可されており(許可番号第337号)、その際にヒトへの安全性試験等により十分な安全性が確認されている。「大豆芽茶」は発売後13年を経過するがその間健康被害の報告もない。また「大豆芽茶」以外にも、大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品が複数許可されている。さらに、本品に使用している大豆胚芽抽出物(大豆イソフラボン含有)はこれまで、サプリメントを初めとする多数の健康食品に使用されているが、特に重大な健康被害の報告はない。食品安全委員会の報告(「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」2006年5月)によれば、多数の既存情報の検討の結果、安全な一日摂取目安量の上限値は70mg~75mg(アグリコンとして)であるとされ、さらに、特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値は30mgであるとされた。したがって、本品の一日摂取目安量(大豆イソフラボン25mg(アグリコン換算))はこの範囲に合致し、安全性には問題ないと考えられる。以上のことから、大豆イソフラボンを機能性関与成分とした本品の安全性は十分に確認されていると考える。
【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進できるものではありません。イソフラボンを含む特定保健用食品等との併用は避け、過剰摂取にご注意ください。大豆アレルギー体質の方は、お飲みにならないでください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
【生産体制】当該製品は国際的な食品の製造・管理方法(FSSC22000)に準じた手順書を作成し、製造しています。原材料の受け入れから製品の出荷に至るまでこの手順書をもとに製造することで、均一で衛生管理の行き届いた製品をお客様にお届けしています。万一、不良品ができた場合には、いつ、どこで発生したのか分かる仕組みになっており、原因を究明できる体制を取っています。また、製造している工場自体も定期的に監査しています。不適格な工場は製造を中止し、基準を満たした場合のみ製造できる仕組みになっています。【製造及び品質管理体制】手順書による製造工程の管理、工場の管理と共に、最終製品は出荷検査を実施しています。規格に適合した製品のみ出荷する仕組みになっており、安全な製品をお客様にお届けしています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア)標題
大豆イソフラボン摂取による骨吸収(破骨細胞の働きによって骨の成分が壊れること)抑制作用について
イ)目的
健常な中高年日本人女性を対象に、大豆イソフラボンの骨吸収抑制作用について文献に基づく総合的な検証を目的とした。
ウ)背景
骨量は男女とも30歳半ばで最大に達し、加齢とともに減少する。骨は常に破骨細胞が古い骨の成分を壊し(骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨を作る(骨形成)という骨代謝を行っている(※)が、女性は閉経後の5~10年間に骨量の急激な減少が起こる。骨吸収には女性ホルモンが大きく関わっており、女性ホルモンの分泌が低下する閉経後女性では骨吸収が亢進する。女性ホルモンに似た作用をもつ大豆イソフラボンが骨吸収を抑制するという文献が報告されているが、被験者を日本人健常者に絞って研究結果を総合的に評価したものはなかった。
エ)レビュー対象とした研究の特性
1947年から2015年に公開された英語及び日本語の文献を対象に、フジッコ株式会社社員2名が独立して2015年3月2日に検索を行った。対象文献は、健常な日本人女性を被験者としていること、用量の明確な大豆イソフラボンを摂取させていること、比較対照として大豆イソフラボンを含まない対照食を摂取させていること、骨吸収マーカーが測定されていることを条件とし、さらに研究デザインは信頼性が高いとされる無作為化コントロール比較試験(RCT)であることを条件とした。結果、10件の文献が抽出された。
オ)主な結果
10件の文献すべてにおいて、大豆イソフラボン摂取(アグリコン換算25mg/日)による骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン(尿中DPD)量の低下、すなわち骨吸収の抑制(骨の維持)が認められた。また有害事象は認められず、安全性に問題がないことが確認された。さらに、統合可能な9報について統計学的にまとめる方法であるメタアナリシスを実施した。その結果、明らかな尿中DPDの低下が認められた。
カ)科学的根拠の質
採用した文献は全て専門家による査読を通過したものであり、研究デザインはRCTである。実験方法及び結果は共通しており、一貫性の高いものである。また出版バイアス(ネガティブな研究は公開されにくいことによる情報の偏り)は検出されなかった。よって、これらの科学的根拠の質は機能性評価に値する。文献収集は、主要なデータベースを用い、公開されている研究はほぼ網羅されたと考えられるが、未発表研究が存在する可能性は否定できず、今後の研究動向を注視していく必要がある。
※日本医師会HPより
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平成30年度一覧
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平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

ウィルキンソンタンサンエクストラグレープフルーツ(アサヒ飲料株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


アサヒ飲料株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ウィルキンソン タンサン エクストラ グレープフルーツ】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


