2019年8月4日日曜日

骨カラキレイ(キューサイ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


キューサイ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【骨カラキレイ】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
キューサイ株式会社
【届出番号】
E175
【届出日】
2019/06/17
【届出者名】
キューサイ株式会社
楽天市場
キューサイ株式会社の商品一覧
【商品名】
骨カラキレイ
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
大豆イソフラボン(アグリコンとして)
楽天市場
大豆イソフラボン(アグリコンとして)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には、大豆イソフラボン(アグリコンとして)が含まれます。大豆イソフラボン(アグリコンとして)には骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。骨を丈夫に維持したい中高年女性の方に適した食品です。
【想定する主な対象者】
丈夫な骨を維持したい日本人中高年女性
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
日本において、大豆は古くから食されてきたものであり、日常生活において一般の大豆食品から摂取する大豆イソフラボンによる健康被害が報告された例はない。大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品として「大豆芽茶」(フジッコ株式会社)が2001年に認可されており(許可番号第337号)、その際にヒトへの安全性試験等により十分な安全性が確認されている。「大豆芽茶」は発売後13年を経過するがその間健康被害の報告もない。また「大豆芽茶」以外にも、大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品が複数許可されている。さらに、本品に使用している大豆胚芽抽出物(大豆イソフラボン含有)はこれまで、サプリメントを初めとする多数の健康食品に使用されているが、特に重大な健康被害の報告はない。食品安全委員会の報告(「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」2006年5月)によれば、多数の既存情報の検討の結果、安全な一日摂取目安量の上限値は70mg~75mg(アグリコンとして)であるとされ、さらに、特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値は30mgであるとされた。したがって、本品の一日摂取目安量(大豆イソフラボン25mg(アグリコン換算))はこの範囲に合致し、安全性には問題ないと考えられる。以上のことから、大豆イソフラボンを機能性関与成分とした本品の安全性は十分に確認されていると考える。
【摂取する上での注意事項】
●妊娠・授乳中の方、乳幼児、小児は召し上がらないでください。
●原材料名をご確認の上、食物アレルギーのある方は召し上がらないでください。
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。イソフラボンを含有する他の特定保健用食品等との併用にはご注意ください。
●体質や体調により、まれに体に合わない場合があります。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
アリメント工業株式会社 本社工場(国内GMP、米国GMP、ISO22000 認証)アリメント工業株式会社 新富士第二工場(国内GMP、米国GMP、ISO22000 認証)
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア)標題
大豆イソフラボン摂取による骨吸収(破骨細胞の働きによって骨の成分が壊れること)抑制作用について
イ)目的
健常な中高年日本人女性を対象に、大豆イソフラボンの骨吸収抑制作用について文献に基づく総合的な検証を目的とした。
ウ)背景
骨量は男女とも30歳半ばで最大に達し、加齢とともに減少する。骨は常に破骨細胞が古い骨の成分を壊し(骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨を作る(骨形成)という骨代謝を行っている(※)が、女性は閉経後の5~10年間に骨量の急激な減少が起こる。骨吸収には女性ホルモンが大きく関わっており、女性ホルモンの分泌が低下する閉経後女性では骨吸収が亢進する。女性ホルモンに似た作用をもつ大豆イソフラボンが骨吸収を抑制するという文献が報告されているが、被験者を日本人健常者に絞って研究結果を総合的に評価したものはなかった。
エ)レビュー対象とした研究の特性
1947年から2015年に公開された英語及び日本語の文献を対象に、フジッコ株式会社社員2名が独立して2015年3月2日に検索を行った。対象文献は、健常な日本人女性を被験者としていること、用量の明確な大豆イソフラボンを摂取させていること、比較対照として大豆イソフラボンを含まない対照食を摂取させていること、骨吸収マーカーが測定されていることを条件とし、さらに研究デザインは信頼性が高いとされる無作為化コントロール比較試験(RCT)であることを条件とした。結果、10件の文献が抽出された。
オ)主な結果
10件の文献すべてにおいて、大豆イソフラボン摂取(アグリコン換算25mg/日)による骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン量の低下、すなわち骨吸収の抑制(骨の維持)が認められた。また有害事象は認められず、安全性に問題がないことが確認された。さらに、統合可能な9報について統計学的にまとめる方法であるメタアナリシスを実施した。その結果、明らかな尿中DPDの低下が認められた。
カ)科学的根拠の質
採用した文献は全て専門家による査読を通過したものであり、研究デザインはRCTである。実験方法及び結果は共通しており、一貫性の高いものである。また出版バイアス(ネガティブな研究は公開されにくいことによる情報の偏り)は検出されなかった。よって、これらの科学的根拠の質は機能性評価に値する。文献収集は、主要なデータベースを用い、公開されている研究はほぼ網羅されたと考えられるが、未発表研究が存在する可能性は否定できず、今後の研究動向を注視していく必要がある。
※日本医師会HPより
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8月3日更新分一覧

