2020年9月12日土曜日

毎日ドリプシ血圧が高めの方のギャバ(日本酪農協同株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

日本酪農協同株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品毎日ドリプシ血圧が高めの方のGABAギャバのエビデンス



日本酪農協同株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【毎日ドリプシ血圧が高めの方のGABAギャバ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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日本酪農協同株式会社
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【届出番号】

F319


【届出日】

2020/07/28


【届出者名】

日本酪農協同株式会社
(8120001040678)
楽天市場
日本酪農協同株式会社


【商品名】

毎日ドリプシ血圧が高めの方のGABAギャバ


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれています。
GABAには血圧が高めの方に適した機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
血圧が気になる健常者、血圧が高めの健常者

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該食品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり12.3mg配合した乳酸菌飲料(加工食品)である。GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれているアミノ酸の一種であり、例えばナスやトマトには100gあたりGABAが20~50mg含まれている。また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られており、GABAを配合した特定保健用食品が市販されている。食品安全委員会において、特定保健用食品の食品健康影響評価が審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(一日摂取目安量あたりのGABA配合量10mg~80mg)について、適切に摂取される場合には、安全性について問題がないとの判断がなされている。当該食品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されている。原料メーカーから発売されたGABA配合の錠剤形状食品(2003年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量120mg)をはじめとして、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されているが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。さらに、GABAの安全性に関しての研究報告をデータベースで検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が23報あった。11.5~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、23報すべての研究報告において安全性に問題はなかったことが報告されている。GABAは分子量103の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って、各安全性試験で用いられたGABAと当該製品に含まれるGABAは同等であると言える。このため、安全性試験の結果を当該製品に含まれるGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。なお、理論的に考えられる医薬品との相互作用として、GABAは降圧薬等との併用により、低血圧を起こす可能性があるとされている。このため、降圧薬等を服用している場合は医師、薬剤師に相談するなどの注意が必要であり、パッケージにおいて注意喚起している。
以上のことから、降圧薬等との併用には注意が必要であるが、機能性関与成分GABAを配合した当該食品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
1日の摂取目安量を守ってください。降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本届出製品は、乳製品(乳飲料)で取得した総合衛生管理製造過程(厚生労働省発近厚0515第3号)と同等の管理をしております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】GABAの、血圧が高めの健常者の血圧を低下させる効果について。

【目的】血圧が高めの健常者が長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】適正な血圧の維持は健康の維持増進において重要な取り組みである。血圧低下効果があるとされるGABAの機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2020年3月9日に、2020年3月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、血圧が高めの健常者を研究対象とし、無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)で査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は11報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に大きな問題となるものはなかった。

【主な結果】各論文では血圧低下効果は、収縮期血圧(心臓が収縮した時に指し示す最大血圧)および拡張期血圧(心臓が拡張した時に指し示す最小血圧)の各指標で評価されていた。どちらの指標も、血圧が高めの健常者が12.3mg以上のGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して血圧が高めの人の血圧を下げる有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められると判断された。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は表示しようとする機能性の科学的根拠として問題のないものであった。

スリリン ファイア ビー(株式会社ZERO PLUS)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ZERO PLUSが消費者庁に届出た機能性表示食品SLILIN F b(スリリン ファイア ビー)のエビデンス



株式会社ZERO PLUSが消費者庁に届出た機能性表示食品【SLILIN F b(スリリン ファイア ビー)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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株式会社ZERO PLUS
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【届出番号】

F318


【届出日】

2020/07/28


【届出者名】

株式会社ZERO PLUS
(9290001031420)
楽天市場
株式会社ZERO PLUS


【商品名】

SLILIN F b(スリリン ファイア ビー)


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
楽天市場
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

【表示しようとする機能性】

本品には、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、日常活動時のエネルギー代謝において脂肪を消費しやすくする作用により、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方のおなかの脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
BMI が高め(BMI 24以上30未満)の健康な方(疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出商品での喫食実績は無いため、既存情報による安全性の評価を行いました。既存情報の調査では、機能性関与成分「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」を含むブラックジンジャー抽出物を用いた臨床試験の報告が行われていました。本届出商品と同じ1日摂取目安量であるブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12mg(ブラックジンジャー抽出物150mg)の12週間摂取の試験や、5倍量となるブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン60mg(ブラックジンジャー抽出物750㎎)の4週間摂取の試験において安全性に問題となる事象は報告されていないことから、本届出商品の原材料であるブラックジンジャー抽出物およびブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの安全性は高く、問題はないと考えられました。更に、届出商品に使用されているその他の原材料は、十分な食経験を有する食品及び食品添加物であり、これらの結果から、機能性関与成分ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンおよび本届出商品は安全であり、本製品を適切に摂取する場合、安全性に問題ないと評価しました。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


届出製品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場で製造しており、GMPに準拠した製造および品質管理を行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



