2020年9月4日金曜日

発酵するナチュラルイヌリン(帝人株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

帝人株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品発酵するナチュラルイヌリンのエビデンス



帝人株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【発酵するナチュラルイヌリン】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
帝人株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F308


【届出日】

2020/07/22


【届出者名】

帝人株式会社
(8120001077489)
楽天市場
帝人株式会社


【商品名】

発酵するナチュラルイヌリン


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
イヌリン
楽天市場
イヌリン

【表示しようとする機能性】

本品にはイヌリンが含まれます。
イヌリンは、腸内のビフィズス菌による発酵・増殖に利用され、腸内フローラが良好になることで、便秘傾向者において排便回数・排便量を増やし、お腹の調子を整えることが報告されています。

【想定する主な対象者】
便秘気味の健常者で腸内環境が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
イヌリンはチコリ、ごぼう、菊芋、ねぎ、にんにく、アーティチョーク、ヤーコンといった野菜の根や茎、葉、種などに多く含まれ、古くから日本および海外で野菜として、またそれらを加工した飲料として広く摂取されている食物である。なかでも、イヌリンの含有量が多いチコリはヨーロッパ原産であり、16世紀から相当量が喫食されてきた。
本製品のイヌリンはオランダのSensus社で製造される製品と同等品であるが、この同等品はヨーロッパを初めとする全世界でおよそ25年間販売され、2018年9月現在までに、総販売量は数十万トン以上に達する。また同等のチコリ由来のイヌリンは全世界の製造販売が100万トンに達するとされているが、健康被害は報告されていない。
よって、これらの実績より安全性に問題ないと判断した 。

【摂取する上での注意事項】
原材料表示をご参照の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。万一体質に合わない場合は摂取をお控えください。
天然由来の素材のため、製造ロットにより味や色に違いが生じる場合がございますが、品質上問題ありません。
一度にたくさん摂取すると、おなかが緩くなることがあります。摂取目安量を守って、お召し上がりください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本商品は、株式会社ファインにて製造し、帝人株式会社が販売を行っています。製造者である株式会社ファインは、ISO9001認証および日本健康・栄養食品協会が定めたGMP適合認定証を取得しており、それに基づいた「品質マニュアル」を策定して衛生管理等を行っています。また「品質マニュアル」「作業標準書」に基づき、規格外製品の流出を防止しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



(ア)標題 
最終製品「発酵するナチュラルイヌリン」に含有する機能性関与成分イヌリンによる整腸作用に関する研究レビュー
(イ)目的 
「健常な成人において、イヌリンを含む食品の摂取は糞便中のビフィズス菌数および排便回数、排便量を増やすのか」を検証することを目的とした。
(ウ)背景 
便秘は健康な人にも広く見られる胃腸機能障害のひとつであり、さまざまな生活習慣病との関係も指摘されている。
(エ)レビュー対象とした研究の特性 
検索日は2018 年 5 月 22 日および5月23日、検索対象期間は掲載開始日から検索日までに公表された論文を検索対象とした。
対象集団の特性は健常な成人男女、最終的に評価した論文数は33報、研究デザインはイヌリンを含む食品を摂取させ、プラセボ食品を摂取させた群、無介入のコントロール群、または介入前と比較し、糞便中のビフィズス菌量または排便回数、排便量を評価している臨床試験研究報告とした。
利益相反情報に関しては、今回の研究レビューは第三者機関に実施を依頼し、当該機関には実施費用を支払った上で実施されたものである。
(オ)主な結果 
介入期間は 7ー30 日間の試験において、33 報中 23 報で糞便中のビフィズス菌量を評価しており、22 報で有意な増加がみられた。また、 33 報中 20 報で排便回数を評価しており、12 報で有意に増加していた。さらに、12 報で排便量を評価しており、5 報で有意に増加していた。便秘傾向者における結果に限ると、排便回数は 10 報中 9 報で、排便量は 6 報中 5 報で有意な改善が見られた。
このことから、本製品の摂取により、腸内細菌の中で善玉菌として知られるビフィズス菌の増加を促し、排便回数、排便量の増加、改善につながることが示唆された。
(カ)科学的根拠の質
研究の限界:サンプル数が多く、また結果の一致度も高かったため、定性的な議論で十分であると判断し、メタアナリシスを行わなかった。そのため出版バイアス等の定量性については本研究レビューでは議論できない。本研究レビューには、採用論文の一部にランダム化や盲検化がなされていないなどバイアスリスクが高いものがあることや、メタアナリシスを行っていないため出版バイアスの議論ができていないことなど、いくつかの限界がある。しかしながら、採用論文の数が多くトータルでのサンプル数が十分に多いこと、各アウトカムでの結果の一致度が高かったことを総合的に考慮すると、本研究レビューの結論に対する科学的根拠は充分と考えられる。

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