2021年8月18日水曜日

バリフトプラス(アピ株式会社)の口コミ・効果・評判のエビデンス :機能性表示食品

アピ株式会社の機能性表示食品,Balift+(バリフトプラス)のエビデンス(科学的根拠)

アピ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【Balift+(バリフトプラス)】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
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機能性表示食品まとめ一覧

アピ株式会社

【届出番号】
G330

【届出日】
2021/07/05

【届出者名】
アピ株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
Balift+(バリフトプラス)

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
ベータカロテン

GABA(γ-アミノ酪酸)

こんにゃく由来グルコシルセラミド

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【表示しようとする機能性】

本品にはベータカロテン、GABA、こんにゃく由来グルコシルセラミドが含まれています。抗酸化作用を持つベータカロテンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性があることが報告されています。また、GABAには、肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。こんにゃく由来グルコシルセラミドは、肌の潤い(水分)を逃がしにくくすることが報告されています。肌の乾燥が気になる方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
・スキンタイプⅡの健康成人男女・肌の乾燥が気になる成人男女

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出商品はベータカロテン24 mg、GABA100 mg、こんにゃく由来グルコシルセラミド 600μg、を含む食品である。

●ベータカロテン
既存情報の安全性試験の評価では、20~25歳の健康な非喫煙男子30人 (日本) を対象としたプラセボコントロール比較試験において、all-trans ベータ-カロテン60 mg/日または9-cis型を含むベータカロテン 60 mg/日を44週間連続投与したところ、血中のベータカロテン濃度・免疫学的検査・血液・肝機能・腎機能に異常は見られなかった。喫煙者に投与する場合、危険性が示唆され、20 mgを5~8年毎日摂取すると肺がんおよび前立腺がん、脳出血、心臓血管病のリスクを上昇させ、死亡率を上げる可能性がある。
以上のことから健常人においては24mg/日のベータカロテン摂取は安全であると判断できる。

●GABA
既存情報の安全性試験の評価では、GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されている
本届出商品の1日当たりの摂取目安量(GABA100 mg)においては、安全性には問題ないと考えられる。しかしながら降圧剤などの医薬品を併用すると血圧を下げすぎてしまう可能性が報告されているので、摂取をする上での注意事項に、降圧剤等の医薬品服用者は本届出品の利用について医師、薬剤師に相談すべきである旨を表示している。

●こんにゃく由来グルコシルセラミド
既存情報の安全性試験の評価では、機能性関与成分である「こんにゃく由来グルコシルセラミド」を含む原材料である「こんにゃく芋粉抽出物」を用いた臨床試験の報告があった。こんにゃく芋粉抽出物を配合した飲料の 12週間長期摂取および4週間過剰摂取(5.4mg)試験を実施したところ、長期摂取、過剰摂取に起因する有害事象は認められなかった。

以上のことから、本届出商品は安全な食品であると判断した。

【摂取する上での注意事項】
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
●1日の摂取目安量を守ってください。
●降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。
●医薬品であるシンバスタチンとナイアシンを併用されている方は本品の摂取を避けてください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品を製造している工場は、国内の健康補助食品GMP認定工場で、予め定められた適正な製造基準に従って製造しています。GMPとは、「適性製造規範 (Good Manufacturing Practice) 」の略で、医薬品のGMPを参考に制定されたものです。本制度に適合した工場では、以下の様な徹底した製造管理・品質管理により製品を製造しています。・使用する原料のチェックを毎回行っています。・製品毎に決められた製造方法、条件により製造されています。・製造した結果は必ず記録書として残し、賞味期限内保管しています。・製造工程中には製品毎に決められた項目のチェックを行い、最終製品においては製造ロット毎に予め決められた品質項目について分析し異常の有無を確認し品質規格を外れた製品は排除しています。・製造した製品はロット毎に、品質分析結果と製造記録を確認し、どちらも問題ない場合にのみ出荷されます。・以上の製造を異物混入や腐敗などが発生しない様に、設備環境としても作業者に対しても厳密な衛生管理体制で行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
ベータカロテンによる紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能に関する研究レビュー
【目的】
健常成人男女に対するベータカロテンの紫外線含刺激から肌を保護するのを助ける機能性に関するシステマティック・レビューを目的とし、定性的に評価した。
【背景】
ベータカロテンは食経験豊富なカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用があることが知られており、経口摂取することで紫外線照射部位における紅斑を軽減し肌を保護するのを助けることに関する研究が多数報告されている。欧米を中心にその機能は一般的によく知られており、海外ではその機能を活かしたサプリメント等が多く販売されている。日本国内でもこの機能を普及することは紫外線対策の選択肢が広がり、QOL[生活の質]の向上に寄与しうると考え、本研究レビューを通してその機能性を検証した。
【レビュー対象とした研究の特性】
健常成人男女において、ベータカロテンを経口摂取した場合とプラセボまたは介入がない場合において、紫外線刺激を与えた際の紅斑や肌を保護するのを助ける機能性に関する検証をした研究を検索した。
 検索日は2017年1月17日で、検索以前に発表された英文および邦文の文献を対象とした。最終的に採用された文献数は1報であり、研究デザインはランダム化比較試験であった。
【主な結果】
 健常成人男女において、ベータカロテン24mg/日の12週間継続摂取は、プラセボ群と比較して紫外線照射部位における紅斑を有意に軽減(p<0.001)した。よってベータカロテンの摂取は紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能を有すると考えられる。
【科学的根拠の質】
 本研究の対象となった一次研究の参加者に潜在的なサンプリング・バイアスがある可能性があるが、これはシステマティック・レビューに共通する限界である。国内・海外の複数の文献データベースを使用したが、英文と邦文の文献のみを検索したため、パブリケーション・バイアスがあることが考えられる。対象論文はエビデンスグレードが高いとされるRCTの論文で、採用論文は本製品と同一の原料を使用した論文であった。本研究の結論である機能性については、後発の一次研究によって大きく変更される可能性は低いが、一日当たりの有効摂取量に関するさらなる研究が報告されることが望ましい。

【標題】
GABA摂取による肌弾力維持機能に関する研究レビュー

【目的】
健康な成人男女の肌弾力維持に対するGABAの機能性について検証することを目的とした。

【背景】
日々の精神的・身体的ストレスが肌の状態を左右する因子であることが報告されている。
真皮組織の主成分である弾性線維は、伸び縮みする組織(皮膚・動脈・肺など)に多くあって、その伸縮性を担っている。加齢や紫外線などの影響によって弾性線維の劣化が報告されているが、弾性線維の劣化・断裂は皮膚のたるみだけでなく、動脈中膜硬化や肺気腫の直接原因と考えられている。また弾性線維の低下による真皮層の菲薄化は、皮膚の脆弱性(スキン-テア)に繋がると考えられる。平成30年度診療報酬改定にあたり、褥瘡の危険因子に皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往)が加えられ、皮膚の脆弱性を予防するための栄養食品の重要性が高まっている。これらの予防・改善に役立つ食品を開発することは、国民の健康的な生活維持にきわめて重要である。

