2020年9月4日金曜日

有田みかん(伊藤農産)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

伊藤農産が消費者庁に届出た機能性表示食品有田みかんのエビデンス



伊藤農産が消費者庁に届出た機能性表示食品【有田みかん】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
伊藤農産
機能性表示食品検索

【届出番号】

F304


【届出日】

2020/07/21


【届出者名】

伊藤農産
楽天市場
伊藤農産


【商品名】

有田みかん


【食品の区分】

生鮮食品

【機能性関与成分名】
β-クリプトキサンチン
楽天市場
β-クリプトキサンチン

【表示しようとする機能性】

本品には、β-クリプトキサンチンが含まれています。
β-クリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康維持に役立つことが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【食経験の評価】
当該製品は、ウンシュウミカンである。ウンシュウミカンは、全国規模で極めて長い期間の喫食実績があり、海外の先進国においても30年以上の喫食実績があることから、その安全性は自明である。
【喫食実績の内容】
ウンシュウミカンは、日本原産で、中国から渡来したかんきつから500~600年前に偶発的に発生したと考えられており、300年以上前に鹿児島県で発見されて以来、老若男女を問わず、広く親しまれてきた日本の果物の代表格である。国内においては冬期を中心に9月から翌年3月頃まで全国流通しており、ほとんどが手軽に生食されている。一度に食べられている量は1個から数個で、統計調査の結果によると、ウンシュウミカンは年間約80万トン出荷されており、日本人は、1人当たり年間4kg程度を消費している(平成25年)。また、年間3千トン程(平成26年)が海外に輸出されており、とりわけ、カナダ向けでは30年以上の長い輸出実績があることから、クリスマスシーズンのテーブルオレンジとして定着し、多くの人に喫食されている。
【参考文献】
山崎耕宇、久保祐雄、西尾俊彦、石原邦監修(2004)『新編農学大事典』養賢堂
梶浦一郎(2008)『日本果物史年表』養賢堂
『果樹生産出荷統計』農林水産省、『家計調査』総務省、『貿易統計』財務省【食経験の評価】

【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することにより、より健康が増進されるものではありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


<<衛生管理・安全の確保>>伊藤農産が生産・出荷するウンシュウミカンは、適正な生産環境の確保・適正な防除、生産履歴の記録・保管・点検等を実施しています。<<生産加工の栽培記録、段階における均質性の確保・高品質生産の管理体制>>伊藤農産の過去の栽培記録や土壌分析、ありだ農業協同組合より配布される栽培歴を元に、各園地・各樹にあった適正な施肥、防除を実施しています。<<選果・選別段階における管理体制>>選果ラインでは、熟練した選果スタッフによる外観の選別(腐敗・生傷・規格外果の除去)を行い、出荷規格に合致する果実を出荷します。出荷期間の開始前に抽出検査により β-クリプトキサンチン含有量を検査し、基準をクリアした時点から出荷を開始します。基準値をクリアしない場合は、一週間以上期間をあけて再度検査することにより機能性表示の対象となる商品の含有量を担保しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】
β-クリプトキサンチンを多く含むウンシュウミカンの継続摂取による、骨の維持に対するシステマティックレビュー

【目的】
β-クリプトキサンチンを多く含むウンシュウミカンの継続摂取による、骨の維持に対する機能を明らかにする。

【背景】
骨の健康は、古い骨を壊す「骨吸収」と、新しい骨を作る「骨形成」のバランスの上に成り立っている。しかし、老化、生活習慣の要因、女性の閉経によるホルモンバランスの変化等が原因となって「骨吸収」が「骨形成」を上回った場合、骨塩量や骨の物理的強度が低下して、やがては骨粗鬆症へと進展する。ウンシュウミカンの摂取によりヒトの体内に取り込まれたβークリプトキサンチンは、骨芽細胞の増殖と分化を促進して石灰化を増進させ、また、骨吸収促進因子による破骨細胞への分化、形成を抑制させることにより、骨量の減少を抑えると考えられている。

【レビュー対象とした研究の特性】
PubMed、JDreamIII、医中誌に掲載された日本語、英語の論文のうち、健常者においてウンシュウミカン由来のβークリプトキサンチンの摂取による骨代謝マーカーへの影響を報告した査読付き群間比較試験に関する論文を検索・抽出し、効果の有無や「研究の質」により仕分けを行った。最終的に3報について試験デザイン対象者の特性、機能性関与成分の摂取量や摂取期間等に関する情報を抽出し、系統的にレビューした。

【主な結果】
 132名(男性29名、女性103名)の健常者に対する3報の群間比較試験を分析した結果β-クリプトキサンチンを1日0.3~6㎎、2~3か月摂取することで、骨代謝マーカーの変化(骨形成マーカーの上昇と骨吸収マーカーの低下)が確認され、β-クリプトキサンチンの継続摂取は、骨の健康維持に有効であると考えられた。

【科学的根拠の質】
βークリプトキサンチンについて調査したところ、臨床試験の報告が非常に少なく、本研究レビューでは3報のみが採択された。全ての論文において、βークリプトキサンチンの0.3~6.0mg/日、4週から12週間の摂取により骨形成マーカー値が上昇することが確認されたが、このうち2報においては、一部のマーカーで有意差が確認された水準は、1報のみで3.0と6.0mg/日であった。そのため今後、βークリプトキサンチンと骨に関して、更なる臨床研究が進むことが期待される。

(構造化抄録)

