2021年3月11日木曜日

【F847】ベイシアの機能性表示食品:生鮮プレミアム 活〆かんぱちの効果とエビデンス

株式会社ベイシアが消費者庁に届出た機能性表示食品生鮮プレミアム 活〆かんぱちのエビデンス(科学的根拠)


株式会社ベイシアが消費者庁に届出た機能性表示食品【生鮮プレミアム 活〆かんぱち】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社ベイシア

【届出番号】
F847

【届出日】
2021/01/26

【届出者名】
株式会社ベイシア
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
生鮮プレミアム 活〆かんぱち

【食品の区分】
生鮮食品

【機能性関与成分名】
DHA

EPA

クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはDHA・EPAが含まれます。DHA・EPAには中性脂肪を低下させる機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
疾病に罹患していない者

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
カンパチは、少なくとも江戸時代(約400年前)から食用に利用され、その養殖には60年以上の歴史があり、平成27年度には33,800トンが収獲されている(農林水産省:平成27年 漁業・養殖業生産統計)。
当該製品のカンパチは、脂質測定器を用いた脂質含量測定を行い、選別を行う他は、これまでに取り扱ってきた養殖カンパチと変わらず、十分な喫食実績を有しており、その安全性に問題は無いと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
・本品は多量に摂取することで、より健康が増進するものではありません。
・抗凝固剤、抗血小板剤、血糖降下剤、降圧剤等を服用中の方は、医師又は薬剤師にご相談ください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
○養殖段階における品質管理 当該製品は、有限会社 奄美養魚または株式会社桜島養魚で養殖したカンパチが使用されている。当該養魚場は、養殖生産管理工程手法(GAP)による衛生管理を実施しており、均質かつ安全なカンパチの生産が行われている。
○選別およびフィレへの加工段階における品質管理原材料のカンパチは、HACCP認証を受けた垂水市漁業協同組合加工場で、選別とフィレへの加工が行なわれる。同加工所では、定期的な社内監査、出荷ごとの細菌検査が行われ、安全性が確保されている。また、熟練者が外観のチェック、および「FishAnalyzerTM」(脂質測定器)を用いた脂質含量測定を行い、規格外品の選別を行った後に出荷する。
○最終製品への加工 上記の加工場にてフィレに加工された、或いはラウンドのカンパチは、株式会社ベイシアの各店舗において切り身に加工、包材に封入、適切な表示内容が記載されたシールが添付される。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
ア.標題:
DHA・EPAの経口摂取による中性脂肪値低下作用に関する研究レビュー

イ.目的:
誰に P):疾病に罹患していない者および中性脂肪値がやや高めの者
何をすると I):DHA・EPAの経口摂取
何と比較して C):プラセボの摂取、もしくはDHA・EPAの介入なし
どうなるか O):中性脂肪値の低下が認められるか

ウ.背景:
DHA・EPAの経口摂取による中性脂肪低下効果の作用機序については多数の報告があるが、疾病に罹患していない者および中性脂肪値がやや高めの者に限定した場合の有効性は明確でなかった。そこで、これまでの国内外の知見を精査し、標題の研究レビューを行った。

エ.レビュー対象とした研究の特性:
文献の検索は、ランダム化比較試験(研究の対象者をランダムに2つのグループに分け、一方には評価しようとするものを摂取させ、もう一方には対照となるものを摂取させて比較する臨床試験)であること、DHA・EPAを摂取させる試験であること、疾病に罹患していない者および中性脂肪値がやや高めの者を対象としていることを条件に実施した。なお本研究レビューは、届出者以外の第三者機関が監修した。

オ.主な結果:
検索により得られた37報を研究レビューの対象とした。その結果、25報において、DHA・EPAの摂取による中性脂肪低下効果が認められていた。この全37報において、疾病に罹患していない者を対象とした16報のうち10報、中性脂肪値がやや高めの者を対象とした21報のうち15報が、当該効果を認めていた。
また、当該効果を認めた報告において、1日当たりのDHA・EPAの経口摂取量は総量として133~10,440 mg、摂取期間は2週間~12か月間であった。

カ.科学的根拠の質:
採用文献のエビデンス(科学的根拠)総体について、バイアスリスク(偏りの危険性)は低(0)、エビデンスの強さは強(A)と評価した。なお、日本で実施された研究6報のうち、4報が当該効果を肯定しており、日本人への外挿性(結果を日本人に適用すること)に問題はないと考えられる。よって、機能性関与成分DHA・EPAを1日当たり133 mg以上摂取することにより、中性脂肪低下効果が認められると考えられる。
ただし、本研究レビューの限界として、サンプリングバイアス(被験者の偏り)や言語バイアス(英語と日本語のキーワードのみでデータベース検索を行ったことによる偏り)が完全には否定できないことが挙げられる。

(構造化抄録)

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