2021年5月29日土曜日

【G45】株式会社マルヤナギ小倉屋:スープで食べるもち麦 和だしカレーの効果とエビデンス

株式会社マルヤナギ小倉屋の機能性表示食品,スープで食べるもち麦 和だしカレーのエビデンス(科学的根拠)

株式会社マルヤナギ小倉屋が消費者庁に届出た機能性表示食品【スープで食べるもち麦 和だしカレー】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社マルヤナギ小倉屋(株式会社小倉屋柳本)

【届出番号】
G45

【届出日】
2021/04/14

【届出者名】
株式会社マルヤナギ小倉屋
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
スープで食べるもち麦 和だしカレー

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
大麦β-グルカン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には大麦β-グルカンが含まれます。大麦β-グルカンには食後血糖値の上昇を抑える機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
血糖値が気になる方で疾病に罹患していない成人

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品の安全性は
①大麦
②当該食品と類似する食品
の喫食実績で評価しました

①大麦
1 我が国における大麦の消費量に関する公表資料(食糧庁並びに農林水産省「食料需給表」)によれば、
昭和26年度 1人1日当たり  58.6g
昭和35年度 1人1日当たり  22.2g
平成24年度 1人1日当たり  0.6g
の喫食経験があります。
2 大麦中のβ-グルカン含有量については、平成26年12月に全国精麦工業協同組合連合会が行った第三者機関による分析の結果、平均4.1%であり、昭和26年当時、全国民平均1日当たり約2.4gの大麦β-グルカンを摂取していたことが推定されます。
3 法務省行政事業レビューにおける矯正施設の「被収容者生活経費」に係る参考資料(法務省矯正局)によると、成人及び少年の1日当たりの大麦の給与量は105~150gと報告されています。吸水の影響を鑑み、大麦β-グルカン摂取量に置き換えると1日当たり2.2~3.1gの喫食経験があることになります。

② 当該食品と類似する食品
 現在、当社では蒸した大麦70gと粉末スープがセットになった商品(以降70g品と略す)を2019年8月より販売しております。
70g品は本品と同じ原料・製法で製造しているため、大麦β-グルカンが本品と同量含まれており、その消化・吸収過程に違いはなく、食品中の成分や加工工程による影響での変質はないと判断できるため、ガイドラインに示される「類似する食品」に該当する者です。
70g品の喫食実績を以下に記します。
摂取集団:日本全国で幅広い年齢層の男女に対して現在も販売しております。
摂取形状:一般加工食品(蒸した大麦と粉末スープ)
摂取方法:スープとして摂取。大麦は具材としてそのまま召し上がっていただく
摂取頻度:1日1食で1袋
販売期間:本商品は2019年8月に販売を開始し、現在も販売を継続しております。
販売量 :2019年8月から2021年3月までに約66万p販売しております
健康被害情報:現在までに健康被害の報告は受けておりません。

医薬品との相互作用に関しまして、安全性評価シートに記載しております参考文献等を調査した結果、問題ないと判断いたしました。

したがって、本品に関しまして、安全性に問題はないと判断しております。

【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することにより、体調によってはお腹がゆるくなることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
社工場においては2018年にFSSC22000を取得しており、その基準に従って管理を行っております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
標題:大麦β-グルカンに食後血糖値の上昇を抑制する機能があることのシステマティックレビュー

目的: 
P:健常な成人が
I:大麦β-グルカンを摂取することで
C:対照食品摂取時と比較して
O:食後血糖値の上昇が抑制されるか
を目的とした。

背景:
大麦に含まれる食物繊維素材である大麦β-グルカンは、欧州や米国などで血糖値の上昇抑制やコレステロールの低下作用が認められている。そこで本成分の食後血糖値に対する効果を既存の文献から定性的に評価した。また日本人での1日当たりの摂取目安量についても検討を行った。

レビュー対象とした研究の特性:
検索日は2020年1月10日で、国内外の文献データベース(PubMed, J-DreamⅢ)から大麦およびβ-グルカンに関する文献の検索を行った。抽出した論文に関して、上記PICOに沿って適格基準に合致するかを判定し、また『機能性評価調査報告書』(公益財団法人日本健康・栄養食品協会)に引用されている諸外国の情報も参考とした。その結果、健常な成人を対象に臨床試験を行ったレビューで8報を採用してレビューを行った。

主な結果:
調査対象とした論文に関して、採用した文献8報を評価した結果、いずれについても対照群と比較して食後血糖値の上昇が低下傾向あるいは有意に低下しており、大麦β-グルカン摂取による肯定的な結果があると判断した。最も有効摂取量が少なかったものは、大麦β-グルカンとして1日当たり0.8gであった。日本人を対象にした論文の内容も踏まえ、大麦β-グルカンを1食あたり1.055g以上摂取することで、食後血糖値の上昇抑制効果が期待できると結論付けた。

科学的根拠の質:
本レビューの限界として、糖尿病患者などの病者を対象とした報告を除外されたために調査対象機能に関する論文報告数が少ないこと、採用した文献では被験者はいずれも20~50歳が多かったこと、個々の研究や全研究のバイアスリスクが完全に否定できないことが挙げられるが、全体的な科学的根拠の質に問題はないと判断した。

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