ア 標題
「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」摂取による、腹部の脂肪を減らす機能に関する定性的研究レビュー
イ 目的
健康な方に対する「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」摂取の効果を、プラセボとの比較で検証した研究をレビューし、効果の有無を総合的に評価しました。
ウ 背景
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの脂肪に対する影響に関して、培養ヒト細胞を用いたin vitro実験や、マウスを用いた動物実験では、脂肪の分解を促進する作用があるという研究報告があり、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを摂取することで脂肪が減少するものと考えられます。しかし、ヒトを対象に脂肪に対する影響を評価した文献を包括的に整理する研究レビューはありませんでした。今回、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを継続摂取することによる、腹部脂肪を減らす作用について検証を行いました。
エ レビュー対象とした研究の特性
国内外のデータベースを使用して英語及び日本語の文献を検索し、基準に合致した文献1報(ランダム化比較試験)を採用しました。本採用文献の全体解析では、脂質異常・高血糖・高血圧のいずれかに該当する被験者が解析対象に含まれる恐れがあったため、正常範囲の被験者のみを対象としたサブグループ解析の結果を研究レビューの対象としました。本解析の対象者は、20-64歳の、BMIが高め(BMIが24以上30未満)の健康な男女52名を被験者とした試験でした。
※BMIはBody Mass Indexのことで、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出されます。
オ 主な結果
採用文献から、健康な被験者が、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12 mgを含む食品を1日1粒、12週間継続して摂取することで、含まない食品を摂取した場合と比較して、腹部の脂肪面積が有意に減少していることが確認されました。
カ 科学的根拠の質
 評価した文献が1報のため科学的根拠の一貫性は不明であったものの、日本人を対象としたランダム化比較試験であり、予め設定された試験計画に沿って試験が実施されていました。よって、採用文献のブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12mgを継続して摂取することによって、腹部の脂肪を減らす機能が認められたという結果は信頼できる科学的根拠に基づいていると考えられ、届出製品でも同様の機能が期待できると考えられます。

乳酸菌H61トーア(東亜薬品工業株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

東亜薬品工業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品乳酸菌H(エッチ)61トーアのエビデンス




東亜薬品工業株式会社
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【届出番号】

F317


【届出日】

2020/07/28


【届出者名】

東亜薬品工業株式会社
(6011001015220)
楽天市場
東亜薬品工業株式会社


【商品名】

乳酸菌H(エッチ)61トーア


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
乳酸菌Lactococcus lactis H61
楽天市場
乳酸菌Lactococcus lactis H61

【表示しようとする機能性】

本品には乳酸菌Lactococcus lactis H61が含まれます。
乳酸菌Lactococcus lactis H61には肌の潤いを逃がしにくくする機能があることが報告されています。
お肌の潤いが気になる方(ミドル年代以降の女性の方)に適した食品です。

【想定する主な対象者】
お肌の潤いが気になる方(ミドル年代以降の女性の方)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
既存情報による安全性試験の評価
本品の安全性を評価するため、国内外のデータベースを用いて文献の検索を行った。最終的に4報の文献を評価したが、いずれも有害事象は認められなかった。この4報での機能性関与成分の摂取量は、3億個~300億個であり、菌株の同一性は確認されている。また、採用文献の内の1報は、本品と同じ原料供給者によって供給された原料である。これらのことから、既存情報による安全性試験の評価については、問題ないと判断した。

医薬品との相互作用
文献調査を行った結果、医薬品との相互作用に関する報告はなかった。

まとめ
以上より、Lactococcus lactis H61の加熱死菌体の基本的な安全性には懸念はないと考えられる。なお、本品はLactococcus lactis H61の加熱死菌体以外は、十分な食経験を有する原材料から構成される為、適切に摂取する上で安全性に懸念はないと考えられた。

【摂取する上での注意事項】
食物アレルギーのある方は、原材料名をご参照の上お召しあがり下さい。
多量摂取により、より健康が増進するものではありません。
妊娠中の方あるいは妊娠の可能性のある方は医師に相談して下さい。
乳幼児の手の届かない所に置いて下さい。
開封後はお早めにお召しあがり下さい。
8週間以上継続してお召しあがりになることをお勧めします。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


高品質で安心・安全な商品の提供を第一に考え、本品の製造工場では、医薬品で求められるGMP(Good Manufacturing Practice)に則った先進の設備管理で、人の命につながっている医薬品や食品を生産することの意義と責任を忘れずに日々取り組んでおり、強固な品質保証体制を構築している。[製造工場: 東亜薬品工業株式会社 館林工場 ]GMP:昭和43年3月15日館林工場 設立以来継続更新

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



1.標題 
乳酸菌Lactococcus lactis H61の継続摂取による肌のバリア効果に関する評価

2.目的
健常人においてLactococcus lactis H61の加熱死菌体の経口摂取が、プラセボ(偽薬)摂取時と比較して、経皮水分蒸散量を指標とする皮膚バリア機能に及ぼす影響の有無について評価を行うことを目的にした。

3.背景
Lactococcus lactis H61の加熱死菌体は、乳酸菌の一種である。乳酸菌Lactococcus lactis H61摂取による肌における賦活化や機能性の向上が基礎的研究や臨床試験などで示唆されている一方で、そのヒト試験結果の総合的な研究報告はない。

4.レビュー対象とした研究の特性
健常人におけるLactococcus lactis H61の加熱死菌体の経口摂取が経皮水分蒸散量に及ぼす影響に関する研究(日本語、英語を問わず)について、2020年3月4日までを対象としてデータベースの検索を行った。内容を精査した結果、最終的に1報のランダム化プラセボ対照比較試験を選択し、システマティックレビューを実施した。

