2019年9月15日日曜日

サンキノウおなかのK-1(三生医薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


三生医薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【SUNKINOU(サンキノウ) おなかのK-1(ケイワン)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
三生医薬株式会社
【届出番号】
E280
【届出日】
2019/07/26
【届出者名】
三生医薬株式会社
(8080001008119)
楽天市場
三生医薬株式会社の商品一覧
【商品名】
SUNKINOU(サンキノウ) おなかのK-1(ケイワン)
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)
楽天市場
植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には植物性乳酸菌K-1(L.casei 327)が含まれます。植物性乳酸菌K-1(L.casei 327)には、お通じを改善する機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
便秘気味の健常成人
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
本届出食品は機能性関与成分「植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)」を500億個/日含む食品です。

<既存情報による安全性試験の評価>
①過剰摂取試験
健常成人男女に、植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)5000億個/日を含む食品を4週間摂取させたところ、試験食品に起因する有害事象は確認されませんでした。
②長期摂取試験
健常成人女性に、物性乳酸菌K-1(L. casei 327)1000億個/日を含む食品を12週間摂取させたところ、試験食品に起因する有害事象は確認されませんでした。

以上の通り、本届出食品に含まれる機能性関与成分の10倍量の過剰摂取試験、2倍量での長期摂取試験において安全性に問題がないことが確認されています。また、本届出食品に含まれるその他の原材料は十分な食経験を有する食品や食品添加物であることから、本届出食品も安全な食品であると判断しました。なお、上記の報告における植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)は、本届出食品の機能性関与成分と同一の原料であることから、同等性は問題ありません。
【摂取する上での注意事項】
●本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。●食物アレルギーのある方は、原材料名をご確認の上ご使用をお決めください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場で製造しており、GMPに準拠した製造および品質管理を行っています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)の便通改善作用に関する研究レビュー
【目的】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)の摂取による便通改善作用に関する機能性を検証する目的で実施しました。
【背景】
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)は主に整腸作用が期待され、最近では臨床試験の実施により有効性が確認されるなどその有用性が見出されていますが、便通改善作用に関する研究レビューは確認できませんでした。
【レビュー対象とした研究の特性】
リサーチクエスチョン(以下RQ)及びPICOを以下のように設定し研究レビューを実施しました。
RQ:植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)は、便通を改善させるか?
P:便秘傾向のある健常成人
I:植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)の経口摂取(食品形態は問わない)
C:プラセボの経口摂取(プラセボの配合内容は問わない)
O:便通の改善
上記PICOをもとに検索式と除外基準を設定し、データベースで論文を検索しました。検索により特定された文献は、適格基準により採用文献と除外文献に選別し、採用文献からPICOに対応した項目の情報を抽出しました。また、原著論文であるか、査読誌であるか確認しました。また、インターネットを用いたハンドサーチも行いました。
【主な結果】
最終的に1報を採用し、植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)500億個、2週間の摂取で便通が改善することが確認され、表示しようとする機能性は妥当と判断しました。採用論文は臨床試験が日本で実施されていることより、日本人の外挿性の問題はないと判断しました。
【科学的根拠の質】
全研究のバイアスリスクは「低」、非直接性は「低」、不精確は「低」、非一貫性は「中/疑い」、全体のエビデンスの強さは「高」と判断しました。使用したデータベースが少なく研究の収集が不完全と思われました。本機能性関与成分を使用した便通改善に関する臨床試験は採用された1報のみであることから出版バイアスは低いと判断しました。
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9月14日更新分

