2021年2月12日金曜日

瞳くっきりエイジ(株式会社アテニア)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社アテニアが消費者庁に届出た機能性表示食品瞳くっきりエイジのエビデンス(科学的根拠)


株式会社アテニアが消費者庁に届出た機能性表示食品【瞳くっきりエイジ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社アテニア

【届出番号】
F781

【届出日】
2021/01/18

【届出者名】
株式会社アテニア
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
瞳くっきりエイジ

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
アスタキサンチン

ルテイン

ゼアキサンチン

クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはアスタキサンチン・ルテイン・ゼアキサンチンが含まれます。アスタキサンチンは、手元のピント調節力を維持し、日常的なパソコンなどによる目の疲労感を軽減することが報告されています。また、ルテイン・ゼアキサンチンは黄斑部の色素を増加させ、光の刺激から目を保護し、ぼやけの緩和によってはっきりと見る力(コントラスト感度)をサポートすることが報告されています。

【想定する主な対象者】
目の疲れを自覚している中高年男女

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
1.食経験に関する評価
 当該製品機能性成分であるアスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンの安全性について、公的機関のデータベースを用いた調査を実施いたしました。収集した情報を検討した結果、いずれの成分についても、当該製品と同等量以上の製品により拡大の恐れのある健康被害が発現した情報はなく、食経験の結果から、安全性は十分に高いと評価しました。
 当社はお客様から体調変化の申し出があった場合は、情報を収集し、製品との因果関係を評価する体制を整えています。当該製品についても継続して安全性を確認し、必要に応じて情報開示をおこないます。

2.医薬品との相互作用に関する評価
医薬品と機能性関与成分であるアスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンとの相互作用の報告について内容を精査した結果、現段階では当該製品のアスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンと医薬品の相互作用により健康被害が生じる可能性はないと評価しました。今後も当該製品の機能性関与成分と医薬品の相互作用について定期的に情報を収集し、必要に応じて情報更新をおこないます。

3.機能性関与成分同士の相互作用に関する評価
 現在のところ、機能性関与成分同士の相互作用の報告はありません。従って、現段階では当該製品の機能性関与成分が相互作用を起こす可能性はないと評価しました。
今後も当該製品の機能性関与成分同士の相互作用について定期的に情報を収集し、必要に応じて情報更新をおこないます。

【摂取する上での注意事項】
●原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方は摂取しないでください。
●妊娠・授乳中の方、お子様は摂取しないでください。
●商品により多少の色の違いがありますが、品質に問題ありません。
●乳幼児の手の届かないところに置いてください。
●ぬれた手で触らず、衛生的にお取扱いください。
●開封後はなるべく早くお召し上がりください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
株式会社ファンケル美健 横浜工場 2施設(国内GMP認証あり)、株式会社ファンケル美健 千葉工場(国内GMP認証あり)、株式会社ファンケル美健 長野工場(ISO22000及びISO/TS22002-1に準拠した「食品安全マニュアル」「Prerequisite Programs(衛生管理手順書)」を作成し、実施及び管理。)、キャタレント・ジャパン株式会社 掛川工場(国内GMP認証あり)

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【アスタキサンチン摂取による手元のピント調節力を維持し、目の疲労感を軽減する機能について】

標題:最終製品 瞳くっきりエイジに含有する「アスタキサンチン(AX)」による手元のピント調節力を維持し、目の疲労感を軽減する機能に関するメタアナリシスを含むシステマティックレビュー

目的:健常者に対するAXの摂取の効果を、対照食品と比較した研究をレビューし、効果の有無を総合的に判断することを目的としました。

背景:AXの摂取による調節力維持について、健康な者に限定した手元のピント調節力を維持し、目の疲労感を軽減する機能があるかどうかを総合的に評価したレビューは行われていませんでした。

レビュー対象とした研究の特性:複数の研究論文のデータベースを用いて、各データベースに情報が搭載されてから検索日(2019年9月)までの期間に公表された論文を収集しました。基準に見合った論文は6編あり、3編は全て真実を示す可能性が高いとされる研究方法(ランダム化比較試験)でした。なお、個々の研究において利益相反(何らかの利害関係が衝突するような事項)の記載はなく、利害関係があるかどうかは分かりませんでした。

主な結果:6編は、20~64歳の健常男女を対象とし、調節力を評価していました。このうち、1編はメタアナリシス(複数の研究の結果を統合して、統計学的見地から解析する方法)に使用できない明確な理由があったため、残りの5編についてメタアナリシスを行いました。その結果、AXを1日当たり6~9mg摂取することにより、明らかに調節力を改善することがわかりました。AX 1日当たり6mg以下の摂取においても同様の結果でした。また、調節力は、目の疲労感の重要な客観的指標であるとされており、主観的な目の疲労感を軽減する可能性も示されました。

科学的根拠の質:5編における研究の妥当性や信頼性を調べました。収集された研究は、全体的に中レベルのバイアス(真の値とは異なる結果を導く可能性を高める要因)のリスクがありました。しかし、5編の論文から得られた結果の違いは少なく、AXを摂取することによる手元のピント調節力を維持し、目の疲労感を軽減する機能に関して、一貫性があると考えました。ただし、未発表の研究が存在する可能性もあることなどから、有効性に関する情報が必ずしも十分とは言えないため、今後の研究に注目することが必要と考えています。
以上より、現時点では、健常者において、AXの摂取は手元のピント調節力を維持し、目の疲労感を軽減する可能性があると考えられました。

【ルテイン・ゼアキサンチン摂取による機能について】
標題:最終製品 瞳くっきりエイジに含有する「ルテイン・ゼアキサンチン(L/Z)」による黄斑部の色素を増やし視機能が改善される機能に関するメタアナリシスを含むシステマティックレビュー

目的:健康な者に対するL/Zの摂取の効果を、対照食品と比較した研究をレビューし、効果の有無を総合的に判断することを目的としました。

背景:L/Zの摂取による黄斑部の色素について、健康な者に限定しての黄斑部の色素を増やし視機能が改善される機能があるかどうかを総合的に評価したレビューは行われていませんでした。

レビュー対象とした研究の特性:複数の研究論文のデータベースを用いて、各データベースに情報が搭載されてから検索日(2019年9月)までの期間に公表された論文を収集しました。基準に見合った論文は8編あり、全て真実を示す可能性が高いとされる研究方法(ランダム化比較試験)でした。なお、利益相反(何らかの利害関係が衝突するような事項)について、適切に説明がされていました。

主な結果:8編は、健康な男女を対象とし、黄斑部の色素を示すMPOD(黄斑色素光学密度)を評価していました。このうち、2編はメタアナリシス(複数の研究の結果を統合して、統計学的見地から解析する方法)に使用できない明確な理由があったため、残りの6編についてメタアナリシスを行いました。その結果、L/Zを1日当たり10mg/2mg摂取することにより、明らかにMPODを増加することがわかりました。また、光の刺激から目を保護し、コントラスト感度を改善させる可能性が高いこともわかりました。

科学的根拠の質:6編における研究の妥当性や信頼性を調べました。収集された研究は、全体的に中レベルのバイアス(真の値とは異なる結果を導く可能性を高める要因)のリスクがありました。しかし、6編の論文から得られた結果の違いは少なく、L/Zを摂取することによる黄斑部の色素を増やし視機能が改善される機能に関して、一貫性があると考えました。ただし、未発表の研究が存在する可能性もあることなどから、有効性に関する情報が必ずしも十分とは言えないため、今後の研究に注目することが必要と考えています。