善兵衛農園温州みかん(井上信太郎)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

井上信太郎が消費者庁に届出た機能性表示食品善兵衛農園温州みかんのエビデンス




井上信太郎
が消費者庁に届出た機能性表示食品【善兵衛農園温州みかん】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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井上信太郎
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【届出番号】

F303


【届出日】

2020/07/21


【届出者名】

井上信太郎
楽天市場
井上信太郎


【商品名】

善兵衛農園温州みかん


【食品の区分】

生鮮食品

【機能性関与成分名】
β-クリプトキサンチン
楽天市場
β-クリプトキサンチン

【表示しようとする機能性】

本品にはβ-クリプトキサンチンが含まれています。
β-クリプトキサンチンは、骨代謝の働きを助けることにより骨の健康維持に役立つことが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【食経験の評価】
 当該製品は、ウンシュウミカンである。ウンシュウミカンは、全国規模で極めて長い期間の喫食実績があり、海外の先進国においても30年以上の喫食実績があることから、その安全性は自明である。
【喫食実績の内容】
 ウンシュウミカンは、日本原産で、中国から渡来したかんきつから500~600年前に偶発的に発生したと考えられており、300年以上前に鹿児島県で発見されて以来、老若男女を問わず、広く親しまれてきた日本の果物の代表格である。
国内においては冬期を中心に9月から翌年3月頃まで全国流通しており、ほとんどが手軽に生食されている。一度に食べられている量は1個から数個で、統計調査の結果によると、ウンシュウミカンは年間約80万トン出荷されており、日本人は、1人当たり年間4kg程度を消費している(平成25年)。
また、年間3千トン程(平成26年)が海外に輸出されており、とりわけ、カナダ向けでは30年以上の長い輸出実績があることから、クリスマスシーズンのテーブルオレンジとして定着し、多くの人に喫食されている。
【参考文献】
山崎耕宇、久保祐雄、西尾俊彦、石原邦監修(2004)『新編 農学大事典』養賢堂
梶浦一郎(2008)『日本果物史年表』養賢堂
『果樹生産出荷統計』農林水産省、『家計調査』総務省、『貿易統計』財務省

【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することにより、より健康が増進するものではありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


善兵衛農園が生産・出荷するウンシュウミカンは、 適正な生産環境の確保・適正な防除、生産履歴の記録・保管・点検を実施している。ありだ農業協同組合より配布される栽培暦を元に、各園地の状態に合わせた栽培管理を行っている。また土壌分析を実施し、そのデータを元に施肥を行うことで高品質なものを生産している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】
β-クリプトキサンチンを多く含むウンシュウミカンの継続摂取による、骨の維持に対するシステマティックレビュー
【目的】
β-クリプトキサンチンを多く含むウンシュウミカンの継続摂取による、骨の維持に対する機能を明らかにする。
【背景】
骨の健康は、古い骨を壊す「骨吸収」と、新しい骨を作る「骨形成」のバランスの上に成り立っている。しかし、老化、生活習慣の要因、女性の閉経によるホルモンバランスの変化等が原因となって「骨吸収」が「骨形成」を上回った場合、骨塩量や骨の物理的強度が低下して、やがては骨粗鬆症へと進展する。ウンシュウミカンの摂取によりヒトの体内に取り込まれたβ-クリプトキサンチンは、骨芽細胞増殖因子を刺激し骨芽細胞の増殖と分化を促進して石灰化を増進させ、また、骨吸収促進因子による破骨細胞への分化、形成を抑制させることにより、骨量の減少を抑えると考えられている。
【レビュー対象とした研究の特性】
PubMed、JDreamⅢ、医中誌に掲載された日本語、英語の論文のうち、健常者においてウンシュウミカン由来のβ-クリプトキサンチンの摂取による骨代謝マーカーへの影響を報告した査読付き群間比較試験に関する論文を検索・抽出し、効果の有無や「研究の質」により仕分けを行った。最終的に3報について試験デザイン対象者の特性、機能性関与成分の摂取量や摂取期間等に関する情報を抽出し、系統的にレビューした。
【主な結果】
132名(男性29名、女性103名)の健常者に対する3報の群間比較試験を分析した結果β-クリプトキサンチンを1日0.3~6㎎、2~3か月摂取することで、骨代謝マーカーの変化(骨形成マーカーの上昇と骨吸収マーカーの低下)が確認され、β-クリプトキサンチンの継続摂取は、骨の健康維持に有効であると考えられた。
【科学的根拠の質】
β-クリプトキサンチンについて、調査したところ、臨床試験の報告が非常に少なく、本研究レビューでは3報のみが採択された。全ての論文において、β-クリプトキサンチンの0.3~6.0mg/日、4週から12週間の摂取により骨形成マーカー値が上昇することが確認されたが、このうち2報においては、一部のマーカーのみの有意な変化であったためその摂取量は限定的と考えられた。最も多くの代謝マーカーで有意差が確認された水準は、1報のみで3.0と6.0mg/日であった。そのため今後、β-クリプトキサンチンと骨に関して、更なる臨床研究が進むことが期待される。

ディアナチュラゴールド乳酸菌CP2305(アサヒグループ食品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

アサヒグループ食品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ディアナチュラゴールド 乳酸菌CP(シーピー)2305のエビデンス



アサヒグループ食品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ディアナチュラゴールド 乳酸菌CP(シーピー)2305】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
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※全届出リスト(要アクセス)
アサヒグループ食品株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F302


【届出日】

2020/07/21


【届出者名】

アサヒグループ食品株式会社
(2010601048204)
楽天市場
アサヒグループ食品株式会社


【商品名】

ディアナチュラゴールド 乳酸菌CP(シーピー)2305


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)
楽天市場
ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)

