2019年12月8日日曜日

クロワールアイ・Q(株式会社エーエルジャパン)の口コミ・効果・評判のエビデンス :機能性表示食品


株式会社エーエルジャパン
が消費者庁に届出た機能性表示食品
クロワールアイ・Q
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報


株式会社エーエルジャパンが消費者庁に届出た機能性表示食品クロワールアイ・Qの届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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株式会社エーエルジャパン
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【届出番号】
E487
【届出日】
2019/10/18
【届出者名】
株式会社エーエルジャパン
(7130001023947)
楽天市場
株式会社エーエルジャパンの人気商品
【商品名】
クロワールアイ・Q
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ルテイン・ゼアキサンチン
楽天市場
ルテインの人気商品

ゼアキサンチンの人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品には、ルテイン・ゼアキサンチンが含まれます。ルテイン・ゼアキサンチンには目の黄斑部の色素密度を上昇させる機能があり、ブルーライトなどの光による刺激を軽減すること、コントラスト感度(ぼやけやかすみを軽減しくっきり見る力)を改善すること、高齢者の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である注意力(一つの事に集中したり、複数の物事に注意を向けられる能力)や思考の柔軟性(変化する身の回りの状況に応じて適切に考え方を修正し対処する能力)を維持する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
コントラスト感度(ぼやけやかすみを軽減しくっきり見る力)が気になる健常成人、注意力や思考の柔軟性が気になる健常高齢者

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出製品の機能性関与成分はルテインおよびゼアキサンチンであり、一日摂取目安量あたりそれぞれ10mg、2mg含有しています。ルテイン、ゼアキサンチンを含む原材料「マリーゴールド色素」は、マリーゴールドの花から得られたキサントフィルを主成分とするものです。わが国において広く使用されており、長い食経験があるとして既存添加物名簿収載品目リストに収載されています。また、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)では、ルテインおよびゼアキサンチンについて評価され、一日許容摂取量はルテイン・ゼアキサンチン合わせて0~2mg/kg体重と報告されています。厚生労働省が行った平成29年国民健康・栄養調査によると、日本人成人の平均体重は男性67.0kg、女性53.6kgであり、この数値に換算すると一日許容摂取量は男性134.0mg、女性107.2mgとなります。
以上のことから、一日摂取目安量あたりルテイン10mg、ゼアキサンチン2mgを含む本届出製品は十分安全な食品と考えられます。なお、本届出製品に配合しているルテインおよびゼアキサンチンは食品添加物「マリーゴールド色素」中に含まれるもので、同等性は問題ないと判断しました。

【摂取する上での注意事項】
●本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。
●食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出製品の製造は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場で、バルク製造から充填包装工程を一貫して行っており、その基準に準拠した製造及び品質管理を行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】
機能性関与成分ルテイン、ゼアキサンチンの視覚機能改善効果に関する研究レビュー
【目的】
ルテイン、ゼアキサンチンを摂取することによって視覚機能を改善するかどうかを検証することを目的としました。
【背景】
ルテイン、ゼアキサンチンは視覚機能を維持・改善するために重要な役割を果たすことが報告されていますが、健常成人を対象にした研究レビューはありませんでした。
【レビュー対象とした研究の特性】
リサーチクエスチョン、PICOに基づいた検索式を設定し、日本語および英語の3種の文献データベース(PubMed、Cochrane Library database 、JdreamⅢ)にてランダム化比較試験の論文を網羅的に検出し、文献を抽出しました。その結果21報の文献を抽出し、最終的に1報の文献を採用しました。
【主な結果】
研究レビューの結果、ルテイン10mg/日、ゼアキサンチン2mg/日の摂取により黄斑色素密度の上昇、光刺激からの回復、コントラスト感度の改善が認められました。
【科学的根拠の質】
採用文献の試験対象者はアメリカ人でした。本届出製品を主に摂取する対象者は日本人の健常者ですが、アメリカと民族的要因は多少異なるものの、視覚機能改善の目的での使用を考慮した場合、民族的要因の影響は受けにくいと考えられることから、日本人に外挿することは適切であると考えられます。黄斑色素密度の上昇、ブルーライトなどの光刺激の軽減の機能は、ルテイン、ゼアキサンチンの作用機序からの論拠として導き出されたものであり、その機能を十分に説明可能です。研究の限界として、同デザイン、同評価での日本人を対象とした文献がなく、今後さらなる研究が望まれます。

