2021年6月18日金曜日

ねるみるサポート(株式会社タケイ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社タケイの機能性表示食品,ねるみるサポートのエビデンス(科学的根拠)

株式会社タケイが消費者庁に届出た機能性表示食品【ねるみるサポート】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社タケイ

【届出番号】
G87

【届出日】
2021/04/30

【届出者名】
株式会社タケイ
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ねるみるサポート

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
クロセチン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはクロセチンが含まれます。クロセチンは、良質な眠りをサポートする(睡眠の質(眠りの深さ)を高め、起床時の眠気や疲労感を和らげる)ことが報告されています。また、目のピント調節機能をサポートする(パソコン作業などにより生じる目の調節機能の低下を和らげる)ことが報告されています。

【想定する主な対象者】
疾病に罹患していない健常な成人男女

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品(ねるみるサポート)には、機能性関与成分「クロセチン」が7.5 mg/日の摂取量となるように配合されています。当該製品は新製品であり喫食実績がないため、当該製品と類似する食品(クロセチンを当該製品と同等量以上含有しており、かつ、当該製品と同じソフトカプセル形状の食品。これらの食品はクロセチンの消化・吸収に違いがなく、加工工程によるクロセチンの変質はないと考えられます。)の喫食実績をもとに安全性を評価しました。

 当該製品と類似する食品の販売数量は、当該製品個数に換算すると、2006年の販売開始から2017年度末までの累計で約370万個に相当します。また、これまでにクロセチンに起因すると判断された健康被害情報は報告されていません。

以上のことから、当該製品においても、1日摂取目安量を摂取した場合、人の健康を害することはないと評価しました。

 なお、補足的に安全性試験に関する評価(既存情報による安全性試験の評価)も行っており、収集した安全性情報からも当該製品の1日摂取目安量を摂取した場合、人の健康を害することはないと評価しました。

【摂取する上での注意事項】
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
●食物アレルギーのある方は、原材料表示をお確かめください。
●温度や湿度の影響により、カプセル同士が付着したり、原料の特性上、色むらなどがみられることがありますが、いずれも品質には問題ありません。
●食品ですので、衛生的な環境で保存ください。
●使用都度、チャックはしっかり閉めてください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品を製造している工場は、国内の健康補助食品GMP認定工場で、予め定められた適正な製造基準に従って製造しています。GMPとは、「適性製造規範 (Good Manufacturing Practice) 」の略で、医薬品のGMPを参考に制定されたものです。本制度に適合した工場では、以下の様な徹底した製造管理・品質管理により製品を製造しています。・使用する原料のチェックを毎回行っています。・製品毎に決められた製造方法、条件により製造されています。・製造した結果は必ず記録書として残し、賞味期限内保管しています。・製造工程中には製品毎に決められた項目のチェックを行い、最終製品においては製造ロット毎に予め決められた品質項目について分析し異常の有無を確認し品質規格を外れた製品は排除しています。・製造した製品はロット毎に、品質分析結果と製造記録を確認し、どちらも問題ない場合にのみ出荷されます。・以上の製造を異物混入や腐敗などが発生しない様に、設備環境としても作業者に対しても厳密な衛生管理体制で行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
①良質な眠りをサポートする機能
標題:最終製品「ねるみるサポート」に含有する機能性関与成分「クロセチン」による睡眠の質を向上させる機能に関する研究レビュー

目的:健常な成人男女(疾病に罹患していない者)において、クロセチンの摂取は、摂取していない場合もしくは摂取前と比較して、眠りの質を向上させるか検証する。

背景:クロセチンは、ノンレム睡眠(深い眠り)を増強する作用や不安を軽減する作用があることが報告されており、眠りの質の向上に役立つと考えられています。そこで、研究レビューを実施しクロセチンが眠りの質を向上させる機能を有するのか検証しました。