以上より、現時点では、健康な者において、L/Zの摂取は黄斑部の色素を増加させ、光の刺激から目を保護し、コントラスト感度を改善する可能性があると考えられました。
(構造化抄録)

腸まで届けるナイスリムエッセンスラクトフェリン乳酸菌プラス(ライオン株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ライオン株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品腸まで届けるナイスリムエッセンス ラクトフェリン 乳酸菌PLUS(プラス)のエビデンス(科学的根拠)


ライオン株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【腸まで届けるナイスリムエッセンス ラクトフェリン 乳酸菌PLUS(プラス)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品まとめ一覧

ライオン株式会社

【届出番号】
F780

【届出日】
2021/01/07

【届出者名】
ライオン株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
腸まで届けるナイスリムエッセンス ラクトフェリン 乳酸菌PLUS(プラス)

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ラクトフェリン

乳酸菌K-1 (L. casei 327)

クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはラクトフェリン、乳酸菌K-1(L. casei 327)が含まれます。ラクトフェリンは、肥満気味な方のおなかの脂肪(内臓脂肪)を減らすのを助け、高めのBMIの改善に役立つことが報告されています。乳酸菌K-1(L. casei 327)は、おなかの調子を整え、お通じの改善を助けることが報告されています。また、乳酸菌K-1(L. casei 327)は、肌の潤いを逃がしにくくし、肌を乾燥から守る機能(バリア機能)を維持することが報告されています。

【想定する主な対象者】
肥満気味の健康な方。便秘気味の方。便秘気味で肌が乾燥しがちな方。(未成年者、疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
1.既存情報を用いた食経験及び安全性試験の評価
(1)ラクトフェリン
ラクトフェリンの安全性について、成人を対象とした4つの試験(①ラクトフェリン960±200 mg/日を12週間摂取、②1.8 g/日を12週間摂取、③300㎎を8週間摂取、④1.8、3.6、7.2 g/日を8週間)で重篤な有害事象は認められなかったとの報告がある。そのため、一日摂取目安量当たりラクトフェリンを250 mg/日含む本届出食品を継続摂取しても安全性には問題ないと判断した。
(2) 乳酸菌K-1(L. casei 327)
乳酸菌K-1(L. casei 327)が属する菌種 L. casei は、食経験のある菌種としてEFSA(欧州食品安全機関)の Qualified Presumption of Safety (QPS)に掲載されている。
 当該成分は、ヒト臨床試験にて長期摂取試験、過剰摂取試験が実施されている。長期摂取試験では、乳酸菌K-1(L. casei 327)を8週間毎日摂取させ、当該成分に起因する有害事象の発現について調べたところ、臨床上問題となる有害事象の発現はなかった。過剰摂取試験では当該成分の一日摂取目安量の5倍量の乳酸菌K-1(L. casei 327)を4週間毎日摂取させて有害事象の発現について調べたところ、当該成分と関連する有害事象の発現はなく、臨床検査値においても基準範囲を外れた検査項目が若干散見されたが、軽微な範囲であり臨床上問題となるものではないと判定された。
3. 相互作用
ラクトフェリン、乳酸菌K-1(L. casei 327)について、医薬品との相互作用あるいは他の機能性関与成分同士の相互作用に関する報告はない。また両機能性関与成分同士の相互作用に関する報告もない。
3.まとめ
以上の結果から、本届出食品を適切に摂取するうえでの安全性に懸念はないと考えられた。

【摂取する上での注意事項】
・一日摂取目安量をお守りください。
・食物アレルギーのある方は召し上がらないでください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
「腸まで届けるナイスリムエッセンス ラクトフェリン 乳酸菌PLUS(プラス)」は、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会及び米国のUL Registrar LLCから認証を受けたGMP協力工場にて、GMP規定に準拠した衛生管理、品質管理に基づき製造される。更にFSSC22000の認証も得ている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
ラクトフェリン及び乳酸菌K-1 (L. casei 327)の機能性評価を以下の通り実施しました。

【ラクトフェリン】
ア.標題
 ラクトフェリン摂取が内臓脂肪、BMIに及ぼす影響

イ.目的
 健常成人を対象としたラクトフェリンの内臓脂肪、BMIに与える影響を検証すること。

ウ.背景
 ラクトフェリンの経口摂取が、内臓脂肪及びBMIを低減させるとの報告があり、そのヒト試験結果を総合的に評価するため、定性的研究レビューを実施した。

エ.レビュー対象とした研究の特性
 健常成人(肥満傾向(BMI23以上30未満)の者を含む)におけるラクトフェリンの経口摂取が内臓脂肪面積及びBMIに及ぼす影響に関する研究を検索対象とした。内容を精査し、2研究を評価対象とした。なお、2研究は、全て日本で実施された信頼性の高いヒト試験であった。2研究にはいずれも、著者として本届出の関連者(製造又は販売を行う企業社員等)が含まれており、利益相反の可能性が認められた。

オ.主な結果
 2つの研究はいずれも無作為化二重盲検並行群間比較試験で、1報は一日摂取量250mgのラクトフェリンを摂取させた試験で、摂取期間は12週間、対象者は107例であった。もう1報は、2008年に実施された試験の被験者からBMI30以上または高コレステロール血症の被験者を除外した層別解析に関する研究で、ラクトフェリンの一日摂取量は300mg、摂取期間は8週間、対象者は13例であった。いずれの研究においても、腸溶性コーティングを施したラクトフェリン含有食品を被験者に摂取させていた。定性的研究レビューを実施した結果、内臓脂肪面積及びBMIの有意な低減が認められた。採用した2つの研究において、ラクトフェリン摂取による副作用等の健康被害は無かった。

カ.科学的根拠の質
 ラクトフェリン250mg/日、300mg/日の摂取により、内臓脂肪面積及びBMIを減少させることが示唆された。採用した文献について、エビデンス総体に大きく影響するバイアスリスク、非直接性、不精確、非一貫性は検出されなかった。但し、本研究レビューにおける限界として、利益相反の可能性もあることからバイアスの混入は否定できない。さらに、採用文献2報いずれにおいても、試験食品として腸溶性コーティングを施したラクトフェリン含有食品を用いていることから、本研究レビューの結果が、腸溶性コーティングを施したラクトフェリン含有食品の機能に限定される可能性がある。なお、本レビューの実施者及び採用論文の著者は共にラクトフェリンを含む食品の販売元であるライオン株式会社社員だが、レビューは論文著者を除く者で公正に実施されたものである。本研究レビューの採用文献が2報に限られることで今後の研究結果が本研究レビューの結果に影響を与える可能性があるため、今後も情報収集を行っていく必要がある。

【乳酸菌K-1 (L. casei 327)】
ア.標題
 乳酸菌 K-1(L. casei 327)の便通改善作用に関する研究レビュー

イ.目的
 乳酸菌 K-1(L. casei 327)の摂取による便通改善作用に関する機能性を検証する目的で実施した。

ウ.背景
 乳酸菌 K-1(L. casei 327)は主に整腸作用が期待され、最近では臨床試験の実施により有効性が確認されるなどその有用性が見出されているが、便通改善作用に関する研究レビューは確認できなかった。