【標題】
機能性関与成分ルテインおよびゼアキサンチンの認知機能の改善に関する研究レビュー
【目的】
ルテインおよびゼアキサンチンなどの黄斑色素は脳内にも存在し、認知機能にも影響を及ぼしていると言われています。そこで本研究レビューでは、ルテインおよびゼアキサンチンを摂取することによって認知機能の改善が図れるかどうか検証することを目的としました。
【背景】
ルテインおよびゼアキサンチンは有害な青色光を吸収し、酸化ストレスから網膜を保護するといった機能性に関する文献は数多く存在しますが、認知機能の改善に関する文献は少なく、研究レビューも実施されていません。
【レビュー対象とした研究の特性】
リサーチクエスチョン、PICOに基づいた検索式を設定し、日本語および英語の3種の文献データベース(PubMed、JdreamⅢ、医中誌Web)にて検索を実施しました。その結果33報の文献を抽出し、1次・2次スクリーニングの結果、最終的に2報を採用しました。2報とも質の高い、プラセボを対照とした無作為化比較試験でした。文献の質およびエビデンス総体の質の評価を行い、それらの結果を表示しようとする機能性との関連において評価しました。
【主な結果】
研究レビューの結果、ルテイン10 mg/日およびゼアキサンチン2mg/日の12ヶ月の摂取で、認知機能に関して、視覚記憶、複雑性注意、認知的柔軟性の有意な改善が中等度のエビデンスで認められました。視覚記憶は若年者に限定され、複雑性注意および認知的柔軟性は高齢者に限定されることから、本届出製品の対象者である注意力や思考の柔軟性が気になる健常高齢者に対して「高齢者の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である注意力(一つの事に集中したり、複数の物事に注意を向けられる能力)や思考の柔軟性(変化する身の回りの状況に応じて適切に考え方を修正し対処する能力)を維持する機能がある」ことが支持されました。日本人におけるルテイン摂取と黄斑色素光学密度(MPOD)の考察から、日本人への外挿性に十分な根拠があると判断しました。
【科学的根拠の質】
文献検索で英語と日本語のデータベースに絞ったため、論文の収集の網羅性に問題が残っていることから出版バイアスは否定できないものと判断しました。認知機能の改善に関して、採用した2報で選択的アウトカム報告(効果指標の一部だけの報告)が強く見られたことから非一貫性が疑われ、効果指標の標準偏差が大きいことから中程度の不精確と判断しました。全体では中程度のエビデンスレベルと判断しました。
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12月7日更新分

イミダの力パウダー(日本ハム株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


日本ハム株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品
イミダの力パウダー
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報



日本ハム株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品イミダの力パウダーの届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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日本ハム株式会社
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【届出番号】
E486
【届出日】
2019/10/18
【届出者名】
日本ハム株式会社
(6120001077615)
楽天市場
日本ハム株式会社の人気商品
【商品名】
イミダの力パウダー
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
イミダゾールジペプチド
楽天市場
イミダゾールジペプチドの人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品にはイミダゾールジペプチドが含まれています。イミダゾールジペプチドには、日常生活によって生じる一過性の疲労感を軽減する機能があることが報告されています。一時的なからだの疲れを感じている方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
健常者(疾病に罹患していない人)

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
1)喫食実績による評価
「イミダの力パウダー」は、一日摂取目安量3.2gあたりに機能性関与成分であるイミダゾールジペプチドを200mg含有するパウダーです。2017年2月より日本人の老若男女を対象として販売を開始し、現在(2019年6月末)までに約95,000包(95,000食、約300 kg)の販売実績があります。また、機能性関与成分であるイミダゾールジペプチドは、もともと食肉に豊富に含有され、特に鶏胸肉中に多く含有される。本届出食品の一日摂取目安量当たり200mgのイミダゾールジペプチドは鶏胸肉25gに含有される量に相当し、日常的な摂取量の範囲内です。