【レビュー対象とした研究の特性】
英語、日本語のデータベースを検索・精査した結果、健康な成人を対象とし、GABAとプラセボを比較した試験であり、肌の弾性を評価している1報を採用し、評価した。

【主な結果】
採用文献は、健康女性に対して、乾燥する時期に、肌弾力へのGABA 摂取(100 mg/日)の効果を調査しており、GABA摂取群はプラセボ摂取群に比べて肌弾力低下が有意に緩和された(P<0.05)ことを報告している。肌弾力に関連する肌の構造は全身で共通であり、性差もないことから、GABAは肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があると評価した。

【科学的根拠の質】
採用文献が1報であるため出版バイアスは否定できず、肌弾力を測定した部位が頬のみであることから、今後さらなるエビデンスの蓄積が望まれる。しかし、採用文献はランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の査読付き論文であり、評価指標も国内外において広く用いられている手法であることから、科学的根拠の質は問題ないと判断した。

【標題】
 こんにゃく由来グルコシルセラミド摂取による経皮水分蒸散量低下の検証

【目的】
 本研究レビューでは、こんにゃく由来グルコシルセラミドを食品として摂取した場合において、健常人の経皮水分蒸散量(皮膚バリア機能)と角層水分量に対する影響について評価することを目的とした。 
 上記目的のために適格基準となるPICOを以下の通り設定した。
 参加者 P(Participants):疾病に罹患していない者(肌荒れ、肌の乾燥などに悩む健常者)とした。
 介入 I(Interventions):こんにゃく由来グルコシルセラミドを含む食品の摂取試験であり、その含有量が明確なものとした。
 比較 C(Comparators):プラセボを対照として設定した。
 評価項目 O(Outcomes):主要アウトカムを経皮水分蒸散量と角層水分量とした。
 研究デザイン:無作為化比較試験(RCT)による研究を採用した。
 
【背景】
 グルコシルセラミドは、こんにゃく、コメ、トウモロコシ、ビート、パイナップルなど様々な植物に含まれており、経皮水分蒸散量を改善することが報告されている。こんにゃく由来グルコシルセラミドに関しても、有効性に関して報告はあるが、網羅的に解析したレビューはない。

【レビュー対象とした研究の特性】
 検索日(平成30年6月7日)以前に検索サイトに登録された英文及び邦文について、こんにゃく由来グルコシルセラミドを健常人に経口摂取させ、肌への作用を観察している論文を検索した。
 その結果、一次スクリーニング後に論文は56報となった。タイトルと要旨を検証し、50の論文の本文取り寄せを実施した。本文の内容について読み込みを実施して、適格基準に合致しているかを精査したところ、最終的に5報の論文を評価対象とした。除外論文とした論文については、多くはヒトを対象とした試験でないか、原著論文でなく解説であるものがほとんどで、それ以外はグルコシルセラミド以外の成分の影響が排除できないという理由で除外とした。

【主な結果】
 こんにゃく由来グルコシルセラミドを配合した食品を健常な日本人に摂取させた5報の研究論文を検証した結果、グルコシルセラミドを1日当たり0.6mgから1.8mg、2週間から12週間摂取すると、肌の経皮水分蒸散量の低下が有意に観察されている。経皮水分蒸散量を測定項目としている4報すべてで、経皮水分蒸散量の低下が報告されている。また、角層水分量を測定項目にした2報では、角層水分量の上昇傾向は認められたが、有意な差ではなかった。以上のことから、グルコシルセラミドを1日当たり、0.6mg~1.8mg、継続して2週~12週間摂取することで、肌の経皮水分蒸散量の低下が観察された。査読付き論文の結果に限定すると、こんにゃく由来グルコシルセラミドを1日あたり0.6mg~1.8mg、4週~12週間継続摂取すると経皮水分蒸散量の低下が観察された。さらに、副作用などの安全性に関する報告はなかった。

【科学的根拠の質】
 採用した論文が5報と少ないため、出版バイアスの検証は実施したが明らかではなかった。また、いずれの研究もUMINに事前登録された研究ではなく、さらに被験者や研究者に販売製品の会社所属の研究員が含まれるなど、利益相反の問題が存在する点が研究の限界として考えられる。

わさび&ローズヒップ(金印株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

金印株式会社の機能性表示食品,わさび&ローズヒップのエビデンス(科学的根拠)

金印株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【わさび&ローズヒップ】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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機能性表示食品まとめ一覧

金印株式会社

【届出番号】
G329

【届出日】
2021/07/05

【届出者名】
金印株式会社
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【商品名】
わさび&ローズヒップ

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
ローズヒップ由来ティリロサイド
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【表示しようとする機能性】

本品にはローズヒップ由来ティリロサイドが含まれます。ローズヒップ由来ティリロサイドにはBMIが高めの方の体脂肪を減らす機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
疾病に罹患していないBMIが高めの方(未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
①喫食実績による食経験の評価
 本品は機能性関与成分のローズヒップ由来ティリロサイド(以下、当該成分と略す)と安全性が十分に確認された原材料で製造したわさび葉由来エキス末、しょうがエキス末を含むサプリメントで、当該成分1日摂取目安量の10 gに当該成分を0.1 mg含みます。当該成分はバラ科のローズヒップの種子に含まれるポリフェノールの一つです。
 他社から当該成分を含む食品が約14年以上、商品数として累計92万個以上全国で販売されていますが、当該成分に起因する重大な健康被害は報告されていません。当該食品は現在、機能性表示食品として全国販売されています(当該成分の1日当りの摂取目安量は0.1㎎)。
 以上より、本邦では当該成分を0.1mg含有する食品の食経験があり、重大な健康被害を生じる可能性は低いと判断しました。

②既存情報を用いた安全性試験の評価
 当該成分を0.1mg含む森下仁丹社のローズヒップエキス「ローズヒップポリフェノール」は、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会が実施している健康食品の安全性自主点検認証制度(第三者認証)により、2011年から継続して認証され、安全性が確認されています。
 以上のことから、「ローズヒップ由来ティリロサイド」は1日当り約0.1㎎の摂取において概ね安全であると判断しました。
 また、医薬品との相互作用の報告は見当たらなかったことから、医薬品との相互作用においては特に問題ないと考えました。

【摂取する上での注意事項】
●本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。一日摂取目安量をお守りください。
●原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。
●体調や体質によりまれに合わない場合がございます。その場合は、ご使用を中止してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本製品は、GMPを認証取得している工場で製造を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
標題:ローズヒップ由来ティリロサイドを含む食品の体脂肪を減らす機能に関する研究レビュー

目的:健康な成人男女において、ローズヒップ由来ティリロサイドを含む食品の摂取が、それを含まない食品の摂取と比較して体脂肪を低減する効果があるか、臨床試験の論文を検索・調査し評価しました。