【表示しようとする機能性】

本品にはガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)が含まれます。
ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)には、精神的ストレスを和らげ、睡眠の質を高めることが報告されています。
また、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)には、腸内環境の改善に役立つ機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人(妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
(ア)食経験及び安全性試験の既存情報による評価
 本品の機能性関与成分であるガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)の安全性について、食経験及び既存情報による安全性試験結果により評価した。
 食経験の評価に関して、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)が属する菌種のL. gasseriは、既にいくつかの市販発酵乳製品に長年利用され、また、特定保健用食品として許可されている製品もあるため、安全性に対するリスクは低いと考えられる。また、L. gasseriは、食経験のある菌種として、EFSA(欧州食品安全機関)のQualified Presumption of Safety(安全性的確推定)やIDF(国際酪農連盟)のリストに記載されている。従って、L. gasseriとしての食経験は豊富である。
 安全性試験の既存情報に関して、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)を本品の10倍量(1,000億個/日)配合した食品を健常者に4週間摂取させた試験及び、本品と同量(100億個/日)配合した食品を健常者に3~24週間摂取させた試験において、安全性に問題があったとの報告はない。なお、本品と上記のヒト安全性試験の試験食で用いられているガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)は同一の製法で製造されたものであり、機能性関与成分の定性的同一性は担保されている。また、菌体の定量分析により定量的にも担保されている。
 以上により、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)について、既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認した。

(イ)医薬品との相互作用
 ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)と医薬品との相互作用に関する報告はなかった。理論上、乳酸菌と抗生物質との相互作用及びラクトバチルスと免疫抑制剤との相互作用の可能性に関して報告があったが、症例報告はなかった。本品は、健常成人を対象とした食品であることから、本品を販売することは問題ないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
・一日摂取目安量を守ってください。
・小児の手の届かないところにおいてください。
・原料由来の斑点が見られますが、品質に問題ありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本品は、バイホロン株式会社 大沢野工場又はアサヒグループ食品株式会社 茨城工場で製造、充填及び包装を行う。バイホロン株式会社 大沢野工場は国内GMP、米国GMP認定工場であり、アサヒグループ食品株式会社 茨城工場は国内GMP認定工場である。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



《精神的ストレスの緩和、睡眠の質の向上》
(ア)標題
 機能性関与成分ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)の睡眠の質の向上に関する定性的研究レビュー

(イ)目的
 健常成人に、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)を経口摂取させると、プラセボの経口摂取に比べて、精神的ストレスを和らげ、睡眠の質を高めるかを調べることを目的とした。

(ウ)背景
 ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)の腸内環境の改善やストレスの緩和などの機能性に関する報告がある。しかしながら、健常成人を対象として、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305) を経口摂取することにより、精神的ストレスを和らげ、睡眠の質を高めるかを検証した学術論文としての研究レビューはない。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
 日本語及び外国語文献のデータベースによりランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を検索した。

(オ)主な結果
 採用文献は3報であった。18歳以上の健常成人を対象に、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)を一日摂取量当たり100億個で5~24週間経口摂取させた結果、プラセボの経口摂取に比べて、睡眠の質(ピッツバーグ睡眠質問票の総得点)が有意に向上し、その作用機序として精神的ストレスが有意に軽減(副交感神経活性が有意に向上)することが確認された。
 なお、ピッツバーグ睡眠質問票及び副交感神経活性の評価法は、いずれも日本人において妥当性が得られ、かつ学術的に広くコンセンサスが得られている試験である。

(カ)科学的根拠の質
 採用文献3報全てで睡眠の質の向上及び1報で精神的ストレスの緩和が確認された。割付けの隠蔵、症例減少バイアスに中程度のバイアスリスクが確認されたが、それ以外に問題となるバイアスリスクはなかった。本品は錠剤で、採用文献3報中1報と同一(他2報は飲料)であるが、いずれの食品形状においても睡眠の質の向上が確認されているため、剤型の違いによる機能性の違いはないと考える。
 なお、採用文献の著者に届出者の関連会社社員及びヒト試験実施機関の責任医師が含まれるため、経済的利益相反が存在する。また、精神的ストレスの緩和については、採用論文が1報のみであったことから、今後の研究の注視が必要である。


《腸内環境の改善》
(ア)標題
 機能性関与成分ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)の腸内環境の改善に関する定性的研究レビュー

(イ)目的
 健常成人に、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)を経口摂取させると、プラセボの経口摂取に比べて、腸内環境を改善するかを調べることを目的とした。

(ウ)背景
 ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)の腸内環境の改善やストレスの緩和などの機能性に関する報告がある。しかしながら、健常成人を対象として、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)を経口摂取することにより、腸内環境を改善するかを検証証した学術論文としての研究レビューはない。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
 日本語及び外国語文献のデータベースによりランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を検索した。

(オ)主な結果
 採用文献は2報であった。日本人の健常成人男女を対象に、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)を一日摂取量当たり100億個で3週間以上経口摂取させた結果、プラセボの経口摂取に比べて、便性状(便の色)の改善及び腸内細菌叢の改善(糞便中の有用菌であるBifidobacteriumの占有率の増加、有害菌である Streptococcusの占有率の減少)が確認された。
 なお、便性状(便の色)及び腸内細菌叢の評価法は、いずれも日本人において妥当性が得られ、かつ学術的に広くコンセンサスが得られている試験である。