2)安全性に関する既存情報
イミダゾールジペプチドの安全性に関しては、鶏肉中からこれを高濃度に抽出したエキスについて、各種安全性試験において、変異原性がなく安全性が高いことが確認されてます。また、ヒトにおいて、イミダゾールジペプチドを一日当たり400mg(12週間)、一日当たり1200mg(4週間)摂取させた試験において、生理学的、生化学検査における異常は確認されておりません。さらには届出食品の一日摂取目安量に含有されるイミダゾールジペプチド量の20倍量にあたる4000mgを4週間継続摂取させても、体調変化は認められていません。したがってイミダゾールジペプチドはきわめて安全性が高いと考えられます。

3)機能性関与成分等の相互作用に関する評価
イミダゾールジペプチドの一つであるカルノシンは一過性に血圧を低下させる可能性があるため、抗高血圧薬との併用により、低血圧をもたらす危険性があると報告されています。そこで、本製品のパッケージにおいて、「降圧剤を服用中の方は、医師又は薬剤師にご相談ください」と記載を加え、注意喚起を行いました。また、アンセリンには、抗がん剤(ドキソルビシン)との相互併用が指摘されていますが、抗がん剤は医師の管理下で投与されるものであり、本届出食品が対象とする「健常者(疾病に罹患していない人)」において、アンセリンとドキソルビシンが相互作用を起こす可能性は極めて低いと考えられます。

以上より、届出食品の安全性は高く、一日摂取目安量の摂取においてヒトの健康を害する恐れはないと判断しました。

【摂取する上での注意事項】
・乳幼児の手の届かないところに保存してください。
・開封後はお早めに召し上がりください。
・原材料名をご参照の上、食物アレルギーのある方は、召し上がらないでください。
・本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
・降圧剤を服用中の方は、医師又は薬剤師にご相談ください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
株式会社三協において、健康食品GMP(日本健康・栄養食品協会認定:認定番号11805)に基づき、製造及び品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

ア.標題: 
イミダゾールジペプチドを摂取することによる、日常生活における一時的な身体的疲労感軽減作用に関する研究レビュー
イ.目的: 
健常者(疾病に罹患していない人)を対象としてイミダゾールジペプチドの摂取がプラセボを摂取する時と比較して日常生活における一時的な身体的疲労感が軽減するかについて検証することを目的としました。
ウ.背景:
イミダゾールジペプチドの摂取による疲労軽減作用は、複数の文献で報告されているが、総合的に評価した研究レビューは十分ではありません。
エ.レビュー対象とした研究の特性:
2019年8月時点でデータベース上に公開されている文献を対象として、文献検索、レビューを日本ハム株式会社の社員が実施しました。レビュー対象は、上記の目的について、信頼性の高い試験方法(対象者を2群に分けそれぞれにイミダゾールジペプチドを含む試験食と含まない試験食を摂取させ、その結果を比較する試験)で試験しており、専門家による審査を経て発表された論文としました。身体的疲労感は、日本人において妥当性が確認されており日本疲労学会において疲労の主観的指標として認められているVASという指標により評価されたものとしました。
オ.主な結果:
上記に合致した6報が採用されました。そのうち5報においてイミダゾールジペプチドの摂取による疲労感の軽減についての有効性が確認されていました。また6報のうち5報については、日本人を対象とした試験報告であり、結果を日本人に適用することについて問題はないと考えられました。
カ.科学的根拠の質:
出版バイアス(効果がない報告がされていない可能性)等が否定できないなどバイアスリスクは中等度にあるものの、本研究レビューで評価した論文は目的に合った条件で試験がなされており、科学的根拠の質は十分であると判断しました。
(構造化抄録)
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12月7日更新分

サラッとギャバシア(銀座ステファニー化粧品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


銀座ステファニー化粧品株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品
サラッとGABA(ギャバ)シア
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報


銀座ステファニー化粧品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品サラッとGABA(ギャバ)シアの届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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銀座ステファニー化粧品株式会社
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【届出番号】
E485
【届出日】
2019/10/18
【届出者名】
銀座ステファニー化粧品株式会社
(4010401093349)
楽天市場
銀座ステファニー化粧品株式会社の人気商品
【商品名】
サラッとGABA(ギャバ)シア
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA、サラシア由来サラシノール
楽天市場
GABA(γ-アミノ酪酸)の人気商品