もち麦米粒タイプもっちり麦(永倉精麦株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


永倉精麦株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【もち麦米粒タイプもっちり麦】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
永倉精麦株式会社
【届出番号】
E279
【届出日】
2019/07/26
【届出者名】
永倉精麦株式会社
(7080101006007)
楽天市場
永倉精麦株式会社の商品一覧
【商品名】
もち麦米粒タイプもっちり麦
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
大麦β-グルカン
楽天市場
大麦β-グルカンを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には大麦β-グルカンが含まれています。大麦β-グルカンは食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。
【想定する主な対象者】
食後血糖値の上昇が気になる成人健常者
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
1.当該製品【もち麦米粒タイプもっちり麦】は、機能性関与成分、大麦β-グルカンを1日摂取目安量当たり1,055mg配合しています。摂取方法としては白米と一緒に炊飯を行い、加熱して摂取をする、その他加工食品です。
2.日本における大麦(はだか麦を含む。はだか麦は大麦の一種です)の消費量に関する公表資料(食糧庁並びに農林水産省「食料需給表」)によれば、日本では昭和26年には、全国民平均1日当たり大麦で58.6g、大麦β-グルカン約2.4gを麦ごはんより摂取していたことが推定されています。また、法務省行政事業レビューにおける矯正施設の「被収容者生活経費」に係る参考資料(法務省矯正局)によると、成人(男女)の1日当たりの大麦の給与量は96~150gと報告されています。精麦の重量が炊飯時の吸水等により2倍に増加するとして、1日当たり48~75gの精麦を喫食していることになります。これを機能性成分の大麦β-グルカン摂取量に置き換えると1日当たり2.0~3.1gの喫食経験があることになります。

上記食経験は
①届出をしようとする食品に含まれる機能性関与成分と同じ成分で、同等量含有している食品であること。
②同じ麦ごはんであるので消化・吸収に大きな違いが無いこと。
③大麦を搗精して炊飯するだけですので、食品中の成分や加工による変質はほぼ考えられないこと。
以上のことにより、「当該食品に類似する食品」に当ると判断します。
また、販売時期は海軍で1883年に兵食改革として麦食を取り入れた記録があることこら、そこから始まったものと考えられ、これまでの精麦製品の販売量は183万トン(1999~2008年累計、資料:農林水産省米麦加工食品生産動態統計調査)になります。
以上より、大麦β-グルカンを1日1,055mg摂取することについての安全性には問題は無いと判断します。
【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取することにより、体調によってはおなかがゆるくなることがあります。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
製造施設において、品質マネジメントシステムISO9001を取得しており適用法令を遵守し、当社における衛生環境管理規定等の各種規定に沿って製品を製造しております。又、静岡県ミニHACCP承認事業において、承認食品名として精麦製品ポーションタイプの承認を受けております。日本農林規格(有機JAS加工食品)認定工場であり製造施設においては薬剤等使用せず製品への安全安心をお客様へお届け出来る様、製造及び品質管理を行っております。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

もち麦米粒タイプもっちり麦に含まれる機能性関与成分「大麦β-グルカン」の食後血糖値の上昇抑制する機能について以下の通り研究レビューを実施した。
【標題】大麦β-グルカンによる食後血糖値の上昇をおだやかにする機能に関する研究レビュー
【目的】健常者において、大麦β-グルカンの単回摂取が食後血糖値に与える影響について明らかにする為の定性的研究レビューを目的とした。
【背景】最近、大麦に含まれる水溶性食物繊維である大麦β-グルカンが各種機能性を有する物質として注目されており、食後血糖値の上昇をおだやかにするとする文献も報告されている。しかし、これらの論文を評価した研究レビューは報告されていない。
【レビュー対象とした研究の特性】3つのデータベースを用いて(PubMed、JDreamⅢは最終検索日:2018年2月13日、医中誌Webは最終検索日:2018年2月14日)、目的に合致した文献を検索した。採用した文献2報は日本語(1報:文献1)、英語(1報:文献2)で記載され、試験デザインは共にRCT試験であり、いずれの文献も対象者は成人健常者であった。
【主な結果】2報のうち1報は日本人を対象とした文献であり、もう1報は英国人を対象とした試験であった。いずれの文献も成人健常者を対象としていた。採用した文献2報(文献1、2)は食後血糖値の上昇をおだやかにする指標である食後血糖値のピーク値と食後血糖の上昇曲線下面積値の2つの値について評価を行ったところ、2報共に両指標において有効性が確認された。効果があった文献2報(文献1、2)の大麦β-グルカンの摂取量は1.055g/日以上であった。群間有意差が認められた摂取量は、文献1では大麦β-グルカンを1.055g/日、文献2では4g及び8g/日であった。文献2において、2g及び6g/日摂取では群間有意差が認められなかったが、対照群と比べて食後血糖値の上昇が抑制されていることから、大麦β-グルカンの効果の一貫性は保たれていると考えられた。したがって、1.055g/日の摂取は食後血糖値の上昇をおだやかにすると結論付けた。
【科学的根拠の質】採用した2報の試験デザインはすべてRCT試験であり、いずれの文献も査読付き文献であることから研究の質は高いと判断した。バイアスリスクに関しては、2報中1報が二重盲検であったが1報が単盲検であった。また、採用文献2報中1報は試験食のランダム記載はあったが、情報が不十分と考えられた。その他バイアスとして利益相反について企業から資金提供があったのが1報、利益相反について記載がなかったのが1報であった。また、2報で企業から試験食の提供がされていた。出版バイアスについては、被験者に1人でも非健常者が含まれる可能性があるもの、大麦β-グルカン以外の成分の関与が否定できないものや変性(低分子化)した大麦β-グルカンで評価している文献を除外したため、採用文献が少なかった事等を考慮し、バイアスリスクは中と評価した。本レビューの限界として、食後血糖値抑制に関する臨床試験は、糖尿病や脂質異常症などの疾病域の方を対象としたものがあり、健常者を対象とした試験に限定するとエビデンスが少なくなる点で本研究レビューの限界があった。
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9月14日更新分