【届出番号】
E10
【届出日】
2019/04/09
【届出者名】
アサヒ飲料株式会社

過去の届出一覧
(外部サイト【機能性表示食品まとめ一覧】)
アサヒ飲料株式会社
楽天市場
アサヒ飲料株式会社の商品一覧
【商品名】
ウィルキンソン タンサン エクストラ グレープフルーツ
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
難消化性デキストリン(食物繊維として)
楽天市場
難消化性デキストリン(食物繊維)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には難消化性デキストリン(食物繊維として)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維として)には、食事の脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
食後の血中中性脂肪が高めの健常成人(未成年、疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
1.食経験
アサヒ飲料株式会社において本品の販売実績はなく、食経験は不十分であると判断しました。
2.既存情報の調査
難消化性デキストリンは、「ナチュラルメディシン・データベース」(一般財団法人日本健康食品・サプリメント情報センター(2015年))にて重篤有害事例は確認されず、「特定保健用食品許可一覧」(消費者庁HP)にて特定保健用食品の関与成分としての十分な実績を確認しました。
3.医薬品との相互作用
難消化性デキストリンにおいて、医薬品との相互作用の情報は確認されず、問題ないと判断しました。
【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。飲みすぎ、あるいは体質・体調により、おなかがゆるくなることがあります。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
○アサヒ飲料株式会社 明石工場:総合衛生管理製造過程及びFSSC22000  ○アサヒビール株式会社 茨城工場:FSSC22000 ○ジャパンフーズ株式会社:総合衛生管理製造過程及びFSSC22000  ○丸善食品工業株式会社 本社工場:総合衛生管理製造過程及びFSSC22000  ○九星飲料工業株式会社 伊都工場:FSSC22000
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題
 難消化性デキストリンを用いた健常成人に対する脂肪の吸収抑制作用に関するシステマティックレビュー(メタアナリシス)
(イ)目的
 健常成人における難消化性デキストリン(食物繊維として)の単回摂取が、プラセボの単回摂取時と比較して、脂肪の吸収を抑制する機能を有するか検証を行いました。
(ウ)背景
 現在、食生活の欧米化や慢性的な運動不足などにより、我が国におけるメタボリックシンドロームをはじめとした生活習慣病の患者数が増加しています。高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は、食生活の改善などによる一次予防が望まれています。さらに近年、脂質異常症の一つとして食後に血中中性脂肪値の高い状態が長時間継続する食後高脂血症が、動脈硬化症や冠動脈疾患の発症を早めるリスク因子であることが明らかとなってきました。そのため、食後血中中性脂肪値の上昇を抑制する食品素材が注目視されており、難消化性デキストリン(食物繊維として)を用い、保健の用途が「食後の血中中性脂肪値の上昇を抑制する」といった表示内容の許可を受けた特定保健用食品は平成31年3月4日時点で32品目あります。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 対象の試験は、国内外の文献検索サイトで検索しました。健常成人(血中中性脂肪値200㎎/dL未満)を対象にしており、試験群として難消化性デキストリン(食物繊維として)を含有した食品(または飲料)を、対照群に有効成分を含まない食品(または飲料)を用いており、評価指標としてAUC0-6hrが確認できる調査を対象としました。AUCは特定保健用食品でも評価指標の一つとして用いられており、摂取した脂肪の吸収の程度を反映していることが知られています9)。また、客観的に評価をするために無作為に試験群を分け、比較を行った臨床試験(RCT)を対象としています。
(オ)主な結果
 9報のRCT論文が抽出されました。統計解析の結果、難消化性デキストリンを単回摂取した介入群は対照群と比較して、血中中性脂肪曲線下面積(AUC0-6hr)の有意な低下が確認されました。また、原データを確認できる論文1報での健常成人(空腹時血中中性脂肪値が150mg/dL未満)のみの追加的解析においても、血中中性脂肪曲線下面積(AUC0-6hr)を有意に低下させることが確認され、健常成人にも適用できると評価しました。
(カ)科学的根拠の質
 バイアスリスクが認められましたが、その影響は統計的に小さいと判断できる程度でした。例数が多く研究間の結果に差がない(不精確性や研究間の異質性がない)ことから、得られた科学的根拠は強いと判断しました。
 ただし、今後の研究によってはシステマティックレビューの結果が変わる可能性があり、加えて、運動療法やその他生活習慣などとの交絡因子の影響も考えられるため、継続的な研究が必要と考えます。
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機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
平成30年度一覧
平成29年度一覧
平成28年度届出
B1-B50 B51-B100 B101-B150 B151-B200 B201-B250 B251-B300 B301-B400 B401-B500 B501-B600 B601-B620
平成27年度届出
A1-A50  A51-A100 A101-A150 A151-A200 A201-A250 A251-A300 A301-A310

乳酸菌ヘルベヨーグルトドリンクタイプ100g(雪印メグミルク株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


雪印メグミルク株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【乳酸菌ヘルベヨーグルト ドリンクタイプ 100g】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