(カ)科学的根拠の質
 採用文献2報で、腸内環境改善の評価指標である便性状(便の色)の改善及び腸内細菌叢の改善(糞便中の有用菌であるBifidobacteriumの占有率の増加、有害菌であるStreptococcusの占有率の減少)が確認された。割付けの隠蔵、症例減少バイアスに中程度のバイアスリスクが確認されたが、それ以外に問題となるバイアスリスクはなかった。本品は錠剤で、採用文献2報中1報と同一(他1報は飲料)であるが、いずれの食品形状においても腸内環境の改善が確認されているため、剤型の違いによる機能性の違いはないと考える。
 なお、採用文献の著者に届出者の関連会社社員及びヒト試験実施機関の責任医師が含まれるため、経済的利益相反が存在する。また、採用文献数が2報と少ないことが本研究レビューの限界であり、今後更にヒト試験による検証が必要である。
(構造化抄録)

ディアナチュラゴールド乳ペプチドLNDP(アサヒグループ食品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

アサヒグループ食品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ディアナチュラゴールド 乳ペプチドLNDP(エルエヌディーピー)のエビデンス



アサヒグループ食品株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ディアナチュラゴールド 乳ペプチドLNDP(エルエヌディーピー)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
アサヒグループ食品株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F301


【届出日】

2020/07/21


【届出者名】

アサヒグループ食品株式会社
(2010601048204)
楽天市場
アサヒグループ食品株式会社


【商品名】

ディアナチュラゴールド 乳ペプチドLNDP(エルエヌディーピー)


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)
楽天市場
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)

【表示しようとする機能性】

本品には、ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)が含まれます。
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)には、ものごとを忘れやすいと感じている中高年の方の認知機能の一部である計算作業の効率、情報処理作業の効率の低下を感じている中高年を含む成人の認知機能の一部である視覚情報作業の効率(視覚情報を組み合わせて全体を推理する力)、同年代に比べて記憶力が低下している中高年を含む成人の認知機能の一部である記憶力(物のイメージを思い出す力)を維持することが報告されています。

【想定する主な対象者】
ものごとを忘れやすいと感じている中高年の方、情報処理作業の効率の低下を感じている中高年を含む成人、同年代に比べて記憶力が低下している中高年を含む成人(妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
(ア)安全性試験の既存情報による評価
 本品の機能性関与成分であるラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)(以下、LNDP)の安全性について、本品の配合原料であるLNDP含有カゼイン酵素分解物(以下、LNDP含有原料)を用いた安全性試験の既存情報により評価した。
 その結果、細胞試験(ほ乳類細胞を用いた染色体異常試験)、動物試験(ラット急性毒性試験、ラット反復経口投与試験)において、問題となる毒性は認められなかった。また、ヒト過剰摂取試験及びヒト長期摂取試験においても試験食品の摂取に起因する検査値の変化や有害事象は認められなかった。
 試験で用いられたLNDP含有原料と本品に配合している原料は、由来(牛乳由来カゼインナトリウム)、製法(Bacillus licheniformis由来プロテアーゼで酵素分解し、濃縮後乾燥)が同一で、製造後のLNDPの定量、定性分析においても同等であることから、同等な原料である。
 以上により、LNDPについて、既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認した。

(イ)医薬品との相互作用
 LNDPと医薬品との相互作用に関する報告はなかった。

【摂取する上での注意事項】
・一日摂取目安量を守ってください。
・原材料名をご確認の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。
・小児の手の届かないところにおいてください。
・原料由来の斑点が見られる場合がありますが、品質に問題ありません。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本品は、バイホロン株式会社 大沢野工場、バイホロン株式会社 中大久保工場又はアサヒグループ食品株式会社 茨城工場で製造、バイホロン株式会社 大沢野工場又はアサヒグループ食品株式会社 茨城工場で充填、包装を行う。バイホロン株式会社 大沢野工場、中大久保工場は国内GMP、米国GMP認定工場であり、アサヒグループ食品株式会社 茨城工場は国内GMP認定工場である。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



(ア)標題
 機能性関与成分ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)(以下、LNDP)による認知機能の一部である計算作業の効率、情報処理作業(視覚情報作業)の効率、記憶力(視覚性記憶力)の維持に関する研究レビュー

(イ)目的
 健常な成人に、LNDPを経口摂取させると、LNDPを含まない食品を経口摂取させた時と比較して、計算作業の効率、情報処理作業(視覚情報作業)の効率、記憶力(視覚性記憶力)が維持するかを調べることを目的した。

(ウ)背景
 LNDPは乳由来の19個のアミノ酸からなるペプチドであり、動物試験による記憶力改善作用が報告されている。しかし、健常な成人を対象として、LNDPの認知機能の一部である計算作業の効率、情報処理作業(視覚情報作業)の効率、記憶力(視覚性記憶力)の維持を検証した研究レビューはない。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
 日本語及び外国語文献のデータベースによりランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を検索した。

(オ)主な結果
 採用文献は3報であった。
 計算作業の効率を評価した1報では、ものごとを忘れやすいと感じている中高年の方が、LNDP2.1mg/日を12週間摂取した結果、プラセボ摂取に比べて、計算作業の効率が維持した。
 情報処理作業(視覚情報作業)の効率を評価した1報では、情報処理作業の効率の低下を感じている中高年を含む成人が、LNDP4.2mg/日を24週間摂取した結果、プラセボ摂取に比べて、視覚情報作業の効率(視覚情報を組み合わせて全体を推理する力)が維持した。
 記憶力(視覚性記憶力)を評価した1報では、同年代の中で記憶力が低下している中高年を含む成人が、LNDP4.2mg/日を16週間摂取した結果、プラセボ摂取に比べて、記憶力(物のイメージを思い出す力)が維持した。