背景:ローズヒップは、主に南アメリカのチリやヨーロッパなどで収穫されるバラ科植物の果実で、その種子に含まれるポリフェノールの一つがティリロサイドです。動物での実験によりローズヒップの体脂肪低減作用が明らかにされ、ティリロサイドはその関与成分として報告されています。しかし、これまでに体脂肪に関するヒトを対象とした論文を集めて網羅的に評価した報告はなかったため、ローズヒップ由来ティリロサイドを含む食品の摂取による健康な成人男女における体脂肪低減効果について検証を行いました。
レビュー対象とした研究の特性:各種学術論文および臨床試験登録データベース(PubMed、医中誌、The Cochrane Library、 JDreamⅢ、Web of Science、 PROSPERO、ClinicalTrials.gov、UMIN-CTR、ICTRP)を使って、収録されているすべての文献を対象として2017年8月8日に検索を行いました。その結果、健康な成人男女を対象として、ローズヒップ由来ティリロサイドを含む食品を摂取する群と、それを含まない食品を摂取する群で体脂肪の低減作用を比較したランダム化比較試験の論文1報を採択し評価しました。

主な結果:評価した1報では、BMI (Body Mass Index) が25.0 kg/m2以上30.0 kg/m2未満の疾病に罹患していない健康な成人男女32名を対象とし、ローズヒップエキスを含む食品を摂取することで(ローズヒップ由来ティリロサイドは1日あたり0.1 mg摂取)、プラセボ食品の摂取と比べ、摂取12週間後に、腹部全脂肪面積、腹部皮下脂肪面積および腹部内臓脂肪面積の初期からの変化量が有意な低値を示しました。また別途、初期の内臓脂肪面積が100 cm2未満の試験参加者を対象として層別解析を行った結果、ローズヒップエキスを含む食品の摂取12週間後において、腹部全脂肪面積、腹部皮下脂肪面積および腹部内臓脂肪面積の初期からの変化量が、プラセボ食品の摂取と比べ、有意な低値を示しました。

科学的根拠の質:評価した文献は1報であったため、科学的根拠の一貫性を示すことができなかったうえ、バイアスの評価もできませんでしたが、日本人を対象としたランダム化比較試験であり、試験計画がよく遵守されていることから、ローズヒップ由来ティリロサイドを含む食品の摂取が体脂肪低減作用を示すという結果が、後発の研究結果によって影響を受ける可能性は低いと考えられます。

長寿かゆ(株式会社下鴨茶寮)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社下鴨茶寮の機能性表示食品,長寿かゆのエビデンス(科学的根拠)

株式会社下鴨茶寮が消費者庁に届出た機能性表示食品【長寿かゆ】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社下鴨茶寮

【届出番号】
G328

【届出日】
2021/07/05

【届出者名】
株式会社下鴨茶寮
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【商品名】
長寿かゆ

【食品の区分】
加工食品(その他)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
グアーガム分解物(食物繊維)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本商品にはグアーガム分解物(食物繊維)が含まれます。
グアーガム分解物(食物繊維)は、食事から摂取した糖の吸収をおだやかにし、食後血糖のピーク値を抑える機能が報告されています。
食後の血糖値が気になる方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
食後の血糖値の上昇が気になる方

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該商品…「長寿かゆ」の機能性関与成分であるグアーガム分解物(食物繊維)(以下、グアーガム分解物)は、水溶性の食物繊維です。

1.食経験
 当該製品に含まれるグアーガム分解物は、太陽化学株式会社より「サンファイバー」として1988年に上布され、主に食品原料として日本をはじめ世界各国に25年以上販売されています。
グアーガム分解物はグアー豆種子に含まれる多糖類を酵素によって分解し、低分子化したものです。
当該製品はおかゆの形態でありグアーガム分解物の消化・吸収過程に大きな影響を与えない性状です。
また、当該製品と同様の「おかゆ」形状の食品での配合実績は1例のみですが、これまでグアーガム分解物が原因となる重篤な健康被害は報告されていません。
以上の事から機能関与成分グアーガム分解物を配合した当該食品を適切に摂取する事に対して、食経験は十分にあると判断しました。

2.安全性試験に関する評価
 既存情報による安全性試験の評価の結果から、1日当たりグアーガム分解物(食物繊維として)3.4~5.2gの長期摂取および10.2~30..6gの過剰摂取において、安全性に問題がないことが確認されています。
また、細菌及びラットを用いた試験の結果からグアーガム分解物には、突然変異誘発性はなく、反復投与でも異常はみられないことが確認されました。
以上の結果により、当該製品の1日の摂取目安量はグアーガム分解物(食物繊維として)3gであることから、安全性には問題がないと判断しました。

3.医薬品との相互作用
 データベースを用いた調査の結果、医薬品との相互作用に関する報告はありませんでした。

以上の結果から、当該製品の安全性に問題はないと判断」しました。

【摂取する上での注意事項】
●多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
●一度に多量にとると体質によってはおなかがゆるくなることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本商品を製造委託している工場は、国内HACCP認定工場であり、適正な製造基準に従ってこの商品を製造しています。HACCP認定工場では下記のように品質管理を行う事が義務付けされています。①正しい原料が使用され、製品に含まれている量は正確であること②衛生的に作られていること③異物が混入したり、コンタミ及び他の製品との混同が生じたりしないこと④どの製品も均質で設計どおりの内容である事⑤賞味期限内の品質が保証されていること⑥製品と品質管理に関する全ての記録が規定通りに作成され、保管されていること。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
1.表題
 グアーガム分解物(食物繊維)の摂取による、糖の吸収をおだやかにし、食後血糖値を抑える機能の評価

2.目的
 健常者(食後血糖値が高めの者を含む)に、最終製品「長寿かゆ」に含有する関与成分グアーガム分解物(食物繊維)を吸収させると、プラセボと比べ糖の吸収をおだやかにし、食後血糖のピーク値を抑えるかについて明らかにする目的で調査しました。

3.背景
 わが国では近年、糖尿病患者が増加しています。糖尿病は、神経障害、腹膜症といった合併症を
併発し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを2~3倍に増加させるといわれています。
高血糖は糖尿病となるリスクを高めるため、食生活の改善などによる一次予防が求められています。
一方、グアーガム分解物(食物繊維)の摂取が、糖の吸収をおだやかにし、食後血糖のピーク値を抑える効果について、個々の文献では報告されているものの、それらが網羅的に評価された文献はなかったため、効果の有無を結論付けることは出来ませんでした。
そこで検証が必要となりました。

4.レビュー対象とした研究の特性
 1971年~2016年に公開された文献を対象として4つのデータベースを用い、日本語文献検索は2016年1月28日に、英語文献検索は2016年2月19日に実施しました、
対象集団は空腹時血糖値または75gOGTT:経口ブドウ糖負荷試験(糖尿病の診断方法のひとつ)の結果が境界型の者または食後血糖が高めの者とし、グアーガム分解物摂取群とプラセボ摂取群を比較した試験デザインである1報の文献を評価しました。
この文献は原料を販売している企業(太陽化学㈱)が資金提供を行い、第三者機関が実施しました。
論文の著者には太陽化学の従業員が含まれます。