【届出番号】
E9
【届出日】
2019/04/08
【届出者名】
雪印メグミルク株式会社

過去の届出一覧(外部サイト【機能性表示食品まとめ一覧】)
雪印メグミルク株式会社
楽天市場
雪印メグミルク株式会社の商品一覧
【商品名】
乳酸菌ヘルベヨーグルト ドリンクタイプ 100g
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)
楽天市場
L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)が含まれるので、目や鼻の不快感を緩和します。
【想定する主な対象者】
目や鼻に不快感を有している成人男女
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含むチーズは2004年から販売されており、これまでに摂取による健康被害は発生していない。しかしこのチーズはL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)の含有量の規格がなく、当該制度のガイドラインの「類似する食品」に該当しないため、食経験での安全性評価は不十分である。
医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報には乳酸菌全般について「適切に用いれば小児に対しても安全性が示唆されている。」「妊娠中・授乳中は、安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため過剰摂取は避ける。」と記載がある。また欧州では、Lactobacillus helveticusは欧州食品安全機関が公開する、さらに安全性について評価する必要がない微生物リスト(QPSリスト)に掲載されており、一定の安全性が認められている。
血中のハウスダストまたはダニに対する特異的抗体価が陽性であり目や鼻の不快感を有する健常成人100名を対象に、L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含む発酵乳を、1日あたりの当該菌の摂取量が10の9乗(本届出品の一日当たりの摂取目安量当たりの含有量と同量)となる分量で12週間連続摂取させた結果、1人の被験者における左手骨折の発生を除いていずれも軽度であり、担当医師により試験食品に関連する副作用でないと判断された。
また、健常成人10名、血中のハウスダストまたはダニに対する特異的抗体価が陽性であり目や鼻の不快感を有する健常成人10名を対象に、L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含む発酵乳を、1日あたりの当該菌の摂取量が3x10の9乗となる分量で4週間連続摂取させた結果、血液パラメータの一部で摂取前と摂取4週間後との間に有意な変化が観察されたが、平均値は常に最適範囲内に留まっていた。また、尿中パラメータでは摂取前と摂取後で有意な変化は認められなかった。軟便、下痢、胃腸炎等を訴える被験者が6名存在したが、症状は一時的かつ軽度であり担当医師により試験食品に関連する副作用ではないと判断された。
以上より、本届出品における一日当たりの摂取目安量当たりの含有量の3倍量のL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含有する発酵乳を4週間連続摂取した場合でも、安全性に問題ないことが確認された。
【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品の製造は、FSSC 22000認証取得工場である雪印メグミルク株式会社京都工場にて行っており、認証に基づいた製造、品質管理を実施している。
【機能性の評価方法】
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア 標題
"乳酸菌ヘルベヨーグルト ドリンクタイプ 100g"摂取によるハウスダストやダニによる目や鼻の不快感低減作用

イ 目的
目や鼻の不快感症状を有し血中のハウスダストまたはダニ特異的抗体価が陽性である健康成人男女100名にL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含むドリンクヨーグルトを摂取させると、L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)は含まれないが他の成分は同一である発酵乳(プラセボ)を摂取した時と比較して、目や鼻の不快感症状の緩和効果を確認する。

ウ 背景
L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)は、培養細胞や動物を用いた試験において優れた抗アレルギー活性を示すことが明らかにされていた。一方で、食品の機能性評価に相応しい対象者での有用性が明らかにされていなかった。そのために検証が必要と考えた。

エ 方法
目や鼻の不快感症状を有し血中のハウスダストまたはダニ特異的抗体価が陽性である健康な男女成人を対象に二重盲検ランダム化比較試験を行った。介入群はL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を10の9乗 個/100 g 含む当該製品(最終製品)を1日100g、毎日12 週間摂取し、対照群はL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含まず他の成分は同一の発酵乳(プラセボ)を同量、同期間摂取した。目や鼻の不快感症状の緩和効果をアンケートや日誌、アレルギー関連の血中マーカーを測定することで評価した。

オ 主な結果
介入群とプラセボ群にそれぞれ50 名ずつ割り付けたが、中途脱落およびデータ欠損を除く有効解析者数は、介入群48名(男:23、女:25)、プラセボ群46 名(男:21、女:25)であった。当該製品およびプラセボの摂取に起因すると判断される有害事象は認められなかった。
摂取開始8週目で目と鼻の不快感合計スコア(アンケート)の摂取開始時からの変化量がL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含むドリンクヨーグルトを摂取した群(平均変化スコア:-1.6±3.6)でプラセボ群(平均変化スコア:-0.2±3.1)と比較して有意に低下した。また、日誌調査により、くしゃみの回数は、前観察期間から摂取開始9週から12週目の変化量が、プラセボ群(平均回数の変化量:0.04±0.52)と比較してL. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)群(平均回数の変化量:-0.10±0.51)で有意に低下した。一方、L. helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)を含むドリンクヨーグルトの摂取は、アレルギー関連の血中マーカーに影響を与えなかった。

カ 科学的根拠の質
本試験は目や鼻の不快感症状を有し血中のハウスダストまたはダニ特異的抗体価が陽性である健康な男女成人が対象であることから、その他の抗原に対する特異的抗体価陽性者や投薬が必要な集団に対する有効性は検証されていない。
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機能性表示食品は、平成27年度から始まった制度です。
目 次
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平成29年度一覧
平成28年度届出
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平成27年度届出
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