2019年8月10日土曜日

コレステ新習慣EX(株式会社GoldenBiotechnologyJapan)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社Golden Biotechnology Japanが消費者庁に届出た機能性表示食品【コレステ新習慣EX(イーエックス)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
株式会社Golden Biotechnology Japan
【届出番号】
E190
【届出日】
2019/06/25
【届出者名】
株式会社Golden Biotechnology Japan
楽天市場
株式会社Golden Biotechnology Japanの商品一覧
【商品名】
コレステ新習慣EX(イーエックス)
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
アントロキノノール
楽天市場
アントロキノノールを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはアントロキノノールが含まれます。アントロキノノールには、LDL(悪玉)コレステロール値を下げる機能が報告されています。本品は、LDL(悪玉)コレステロール値が高めの方に適した食品です。
【想定する主な対象者】
LDL(悪玉)コレステロール値が高めの健常成人男女
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
本品の原材料であるベニクスノキタケ(学名:Antrodia camphorata、アントロディア カンフォラタ)は、台湾に古来から生息するクスノキに寄生する紅色のキノコであり、このキノコは、台湾の人々に古くから食されていました。
本品は、このベニクスノキタケから機能性関与成分のアントロキノノールを抽出して錠剤化したサプリメントで、本品と同一の製品は、2017年10月から、日本および台湾で、15ヶ月間、1万食以上の販売、喫食実績があり、その間、重大・重篤な健康被害は発生しておらず、本品の安全性に問題はないと判断しました。
 また、医薬品との相互作用に関して調査しましたが、有害となる事象はありませんでした。
 また、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」にアントロキノノールの記載はなく、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」にアントロキノノールの由来である「アントロディア カンフォラタ(ベニクスノキタケ)」が記載されていますので、ベニクスノキタケを原料とする本品の機能性関与成分「アントロキノノール」は、医薬品成分ではないと考えます。
 さらに、東京都福祉保健局 健康安全部薬務課に確認したところ「アントロキノノールは、医薬品成分に該当するとは言えない」との回答を得ました。
【摂取する上での注意事項】
一日摂取目安量を守ってください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品を製造する工場は、健康食品のGMP認定工場です。また、厳重な品質検査により、高品質な製品の安定供給を実現するとともに、原材料調査から製品出荷、出荷後の製品クレームへの対応までのプロセスを充実させています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア.標題
 アントロキノノール含有食品のLDLコレステロールの低下作用に関する研究レビュー
イ.目的
 アントロキノノールの摂取が、LDLコレステロールを低下させる機能があるか検証することを目的としました。
ウ.背景
 台湾固有のキノコであるベニクスノキタケ由来のアントロキノノールは、in vitro試験で、LDLコレステロールの低減作用があることがと示唆されていましたが、質の高いヒト臨床試験を対象とした研究レビューが行われていませんでした。
エ.レビュー対象とした研究の特性
 2017年12月5日に、日本語と英語の文献データベースで、LDLコレステロールが高め(120~159 mg/dL以下)の成人男女を対象に、アントロキノノールの摂取がLDLコレステロールに与える影響を評価した文献を検索した。
オ.主な結果
  検索の結果、査読付きRCT論文1報が採用されました。採用文献では、LDLコレステロールが高めの者(LDLコレステロールが120~159 mg/dL以下の日本人)が、一日当たり0.68mg/日のアントロキノノールを摂取した場合、プラセボに対してLDLコレステロールを低下させることが示されました。また、LDLコレステロールが120~139mg/dLの健常域の者での層別解析でもLDLコレステロールを低下させることが示されました。
カ.科学的根拠の質
  採用した論文は、無作為化プラセボ対照ダブルブラインド方式で行われ、査読付き論文として発表されているため、比較的バイアスが低い、質の高い内容と言えます。また、被験者は、すべて日本人であったので、本品を日本人が同様に摂取した場合、同様の機能性がある科学的根拠になりうると判断します。しかしながら、採用論文が1報であること、対象とした被験者数が少ないこと、出版バイアスの可能性などの限界があるため、今後のさらなる研究が望まれます。
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8月10日更新分