5.主な結果
この研究における対象者数は104例、摂取期間は8週間、1日当たりの摂取量はLactococcus lactis H61の加熱死菌体として60㎎(3億個)であった。
全例に於ける肌の状態に関する評価では、いずれの項目においても改善の傾向は見られたが、有意な差は認められなかった。40歳以上を対象とするサブ解析において、Lactococcus lactis H61の加熱死菌体投与群では経皮水分蒸散量に有意な低下が認められた。
なお、経皮水分蒸散量とは、肌の角層から揮発する水分量を測定したものである。

6.科学的根拠の質
この研究レビューの限界として次のことが考えられる。
採用文献は信頼性の高いヒト試験であった。出版バイアスについては、採用文献が1報であることから、十分な精査には至らなかった。

(構造化抄録)

腸活・骨貯金タブレットマルトビオン酸Ca(サンエイ糖化株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

サンエイ糖化株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品腸活・骨貯金タブレット マルトビオン酸Caのエビデンス



サンエイ糖化株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【腸活・骨貯金タブレット マルトビオン酸Ca】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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【届出番号】

F316


【届出日】

2020/07/27


【届出者名】

サンエイ糖化株式会社
(7180001094703)
楽天市場
サンエイ糖化株式会社


【商品名】

腸活・骨貯金タブレット マルトビオン酸Ca


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
マルトビオン酸Ca
楽天市場
マルトビオン酸Ca

【表示しようとする機能性】

本品にはマルトビオン酸Caが含まれます。
マルトビオン酸Caには「骨の成分維持」に役立つ機能や、「お通じ」を改善する機能があることが報告されています。
本品は丈夫な骨を維持し、お腹の調子を整えたい中高年女性に適した食品です。

【想定する主な対象者】
丈夫な骨を維持したい中高年女性、お腹の調子を整えたい中高年女性

【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【食経験の評価】
届出商品『腸活・骨貯金タブレット マルトビオン酸Ca』は、でん粉を原料に、アミラーゼ等の酵素糖化とグルコースオキシダーゼによる酵素法を組み合わせ製造された、マルトビオン酸Caを含有したタブレット商品である。当該製品は、1日摂取量目安6粒(6.6 g)中に機能性関与成分のマルトビオン酸Ca2.54 gを含有している。マルトビオン酸Caは喫食実績が乏しいため、安全性試験により評価した。
【安全性試験】
<細菌を用いた復帰突然変異試験>
サルモネラ菌4菌株と大腸菌1菌株を用いて、マルトビオン酸Caの細菌における遺伝子突然変異誘発性を検討した結果、全5菌株において遺伝子突然変異誘発性を有さなかった。
<ラット単回投与毒性試験>
マルトビオン酸Caを雌雄ラット各5匹に14日間、単回強制経口投与したが、いずれのラットにも異常は認められなかった。
<ラット90日間反復投与毒性試験>
マルトビオン酸を主成分とするカルシウム塩(粉あめ)を雌雄各10匹のラットに90日間投与した結果、各投与群の雄雌ともに被験物質投与に関連した毒性変化は認められなかった。
<ヒト過剰摂取試験>
マルトビオン酸を主成分とするカルシウム塩(粉あめ)を1日24 g(マルトビオン酸Caとして16.35g)を健常な日本人成人男女21名(男性11名、女性10名)に4週間継続して摂取させたオープン試験を行った結果、身体測定・理学検査、末梢血液検査、尿検査、自覚症状、医師による内科的検査において、当該製品によると考えられる臨床上問題となる変動・有害事象は認められなかった。
<ヒト長期摂取試験>
マルトビオン酸を主成分とするカルシウム塩(粉あめ)を閉経後の女性34名(2群:1群17名)に1日8g(マルトビオン酸Caとして5.08g)、24週間継続して摂取する二重盲検並行群間比較試験並びに、マルトビオン酸を主成分とする水飴(シロップ)を閉経後の女性34名(2群:1群17名)に1日7g(マルトビオン酸として2.83g)、24週間継続して摂取する二重盲検並行群間比較試験において、身体測定・理学検査、尿検査、末梢血液検査、自覚症状及び医師による内科的検査では、臨床上問題となる変動・有害事象は試験食品の両試験群に認められなかった。
以上より、関与成分であるマルトビオン酸Caおよび本届出製品は摂取目安量を守り適切に摂取する場合、安全性に問題はないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
●乳幼児の手の届かないところに保管してください。
●開封後はお早めにお召し上がりください。
●本品は難消化性の糖質であるため、摂り過ぎ、あるいは体質・体調により、おなかがゆるくなる可能性があります。1日の摂取目安量を守ってください。
●本品は1日摂取目安量あたりカルシウムが180mg程度含まれています。カルシウムの過剰摂取にならないよう注意してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本届出製品を委託している工場は、国内GMP及び米国GMP認定工場であり、さらに食品安全の管理システムISO22000の認証も取得しています。製品バルク製造及び包装製造は適正な製造基準に従って本届出製品を製造しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