カラダカルピス430(アサヒ飲料株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


アサヒ飲料株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【「カラダカルピス」430】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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【届出番号】
E278
【届出日】
2019/07/26
【届出者名】
アサヒ飲料株式会社
(7010601019092)
楽天市場
アサヒ飲料株式会社の商品一覧
【商品名】
「カラダカルピス」430
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)
楽天市場
乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には独自の乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)が含まれます。乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)には体脂肪を減らす機能があることが報告されており、肥満気味の方に適しています。
【想定する主な対象者】
肥満気味の方
【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
【既存情報による食経験の評価】
機能性関与成分である「乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)(以下10-HOA)」は乳酸菌CP1563株に含まれる成分である。乳酸菌CP1563株を含む飲料の喫食実績はあり、当該飲料においてこれまでに重篤な健康被害は報告されていない。しかしながら当該飲料の10-HOAの含有量は明確でないため、本届出食品の安全性評価としては不十分と考えられたため、安全性試験により評価した。
【安全性試験】
 変異原性試験により、10-HOAの細菌における遺伝子突然変異誘発性を評価したところ、遺伝子突然変異誘発性は認められなかった。また、チャイニーズハムスター肺由来細胞を用いた10-HOAの染色体異常誘発性を評価したところ、誘発性は認められなかった。ラットを用いた反復投与毒性試験において、10-HOA 0(対照)、1.5、15mg/kgを雌雄各10匹のSDラットに1日1回13週間経口投与した結果、各投与群の雄雌ともに被験物質投与に関連した毒性変化は認められず、無毒性量は15mg/kg/dayと判断された。
<臨床試験>
・乳酸菌CP1563株由来の10-HOA 5.71mgあるいは0.73mgを含む飲料200mlを、健常者男女20名(1群10名)に、1日1本、12週間継続摂取する二重盲検並行群間比較試験を行った結果、理学的・血液・尿検査、自覚症状及び医師診察により臨床上問題となる所見は被験食品の両試験群に認められず、乳酸菌CP1563株由来の10-HOA 5.71mg含有食品を12 週間摂取した際の安全性が確認された。
・乳酸菌CP1563株由来の10-HOA 5.71mgあるいは0.73mgを含む飲料200mlを、健常者男女20名(1群10名)に、1日3本、4週間継続摂取する二重盲検並行群間比較試験を行った結果、理学的・血液・尿検査、自覚症状及び医師診察により臨床上問題となる所見は被験食品の両試験群に認められず、10-HOA 17.13mg含有食品を4週間摂取した際の安全性が確認された。
以上より、機能性関与成分である乳酸菌CP1563株由来の10-HOAおよび本品の安全性には問題が無いと評価した。
【摂取する上での注意事項】
多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
〇アサヒ飲料株式会社 群馬工場:総合衛生管理製造過程、FSSC22000に基づき製造 〇アサヒ飲料株式会社 岡山工場:総合衛生管理製造過程、FSSC22000に基づき製造 〇丸善食品工業株式会社 須坂工場:総合衛生管理製造過程、FSSC22000に基づき製造〇九星飲料工業株式会社 伊都工場:FSSC22000に基づき製造
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