サラシア由来サラシノールの人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品にはGABAが含まれています。GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
本品にはサラシア由来サラシノールが含まれます。サラシア由来サラシノールには、糖の吸収をおだやかにし、食後血糖値の上昇をゆるやかにする機能が報告されています。

【想定する主な対象者】
・高めの血圧が気になる健常成人 
・食後血糖値が気になる健常成人

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品は2種類の機能性関与成分(GABA、サラシア由来サラシノール)を含むサプリメントである。当該製品としての喫食実績はない。
既存情報を用いて各機能性関与成分の安全性に関する報告内容を精査した結果、機能性関与成分の摂取に起因する重大な健康被害はなかったこと、及び当該製品の機能性関与成分の摂取目安量を超える量を継続的に摂取しても安全であったことから、当該製品の安全性は高いと判断した。
そして機能性関与成分と一部の医薬品との相互作用が報告されているが、当該製品が想定する主な対象者が摂取目安量をきちんと守って摂取すれば、そういう相互作用を引き起こす可能性は極めて低いと考えられる。ただし、当該製品と医薬品の飲み合わせには、事前に医師や薬剤師に相談するなど、十分な注意を要する。さらに、機能性関与成分同士の相互作用に関しては、問題となるような報告はなかった。
以上のことから、当該製品の摂取は安全性上問題ないと結論付けた。

【摂取する上での注意事項】
・食物アレルギーのある方は、原材料名をご確認の上、お召し上がりください。
・本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。
・天然の原料を使用しているため、色や臭いが変化したりすることがありますが、品質に問題ありません。
・降圧薬、糖尿病薬を服用する際は、医師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品「サラッとGABA(ギャバ)シア」は、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会から認証を受けたGMP 適合協力工場にて、GMP 規定に準拠した衛生管理、品質管理に基づき製造している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

1. GABA
【標題】
最終製品「サラッとGABA(ギャバ)シア」に含有する機能性関与成分GABAの血圧高めの方の血圧を低下させる機能性に関する研究レビュー
【目的】
血圧が正常または血圧が高めの健常者が長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】
GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、本食品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】
2018年7月4日までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、血圧が正常または血圧が高めの人およびI度高血圧者を研究対象とし、無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)の形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は14報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。
【主な結果】
血圧低下効果は、収縮期血圧(心臓が収縮した時に指し示す最大血圧)および拡張期血圧(心臓が拡張した時に指し示す最小血圧)の各指標で評価された。どちらの指標でも1日あたり12.3mg~120mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。正常な血圧の人のみを対象にした場合は正常な血圧を維持し、血圧が高めの健常者のみを対象にした場合は有意な血圧低下効果が認められた。
【科学的根拠の質】
収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は1日あたり12.3mg以上のGABAを摂取しており、これより少ない量ではGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。

2. サラシア由来サラシノール
【標題】
最終製品「サラッとGABA(ギャバ)シア」に含有する機能性関与成分サラシア由来サラシノールの食後血糖値上昇抑制作用に関する研究レビュー
【目的】
成人健常者を対象にした臨床試験において、サラシア由来サラシノール含有食品の摂取が健常者の食後血糖値上昇抑制に役立つか検証することを目的とした。
【背景】
サラシアは、インド、タイなどで古くから健康維持のために食されている植物である。その抽出物の食後血糖値の上昇を抑制する作用に関しては、国内外でいくつかの研究報告があったが、健常者を対象にした研究報告のみを総合的に評価した研究レビューは無かった。
【レビュー対象とした研究の特性】
国内外の4種類の文献データベースを用いて、発表された臨床論文や学術論文の検索を2015年3月9~14日までに行った。空腹時血糖値が正常域の健康な成人男女を対象にした臨床論文を調べ、最終的に2報の論文を採択した。その2報の論文は、研究の質が高いとされる研究デザイン(非ランダム化およびランダム化クロスオーバー試験)であった。なお、2報のうち、1報は利益相反の申告はなく、1報は申告があった。
【主な結果】
採用文献2報を検証した結果、サラシア由来サラシノールの摂取により、糖の吸収がおだやかにされ、食後血糖値の上昇が抑制することが確認された。その食後血糖値上昇抑制作用は、糖を体内に吸収しやすい形に分解するα-グルコシダーゼという酵素の働きをサラシノールが阻害することで生じるものと考えられた。なお、副作用などの有害事象はみられなかった。
【科学的根拠の質】
本研究レビューでは、国内外の複数の文献データベースを使用したが、検索されなかった文献が存在する可能性もある。さらに2報という限定された研究で、かつそれらの研究方法が異なっている中での評価であったため、研究間のバラつきや精確さを評価するのが難しい面もあった。ただし、現時点において後発の研究によって結果が大きく変更される可能性は低いと考える。
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12月7日更新分