≪1-1.標題≫
「マルトビオン酸Ca」の骨吸収抑制作用に関する研究レビュー
≪1-2.目的≫
健常な中高年女性がマルトビオン酸Caの継続的な摂取が、骨吸収抑制作用を示すかを検証することを目的とした。
≪1-3.背景≫
マルトビオン酸はカルシウムなどのミネラル塩の可溶化安定性に優れ、カルシウムの体内吸収を増進させることや、骨再構築(骨リモデリング)過程において骨を溶解する(骨吸収)働きを持つ破骨細胞の分化を抑制することが報告されている。今回、健常な中高年女性がマルトビオン酸Caを摂取した際の骨吸収抑制作用に対する有効性(評価指標:骨吸収マーカーの低下)を評価した。
≪1-4.レビュー≫
健常な中高年女性を対象にマルトビオン酸Caを含む食品の摂取が、プラセボと比較して、骨吸収抑制作用に対する有効性(評価指標:骨吸収マーカーの低下)を示すかを検証した研究を検索した。国内外の文献データベース等を用いて、2020年4月30日に検索を行った結果、条件を満たした文献は2報であった。2報はいずれも査読付き論文で、ランダム化二重盲検プラセボ対照試験であった。
≪1-5.結果≫
自然閉経を自覚した健常な中高年女性を対象とした1件のクロスオーバー試験において、マルトビオン酸Ca 2.54 gを4週間摂取することで、骨吸収マーカーであるデオキシピリジノリン(DPD)やI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)の尿中への排出が有意に低下し、骨吸収が抑制される可能性が示唆された。もう1件の研究であるマルトビオン酸Ca 5.08 gを24週間摂取した並行群間比較試験では、副次アウトカムとして評価した骨吸収マーカーの血中TRACP-5bは低下方向も有意な差は認められなかった。また、採用論文において、試験食品が原因と思われる有害事象は確認されなかった。
≪1-6.科学的根拠の質≫
本試験は、ランダム化二重盲検プラセボ対照試験であり、バイアスが排除された信頼性の高い試験が実施されたものだと判断できるも、本研究レビューで採用されたRCT 研究2件の内1件では有意な結果となっていないことから、本研究レビューに関連する今後の研究動向については、継続的な検証が必要であると考えられた。

≪2-1.標題≫
「マルトビオン酸Ca」の整腸作用(便通改善)に関する研究レビュー
≪2-2.目的≫
便秘傾向の健常成人女性を対象にマルトビオン酸Caを含む食品の摂取が、整腸作用(便通改善)を示すかを検証することを目的とした。
≪2-3.背景≫
マルトビオン酸は難消化性のオリゴ糖であり、動物試験等において、腸内環境改善効果に関する結果が報告されている。今回、健常成人女性がマルトビオン酸Caを摂取した際の整腸作用(便通改善)を評価した。
≪2-4.レビュー≫
便秘傾向の健常成人女性を対象にマルトビオン酸Caを含む食品の摂取が、プラセボと比較して、整腸作用(便通改善)を示すかを検証した研究を検索した。国内外の文献データベース等を用いて、2020年5月26日に検索を行った結果、条件を満たしたRCT 研究は1報であり、査読付き論文で、ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験であった。
≪2-5.結果≫
本研究レビューで採用されたRCT 研究1報は日本で実施され、便秘傾向の健常成人女性に対して、1日あたりマルトビオン酸Ca 2.54 gを含む食品を継続摂取することで、排便日数や、日本語版便秘評価尺度やブリストスケールなどの便秘の自覚症状に関して、有意な改善が認められた。
≪2-6.科学的根拠の質≫
本研究レビューで採用されたRCT 研究の食品原料と当該製品へ使用した原料は、同等の食品性状であり、研究レビューと同等の効果が期待される。しかし、解析対象者減少の影響や、採用論文数が1報と少ないことが挙げられ、本研究レビューに関連する今後の研究動向については、継続的な検証が必要であると考えられた。

ダブルの健康青汁a(新日本製薬株式会社)の口コミ・効果・評判のエビデンス:機能性表示食品

新日本製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品W(ダブル)の健康青汁aのエビデンス




新日本製薬株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品【W(ダブル)の健康青汁a】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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新日本製薬株式会社
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【届出番号】

F315


【届出日】

2020/07/27


【届出者名】

新日本製薬株式会社
(5290001023017)
楽天市場
新日本製薬株式会社


【商品名】

W(ダブル)の健康青汁a


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
エラグ酸、GABA
楽天市場
エラグ酸

GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはエラグ酸とGABAが含まれます。
エラグ酸は肥満気味の方の体脂肪、内臓脂肪、血中中性脂肪、体重、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善を助ける機能が、GABAは血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
肥満気味(BMI値25kg/m2以上30 kg/m2未満)または血圧が高めの方。
健康な成人であれば年齢、性別を問わない。ただし、疾病に罹患している者、妊産婦および授乳婦を除く

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
●安全性の評価
【エラグ酸】当該製品に含まれるエラグ酸の原料であるアフリカマンゴノキエキスを含む食品(錠剤・カプセル・粉末)は、日本国内において2010年から全国販売されており、これまでに重大・重篤な健康被害は報告されていない。また、これまでにエラグ酸あるいはエラグ酸含有アフリカマンゴノキエキスを用いた臨床試験は4報が報告されており、これらにおいて安全性が確認されている。さらに、日本人を対象とした1日当たりの摂取目安量の5倍量を4週間摂取した結果でも安全性に問題がないことが示された。

【GABA】GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれるアミノ酸の一種である。また食品安全委員会において、特定保健用食品の食品健康影響評価が審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品について、適切に摂取される場合には安全性について問題がないとの判断がなされている。
当該製品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した各種製品が日本全国で販売されているが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。さらにGABAの安全性に関して、日本人を対象とした安全性試験が23報あり、安全性に問題はなかったことが報告されている。