レビュー対象とした研究の特性:複数の研究論文のデータベースを用いて、各データベースに収録されている最初の時点から、検索日(2018年10月11日~16日)までを検索対象期間とし、健常な成人男女がクロセチンを摂取した試験に関する論文を収集しました。最終的に2編の論文を評価しました。これらの論文はいずれもプラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験(ランダム化を伴う)でした。

主な結果:2編の研究論文を評価した結果、1日あたり7.5 mgのクロセチンを含む食品を摂取することにより、プラセボ食品(クロセチンを含まない食品。クロセチンを含む原材料を試験に影響を与えない原材料に置き換えたものであり、その他についてはクロセチンを含む食品と同じである食品)を摂取したときよりも、デルタパワー(深い眠りを示す指標)が増加し、睡眠時の中途覚醒回数が減少しており、睡眠の質(眠りの深さ)が向上することがわかりました。さらに、起床時の眠気や疲労感も和らぐことがわかりました。なお、クロセチンの摂取に起因する副作用や健康被害はなかったことが報告されています。

科学的根拠の質:評価した論文は、2編ともプラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験(ランダム化を伴う)でした。評価した論文には低~中レベルのバイアス(真の値とは異なる結果を導く可能性を高める要因)リスクがあります。また、研究数や症例数が少ないことから、科学的根拠の質を高めるため更なる臨床試験が必要であると考えられます。しかしながら、2編とも眠りの質の向上を示すことを報告しており、今後の研究によって効果に関する見解が大きく変更される可能性は低いと考えています。


②目のピント調節をサポートする機能
標題:最終製品「ねるみるサポート」に含有する機能性関与成分「クロセチン」によるピント調節機能をサポートする(VDT作業後の目の調節機能の低下を和らげる)機能に関する研究レビュー

目的:健常な成人男女(疾病に罹患していない者)において、クロセチンの摂取は、摂取していない場合もしくは摂取前と比較して、パソコンの画面など近くのものを見ながら行う作業(VDT作業)後のピント調節機能の低下を和らげるのか検証する。

背景:クロセチンは、目の血流を改善するはたらきがあること、目の炎症を抑制するはたらきがあることなどが報告されており、目の健康に役立つと考えられています。そこで、研究レビューを実施しクロセチンがパソコン作業などを実施した後に生じるピント調節機能の低下を和らげる機能を有するのか検証しました。

レビュー対象とした研究の特性:複数の研究論文のデータベースを用いて、各データベースに収録されている最初の時点から、検索日(2018年10月22日)までを検索対象期間とし、健常な成人男女がクロセチンを摂取した試験に関する論文を収集しました。最終的に2編の論文を評価しました。これらの論文はいずれもプラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験(ランダム化を伴う)でした。

主な結果:2編の研究論文を評価した結果、1日あたり7.5 mgのクロセチンを含む食品を摂取することにより、プラセボ食品を摂取したときよりも、VDT作業後の調節機能検査値が改善しており、パソコン作業などで近くのものを見続けることにより生じるピント調節機能の低下が和らいでいることがわかりました。なお、クロセチンの摂取に起因する副作用や健康被害はなかったことが報告されています。

科学的根拠の質:評価した論文は、2編ともプラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験(ランダム化を伴う)でした。評価した論文のバイアスリスクは低レベルです。一方、研究数や症例数が少ないことから、科学的根拠の質を高めるため更なる臨床試験が必要であると考えられます。しかしながら、2編ともVDT作業後のピント調節機能の低下が和らぐことを報告しており、今後の研究によって効果に関する見解が大きく変更される可能性は低いと考えています。

ディアナチュラゴールドビルベリーa(アサヒグループ食品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

アサヒグループ食品株式会社の機能性表示食品,ディアナチュラゴールド ビルベリーaのエビデンス(科学的根拠)

アサヒグループ食品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ディアナチュラゴールド ビルベリーa】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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機能性表示食品まとめ一覧

