2021年3月26日金曜日

【F907】湖池屋の機能性表示食品:ピンキーフレッシュ グレープ味の効果とエビデンス

株式会社湖池屋の機能性表示食品,PinkyFRESH(ピンキーフレッシュ) グレープ味のエビデンス(科学的根拠)

株式会社湖池屋が消費者庁に届出た機能性表示食品【PinkyFRESH(ピンキーフレッシュ) グレープ味】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。
千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、届出のあった機能性表示食品の注目ポイントを判り易く解説です。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社湖池屋

【届出番号】
F907

【届出日】
2021/02/10

【届出者名】
株式会社湖池屋
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
PinkyFRESH(ピンキーフレッシュ) グレープ味

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
乳酸菌LS1(Lactobacillus salivarius TI2711株)
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【表示しようとする機能性】

本品には、乳酸菌LS1 (Lactobacillus salivarius TI2711株)が含まれます。乳酸菌LS1 は、健康な歯ぐきを維持する機能があります。歯周組織の健康が気になる健常な方に適しています。

【想定する主な対象者】
歯周組織の健康な成人

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
乳酸菌LS1が含まれている商品は2004年11月に発売され、既に10年以上の販売実績があります。10年以上の販売期間の間に約85,000名のお客様へ、30.2tの錠剤、11,270兆個の乳酸菌LS1をお届けしております。北海道から沖縄まで全ての都道府県への販売実績があり、上は90歳から下は2歳のお子様まで幅広い年齢層の方々にご利用頂いております。このように、多くの乳酸菌LS1を様々な方が食されていますが、重大な健康被害は1件も発生しておりません。今までの食経験上から、安全な乳酸菌であると言えます。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一度に多量に食べると、体質によりおなかがゆるくなる場合があります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本製品製造工場である株式会社三協 日の出工場は厚生労働省の健康食品GMPガイドラインに基づき、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が定めたGMP認定制度の規定に適合した認定を取得しています。さらに、食品安全マネジメントシステムであるISO22000を取得しています。また株式会社三協 大渕工場もGMP認定制度の規定に適合した認定を取得しています。

【機能性の評価方法】
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
標題
乳酸菌LS1含有食品による歯ぐきに対する効果の検討

目的
歯周組織が健康な成人に対し乳酸菌LS1 (Lactobacillus salivarius TI2711株) を摂取さ せると、プラセボ摂取と比較して、歯ぐきに対してどのような効果があるか検討する。

背景
厚生労働省の調査では、35歳以上の方の77%に歯ぐきに何かしらの問題を抱えている。歯ぐきの状態の悪化は歯が抜け落ちる要因にもなるが、最近では生活習慣病などの全身疾患との関連も指摘されており、歯ぐきの状態を良好に保つことが、全身の健康維持にも重要となってきている。歯ぐきの状態は特定の細菌により悪化する。その細菌は常に口腔内に存在する菌で、薬剤などで完全に除去することは不可能である。そこで我々は、同じく口腔内に常に存在する 菌の中から歯ぐきの状態を悪化させる細菌を抑制する乳酸菌LS1を選抜した。既に我々は、乳酸菌LS1が試験管内やヒトを対象とした試験で歯ぐきの状態を悪化させる細菌を抑制することを示している。乳酸菌LS1により歯ぐきを悪化させる細菌を抑制できれば、歯ぐきを健康な状態に保てるのではないかと考えられる。そこで本試験では、乳酸菌LS1を配合した錠菓が歯ぐき の健康状態を維持するかどうか検討した。

方法
試験デザインは二重盲検無作為化比較試験、対象者は歯周組織が健康な成人とした。応募者38名から選択基準に含まれない3名を除外し35名を対象者として2群に無作為に分けた。一群には乳酸菌LS1を含む錠菓を、もう一群にはプラセボ錠菓を摂取させた。途中脱落者を除きLS1群15名プラセボ群14名に対して解析を行った。試験期間は12週間とし、1日1回乳酸菌LS1錠菓またはプラセボ錠菓を摂取させた。試験開始前と開始後4週ごと、さらに摂取終了4週後に歯ぐきの検査を実施した。尚、本試験は株式会社湖池屋より資金や摂取サンプルが提供されたが、湖池屋の関係者は試験の実施や結果の解析等一切関与していない。

主な結果
乳酸菌LS1群は摂取期間中歯ぐきの状態は一定に保たれたが、プラセボ群では経時的に悪化した。摂取開始12週で乳酸菌LS1群とプラセボ群で有意差が認められ、乳酸菌LS1の摂取はプラセボ群より歯ぐきの状態の悪化を抑制し、歯ぐきの健康状態が維持された。

科学的根拠の質
平成28年歯科疾患実態調査では若年ほど歯周組織は健康であるという結果となっている。本試験では健康な成人を対象としていることから、対象者の年齢構成は、若年ほど多く、男女比についても女性が多いという偏りがあることが生じている。しかし無作為比較試験であることや利益相反の点からも試験の質は担保されている。

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