以上のことから、当該製品の安全性に問題はないと考えられる。

●医薬品との相互作用の評価
データベースを用いて調査を行った結果、エラグ酸と医薬品との相互作用に関する報告は無かった。GABAは降圧薬との併用により低血圧を起こす可能性があるとされている。これらから、降圧剤を服用中の方に対しての注意喚起を記載している。さらに、疾病に罹患している場合、医薬品を服用している場合の注意喚起も併記しており、相互作用を防ぐための策を講じている。また当該製品は健康な方を対象にしているため、上述のような医薬品との併用は極めて低いと考えられ、1日当たりの摂取目安量を守って適切に使用すれば安全性に問題はないと判断できる。

●機能性関与成分の相互作用の評価
機能性関与成分を同時に摂取する場合の喫食実績や安全性試験に関しては、明確な情報が得られていない。しかし成分同士の相互作用の報告がないこと、個々の機能性関与成分については安全性の情報が十分にあり、個々の成分を含む食品は既に広範囲で流通していることから、適切に摂取する場合には当該製品の安全性に問題はないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
原材料名をご確認の上、アレルギーのある方はご使用をお控えください。
降圧剤を服用中の方は医師にご相談ください。
妊娠中、授乳中の方は医師にご相談いただくか、ご使用をお控えください。
製造ロットによって若干の味、色の違いが生じる場合がありますが、品質には問題ありません。
開封後は早めにお召し上がりください。
乳幼児の手の届かないところに保管してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


当該製品を製造委託している工場は、国内GMP認定工場であり、適正な製造基準に従って当該製品を製造している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



当該製品は、肥満気味の方の体脂肪、内臓脂肪、血中中性脂肪、体重、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善を助ける機能と、高めの血圧を下げる機能という2つの機能性を表示しようとしているため、それぞれについての評価を示す。

1.肥満気味の方の体脂肪、内臓脂肪、血中中性脂肪、体重、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善を助ける機能
【標題】機能性関与成分である「エラグ酸」を含む食品を経口摂取した場合における体重、体脂肪、及び血中中性脂肪に対する機能性に関する研究レビュー

【目的】健常成人(肥満1度;BMI値25 kg/m2以上30 kg/m2未満を含む)において、エラグ酸を経口摂取することによる体重、体脂肪、及び血中中性脂肪に対する機能性に関する定性的研究レビューの実施を目的とした。

【背景】エラグ酸は健常な過体重(肥満1度)者に対して、体脂肪及び血中中性脂肪をはじめ、体重、BMI値、ウエスト周囲径、内臓脂肪などを低減させるとの報告がある。また、エラグ酸には脂肪細胞における脂肪蓄積抑制及び脂肪細胞の肥大化を抑制する作用が報告されていることから、エラグ酸がこの有効性(機能性)に関わると推定できる。そこで、エラグ酸の経口摂取において体重、体脂肪、及び血中中性脂肪を低減させる機能性について総合的に評価するため、研究レビューを実施した。

【レビュー対象とした研究の特性】複数のデータベースを用いて、データベース開設あるいは情報掲載時から検索日までに公表された論文を検索対象とした。2020年5月8日に英語及び日本語のデータベースを用いて検索を行った。そこで、健常成人(肥満1度;BMI値25kg/m2以上30kg/m2未満を含む)において、エラグ酸の経口摂取が体重、体脂肪、及び血中中性脂肪に及ぼす影響に関する無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験(RCT)の査読付き論文を検索した。文献検索し、論文の内容を精査した結果、採用した研究論文は2報となった。なお、そのうち1報は、日本人におけるRCTであり、論文著者として研究の資金提供を行った原料販売会社の社員等が含まれていた。

【主な結果】採用された研究論文2報は、査読付き論文であり、無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験という信頼性の高い研究であった。また、標題に対して肯定的な結果であった。肥満気味(BMI値25kg/m2以上30kg/m2未満)の健常成人を対象とし、エラグ酸(3mg/日)の日常的な経口摂取により、対照であるプラセボ群と比較して体脂肪、血中中性脂肪、体重、BMI値、ウエスト周囲径、及び内臓脂肪を有意に低減させることが認められた。なお、試験期間中において機能性関与成分の経口摂取に起因する有害事象は報告されていない。
以上の結果により、機能性関与成分であるエラグ酸を1日当たり3mg含む当該製品は、肥満気味の方の体脂肪、内臓脂肪、血中中性脂肪、体重、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つという機能性表示食品として適切であると判断された。

【科学的根拠の質】採用された研究論文2報は、査読付き論文であり、無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験で信頼性が高く、質の高い研究であった。本研究レビューの限界については、その他の未発表の研究データが存在する可能性が否定できない。しかし、文献検索は科学技術分野から医療分野の主要な7つのデータベース(英語・日本語)を使用しているため、現時点で公表されている当該研究をほぼ網羅していると判断した。さらに、採用された研究論文が2報と少ないことから、今後さらなる研究の検証が必要である。

2.高めの血圧を下げる機能
【標題】GABAの、血圧が高めの方の血圧を低下させる効果(血圧低下効果)についての研究レビュー

【目的】血圧が高めの健常者が長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】適正な血圧の維持は健康の維持増進において重要な取り組みである。血圧低下効果があるとされるGABAの機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2020年3月9日に、2020年3月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、血圧が高めの健常者を研究対象とし、無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)で査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は11報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に大きな問題となるものはなかった。

