2020年7月8日水曜日

ネルノダ粒タイプa(ハウスウェルネスフーズ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ハウスウェルネスフーズ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ネルノダ 粒タイプaのエビデンス



ハウスウェルネスフーズ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【ネルノダ 粒タイプa】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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"ネルノダ 粒タイプa"の表示しようとする機能性


"ネルノダ 粒タイプa"の生産・製造や品質管理の情報(メーカー情報)


"ネルノダ 粒タイプa"のエビデンス(科学的根拠)


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機能性表示食品まとめ一覧
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ハウスウェルネスフーズ株式会社
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【届出番号】

F90


【届出日】

2020/05/15


【届出者名】

ハウスウェルネスフーズ株式会社
(5140001080460)
楽天市場
ハウスウェルネスフーズ株式会社


【商品名】

ネルノダ 粒タイプa


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれています。
GABAには睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人男女。
ただし、以下の者は対象としない。
疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦。

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出食品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり100mg配合したサプリメント形状の加工食品である。

GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれているアミノ酸の一種であり、例えばナスやトマトには100gあたりGABAが20mg~50mg含まれている。また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られており、GABAを配合した特定保健用食品が市販されている。食品安全委員会において、特定保健用食品の食品健康影響評価が審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(一日摂取目安量あたりのGABA配合量10mg~80mg)について、適切に摂取される場合には、安全性について問題がないとの判断がなされている。

本届出食品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されている。原料メーカーから発売されたGABA配合のサプリメント(粒)形状食品(2003年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量120mg)をはじめとして、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されているが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。

さらに、GABAの安全性に関しての研究報告を検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が23報あった。11.5mg~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、23報すべての研究報告において安全性に問題はなかったことが報告されている。
GABAは分子量103の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って、各安全性試験で用いられたGABAと本届出食品に含まれるGABAは同等であると言える。このため、安全性試験の結果を本届出食品に含まれるGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。
また、理論上の可能性として、GABAは降圧薬等との併用により低血圧を起こす可能性があるとされている。よってパッケージに摂取する上での注意事項を記載する。

以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出食品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
一日摂取目安量を守ってください。
降圧薬を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本届出食品は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が認定する国内GMPを取得した株式会社三協 日の出工場にて中間製品(粒)の製造および「7.2g(4粒×10袋)」、「15.8g(4粒×22袋)」の包装を行っています。
株式会社DNP包装 第2工場は、食品製造の国際的な安全管理基準であるFSSC22000の認証を受けており、「0.72g(4粒)」の包装を行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】GABAの睡眠の質の向上効果について

【目的】健康な成人日本人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、睡眠の質の向上効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、GABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2018年6月25日に、それまでに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な成人を研究対象とし無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は4報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】4報中2報の研究では主観的指標(アンケート)および脳波を用いた客観的指標を、残る2報の研究では主観的指標により睡眠状態を評価していた。これらの指標は一般的に用いられる指標であり、睡眠状態を評価するのに適した指標である。結果として、100mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して、深い睡眠の増加、起床時の気分の向上といった睡眠の質の向上効果が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、本研究レビューで評価した論文は本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、直接的な科学的根拠として問題のないものであった。総合的に判断して、これらの論文は信頼できる質があると判断でき、GABAの睡眠の質の向上効果を裏付けるものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は100mgのGABAを摂取しており、この量未満の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。

こころ習慣 睡眠の質の向上・すっきりとした目覚めをサポート(株式会社フロムココロ)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社フロムココロが消費者庁に届出た機能性表示食品こころ習慣 睡眠の質の向上・すっきりとした目覚めをサポートのエビデンス



株式会社フロムココロが消費者庁に届出た機能性表示食品【こころ習慣 睡眠の質の向上・すっきりとした目覚めをサポート】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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"こころ習慣 睡眠の質の向上・すっきりとした目覚めをサポート"の表示しようとする機能性


"こころ習慣 睡眠の質の向上・すっきりとした目覚めをサポート"の生産・製造や品質管理の情報(メーカー情報)


