2019年8月10日土曜日

ビフィズス菌(株式会社インシップ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社インシップが消費者庁に届出た機能性表示食品【ビフィズス菌】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
株式会社インシップ
【届出番号】
E203
【届出日】
2019/06/28
【届出者名】
株式会社インシップ
楽天市場
株式会社インシップの商品一覧
【商品名】
ビフィズス菌
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ビフィズス菌BB536
楽天市場
ビフィズス菌BB536を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはビフィズス菌BB536が含まれます。ビフィズス菌BB536には、腸内環境を良好にし、腸の調子を整える機能が報告されています。
【想定する主な対象者】
おなかの調子を整えたい健康な成人(ただし、妊産婦及び授乳婦を除く。)
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
○喫食実績による食経験の評価:当該製品は機能性関与成分であるビフィズス菌BB536を100億個/日含むハードカプセル形態の栄養補助食品であり、2012年より全国的に通信販売を行っている。これまでに累計16万袋以上販売されているが、本品に起因する安全性上の重篤な有害事象は報告されていない。したがって当該製品の安全性に問題ないと考える。
○機能性関与成分「ビフィズス菌BB536」に関する評価:ビフィズス菌は母乳栄養児から初めて分離され、乳児の健康に寄与する有用な腸内菌として注目されてきた。その後の研究によりビフィズス菌は乳児から高齢者まで幅広い年齢層の腸内に存在し、有用菌としてヒトの健康維持に寄与していることが認められている。ビフィズス菌BB536は1969年に健康な乳児から分離され、DNAの相同性および糖分解性状からビフィズス菌の一種であるビフィドバクテリウム ロンガムであることが確認されている。ヒトの腸内に存在するビフィズス菌には現在12の菌種があるが、ビフィドバクテリウム ロンガムはヒトの腸内に年齢を問わず検出され、乳児から高齢者まで幅広くヒト腸内に存在する主要なビフィズス菌の一種であることが認められている。
ビフィズス菌BB536は1977年にビフィズス菌含有牛乳「森永ビヒダス」として初めて食品に利用され、1980年からは「ビヒダスプレーンヨーグルト」に、更に1991年からはビフィズス菌含有牛乳「森永カルダス」に利用され全国に販売されている。菌末製品としては2005年からビフィズス菌カプセル「ビヒダスBB536」として、2008年からは「ビフィズス菌末 BB536」として販売されている。現在まで食品として乳児から高齢者まで幅広い年齢層に食され、その食経験は約39年に及ぶが安全性上の問題はみられていない。更に1996年には「ビヒダスプレーンヨーグルト」が、2001年には「森永ビヒダス」と「森永カルダス」が各々特定保健用食品の許可を取得し、その安全性と保健機能が認められている。また、2009年にはアメリカ食品医薬品局からGRAS(Generally Recognized As Safe、「一般的に安全と認められたもの」)認定を受け、食品としての安全性がアメリカにおいても認められた。
以上の食経験および特定保健用食品としての実績などをもとにビフィズス菌BB536は十分な安全性が確認されている。
【摂取する上での注意事項】
・過剰に摂取することは避け、一日摂取目安量を守ってお召し上がりください。
・原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。
・妊娠、授乳中の方は医師に相談してください。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
【中日本カプセル株式会社本社工場】国内GMP(公益財団法人 日本健康・栄養食品協会)認定およびISO22000(一般財団法人日本品質保証機構)認定取得工場で製造 【株式会社フリーランス51用宗工場・株式会社フリーランス51茂原工場】国内GMPに則った自社基準を制定し、製造施設・衛生管理等の管理運営を行なっています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