ロッテ乳酸菌ショコラ3種アソートパック(株式会社ロッテ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社ロッテが消費者庁に届出た機能性表示食品【ロッテ 乳酸菌 ショコラ 3種アソートパック】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



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株式会社ロッテ
【届出番号】
E174
【届出日】
2019/06/17
【届出者名】
株式会社ロッテ
楽天市場
株式会社ロッテの商品一覧
【商品名】
ロッテ 乳酸菌 ショコラ 3種アソートパック
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
乳酸菌ブレビスT001株(Lactobacillus brevis NTT001)
楽天市場
乳酸菌ブレビスT001株(Lactobacillus brevis NTT001)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には生きた乳酸菌ブレビスT001株(Lactobacillus brevis NTT001)が含まれます。乳酸菌ブレビスT001株(Lactobacillus brevis NTT001)は生きて腸まで届き、腸内環境を改善することが報告されています。
【想定する主な対象者】
健常成人
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
喫食実績による食経験の評価、及び既存情報を用いた評価から、当該製品の安全性に問題が無いと総合的に判断した。
1.喫食実績による食経験の評価
○機能性関与成分に関する評価
乳酸菌ブレビスT001株(Lactobacillus brevis NTT001、以下単に乳酸菌ブレビスT001株と表記)は原料供給元である日東薬品工業株式会社で1993年に発売以来、重篤な健康被害は発生していない。
○届出食品および機能性関与成分である乳酸菌ブレビスT001株を同程度含む類似食品に関する評価
機能性関与成分 乳酸菌ブレビスT001株を配合した食品である乳酸菌ショコラシリーズは、2015年10月に発売以来、重篤な健康被害は発生していない。2018年12月時点での販売実績数量はおよそ3,664万個、喫食数およそ6,706万食(※)である。
※喫食数については、摂取目安量当たりの機能性関与成分量を考慮して、乳酸菌ショコラ デイリーパックは5食分、乳酸菌ショコラ及び乳酸菌ショコラビターは2食分、乳酸菌ショコラ 小袋及び乳酸菌ショコラボールは1食分として計算
尚、上記乳酸菌ショコラシリーズは今回の届出食品と同量の乳酸菌ブレビスT001株を含有したチョコレートであり、製法も同様のものであるため、「類似する食品」の要件を満たしていると考えられる。
2.既存情報を用いた評価
○欧州食品安全機関(EFSA)
本届出食品の機能性関与成分である乳酸菌ブレビスT001株はLactobacillus brevisに属する菌株であり、EFSAが2007年に発表した安全性適格推定微生物リストに食経験のある菌種として記載されている。
○ナチュラルメディシン・データベース
乳酸菌の安全性について、『乳酸菌は、乳児や小児を含むほとんどの人にほぼ安全です。副作用は通常軽いもので、よくみられるのは、膨満感や腸内ガスです。』と評価がなされている。
○すぐき漬けの喫食実績
乳酸菌ブレビスT001株は京都の伝統的な漬物『すぐき漬け』より単離された乳酸菌である。すぐき漬けは、年間生産量約300トン(平成5年)であり、明治時代に一般に普及し、少なくとも100年以上食されてきた。
【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することで、より健康が増進するものではありません。一日当たりの摂取目安量を守って、お召し上がりください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
株式会社ロッテ 浦和工場はFSSC 22000認証取得工場(認証番号:JMAQA-FC174)である。株式会社中央食品工業 桜ヶ丘工場は、彩の国ハサップ(都道府県ハサップ)を取得している(平成30年8月14日 営業施設符号:71・238・009772)。株式会社ウメムラは、FSSC22000に準拠した「一般衛生管理プログラム」を策定し、製造施設・従業員の衛生管理等の体制を構築している。鈴木加工株式会社(つくば第二工場)は、FSSC22000に準拠した「一般衛生管理プログラム」を策定し、製造施設・従業員の衛生管理等の体制を構築している。下田包装株式会社は、FSSC22000に準拠した「一般衛生管理プログラム」を策定し、製造施設・従業員の衛生管理等の体制を構築している。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