5.主な結果
 選定された1報を評価した結果、グアーガム分解物(食物繊維として)3gを食事とともに摂取することにより、食後血糖血中濃度曲線面積(AUC値)および食後血糖のピーク値(Cmax)が有意に低下することが認められました。
これらは特定保険食品の「食後の血糖上昇関係」において適切な評価指標とされる項目であり、これらの値に有意な低下が認められたことは、食後の上昇を抑制していることを示します。

6.科学的根拠の質
 選定された文献が1報であったため、科学的根拠の一貫性を示すことができませんでした。
また出版バイアスなどの評価には至らず、未報告研究の存在が否定できないことも研究の限界として挙げられます。
しかし、採用文献は査読付き論文であり、研究デザインがランダム化コントロール比較試験(RCT)であったため、科学的根拠の質は高いと考えられます。
本研究レビューによりグアーガム分解物(食物繊維として)3gを食事とともに摂取すると、食後血糖が高めの健常者(空腹時血糖値が126mg/dl未満で、食後30分の血糖値が140mg/dl以上200mg/dl未満の軽症者を含む)の糖の吸収をおだやかにし、食後血糖のピーク値を抑えることが確認されました。

ロコモリッチ(DICライフテック株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

DICライフテック株式会社の機能性表示食品,ロコモリッチのエビデンス(科学的根拠)

DICライフテック株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ロコモリッチ】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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機能性表示食品まとめ一覧

DICライフテック株式会社

【届出番号】
G327

【届出日】
2021/07/04

【届出者名】
DICライフテック株式会社
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【商品名】
ロコモリッチ

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
N-アセチルグルコサミン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはN-アセチルグルコサミンが含まれます。N-アセチルグルコサミンは、関節軟骨成分の分解を抑えることで関節軟骨(膝、肘、股、足首、手指などの関節に存在)の維持に役立ち、歩行や階段の上り下りにおけるひざ関節の悩みを改善することが報告されています。

【想定する主な対象者】
ひざ関節が気になる方

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
届出食品「ロコモリッチ」(N-アセチルグルコサミン500mg/日)は2013年から販売されており、日本国内において5万個以上の販売実績があります。これまでに販売する中で、重篤な健康被害についての報告はありません。以上の理由から、当該食品の安全性は十分であると判断しました。

【摂取する上での注意事項】
●スピルリナは納豆などと同様にビタミンKを多く含んでいます。ワルファリンを服用されている方は摂取をお控えください。
●植物由来の原料を使用しているため、色のばらつきや色むらがある場合があります。また、湿気で粒の変色や割れがおこる場合がありますが、品質には問題ありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
公益財団法人日本健康・栄養食品協会のGMP適合認定工場にて、健康補助食品GMPに準拠した衛生管理、品質管理の下で製造しています。同工場ではFSSC22000の認証も取得しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】
N-アセチルグルコサミンの摂取による膝の関節機能に関する研究レビュー

【目的】
健康な成人が、N-アセチルグルコサミンを含有する食品を摂取したとき、膝関節の改善機能がみられるか評価を行いました。

【背景】
N-アセチルグルコサミンは、膝関節機能の改善効果が報告されており、サプリメントなどに利用されています。そのため、本研究レビューでは、N-アセチルグルコサミンの摂取によって、膝関節の改善機能がみられるか検証した。

【レビュー対象とした研究の特性】
疾病に罹患している者を除き、膝関節に違和感がある健常者を対象に、N-アセチルグルコサミン摂取による、膝関節への有効性評価を行った研究を調査しました。

【主な結果】
各データベースを用いた文献検索により、74報の文献が抽出され、事前に定めた基準に沿って文献を選別したところ、日本人を対象とした5報が採用論文となりました。採用論文において、JOAスコア(疼痛・歩行能力・階段昇降能力、トータルスコア)を改善する機能があること、VASスコア(椅子から立ち上がる時の違和感・普段より長時間もしくは長距離を歩行した時のこわばり及び違和感)の改善機能があることが報告されていました。また軟骨代謝マーカーを改善する機能があることが報告されていました。
したがって、1日摂取目安量300mg以上のN-アセチルグルコサミンを摂取することにより、膝関節に違和感がある健常者における膝関節の機能を改善し、関節軟骨を維持する機能性が期待できると判断しました。
本届出食品は、1日摂取目安量500㎎のN-アセチルグルコサミンを含むため、同機能が期待できると考えられます。

【科学的根拠の質】
 本研究レビューの限界として、メタアナリシス(複数の研究の結果を統合する統計解析)による検証がされていないことが挙げられます。しかし、複数の研究報告で膝関節の改善機能が支持されていることから、科学的根拠は十分であると判断しました。

わたしのチカラグラボディー(カネカユアへルスケア株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

カネカユアへルスケア株式会社の機能性表示食品,わたしのチカラ GLABODY(グラボディー)のエビデンス(科学的根拠)

カネカユアへルスケア株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【わたしのチカラ GLABODY(グラボディー)】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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カネカユアへルスケア株式会社(旧社名:ユアヘルスケア株式会社)

【届出番号】
G326

【届出日】
2021/07/02

【届出者名】
カネカユアへルスケア株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
わたしのチカラ GLABODY(グラボディー)

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
甘草由来グラブリジン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には甘草由来グラブリジンが含まれるので、肥満気味の健康な方の腹部内臓脂肪を減らす機能、腹部皮下脂肪の増加を抑える機能、お腹の脂肪(腹部総脂肪)を減らす機能、ウエスト周囲径を減らす機能、全身の脂肪量の増加を抑える機能があります。

【想定する主な対象者】
肥満気味の健康な成人男女(BMI23.0kg/m2以上30.0kg/m2未満)

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
<食経験(喫食実績)>
販売しようとする製品(以下、当該製品)と同一のカプセルを用いた製品 (以下、既存製品)を2010年2月より当社から販売している。発売以来の既存製品の販売実績は30日分製品として37.7万製品であったが(2021年2月時点)、これまでに既存製品が原因と考えられる有害事象の報告はない。

以上、食経験(喫食実食)の評価により、当該製品の安全性に問題はないと判断した。補足として既存情報による安全性の評価や医薬品との相互作用も調べたが、これらについても特段問題はないと判断した。