アサヒグループ食品株式会社

【届出番号】
G86

【届出日】
2021/04/28

【届出者名】
アサヒグループ食品株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ディアナチュラゴールド ビルベリーa

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ビルベリー由来アントシアニン
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【表示しようとする機能性】

本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれます。ビルベリー由来アントシアニンには、スマートフォンやパソコン等の使用による眼の疲労感を軽減し、眼の使用による一時的な首、肩の負担を軽減することが報告されています。

【想定する主な対象者】
眼の疲労感を自覚し、スマートフォンやパソコン等を多く使用する健常成人(妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
(ア)食経験及び安全性試験の既存情報による評価
 本品の機能性関与成分であるビルベリー由来アントシアニンの安全性について、食経験及び既存情報による安全性試験結果により評価した。
 食経験の評価に関して、ビルベリー抽出物は米国などで栄養補助食品としても使用され、多くの国で喫食実績がある。また、本品の一日摂取目安量であるビルベリー由来アントシアニン57.6mgを配合する類似食品の販売実績に基づく食経験が確認されたが、販売数量は十分とは言えないため、食経験の評価は不十分と判断した。
 既存情報の評価に関して、ビルベリー由来アントシアニンの安全性情報を収集した結果、本品配合と同一のビルベリー由来アントシアニン(株式会社常磐植物化学研究所製、ビルベロン)について以下が確認された。
 微生物試験により、遺伝子突然変異誘発能を有さないこと、動物試験により、ビルベリー由来アントシアニンとして720mg/kg/日摂取する際の安全性が確認され、ヒトでの無毒性量を算出した結果、本品の一日摂取目安量であるビルベリー由来アントシアニン57.6mg/日の7.5倍に該当する432㎎/日であること、ヒト試験により、ビルベリー由来アントシアニンを43.2㎎又は57.6mg/日で6週間摂取した結果、有害事象は発生しないことが確認された。
 一方で、妊産婦へのアントシアニンの使用について危険性が示唆されていた。本品の対象者は、眼の疲労感を自覚し、スマートフォンやパソコン等を多く使用する健常成人(妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)であり、妊産婦は対象外であるが、妊産婦が摂取する可能性は否定できないため、パッケージの摂取上の注意欄に「妊娠・授乳中の方は摂取をお控えください。」と表示することで、本品を販売することは問題ないと考えられる。
 安全性試験の既存情報による評価から、本品のビルベリー由来アントシアニンの一日摂取目安量57.6㎎を継続摂取する場合の安全性は問題ないと判断した。

(イ)医薬品との相互作用
 ビルベリー由来アントシアニンと医薬品との相互作用に関する報告はなかった。ビルベリー(果実)又はアントシアニンに関して、作用機序から推測される血液凝固を抑制する医薬品、抗がん用医薬品であるエルロチニブなどとの相互作用の可能性が報告されているが、ヒトでの報告は無く、相互作用の可能性は低いと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
・一日摂取目安量を守ってください。
・妊娠・授乳中の方は摂取をお控えください。
・小児の手の届かないところにおいてください。
・原料由来の色むらが見られる場合がありますが、品質に問題ありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品の製造所である株式会社三協 日の出工場及びアサヒグループ食品株式会社 茨城工場は、国内GMP認定を取得しており、それぞれのGMP基準に準拠して生産・製造及び品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
(ア)標題
 最終製品「ディアナチュラゴールド ビルベリーa」に含有する機能性関与成分ビルベリー由来アントシアニンによる眼の疲労感の軽減及び眼の使用による一時的な首、肩の負担の軽減に関する定性的研究レビュー

(イ)目的
 「健常成人に、ビルベリー由来アントシアニン含有食品を経口摂取させると、プラセボの経口摂取に比べて、眼の疲労感及び眼の使用による一時的な首、肩の負担を軽減するか」を調べることを目的とした。