標題:ビフィズス菌BB536摂取と排便状況および腸内環境に及ぼす影響

目的:ビフィズス菌BB536の摂取が、健康な成人の腸内環境(腸内細菌が作り出す腐敗産物である便中アンモニア量)と腸の調子(排便頻度)に及ぼす影響を、文献を網羅的に調べることで検討した。
背景:排便が滞るなど消化器官が正常に活動できなくなると、健康状態に関係する生活の質(QOL)が低下するほか、腸内で有害な腐敗産物が増加する。ビフィズス菌や乳酸菌の摂取が、正常な消化器官の活動を助ける可能性が報告されているが、ビフィズス菌BB536が消化器官の活動に及ぼす影響について、文献を網羅的に調べた研究レビューはない。
レビュー対象とした研究の特性:健康な成人に、ビフィズス菌BB536を20億以上含む食品、またはビフィズス菌BB536のみを除いた対照食品を1週間以上摂取させ、排便頻度と便中アンモニア量を比較調査した文献を探した。国内外の5つの文献データベースを検索したところ(2014年11月)、牛乳や発酵乳などの食品形態でビフィズス菌BB536を20億~200億/日の用量で摂取した7つの文献が見つかり、これらの文献の中に10個のヒト試験の結果が記載されていた。
主な結果:排便頻度を調べた6つの試験結果は、1つが増加を示さなかったが5つが増加を示し、これらの結果を統計学的に統合した解析の結果は増加を示した。また、便中アンモニア量を調べた4つの試験(3文献)の結果については、対照食品摂取群と比較して減少を示した研究は1つであったが、その他2つの試験でもビフィズス菌BB536摂取時期における便中アンモニア量の減少傾向や摂取終了後の増加が見られた。これらの結果を統計学的に統合した解析の結果は、ビフィズス菌BB536摂取が便中アンモニア量を減少させることを示した。これらの結果から、ビフィズス菌BB536を含む食品の摂取は、健康な成人の腸内環境を良好にし、腸の調子を整えると考えられた。
科学的根拠の質:検索された10の試験のうち、2つが研究の精度が高いとされるランダム化比較試験で、8つが研究の精度が低いとされる非ランダム化比較試験だった。精度が低い試験も含めて評価したことから、評価の信頼性は限定されるが、試験結果に顕著なバラつきは認められず、評価結果は妥当だと判断された。
(構造化抄録)
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8月10日更新分