<既存情報による安全性試験の評価>
当該製品の1/3量~同等量以上の機能性関与成分(1日3mg~18mg)を摂取させたヒト試験など、既存情報による安全性試験の評価から、機能性関与成分の安全性に問題がないと判断した。
<医薬品との相互作用>
2種類のデータベースを探索したが、機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する記載は見当たらなかった。なお、機能性関与成分を抽出するための原材料(甘草)には、医薬品との相互作用に関する記述が複数見出されるが、これらの多くはグリチルリチン酸によるものである。当該製品に用いている機能性関与成分を含む『甘草抽出物』(原料名:カネカ グラボノイド)からはグリチルリチン酸が製造工程中で除去されており 、グリチルリチン酸と医薬品との相互作用が生じる可能性は極めて低いと考えられる。
一方、グリチルリチン酸以外の甘草成分が関与する相互作用の記載(薬物等の代謝酵素やエストロゲン製剤の働きに影響を与える可能性など)が見受けられた。しかし、甘草は非常に多くの漢方薬に使用されている一方で、これらの添付文書にグリチルリチン酸以外の甘草成分が関与する相互作用の注意書きはない。さらに、医薬品を常用されている方は当該製品の想定している対象者ではなく、また、当該製品の容器包装には「医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください」と注意喚起している。
以上より、当該製品の摂取上の注意に医薬品との相互作用に関して特記する必要はないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
〇開封後はお早めにお召し上がりください。〇原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方は、お召し上がりにならないでください。〇本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。〇持ち運び時は、カプセルの破損等にご注意ください。〇お子様の手の届かない所に保存してください。〇まれに体質や体調により、合わない場合があります。その際は摂取を中止してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品の製造に関して、すべての工程をGMP認証工場で製造しており、製品の生産及び品質管理に関しては、GMPの取組みに基づき実施されている。

【機能性の評価方法】
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
ア 標題
当該製品が肥満気味の健康な方の体脂肪等に与える影響
イ 目的
肥満気味の健康な方に当該製品を摂取させることで、プラセボ(甘草由来グラブリジンを含まない食品)群と比較して、体脂肪等が減少するかを明らかにすることを目的とした。
ウ 背景
当該製品に含まれる甘草由来グラブリジン(以下、機能性関与成分)やそれを含む疎水性甘草抽出物には、脂肪の合成抑制・分解促進や筋肉の合成促進・分解抑制のメカニズムが報告されている。しかし、肥満気味の健康な方の体脂肪等の減少における有効性は明確でなかった。よって、上記の目的に従って当該製品を用いた臨床試験を実施した。
エ 方法
日本人の肥満気味(BMI23.0kg/m2以上30.0kg/m2未満)の健康な成人男女200名を対象に、信頼性の高いRCT試験 (プラセボを対象としたランダム化比較試験)を実施した。参加者はランダムに2群に分け、一方は当該製品(機能性関与成分9mg/粒含有)を、もう一方はプラセボを1日1粒、12週間摂取し、体脂肪等の変化を調べた。採用論文の著者に原料メーカー社員が含まれるが、利益相反の申告はなかった。
オ 主な結果
当該製品摂取群100名のうち3名とプラセボ群100名のうち5名が試験開始前又は試験途中で脱落し、試験終了後、解析対象除外基準に従って当該製品摂取群の9名及びプラセボ群の12名が解析対象外となった。解析の結果、当該製品を摂取することにより、プラセボ摂取群と比較して、腹部内臓脂肪や腹部総脂肪 、ウエスト周囲径が有意に減少すること、腹部皮下脂肪や全身の脂肪量(腕や背中、臀部、脚などを含めた全身の脂肪量の合計)の増加が有意に抑えられることが示された。試験を通じて重篤な有害事象は報告されなかった。
カ 科学的根拠の質
研究の限界として、本試験は全国規模ではなく、ある一地域に限定して実施し、試験参加者の生活習慣等が偏っている可能性が考えられる。 結果の解釈に偏りを生じさせるリスクとして、盲検性バイアス(誰が何を飲んでいるか分からないようにしているか)と症例減少バイアス(脱落者が片方の群に多いなど、評価対象集団の偏り)の可能性が見出されたが、論文著者にいずれも特段問題がないことを確認している。本試験の被験者は「肥満気味の健康な方」であり、当該製品が想定する主な対象者にも同様の効果が期待できると考えられる。以上から、本臨床試験で得られた結果から当該機能性を表示することは適切と考えられる。

プロビオヨーグルトPA-3112g(明治)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社明治の機能性表示食品,明治プロビオヨーグルトPA―3(ピーエースリー)112gのエビデンス(科学的根拠)

株式会社明治が消費者庁に届出た機能性表示食品【明治プロビオヨーグルトPA―3(ピーエースリー)112g】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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株式会社明治

【届出番号】
G325

【届出日】
2021/07/02

【届出者名】
株式会社明治
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
明治プロビオヨーグルトPA―3(ピーエースリー)112g

【食品の区分】
加工食品(その他)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
PA-3乳酸菌
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【表示しようとする機能性】

本品にはPA-3乳酸菌が含まれます。PA-3乳酸菌は食後の尿酸値の上昇を抑制することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該製品と類似する食品(ともにハードタイプヨーグルト)は日本国内で2015年4月から販売しており、2021年3月末までに約7,860万食の販売実績がある。また、これまでに本品に起因する重大な健康被害の報告はない。
当該製品と類似する食品は、いずれも同量の機能性関与成分 [PA-3乳酸菌(Lactobacillus gasseri PA-3)を1個112g当たり56億個]を含んでいる。さらに、当該製品と類似する食品は両製品ともに、同様の原材料を使用しており、消化吸収に大きく影響を与えるような製品組成の違いはない。また、いずれも同一の製造工程で製造しており、食品中の成分や製造工程に起因する機能性関与成分の変質は確認されていない。
以上より、「類似する食品」の喫食実績をもって「当該製品」の食経験の評価は十分である判断した。
また、当該製品の機能性関与成分であるPA-3乳酸菌を含む乳酸菌と医薬品との相互作用については、鉄吸収率に影響を及ぼす可能性、および抗生物質や免疫抑制薬との相互作用に関する情報が見つかった。しかしながら、鉄吸収率の変化については、乳酸菌との間に用量依存性が観察されないことから、乳酸菌による影響とは考えにくい。抗生物質との併用による影響は、当該製品の機能性・効果の低下であり、安全性に関連する内容ではなく、さらに、乳酸菌が抗生物質の作用に影響を及ぼすことは一般的に考えにくい。また、免疫抑制薬を服用中の方は病者であり、当該製品の摂取対象者ではない。以上より、当該製品と医薬品との相互作用による健康被害の発生は考えにくいと評価した。