(ウ)背景
 ビルベリー由来アントシアニンの眼の疲労感軽減や眼の使用による一時的な首、肩の負担軽減の機能性に関する報告があるが、健常成人を対象とした学術論文としての定性的研究レビューはない。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
 日本語及び外国語文献のデータベースによりランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を検索した。

(オ)主な結果
 採用文献は2報であった。採用文献2報の結果、眼の疲労感を自覚し、スマートフォンやパソコン等を多く使用する日本人健常成人男女を対象に、ビルベリー由来アントシアニンを43.2mg又は57.6mg/日で、6週間経口摂取させた結果、プラセボの経口摂取と比べて、自覚症状質問票(リッカートスケール)の「眼が疲れやすい」の得点が有意に減少した。また、採用文献1報において、眼の疲労感を自覚し、スマートフォンやパソコン等を多く使用する日本人健常成人男女を対象に、ビルベリー由来アントシアニンを57.6mg/日で、6週間経口摂取させた結果、プラセボの経口摂取と比べて、自覚症状質問票(リッカートスケール)の「首、肩がこる」の得点が有意に減少した。なお、リッカートスケールは、日本人において妥当性が得られ、広く使用されている評価法である。

(カ)科学的根拠の質
 採用文献は問題となるバイアスリスクはなく、質の高い文献であった。採用文献の被験食品はカプセル、本品は錠剤であるが、本品の崩壊性試験にて崩壊性を確認しており、食品性状の違いは機能性に影響しないと考えられる。また、ビルベリー由来アントシアニン含有原料も同一である。従って、本研究レビューの結果は、本品の表示しようとする機能性の科学的根拠になると判断した。ただし、眼の疲労感の軽減は採用文献が2報、眼の使用による一時的な首、肩の負担の軽減は採用文献が1報のみであったため、今後の研究の注視が必要である。
(構造化抄録)

成城青汁(株式会社ペスカインターナショナル)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ペスカインターナショナルの機能性表示食品,成城青汁のエビデンス(科学的根拠)

株式会社ペスカインターナショナルが消費者庁に届出た機能性表示食品【成城青汁】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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株式会社ペスカインターナショナル

【届出番号】
G85

【届出日】
2021/04/28

【届出者名】
株式会社ペスカインターナショナル
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
成城青汁

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれています。GABAは、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の改善に役立つことや、仕事や勉強などによる一過性の精神的なストレスや疲労感を緩和する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常な範囲内で一時的な睡眠の問題を感じている人。仕事や勉強による一過性の精神的ストレスや疲労感が気になる方。

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれていることが知られており、例えばナスやトマトには100gあたりGABAが20~50mg程度含まれている。また、原料メーカーより販売されている複数のGABA含有製品(GABA~200mg/日)に関してGABAの摂取に起因する重篤な健康被害は報告されていない。
安全性試験の既存情報の検索を行った結果、GABAの食品としての安全性は血圧低下効果の有効性と共に検証しているものが多く、被験者には血圧が高めの人またはI度高血圧の人が含まれていたが、安全性の評価方法としては問題はなかった。被験者は11.5~1000mgのGABAを4週間~16週間摂取しており、最も多い摂取量は、4週間の過剰摂取試験としては1000mg/日、12週間の長期摂取試験としては120mg/日であった。結果としては、21報の研究において、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの、プラセボ群との差はなく、GABAあるいはGABA含有食品が原因となる血液検査、尿検査、理学的検査、診察所見、その他臨床上問題となる異常変動等は認められなかった。
GABAは分子量103.12の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って、各安全性試験で用いられたGABAと当該製品に含まれるGABAは同等のものであると言える。このため、各安全性試験の結果を当該製品中のGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。
以上より、本機能性表示食品に含まれている関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。