①標題
乳酸菌ブレビスT001株(Lactobacillus brevis NTT001)の腸内環境改善効果に関する研究レビュー
②目的
健常成人に対して、乳酸菌ブレビスT001株(Lactobacillus brevis NTT001、以下単に乳酸菌ブレビスT001株と表記)を含む食品を摂取した場合、乳酸菌ブレビスT001株を含まない食品を摂取した場合と比べて、腸内環境が改善することを確認する。
③背景
 ビフィズス菌や乳酸菌は、乳酸や酢酸を産生し、腸内の有害菌の増殖を抑え、また腐敗産物の産生を抑え、腸内環境の維持・改善に役割を果たす。乳酸菌ブレビスT001株は京都の漬物より単離された。これまでに乳酸菌ブレビスT001株の摂取により、健常成人の腸内環境を改善するか体系的に評価した報告はなかった。
④レビュー対象とした研究の特性
国内外4つの文献データベースを使用し(検索日:2018年11月21日)、乳酸菌ブレビスT001株(乳酸菌ブレビスT001株との同一性が認められた乳酸菌を含む)を摂取した場合の、健常成人に対する腸内環境の改善を評価している研究について調査した。最終的に健常な日本人を対象としたランダム化比較試験が3報該当した。そのうち2報は届出企業(株式会社ロッテ)が関与したものであった。
⑤主な結果
乳酸菌ブレビスT001株(乳酸菌ブレビスT001株との同一性が認められた乳酸菌を含む)を一日当たり10億~60億個摂取することにより、腸内環境に関するいくつかの指標(糞便中Lactobacillusや糞便中酢酸、糞便中腐敗産物(インドール))に改善効果が報告されていた。また、乳酸菌ブレビスT001株は、摂取後のヒト消化管での生存性に関する研究より、生きたまま腸に届くことも示された。
⑥科学的根拠の質
この研究レビューでは、国内外の文献を網羅的に調査するため複数のデータベースを使用したが、検索されなかった文献及び公表されていない研究が存在する可能性もある。研究レビューに用いた研究論文が3報と少なく、2報は届出会社の社員が著者に含まれるという点でバイアスリスクの問題はあったが、盲検性は確保されており、また、3報の論文の結果の一致率から、後発の研究によって結果が大きく変更される可能性は低いと考えた。
(構造化抄録)
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8月3日更新分一覧