エ.レビュー対象とした研究の特性
 リサーチクエスチョン(以下RQ)及びPICOを以下のように設定し研究レビューを実施した。
RQ:乳酸菌K-1(L. casei 327)は、便通を改善させるか?
P:便秘傾向のある健常成人
I:乳酸菌K-1(L. casei 327)の経口摂取(食品形態は問わない)
C:プラセボの経口摂取(プラセボの配合内容は問わない)
O:便通の改善
 上記PICOをもとに検索式と除外基準を設定し、データベースで論文を検索した。検索により特定された文献は、適格基準により採用文献と除外文献に選別し、採用文献からPICOに対応した項目の情報を抽出した。また、原著論文であるか、査読誌であるか確認した。また、インターネットを用いたハンドサーチも行った。

オ.主な結果
 最終的に1報を採用し、乳酸菌 K-1(L. casei 327)500億個、2週間の摂取で便通が改善することが確認され、表示しようとする機能性は妥当と判断した。採用論文は臨床試験が日本で実施されていることより、日本人の外挿性の問題はないと判断した。

カ.科学的根拠の質
 全研究のバイアスリスクは「低」、非直接性は「低」、不精確は「低」、非一貫性は「中/疑い」、全体のエビデンスの強さは「高」と判断した。使用したデータベースが少なく研究の収集が不完全と思われる。本機能性関与成分を使用した便通改善に関する臨床試験は採用された1報のみであることから出版バイアスは低いと判断した。

ア.標題
 乳酸菌 K-1(L. casei 327)の肌の潤いの維持作用に関する研究レビュー

イ.目的
 乳酸菌 K-1(L. casei 327)の摂取による肌の潤いの維持作用に関する機能性を検証する目的で実施した。

ウ.背景
 食品成分による肌の保湿能の維持に関しては、グルコシルセラミドやヒアルロン酸ナトリウムなどが知られ、機能性表示食品としても数多く受理されている。これらとは異なった作用機序による肌の保湿能の維持も有用性が期待され、乳酸菌に代表される有用な菌による腸内フローラの改善や腸脳相関を作用機序とした肌の潤いの維持も有望と思われる。

エ.レビュー対象とした研究の特性
 リサーチクエスチョン(以下RQ)及びPICOを以下のように設定し研究レビューを実施した。
RQ:「乳酸菌K-1(L. casei 327)は、肌の潤いを維持させるか?」
P:「肌の乾燥が気になる健常成人」
I:「乳酸菌K-1(L. casei 327)の経口摂取(食品形態は問わない)」
C:「プラセボの経口摂取(プラセボの配合内容は問わない)」
O:「肌の潤い」
 上記PICOをもとに検索式と除外基準を設定し、医中誌Web及びPubMedで論文を検索した。検索により特定された文献は、適格基準により採用文献と除外文献に選別し、採用文献からPICOに対応した項目の情報を抽出した。また、原著論文であるか、査読誌であるか確認した。また、インターネットを用いたハンドサーチも行った。

オ.主な結果
 データベース検索により、最終的に2報を採用した。この2報の文献の質およびエビデンス総体の質の評価を行い、それらの結果を表示しようとする機能性との関連において評価した。その結果、乳酸菌 K-1(L. casei 327)1000億個、4週間以上の摂取で肌の潤いを維持することが確認され、表示しようとする機能性は妥当と判断した。2報とも臨床試験が日本で実施されていることより、日本人への外挿性の問題はないと判断した。

カ.科学的根拠の質
 全研究のバイアスリスクは「中」、非直接性は「低」、不精確は「中」、非一貫性は「低」と判断し、全体のエビデンスの強さは「中等度」と判断した。使用したデータベースが少なく研究の収集が不完全と思われる。本機能性関与成分を使用した臨床試験は採用された2報のみであることから出版バイアスは低いと判断した。被験者が便秘傾向の女性で、皮膚の測定部位も少ないため、今後は男性被験者への対応や肌の測定部位なども増やし、より広範な研究が望まれる。

こうせん桑茶難消化性デキストリンプラス(株式会社シルクルネッサンス)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社シルクルネッサンスが消費者庁に届出た機能性表示食品こうせん桑茶難消化性デキストリンプラスのエビデンス(科学的根拠)



株式会社シルクルネッサンス
が消費者庁に届出た機能性表示食品【こうせん桑茶難消化性デキストリンプラス】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社シルクルネッサンス

【届出番号】
F779

【届出日】
2021/01/07

【届出者名】
株式会社シルクルネッサンス
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
こうせん桑茶難消化性デキストリンプラス

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
難消化性デキストリン(食物繊維)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には、難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事に含まれる糖や脂肪の吸収を抑え、食後に上がる血糖値や中性脂肪を抑える機能が報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人で食後の血糖値や中性脂肪が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
難消化性デキストリンは、トウモロコシでん粉由来の水溶性食物繊維であるため原料としての食経験があり、重篤な有害事例は報告されていません。難消化性デキストリンは、特定保健用食品の関与成分として数多くの商品で使用実績があります。また、データベースを用いた調査の結果、1日の摂取目安量が15g以上となる食品もあり、許可品目の食品形態は清涼飲料水、ソーセージ、即席みそ汁(スープ)米菓、粉末、ゼリー、かまぼこ、発酵乳、パンなど多様な食品形態があります。本届出食品の難消化性デキストリンは原料メーカーによる情報から特定保健用食品の関与成分と同一であり、上記情報で評価が可能であると判断しました。また、国立研究開発法人、医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報を調査したところ、医薬品との相互作用に関する情報は記載されておりません。
以上の情報を総合的に判断した結果、本品の安全性に問題ないと考えられます。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量をお守りください。取り過ぎあるいは、体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
国内GMP認定の工場にて製造

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
1.食後の血糖値の上昇抑制作用
【標題】
消化性デキストリンを用いた健常成人に対する食後血糖値の上昇抑制作用に関するシステマティックレビュー(メタアナリシス)

【目的】
健常成人(空腹時血糖値126mg/dL未満)に対して難消化性デキストリンを摂取することにより、食後血糖値の上昇抑制作用がみられるかを確認することを目的としました。

【背景】
食生活の欧米化や慢性的な運動不足により、我が国におけるメタボリックシンドロームをはじめとした生活習慣病の患者数は増加している。その中でも糖尿病患者数の増加は、超高齢社会を迎えた日本において極めて深刻な問題のひとつになっている。糖尿病の予防には食事による食後血糖値のコントロールが非常に重要である。食物繊維の摂取による2型糖尿病の発症リスクの改善効果が報告されており、食物繊維は血糖値調整効果が期待されています。そこで、難消化性デキストリンの食後血糖値の上昇抑制作用に関するシステマティックレビューを実施しました。

【レビュー対象とした研究の特性】
文献検索のデータベースとしてPubMed、Cochrane Library、医中誌Web、CiNii Articlesを使用し、健常成人(空腹時血糖値126mg/dl未満)に対して難消化性デキストリンを摂取することにより食後血糖値の上昇抑制作用がみられるかについて調査したランダム化比較試験(RCT)を収集した。最終的に43文献を抽出評価した。
  
【主な結果】
各CRT論文の質の評価を行い、3つの評価項目「食後血糖値30分」、「食後血糖値60分」、「食後血糖値の濃度曲線下面積(AUC0-120min)について難消化性デキストリン摂取群の差のデータを統合した。統計解析の結果、全ての評価項目において、対照群と比較して難消化性デキストリンの摂取群が有意に食後血糖値を低下させることが認められた。
   