【摂取する上での注意事項】
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。
●食物アレルギーのある方は、原材料をお確かめの上お召し上がりください。
●降圧剤等を服用中の方は医師、薬剤師にご相談ください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
・公益財団法人日本健康・栄養食品協会の食品GMP取得の株式会社三協日の出工場にて、GMPの取組みに基づく製造、品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
●睡眠の質の改善に関する機能性
【標題】GABAの睡眠改善効果に関する研究レビュー
【目的】健康な成人日本人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、睡眠改善効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、GABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】2020年5月19日に、それまでに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とし無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は4報あった。利益相反について、特に問題となるものはなかった。
【主な結果】4報中2報の研究では主観的指標(アンケート)および脳波を用いた客観的指標を、残る2報の研究では主観的指標により睡眠状態を評価していた。これらの指標は一般的に用いられる指標であり、睡眠状態を評価するのに適した指標である。結果として、100mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して、深い睡眠の増加、起床時の気分の改善の効果が認められた。
【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、本研究レビューで評価した論文は本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、直接的な科学的根拠として問題のないものであった。総合的に判断して、これらの論文は信頼できる質があると判断でき、GABAの睡眠改善効果を裏付けるものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は100mgのGABAを摂取しており、この量未満の量を摂取する場合にはGABAの効果は不明であり注意が必要である。

●仕事や勉強などによる一過性の精神的なストレスや疲労感を緩和する機能性
【標題】GABAの精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果に関する研究レビュー
【目的】健康な成人日本人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。
【背景】GABAにはストレス緩和効果があることが一般的に知られている。GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、改めてGABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】2021年3月16日に、2021年3月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とした無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の試験の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は7報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。
【主な結果】脳波、副交感神経活動、唾液中のクロモグラニンA及びコルチゾール、主観的疲労感の各指標によりストレス、疲労感を評価した。これらの指標は一時的な精神的ストレス、疲労感を評価するのに一般的に用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果として、28mg~100mgのGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して、精神的負荷による一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。
【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は28mg~100mgのGABAを摂取しており、この量以下の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。

伊右衛門プラス500コレステロール対策(サントリー食品インターナショナル株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

サントリー食品インターナショナル株式会社の機能性表示食品,伊右衛門+(プラス)500コレステロール対策のエビデンス(科学的根拠)

サントリー食品インターナショナル株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【伊右衛門+(プラス)500コレステロール対策】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

サントリー食品インターナショナル株式会社

【届出番号】
G84

【届出日】
2021/04/28

【届出者名】
サントリー食品インターナショナル株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
伊右衛門+(プラス)500コレステロール対策

【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
プロシアニジンB1及びB3
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはプロシアニジンB1及びB3が含まれます。プロシアニジンB1及びB3には悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能があることが報告されています。また、加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血管の拡張度)の維持に役立つ機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常中高年

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【食経験の評価(喫食実績による食経験の評価)】 
喫食実績はない。
【食経験の評価(既存情報を用いた評価)】
機能性関与成分であるプロシアニジンB1及びB3は、古くからの食経験を有すると考えられる。また、機能性関与成分の主な由来となる原材料である松樹皮抽出物について、その基原である松樹皮は、古くからの食経験を有すると考えられる。
【安全性試験に関する評価(既存情報による安全性試験の評価)】
プロシアニジンB1及びB3について2次情報の調査を行ったが、該当する情報は見当たらなかった。松樹皮抽出物については、経口摂取において、適切に用いれば安全性が示唆されている。松樹皮抽出物摂取によりめまいや胃腸症状、頭痛、口内炎を生じる可能性が2次情報に記載されているが、出典とされた研究はいずれも当該製品に使用しているものとは異なる松樹皮抽出物によるものであった。
プロシアニジンB1及びB3に関する安全性試験について文献検索を行った結果、直接評価に使用することができた文献は0件であった。そこで、松樹皮抽出物に関する評価を併せて実施することでプロシアニジンB1及びB3の安全性を確認した。当該製品に使用している松樹皮抽出物(フラバンジェノール(R))に関する安全性試験について文献検索を行った結果、4報の文献が抽出されたが、いずれも安全性について懸念となる結果は認められなかった。また、当該製品と同量のフラバンジェノールを配合し、プロシアニジンB1及びB3を同等量以上含有した茶飲料によるヒト長期摂取安全性試験および過剰摂取安全性試験を行った文献の報告があったが、いずれも安全性について懸念となる結果は認められなかった。