マツキヨラボL-テアニン(リブ・ラボラトリーズ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


リブ・ラボラトリーズ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【matsukiyoLAB(マツキヨラボ) L-テアニン】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
リブ・ラボラトリーズ株式会社
【届出番号】
E173
【届出日】
2019/06/17
【届出者名】
リブ・ラボラトリーズ株式会社
楽天市場
リブ・ラボラトリーズ株式会社の商品一覧
【商品名】
matsukiyoLAB(マツキヨラボ) L-テアニン
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
L-テアニン
楽天市場
L-テアニンを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはL-テアニンが含まれます。L-テアニンには、夜間の睡眠の質を高める(起床時の疲労感や眠気を軽減する)ことが報告されています。
【想定する主な対象者】
成人男女(疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該製品“matsukiyoLAB(マツキヨラボ) L-テアニン”の機能性関与成分であるL-テアニンは、私たちが日常的に飲用しているお茶に含まれる成分です。日本では、お茶は鎌倉時代から普及していたと言われており、1000年以上の飲用経験があります。お茶一杯中にL-テアニンは約3.6~12mg含まれるとされています。また、L-テアニンを高純度化した製品は、日本で食品添加物として一般食品やサプリメントに使用されています。L-テアニンはFDA(米国食品医薬品局)においてGRAS(一般に安全と認識される食品)に認定されています。
当該製品に用いられているL-テアニンの原料メーカーでは、L-テアニンを含むサプリメント「テアニンタブレット」(一日摂取目安量中L-テアニン200-300mg配合、2003年販売開始)、「サンテアニン(顆粒)」(一日摂取目安量中L-テアニン500mg配合、2008年販売開始)を日本全国のユーザー、小児から高齢者向けに販売しており、これまでに有害となる事象は報告されていません。商品形態が同じ顆粒形状である「サンテアニン(顆粒)」ではヒトでの安全性試験が実施されており、13名(男性6名、女性7名)に1日当たりL-テアニンとして2,500 mg、4週間連続摂取させても副作用は確認されなかったと報告されています。これは、当該商品“matsukiyoLAB(マツキヨラボ) L-テアニン”の一日摂取目安量に含まれるL-テアニン量の10倍以上に当たります。さらに、文献やデータベースで収集した安全性に関する情報も踏まえ、安全である摂取量や摂取する際の注意事項を定めました。以上のことから、当該製品“テア眠”は十分に安全性が確認されていると考えています。
医薬品との相互作用に関しては、降圧剤(カプトプリル,エナラプリル,ロサルタン,バルサルタン,ジルチアゼム,アムロジピン,ヒドロクロロチアジド,フロセミドなど)、興奮剤(ジエチルプロピオン,エピネフリン,フェンテルミン,プソイドエフェドリンなど)の作用を弱めることが知られておりますので、それらとの併用については医師とご相談ください。
【摂取する上での注意事項】
●多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。また妊娠中の方あるいは妊娠の可能性のある方は医師に相談してください。
●高血圧治療薬及び興奮剤を服用している場合は、本品の摂取を避けてください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
公益財団法人日本健康・栄養食品協会による健康補助食品GMP認定工場(株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス 本社工場、第二工場及び国吉田工場:国内GMP)にて製造。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題
L-テアニンの摂取は睡眠の質を改善すると考えられます。
(イ)目的
健常者成人に、最終製品“matsukiyoLAB(マツキヨラボ) L-テアニン”に含有する機能性関与成分L-テアニン200mgを就寝前に摂取させると、プラセボ摂取の場合と比べ睡眠の質が改善するかについて、起床時の昨夜の睡眠に関するアンケートや睡眠中の生理学的指標にて検証しました。
(ウ)背景
L-テアニンの睡眠改善効果について、個々の文献では報告されているものの、それらを網羅的に評価された文献はなかったため、L-テアニンが夜間睡眠の質を改善するかを結論付けることは出来ませんでした。そこで、検証が必要となりました。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
英語文献検索には、Pubmed(検索対象期間:1946年~2018年8月23日)、Cochrane Library(1992年~2018年9月13日)のデータベースを用い、Pubmedは2018年8月23日に、Cochrane Libraryは2018年9月13日に検索を実施しました。また、日本語文献は、JSTPlus(検索対象期間:1981年~2018年8月14日)、JMEDPlus(1981年~2018年8月14日)、JST7580(1975年~1980年12月8日)のデータベースを用い2018年8月21日に検索を実施しました。検索対象は、健常な日本人の成人の集団とし、L-テアニンを摂取しない群と比較した試験デザインであることとしました。その結果、最終的に3報の文献を評価しました。これらの文献のうち2報は原料を販売している企業と大学研究機関との共同研究、1報は原料の提供はあるが大学研究機関が独自で実施した研究の結果です。
(オ)主な結果
評価した3報の結果をまとめ、統計的に解析した結果、L-テアニン摂取により、起床時のアンケート調査のうち「疲労回復」、「眠気」の改善については強い関連性が、「夢み」、「睡眠時間延長感」の改善については中程度の関連性がみられました。また、生理学的指標のひとつである睡眠中の交感神経活動の抑制についても中程度の関連性がみられました。これらの指標は、日本人(成人)で標準化された「OSA睡眠調査票(MA版)」の評価項目に含まれていることから日本人の睡眠の質を評価するのに適しているといえ、「疲労回復」と「眠気」の改善に強い関連性がみられたことは良質な睡眠がもたらされたことを示しています。以上のことより、就寝前にL-テアニンを摂取することは、夜間の睡眠の質を高める(起床時の疲労感や眠気を軽減する)と考えられました。
(カ)科学的根拠の質
選定された文献が3報でしたので出版によるバイアスの評価に至りませんでした。正確性の評価に関してはサンプルサイズが少ないため考慮が必要とされました。エビデンスの一貫性などに特に問題は認められず、エビデンス総体の質はおおむね良好と考えています。
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8月3日更新分一覧