"こころ習慣 睡眠の質の向上・すっきりとした目覚めをサポート"のエビデンス(科学的根拠)


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株式会社フロムココロ
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【届出番号】

F89


【届出日】

2020/05/15


【届出者名】

株式会社フロムココロ
(4290001067205)
楽天市場
株式会社フロムココロ


【商品名】

こころ習慣 睡眠の質の向上・すっきりとした目覚めをサポート


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれています。
GABAは、一時的な疲労感やストレスを感じている方の睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つ機能、すっきりとした目覚めをサポートする機能、一時的に落ち込んだ気分を前向きにする(積極的な気分にする、生き生きとした気分にする、やる気にするなどの)機能、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を緩和する機能、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
血圧が高めな健康な成人男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出品は機能性関与成分(GABA)を一日当たりの摂取目安量で100 ㎎配合した食品である。新製品であるため、最終製品での喫食実績がないため、既存情報における機能性関与成分GABAでの安全性評価をした。
1、既存情報による食経験の評価:公的機関、民間機関のデータベースにおいて、機能性関与成分GABAの喫食実績を調査した。その結果、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100 g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。
2、安全性試験による評価:GABAの食品としての安全性に関する研究報告を検索したところ、24報あった。11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本届出品に含まれている機能性関与成分GABAには十分な安全性があると判断できる。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じない。従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等のものであると言える。
以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した本届出品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
●過剰に摂取することは避け、一日当たりの摂取目安量を守ってお召し上がりください。

●原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。

●乾燥剤は誤って召し上がらないでください。

●妊娠、授乳中の方は医師に相談してください。

●降圧薬を服用している方は、医師、薬剤師に相談してください。

●常に気分が落ち込む、休暇・睡眠をとっても疲労感が抜けない方は、うつ病や慢性疲労症候群等の可能性がありますので、医師の診察をお勧めします。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


【株式会社日本薬研本社工場】国内GMP認定工場(認証発行者:公益財団法人日本健康・栄養食品協会)

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】




【標題】GABA摂取による睡眠の質(眠りの深さ)改善機能に関する研究レビュー

【目的】日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)に対するGABA摂取の機能性の検証を目的とした。

【背景】ストレスは、ヒトの睡眠に様々な影響を及ぼすことが知られている。本研究レビューでは、GABA摂取による日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)を改善する効果について、網羅的に検索し、機能性を検討した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索、精査をした結果、健康な成人男女を対象とし、GABA摂取時とプラセボ摂取時を比較した試験であり、脳波(ノンレム睡眠時間)を評価している文献として、2報を採用し評価した。

【主な結果】健康な成人男女に対するGABA摂取(100 mg/日)の効果として、採用文献2報で、深い睡眠時間の有意な増加(p<0.05)を示している。また1報では、ストレス状況や疲労感の違いによる層別解析を実施した場合、一時的な疲労感やストレスをより強く感じている人のノンレム睡眠ステージ3(最も深い眠り)の時間が、GABA摂取時はプラセボ摂取時と比較して有意に増加した。以上から、GABAは、睡眠の質に不満を持ち、かつ、一時的な疲労感やストレスを感じている者の、睡眠の質(眠りの深さ)を向上させる機能を発揮すると評価した。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。調査対象とした論文は査読を実施したRCT論文で、客観的評価指標である脳波であるため、科学的根拠の質は高いと考えられる。


【標題】GABA摂取による睡眠後の目覚めの質に関する研究レビュー

【目的】日常生活における睡眠後の目覚めに対するGABA摂取の機能性の検証を目的とした。

【背景】日常生活上、現代人は様々な場面で精神的・身体的負荷を受け、その程度は増加傾向にある。本研究レビューでは、GABA摂取による日常生活における目覚めの質に対する効果について、網羅的に検索し、機能性を検討した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索、精査をした結果、健康な成人男女を対象とし、GABA摂取時とプラセボ摂取時を比較した試験であり、VAS【feeling upon awakening】を評価している文献として、1報を採用し評価した。