【主な結果】各論文では血圧低下効果は、収縮期血圧(心臓が収縮した時に指し示す最大血圧)および拡張期血圧(心臓が拡張した時に指し示す最小血圧)の各指標で評価されていた。どちらの指標も、血圧が高めの健常者が12.3mg以上のGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して血圧が高めの人の血圧を下げる有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められると判断された。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は表示しようとする機能性の科学的根拠として問題のないものであった。

広貫堂ルイボス茶(日本薬剤株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

日本薬剤株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品広貫堂ルイボス茶のエビデンス




日本薬剤株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品【広貫堂ルイボス茶】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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日本薬剤株式会社
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【届出番号】

F314


【届出日】

2020/07/27


【届出者名】

日本薬剤株式会社
(3230001002267)
楽天市場
日本薬剤株式会社


【商品名】

広貫堂ルイボス茶


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
難消化性デキストリン(食物繊維)
楽天市場
難消化性デキストリン(食物繊維)

【表示しようとする機能性】

本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。
難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した糖の吸収を抑える機能があることが報告されています。
さらに、おなかの調子を整える機能があることも報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
「広貫堂ルイボス茶」は、清涼飲料水や健康食品で一般的に用いられる食品原料である難消化性デキストリン(食物繊維として)を5g配合した清涼飲料水です。
難消化性デキストリンは、トウモロコシのでん粉由来の水溶性食物繊維であり、古くから食品に利用されて食経験も十分にある極めて安全性の高い食品素材です。事実、FAO/WHOにおいて1日摂取量の上限を明確に定める必要がない安全な食品素材として分類されています。また、多くの特定保健用食品の関与成分としても利用されています。
当該製品と類似する製品として、日本薬剤株式会社が販売している難消化性デキストリン(食物繊維として)5g配合した緑茶(清涼飲料水)「食事の刻の国産緑茶」があげられます。2016年4月の発売開始から約24万本の販売実績があり、現在までこの製品に起因する重篤な健康被害は報告されていません。
当該製品は「食事の刻の国産緑茶」と使用している難消化性デキストリンの製造販売者元及び規格、1日当たりの摂取目安量等の設計が同じ飲料です。
従って、当該食品には十分な食経験があり、安全性は高いと評価しました。
また、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報を調査したところ、医薬品との相互作用に関する情報は記載されていませんでした。
以上を総合的に判断し、難消化性デキストリン(食物繊維として)を5g含有する本品の安全性は高いと考えられます。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。摂り過ぎあるいは体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本品の製造施設は、FSSC22000(※)を取得し、重大な食品事故が起こらないよう、原料受入れから製造・出荷までの工程について食品安全に危害を及ぼすリスクを評価し、重要な管理ポイントを決め、継続して監視する仕組みのもとに管理運営されています。※FSSC22000:食品安全認証財団(本部:オランダ)が定める国際的な食品安全のための管理手法の規格 FSSC22000の規格と登録番号は次の通りです。FSSC22000第3版 登録証番号JQA-FC0004

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】
難消化性デキストリン(食物繊維)の糖の吸収抑制作用及び整腸作用(便通改善作用)に関するシステマティックレビュー(メタアナリシス)

【目的】
当該製品では以下の2つのことについて調査しました。
1)健常成人(空腹時血糖値126mg/dL未満)に対して、難消化性デキストリン(食物繊維)の摂取が糖の吸収抑制作用を示すかどうか。
2)健常成人または便秘傾向の成人に対して、難消化性デキストリン(食物繊維)の摂取が整腸作用(便通改善作用)を示すかどうか。

【背景】
現在、食生活の欧米化や慢性的な運動不足などにより、メタボリックシンドロームを初めとした生活習慣病の患者数が増加しています。食生活を見直すことが注目視されている中で、食物繊維が糖尿病や肥満といった疾患や生活習慣病に対する予防効果があると期待されています。
水溶性食物繊維の一種である難消化性デキストリン(食物繊維)は、トウモロコシでん粉から作られており、糖の吸収を抑制し食後血糖値の上昇抑制作用、及び整腸作用(便通改善作用)を持つことが報告されています。
そこで今回、難消化性デキストリン(食物繊維)の糖の吸収抑制作用、及び整腸作用(便通改善作用)に関する調査を実施しました。

【レビュー対象とした研究の特性】
国内外の論文に関して電子データベースを用い、難消化性デキストリンの糖の吸収抑制作用及び整腸作用について、健常成人を対象者としたランダム化比較試験(RCT)を収集した結果、糖の吸収抑制作用について24報、整腸作用について26報が抽出されました。

【主な結果①:糖の吸収抑制作用】
評価対象24研究において、健常成人を対象とした難消化性デキストリンの単回摂取は、プラセボの単回摂取と比較して、糖の吸収抑制作用が期待できることが示されました。また、難消化性デキストリン(食物繊維として)の1回摂取量は5gが妥当と評価されました。

【主な結果②:整腸作用(便通改善作用)】
評価対象26研究において、健常成人を対象とした難消化性デキストリンの単回摂取は、プラセボの単回摂取と比較して、「排便回数」「排便量」の2つの評価項目において、有意な便通改善作用が認められました。また、難消化性デキストリン(食物繊維として)摂取量の中央値は5gで難消化性デキストリン(食物繊維として)5gを摂取することによって、整腸作用(便通改善作用)が期待できることが示されました。