標題:乳酸菌CP1563株由来10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)の体脂肪減少に関する研究レビュー
目的:健常な成人における乳酸菌CP1563株由来10-HOAの摂取が、体脂肪低減に有効であるかどうかを明らかにすることを目的とした。
背景:これまでの研究により、乳酸菌CP1563株由来の10-HOAが脂質代謝に関与する分子PPARα (ペルオキシソーム因子活性化受容体)を活性化し、脂質代謝改善作用を示すことをin vitroおよびin vivo試験で見出した。しかし、当該成分について網羅的に調査した研究レビューは確認できなかった。よって、今回研究レビューを実施することした。
レビュー対象とした研究の特性:医中誌及びPubMedでの検索の結果、1論文を採用し、体脂肪に関する検査項目を効果指標として定性的研究レビューを実施した。有効性の判断は、乳酸菌CP1563株由来10-HOAの摂取群とプラセボ群との比較で、統計的有意差(p<0.05)があった場合に有効性ありと判断した。
主な結果:BMIが23以上30未満の健常者200名を対象にしたプラセボ対照二重盲検無作為化比較試験において、乳酸菌CP1563株由来10-HOAを1.44mg配合した飲料を18週間にわたって摂取した。その結果、プラセボに比して有意に内臓脂肪面積と総脂肪面積が減少することが示された。また、メタボリックシンドロームではなく肥満症でもない症例の層別解析でも、乳酸菌CP1563株由来10-HOA摂取群ではプラセボ群と比較して、内臓脂肪面積、総脂肪面積、体重、BMIが有意に低下し、Apo-A1が有意に増加することが示された。
科学的根拠の質:採用文献は、バイアスリスクの評価で中/疑い(-1)が2項目あったが、リサーチクエスチョンに適合した質の高い文献であった。ただし、採用論文が1報と少なく、今後の研究報告により大きく変更される可能性は否定できない。またUMIN-CTRの活用が進んでいないことから、出版バイアスの可能性は否定できない。さらに、研究者に製造企業が含まれているため、エビデンス総体としてのバイアスリスクの可能性は否定できない。
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9月14日更新分

整腸のプロバイオ(雪印ビーンスターク株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


雪印ビーンスターク株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【整腸のプロバイオ】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
雪印ビーンスターク株式会社
【届出番号】
E277
【届出日】
2019/07/26
【届出者名】
雪印ビーンスターク株式会社
(3430001028119)
楽天市場
雪印ビーンスターク株式会社の商品一覧
【商品名】
整腸のプロバイオ
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ビフィズス菌BB-12(B.lactis)
楽天市場
ビフィズス菌BB-12(B.lactis)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはビフィズス菌BB-12(B.lactis)が含まれます。ビフィズス菌BB-12(B.lactis)は、生きて腸まで届いて腸内環境を改善し、お通じを改善する機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
腸内環境を良くしたい方、便通を改善したい方、おなかの調子をすっきり整えたい方
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
機能性関与成分であるビフィズス菌,BB-12 (B.lactis)(Bifidobacterium lactis, BB-12)(以下、当該成分)は、1985年からデンマークにて発酵乳に利用され、1987年から同国にて健康補助食品に利用され、喫食実績があります。国内では、2000年に当該成分を関与成分とした特定保健用食品が初めて許可を取得し、以降、9億から40億個以上含有している食品10品が許可されています。