【摂取する上での注意事項】
多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品は、HACCP、ISO 22000、FSSC 22000のいずれかを取得している工場で製造する。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
1.LDLコレステロールを低下させる機能
ア.標題
プロシアニジンB1及びB3の摂取による健常成人のLDLコレステロール低下作用に関する研究レビュー
イ.目的
LDLコレステロール139 mg/dL以下の健常成人に対して、プロシアニジンB1及びB3を含む食品の摂取が、プラセボ食品の摂取と比較して、LDLコレステロール低下作用を示すかを、ランダム化比較試験等による報告を収集して検証する。
ウ.背景
カカオ、ナッツ、リンゴ、ブドウ等に含まれるプロシアニジンB1及びその幾何異性体であるプロシアニジンB3には、LDLコレステロール低下作用があることが報告されている。そこで、プロシアニジンB1及びB3を含む食品の摂取が、LDLコレステロール139 mg/dL以下の健常成人において、LDLコレステロール低下作用を示すか統合的に検証した。
エ.レビュー対象とした研究の特性
LDLコレステロール139 mg/dL以下の健常成人において、プロシアニジンB1及びB3を含む食品の摂取が、プラセボ食品の摂取と比較して、LDLコレステロール低下作用を有するか検証した研究を収集した。国内外のデータベースで2018年11月6、7日に検索し、検索日以前に発表された文献を網羅的に集めたところ、条件を満たす文献は1報で、日本で実施されたランダム化比較試験の結果について、LDLコレステロール140 mg/dL未満の健常成人に限定して層別解析を実施した査読付き(専門家により審査された)論文であった。
オ.主な結果
評価した文献はLDLコレステロールが140 mg/dL未満の健常成人男女に、一日当たりプロシアニジンB1及びB3(プロシアニジンB1として)2.46 mgを含む食品、またはプラセボ食品を摂取させ、LDLコレステロールの経時変化を評価していた。LDLコレステロールの試験食品摂取12週後の実測値(平均±標準偏差)は、介入群で107.4±12.5 mg/dL、対照群で127.5±26.1 mg/dLで、群間有意差が認められ(p < 0.05)、LDLコレステロールの低下に肯定的結果が得られた。よって、一日当たりプロシアニジンB1及びB3(プロシアニジンB1として)2.46 mgを含有する当該製品において、LDLコレステロール低下作用が期待できると考えられた。
カ.科学的根拠の質
評価した研究で摂取させていたプロシアニジンB1及びB3は錠剤形態であったが、飲料形態である当該製品と消化性に差は無いと考えられた。また、当該製品に配合しているプロシアニジンB1及びB3と原材料、量が同等であることから、本研究レビューの結果は当該製品へ適用可能と考えられた。しかし、解析対象者が減少したことによる影響、否定的な研究結果が選択的に公開されていない可能性が完全には否定できず、採用文献が1報であり結果の一貫性が不明であることから、今後の更なる研究が望まれる。