2019年8月3日土曜日

LP432ドリンクタイプ(南日本酪農協同株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


南日本酪農協同株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【LP432(エルピーヨンサンニ)ドリンクタイプ】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
南日本酪農協同株式会社

【届出番号】
E172
【届出日】
2019/06/17
【届出者名】
南日本酪農協同株式会社
楽天市場
南日本酪農協同株式会社の商品一覧
【商品名】
LP432(エルピーヨンサンニ)ドリンクタイプ
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
難消化性デキストリン(食物繊維)
楽天市場
難消化性デキストリン(食物繊維として)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、食後の血中中性脂肪や血糖値の上昇を抑える機能があることが報告されています。
【想定する主な対象者】
食後の血中中性脂肪が気になる方、食後の血糖値が気になる方(疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
当該製品は、乳製品乳酸菌飲料に機能性関与成分として難消化性
デキストリン(食物繊維)を1本あたり5g添加したものである。
乳製品乳酸菌飲料の原材料は、砂糖、乳製品、乳、ぶどう糖、安
定剤(ペクチン)、酸味料、香料であり、一般的な乳製品乳酸菌飲
料の配合であることから、難消化性デキストリンと安全性へ影響を
及ぼす相互作用はないと考えられる。
一方、難消化性デキストリンは、1997年以降、特定保健用食品の
関与成分として使用されており、2019年3月の時点において387品
目が許可されている。食品カテゴリとしても清涼飲料水、即席みそ
汁(スープ)、米菓、ソーセージ、粉末、ゼリー、かまぼこ、発酵
乳、パン、米飯、豆腐など多様な食品形態で販売されている。 
特定保健用食品の関与成分である難消化性デキストリンは、すべ
て松谷化学工業㈱社製であり、当該製品の関与成分と同一であるこ
とから、上記情報で安全性評価が十分であるとした。
ただし、難消化性デキストリン(食物繊維)5gの約7倍量に相当す
る量を摂取した場合には下痢症状を起こす可能性があることが報告
されているため「飲み過ぎ、あるいは体質・体調により、おなかが
ゆるくなることがあります。本品は、多量摂取により疾病が治癒し
たり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を
守ってください。」を摂取上の注意として表示する。
尚、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の「健康食
品」の素材情報データベースを検索したところ、医薬品との相互作
用について問題となるような報告はなかった。

以上のことより、当該製品の安全性に問題はないと評価した。
【摂取する上での注意事項】
飲み過ぎ、あるいは体質・体調により、おなかがゆるくなることがあります。本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
FSSC22000 の認証を取得した工場にて、生産・製造及び品質管理を行っている。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