【主な結果】睡眠の質がやや低い健康な成人男女に対して、GABA(100 mg)含有カプセルまたはプラセボを1週間摂取させる試験を実施した。その結果、VASによる目覚めの良さの評価において、プラセボ群と比較して、GABA摂取群で有意な改善が認められた。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。本レビューの限界として、論文数が少ないこと、バイアスリスクが完全に否定できなかったことが挙げられる。


【標題】GABA摂取が、日常生活における一時的に落ち込んだ気分に与える機能性に関する研究レビュー

【目的】日常生活における一時的に落ち込んだ気分に与えるGABA摂取の機能性の検証を目的とした。

【背景】精神的、身体的に関わらず負荷が増大することは十分な休息があれば負担にはならないが、一定期間十分な休息なく継続した負荷がかかる場合、一時的に気分が落ち込むことが考えられる。そこで、本研究レビューでは、日常生活において一時的に気分が落ち込んでいる人に対するGABA摂取の効果について、網羅的に文献を検索し、機能性を検討した。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索、精査をした結果、健康な成人日本人男女を対象とし、GABA摂取群とプラセボ群を比較した試験であり、一時的な感情状態を評価する指標としてPOMS2-ASを評価している文献を選抜し、1報の査読付論文を採用し評価した。

【主な結果】評価した文献1報では、日常生活で一時的に気分が落ち込んでいる(うつ病や慢性疲労症候群の疾患ではない)健康な日本人成人男女が、GABA 100 ㎎/日を継続的に摂取した場合に、プラセボを摂取した場合に比べて、POMS2-AS「活気―活力」の指標が有意に改善されたことを報告している。POMS2-ASは、Positive MoodやNegative Moodといった気分の主観的側面の評価に用いられており、POMS2-AS「活気―活力」は、Positive Moodに該当する尺度であるため、「前向きな気分(Positive Moodの和訳)」と表現した。本結果から、GABA摂取は日常生活において一時的に気分が落ち込んでいる人の前向きな気分を改善する効果があると評価した。また、この効果の一般消費者への理解促進のため、「一時的に落ち込んだ気分を前向きにする」と表現した。

【科学的根拠の質】論文のバイアスリスクの評価では、採用論文は低度であった。調査対象とした論文は査読を実施したRCT論文であることから、科学的根拠の質は高いと考えられる。


【標題】GABAの、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和効果に関する研究レビュー

【目的】日常生活における精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感に対してGABA摂取の機能性の検証を目的とした。

【背景】GABAのデスクワークなどを主体とする精神負荷作業における疲労感緩和について、精神的ストレスがかかる作業後の疲労感を緩和する機能性について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】英語、日本語の医学論文データベースを検索し、精査した結果、健常な日本人成人を対象とし、GABAを摂取しない群と比較した試験である7報の文献を評価した。利益相反に関して、申告がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】主観的疲労感としてVASおよびPOMS、唾液中のコルチゾールおよびクロモグラニンA、さらに、脳波の変動、自律神経活動の各指標により疲労感を評価した。これらの指標は一時的な疲労感を評価する指標として広く用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果は、28~100mgのGABA摂取で、GABAを摂取しない時と比較して、デスクワークをはじめとする精神的ストレスがかかる作業後の一時的な疲労感を緩和する効果が確認された。

【科学的根拠の質】最終調査対象とした論文のバイアスリスクの評価では、採用論文7報中1報が中程度であり、他の6報は低度であった。エビデンスの一貫性など特に問題は認められず、科学的根拠の質は高いと考えられる。


【標題】GABA摂取による血圧低下作用に関する研究レビュー

【目的】血圧が正常もしくは高め〔最高(収縮期)血圧~139 mmHgまで、または、最低(拡張期)血圧~89 mmHgまで〕の健常成人が、長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを評価、検証することを目的とした。

