機能性表示食品データベース:みちのく森林鶏 むね肉には、イミダゾールジペプチドが含まれています。 イミダゾールジペプチドには、一過性の疲労感を軽減する機能があることが、また、認知機能の一部である中高年の記憶力(言葉を覚え、思い出す能力)を維持する機能があることが報告されています。 |
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届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名(楽天市場) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
I1278 2024/02/16 u19■株式会社ウェルファムフーズ (9010001029459) みちのく森林鶏 むね肉 生鮮食品 イミダゾールジペプチド |
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(楽天市場)
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機能性表示食品 届出企業全リスト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【表示しようとする機能性】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本品にはイミダゾールジペプチドが含まれています。 イミダゾールジペプチドには、一過性の疲労感を軽減する機能があることが、また、認知機能の一部である中高年の記憶力(言葉を覚え、思い出す能力)を維持する機能があることが報告されています。 |
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【想定する主な対象者】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
健常な中高年者 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【安全性の評価方法】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【安全性に関する届出者の評価】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本品「みちのく森林鶏 むね肉」は、2005年に商標登録を行いました。 直近10年間(2013年から2022年まで)の販売実績は、年間平均303トン(1食150gとして202万食分/年、1日1食30gとして約606万食/年)でした。 摂取集団:日本国内、年齢・性別・健康状態問わず 摂取形状・摂取方法:加熱調理後摂取 機能性関与成分の含有量:イミダゾールジペプチド1,000mg/150g 本届出食品は約350gのむね肉が1枚で梱包されております。1日摂取目安量当たり1,000mgのイミダゾールジペプチドは鶏胸肉150g(約2~3切れ)に含有される量に相当しますが、日常的なおかずであるステーキ、フライ、サラダ等で食べる量としては、一日摂取量として150gはごく一般的な適量であり、摂取量の換算として妥当だと考えます。 また鶏肉は歴史的に見ても長期に渡り喫食経験のあるたんぱく源です。 発売以来約10年間、重篤な健康被害は報告されていません。 以上より、本品は安全性については十分と判断しました。 (医薬品との相互作用) データベースを検索したところ、理論的にカルノシンは人によっては血糖値を低下させる可能性があると記載されていました。糖尿病薬等との相互作用の可能性はあるものの、本品は「疾病に罹患している場合は医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください」と注意喚起しているため、販売における安全性には問題がないと判断しました。 |
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【摂取する上での注意事項】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生食は避け完全に加熱してお召し上がりください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・本品は、宮城県の食品衛生自主管理認証制度(みやぎ食品衛生自主管理認証制度(みやぎHACCP))に則って衛生管理を行っています。 ・搬入された鶏肉は、形態、肉づき、脂肪のつき方、鮮度を確認し均質性を管理しており、また、筆羽・毛羽、皮膚及び肉の損傷・変色、骨折・脱臼、異臭、異物の付着がないことを確認し管理しています。 ・「みやぎ食品衛生自主管理認証制度(みやぎHACCP)」に基づき、出荷時において、変形・変色・異物混入について目視検査を行い、規格外品は選別排除しています。 ・機能性関与成分(イミダゾールジペプチド)含量は、外部検査機関にて定期的に分析評価し、製品規格を満たすことを確認します。 |
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【機能性の評価方法】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【届出者の評価(エビデンス)】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1. イミダゾールジペプチドによる疲労感の軽減について (ア)標題:イミダゾールジペプチドによる疲労感の軽減に関するシステマティックレビュー (イ)目的:健常成人に対してイミダゾールジペプチドを摂取することにより、疲労感の改善作用を確認することです。 (ウ)背景:疲労感を自覚している人の割合は就労人口の約60%であり、このような状況の中、疲労感を軽減する製品の開発及び科学的実証評価が望まれています。最近の研究ではイミダゾールジペプチドの摂取により疲労感の改善に有用であるとの報告がされています。 (エ)レビュー対象とした研究の特性:PubMedおよび医中誌Web2つの電子データベースを使用し、健常成人を対象にイミダゾールジペプチドを用いて疲労感の改善について調査したランダム化比較試験(RCT)及び準RCTを収集しました。各採用文献と研究全体での各種バイアス・リスクや、疲労感の改善に関する機能についてエビデンスの重要度等を評価しました。 (オ)主な結果:健常成人にイミダゾールジペプチドを摂取させることで、採用した文献5報のうち4報で疲労感の改善に対して肯定的な評価が報告されていました。これら4報のうち2報でプラセボ群と比較して群間有意差があり、肯定的な評価が報告されていました。これら2報の摂取量は200~400㎎/日、摂取期間は4~8週間でした。いずれも日本で研究が実施され報告されているため、この結果は日本人への外挿性に問題ないと判断しました。 (カ)科学的根拠の質:採用文献のエビデンス総体について、バイアス・リスクは「低」、またエビデンスの強さは「B(中)」と評価した。ただし、サンプリングバイアス(被験者の偏り)や言語バイアス(英語と日本語のキーワードのみでの検索による偏り)が完全には否定できないことが挙げられる。 2. イミダゾールジペプチドによる認知機能の改善について (ア)標題:イミダゾールジペプチドによる認知機能に関するシステマティックレビュー (イ)目的:健常成人に対してイミダゾールジペプチドを摂取することにより、記憶などの認知機能に対する有用性を確認することです。 (ウ)背景:認知機能の維持は健康寿命を考慮すると重要なことと思われます。最近の研究ではイミダゾールジペプチドの摂取により認知機能の低下を抑制するという報告があり、イミダゾールジペプチドの認知機能に関するシステマティックレビューの実施が望まれていました。 (エ)レビュー対象とした研究の特性:PubMedおよび医中誌Web2つの電子データベースを使用し、健常成人を対象にイミダゾールジペプチドを用いて認知機能について調査したランダム化比較試験(RCT)及び準RCTを収集した。各採用文献と研究全体での各種バイアス・リスクや、認知機能に関する機能性についてエビデンスの重要度等を評価しました。 (オ)主な結果:イミダゾールジペプチドを1000mg/日摂取することで認知機能に対して有用であることが確認されました。よってイミダゾールジペプチドの摂取は認知機能の一部である、中高年の方の加齢に伴い低下する記憶力(言葉を覚え、思い出す能力)をサポートする機能を有する食品成分であり、機能性表示食品として日常生活の維持に役立つものと考える。 (カ)科学的根拠の質:採用文献のエビデンス総体について、バイアス・リスクは「低」、またエビデンスの強さは「A(強)」と評価した。ただし、サンプリングバイアス(被験者の偏り)や言語バイアス(英語と日本語のキーワードのみでの検索による偏り)が完全には否定できないことが挙げられる。 |
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【同時に公表された機能性表示食品】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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消費者庁に届出られた機能性表示食品のあれこれ。表示する機能性(効果)・エビデンス・主な対象者・機能性関与成分名・安全性に関する評価・製造品質管理情報・摂取する際の注意事項。
人気の投稿
2024年4月3日水曜日
みちのく森林鶏むね肉(株式会社ウェルファムフーズ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品
オメガエイドプラス(サントリーウエルネス株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品
機能性表示食品データベース:オメガエイドプラスには、含まれるDHA、EPA、ARA(アラキドン酸)と抗酸化作用をもつルテイン、ゼアキサンチンは、健康な高年齢者の認知機能の一部である記憶力(覚え思い出す力)を維持することが報告されています。DHA、EPA、ARAは、健康な高年齢者の認知機能の一部である注意力(重要な物事に素早く気づける力、複数の物事に注意を払える力)の維持に役立ち、前向きな気分(頭がさえわたること、活気がわいてくることなど)を維持する機能が報告されています。 |
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届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名(楽天市場) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
I1277 2024/02/16 sa5■サントリーウエルネス株式会社 (1010401081174) オメガエイドプラス 加工食品(サプリメント形状) DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチン |
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(楽天市場)
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機能性表示食品 届出企業全リスト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【表示しようとする機能性】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本品に含まれるDHA、EPA、ARA(アラキドン酸)と抗酸化作用をもつルテイン、ゼアキサンチンは、健康な高年齢者の認知機能の一部である記憶力(覚え思い出す力)を維持することが報告されています。 DHA、EPA、ARAは、健康な高年齢者の認知機能の一部である注意力(重要な物事に素早く気づける力、複数の物事に注意を払える力)の維持に役立ち、前向きな気分(頭がさえわたること、活気がわいてくることなど)を維持する機能が報告されています。 |
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【想定する主な対象者】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
健康な高年齢者 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【安全性の評価方法】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【安全性に関する届出者の評価】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