レアシュガースウィート(松谷化学工業株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


松谷化学工業株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【レアシュガースウィート】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
松谷化学工業株式会社
【届出番号】
E202
【届出日】
2019/06/28
【届出者名】
松谷化学工業株式会社
楽天市場
松谷化学工業株式会社の商品一覧
【商品名】
レアシュガースウィート
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
希少糖含有シロップ由来の希少糖(プシコース、ソルボース、タガトース、アロース)
楽天市場
希少糖含有シロップ由来の希少糖(プシコース、ソルボース、タガトース、アロース)を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品は希少糖含有シロップ由来の希少糖(プシコース、ソルボース、タガトース、アロース)を含むため、砂糖よりも摂取後の血糖上昇が緩やかな低GI甘味料です。
【想定する主な対象者】
甘味料として砂糖を使用している健常な方
【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
※喫食実績による食経験の評価および安全性試験に関する評価の安全性試験の実施による評価⑥in vitro試験及びin vivo試験および⑦臨床試験(ヒト試験)において評価した希少糖含有シロップのBrix(濃度)は75%である。当該製品は、希少糖含有シロップに水のみを加えBrixを70%としている。Brixの違いによる安全性への影響はないことから、希少糖含有シロップBrix75%品の安全性評価を当該製品の安全性評価として用いることは妥当である。
1. 喫食実績による食経験の評価
当該製品および希少糖含有シロップBrix75%品は甘味料である。希少糖含有シロップBrix75%品は2013年より卓上甘味料として販売開始され、これまでの累積販売本数は約200万本である。また、2011年より飲料やスイーツなど様々な加工食品に甘味料として利用されており、累積販売数量は約4300トンである。
以上、当該製品は十分な喫食実績があると考えられたが、希少糖含有シロップ由来の希少糖(プシコース、ソルボース、タガトース、アロース)は特定保健用食品の関与成分として安全性審査が行われていないことから、安全性試験に関する評価の安全性試験の実施による評価⑥in vitro試験及びin vivo試験および⑦臨床試験(ヒト試験)の評価を行うこととした。
2. 安全性試験に関する評価の安全性試験の実施による評価
<変異原性試験>
大腸菌とネズミチフス菌を用いた遺伝子突然変異試験の結果、変異原性に関して陰性であることが確認されている。
<ラットを用いた急性毒性試験>
安全性を懸念するような所見は認められなかった。
<ヒトにおける一過性下痢に対する単回摂取時における最大無作用量試験>
最大無作用量は男女とも1.2g/kg体重以上であった。つまり、体重50㎏のヒトの場合60gの希少糖含有シロップを摂取することは一過性下痢に対し問題なく、当該製品一日当たりの摂取目安量10gの6倍量であることから、適正な使用においては下痢を発症するリスクは低いと考えられる。
<ヒトにおける12週間継続摂取試験>
当該製品の一日当たりの摂取目安量10gの4倍量である希少糖含有シロップ40gを含むゼリー飲料を12週間ヒトに摂取させた試験を実施したところ、臨床検査値の異常や体調不良等の症状は認められなかった。
【摂取する上での注意事項】
本品にはぶどう糖・果糖が含まれます。糖類の過剰摂取にならないよう摂取目安量を守ってお使いください。一度に多量に摂取すると、体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
(豊味食品)ISO9001認証を取得した工場で製造しており、FSSC 22000に準拠した食品安全マニュアルおよび品質管理体制を策定し管理しています。(徳島産業)FSSC22000認証を取得した工場で製造しており、その認証内容に従って製造・品質管理を行っています。
【機能性の評価方法】
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】「希少糖含有シロップ由来の希少糖(プシコース、ソルボース、タガトース、アロース)」0.8gを含むシロップ(以下当該製品)摂取による血糖応答低減作用の評価
【目的】空腹時血糖値126㎎/dL未満の成人男女に、当該製品を溶解した飲料を摂取させ、砂糖を溶解した飲料摂取時と比較し、血糖応答が低減するかどうかを評価した。
【背景】当該製品は、ぶどう糖果糖液糖のアルカリ異性化により製造され、ぶどう糖、果糖を主成分とし、「希少糖含有シロップ由来の希少糖(プシコース、ソルボース、タガトース、アロース)」を含有しているシロップである。これまでの研究により、げっ歯類において長期摂取による内臓脂肪低減作用などは報告されているが、ヒトにおいて単回摂取時の血糖応答を検討するため、当該試験を実施した。
【方法】20歳以上65歳未満で空腹時血糖値126㎎/dL未満の健常成人男女50名を対象に、ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験を行った。被験者を2群に割付し、試験当日空腹時の採血を行った後、各被験者の割付に従い当該製品あるいはプラセボとして当該製品と同量のぶどう糖を含んだ砂糖を溶解した飲料(同甘味度)を摂取させ、摂取後10分、20分、30分、60分および120分後に採血を行った。血糖値およびインスリン濃度を評価した。試験の実施は第三者機関によって行われ、試験費用は松谷化学工業(株)が負担した。その他に特筆すべき利益相反はない。
【主な結果】被験者50名全員が所定の試験スケジュールを完了した。事前に定めた除外基準により5名が解析対象から除外され、最終的な解析対象者数は45名であった。
 当該製品摂取群の血糖値はプラセボ飲料摂取群と比較して摂取30分後、60分後および120分後において有意に低値を示した。当該製品摂取群のインスリン値はプラセボ飲料摂取群と比較して摂取30分後および60分後において有意に低値を示した。当該製品摂取群の血糖曲線下面積はプラセボ飲料摂取群と比べて有意な低下を示した。
 なお、当該製品と関連性のある有害事象は観察されず、安全性上問題となる所見も観察されなかった。
【科学的根拠の質】本試験は特定保健用食品の試験方法に準拠していることから、結果の信頼性は高く、科学的根拠の質は十分であると判断した。本試験結果より、空腹時血糖値126㎎/dL未満の健常成人が、「希少糖含有シロップ由来の希少糖(プシコース、ソルボース、タガトース、アロース)」0.8gを含むシロップを砂糖の代わりに摂取した際、摂取後の血糖応答が低減することが示された。
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8月10日更新分