【背景】本品を機能性表示食品として販売するにあたり、GABAを配合した本届出品の血圧低下効果を検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】日本語および英語の文献データベース、健康食品素材のデータベースを用いて文献調査を行い、2016年7月より以前に発表された文献を対象として、「目的」の項に記載した条件に合致する文献を検索した。

【主な結果】正常高血圧(収縮期血圧 130~139 mmHg 又は拡張期血圧 85~89 mmHg)の人において、1日あたり12.3mg~80mgのGABAを含んだ食品はGABAを含まない対照品と比較して、有意な効果が認められた。また、正常な血圧の人のみを対象とした場合は正常な血圧を維持した。

【科学的根拠の質】収集した論文は、GABAを含まないプラセボを対照としたランダム化二重盲検並行群間試験がほとんどで、研究レビューの科学的根拠の質は高いと考えられる。一部の採用論文において、研究方法にバイアスが疑われるもの、利益相反について記述がないものもあったが特に問題となるものはなかった。また、幅広く文献の検索を実施しているが、未報告の研究が存在する可能性があり、出版バイアスの可能性もあると考えられるため、今後も新しい研究報告について定期的にチェックする必要がある。

リゲインスリープチャージアルファ(三生医薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

三生医薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品リゲインスリープチャージα(アルファ)のエビデンス



三生医薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【リゲインスリープチャージα(アルファ)】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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"リゲインスリープチャージα(アルファ)"の表示しようとする機能性


"リゲインスリープチャージα(アルファ)"の生産・製造や品質管理の情報(メーカー情報)


"リゲインスリープチャージα(アルファ)"のエビデンス(科学的根拠)


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
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※全届出リスト(要アクセス)
三生医薬株式会社
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【届出番号】

F88


【届出日】

2020/05/15


【届出者名】

三生医薬株式会社
(8080001008119)
楽天市場
三生医薬株式会社


【商品名】

リゲインスリープチャージα(アルファ)


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA

【表示しようとする機能性】

本品にはGABAが含まれます。
GABAの継続的な摂取により、一時的な疲労感やストレスを感じている方の睡眠の質(寝入りばなの眠りの深さ)の向上や、すっきりとした目覚めに役立つ機能があること、また、日常生活で生じる一時的な活気・活力の低下を軽減する機能があることや、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を緩和することが報告されています。

【想定する主な対象者】
一時的な疲労感やストレスを感じている健常成人

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり100 ㎎配合した商品です。
GABAは、ナス、トマトなど一般に食される野菜100g中に20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分です。
また、GABAを関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はない」と判断されています。
安全性試験による評価では、研究報告が24報ありました。1日あたり10~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の体調変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されています。
また、本品に含まれる機能性関与成分量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験や、GABA120mgを12週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されていることから、本品に含まれているGABAには十分な安全性があると判断できます。
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じません。
従って、各安全性評価試験で用いられたGABAと本品に含まれるGABAは同等です。
以上より、本品の安全性は高いものと判断しました。

【摂取する上での注意事項】
●多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。

●一日摂取目安量を守って下さい。

●降圧薬を服用している方は、医師、薬剤師に相談して下さい。

●常に活気・活力感が出ない、休暇・睡眠をとっても疲労感が抜けない方は、うつ病や慢性疲労症候群等の可能性がありますので、医師の診療をお勧めします。

●原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方は摂取をしないで下さい。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本品の製造は公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康補助食品GMP適合認定を取得した製造工場によりバルク製造から充填包装工程を一貫して行っており、その基準に準拠した製造および品質管理を行っております。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



①睡眠の質(寝入りばなの眠りの深さ)の向上
【標題】GABA摂取による睡眠の質改善機能に関するシステマティックレビュー

【目的】日常生活における睡眠の質(眠りの深さ)に対するGABA摂取の機能性を調べるため、研究レビューを実施しました。

【背景】ストレスは、ヒトの睡眠に様々な影響を及ぼすことが知られています。GABAは、睡眠の質を改善することが報告されていますが、質の高い研究レビューがほとんどないため、網羅的な文献検索にて研究レビューを実施しました。