(カ)科学的根拠の質
 採用文献は、問題となるバイアスリスクはなかった。本品の食品形状は錠剤であり、採用文献1報と同一で、採用文献2報(カプセル)とは異なった。賞味期限内において、適切な試験(日本薬局方 一般試験法 崩壊試験法準拠)による規格限度内での崩壊性及び機能性関与成分の有効量の配合を確認しており、食品形状の違いはLNDPの機能性には影響しないと考えられる。
 なお、採用文献の著者に届出者の関連会社社員及びヒト試験実施機関の責任医師が含まれるため、経済的利益相反が存在する。また、採用文献数が3報と少ないことが本研究レビューの限界であり、今後更にヒト試験による検証が必要である。
(構造化抄録)

発芽玄米甘酒(農事組合法人飯嶋農園)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

農事組合法人飯嶋農園が消費者庁に届出た機能性表示食品発芽玄米甘酒のエビデンス



農事組合法人飯嶋農園が消費者庁に届出た機能性表示食品【発芽玄米甘酒】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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農事組合法人飯嶋農園
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【届出番号】

F300


【届出日】

2020/07/21


【届出者名】

農事組合法人飯嶋農園
(3100005003365)
楽天市場
農事組合法人飯嶋農園


【商品名】

発芽玄米甘酒


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。GABAには高めの血圧を低下させる機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常な範囲で血圧が高めの方

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本製品に機能性関与成分として含まれるGABAは、野菜や果物、穀物などに多く含まれ、普段の食生活の中で広く一般に摂取されているアミノ酸の一種である。また、サプリメントを始めとするGABA配合食品も数多く市販されている。さらに、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品について食品安全委員会において審議されており、適切に摂取される場合には安全性について問題がないとの判断がなされている。当該製品のGABAの一日摂取目安量(20mg/日)はこの安全性に問題がないとされる範囲に含まれる。GABAは単一の低分子化合物であり、基原による性質の違いは生じないため、安全性試験で用いられたGABAと当該製品のGABAは同等であると考えられ、安全性試験の結果を当該製品に含まれるGABAの安全性として判断することができる。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。疾病に罹患している場合又は降圧剤を服用している方や食事制限を受けている方は医師、薬剤師に相談してください。糖類の過剰摂取を避けるため一日の摂取目安量を守ってください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


農事組合法人飯嶋農園 「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に基づき衛生管理を行っている。イミー株式会社 社内規定を用いて衛生管理を行っている。 株式会社浅間農園 社内規定を用いて衛生管理を行っている。 有限会社俵屋麹店 社内規定を用いて衛生管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



(ア)標題
GABAの血圧低下作用についての研究レビュー
(イ)目的
日本人の正常高値血圧者およびI度高血圧者に対して、GABAを含む食品の12週間以上の継続摂取が、対照食品の摂取と比較して血圧低下効果を有するかを明らかにするため、定性的研究レビューを実施した。
(ウ)背景
GABAは米や野菜その他の食品に広く含まれている成分で、高血圧者の血圧を低下させる作用が報告されている。本研究レビューでは正常高値血圧者とI度高血圧者へのGABAの血圧低下効果を定性的研究レビューで検証した。
(エ)研究レビュー対象とした研究の特性
2018年10月15日~19日に「日本人の疾病に罹患していない正常高値血圧者とI度高血圧者にGABAを継続摂取させると血圧が低下するか」を調べた研究について、3つのデータベースを用いて検索日までの全ての関連研究の検索を行った。検索された論文から一定水準以上の研究レベルと判断された5報の文献を取り上げ、評価を行った。なお、利益相反に関する問題は認められなかった。
(オ)主な結果
5報のうち4報で、罹患していない正常高値血圧者およびI度高血圧者を対象とした二重盲検プラセボ対象並行群間比較試験においてGABAの12週間以上の継続摂取による血圧の有意な低下が確認された。正常高値血圧者での層別解析を行った5報のうち4報でも同様に血圧の低下が確認された。これらのことから、GABA(20mg/日以上)の摂取は血圧低下作用を有すると結論付けられた。
(カ)科学的根拠の質
バイアス・リスクについては、ランダム化、割付の陰蔵化等の記載が不足しているものがあったものの、全体としてリスクは低いと評価できた。採用文献数が5報と少ないこと、GABAの摂取期間が最長でも16週間と短く、より長期に摂取した場合の効果が不明であることはこの研究レビューの限界であるが、採用文献5報全てが「特定保健用食品の表示許可等について」(平成26年10月30日け消食表第259号)の別添2「特定保健用食品申請に係る申請書作成上の留意事項」7)の、有効性に関する試験の血圧関係の試験方法に従った試験デザインのため、GABAの血圧低下効果の科学的根拠は担保されていると考えられる。

カフェサプリギャバ(株式会社ブルックス)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ブルックスが消費者庁に届出た機能性表示食品CAFE SUPPLI GABA(カフェ サプリ ギャバ)のエビデンス



株式会社ブルックスが消費者庁に届出た機能性表示食品【CAFE SUPPLI GABA(カフェ サプリ ギャバ)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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【届出番号】

F299


【届出日】

2020/07/20


【届出者名】

株式会社ブルックス
(2020001012008)
楽天市場
株式会社ブルックス


【商品名】

CAFE SUPPLI GABA(カフェ サプリ ギャバ)