クレアピュア(兼松ケミカル株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


兼松ケミカル株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【クレアピュア】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
兼松ケミカル株式会社
【届出番号】
E201
【届出日】
2019/06/28
【届出者名】
兼松ケミカル株式会社
楽天市場
兼松ケミカル株式会社の商品一覧
【商品名】
クレアピュア
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
クレアチンモノハイドレート
楽天市場
クレアチンモノハイドレートを含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品にはクレアチンモノハイドレートが含まれます。クレアチンモノハイドレートは、適度な運動と併用することで、加齢によって衰える筋肉をつくる力を助けることによって、筋肉量および筋力の維持に役立つ機能があることが報告されています。日常生活で使う筋肉・筋力の維持に役立てたい中高年健常者に適した商品です。
【想定する主な対象者】
日常生活で使う筋肉・筋力の維持に役立てたい(加齢によって衰える筋肉をつくる力を助けることによる)中高年健常者
【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
(食経験の評価)
クレアチンはアミノ酸の一種で、もともと人間の体内でつくられる生命維持に必要な物質で、ATPの体内での合成を促進しエネルギー生産に寄与します。日常に食する肉や魚にも含まれている成分です。例えば、ニシンには6-10g/kg、豚肉には、5g/kgのクレアチンが含まれております。
原料メーカーであるドイツのAlzChem Trostberg GmbHではクレアチンモノハイドレート(一般名:クレアチン)を1995年より製造を開始しており、これまでに20年以上の販売実績があります。日本国内では2002年より販売されており累計で200MT以上の販売実績があります。年齢や性別を問わず全国規模にて販売されていますが、これまでに重篤な健康被害の報告は受けていません。
また、EFSA(欧州食品安全機関)では、2011年にクレアチンは「短期間の・高負荷の・反復運動競争での身体能力向上」の機能が認められており、2016年には中高年での効果が認められております。

(安全性の評価)
研究者等が調査・作成したデータベースで情報を収集したところ、適切に用いれば、経口摂取で安全性が示唆されております。5年の長期連続摂取試験も報告されております。本製品は健康な中高年が対象であり、一日の推奨摂取量を目安に守り摂取する範囲において安全性に問題がないと判断しました。疾病に罹患している者は本制度の対象ではありませんが、データーベースには腎疾患の方は使用を控えるように記載がありました。腎疾患の疑いのある方が摂取する可能性も否定はできないため、商品のラベルの「摂取する上での注意事項(摂取上の注意)」欄に、腎疾患のある方は本製品の摂取するように記載しております。また、カフェインとハーブのエフェドラの併用で相互作用を起こす可能性があるため「摂取する上での注意事項(摂取上の注意)」欄に、カフェイン及びハーブのエフェドラとの併用摂取を控えるようにラベルに記載しております。
【摂取する上での注意事項】
●多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
●以下の場合は、摂取をお控え下さい。
 ・腎疾患のある方
・カフェイン及びハーブのエフェドラとの併用摂取
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
製造社であるAlzChem Trostberg GmbH (ドイツ)ではGMP、ISO09001; 2000認証を取得し、製造及び品質管理を行っております。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

標題:
本届出商品クレアピュアに含まれる機能性関与成分クレアチンモノハイドレートの筋肉量と筋力の維持・改善に関する研究レビュー

目的:
「健常者が(P)」、「クレアチンモノハイドレートを摂取することは(I)」、「プラセボまたは対照と比較して(C)」、「筋肉量や筋力を維持・改善するか(O)。」について、研究レビュー(システマティックレビュー(SR))を実施した。

背景:
自立した生活をする上で運動機能は重要であり、骨格筋の主体となる筋肉は運動機能が弱くなると歩行などの身体活動が不自由になります。クレアチンモノハイドレードの経口摂取により、タンパク質合成が促進され、筋肉量が増加し、、筋力が改善するとの報告があります。この点について、ヒト試験結果を総合的に評価をするために本研究レビューを行いました。