当該成分の供給元である企業(以下、同企業)によると、当該成分による重篤な健康被害の報告がないことが確認されています。

健康被害に関する情報をさらに収集するため、既存情報による確認を行いました。

<既存情報による確認>
当該成分を含むビフィズス菌について、公的データベースに以下の記載がありました。
・適切に用いれば経口摂取で安全性が示唆されている。9か月間までは安全と思われる。
・副作用はとくに知られていないが、小児においては下痢が起こることがある。
・医薬品としての副作用:承認時の臨床試験及び再評価により報告された症例637例中、副作用報告されたものは腹部膨満感の2例(0.3%)であった。
・医薬品としての重大な副作用:製剤に使用されている牛乳成分がアナフィラキシー様症状(頻度不明)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には中止し適切な処置を行う。
・医薬品としてのその他の副作用 消化器:腹部膨満感(0.1~5%未満)が現れることがある。

さらに、安全性試験について公的データベースの確認を行いました。
健常者および乳児を対象に1日1,000億個摂取した研究論文が3報発表されており、当該成分を起因とする重篤な健康被害の報告はされていませんでした。

以上のことから、届出製品による健康被害の問題はないと考えられます。
【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日当たりの摂取目安量をお守りください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
製造者:ビオファーマ社(イタリア) GMP取得(イタリア)包装:太陽エフ・ディ株式会社(国内) 健康食品GMP取得
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題:機能性関与成分ビフィズス菌BB-12(B.lactis)(Bifidobacterium animalis subsp. lactis)による整腸作用の機能性に関する研究レビュー

(イ)目的:「健常成人が、ビフィズス菌BB-12(B.lactis)(以下BB-12)を含む食品を摂取すると、BB-12を含まないプラセボ食品を摂取した人と比較して、腸内環境および便通が改善するか」を検証するために研究レビューを実施した。

(ウ)背景:ビフィズス菌は、ヒトの腸内環境の改善に深く関与する事が報告されており、プロバイオティクスとして添加した食品も多く販売されている。BB-12は耐酸性が高く、ヨーグルト中でも細菌数を保つことが報告されていることから、本菌株についても腸内環境および便通改善効果があるか検証した。

(エ)レビューを対象とした研究の特性:日本語・外国語それぞれの論文の検索を行い、期間はデータベースごとに公開されている最初の時点から最終検索日(2016年2月1日~2016年3月30日)までに公表されたものとした。BB-12含有食品を摂取した後の排便回数、便の性状の変化と糞便菌叢の変化を評価した比較試験を収集し、最終的に日本語論文4報について評価を行った。

(オ)主な結果:日本語の論文4報はいずれも日本人対象、試験食はBB-12添加ヨーグルトであった。BB-12の摂取量は一日当たり9億~52億個であった。排便回数は4報中2報において対照群と比較し有意に増加していた。排便日数は1報で有意に増加していた。便の形状解析は4報中1報で形状の有意な改善が認められた。さらに糞便菌叢解析が行われ、3報においてビフィズス菌数、2報において占有率が有意に増加していた。また悪玉菌(Clostridium)は4報中1報で有意に減少していた。

(カ)科学的根拠の質:健常成人がビフィズス菌BB-12を一日当たり9億~52億個摂取することは、腸内のビフィズス菌を増やし便通を改善する効果を持つと考えられた。なお、限界としては英語と日本語のみで検索を行ったこと、funnel plotによる出版バイアスの考察が行えなかったことがある。
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9月14日更新分