32種類の発芽ギャバ雑穀米(ベストアメニティ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


ベストアメニティ株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品
32種類の発芽GABA雑穀米
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報


ベストアメニティ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品32種類の発芽GABA雑穀米の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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ベストアメニティ株式会社
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【届出番号】
E484
【届出日】
2019/10/18
【届出者名】
ベストアメニティ株式会社
(5290001049821)
楽天市場
ベストアメニティ株式会社の人気商品
【商品名】
32種類の発芽GABA雑穀米
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【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA(γ-アミノ酪酸)の人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品にはGABAが含まれています。GABAには血圧が高めの方に適した機能のあることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常な範囲で血圧が高めの方(血圧が高めの健常人)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量当たり20mg配合した加工食品である。

GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれているアミノ酸の一種であり、例えばナスやトマトには100g当たりGABAが20~50mg含まれている。また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られており、GABAを配合した特定保健用食品が市販されている。食品安全委員会において、特定保健用食品の食品健康影響評価が審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(一日摂取目安量当たりのGABA配合量10~80mg)について、適切に摂取される場合には安全性について問題がないとの判断がなされている。

当該製品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されている。原料メーカーから発売されたGABA配合の錠剤形状食品(2003年発売、一日摂取目安量当たりのGABA配合量120mg)をはじめとして、一日摂取目安量当たりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されており、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。
さらに、GABAの安全性に関しての研究報告をデータベースで検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が23報あった。11.5~1000mgのGABAを配合した食品を4~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、23報すべての研究報告において安全性に問題はなかったことが報告されている。
GABAは分子量103の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って、各安全性試験で用いられたGABAと当該製品に含まれるGABAは同等であると言える。このため、安全性試験の結果を当該製品に含まれるGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。

以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した当該製品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。降圧作用を有する医薬品等を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製造所は健康食品GMP(JIHFS)とHACCP(TQCSI)を取得しており、これらの製造管理及び衛生管理体制に基づき製造を行っています。ただし、当該製品自体はGMP及びHACCPの届出食品ではありません。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】GABAの、血圧が高めの方の血圧を低下させる効果(血圧低下効果)についてのシステマティックレビュー(研究を中立的立場から精査・検証すること)

【目的】血圧が正常または血圧が高めの人およびⅠ度高血圧者が長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかを検証することを目的とした。

【背景】GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、本食品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビュー行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2018年7月4日に、2018年7月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、血圧が正常または血圧が高めの人およびⅠ度高血圧者を研究対象とし、無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)の形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は14報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】血圧低下効果は、収縮期血圧(心臓が収縮した時に指し示す最大血圧)および拡張期血圧(心臓が拡張した時に指し示す最小血圧)の各指標で評価された。どちらの指標でもGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。正常な血圧の人のみを対象にした場合は正常な血圧を維持し、血圧が高めの健常者のみを対象にした場合も1日当たり12.3mg以上の摂取で有意な血圧低下効果が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は1日当たり12.3mg以上のGABAを摂取しており、これより少ない量ではGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。
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12月7日更新分

快糖茶+(株式会社マッチバンク)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社マッチバンク
が消費者庁に届出た機能性表示食品
快糖茶+
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報



株式会社マッチバンク
が消費者庁に届出た機能性表示食品快糖茶+の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
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株式会社マッチバンク
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【届出番号】
E483
【届出日】
2019/10/17
【届出者名】
株式会社マッチバンク
(9120001194192)
楽天市場
株式会社マッチバンクの人気商品
【商品名】
快糖茶+
機能性表示食品検索