【摂取する上での注意事項】
多量に摂取することにより、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
FSSC 22000の認証を取得し、HACCPシステムに則った管理を実施している。また「明治品質コミュニケーション」にて決められた各基準に沿って管理を行い、原料の検査、製造工程での確認、製品出荷検査等により工場から不合格品を出さない体制を整えている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】PA-3乳酸菌による食後の血清尿酸値上昇抑制効果について。
【目的】健常成人にPA-3乳酸菌を摂取させた場合、プラセボと比較して食後の血清尿酸値の上昇が抑制されることを検証する。
【背景】血清尿酸値の上昇状態は、痛風発作のリスクを高め、生活習慣病と関連することが指摘されている。血清尿酸値を上昇させる一因として、食事による血清尿酸値上昇が考えられている。また、生活習慣病の予備軍では、尿酸の産生と排泄のバランスが崩れやすく、血清尿酸値がより上昇しやすいことが知られている。その上昇を抑制する方法の一つに乳酸菌を用いたアプローチが考えられており、PA-3乳酸菌(Lactobacillus gasseri PA-3)が知られている。そこで健常成人を対象とし、PA-3乳酸菌摂取群とプラセボ群とのランダム化並行群間比較試験及びランダム化クロスオーバー試験によって示された研究に限定して本研究レビューを実施した。
【レビューを対象とした研究の特性】検索対象研究は査読付きの学術誌で報告されたもので、ランダム化比較試験又はこれに準じるものとした。なお、2016年4月1日以降に実施された研究については、UMIN-CTRに登録されているものを対象とした。具体的には、盲検性が確保された研究計画で、健常成人を研究対象とし、PA-3乳酸菌を含む食品を摂取する人とPA-3乳酸菌を含まないプラセボ食品を摂取する人をランダムに分け、食後の血清尿酸値の上昇変化を評価した研究とした。最終的に評価した論文は1報であった。
【主な結果】プリン体負荷後の血清尿酸値の変化量を指標として食後における血清尿酸値の上昇抑制効果を評価した。結果として、1日当たり56億以上のPA-3乳酸菌を含む食品は、PA-3乳酸菌を含まない食品と比較して、食後における血清尿酸値の上昇を有意に抑制する効果が認められた。
【科学的根拠の質】採択した論文は1報であった為、非一貫性を「不明」と判断した。出版バイアスは見られるが、当該論文はリサーチクエスチョンに合致しており、(V)-11aの評価(高、中、低の3段階評価)によれば、バイアスリスク、非直接性共にまとめて「中」、不精確に関しては、有意な血清尿酸値上昇抑制を確認できたため「低」と判断した。その他バイアスは研究が1件でありFunnel plot検定不可等から「中」と判断した。以上より、エビデンス総体の質の評価を「中」と判断し、PA-3乳酸菌の介入は食後の血清尿酸値上昇抑制に有効であると考えられた。なお、研究の限界に関しては、PA-3乳酸菌の摂取菌数が1日当たり56億未満の場合、あるいは摂取期間が4日間未満の場合、その効果は不明である。

黒酢力(プリセプト株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

プリセプト株式会社の機能性表示食品,黒酢力のエビデンス(科学的根拠)

プリセプト株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【黒酢力】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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プリセプト株式会社

【届出番号】
G324

【届出日】
2021/07/02

【届出者名】
プリセプト株式会社
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【商品名】
黒酢力

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。GABAの継続的な摂取により、日常生活で生じる一時的な活気・活力感の低下を軽減することが報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量で100㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。10~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。しかしながら降圧剤などの医薬品を併用すると血圧を下げすぎてしまう可能性が報告されているので、摂取をする上での注意事項に、降圧剤等の医薬品服用者は本届出品の利用について医師、薬剤師に相談すべきである旨を表示している。

【摂取する上での注意事項】
●1日当たりの摂取目安量を守ってください。●降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。●常に活気・活力感が出ない、休暇・睡眠をとっても疲労感が抜けない方は、うつ病や慢性疲労症候群等の可能性がありますので、医師の診察をお勧めします。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品の製造は、株式会社三協 日の出工場 (日健栄協GMP認証)、島根川本工場 (日健栄協GMP認証)にて行っており、GMP基準に基づいた衛生管理、品質管理により、規格外品の流出防止体制を整えている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】GABAの摂取が、日常生活における一時的な活気・活力感の低下に与える機能性に関する研究レビュー

【目的】健康な日本人成人男女がGABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品(プラセボ)を摂取した場合で、日常生活における一時的な活気・活力感の低下を軽減する効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】精神的負荷、身体的負荷に関わらず、負荷が増大することは、十分な休息を得ていれば負担にはならないが、一定期間十分な休息を得ずに継続した負荷がかかる場合、一時的な活気・活力感が低下することが考えられる。GABAは、デスクワークなどを主体とする精神負荷作業における一時的なストレスや疲労感の緩和、睡眠の質改善効果、一時的な活気・活力感の維持・改善について、いくつか報告されている。そこで、本研究レビューでは、GABAによる一時的な活気・活力感の低下を軽減する効果について、網羅的に文献を検索し、機能性について検討した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索し、精査をした結果、健康な日本人成人男女を対象とし、GABA摂取する群とプラセボ群を比較した試験デザインであり、一時的な活気・活力感の指標としてPOMS2-AS「活気-活力」を評価している文献を選抜し、1報の査読付論文を採用し、評価した。

【主な結果】評価した文献1報では、日常生活により一時的な活気・活力感が低下している(うつ病や慢性疲労症候群の疾患ではない)健康な日本人成人男女が、GABA100㎎/日を継続的に摂取した場合に、プラセボを摂取した場合に比べて、一時的な活気・活力感の低下が有意に軽減されたことを報告している。
 本結果から、継続的にGABAを摂取することは、日常生活で生じる一時的な活気・活力感の低下を軽減する効果があると考えた。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。調査対象とした論文は査読を実施したRCT論文であることから、科学的根拠の質は高いと考えられる。本レビューの限界として、論文数が少ないこと、バイアスリスクが完全に否定できなかったことが挙げられる。

うるつやピュアホワイト(株式会社ニップン)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ニップンの機能性表示食品,うるつや ピュアホワイトのエビデンス(科学的根拠)

株式会社ニップンが消費者庁に届出た機能性表示食品【うるつや ピュアホワイト】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

株式会社ニップン

【届出番号】
G323

【届出日】
2021/07/02

【届出者名】
株式会社ニップン
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
うるつや ピュアホワイト

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
米由来グルコシルセラミド

アスタキサンチン

クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品には米由来グルコシルセラミド、アスタキサンチンが含まれます。米由来グルコシルセラミドは、肌の水分を逃がしにくくし、肌を乾燥から守る機能(バリア機能)を高めることが報告されています。肌の乾燥が気になる方にお勧めです。抗酸化作用を持つアスタキサンチンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性、紫外線を浴びた肌を乾燥から守り、肌のうるおいを守る機能性が報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な成人男女であり、肌の乾燥が気になる方

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
<米由来グルコシルセラミドについて>
1.食経験
①グルコシルセラミドは様々な植物や食品素材に含まれていることが報告されています。
②本届出商品の機能性関与成分である米由来グルコシルセラミドを含む食品原料である「米胚芽抽出物」は2000年からの販売実績があります。これまでに健康被害等の報告はありませんが、喫食実績としての量、規模、期間等の情報としては十分とは言えないことから、既存情報調査や安全性試験を実施しています。