当該製品は、食後血中中性脂肪の上昇抑制作用と、食後血糖値の上昇抑制作用という2つの機能性を表示しようとしているため、それぞれについての評価を示す。

1)食後血中中性脂肪の上昇抑制作用に関して
【標題】
 難消化性デキストリンの食後血中中性脂肪上昇抑制効果の検証
【目的】
 難消化性デキストリンの摂取が、食後血中中性脂肪の上昇を抑制する効果があるかどう
 か、検証することを目的とする。そのため、その効果を、健常成人および血中中性脂肪が
 やや高めの軽症者を対象として、難消化性デキストリンを配合しない食品と比較した、国
 内外の論文を調査し、検討を行った。
【背景】
 近年、日本人の食事の欧米化が進み、脂質の摂取量が増加している。過度な脂質の摂取
 は、高脂血症や高コレステロール血症のリスクを高めるだけでなく、肥満やメタボリック
 シンドロームなどの生活習慣病の発症にも大きく関わっている。健康維持のために、食後
 の血中中性脂肪の上昇を抑えることは極めて重要である。
【レビュー対象とした研究の特性】
 国内外の文献データベースから、空腹時血中中性脂肪値が正常域の人、およびやや高めの
 軽症者を対象として、難消化性デキストリンの食後血中中性脂肪値の上昇を抑える効果を
 ヒト試験で評価した研究の抽出を行った(2015年6月25日検索)。論文公表の時期は限定
 しなかった。最終的にランダム化比較試験9報を採用、評価した。なお、本研究レビュー
 は、難消化性デキストリンの製造者である松谷化学工業㈱の資金により行われた。
【主な結果】
 採用された9報の論文において、評価項目として「食後2,3,4時間後の血中中性脂肪
 値」、「食後0~6時間までの血中中性脂肪値の濃度曲線下面積」とそれらの変化量を採
 用した。これらの指標は特定保健用食品の評価指標としても採用されているものである。
 9報の全データを統合して統計解析した結果、8つの指標全てにおいて、有効性が確認さ
 れた。また、対象者から軽症者を除き、健常成人のみのデータを抽出できた論文が1報あ
 り、同様に有効性が確認された。なお、採用9報における難消化性デキストリン(食物繊
 維として)の摂取量は、8報が5g、1報が9gであり、ほとんどが5gの論文であった。
【科学的根拠の質】
 採用9報における研究の妥当性・信頼性を調べた。研究の質評価において、被験者の無作
 為化の方法について記載がない論文、二重盲検でない論文、脱落者がいる論文があった
 が、それ以外に問題となるバイアスリスクはなく、質の高い論文であった。また公表バイ
 アスについても、効果がない未発表論文を想定しても、統合効果量は有意のままであった
 ことから、その影響は小さいと判断した。以上の結果から、本研究レビューの科学的根拠
 の質は高いと判断した。ただし、今後の研究によっては結果が変わる可能性があるため継
 続した調査が必要であると考える。

2)食後血糖値の上昇抑制に関して
【標題】
 難消化性デキストリンの食後血糖値上昇抑制効果の検証
【目的】
 難消化性デキストリンの摂取が、食後血糖値の上昇を抑制する効果があるかどうか、検証
 することを目的とする。そのため、その効果を、健常成人を対象として、難消化性デキス
 トリンを配合しない食品と比較した、国内外の論文を調査し、検討を行った。
【背景】
 現在、糖尿病患者数の増加は、超高齢社会を迎えた日本において極めて深刻な問題の1つ
 となっている。糖尿病の治療方法としては、食事療法、運動療法、薬物療法が一般的であ
 る。治療としてのみでなく、糖尿病に罹患しないためにも、食事療法などによる血糖値の
 コントロールは非常に重要である。
【レビュー対象とした研究の特性】
 国内外の文献データベースから、健常成人を対象として、難消化性デキストリンの食後血
 糖値の上昇を抑える効果をヒト試験で評価した研究の抽出を行った(2015年1月5日検
 索)。論文公表の時期は限定しなかった。最終的に43報を採用、評価した。なお、本研
 究レビューは、難消化性デキストリンの製造者である松谷化学工業㈱の資金により行われ
 た。
【主な結果】
 採用された43報の論文において、評価項目として「食後30,60分後の血糖値」、「食後0
 ~120分までの血糖値の濃度曲線下面積」を採用した。これらの指標は、特定保健用食品
 の評価指標としても採用されているものである。43報の全データを統合して統計解析し
 た結果、3つの指標全てにおいて、有効性が確認された。なお、採用43文献における難消
 化性デキストリン(食物繊維として)摂取量の中央値は5gであった。
【科学的根拠の質】
 採用43報における研究の妥当性・信頼性を調べた。研究の質評価において、二重盲検で
 ない論文、脱落者がいる論文があったが、それ以外に問題となるバイアスリスクはなく、
 質の高い論文であった。また公表バイアスについても、効果がない未発表論文を想定して
 も、統合効果量は有意のままであったことから、その影響は小さいと判断した。以上の結
 果から、本研究レビューの科学的根拠の質は高いと判断した。ただし、今後の研究によっ
 ては結果が変わる可能性があるため、継続した調査が必要であると考える。
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