マイHMBパウダー(兼松ケミカル株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


兼松ケミカル株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【myHMB(マイエイチエムビー)パウダー】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
兼松ケミカル株式会社
【届出番号】
E276
【届出日】
2019/07/26
【届出者名】
兼松ケミカル株式会社
(5010001040329)
楽天市場
兼松ケミカル株式会社の商品一覧
【商品名】
myHMB(マイエイチエムビー)パウダー
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)
楽天市場
カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはカルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)が含まれます。カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)には、運動と併用する事により、健康で自立した生活を続けるために欠かせない筋肉量や筋力の低下を抑制または維持するのに役立つ機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
スポーツ選手やトレーニングされた者を除いた健康なシニア層
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
届出製品の機能性関与成分はカルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)<以下HMBカルシウムと略>である。HMBカルシウムは日本では2009年の食薬区分改定時以来食品分野での利用が認められている。
当該成分については届出製品と同等度もしくはそれ以上の含有量として調製されたカプセル、錠剤等の一般的な食品の形態として2010年10月以来国内一般市場に流通しているが、これまでのところ健康被害等の報告は特段に見当たらない。
また届出製品と同一バルク原料は届出者である兼松ケミカル株式会社にて2014年4月から2019年1月までの4年10ヶ月の間に総計7,500kg(延べ360万食以上)販売してきたが2019年1月31日時点において重大・重篤な健康被害は報告されていない。


当該成分が食品成分のひとつとして経口的に提供される場合、加工工程や共存物質によりその消化・吸収過程に特別な影響を及ぼす条件があることについては特に知られていない。届出製品はこれらの点に鑑みて従来一般市場に流通している製品との比較において消化・吸収過程に大きな違いはなく、また加工工程による影響等により当該機能性関与成分が変質を伴うものではないものと考えられる。以上により本届出成分については安全性の観点から十分な喫食実績が存在するものと判断した。
【摂取する上での注意事項】
・本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
・本品にはカルシウムが含まれます。カルシウムの過剰摂取にならないように注意してください。
・水またはぬるま湯に溶かした際、ダマができることがありますが、品質には問題ありません。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
製造場所であるTSI社の江陰製薬工場 では、cGMP、GRAS(self-affirmed)、NSF を取得しており、またHMBカルシウムメーカーとして唯一、国家食品薬品監督管理総局(CFDA)の製造認可を取得しております。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】
最終製品myHMB(マイエイチエムビー)パウダーに含有される機能性関与成分カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)の筋肉量や筋力への影響に関する研究レビュー

【目的】
健康な成人者にHMBカルシウムを摂取させると、HMBカルシウムを摂取しない場合またはHMBカルシウムの摂取前に比べて筋肉量や筋力の低下が抑制または維持されるかを目的とした。

【背景】
3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)<以下HMBと略>は必須アミノ酸であるロイシンの代謝産物で、ロイシン摂取によって体内で生成される成分であり、筋たんぱく質の合成促進や分解抑制因子として知られている。ロイシンの食事からの日常的摂取量は少なく、HMBカルシウムを摂取することによって、体内でHMBとして吸収され、筋肉量や筋力の低下が抑制または維持されることが知られている。HMBカルシウム摂取による筋肉量や筋力への影響を網羅的に調査した研究レビューは少ない。

【レビューを対象とした研究の特性】
2019年2月26日に4つの論文検索データベースで1946-2019年の筋肉量や筋力への影響に関する論文を抽出し、内容を精査してRCT論文5報を評価した。研究レビューでは利益相反はなかった。

【主な結果】
HMBカルシウムの摂取と運動を併用する事により、健康で自立した生活を続けるために欠かせない筋肉量や筋力の低下を抑制または維持するのに役立つことが示唆されました。なお、評価対象とした文献におけるHMBカルシウムの最小有効摂取量は1.5g/日であった。また、HMBカルシウムの摂取との関連が疑われる重篤な有害事象は報告されなかった。

【科学的根拠の質】
5報の採用論文は全てRCTであり、HMBカルシウム摂取による筋肉量、筋力の低下の抑制または維持に対して一貫性を持ちながら肯定的な効果を示した。今回のレビューでは外国人を対象としている点で限界を認めるが、実施国はいずれも日本と生活水準の変わらない国で行われた研究であること、筋肉の構造は人種間において差がないことから日本人への外挿性については問題ないと考えられる。さらに、採用論文における機能性関与成分HMBカルシウムと本最終製品に含まれるHMBカルシウムの同等性については、同等であると考えられ、本研究レビューの結果は本最終製品へ適用可能であると考えられる。
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9月14日更新分