【レビュー対象とした研究の特性】採用文献は日本人を対象とした研究で、一時的な疲労感やストレスを感じている健康な男女勤労者に対して、GABA(100 mg)を2週間摂取させるプラセボ対照無作為化二重盲検クロスオーバー試験でした。

【主な結果】ストレス状況や疲労感の違いによる層別解析を実施した場合に、一時的な疲労感やストレスをより強く感じている人の徐波睡眠(ノンレム睡眠ステージ3時間)が有意に増加しました。このことから、GABAは睡眠の質に不満を持ち、かつ、一時的な疲労感やストレスを感じている者において、睡眠の質(寝入りばなの眠りの深さ)を向上する機能を発揮すると考えられました。

【科学的根拠の質】採用された文献において、PICOに対して肯定的な結果が得られていました。採用された文献全体のバイアスリスク、非直接性のリスクは「低」であり、表示しようとする機能性に対し科学的根拠を有すると考えられました。採用文献が1報であることから、出版バイアスの存在が疑われます。日本人を対象とした研究であり、日本人への外挿性については問題ないと考えられます。


②すっきりとした目覚めに役立つ機能
【標題】機能性関与成分GABAの日常生活における睡眠の質(目覚め)の改善に関するシステマティックレビュー

【目的】日常生活における睡眠後の目覚めに対するGABA摂取の機能性を調べるため、研究レビューを実施しました。

【背景】日常生活において、現代人は十分な休息が得られず、継続して負荷を受けることはしばしば起こります。このような状況は、睡眠の質低下につながり、睡眠直後の目覚めの悪さに繋がると考えられます。そこで、本研究レビューでは、GABAを経口摂取し、日常生活における睡眠の質(目覚め)を向上させるかについて、網羅的に文献を検索し、機能性について検討しました。

【レビュー対象とした研究の特性】採用文献は日本人を対象とした査読付きのRCT論文で、睡眠の質がやや低い疾病に罹患していない者に対して、GABA(100 mg)を1週間摂取させるプラセボ対照無作為化単盲検クロスオーバー試験でした。

【主な結果】健康な成人男女に対するGABA摂取による目覚めへの影響について、主観評価で肯定的な結果が得られていました。GABA摂取により、睡眠の質(目覚め)の向上が主観的に認められたと考えられ、GABAの摂取は日常生活におけるすっきりとした目覚めをサポートする機能があることが判断されました。

【科学的根拠の質】本研究レビューでは、アウトカムレベルやレビューレベルで限界となる項目は認められませんでした。しかし、採用した文献が1報であることから、今後さらなる効果の検証が望まれます。なお、採用文献は、日本人を対象とした研究であり、日本人への外挿性については問題ないと考えられます。


③日常生活で生じる一時的な活気・活力の低下に与える機能
【標題】GABAの摂取が、日常生活における一時的な活気・活力の低下に与える機能性に関する研究レビュー

【目的】日常生活や仕事等で、一時的な活気・活力が低下している人に対するGABA摂取による機能性を調べるため、本研究レビューを実施しました。

【背景】一定期間十分な休息を得ずに継続した負荷がかかる場合、一時的に活気・活力が低下し、作業効率が低下するなど、社会生活にも影響することが考えられます。GABAは、日常生活における活気・活力の維持・改善について近年研究されていますが、質の高い研究レビューはなかったため、網羅的な文献検索にて研究レビューを実施しました。

【レビュー対象とした研究の特性】採用文献は日本人を対象とした査読付きのRCT論文で、疲労感や睡眠の問題を自覚しており、一時的に活気・活力が低下している健康な成人男女に対して、GABA(100 mg)を12週間摂取させるプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間試験でした。

【主な結果】評価された1報において、GABA 100 mg/日を摂取したグループで「活気・活力」が、摂取6週目に有意な改善、8週目、12週目に改善傾向を示したことから、GABAには、日常生活で生じる一時的な活気・活力の低下を軽減する機能性があると評価しました。