健温計画(三生医薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


三生医薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【健温計画】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
三生医薬株式会社
【届出番号】
E189
【届出日】
2019/06/24
【届出者名】
三生医薬株式会社
楽天市場
三生医薬株式会社の商品一覧
【商品名】
健温計画
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
モノグルコシルヘスペリジン
楽天市場
モノグルコシルヘスペリジンを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。モノグルコシルヘスペリジンには冬期や冷房など気温が低い時に血流(末梢血流)を維持して、体温(末梢体温)を保つ機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
健常成人
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該製品は、機能性関与成分としてモノグルコシルヘスペリジンを含有します。モノグルコシルヘスペリジンを関与成分とする特定保健用食品として、2018年5月時点で粉末清涼飲料、清涼飲料水、炭酸飲料、しょうゆ加工品の形態で12品目許可されており、複数の特定保健用食品において食品安全委員会にて安全性の評価がおこなわれ、安全性に問題がないと判断されています。当該製品のモノグルコシルヘスペリジン一日摂取目安量178 mgは、特定保健用食品の関与成分の一日摂取目安量340 mgの約半量であることから、安全性に問題ないと考えられます。またモノグルコシルヘスペリジンは2次データベースにおいても、重篤な健康被害は認められておりません。
当該製品の機能性関与成分モノグルコシルヘスペリジンは、販売実績のある特定保健用食品の関与成分と同じ製造販売元(株式会社林原)のものを使用しており、定性的に同一です。
以上のことより、当該製品は十分な安全性が確認できると考えています。
【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。食物アレルギーのある方は、原材料名をご確認の上ご使用をお決めください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品の製造は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場で、バルク製造から充填包装工程を一貫して行っており、その基準に準拠した製造及び品質管理を行っている。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題
モノグルコシルヘスペリジンの血流改善および皮膚温度改善機能について
(イ)目的
本研究レビューは、健康な方がモノグルコシルヘスペリジンを経口摂取することにより、プラセボ(効果がないと考えられる疑似食品)の経口摂取と比較して「皮膚血流量が改善するか」または「皮膚温度が改善するか」を検証することを目的として行いました。
(ウ)背景
ヘスペリジンは、温州みかんやオレンジなどの柑橘類に多く含まれるポリフェノールの一種です。モノグルコシルヘスペリジンはヘスペリジンの水溶性と吸収性を高めたものであり、手足など末梢部分の血流改善効果や、体温維持効果が報告されています。今回はこれらの効果について総合的に調査しました。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
2018年8月20日に、それまでに公表された日本語の文献と英語の文献を調査しました。健常人を対象にした試験で、モノグルコシルヘスペリジンとプラセボ摂取の比較により皮膚血流量と皮膚温度について評価した臨床研究を選抜しました。選抜された文献について、総合的に機能性の根拠となるか検証しました。結果、2件の文献を採用しました。
(オ)主な結果
採用文献から、モノグルコシルヘスペリジン178~340 mg/日の摂取は、寒冷条件において皮膚血流量および皮膚温度を改善することが明らかになりました。具体的には、寒冷負荷試験により15℃の冷水で手を冷やした後に末梢血流量、末梢体温が回復する効果が認められました。また、60℃の飲料摂取後にやや肌寒く感じる部屋(22℃)に滞在した時の末梢の血流量低下および体温低下を遅延する効果も認められました。
(カ)科学的根拠の質
採用文献は健常な女性を対象としていました。幅広い年齢層の男女対象の試験も今後必要ですが、これまでに性差・年齢による効果の違いは報告がないため、当該製品が想定する主な対象者である健康な成人にも、研究レビューと同様の効果が期待されます。採用文献が2件であることから定性的なレビューとなり、各種バイアス(サンプリング、パブリケーション)の可能性は否定できませんが、評価の指標である皮膚血流量と皮膚温度は主観の入らないレーザー血流量計及びサーモグラフィーによる評価であり、結果に影響はないと判断しました。また、評価した文献は信頼性の高いRCT試験であるため、科学的根拠の質は機能性の評価に値すると考えられます。
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8月10日更新分

キレートレモンスパークリングクエン酸3000(ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【キレートレモンスパークリングクエン酸3000】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
【届出番号】
E188
【届出日】
2019/06/24
【届出者名】
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
楽天市場
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の商品一覧
【商品名】
キレートレモンスパークリングクエン酸3000
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
クエン酸
楽天市場
クエン酸を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはクエン酸が含まれます。クエン酸は継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています。
【想定する主な対象者】
健常な日本人で、疲労感を感じている方。
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
本届出製品は機能性関与成分としてクエン酸(3000mg)を含有した飲料形状の加工食品である。