2.既存情報
米由来グルコシルセラミドの経口摂取における安全性ついて文献調査を行ったところ、健康な成人男女133名を対象として、米由来グルコシルセラミド1.8 mgを含む食品を12週間摂取した試験で、試験期間中および試験終了4週間後において有害事象は発生しなかった、との報告がありました。

3.医薬品との相互作用
 文献調査を行った結果、米由来グルコシルセラミドと医薬品との相互作用に関する報告はありませんでした。

以上のことから、米由来グルコシルセラミドについての安全性に懸念はないと考えました。

<アスタキサンチンについて>
アスタキサンチンを用いた反復毒性試験、催奇形性試験、変異原性試験において異常は認められず、ヒト臨床試験により12週間の長期摂取および一日当たりの摂取目安量の5倍量の過剰摂取における安全性に問題ないことが確認されている。以上より、アスタキサンチンを一日当たり4 mg摂取することの安全性に問題ないと評価した。
また、アスタキサンチンは固有の化学構造(化学式: C40H52O4)を有する成分のため、上記試験における成分と本品中の機能性関与成分は同等であると判断した。

【摂取する上での注意事項】
・一日の摂取目安量を守ってください。本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出製品の製造工場は健康食品GMPを取得し、認証に準拠した製造・衛生管理等を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
<米由来グルコシルセラミドについて>
1.標題
米由来グルコシルセラミド摂取の経皮水分蒸散量(皮膚バリア機能)改善に関する評価

2.目的
肌の乾燥が気になる健常者(皮膚疾患に罹患していないが、乾燥による肌荒れの自覚症状を有する方)において米由来グルコシルセラミド(GlcCer)の経口摂取は、対照群(プラセボ)と比較して皮膚バリア機能を改善するかについて、経皮水分蒸散量(TEWL)を指標として実施されたヒト臨床試験の結果を通して検証・考察しました。

3.背景
  GlcCerは、米、とうもろこし、こんにゃく等をはじめ様々な植物や食品素材に含まれています。中でも米由来GlcCerについては、経口摂取の前後比較で肌への有効性が報告されていますが、それらを網羅的に解析した研究レビューはありません。

4.レビュー対象とした研究の特性
  健康な成人男女について、米由来GlcCerを経口摂取したときに、摂取前後及び対照群との比較によってTEWLが改善するかどうかを評価した研究で、査読付き論文として学術雑誌に掲載されたRCT(ランダム化比較試験)を対象に、英語及び日本語文献検索サイトを用いて2016年2月に検索、評価しました。(対象期間は1926年から検索日まで)
その結果、採用論文は1報でしたが、研究の質の評価を行なったところ、信頼性の高いプラセボ対照RCTであり、研究途上での症例減少、研究実施計画書が事前に登録されていなかったこと等にマイナス要因はあるものの、評価を下げる必要性は低いと判断し、採用論文の研究は質的に高く良好と考えました。

5.主な効果
採用文献の研究では、乾燥などによる肌荒れを自覚しておりTEWLの高い健康な成人男女133名を対象として、GlcCerを含む米胚芽エキスが全身のTEWLを改善するか否かについて、プラセボ対照ランダム化二重遮蔽並行群間比較試験において検討されました。米由来GlcCer摂取群(試験群)の被験者は、GlcCer 1.8 mgを含む米胚芽エキスを配合した粉末顆粒を1日1包(1.5 g)、プラセボ摂取群(対照群)の被験者は、外観、形状、風味において試験品と識別不能な米胚芽エキス未配合の粉末顆粒をそれぞれ12週間摂取しました。 
その結果、試験群では対照群に比較してTEWLの初期値に対する変化量に有意な差が認められました。
これにより、米由来GlcCer(1.8 mg/日)を摂取することで、肌の乾燥が気になる成人健常者のTEWLを改善することが示唆されました。

6.科学的根拠の質
 採用文献は査読付きでエビデンスの質は高いと考えますが、1報と少ないため、今後、より質の高い研究成果が報告されることが望ましいと考えます。


<アスタキサンチンについて>
1.標題
商品「うるつや UVモイストケア」に含有するアスタキサンチンの健常者における肌の抗紫外線効果に関するシステマティックレビュー(SR)

2.目的
本SRは、本品に含有されるアスタキサンチンによる健常者の皮膚の抗紫外線効果に関する機能性を明らかにすることを目的とした。

3.背景
アスタキサンチンはエビ、カニ、サーモンなどに含まれるカロテノイドの一種で、抗酸化作用など様々な機能を持つことが知られています。これまで、アスタキサンチンの肌の潤いを守る機能性に関するSRが実施されていますが、肌の抗紫外線効果に関する機能性を包括的に評価したレビューは実施されていませんでした。

4.レビュー対象とした研究の特性
研究デザインとして、介入試験を実施した文献を採用しました。適格基準は、疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)を対象とし、アスタキサンチンを含む食品の介入研究であり、それを含まないプラセボを摂取するコントロール群との比較試験で評価されたものとしました。主要アウトカムは、抗紫外線効果を評価する上で最も直接的な項目である最小紅斑量(MED) 、および紫外線暴露部位における紅斑・紫外線暴露部位における皮膚水分量・紫外線暴露部位における水分蒸散量としました。国内外のデータベースを用い、データベース開設の時点から2018年8月14日までに登録された研究を検索の対象としました。最終的に評価した文献数は2報でした。

5.主な結果
抽出された文献は2報あり、アスタキサンチン4mgを含む食品を摂取すると、MEDが向上し、紫外線照射による紅斑が軽減されることがわかりました。また、紫外線照射部位における肌の水分量の低下が抑えられることがわかりました。全て健常成人を対象とした試験でしたが、スキンフォトタイプがタイプIIまたはIIIに該当するものが対象となっていました。スキンフォトタイプIIは「容易に紅斑が発生し、微かに黒くなる」、スキンフォトタイプIIIは「紅斑が発生した後、すぐ黒くなる」肌の性質を示しています。このことから、想定する主な対象者は「健常成人で、紫外線によって肌が赤くなりやすい方」が適切であると判断しました。なお、副作用などの有害事象は認められませんでした。

6.科学的根拠の質
本SRでは、国内外の複数の文献データベースを使用しましたが、検索されなかった文献が存在する可能性もあります。さらに2報という限定された研究で、かつそれらの研究方法が異なっている中での評価であったため、研究間のバラつきや精確さを評価するのが難しい面もありました。しかし、現時点において後発の研究によって結果が大きく変更される可能性は低いと考えています。

ネルノダb(ハウスウェルネスフーズ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ハウスウェルネスフーズ株式会社の機能性表示食品,ネルノダbのエビデンス(科学的根拠)

ハウスウェルネスフーズ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ネルノダb】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