【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
難消化性デキストリン(食物繊維)
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難消化性デキストリン(食物繊維)の人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品には、難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑え、食後に上がる中性脂肪や血糖値を抑える機能が報告されています。食後に上がる中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。また、お腹の調子を整える機能があることも報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人で、食後に上がる中性脂肪や血糖値が気になる方、お腹の調子が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
1.食経験
本品は、難消化性デキストリン(食物繊維として)5 gを含む粉末飲料である。
難消化性デキストリンは、特定保健用食品の関与成分として数多くの商品で使用実績がある。データベースを用いた調査の結果、本品と同程度の難消化性デキストリンを含む粉末飲料が特定保健用食品として複数許可されており、最初の許可は1998年5月であった。
本品に用いている難消化性デキストリンもこれらと同等と考えられることから、食経験は十分にあると判断した。
また、難消化性デキストリンを過剰摂取した場合には、下痢を誘発することが知られているため、本品の摂取する上での注意事項として「摂り過ぎあるいは体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります。」等とパッケージ上に注意喚起することとする。

2.医薬品との相互作用
データベースを用いた調査の結果、医薬品との相互作用に関する報告はなかった。

3.まとめ
以上より、本品と同程度の難消化性デキストリンを含む粉末飲料の安全性に問題はないと考えられる。本品は、難消化性デキストリン以外には、本品の配合量において安全性に問題ないと考えられる原材料から構成されるため、適切に摂取するうえで安全性に懸念はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。摂り過ぎあるいは体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります。また、妊娠中の方あるいは妊娠の可能性のある方は医師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品は、次の製造工場にて生産・製造及び品質管理を行っている。[製造所1]株式会社東洋新薬 鳥栖工場●GMP:認証取得 (NSF-GMP、日健栄協GMP)●ISO22000:認証取得[製造所2]株式会社東洋新薬 インテリジェンスパーク●作業エリアは、倉庫等とは区画を分けており、意図しない製品の汚損等が発生しない様にしている。作業エリアに入室する際は、入室手順があり、製品の汚損や毛髪等の異物混入防止のため作業着もしくはエプロン及びヘアキャップ、手袋を着用して作業に当たっている。また手指の消毒用アルコールを常備し、作業員の衛生管理に努めている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【A:食後の血中中性脂肪の上昇に与える影響】
1.標題
難消化性デキストリンの摂取が食後の血中中性脂肪に及ぼす影響の評価

2.目的
成人男女または健常者において、食事と共に難消化性デキストリンを摂取すると、プラセボ(偽薬)摂取時と比較して、食後の血中中性脂肪の上昇を抑制するか検証することを目的とした。

3.背景
食事時における難消化性デキストリンの経口摂取が、食後の血中中性脂肪の上昇を抑制するとの報告があり、そのヒト試験結果を総合的に評価するため、システマティックレビューを実施した。

4.レビュー対象とした研究の特性
成人男女における難消化性デキストリンの経口摂取が食後の血中中性脂肪の上昇に及ぼす影響に関する研究(日本語、英語問わない)を検索対象とした。内容を精査した結果、6研究を評価対象とした。なお、全ての研究は男女を対象としたものであり、筆頭著者は日本人であった。

5.主な結果
6研究はいずれも単回摂取試験で、対象者数は12~100例であった。摂取された難消化性デキストリンは5研究において食物繊維として5 gであった。
6研究のうち、食後血中中性脂肪曲面下面積(AUC)の測定値の記載があった4研究をメタアナリシス実施対象の研究とし、以下の2種類のメタアナリシスを実施した(うち1研究は、2つの摂取量が設定されていた)。
① この4研究についてメタアナリシスを実施した結果、難消化性デキストリン摂取により、食後血中中性脂肪AUCの有意な低下作用が認められた。
② さらに、健常者を対象とした2研究のみでメタアナリシスを実施した。その結果、食後血中中性脂肪AUCの低下を示したものの統計的に有意ではなかった。しかしながら、この結果は被験者数が少ないことに起因するものであり、健常者における難消化性デキストリンの効果を否定するものではないと考えられた。したがって、難消化性デキストリンによる食後血中中性脂肪上昇抑制作用は、健常者においても発揮されると考えられる。
なお、メタアナリシスで出版バイアス※は検出されなかった。
 ※出版バイアス:肯定的な研究結果がそうでない研究結果に比べて出版されやすいために起こる結果の偏りのこと。メタアナリシスによって視覚化、検出できる。