【クエン酸の安全性について】
クエン酸は柑橘類などに多く含まれている有機酸の一種で、レモン果汁には約6%程度含まれている。クエン酸は指定添加物として広く加工食品に用いられており、国際的にも一日の許容摂取量(ADI)が制限されていない成分である。
クエン酸を3000mg以上含む食品も、これまでに多く販売されているが、明確にクエン酸の摂取が原因とされる健康被害情報の報告は見あたらない。
本届出製品とほぼ同じ配合でクエン酸を3000mg以上含む飲料製品で、これまでに9年程度で約1億8960万本の販売実績があり、健康被害等のお問合せもこれまでにないことから、本届出製品においてクエン酸に関する安全性は問題ないと評価した。
【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本製品を製造している工場では工場毎に以下の認証を取得し、衛生管理や規格外製品の流通防止に向けた体制を構築している。ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 群馬工場 総合衛生管理製造過程 <0217第1号> FSSC22000<JUSE-FC-034>丸善食品工業株式会社須坂工場 総合衛生管理製造過程 <厚生労働省発関厚0919第1号> ISO22000<JP13/030106> FSSC22000<JP13/030106>株式会社えひめ飲料茨城工場 FSSC22000<JP15/030317>神奈川柑橘果工株式会社 FSSC22000 第二工場・第四工場<C2018-02357-T>
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【クエン酸の機能性に関する科学的根拠】
【標題】 クエン酸摂取による疲労感の軽減に関するシステマティックレビュー
【目的と背景】 クエン酸は柑橘類に多く含まれ、様々な飲食品で利用されている成分であり、本届出ではクエン酸の摂取が「疲労感」の軽減に対して有効であるかどうかを検証する目的でレビューを実施した。
【レビュー対象とした研究の特性】 2019年1月16日、18日、28日にUMIN-CTR 、J-DreamⅢ、PubMedの3つのデータベースを用いて検索を行った。疲労感を感じている健康な方を研究対象とした無作為化対照試験(クエン酸を含む食品を摂取する人とクエン酸を含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は4報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に大きな問題となるものはなかった。
【主な結果】評価対象とした4報のうち3報ではクエン酸を2700mg摂取する試験食品で、残りの1報ではクエン酸を1000㎎単回摂取する試験食品で試験が実施されていた。疲労感はVAS(Visual Analogue Scale)検査の方法で評価されており、4報中3報で効果ありの結果であった。効果なしの判定となった1報も、疲労感軽減の傾向が確認されており、全体として肯定的な結果であった。いずれの文献も日本人を対象とした試験が実施されており、2700㎎以上のクエン酸の摂取による日常生活および運動後の疲労感の軽減効果は、科学的根拠があると判断した。
【科学的根拠の質】 評価対象とした論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。これらの問題点は残るものの、すべての論文で日本人を含む被験者で、かつ本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は科学的根拠として問題のないものであった。研究の限界として、本レビューは評価対象が4報と少ないことから論文数の増加やVAS検査以外の評価指標によるエビデンスの蓄積など、今後の研究の進展を期待したい。
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8月10日更新分

スペフル(常盤薬品工業株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


常盤薬品工業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【speflu(スペフル)】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
常盤薬品工業株式会社
【届出番号】
E187
【届出日】
2019/06/24
【届出者名】
常盤薬品工業株式会社
楽天市場
常盤薬品工業株式会社の商品一覧
【商品名】
speflu(スペフル)
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
米由来グルコシルセラミド
楽天市場
米由来グルコシルセラミドを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には米由来グルコシルセラミドが含まれます。米由来グルコシルセラミドは、肌の水分を逃しにくくする機能があることが報告されています。肌の乾燥が気になる方に適した食品です。
【想定する主な対象者】
健康な成人男女であり、肌の乾燥が気になる方
【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
1.食経験
①グルコシルセラミドは、米、とうもろこし、こんにゃく、小麦、大豆、舞茸などの様々な植物や食品素材に含まれていることが報告されています。
②本届出商品の機能性関与成分である米由来グルコシルセラミドを含む食品原料である「米胚芽抽出物」は、これまでに種々の食品(ソフトカプセル、美容ドリンクなど)に加工されて、2000年からの販売実績があります。これまでに健康被害等の報告はありませんが、喫食実績としての量、規模、期間等の情報としては十分とは言えないことから、既存情報調査や安全性試験を実施しています。