レビューの対象とした研究の特性:
健常者を対象に論文検索データベースで筋肉量、筋力に関する論文を抽出しました。内容を精査し、4報を対象に評価をしました。上記研究レビューにあたっては、利益相反はありません。本レビューで当該機能性は若年者(おもに20代)、壮年者(50代)、高齢者(65歳以上)の男女で認められていることから幅広い年代で有効であると考えられますが、若年者の論文は1報と限られることや、摂取期間によって結果にばらつきがあることを考慮して、対象者を中高年としました。

主な結果:
評価した4報のうち、筋肉量については3報が、筋力については4報が肯定的でした。
文献No.1、3、4についてはいずれも群間比較において筋肉量の有意な改善が確認されました。しかし、若年層を含む文献No.2については摂取4、8週目では有意差が確認されたものの、筋肉量に関するいずれの指標も、16週目では有意差は確認されませんでした。
また、文献No.1、3、4は、アスリートなどの筋肉増強者でない、中高年層を対象としており、運動についても週3回程度です。よって日常生活における動作を目的とした範囲内での筋肉量の改善であると考えられます。さらに、筋力におけるこれらの文献で効果のあった指標は、いずれも肩や腕、足を動かす力など、日常生活を送る上で必要とされる筋力を測定するものであることからも、研究レビューでの機能性は、日常生活で使う筋肉の衰えに対して改善を示したものであると言えます。

科学的根拠の質:
本件の採用論文4報はいずれも外国人を対象として研究でしたが、筋肉の機能など生体機能の人種間差はないと考えられ、生活水準、様式もほぼ同一であるかことから日本人への外挿性は問題ないと考えられます。本レビューで当該機能性は若年者(おもに20代)、壮年者(50代)、高齢者(65歳以上)の男女で認められていますが、ほとんどの採用文献で中高年を対象としていることから中高年の健常者に有効であると考えられます。また、研究の限界として、採用論文が少ないことから今後も新しい知見について定期的に注視する必要があります。
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8月10日更新分

ビフィズス菌(小林製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


小林製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ビフィズス菌】の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト 【機能性表示食品まとめ一覧】を参照してください。
小林製薬株式会社
【届出番号】
E200
【届出日】
2019/06/27
【届出者名】
小林製薬株式会社
楽天市場
小林製薬株式会社の商品一覧
【商品名】
ビフィズス菌
GOOGLEで検索してみる!
【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)
【機能性関与成分名】
ビフィズス菌BB536
楽天市場
ビフィズス菌BB536を含む商品一覧
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【表示しようとする機能性】
本品には生きたビフィズス菌BB536が含まれます。ビフィズス菌BB536には、腸内環境を良好にし、腸の調子を整える機能が報告されています。
【想定する主な対象者】
お通じにお悩みの方
【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
【安全性に関する届出者の評価】
○機能性関与成分「ビフィズス菌BB536」に関する評価
ビフィズス菌は母乳栄養児から初めて分離され、乳児の健康に寄与する有用な腸内菌として注目されてきた。その後の研究によりビフィズス菌は乳児から高齢者まで幅広い年齢層の腸内に存在し、有用菌としてヒトの健康維持に寄与していることが認められている。ビフィズス菌BB536は1969年に健康な乳児から分離され、DNAの相同性および糖分解性状からビフィズス菌の一種であるビフィドバクテリウム ロンガムであることが確認されている。ヒトの腸内に存在するビフィズス菌には現在12の菌種があるが、ビフィドバクテリウム ロンガムはヒトの腸内に年齢を問わず検出され、乳児から高齢者まで幅広くヒト腸内に存在する主要なビフィズス菌の一種であることが認められている。
ビフィズス菌BB536は1977年にビフィズス菌含有牛乳「森永ビヒダス」として初めて食品に利用され、1980年からは「ビヒダスプレーンヨーグルト」に、更に1991年からはビフィズス菌含有牛乳「森永カルダス」に利用され全国に販売されている。菌末製品としては2005年からビフィズス菌カプセル「ビヒダスBB536」として、2008年からは「ビフィズス菌末 BB536」として販売されている。現在まで食品として乳児から高齢者まで幅広い年齢層に食され、その食経験は約40年に及ぶが安全性上の問題はみられていない。更に1996年には「ビヒダスプレーンヨーグルト」が、2001年には「森永ビヒダス」と「森永カルダス」が各々特定保健用食品の許可を取得し、その安全性と保健機能が認められている。また、2009年にはアメリカ食品医薬品局からGRAS(Generally Recognized As Safe、「一般的に安全と認められたもの」)認定を受け、食品としての安全性がアメリカにおいても認められた。
以上の食経験および特定保健用食品としての実績などをもとにビフィズス菌BB536は十分な安全性が確認されている。
○当該製品「ビフィズス菌」に関する評価
「ビフィズス菌」(50億/1カプセル)より多いビフィズス菌BB536を含む類似製品の「ビヒダスBB536」(150億/2カプセルあたり)が、2005年から日本全国で販売され、これまで本品に起因する安全上の大きな有害事象はみられていない。
【摂取する上での注意事項】
●短期間に大量に摂ることは避けてください。
●乳幼児・小児の手の届かない所に置いてください。
●食物アレルギーの方は原材料名をご確認の上、お召し上がりください。
●原材料の特性により色等が変化することがありますが、品質に問題はありません。
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品は公益財団法人日本健康・栄養食品協会から認定を受けたGMP適合製造所にて製造しています。
【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】
最終製品「ビフィズス菌」に含まれる機能性関与成分ビフィズス菌BB536による腸内環境を良好にし、腸の調子を整える機能に関するシステマティックレビューとメタアナリシス