当該製品は、機能性関与成分としてDHA 300 mg/日、EPA 100 mg/日、ARA(アラキドン酸) 120 mg/日、ルテイン 10 mg/日、ゼアキサンチン 2 mg/日を含んでいる。当該製品の販売実績はないため喫食実績は無く、喫食実績による食経験の評価は不十分と判断した。そこで、各機能性関与成分について安全性の評価を行った。 結果、各機能性関与成分の安全性に問題ないと判断したため、当該製品の安全性は問題ないと考えられる。 詳細は、以下の通り。 ◆各機能性関与成分の安全性評価 <DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)> DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)は魚介類、肉、卵などから日常的に摂取されている栄養素である。日本人の平均摂取量はそれぞれ1日あたり414~718 mg、217~403 mg、144~185 mg程度と報告されており、当該製品の一日摂取目安量あたりに含まれるDHA、EPA、ARA(アラキドン酸)の量は日常的な食経験の範囲内である。 当該製品に配合されている機能性関与成分であるDHA、EPA、ARA(アラキドン酸)については、当該製品と同じ機能性関与成分を同等量含む食品(「オメガエイド」、「サントリー オメガエイド」)を健常成人に対して10年以上販売し、その出荷数量は500万本(※)以上である。また、「オメガエイド」及び「サントリー オメガエイド」に起因する重大な健康被害情報が認められていない。このことから、当該製品に含まれるDHA、EPA、ARA(アラキドン酸)の安全性は問題ないと考えられる。 <ルテイン、ゼアキサンチン> 当該製品に含まれるルテイン、ゼアキサンチンの原料は、アメリカ食品医薬品局からGRAS(Generally Recognized As Safe、「一般的に安全と認められたもの」)認定を受けており、食品としての安全性が認められている。したがって、当該製品に含まれるルテイン、ゼアキサンチンの安全性は問題ないと考えられる。 (※)2011年11月から2023年6月の出荷数量を180粒入りボトル(30日分)に換算した本数 |
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【摂取する上での注意事項】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
摂り過ぎに注意してください。抗凝固剤、血糖降下剤、降圧剤等を処方されている方は、医師、薬剤師に相談してください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【生産・製造・品質管理に関する基本情報】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
当該製品はGMP(国内、米国)の認証を受けた施設で製造している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【機能性の評価方法】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【届出者の評価(エビデンス)】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■「認知機能の一部である記憶力(覚え思い出す力)を維持する」機能に関する評価 【標題】 DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチンによる認知機能の維持に関するシステマティックレビュー 【目的】 健常成人を対象として、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチンを含む食品を摂取することにより、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチンを含まない食品を摂取した場合と比較して、認知機能を維持するか検証する。 【背景】 超高齢社会の日本において、加齢に伴う認知機能の低下は社会問題となっている。健常高年齢者を対象とした臨床試験において、DHA、EPAやARA(アラキドン酸)の摂取により認知機能を改善することが報告されている。また、ルテインやゼアキサンチンは抗酸化、抗炎症作用が知られ、脳組織へ補給されることが確認されていることから、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチンの5成分を含む食品を摂取することにより、認知機能の維持につながると考えられる。しかしながら、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチンの5成分を含む食品の摂取による認知機能への影響を検証した研究レビューは報告されていない。 【レビュー対象とした研究の特性】 健常成人が、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチンの5成分を含む食品を摂取することより、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)、ルテイン、ゼアキサンチンの5成分を含まない食品を摂取した場合と比べて、認知機能を維持するか検証した研究を検索した。 検索日は、2023年7月19日で、データベースの開設あるいは搭載されている最初の時点から最終検索日までを検索対象期間とし、英文及び日本語の文献を対象とした。最終的に採用した文献数は1報であり、研究デザインはランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験であった。 【主な結果】 一日当たりDHA 300 mg、EPA 100 mg、ARA(アラキドン酸) 120 mg、ルテイン 10 mg、ゼアキサンチン 2 mgを含む食品を摂取することにより、健康な高年齢者について、認知機能の一部である記憶力(覚え思い出す力)の維持が期待できると考えられた。 【科学的根拠の質】 評価した文献は、国内・海外の主要な文献データベースから抽出した査読付き論文であった。しかしながら、対象者が限定的であったことや一部のバイアスリスクを考慮すると、今後の研究動向を継続的に観察しさらなる検証の必要があると考えられた。 ■「認知機能の一部である注意力(重要な物事に素早く気づける力、複数の物事に注意を払える力)を維持する」機能に関する評価 【標題】 DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)による認知機能の維持に関するシステマティックレビュー 【目的】 健常成人を対象として、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含む食品を摂取することにより、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含まない食品を摂取した場合と比較して、認知機能を維持するか検証する。 【背景】 超高齢社会の日本において、加齢に伴う認知機能の低下は社会問題となっている。健常高年齢者を対象とした臨床試験において、DHA、EPAやARA(アラキドン酸)の摂取により認知機能を改善することが報告されていることから、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)の3成分を含む食品を摂取することにより、認知機能に対し望ましい影響を与える可能性が考えられる。しかしながら、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含む食品の摂取による認知機能への影響を検証した研究レビューは報告されていない。 【レビュー対象とした研究の特性】 健常な日本人成人が、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含む食品を摂取することにより、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含まない食品を摂取した場合と比べて、認知機能を維持するかを検証した研究を検索した。 検索日は2023年3月29日で、データベースの開設あるいは搭載されている最初の時点から最終検索日までを検索対象期間とし、英文及び日本語の文献を対象とした。最終的に採用した文献数は1報であり、研究デザインはランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験であった。 【主な結果】 一日当たりDHA 300 mg、EPA 100 mg、ARA(アラキドン酸) 120 mgを含む食品を摂取することにより、脳波事象関連電位P300潜時(※)の変動が認められた。このことから、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含む食品の摂取は、健康な高年齢者の認知機能の一部である注意力(重要な物事に素早く気づける力、複数の物事に注意を払える力)を維持すると考えられた。 (※)注意機能はP300潜時で評価され、P300潜時は注意機能の中でも特に選択的注意及び分配的注意の指標と考えられる。 【科学的根拠の質】 評価した文献は、国内・海外の主要な文献データベースから抽出した査読付き論文であった。しかしながら、本研究レビューは1報1研究のみで実施したことやその他のバイアスリスクを考慮すると、今後の研究動向を継続的に観察しさらなる検証の必要があると考えられた。 ■「前向きな気分(頭がさえわたること、活気がわいてくることなど)を維持する」機能に関する評価 【標題】 DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)による気分の改善に関するシステマティックレビュー 【目的】 健常な日本人成人が、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含む食品を摂取することにより、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含まない食品を摂取した場合と比較して、気分を改善するか検証する。 【背景】 超高齢社会の日本において高齢者のこころの健康を維持することは、社会生活を営むために必要な機能を維持するために重要であると考えられている。こころの状態は、例えばProfile of Mood States(POMS)(※)などにより気分として評価されるが、DHA、EPAやARA(アラキドン酸)の摂取によりPOMSで評価される気分のうち、活気のスコアが改善することが報告されている。しかしながら、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)の3成分を含む食品の摂取による気分への影響を検証した研究レビューは報告されていない。 (※)日本人において妥当性が得られ学術的に広くコンセンサスが得られている気分の評価指標 【レビュー対象とした研究の特性】 健常な日本人成人が、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)の3成分を含む食品を摂取することにより、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)を含まない食品を摂取した場合と比べて、気分を改善するかを検証した研究を検索した。 検索日は2023年3月29日で、データベースの開設あるいは搭載されている最初の時点から最終検索日までを検索対象期間とし、英文及び日本語の文献を対象とした。最終的に採用した文献数は1報であり、研究デザインはランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験であった。 【主な結果】 一日当たりDHA 300 mg、EPA 100 mg、ARA(アラキドン酸) 120 mgの3成分を含む食品を摂取することにより、POMS活気スコアの有意な増加が認められた。このことから、DHA、EPA、ARA(アラキドン酸)の3成分を含む食品の摂取は、前向きな気分(頭がさえわたること、活気がわいてくることなど)を維持すると考えられた。 【科学的根拠の質】 評価した文献は、国内・海外の主要な文献データベースから抽出した査読付き論文であった。しかしながら、本研究レビューは1報1研究のみで実施したことやその他のバイアスリスクも考慮すると、今後の研究動向を継続的に観察しさらなる検証の必要があると考えられた。 |
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【同時に公表された機能性表示食品】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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