【科学的根拠の質】
今後の研究によっては、システマティックレビューの結果が変わる可能性があるため、継続した調査が必要である。また、食事療法だけでなく、運動療法、その他生活習慣などの交路因子の影響について、継続した研究が必要と考えられる

2.食後の血中中性脂肪の上昇抑制作用
【標題】
消化性デキストリンを用いた健常成人に対する食後中性脂肪に関するシステマティックレビュー(メタアナリシス)

【目的】
空腹時血中中性脂肪値200mg/dL未満の成人に対して難消化性デキストリンを摂取することにより、食後血中中性脂肪値の上昇抑制作用がみられるかを確認することを目的としました。

【背景】
食生活の欧米化や慢性的な運動不足により、我が国におけるメタボリックシンドロームをはじめとした生活習慣病の患者数は増加しております。食後に血中中性脂肪値の高い状態が長時間継続する高脂血症が動脈硬化症等の発症を早めるリスク因子であることが分かってきました。難消化性デキストリンは食後の血中中性脂肪の上昇の抑制する効果が報告されており、同効果の検証のためシステマティックレビューを実施しました。

【レビュー対象とした研究の特性】
文献検索のデータベースとしてPubMed、Cochrane Library、医中誌Web、CiNii Articlesを使用し、空腹時血中中性脂肪値が200mg/dl未満の成人を対象に難消化性デキストリンを用いて食後血中中性脂肪値の上昇抑制作用について調査したランダム化比較試験(RCT)を収集した。最終的に9文献を抽出評価した。

【主な結果】
9報の論文の統計解析の結果、全ての評価項目において、対照群と比較して難消化性デキストリン摂取群が有意に食後血中中性脂肪を低下させることが確認されました。また、難消化性デキストリン(食物繊維として)の推奨摂取量は5gと評価しました。

【科学的根拠の質】
今後の研究によっては、システマティックレビューの結果が変わる可能性があるため、継続した調査が必要である。また、食事療法だけでなく、運動療法、その他生活習慣などの交路因子の影響について、継続した研究が必要と考えられる。

ねむコラ(健創製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

健創製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ねむコラのエビデンス(科学的根拠)



健創製薬株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品【ねむコラ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

健創製薬株式会社(旧社名:日水製薬医薬品販売株式会社)

【届出番号】
F778

【届出日】
2021/01/07

【届出者名】
健創製薬株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ねむコラ

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。GABAには、一時的な疲労感やストレスを感じている方の睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つ機能があることが報告されています。また、GABAには、肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。肌の乾燥が気になる方に適しています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量を100 ㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1.既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2.安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。しかしながら降圧薬などの医薬品を併用すると血圧を下げすぎてしまう可能性が報告されているので、摂取上の注意に、「降圧薬を服用している方は、医師又は薬剤師に相談してください。」と注意喚起の表示をしている。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。降圧薬を服用している方は、医師又は薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出品は医薬品GMPの認証機関の認証を取得した工場にて、医薬品GMPに準拠し衛生管理、品質管理を行い、規格外品の流出防止を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
1.睡眠の質(眠りの深さ)の向上
【標題】GABA摂取による睡眠の質改善機能に関する研究レビュー

【目的】健康な成人男女がGABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)に対する効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】ストレスは、ヒトの睡眠に様々な影響を及ぼすことが知られている。主観的ストレス、緊張感や不安が多い人に睡眠問題の有症率が高く、ストレスが高いことやストレスにうまく対処できないことは不眠症のリスクを高めてしまう。一時的および日常的なストレスを緩和することは、睡眠に関する諸問題の解決に有効であると考えられる。GABA摂取により、精神的ストレスがかかる作業における一時的な疲労感を軽減することや、睡眠の質を改善することが報告されている。
本研究レビューでは、GABA摂取による日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)を改善する効果について、網羅的に検索し、機能性について検討した。なお、睡眠の質(眠りの深さ)の評価方法として、当該分野において学術的に広くコンセンサスが得られている客観的評価法(脳波計)を用いている文献のみを採用した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索し、精査をした結果、健康な成人男女を対象とし、GABA摂取時とプラセボ摂取時を比較した試験デザインであり、脳波(ノンレム睡眠時間)を評価している文献として、2報を採用し評価した。

【主な結果】健康な成人男女に対するGABA摂取(100 mg/日)の効果として、採用文献2報で、深い睡眠時間の有意な増加(p<0.05)を示している。また1報では、ストレス状況や疲労感の違いによる層別解析を実施した場合に、一時的な疲労感やストレスをより強く感じている人のノンレム睡眠ステージ3(最も深い眠り)の時間が、GABA摂取時はプラセボ摂取時と比較して有意に増加した。被験者はいずれも健常な範囲の人であることから、GABAは、健康な成人男女において、睡眠の質(眠りの深さ)を向上させる機能を発揮すると評価した。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。調査対象とした論文は査読を実施したRCT論文で、客観的評価指標である脳波であるため、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、論文数が少ないこと、バイアスリスクが完全に否定できなかったことが挙げられる。

2.肌の弾力の維持
【標題】GABA摂取による肌弾力維持機能に関する研究レビュー

【目的】健康な成人男女の肌弾力維持に対するGABAの機能性について検証することを目的とした。

【背景】日々の精神的・身体的ストレスが肌の状態を左右する因子であることが報告されている[1,2,3]。
真皮組織の主成分である弾性線維は、伸び縮みする組織(皮膚・動脈・肺など)に多くあって、その伸縮性を担っている。加齢や紫外線などの影響によって弾性線維の劣化が報告されているが、弾性線維の劣化・断裂は皮膚のたるみだけでなく、動脈中膜硬化や肺気腫の直接原因と考えられている[4]。また弾性線維の低下による真皮層の菲薄化は、皮膚の脆弱性(スキン-テア)に繋がると考えられる。平成30年度診療報酬改定にあたり、褥瘡の危険因子に皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往)が加えられ、皮膚の脆弱性を予防するための栄養食品の重要性が高まっている[5]。これらの予防・改善に役立つ食品を開発することは、国民の健康的な生活維持にきわめて重要である。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語のデータベースを検索・精査した結果、健康な成人を対象とし、GABAとプラセボを比較した試験であり、肌の弾性を評価している1報を採用し、評価した。

【主な結果】採用文献は、健康女性に対して、乾燥する時期に、肌弾力へのGABA 摂取(100 mg/日)の効果を調査しており、GABA摂取群はプラセボ摂取群に比べて肌弾力低下が有意に緩和された(P<0.05)ことを報告している。肌弾力に関連する肌の構造は全身で共通であり、性差もないことから、GABAは肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があると評価した。

【科学的根拠の質】採用文献が1報であるため出版バイアスは否定できず、肌弾力を測定した部位が頬のみであることから、今後さらなるエビデンスの蓄積が望まれる。しかし、採用文献はランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の査読付き論文であり、評価指標も国内外において広く用いられている手法であることから、科学的根拠の質は問題ないと判断した。

参考文献
[1] 針谷毅ら.アレルギー, 49, 463-471 (2000)
[2] 相生章博ら.和歌山医学, 53, 113-120 (2002)
[3] 佐藤育子ら.月刊ナーシング, 26, 98-103 (2006)
[4] 福田悠.弾性線維と疾患.Connective Tissue, 24, 135-140 (1992)
[5] 2018年1月24日 中央社会保険医療協議会 総会 第386回議事録(厚生労働省HPより)