ハウスウェルネスフーズ株式会社

【届出番号】
G322

【届出日】
2021/07/02

【届出者名】
ハウスウェルネスフーズ株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ネルノダb

【食品の区分】
加工食品(その他)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。GABAは睡眠の質 (眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ機能や、仕事や勉強などによる一時的な疲労感や精神的ストレスを緩和する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常な範囲内で一時的な睡眠の問題を感じている方。仕事や勉強などによる一時的な疲労感や精神的ストレスが気になる方。

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出食品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり100mg配合した飲料である。

GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれているアミノ酸の一種であり、例えばナスやトマトには100gあたりGABAが20mg~50mg含まれている。また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られており、GABAを配合した特定保健用食品が市販されている。食品安全委員会において、特定保健用食品の食品健康影響評価が審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(一日摂取目安量あたりのGABA配合量10mg~80mg)について、適切に摂取される場合には、安全性について問題がないとの判断がなされている。

本届出食品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されている。GABA 配合の飲料(2006年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量100mg)、GABA 配合スポーツドリンク(2007年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量50mg)をはじめとして、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されているが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。

さらに、GABAの安全性に関しての研究報告を検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が25報あった。11.5mg~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、25報すべての研究報告において安全性に問題はなかったことが報告されている。
GABAは分子量103.12の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って、各安全性試験で用いられたGABAと本届出食品に含まれるGABAは同等であると言える。このため、安全性試験の結果を本届出食品に含まれるGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。
また、理論上の可能性として、GABAは降圧薬等との併用により低血圧を起こす可能性があるとされている。よってパッケージに摂取する上での注意事項を記載する。

以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出食品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品は、食品製造の国際的な安全管理基準であるFSSC 22000の認証工場にて製造しています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】GABAの睡眠の質の向上効果について

【目的】健康な成人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、睡眠の質の向上効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、GABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2020年5月19日に、それまでに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とし無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は4報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】4報中2報の研究では主観的指標(アンケート)および脳波を用いた客観的指標を、残る2報の研究では主観的指標により睡眠状態を評価していた。これらの指標は一般的に用いられる指標であり、睡眠状態を評価するのに適した指標である。結果として、100mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して、深い睡眠の増加、起床時の気分の向上といった睡眠の質の向上効果が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、本研究レビューで評価した論文は本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、直接的な科学的根拠として問題のないものであった。総合的に判断して、これらの論文は信頼できる質があると判断でき、GABAの睡眠の質の向上効果を裏付けるものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は100mgのGABAを摂取しており、この量未満の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。

【標題】GABAの、精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果について

【目的】健康な成人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAにはストレス緩和効果があることが一般的に知られている。GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、改めてGABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2020年9月9日に、2020年9月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とした無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の試験の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は7報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】脳波、副交感神経活動、唾液中のクロモグラニンA及びコルチゾール、主観的疲労感の各指標によりストレス、疲労感を評価した。これらの指標は一時的な精神的ストレス、疲労感を評価するのに一般的に用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果として、28~100mgのGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して、精神的負荷による一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は28~100mgのGABAを摂取しており、この量以下の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。

ネルノダ粒タイプb(ハウスウェルネスフーズ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ハウスウェルネスフーズ株式会社の機能性表示食品,ネルノダ 粒タイプbのエビデンス(科学的根拠)

ハウスウェルネスフーズ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ネルノダ 粒タイプb】のエビデンス。科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

機能性表示食品制度が始まってから届出た商品の一覧を紹介しています。
会社別・年度別にまとめてありますので、ご利用ください。

機能性表示食品まとめ一覧

ハウスウェルネスフーズ株式会社

【届出番号】
G321

【届出日】
2021/07/02

【届出者名】
ハウスウェルネスフーズ株式会社
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【商品名】
ネルノダ 粒タイプb

【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

生鮮食品の機能性表示食品

【機能性関与成分名】
GABA(γ-アミノ酪酸)
クリックすると楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。GABAは睡眠の質 (眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ機能や、仕事や勉強などによる一時的な疲労感や精神的ストレスを緩和する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常な範囲内で一時的な睡眠の問題を感じている方。仕事や勉強などによる一時的な疲労感や精神的ストレスが気になる方。

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出食品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり100mg配合したサプリメント形状の加工食品である。

GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれているアミノ酸の一種であり、例えばナスやトマトには100gあたりGABAが20mg~50mg含まれている。また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られており、GABAを配合した特定保健用食品が市販されている。食品安全委員会において、特定保健用食品の食品健康影響評価が審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(一日摂取目安量あたりのGABA配合量10mg~80mg)について、適切に摂取される場合には、安全性について問題がないとの判断がなされている。

本届出食品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されている。原料メーカーから発売されたGABA配合のサプリメント(粒)形状食品(2003年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量120mg)をはじめとして、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されているが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。

さらに、GABAの安全性に関しての研究報告を検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が25報あった。11.5mg~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、25報すべての研究報告において安全性に問題はなかったことが報告されている。
GABAは分子量103.12の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って、各安全性試験で用いられたGABAと本届出食品に含まれるGABAは同等であると言える。このため、安全性試験の結果を本届出食品に含まれるGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。
また、理論上の可能性として、GABAは降圧薬等との併用により低血圧を起こす可能性があるとされている。よってパッケージに摂取する上での注意事項を記載する。

以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出食品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が認定する国内GMPを取得した株式会社三協 日の出工場にて中間製品(粒)の製造および「7.2g(4粒×10袋)」、「15.8g(4粒×22袋)」の包装を行っています。株式会社DNP包装 第2工場は、食品製造の国際的な安全管理基準であるFSSC22000の認証を受けており、「0.72g(4粒)」の包装を行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
【標題】GABAの睡眠の質の向上効果について

【目的】健康な成人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、睡眠の質の向上効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、GABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2020年5月19日に、それまでに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とし無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は4報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】4報中2報の研究では主観的指標(アンケート)および脳波を用いた客観的指標を、残る2報の研究では主観的指標により睡眠状態を評価していた。これらの指標は一般的に用いられる指標であり、睡眠状態を評価するのに適した指標である。結果として、100mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して、深い睡眠の増加、起床時の気分の向上といった睡眠の質の向上効果が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、本研究レビューで評価した論文は本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、直接的な科学的根拠として問題のないものであった。総合的に判断して、これらの論文は信頼できる質があると判断でき、GABAの睡眠の質の向上効果を裏付けるものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は100mgのGABAを摂取しており、この量未満の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。

【標題】GABAの、精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果について

【目的】健康な成人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAにはストレス緩和効果があることが一般的に知られている。GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、改めてGABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2020年9月9日に、2020年9月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とした無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の試験の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は7報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】脳波、副交感神経活動、唾液中のクロモグラニンA及びコルチゾール、主観的疲労感の各指標によりストレス、疲労感を評価した。これらの指標は一時的な精神的ストレス、疲労感を評価するのに一般的に用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果として、28mg~100mgのGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して、精神的負荷による一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は28mg~100mgのGABAを摂取しており、この量以下の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。