2.血管のしなやかさを維持する機能
ア.標題
プロシアニジンB1及びB3の摂取による健常成人の血管内皮機能改善作用に関する研究レビュー
イ.目的
健常成人に対して、プロシアニジンB1及びB3を含む食品の摂取が、プラセボ食品の摂取と比較して、血管内皮機能改善作用を示すかを、ランダム化比較試験による報告を収集して検証する。
ウ.背景
カカオ、ナッツ、リンゴ、ブドウ等に含まれるプロシアニジンB1及びその幾何異性体であるプロシアニジンB3には、血管内皮機能改善作用があることが報告されている。そこで、プロシアニジンB1及びB3を含む食品の摂取が、健常成人において血管内皮機能改善作用を示すか統合的に検証した。
エ.レビュー対象とした研究の特性
健常成人において、プロシアニジンB1及びB3を含む食品の摂取が、プラセボ食品の摂取と比較して、非侵襲的評価法で評価される血管内皮機能改善作用を有するか検証した研究を収集した。国内外のデータベースで2021年3月2日に検索し、検索日以前に発表された文献を網羅的に集めたところ、条件を満たす文献は1報で、日本で実施されたランダム化比較試験の査読付き(専門家により審査された)論文であった。
オ.主な結果
評価した文献は40~64歳の健常成人男女に、一日当たりプロシアニジンB1及びB3(プロシアニジンB1として)2.4 mgを含む食品またはプラセボ食品を摂取させ、血管内皮機能を血流依存性血管拡張反応(FMD:Flow-Mediated Dilation)値で評価していた。FMD値の試験食品摂取8週目の実測値及び8週目の摂取前からの変化量(平均値±標準誤差)は、介入群で8.5 ± 1.0 %及び1.9 ± 1.1 %、対照群で5.8 ± 0.7 %及び-1.0 ± 0.8 %で、いずれも群間有意差が認められ(p < 0.05)、FMD値を指標とする血管内皮機能の改善に対して肯定的結果が得られた。よって、一日当たりプロシアニジンB1及びB3(プロシアニジンB1として)2.46 mgを含有する当該製品において、血管内皮機能の改善作用が期待できると考えられた。
カ.科学的根拠の質
評価した研究で摂取させていたプロシアニジンB1及びB3は錠剤形態であったが、飲料形態である当該製品と消化性に差は無いと考えられた。また、当該製品に配合しているプロシアニジンB1及びB3と原材料、量が同等であることから、本研究レビューの結果は当該製品へ適用可能と考えられた。しかし、否定的な研究結果が選択的に公開されていない可能性が完全に否定できず、採用文献が1報であり結果の一貫性が不明であることから、今後の更なる研究が望まれる。

リフティングギャバa(三和酒類株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

三和酒類株式会社の機能性表示食品,リフティングGABA(ギャバ)aのエビデンス(科学的根拠)

三和酒類株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【リフティングGABA(ギャバ)a】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

三和酒類株式会社

【届出番号】
G83

【届出日】
2021/04/28

【届出者名】
三和酒類株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
リフティングGABA(ギャバ)a

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には GABA が含まれます。 GABA には、肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助
ける機能があることが報告されており、肌の乾燥が気になる方に適しています。また、一
時的なストレスや疲労感を感じている方の睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つ機能が
あることが報告されています。

【想定する主な対象者】
肌の乾燥が気になる方を含む健常成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量で100 ㎎配合した食品である。新製品であり、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。しかしながら降圧剤などの医薬品を併用すると血圧を下げすぎてしまう可能性が報告されているので、摂取をする上での注意事項に、降圧剤等の医薬品服用者は本届出品の利用について医師、薬剤師に相談すべきである旨を表示している。

【摂取する上での注意事項】
●一日当たりの摂取目安量を守ってください。
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。
●降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。
●原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方は、ご利用をお控えください。また、体質・体調により、身体に合わない場合は摂取しないでください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出品の製造工場は、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会のGMP認定工場でGMP基準にもとづいた衛生管理、品質管理を行い、規格外品の流出防止体制を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【【標題】GABA摂取による肌弾力維持機能に関する研究レビュー