CGC国内産もち麦(丸麦)(株式会社シジシージャパン)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社シジシージャパンが消費者庁に届出た機能性表示食品CGC国内産もち麦(丸麦)のエビデンス(科学的根拠)



株式会社シジシージャパン
が消費者庁に届出た機能性表示食品【CGC国内産もち麦(丸麦)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社シジシージャパン

【届出番号】
F777

【届出日】
2021/01/06

【届出者名】
株式会社シジシージャパン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
CGC国内産もち麦(丸麦)

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
大麦β-グルカン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には大麦β-グルカンが含まれています。大麦β-グルカンは食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。

【想定する主な対象者】
食後血糖値の上昇が気になる成人健常者

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
1.当該製品【CGC国内産もち麦(丸麦)】は、機能性関与成分、大麦β-グルカンを1日摂取目安量当たり1,055mg配合しています。摂取方法としては白米と一緒に炊飯を行い、加熱して摂取をする、その他加工食品です。
2.日本における大麦(はだか麦を含む。はだか麦は大麦の一種です)の消費量に関する公表資料(食糧庁並びに農林水産省「食料需給表」)によれば、日本では昭和26年には、全国民平均1日当たり大麦で58.6g、大麦β-グルカン約2.4gを麦ごはんより摂取していたことが推定されています。また、法務省行政事業レビューにおける矯正施設の「被収容者生活経費」に係る参考資料(法務省矯正局)によると、成人(男女)の1日当たりの大麦の給与量は96~150gと報告されています。精麦の重量が炊飯時の吸水等により2倍に増加するとして、1日当たり48~75gの精麦を喫食していることになります。これを機能性成分の大麦β-グルカン摂取量に置き換えると1日当たり2.0~3.1gの喫食経験があることになります。

上記食経験は
①届出をしようとする食品に含まれる機能性関与成分と同じ成分で、同等量含有している食品であること。
②同じ麦ごはんであるので消化・吸収に大きな違いが無いこと。
③大麦を搗精して炊飯するだけですので、食品中の成分や加工による変質はほぼ考えられないこと。
以上のことにより、「当該食品に類似する食品」に当ると判断します。
また、販売時期は海軍で1883年に兵食改革として麦食を取り入れた記録があることこら、そこから始まったものと考えられ、これまでの精麦製品の販売量は183万トン(1999~2008年累計、資料:農林水産省米麦加工食品生産動態統計調査)になります。
以上より、大麦β-グルカンを1日1,055mg摂取することについての安全性には問題は無いと判断します。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取することにより、体調によってはおなかがゆるくなることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該商品を製造する工場は、品質マネジメントシステムISO9001を取得しており適用法令を遵守し、当社における衛生環境管理規定等の各種規定に沿って製品を製造しております。又、静岡県ミニHACCP承認事業において、承認食品名として精麦製品ポーションタイプの承認を受けております。日本農林規格(有機JAS加工食品)認定工場であり製造施設においては薬剤等使用せず製品への安全安心をお客様へお届け出来る様、製造及び品質管理を行っております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
CGC国内産もち麦(丸麦)に含まれる機能性関与成分「大麦β-グルカン」の食後血糖値の上昇抑制する機能について以下の通り研究レビューを実施した。
【標題】大麦β-グルカンによる食後血糖値の上昇をおだやかにする機能に関する研究レビュー
【目的】健常者において、大麦β-グルカンの単回摂取が食後血糖値に与える影響について明らかにする為の定性的研究レビューを目的とした。
【背景】最近、大麦に含まれる水溶性食物繊維である大麦β-グルカンが各種機能性を有する物質として注目されており、食後血糖値の上昇をおだやかにするとする文献も報告されている。しかし、これらの論文を評価した研究レビューは報告されていない。
【レビュー対象とした研究の特性】3つのデータベースを用いて(PubMed、JDreamⅢは最終検索日:2018年2月13日、医中誌Webは最終検索日:2018年2月14日)、目的に合致した文献を検索した。採用した文献2報は日本語(1報:文献1)、英語(1報:文献2)で記載され、試験デザインは共にRCT試験であり、いずれの文献も対象者は成人健常者であった。
【主な結果】2報のうち1報は日本人を対象とした文献であり、もう1報は英国人を対象とした試験であった。いずれの文献も成人健常者を対象としていた。採用した文献2報(文献1、2)は食後血糖値の上昇をおだやかにする指標である食後血糖値のピーク値と食後血糖の上昇曲線下面積値の2つの値について評価を行ったところ、2報共に両指標において有効性が確認された。効果があった文献2報(文献1、2)の大麦β-グルカンの摂取量は1.055g/日以上であった。群間有意差が認められた摂取量は、文献1では大麦β-グルカンを1.055g/日、文献2では4g及び8g/日であった。文献2において、2g及び6g/日摂取では群間有意差が認められなかったが、対照群と比べて食後血糖値の上昇が抑制されていることから、大麦β-グルカンの効果の一貫性は保たれていると考えられた。したがって、1.055g/日の摂取は食後血糖値の上昇をおだやかにすると結論付けた。
【科学的根拠の質】採用した2報の試験デザインはすべてRCT試験であり、いずれの文献も査読付き文献であることから研究の質は高いと判断した。バイアスリスクに関しては、2報中1報が二重盲検であったが1報が単盲検であった。また、採用文献2報中1報は試験食のランダム記載はあったが、情報が不十分と考えられた。その他バイアスとして利益相反について企業から資金提供があったのが1報、利益相反について記載がなかったのが1報であった。また、2報で企業から試験食の提供がされていた。出版バイアスについては、被験者に1人でも非健常者が含まれる可能性があるもの、大麦β-グルカン以外の成分の関与が否定できないものや変性(低分子化)した大麦β-グルカンで評価している文献を除外したため、採用文献が少なかった事等を考慮し、バイアスリスクは中と評価した。本レビューの限界として、食後血糖値抑制に関する臨床試験は、糖尿病や脂質異常症などの疾病域の方を対象としたものがあり、健常者を対象とした試験に限定するとエビデンスが少なくなる点で本研究レビューの限界があった。

オールブラン香るさわやかフルーツ(日本ケロッグ合同会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

日本ケロッグ合同会社が消費者庁に届出た機能性表示食品オールブラン 香るさわやかフルーツのエビデンス(科学的根拠)


日本ケロッグ合同会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【オールブラン 香るさわやかフルーツ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
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機能性表示食品まとめ一覧

日本ケロッグ合同会社

【届出番号】
F776

【届出日】
2021/01/05

【届出者名】
日本ケロッグ合同会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
オールブラン 香るさわやかフルーツ

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
小麦ブラン由来アラビノキシラン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には小麦ブラン由来アラビノキシランが含まれます。小麦ブラン由来アラビノキシランは、発酵性の食物繊維で、善玉菌とよばれる腸内の酪酸菌を増やし、酪酸を増加させることにより、腸内環境を改善することが報告されています。また、小麦ブラン由来アラビノキシランはお腹の調子を整え便通を改善することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品「オールブラン 香るさわやかフルーツ」の類似食品である機能性表示食品「オールブラン フルーツミックス」(共に機能性関与成分小麦ブラン由来アラビノキシランを1日当たり2.1g摂取)は、2020年4月20日に日本で発売され、年齢、性別、健康状態を問わず販売され、2020年11月末までの販売実績は約629トン(1食60gとして約1,040万食分)です。これまで重篤な健康被害は報告されていません。
また、機能性関与成分小麦ブラン由来アラビノキシランを1日当たり4.4g摂取する類似食品の「オールブラン オリジナル」は、お腹の調子を整える食品として1994年に特定保健用食品の表示許可を取得しており、2018年の販売実績は約500トン(1食40gとして約1,250万食分)です。日本で年齢、性別、健康状態を問わず販売され、特定保健用食品の許可以来約25年間、重篤な健康被害は報告されていません。
以上より、本品は安全性の高い商品と判断しました。