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。
GABAには、睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つ機能、すっきりとした目覚めをサポートする機能、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を緩和することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量で100 ㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
・一日当たりの摂取目安量を守ってください。
・本品は多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
・降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


届出者及び本届出品の製造所である「株式会社ブルックス・ファーム・コーヒー」 の中井工場は、レギュラーコーヒーの製造においてISO22000及びFSSC22000の登録を受けている。本届出品は、「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」に規定される「レギュラーコーヒー」の定義から外れるため、ISO22000及びFSSC22000登録の範囲外であるが、同一施設内で製造し、共有設備もあるためISO22000及びFSSC22000の規格基準を準用した、生産・製造及び品質の管理を行っている。また、本届出品も含まれる「コーヒーミックスの設計・開発及び製造」を適用範囲としてISO9001の登録も受けており、その規格基準に沿った管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】GABA摂取による睡眠の質改善機能に関する研究レビュー

【目的】健康な成人男女がGABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)に対する効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】ストレスは、ヒトの睡眠に様々な影響を及ぼすことが知られている。主観的ストレス、緊張感や不安が多い人に睡眠問題の有症率が高く、ストレスが高いことやストレスにうまく対処できないことは不眠症のリスクを高めてしまう。一時的および日常的なストレスを緩和することは、睡眠に関する諸問題の解決に有効であると考えられる。GABA摂取により、精神的ストレスがかかる作業における一時的な疲労感を軽減することや、睡眠の質を改善することが報告されている。
本研究レビューでは、GABA摂取による日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)を改善する効果について、網羅的に検索し、機能性について検討した。なお、睡眠の質(眠りの深さ)の評価方法として、当該分野において学術的に広くコンセンサスが得られている客観的評価法(脳波計)を用いている文献のみを採用した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索し、精査をした結果、健康な成人男女を対象とし、GABA摂取時とプラセボ摂取時を比較した試験デザインであり、脳波(ノンレム睡眠時間)を評価している文献として、2報を採用し評価した。

【主な結果】健康な成人男女に対するGABA摂取(100 mg/日)の効果として、採用文献2報で、深い睡眠時間の有意な増加(p<0.05)を示している。また1報では、ストレス状況や疲労感の違いによる層別解析を実施した場合に、一時的な疲労感やストレスをより強く感じている人のノンレム睡眠ステージ3(最も深い眠り)の時間が、GABA摂取時はプラセボ摂取時と比較して有意に増加した。以上から、GABAは、睡眠の質に不満を持ち、かつ、一時的な疲労感やストレスを感じている者において、睡眠の質(眠りの深さ)を向上させる機能を発揮すると評価した。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。調査対象とした論文は査読を実施したRCT論文で、客観的評価指標である脳波であるため、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、論文数が少ないこと、バイアスリスクが完全に否定できなかったことが挙げられる。

【標題】GABA摂取による睡眠後の目覚めの質に関する研究レビュー

【目的】日常生活における睡眠後の目覚めに対するGABA摂取の機能性を検証することを目的とした。

【背景】日常生活において、現代人は様々な場面で精神的・身体的負荷を受けており、その程度は増加傾向にある。その負荷自体については、精神的ならびに身体的に関わらず十分な休息がとれていれば問題にならない。しかしながら、実際には十分な休息が得られず、継続して負荷を受けることはしばしば起こる。このような状況は、睡眠中の質低下につながり、睡眠直後の目覚めの悪さに繋がると考えられる。一日の始まりとも言える目覚めが悪いと、その日の社会生活(仕事や家事など)へのモチベーションに大きく影響することが懸念される。
本研究レビューでは、GABA摂取による日常生活における目覚めの質に対する効果について、網羅的に検索し、機能性について検討した。なお、目覚めの質の評価方法として、当該分野において学術的に広くコンセンサスが得られているVAS【feeling upon awakening】を用いている文献のみを採用した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索し、精査をした結果、健康な成人男女を対象とし、GABA摂取時とプラセボ摂取時を比較した試験デザインであり、VAS【feeling upon awakening】を評価している文献として、1報を採用し評価した。

【主な結果】睡眠の質がやや低い健康な成人男女に対して、GABA(100 mg)を含むカプセルまたはプラセボを1週間摂取させる試験を実施した。その結果、VASによる目覚めの良さの評価において、プラセボ摂取群と比較して、GABA摂取群で有意(統計学上、偶然ではなく意味のある)な改善が認められた。なお、採用文献は日本人を対象とした試験であり、日本人への外挿性に問題は無いと判断した。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。本レビューの限界として、論文数が少ないこと、バイアスリスクが完全に否定できなかったことが挙げられる。

【標題】GABAの、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和効果に関する研究レビュー

【目的】健康な成人日本人男女がGABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAのデスクワークなどを主体とする精神負荷作業における疲労感の緩和について、個々の文献では報告されているものの、それらを網羅的に評価された文献はなかった。そこでGABAの、精神的ストレスがかかる作業後の疲労感を緩和する機能性について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】外国語文献検索には、PubMed(1946年~2016年)、英語文献検索には、The Cochrane Library(1992年~2016年)のデータベースを用い2016年7月1日に検索を実施した。日本語文献は、医中誌Web(1977年~2016年)、J-DreamⅢ(1975年(医学情報は1981年)~2016年)のデータベースを用い2016年7月3日に検索を実施した。文献を精査し、健常な日本人成人を対象とし、GABAを摂取しない群と比較した試験デザインである7報の文献を評価した。利益相反に関して、申告がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】主観的疲労感としてVASおよびPOMS、唾液中のコルチゾールおよびクロモグラニンA、さらに、脳波の変動、自律神経活動の各指標により疲労感を評価した。これらの指標は一時的な疲労感を評価する指標として広く用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果は、28~100mgのGABAを摂取することで、GABAを摂取しない時と比較して、デスクワークをはじめとする精神的ストレスがかかる作業後の一時的な疲労感を緩和する効果が確認された。なお、GABAの摂取による副作用などの有害事象の記載はみられなかった。