【科学的根拠の質】採用論文は査読を実施したRCT論文であることから、科学的根拠の質は高く、日本人が対象であることから、日本人への外挿性については問題ないと考えられます。本レビューの限界として、採用論文、被験者とも数が少ないので、研究の限界があり、さらなる質の高い研究が望まれます。


④精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感の緩和
【標題】機能性関与成分「GABA」の摂取による精神的ストレスがかかる作業後における一時的な疲労感の緩和に関する研究レビュー

【目的】GABAの摂取による精神的ストレスがかかる作業などに伴って生じる疲労感の緩和に関する機能性を調べるために、研究レビューを実施しました。

【背景】日常生活において、仕事や家事など、精神的負荷を感じる場面が増え続けています。本研究レビューでは、GABAを経口摂取した場合、精神的ストレスがかかる作業後の一時的な疲労感の緩和作用について、網羅的に文献を検索し、機能性について検討しました。

【レビュー対象とした研究の特性】データベースの検索により、RCT論文7報が採用されました。採用された文献はいずれも日本人を対象とした査読付きのRCT論文でした。

【主な結果】GABAの継続的な摂取は、主観的疲労感、唾液中ストレスマーカー、脳波の変動および自律神経活動の改善を示しました。また、GABAの摂取量は、28mg~100mg/回摂取することで、精神的ストレスがかかる作業負荷による一時的な疲労感の緩和に作用することが示されました。

【科学的根拠の質】バイアスリスクの評価では、いずれの論文も低度でした。VAS(主観的疲労感)は中程度、POMS(主観的疲労感)は強い、唾液中ストレスマーカーであるクロモグラニンAは中程度、唾液中コルチゾールは中程度、脳波の変動は強い、自律神経活動は中程度と判断しました。全ての文献で日本人が対象であることから、日本人への外挿性については問題ないと考えられます。

2020年7月4日土曜日

機能性表示食品 最新の届け出情報(7月4日)

令和2年7月4日更新分

社名に外部サイトのリンクを貼りました。
当該企業が、制度開始時からの届出た商品全てを確認できます。



F82
2020/5/8
6180001051390
株式会社MTG
愛知県名古屋市中村区本陣通二丁目32番

Good Night & Good Day(グッドナイトアンドグッドデイ)
加工食品(サプリメント形状)
GABA
本品にはGABAが含まれます。
GABAの継続的な摂取により、一時的な疲労感やストレスを感じている方の睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つこと、および日常生活で生じる一時的な活気・活力感の低下を軽減することが報告されています。


F83
2020/5/8
5070001009046
オリヒロプランデュ株式会社
群馬県高崎市下大島町613

機能性表示食品 賢人の食習慣 青汁
加工食品(その他)
イソマルトデキストリン(食物繊維)
GABA
●本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリンには食後の血糖値の上がりやすい方の食後血糖値上昇や、食後に血中中性脂肪が高めになる方の食後血中中性脂肪上昇を穏やかにする機能が報告されており、食後の血糖値の上昇や血中中性脂肪の高さが気になる方に適しています。

●本品にはGABAが含まれています。
GABAには、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
本品は、健常人で血圧が高めの方に適した食品です。


F84
2020/5/10
2040001072504
キッコーマン飲料株式会社
千葉県野田市野田250

デルモンテ SOLANO 食塩無添加トマトジュース
 加工食品(その他)
GABA
本品にはGABAが含まれます。
GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。


F85
2020/5/13
7180001094703
サンエイ糖化株式会社
愛知県知多市北浜町24番地の5
  
骨メンテゼリー
加工食品(その他)
 マルトビオン酸 本品には、マルトビオン酸が含まれています。
マルトビオン酸には加齢とともに低下する「骨密度」の維持に役立つ機能があることが報告されています。