6.科学的根拠の質
難消化性デキストリン(食物繊維として)は5 g/日を食事と共に摂取することにより、食後の血中中性脂肪値上昇が抑制されることが示唆された。ただし、本研究には以下の限界も存在する。
・出版バイアスは検出されず、信頼性の高いヒト試験であったが、多くの研究で研究計画は事前登録されておらず、利益相反の問題も存在するため、バイアスの混入は否定できない。
・すべて単回摂取試験であるため、継続摂取した際の影響は不明であり、安全性については検証できない。

【B:食後の血糖値の上昇に与える影響】
1.標題
難消化性デキストリンの摂取が食後の血糖値に及ぼす影響の評価

2.目的
成人男女または健常者において、食事と共に難消化性デキストリンを摂取すると、プラセボ(偽薬)摂取時と比較して、食後の血糖値の上昇を抑制するか検証することを目的とした。

3.背景
食事時における難消化性デキストリンの経口摂取が、食後の血糖値の上昇を抑制するとの報告があり、そのヒト試験結果を総合的に評価するため、システマティックレビューを実施した。

4.レビュー対象とした研究の特性
健常者における難消化性デキストリンの経口摂取が食後血糖値の上昇に及ぼす影響に関する研究(日本語、英語問わない)を対象として、絞り込み検索を行った。内容を精査した結果、22研究を評価対象とした。なお、19研究は日本で実施されたことが明記されており、1研究は女性のみを対象としていた。

5.主な結果
22研究中19研究が肯定的、3研究が否定的であった。ただし、否定的結果であった3研究についてはバイアスが高かったことから、この3研究の否定的論文が19研究の肯定的論文のエビデンスを覆す程の頑強性はないと判断した。以上のことから、難消化性デキストリンの食後血糖値推移のエビデンス相対評価は「強い」と判断した。
なお、難消化性デキストリン(食物繊維として)の摂取量は、肯定的な研究にて4.0~8.6 g/単回摂取で有効性を示し、5.0 gで効果を示した研究が多かった。

6.科学的根拠の質
難消化性デキストリン(食物繊維として)は5 g/日を食事と共に摂取することにより、食後の血糖値上昇が抑制されることが示唆された。ただし、多くの研究が難消化性デキストリン(食物繊維として)5 gの摂取であったため、より低用量における効果についての検討が今後望まれる。

【C:便通に及ぼす影響】
1.標題
難消化性デキストリンの摂取が便通に及ぼす影響の評価

2.目的
健常成人(便秘傾向者を含む)において、難消化性デキストリンを摂取すると、プラセボ(偽薬)摂取時と比較して、便通を改善するか検証することを目的とした。

3.背景
難消化性デキストリンの経口摂取が、便通を改善するとの報告があり、そのヒト試験結果を総合的に評価するため、研究レビューを実施した。

4.レビュー対象とした研究の特性
健常成人(便秘傾向者を含む)における難消化性デキストリンの経口摂取が便通に及ぼす影響をプラセボと比較した研究(日本語、英語問わない)を検索対象とした。内容を精査した結果、15研究を評価対象とした。なお、15研究は全て日本で実施されたことが明記されていた。

5.主な結果
各研究における難消化性デキストリンの摂取量は食物繊維として4.2g/日~10g/日、摂取期間は7日間~20日間であった。排便回数は11報でプラセボとの比較において有意な改善が認められ(摂取量は食物繊維として4.2g/日~10g/日)、排便量は9報でプラセボとの比較において有意な改善が認められた(摂取量は食物繊維として4.8g/日~10g/日)。したがって、難消化性デキストリンを摂取することで、便通を改善すると考えられる。

6.科学的根拠の質
難消化性デキストリンを摂取することにより、便通を改善することが示唆された。ただし、本研究には以下の限界も存在する。
・全ての研究計画は事前登録されておらず、出版バイアス※が存在する可能性が否定できない。
・採用論文中の記載内容に不十分な点があり、利益相反の問題も存在するため、バイアスの混入は否定できない。
※出版バイアス:肯定的な研究結果がそうでない研究結果に比べて出版されやすいために起こる結果の偏りのこと。
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12月7日更新分