2.既存情報
米由来グルコシルセラミドの経口摂取における安全性について文献調査を行ったところ、健康な成人男女133名を対象として、米由来グルコシルセラミド1.8 mgを含む食品を12週間摂取した試験で、試験期間中および試験終了4週間後において、因果関係が認められるような有害事象は発生しなかった、との報告がありました。

3.安全性試験
本届出商品の機能性関与成分である米由来グルコシルセラミドを含む食品原料である「米胚芽抽出物」の安全性を以下の内容で評価しました。
(1)急性毒性試験及び亜慢性毒性試験
 動物を用いて急性毒性試験及び亜慢性毒性試験を実施した結果、いずれの試験においても異常は認められませんでした。
(2)遺伝毒性試験
細菌を用いる復帰突然変異試験及びほ乳類培養細胞を用いる染色体異常試験を実施した結果、突然変異誘発性及び染色体異常誘発性は認められませんでした。
(3)ヒト安全性試験
 本品の機能性関与成分「米由来グルコシルセラミド」を含む食品原料である「米胚芽抽出物」の安全性を評価するために、過剰摂取試験(1日摂取目安量の約5倍量相当を4週間継続摂取)を行いました。その結果、試験期間中及び試験終了2週間後において、因果関係が認められるような有害事象は発生しませんでした。

4.医薬品との相互作用
 文献調査を行った結果、本品の機能性関与成分である米由来グルコシルセラミドと医薬品との相互作用に関する報告はありませんでした。

以上より、米由来グルコシルセラミドは、基本的な安全性に懸念はないと考えられた。なお、本品は米由来グルコシルセラミド以外には、安全性に問題ないと考えられるものから構成されるため、適切に摂取する上で安全性に懸念はないと考えられる。
【摂取する上での注意事項】
原材料をご確認の上、食物アレルギーが心配な方は、お召し上がりにならないでください。本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
アダプトゲン製薬株式会社 恵那工場岐阜県HACCP
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

1.標題
米由来グルコシルセラミド摂取の経皮水分蒸散量(皮膚バリア機能)改善に関する評価

2.目的
健常者(皮膚疾患に罹患していない者)において米由来グルコシルセラミド(GlcCer)の経口摂取は、対照群(プラセボ)と比較して皮膚バリア機能を改善するかについて、経皮水分蒸散量(TEWL)を指標として実施されたヒト臨床試験の結果を通して検証・考察しました。

3.背景
  GlcCerは、米、とうもろこし、こんにゃく等をはじめ様々な植物や食品素材に含まれています。中でも米由来GlcCerについては、経口摂取の前後比較で肌への有効性が報告されていますが、それらを網羅的に解析した研究レビューはありません。

4.レビュー対象とした研究の特性
  健康な成人男女について、米由来GlcCerを経口摂取したときに、摂取前後及び対照群との比較によってTEWLが改善するかどうかを評価した研究で、査読付き論文として学術雑誌に掲載されたRCT(ランダム化比較試験)を対象に、英語及び日本語文献検索サイトを用いて2016年2月に検索、評価しました。(対象期間は1926年から検索日まで)
その結果、採用論文は1報でしたが、研究の質の評価を行なったところ、信頼性の高いプラセボ対照RCTであり、研究途上での症例減少、研究実施計画書が事前に登録されていなかったこと等にマイナス要因はあるものの、評価を下げる必要性は低いと判断し、採用論文の研究は質的に高く良好と考えました。

5.主な効果
採用文献の研究では、乾燥などによる肌荒れを自覚しておりTEWLの高い健康な成人男女133名を対象として、GlcCerを含む米胚芽エキスが全身のTEWLを改善するか否かについて、プラセボ対照ランダム化二重遮蔽並行群間比較試験において検討されました。米由来GlcCer摂取群(試験群)の被験者は、GlcCer 1.8 mgを含む米胚芽エキスを配合した粉末顆粒を1日1包(1.5 g)、プラセボ摂取群(対照群)の被験者は、外観、形状、風味において試験品と識別不能な米胚芽エキス未配合の粉末顆粒をそれぞれ12週間摂取しました。 
その結果、試験群では対照群に比較してTEWLの初期値に対する変化量に有意な差が認められました。
これにより、米由来GlcCer(1.8 mg/日)を摂取することで、肌の乾燥が気になる成人健常者のTEWLを改善することが示唆されました。

6.科学的根拠の質
 採用文献は査読付きでエビデンスの質は高いと考えますが、1報と少ないため、今後、より質の高い研究成果が報告されることが望ましいと考えます。

(構造化抄録)
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