F86
2020/5/14
9230001007608
ニットービバレッジ株式会社
富山県下新川郡朝日町平柳500番地

つづけるプラス カラダのための黒烏龍茶
加工食品(その他)
ローズヒップ由来ティリロサイド
本品にはローズヒップ由来ティリロサイドが含まれます。
ローズヒップ由来ティリロサイドには、BMIが高めの方の体脂肪を減らす機能があることが報告されています。




F87
2020/5/14
9230001007608
ニットービバレッジ株式会社
富山県下新川郡朝日町平柳500番地

つづけるプラス カラダのための緑茶
加工食品(その他)
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。
難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています。
また、おなかの調子を整える機能があることも報告されています。


2020年7月1日水曜日

つづけるプラスカラダのための緑茶(ニットービバレッジ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ニットービバレッジ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品つづけるプラス カラダのための緑茶のエビデンス



ニットービバレッジ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【つづけるプラス カラダのための緑茶】のエビデンス。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。



#1
"つづけるプラス カラダのための緑茶"の表示しようとする機能性

#2
"つづけるプラス カラダのための緑茶"の生産・製造や品質管理の情報(メーカー情報)

#3
"つづけるプラス カラダのための緑茶"のエビデンス(科学的根拠)


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。

※全届出リスト(要アクセス)
ニットービバレッジ株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F87


【届出日】

2020/05/14


【届出者名】

ニットービバレッジ株式会社
(9230001007608)
楽天市場
ニットービバレッジ株式会社


【商品名】

つづけるプラス カラダのための緑茶


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
難消化性デキストリン(食物繊維)
楽天市場
難消化性デキストリン(食物繊維)

【表示しようとする機能性】

本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。
難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています。
また、おなかの調子を整える機能があることも報告されています。

【想定する主な対象者】
疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
・本品は、難消化性デキストリンを、食物繊維として5.0g/500ml含む清涼飲料水である。

・難消化性デキストリンは、トウモロコシでん粉由来の水溶性食物繊維であるため、原料として食経験があると考えられ、これまで重篤な有害事例は報告されていない。

・難消化性デキストリンは、過剰摂取した際に軽い下痢症状を起こすことがあるが、15 g程度で4週間摂取しても臨床上問題となる所見は認められていない。健康な成人10名 (平均40.8±9.5歳、日本) を対象に、難消化性デキストリン (0.7~1.1 g/kg) を摂取させたところ、1.1 g/kgを摂取した男性1名において下痢の発症が観察され、下痢誘発の最大無作用量は男性で1.0 g/kg体重、女性では1.1 g/kg体重以上と推定された。

・難消化性デキストリンは特定保健用食品の関与成分として使用されており、2019年3月時点で387品目が許可を取得し、トクホ全体の約36%に相当する。許可品目の食品形態は清涼飲料水、即席みそ汁(スープ)、米菓、ソーセージ、粉末、ゼリー、かまぼこ、発酵乳、パン、米飯、豆腐など多様な食品形態がある。特定保健用食品の関与成分である難消化性デキストリンはすべて松谷化学工業株式会社製であり、本届出食品の関与成分と同一である。
以上の情報から安全であると判断した。

【摂取する上での注意事項】
一日摂取目安量を守ってください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本品は、FSSC22000を保有する弊社工場にて生産・製造及び品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】



【標題】
難消化性デキストリンを用いた健常成人に対する糖の吸収抑制作用、脂肪の吸収抑制作用、及び整腸作用(便通改善作用)に関するシステマティックレビュー(メタアナリシス)

【目的】
研究レビューにより、以下の3つについて評価した。
1)健常成人に対して難消化性デキストリンの単回摂取がプラセボの単回摂取と比較して、糖の吸収抑制作用を示すかどうか
2)健常成人に対して難消化性デキストリンの単回摂取がプラセボの単回摂取と比較して、脂肪の吸収抑制作用を示すかどうか
3)健常成人あるいは便秘傾向の成人に対して難消化性デキストリンを摂取することにより、整腸作用(便通改善作用)が見られるか