【摂取する上での注意事項】
食べ過ぎにより、一過性におなかがゆるくなることがあります。本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日当たりの摂取目安量をお守りください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品は、FSSC 22000認証を受けている日本ケロッグ合同会社高崎工場にて、当該認証に基づいて製造されています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
小麦ブラン由来アラビノキシランの整腸作用に関するシステマティックレビュー。
【目的】
本研究レビューの目的は、健常成人に対して小麦ブラン由来アラビノキシランを摂取することにより、整腸作用が認められるかを検証することです。
【背景】
食物繊維は整腸作用があり、健康を維持するために必要な栄養素ですが、国民健康・栄養調査報告書などでは食物繊維の摂取不足が推測されています。食物繊維の一種である小麦ブラン由来アラビノキシランに関する研究レビューの報告はなく、その機能性の検証は有意義と思われます。
【レビュー対象とした研究の特性】
本研究レビューでは、2報のRCT文献が採用されました。文献の質およびエビデンス総体の質の評価を行い、それらの結果を表示しようとする機能性との関連において評価しました。健常成人に小麦ブラン由来アラビノキシランを摂取させることで、整腸作用(アウトカム:糞便中の微生物(腸内細菌)、糞便中の短鎖脂肪酸量、排便量、および排便回数)に関する機能性において肯定的な結果が報告されていました。いずれも日本で研究が実施され報告されているため、この結果は日本人への外挿性に問題はないと判断しました。
【主な結果】
小麦ブラン由来アラビノキシランを2.1g/日摂取することで、善玉菌に属する酪酸産生菌が増加、糞便中の短鎖脂肪酸量が増加したことから、腸内環境が改善することが示唆されました。また、小麦ブラン由来アラビノキシランを1.7g以上/日摂取することで、排便量が増加、排便回数が増加することも示唆されました。よって、一日当たり2.1gの小麦ブラン由来アラビノキシラン摂取は、「腸内環境を改善し、排便機能を改善する」整腸作用があり、機能性表示食品として健康の維持や増進に資すると考えられました。
【科学的根拠の質】
採用文献の各種バイアス・リスクはいずれも低く、また、エビデンス総体の評価において、「整腸作用」に関する機能のエビデンスの強さは、「中(B)」と判断しました。ただし、本研究レビューの限界として、サンプリングバイアス(被験者の偏り)や言語バイアス(英語と日本語のキーワードのみでの検索による偏り)、出版バイアスが完全には否定できないことが考えられました。

美味しく飲めるホンチョ野いちご(大象ジャパン株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

大象ジャパン株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品美味しく飲めるホンチョ 野いちごのエビデンス(科学的根拠)



大象ジャパン株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品【美味しく飲めるホンチョ 野いちご】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
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大象(デサン)ジャパン株式会社

【届出番号】
F775

【届出日】
2021/01/05

【届出者名】
大象ジャパン株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
美味しく飲めるホンチョ 野いちご

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
酢酸
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には食酢の主成分である酢酸が含まれます。酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されています。内臓脂肪が気になる方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
肥満気味の方、内臓脂肪が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
届出食品である「美味しく飲めるホンチョ 野いちご」(以下、届出食品と呼ぶ)の機能性関与成分は酢酸である。酢酸は、食酢の主成分であり、食酢は古くから使用されてきた調味料である。機能性関与成分以外の届出食品に使用される原材料は、喫食実績により十分に安全性が確認された食品および食品添加物である。
届出食品と同等量の酢酸(一日摂取目安量100ml当たり750 ㎎)を関与成分とした特定保健用食品について、内閣府食品安全委員会の食品安全総合情報システムに評価結果が公表されている。評価結果の要約は「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はないと判断される。(平成16年2月5日府食第160号)」と記載されている。(1)
また、これまでに報告されている安全性試験でも一日当たり750mgの酢酸を食酢飲料として14週間摂取した長期摂取試験(2)、一日当たり4500mgの酢酸を食酢飲料として4週間摂取した過剰摂取試験が報告されている。(3)いずれも有害事象の報告はない。
以上のことから、機能性関与成分である酢酸の安全性が検討されているものとして問題ないと考えた。

(1) 内閣府 食品安全委員会 食品安全総合情報システム
(2) 伏見宗士ら、「食酢飲料の安全性の検討」生活衛生, vol.49, No.5, 267-278, 2005
(3) 岸幹也ら、「食酢飲料の過剰摂取における安全性の検討」 日本臨床栄養学会雑誌, vol.27, No.3, 313-320, 2006

【摂取する上での注意事項】
・空腹時や原液での摂取は刺激を強く感じることがあります。
・本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
・糖類の摂り過ぎに十分に注意してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
大象株式会社烏山工場  HACCP認証、FSSC 22000認証を取得している

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(ア)標題
酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されている。
(イ)目的
酢酸に内臓脂肪低下作用があるかを調べるために、内臓脂肪が高めな方(P)の酢酸の経口摂取(I)で、プラセボと比較して(C)、内臓脂肪の低下(O)が見られるかを検討した。
(ウ)背景
食酢の主成分である酢酸は古くから使用されてきた調味料である。同時に健康への機能が例えば高めの血圧や血糖値に対する効果がヒト試験、動物試験において報告されている。しかし、内臓脂肪に対する総合的な評価はまだ実施されていなかったため、今回実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
検索の条件と除外の条件を定めて、PubMed(検索日:2019年7月24日)と医中誌(検索日:2019年8月1日)で、それ以前に発表された論文を対象に検索したところ、最終的に得られた論文は1報であった。採用文献であるKondoらの研究は、英語で発表された論文である。25~60歳でBMI25~30の日本人175人を参加者とし、機能性関与成分の酢酸を1日当たり750mg、もしくは1500mgの投与量で、12週間の介入試験であった。175名中、155名が試験を完了し、12週間にわたる1日当たり酢酸750mgの摂取が有意に内臓脂肪面積の減少させることを明らかにした。
(オ)主な結果
機能性関与成分である酢酸の一日当たり750mgの摂取は、BMI25~30の健常成人において、内臓脂肪を低減すると結論付けられる。さらに、飲用による危害も見られなかった。
(カ)科学的根拠の質
酢酸に内臓脂肪低下作用があるかを調べるために、内臓脂肪が高めな方(P)の酢酸の経口摂取(I)で、プラセボと比較して(C)、内臓脂肪の低下(O)が見られるかについてレビューした。その結果、一日当たり750mg以上の酢酸を摂取することで、有意に内臓脂肪が減少されることが明らかとなった。採用文献では酢酸を飲料形態で摂取させており、届出食品の想定する摂取方法と同様である。
採用文献中に有害事象は見られず、酢酸として4500mg/日までは安全であるとの報告を引用している。採用文献のアウトカム指標は内臓脂肪面積であり、届出食品の表示しようとする機能性と関連性が高く、科学的に適切であると評価した。
PubMed、医中誌2種類のデータベースを用い、英語、日本語の論文を網羅的に検索したが、該当した論文は現在1報のみであるので、今後さらに研究されていくことが望まれる。その結果新たな知見、傾向が見られる可能性は否定できない。