【科学的根拠の質】最終調査対象とした論文のバイアスリスクの評価では、採用論文7報中1報が中程度であり、他の6報は低度であった。エビデンスの一貫性など特に問題は認められず、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、報告数、被験者数ともに少ないことから、バイアスの存在が完全に否定できないことが考えられる。

高ギャバトマト(カゴメ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

カゴメ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品高GABA(ギャバ)トマトのエビデンス




カゴメ株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品【高GABA(ギャバ)トマト】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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カゴメ株式会社
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【届出番号】

F298


【届出日】

2020/07/20


【届出者名】

カゴメ株式会社
(2180001035109)
楽天市場
カゴメ株式会社


【商品名】

高GABA(ギャバ)トマト


【食品の区分】

生鮮食品

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれ、GABAを12.3mg/日摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
本品1~2個(可食部71g)を食べると機能性が報告されている一日当たりの機能性関与成分(GABA)の量の50%を摂取できます。

【想定する主な対象者】
血圧が高めの方

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
トマトは、海外においては16世紀頃から一般的に食されているとの記載が古文書にあり、また18世紀になるとレシピに様々なトマト料理が記載されるようになった。さらに、ヨーロッパではトマトは18世紀中頃になって食用となったこと、日本においては食用としての栽培は明治初年以降であり、広く消費されるようになったのは20世紀中頃からということが知られている。いずれにしてもトマトは海外では数百年、国内においても100年を超える食経験があるものと考えられる。
 トマトは世界各国で生産され消費されている。国際連合食糧農業機関(FAO)のデータによると、2013年の世界のトマト生産量は約16,233万トンであり、野菜の中で最も生産量が多い。消費においては、世界の平均で1人当たり年間約20 kg、最も消費量の多い国では1人当たり年間約100 kgのトマトを消費しており、日本での1人当たりの年間消費量は10.06 kgとなっている。農林水産省の野菜生産出荷統計では、平成28年の国内でのトマトの収穫量は74万3,200トン、出荷量は67万200トンとなっている。また総務省の統計では、2016年の一世帯当たりの年間消費量は11.96 kgで、量の多寡はあるもののトマトはすべての都道府県で消費されている。
 以上のように、トマトは様々な地域であらゆる世代・性別の方々に食されているが、安全性を懸念するような報告はないことから、トマトは十分な喫食実績を有し、その安全性に問題は無いと判断する。

【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進できるものではありません。降圧剤等の医薬品を服用している方は医師、薬剤師にご相談ください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


生産、選別、出荷を行う四万十みはら菜園では、異物混入(付着)の防止、明るさ管理、埃侵入防止、不衛生物の放置禁止、コンテナや選果機の衛生保持、作業用手袋の着用等の衛生管理項目をチェックシートにし、定期的な改善活動を実施している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】
 「高GABA(ギャバ)トマト」に含まれる機能性関与成分「GABA」による血圧低下作用に関するメタ分析を含むシステマティックレビュー(*1)
【目的】
 食品に含まれるGABAに、血圧を低下させる作用があるかを検証することを目的としました。
【背景】
 現在、高血圧症、糖尿病、脂質異常症の患者は増加しており、19,400千人が、メタボリックシンドロームが強く疑われる者または予備軍と考えられています。このような疾患や症状に対して、その発症自体を予防すること、すなわち一次予防の重要性が注目されるようになっています。
 GABAは野菜や果実、発酵食品などに多く含まれるアミノ酸の一種で、血圧低下作用を示すことが報告されています。届出者は、GABAを含む食品の摂取に血圧低下作用があるかを検証し、その結果をお客様へお伝えすることがお客様の健康増進のために大切であると考えました。
【レビュー対象とした研究の特性】
 ヒトの血圧に対するGABAの作用が記載されている研究論文について、バイアスを避けながら、血圧低下作用の有無や程度を深く、詳しく評価しました。対象者は疾病に罹患していない方(未成年者、妊産婦及び授乳婦を除く)としました。但し、血圧に関しては、血圧が正常の方(正常血圧者)、血圧が高めの方(正常高値血圧者)に加えて、軽症者(I度高血圧者)も対象としました(*2)。このような方に対して、GABAを含む食品の摂取が、GABAを含まない食品の摂取と比較して、収縮期血圧(SBP)および拡張期血圧(DBP)の低下作用を示すかを検証しました。また、論文として報告されている研究の妥当性と信頼性を評価しました。
【主な結果】
 調査によって18編の研究論文が抽出されました。このうち12編の研究論文には、統計学的な解析方法であるメタ分析に使用出来ない明確な理由があったため、残りの6編の研究論文に示された結果についてメタ分析を行いました。その結果、1日あたり12.3 mgのGABAを12週間摂取することは、正常血圧者の血圧には影響を与えず、正常高値血圧者とI度高血圧者に対して血圧を低下させる作用があることが明らかとなりました。また、軽症者(I度高血圧者)を除いて解析したところ、血圧が高めの方(正常高値血圧者)のみでも同様に血圧を低下させる作用があることが明らかとなりました。
【科学的根拠の質】
 全体を通して、解析に使用した研究は概ね信頼できるものでした。複数の論文から得られた結果の違いは小さく、GABAの血圧低下作用に関する情報には一貫性があると考えました。但し本調査には、対象となった個々の研究論文において、参加者の選定時にバイアスがなかったかどうかを厳密には評価できない、等の研究の限界もあります。