【目的】健康な成人男女の肌弾力維持に対するGABAの機能性について検証することを目的とした。

【背景】日々の精神的・身体的ストレスが肌の状態を左右する因子であることが報告されている[1,2,3]。
真皮組織の主成分である弾性線維は、伸び縮みする組織(皮膚・動脈・肺など)に多くあって、その伸縮性を担っている。加齢や紫外線などの影響によって弾性線維の劣化が報告されているが、弾性線維の劣化・断裂は皮膚のたるみだけでなく、動脈中膜硬化や肺気腫の直接原因と考えられている[4]。また弾性線維の低下による真皮層の菲薄化は、皮膚の脆弱性(スキン-テア)に繋がると考えられる。平成30年度診療報酬改定にあたり、褥瘡の危険因子に皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往)が加えられ、皮膚の脆弱性を予防するための栄養食品の重要性が高まっている[5]。これらの予防・改善に役立つ食品を開発することは、国民の健康的な生活維持にきわめて重要である。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語のデータベースを検索・精査した結果、健康な成人を対象とし、GABAとプラセボを比較した試験であり、肌の弾性を評価している1報を採用し、評価した。

【主な結果】採用文献は、健康女性に対して、乾燥する時期に、肌弾力へのGABA 摂取(100 mg/日)の効果を調査しており、GABA摂取群はプラセボ摂取群に比べて肌弾力低下が有意に緩和された(P<0.05)ことを報告している。肌弾力に関連する肌の構造は全身で共通であり、性差もないことから、GABAは肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があると評価した。

【科学的根拠の質】採用文献が1報であるため出版バイアスは否定できず、肌弾力を測定した部位が頬のみであることから、今後さらなるエビデンスの蓄積が望まれる。しかし、採用文献はランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の査読付き論文であり、評価指標も国内外において広く用いられている手法であることから、科学的根拠の質は問題ないと判断した。

参考文献
[1] 針谷毅ら.アレルギー, 49, 463-471 (2000)
[2] 相生章博ら.和歌山医学, 53, 113-120 (2002)
[3] 佐藤育子ら.月刊ナーシング, 26, 98-103 (2006)
[4] 福田悠.弾性線維と疾患.Connective Tissue, 24, 135-140 (1992)
[5] 2018年1月24日 中央社会保険医療協議会 総会 第386回議事録(厚生労働省HPより)

【標題】GABA摂取による睡眠の質改善機能に関する研究レビュー

【目的】健康な成人男女がGABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)に対する効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】ストレスは、ヒトの睡眠に様々な影響を及ぼすことが知られている。主観的ストレス、緊張感や不安が多い人に睡眠問題の有症率が高く、ストレスが高いことやストレスにうまく対処できないことは不眠症のリスクを高めてしまう。一時的および日常的なストレスを緩和することは、睡眠に関する諸問題の解決に有効であると考えられる。GABA摂取により、精神的ストレスがかかる作業における一時的な疲労感を軽減することや、睡眠の質を改善することが報告されている。
本研究レビューでは、GABA摂取による日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)を改善する効果について、網羅的に検索し、機能性について検討した。なお、睡眠の質(眠りの深さ)の評価方法として、当該分野において学術的に広くコンセンサスが得られている客観的評価法(脳波計)を用いている文献のみを採用した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索し、精査をした結果、健康な成人男女を対象とし、GABA摂取時とプラセボ摂取時を比較した試験デザインであり、脳波(ノンレム睡眠時間)を評価している文献として、2報を採用し評価した。

【主な結果】健康な成人男女に対するGABA摂取(100 mg/日)の効果として、採用文献2報で、深い睡眠時間の有意な増加(p<0.05)を示している。また1報では、ストレス状況や疲労感の違いによる層別解析を実施した場合に、一時的な疲労感やストレスをより強く感じている人のノンレム睡眠ステージ3(最も深い眠り)の時間が、GABA摂取時はプラセボ摂取時と比較して有意に増加した。以上から、GABAは、睡眠の質に不満を持ち、かつ、一時的な疲労感やストレスを感じている者において、睡眠の質(眠りの深さ)を向上させる機能を発揮すると評価した。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。調査対象とした論文は査読を実施したRCT論文で、客観的評価指標である脳波であるため、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、論文数が少ないこと、バイアスリスクが完全に否定できなかったことが挙げられる。