美味しく飲めるホンチョブルーベリー(大象ジャパン株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

大象ジャパン株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品美味しく飲めるホンチョ ブルーベリーのエビデンス(科学的根拠)


大象ジャパン株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【美味しく飲めるホンチョ ブルーベリー】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

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大象(デサン)ジャパン株式会社

【届出番号】
F774

【届出日】
2021/01/05

【届出者名】
大象ジャパン株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
美味しく飲めるホンチョ ブルーベリー

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
酢酸
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には食酢の主成分である酢酸が含まれます。酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されています。内臓脂肪が気になる方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
肥満気味の方、内臓脂肪が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
届出食品である「美味しく飲めるホンチョ ブルーベリー」(以下、届出食品と呼ぶ)の機能性関与成分は酢酸である。酢酸は、食酢の主成分であり、食酢は古くから使用されてきた調味料である。機能性関与成分以外の届出食品に使用される原材料は、喫食実績により十分に安全性が確認された食品および食品添加物である。
届出食品と同等量の酢酸(一日摂取目安量100ml当たり750 ㎎)を関与成分とした特定保健用食品について、内閣府食品安全委員会の食品安全総合情報システムに評価結果が公表されている。評価結果の要約は「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はないと判断される。(平成16年2月5日府食第160号)」と記載されている。(1)
また、これまでに報告されている安全性試験でも一日当たり750mgの酢酸を食酢飲料として14週間摂取した長期摂取試験(2)、一日当たり4500mgの酢酸を食酢飲料として4週間摂取した過剰摂取試験が報告されている。(3)いずれも有害事象の報告はない。
以上のことから、機能性関与成分である酢酸の安全性が検討されているものとして問題ないと考えた。

(1) 内閣府 食品安全委員会 食品安全総合情報システム
(2) 伏見宗士ら、「食酢飲料の安全性の検討」生活衛生, vol.49, No.5, 267-278, 2005
(3) 岸幹也ら、「食酢飲料の過剰摂取における安全性の検討」 日本臨床栄養学会雑誌, vol.27, No.3, 313-320, 2006

【摂取する上での注意事項】
・空腹時や原液での摂取は刺激を強く感じることがあります。
・本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
・糖類の摂り過ぎに十分に注意してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
大象株式会社烏山工場  HACCP認証、FSSC 22000認証を取得している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(ア)標題
酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されている。
(イ)目的
酢酸に内臓脂肪低下作用があるかを調べるために、内臓脂肪が高めな方(P)の酢酸の経口摂取(I)で、プラセボと比較して(C)、内臓脂肪の低下(O)が見られるかを検討した。
(ウ)背景
食酢の主成分である酢酸は古くから使用されてきた調味料である。同時に健康への機能が例えば高めの血圧や血糖値に対する効果がヒト試験、動物試験において報告されている。しかし、内臓脂肪に対する総合的な評価はまだ実施されていなかったため、今回実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
検索の条件と除外の条件を定めて、PubMed(検索日:2019年7月24日)と医中誌(検索日:2019年8月1日)で、それ以前に発表された論文を対象に検索したところ、最終的に得られた論文は1報であった。採用文献であるKondoらの研究は、英語で発表された論文である。25~60歳でBMI25~30の日本人175人を参加者とし、機能性関与成分の酢酸を1日当たり750mg、もしくは1500mgの投与量で、12週間の介入試験であった。175名中、155名が試験を完了し、12週間にわたる1日当たり酢酸750mgの摂取が有意に内臓脂肪面積の減少させることを明らかにした。
(オ)主な結果
機能性関与成分である酢酸の一日当たり750mgの摂取は、BMI25~30の健常成人において、内臓脂肪を低減すると結論付けられる。さらに、飲用による危害も見られなかった。
(カ)科学的根拠の質
酢酸に内臓脂肪低下作用があるかを調べるために、内臓脂肪が高めな方(P)の酢酸の経口摂取(I)で、プラセボと比較して(C)、内臓脂肪の低下(O)が見られるかについてレビューした。その結果、一日当たり750mg以上の酢酸を摂取することで、有意に内臓脂肪が減少されることが明らかとなった。採用文献では酢酸を飲料形態で摂取させており、届出食品の想定する摂取方法と同様である。
採用文献中に有害事象は見られず、酢酸として4500mg/日までは安全であるとの報告を引用している。採用文献のアウトカム指標は内臓脂肪面積であり、届出食品の表示しようとする機能性と関連性が高く、科学的に適切であると評価した。
PubMed、医中誌2種類のデータベースを用い、英語、日本語の論文を網羅的に検索したが、該当した論文は現在1報のみであるので、今後さらに研究されていくことが望まれる。その結果新たな知見、傾向が見られる可能性は否定できない。

尿酸ヘルプ(小林製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

小林製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品尿酸ヘルプのエビデンス(科学的根拠)


小林製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【尿酸ヘルプ】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

小林製薬株式会社

【届出番号】
F773

【届出日】
2021/01/05

【届出者名】
小林製薬株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
尿酸ヘルプ

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ルテオリン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはルテオリンが含まれます。ルテオリンには尿酸値が高め(5.5mg/dL超~7.0mg/dL未満)な男性の尿酸値を下げる機能が報告されています。

【想定する主な対象者】
尿酸値が高め(5.5mg/dL超~7.0mg/dL未満)な健常人男性(疾病に罹患している者、未成年者を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
1. 食経験
 本製品の喫食実績はありません。

2. 既存情報による安全性の評価
 原材料である菊の花または菊の花抽出物に関してヒトやラットを対象にした安全性に関する報告が4研究報告されており,その中で有害事象を示す報告は認められませんでした。

3. 安全性試験結果
 本品に使用した機能性関与成分を含む「菊の花エキス」の安全性を評価しました。急性毒性試験及び反復投与試験において異常は認められませんでした。また,変異原性試験においても異常は認められませんでした。さらに,過剰量(適正量の5倍量)摂取時の安全性評価においても,安全性上の問題となる事象は認められませんでした。

4. 医薬品との相互作用
 データベースを検索した結果、併用が禁忌の医薬品はないこと、および表示見本に「疾病に罹患している場合は医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。」との記載があることから、健常者が適切に摂取する場合においては安全性に問題はないと判断しました。

5. まとめ
 以上より,機能性関与成分「ルテオリン」を配合した本品を販売することに問題はないと判断しました。

【摂取する上での注意事項】
●1日の摂取目安量を守ってください。
●乳幼児・小児の手の届かない所に置いてください。
●食物アレルギーの方は原材料名をご確認の上、お召し上がりください。
●原材料の特性により色等が変化することがありますが、品質に問題はありません。
●本品は、飲酒を勧めるものではありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会から認定を受けたGMP適合工場にて製造しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
標題
ルテオリンの摂取が血清尿酸値に及ぼす影響に関する研究レビュー

目的
健康な成人がルテオリンを摂取した場合,プラセボ(有効成分を含まない食品)を摂取した人に比べて血清尿酸値が改善するか検証することを目的としました。

背景
ルテオリンは菊の花の主要なポリフェノール成分であり,抗炎症作用や血清尿酸値低下作用が報告されています。しかしながら,血清尿酸値への有効性におけるルテオリンの効果を検証した研究レビューはありませんでした。そこで,ルテオリンの機能性を検証するため,本研究レビューを実施しました。