【科学的根拠の質】
バイアスリスクが認められたがその結果は統計的に小さいと判断できる程度でした。例数が多く、不精確性や非一貫性などがないことから、得られた科学的根拠は強いと判断しました。
ただし、未報告研究の存在や出版バイアスの可能性が否定できないため、継続した検証が必要と考えられます。

アスタキサンチン×抗酸化(株式会社元気生活)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社元気生活が消費者庁に届出た機能性表示食品アスタキサンチン×抗酸化のエビデンス



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株式会社元気生活
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【届出番号】

F313


【届出日】

2020/07/27


【届出者名】

株式会社元気生活
(6010001148220)
楽天市場
株式会社元気生活


【商品名】

アスタキサンチン×抗酸化


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
アスタキサンチン
楽天市場
アスタキサンチン

【表示しようとする機能性】

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
抗酸化作用をもつアスタキサンチンは、肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品に含まれるアスタキサンチンは国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報やナチュラルメディシンデータベースなどのデータベースにおいて、食品に含まれる量であれば安全であると評価されている。健康な成人において、ヘマトコッカス藻由来アスタキサンチン16 mg/日を12週間、または30 mg/日を4週間、6 mg/日を8週間は、経口摂取で安全に使用できたという報告がある。またヘマトコッカス藻由来のアスタキサンチンを6 mg/日の摂取量を中心に、20 mg/日まで4週間反復摂取させた臨床試験において、有害作用は見出されていない。40mg/日、12週間までの摂取であれば安全に使用されている。ほかのカロテノイド、ビタミン、およびミネラルとの併用は1日4mg、12カ月間までの摂取であれば、安全に使用されている。
その他の情報として以下のものがある。
・雌雄のSD系ラットにおいて、ヘマトコッカス藻由来アスタキサンチン100 mg/kgの単回投与、50 mg/kg/日の90日間反復投与では毒性変化は認められなかった。
・雌雄のF344系ラットにおいて、ヘマトコッカス藻由来アスタキサンチンを最大0.25%まで13週間混餌投与したところ、0.25%混餌投与群では血清総コレステロール値にわずかな上昇が認められたが、0.075 mg/kg混餌投与群まででは一般所見、体重、摂餌量、尿検査、血液生化学および病理学的検査に影響は認められなかったという報告がある。
本品の機能性関与成分以外の原材料も食品や食品添加物として使用されているものである。またアスタキサンチンを含有するヘマトコッカス藻色素は食品添加物に登録されており安全性が極めて高く、安全性評価結果を最終製品に適用できると考えられる。

【摂取する上での注意事項】
●一日摂取目安量をお守りください。
●原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方は摂取しないでください。
●妊婦・授乳中の方、未成年の方は摂取しないでください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本商品を製造委託している工場は、国内GMP及び米国GMP認定工場であり、さらに食品安全の管理システムISO22000の認証も取得しています。適正な製造基準に従ってこの商品を製造しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



標題:最終製品「アスタキサンチン×抗酸化」に含有する機能性関与成分「アスタキサンチン」の摂取による水分保持に関する研究レビュー

(目的)
健常成人に、アスタキサンチンを摂取させると、プラセボ摂取と比較して、肌の水分保持(皮膚水分量、皮膚水分蒸散量)に関する指標について改善するか検証することを目的とした。

(背景)
皮膚の機能低下には様々な要因があるが、原因として紫外線などにより生じた活性酸素が皮膚障害を引き起こすといわれている。アスタキサンチンには非常に強い活性酸素捕捉作用・抗酸化作用が報告されており、健康な肌を保つ上で重要である皮膚からの水分の蒸散を抑え、水分を保つことが期待されている。個々の文献にてアスタキチンによる肌の水分保持に対して改善報告があることから総合的に評価するため、研究レビューを実施した。

(レビュー対象とした研究の特性)
Pubmed、医中誌、J-Stageの3つの文献データベースを用いて疾病のない健常者を対象とし、アスタキサンチン含有サプリメントの摂取による文献の検索を行った。検索日は2019年3月8日であり95報の文献が抽出された。その後スクリーニングを行い、非臨床試験やアウトカムの異なる文献を除外し、最終的3報の文献を採用した。採用文献はRCTであり質の高い文献である。採用した文献において肌の水分保持に関連する指標を調査し、プラセボ群(アスタキサンチンを摂取していない群)と比較を行った。

(主な結果)
本研究レビューにおいて、アスタキサンチンを3 mg/日以上摂取することにより肌の皮膚水分蒸散量を抑制し、皮膚水分量を増加させる効果が確認された。本届出品は、一日摂取目安量が9 mgであり、本研究レビューで有効性が示唆された摂取量以上含有しているため、表示しようとする機能性に関して問題ないと考える。本研究レビューにおいて、スポンサー・共同スポンサーおよび利益相反はない。

(科学的根拠の質)
今回の研究レビューでは、3つの文献データベースを用い、広く文献を探索しているが未発表のデータが存在する可能性は否定できない。採用した3報の論文はいずれも査読付きで無作為化比較試験であるため、エビデンスの質は高いが、今後は更なる研究に注視する必要があると考える。