(*1)システマティックレビューとは、研究論文にくまなくあたり、偏りを限りなく除きながら質の高い研究データを収集し、それらを評価、分析する調査のことです。
(*2)正常血圧者はSBPが130 mmHg未満かつDBPが85 mmHg未満の方、正常高値血圧者はSBPが130~139 mmHg又はDBPが85~89 mmHgの方、I度高血圧者はSBPが140~159 mmHg又はDBPが90~99 mmHgの方のことです。

パセノールドリンク エラスト(森永製菓株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

森永製菓株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品パセノールドリンク エラストのエビデンス



森永製菓株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【パセノールドリンク エラスト】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
森永製菓株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F297


【届出日】

2020/07/20


【届出者名】

森永製菓株式会社
(1010401029660)
楽天市場
森永製菓株式会社


【商品名】

パセノールドリンク エラスト


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
ピセアタンノール
楽天市場
ピセアタンノール

【表示しようとする機能性】

本品には、ピセアタンノールが含まれ、 肌の弾力を維持し、肌のうるおいを守ることで、 肌の健康に役立つ機能があります。
肌の乾燥が気になる方におすすめです。

【想定する主な対象者】
肌の乾燥が気になる健常成人

【安全性の評価方法】
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【安全性試験に関する評価】
細菌及び動物を用いて実施した種々の安全性試験の結果から、ピセアタンノールには変異原性及び一般毒性は認められなかった。
また、本届出食品を過剰量および長期間での摂取による臨床試験(ヒト試験)の結果から、本届出食品と因果関係が否定できない有害事象(副作用)の発現は認められなかった。
これらのことから本届出食品が安全であると判断した。
【医薬品との相互作用】
ピセアタンノールと医薬品の相互作用に関する情報はなかった。
一方で、パッションフルーツと医薬品「ミタゾラム(一般名)」との相互作用に関する報告があり確認したところ、ミタゾラムの代謝酵素である肝薬物代謝酵素CYP3A4に対しパッションフルーツが阻害するというものであったが、阻害率は2.5%とほとんどないことから相互作用に問題ないことが確認できた。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
一日摂取目安量を守って、摂取量が多くならないようご注意ください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


(製造所)熊本県果実農業協同組合連合会 白州工場 山梨県北杜市白州町下教来石14-2 総合衛生管理製造過程 厚生労働省発関厚0618第2号 FSSC 22000: スキームバージョン4.1 JP13/030133

【機能性の評価方法】
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】
 ピセアタンノールを含む飲料の摂取が肌に及ぼす機能の検証
【目的】
 肌の健康が気になる健常成人男女を対象に、ピセアタンノール30㎎を含有する飲料を8週間連続摂取させた時の肌へ与える影響を検討した。
【背景】
 ピセアタンノールはパッションフルーツ種子に高含有されるポリフェノールである。ポリフェノールのような抗酸化物質は、紫外線による皮膚の損傷を防止するのに有効であり継続的な摂取が皮膚の乾燥を防ぐことが報告されている。ピセアタンノールは、ヒト表皮角化細胞において紫外線による活性酸素の産生を抑制することや、線維芽細胞におけるコラーゲン産生増強・分解抑制効果を有すること、またメラニン合成抑制を示すことなど細胞実験の報告は多くあるが、ヒトの肌における水分や弾力に関する知見はほとんどない。そこで、肌の乾燥を有する健常な中高齢男女を対象とし、ピセアタンノール含有飲料を摂取することで、肌に関する項目についてどのような機能性を示すか検証した。
【方法】
試験参加に同意し、肌の乾燥に悩みはあるが皮膚疾患を含む慢性身体疾患がないと試験責任医師が判断した健常な30歳以上60歳未満の男女20名を試験の対象者とした。年齢と角質水分量、経皮水分蒸散量を基準に偏りがないよう層別ブロック化ランダマイズ法により2群に分け、一方は試験飲料(機能性関与成分としてピセアタンノール10㎎/1本を含む)を、もう一方はピセアタンノールを含まない以外は同一の成分を含むプラセボ飲料を1日3本、毎日8週間摂取した。有効性解析対象者16名の角質水分量、経皮水分蒸散量、皮膚粘弾性について摂取前、摂取8週目に測定し、2群間で比較した。なお、経皮水分蒸散量とは、肌の角層から揮発する水分量を測定したものである。
【主な結果】
皮膚水分量:摂取前から摂取8週後の皮膚水分量の変化量について、群間比較した結果、ピセアタンノール含有飲料摂取群ではプラセボ飲料摂取群と比べて有意に大きい値を示した。
皮膚粘弾性:退縮時の弾性部の割合を示すR7において、ピセアタンノール群では8週目で有意に上昇し、その変化量はプラセボ群に対して有意に高い値を示した。
経皮水分蒸散量:統計学的な群間有意差は認められなかった。
【科学的根拠の質】
本臨床試験は、プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験により実施したため、結果の信頼性は高いと考えられる。試験実施費用については、森永製菓株式会社が負担した。その他に特筆すべき利益相反はない。