レビュー対象とした研究の特性
複数の研究論文データベースを用いて,健康な成人がルテオリンを摂取した臨床試験論文について,2019年10月30日までに発表されたものを収集および調査しました。最終的にランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験の結果を報告した1報を評価しました。

主な結果
評価した1報の論文中には2つの臨床試験について報告されており,1つは単回摂取試験でもう1つは4週間の継続摂取試験でした。評価した結果,ルテオリンの単回摂取では血清尿酸値に効果がありませんでしたが,ルテオリンを1日当たり10 mg,4週間摂取した場合では,血清尿酸値が高めの被験者において血清尿酸値が有意に改善することがわかりました。

科学的根拠の質
今回の検証の結果から,ルテオリンを1日あたり10 mg継続摂取することは,健常成人男性において高めの血清尿酸値の低下効果が期待できます。しかしながら,バイアスの混入が完全には否定できず,サンプルサイズ及び期間ともに十分とは言えないので,今後更なる有効性及び安全性の検証が必要です。

大麦若葉粉末(山本漢方製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

山本漢方製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品大麦若葉粉末のエビデンス(科学的根拠)



山本漢方製薬株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品【大麦若葉粉末】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

山本漢方製薬株式会社

【届出番号】
F772

【届出日】
2021/01/05

【届出者名】
山本漢方製薬株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
大麦若葉粉末

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
大麦若葉由来食物繊維
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品は、大麦若葉由来食物繊維を含み、便通を改善する機能があり、便秘気味な方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
便秘気味な方

【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
(1)喫食実績と既存情報による食経験の評価
本届出食品の大麦若葉は、中国の古典を日本語訳した書物の「国訳本草綱目」に収載されており、冨士経済が出版した有望成分市場2001(2001)では大麦若葉が青汁の素材として使用し飲用されていることが記載されており、主婦の友社が出版した「青汁の効用」(昭和36年)で数種の素材の中の一つとして大麦を紹介しています。山本漢方では2000年7月から2010年12月の期間で5億7千万食(原料使用量1720t)販売しており、自社のお客様相談室へは大麦若葉についての問い合わせでは、有害性や不具合な健康への影響への問い合わせも無いことから、安全性は高いと評価されますが、喫食実績、既存情報では安全性の評価は不十分と評価し、安全性試験を実施し、その結果から安全性を確認しました。
(2)安全性試験の実施による評価
古典的な大麦若葉の食経験と弊社の大麦若葉との同等性は比較できないので、自社で大麦若葉粉末の安全性試験を実施しています。
ラット/単回経口投与毒性試験
ラット/28日間反復経口投与毒性試験
ラット/13週間反復経口投与毒性試験
細菌/復帰突然変異試験
ほ乳類培養細胞/染色体異常試験
げっ歯類/小核試験
ヒト/過剰摂取(3倍量)による安全性確認試験
ヒト/長期摂取による安全性に関する試験
いずれの安全性試験においても大麦若葉に起因する有害性は認められませんでした。
(3)医薬品との相互作用
医薬情報担当が行っている医薬品及び食品の情報収集活動から大麦若葉に含まれるビタミンKが、ビタミンKを阻害することで効果をあらわすワーファリンの作用を減弱する可能性を把握しており、次のように、「本品は、ビタミンKを多く含む食品であるため、医師からビタミンKの摂取について注意するように言われているかたは、かかりつけの医師にご相談ください。」と利用者に注意を促す表示を行います。
(4)結論
上記の情報により、大麦若葉粉末を摂取目安1日6gの飲用は安全性に
関して問題ないと判断しました。
摂取上の注意として、弊社大麦若葉粉末の特定保健用食品表示許可でビタミンKの摂取についての注意以外でも、表示の指示を受けておりますので、機能性表示食品においても安全を確保するため同様の表示を「摂取をする上での注意事項」に記載します。

【摂取する上での注意事項】
水又はぬるま湯に混ぜる場合、しばらく静置すると粉末が底の沈むことがあります。この場合は再度よくかき混ぜてから摂取してください。本品を一度に多量に摂取した場合あるいは体質・体調により、お腹がはったり、ゆるくなったりすることがあります。また、食物繊維を多く含む食品であるため、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患等を持つ方は、かかりつけの医師にご相談の上、摂取してください。本品を多く摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。他の食品からの摂取量を考えて適量を摂取してください。本品は、ビタミンKを多く含む食品であるため、医師からビタミンKの摂取について注意するよう言われている方は、かかりつけの医師にご相談の上、摂取してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
大麦若葉粉末の製造工場はISO22000認証を取得しています。

【機能性の評価方法】
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
標題:大麦若葉粉末由来食物繊維の摂取が便通へ及ぼす影響の評価
目的:健常者に大麦若葉粉末由来食物繊維を含む大麦若葉粉末を摂取させると、プラセボ摂   取時に比較して、便通が改善するかを検証することを目的とした。
背景:大麦若葉単味粉末の有効性を検討した資料がないので、あきらかにするため試験を
   実施しました。
方法:便秘傾向の成人男女158名(試験1:100名、試験2:58名)を対象とした大麦若葉粉   末(試験対象となる被験食品)の摂取による便通改善効果並びに安全性を検討するた   め、2件のヒト試験を実施し、この試験によって機能性表示食品として必要な機能を   評価しました。試験1では1日摂取目安量の設定のために大麦若葉粉末を1日当たり   2g(低用量)、6g(中間量)及び10g(高用量)を含有する3用量の被験食品、作   用がすでに認められている陽性対照食品は難消化性デキストリン3.6g、作用を発揮し   ない比較試料のプラセボ食品は大麦若葉以外の炭水化物が入り、それぞれ10g(5g×2   袋)に調製し、試験を受ける方が何を飲んでいるかを知らせない無作為化二重盲検並   行群間比較試験を実施し2週間連日摂取していただきました。被験食品の大麦若葉粉   末6gには大麦若葉由来食物繊維2.2gが含有され、低用量、高用量にはそれぞれ比例   配分的に大麦若葉由来食物繊維が含有されています。試験2では、試験1で、1日摂   取目安量は中間量の6g(大麦若葉由来食物繊維2.2g)と判断され、6gの中間量の被   験食品において、有効性を検証する目的で、同じく試験を受ける方が何を飲んでいる   かを知らせない無作為化二重盲検クロスオーバープラセボ対照比較試験を行いまし    た。
主な結果: 便秘傾向の健常者、男性31名、女性69名 計100名の被験者をプラセボ群、低   用量群、中用量群、高用量群、陽性対照群の各群20例ずつ割り付けられたが、制限   対象食品を過剰摂取した3名(プラセボ群2名、中用量群1名)については、検定前   に除外し有効評価対象者数は97名となりました。結果は6g摂取で、排便日数で有意   な増加と排便回数、排便量、排便後の爽快感を増加させる傾向を示しました。いずれ   の試験においても被験食品に関連する副次作用は認められませんでした。以上の成績   より、大麦若葉粉末の摂取は、便通改善効果を示し、安全性においても問題がないこ   とが確認されました。
科学的根拠の質:大麦若葉粉末は天産物であり、品質規格を定めて管理いたしますが、規格   内の範囲で品質の差異は存在します。