ひとくち茄子漬(三井食品工業株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

三井食品工業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ひとくち茄子漬のエビデンス



三井食品工業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ひとくち茄子漬】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
三井食品工業株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F312


【届出日】

2020/07/25


【届出者名】

三井食品工業株式会社
(8180001083837)
楽天市場
三井食品工業株式会社


【商品名】

ひとくち茄子漬


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)
楽天市場
ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)

【表示しようとする機能性】

本品にはナス由来コリンエステル(アセチルコリン)が含まれます。
ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)には血圧が高めの方の血圧(拡張期血圧)を改善する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
血圧が高めの方

【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該商品ひとくち茄子漬は、国産栽培の生鮮ナスをカットし塩味に調味した加工度の低い食品であり、安全性を高めるために加熱殺菌が行われている。当該商品ひとくち茄子漬と類似する届出者が製造するナス漬物はこれまでに30年以上の販売実績があり、直近5年間で385万パック販売している。このように継続的した販売実績があり、ナス漬物の食経験は十分にあるといえる。また、ひとくち茄子漬に含まれる機能性関与成分であるナス由来コリンエステル(アセチルコリン)の安全性について考察した結果、
1:当該商品に含まれる機能性関与成分は、生鮮ナスに含まれているナス由来コリンエステル(アセチルコリン)と同じ成分。
2:当該商品のエビデンスの根拠となった論文(Nutrients, 11, 2797,2019)で実施された臨床試験における1日あたりのナス搾汁粉末に含まれるナス由来コリンエステル(アセチルコリン)2.3mgは、国産の生鮮ナス可食部22gに含まれていたと記載されている。当該製品には生鮮ナスの可食部80gを使用しているので、同等量以上のナス由来コリンエステル(アセチルコリン)が含まれている。
3:ナス漬物の製造にあたって特別な加工工程は経ていないため、もともと生鮮ナスに含まれている成分の影響や加工工程による影響等によりナス由来コリンエステル(アセチルコリン)が変質することはない。
以上の観点から、当該製品の喫食実績は生鮮ナスやナス漬物と同等と考えられた。
さらに、ラットを用いた単回投与毒性試験、90日間反復経口投与毒性試験、細菌を用いた復帰突然変異試験による安全性試験も実施し、安全性が確認されている。当該商品と同じナス由来コリンエステル(アセチルコリン)を2.3 mg含有するナス搾汁粉末(生鮮ナスで1日約23 g)をハードカプセルに充填したサプリメントを12週間継続摂取した臨床試験においても、臨床上問題となる異常は認められなかった。(Mie Nishimura et.al., Nutrients, 11巻11号, 2797頁、2019年11月16日オンライン出版)さらに、既存のデータベースや文献を検索したところ、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)と医薬品との相互作用に関する報告は見られなかった。以上のことから、機能性関与成分であるナス由来コリンエステル(アセチルコリン)およびひとくち茄子漬の安全性に問題はないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量の摂取により疾病が治癒したりするものではありません。1日の摂取目安量を守ってお召し上がりください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本品はJAS認定工場で作られた製品であり、ISO9001の認証を受けた工場で規格に則した製造工程管理と衛生管理を実施した製法で製造している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】
 ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)による血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能に関するシステマティック・レビュー

【目的】
血圧が高めの健常人に対する、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)の摂取による血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能について、ヒト試験論文のシステマティック・レビューを実施し、検証した。

【背景】
日本における高血圧者は約4,300万人に上ると推定されており、高血圧は心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症を招くことが報告されている。さらに高血圧は加齢との相関も報告されていることから、高齢化が進展する日本においては日常から至適な血圧を保つことが重要とされる。
ナス(Solanum melongena)は古くから世界中で食用として利用されてきた野菜であり、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)はナスをはじめとする野菜や、果物といった様々な食品に含まれており、自然界に広く分布するコリンのエステル化合物である。ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)には血圧低下作用があることが報告されている。

【レビュー対象とした研究の特性】
 PubMed、J-DreamⅢ、医中誌Webを、情報源として用いるデータベースとして文献検索を行った(最終検索日2019年12月9日)。その結果、計9報の文献が検索され、採用基準で選抜した結果、計1報が採用された。最終的にその1報の文献を評価した。

【主な結果】
 採用された1報の文献から、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)2.3 mg以上含む食品を血圧が高めの方が摂取することで収縮期血圧、拡張期血圧が改善される機能が認められ、さらに正常高値血圧者およびI度高血圧者を層別解析したところ、正常高値血圧者で拡張期血圧の、I度高血圧者で収縮期血圧および拡張期血圧の有意な効果が認められたという肯定的な結果が得られた。いずれの文献も日本人を対象とした試験が実施されており、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)摂取による血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能は、科学的根拠があると判断した。

【科学的根拠の質】
本研究レビューの限界として、採用文献が1報のみであったこと、対象者が正常高値血圧者及びⅠ度高血圧者に限定されていることから、研究のバイアスリスクを完全に否定できないことが限界として挙げられる。しかし採用された文献は信頼性の高い試験デザインのRCT(二重盲検ランダム化交差比較試験)で実施されている上に、副次アウトカムではあるが家庭血圧が正常高値血圧者において収縮期血圧および拡張期血圧ともに有意に低下しており、十分なエビデンスを有していると考えられる。したがって、さらなるエビデンスの充実は必要ではあるが、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)を含む食品の摂取により血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能を発揮することの有効性が示唆された。