【目的】
ビフィズス菌BB536の摂取が、健康な成人の腸内環境(腸内細菌が作り出す腐敗産物である便中アンモニア量)と腸の調子(排便頻度)に及ぼす影響を、文献を網羅的に調べることで検討した。

【背景】
排便が滞るなど消化器官が正常に活動できなくなると、健康状態に関係する生活の質(QOL)が低下するほか、腸内で有害な腐敗産物が増加する。ビフィズス菌や乳酸菌の摂取が、正常な消化器官の活動を助ける可能性が報告されているが、ビフィズス菌BB536が消化器官の活動に及ぼす影響について、文献を網羅的に調べた研究レビューはない。

【レビュー対象とした研究の特性】
健康な成人に、ビフィズス菌BB536を20億以上含む食品、またはビフィズス菌BB536のみを除いた対照食品を1週間以上摂取させ、排便頻度と便中アンモニア量を比較調査した文献を探した。国内外の5つの文献データベースを検索したところ(2014年11月)、牛乳や発酵乳などの食品形態でビフィズス菌BB536を20億~200億/日の用量で摂取した7つの文献が見つかり、これらの文献の中に10個のヒト試験の結果が記載されていた。

【主な結果】
排便頻度を調べた6つの試験結果は、1つが増加を示さなかったが5つが増加を示し、これらの結果を統計学的に統合した解析の結果は増加を示した。また、便中アンモニア量を調べた4つの試験(3文献)の結果については、対照食品摂取群と比較して減少を示した研究は1つであったが、その他2つの試験でもビフィズス菌BB536摂取時期における便中アンモニア量の減少傾向や摂取終了後の増加が見られた。これらの結果を統計学的に統合した解析の結果は、ビフィズス菌BB536摂取が便中アンモニア量を減少させることを示した。これらの結果から、ビフィズス菌BB536を含む食品の摂取は、健康な成人の腸内環境を良好にし、腸の調子を整えると考えられた。

【科学的根拠の質】
検索された10の試験のうち、2つが研究の精度が高いとされるランダム化比較試験で、8つが研究の精度が低いとされる非ランダム化比較試験だった。精度が低い試験も含めて評価したことから、評価の信頼性は限定されるが、試験結果に顕著なバラつきは認められず、評価結果は妥当だと判断された。
(構造化抄録)
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8月10日更新分