【背景】
近年、メタボリックシンドロームを初めとした生活習慣病の患者数が増加している。その中でも、糖尿病患者数の増加は深刻な問題のひとつになっており、食事療法として食物繊維を摂取することが、2型糖尿病の発症リスクを低減させることが報告されている。これは、食物繊維が有する血糖値調節効果によるものと考えられる。また、脂質異常症の1つとして食後に血中中性脂肪値の高い状態が長時間継続する食後高脂血症が、動脈硬化症や冠動脈疾患の発症を早めるリスク因子であることが明らかとなってきており、脂肪の吸収を抑制し食後血中中性脂肪値の上昇を抑制する食品が注目されている。
調査報告によると、多くの日本人において食物繊維の摂取不足が推測されている。難消化性デキストリンは、トウモロコシでん粉に由来する水溶性食物繊維の一種である。難消化性デキストリンには、糖の吸収を抑制し食後血糖値の上昇抑制作用を有すること、脂肪の吸収を抑制し食後血中中性脂肪値の上昇抑制作用を有すること、および便通および便性改善作用を持つことが多数報告されている。
そこで本研究レビューでは、難消化性デキストリンの糖の吸収抑制作用、脂肪の吸収抑制作用、及び整腸作用(便通改善作用)に関する検証を実施した。

【レビュー対象とした研究の特性】
本研究のデザインは、メタアナリシスを含む研究レビューである。以下個別に示す電子データベースを使用し、難消化性デキストリンによる糖の吸収抑制作用、中性脂肪の吸収抑制作用、及び整腸作用(便通改善作用)についてランダム化比較試験(RCT)によって検証されている文献を収集・評価した。
1)糖の吸収抑制作用
PubMed、CENTRAL、医中誌Web、J-GLOBAL の4つの電子データベースを使用し、空腹時血糖値が126 mg/dL未満の成人を対象に難消化性デキストリンを用いて糖の吸収抑制について調査したランダム化比較試験(RCT)を収集した。各RCT論文のバイアスリスク、非直接性、非一貫性、不精確から質の評価を行い、「血糖濃度曲線下面積(AUC0-2hr)」を評価指標としてメタアナリシスを実施した。
2)脂肪の吸収抑制作用
PubMed、CENTRAL、医中誌Web、J-GLOBAL の4つの電子データベースを使用し、空腹時血中中性脂肪値が200 mg/dL未満の成人を対象に難消化性デキストリンを用いて脂肪の吸収抑制について調査したランダム化比較試験(RCT)を収集した。各RCT論文のバイアスリスク、非直接性、非一貫性、不精確から質の評価を行い、「血中中性脂肪濃度曲線下面積(AUC0-6hr)」を評価指標としてメタアナリシスを実施し、介入群と対照群の差のデータを統合した。なお、特定保健用食品の試験方法として記載された範囲内で軽症者等が含まれたデータを使用していたため、健常成人(空腹時血中中性脂肪値150 mg/dL未満)のみを対象とした評価を実施した。
3)整腸作用(便通改善作用)
PubMed、Cochrane Library、医中誌Web、CiNii Articlesの4つの電子データベースを使用し、健常成人あるいは便秘傾向の成人を対象に難消化性デキストリンを用いて整腸作用について調査したランダム化比較試験(RCT)を収集した。各RCT論文の質の評価を行い、2つの評価項目「排便回数」「排便量」について、難消化性デキストリン摂取群と対照群の差のデータを統合した。統合の手法は、Random effect modelであるDerSimonian-Laired法を用いた。

【主な結果】
1)糖の吸収抑制作用
メタアナリシスの結果、難消化性デキストリン4.4~9.8 gを単回摂取することによって、対照群と比較して介入群が血糖濃度曲線下面積(AUC0-2hr)を有意に低下させることが確認された。したがって、難消化性デキストリン(食物繊維)を単回摂取することによって、糖の吸収抑制作用が期待できることが示された。
2)脂肪の吸収抑制作用
メタアナリシスによってデータを統合し統計解析した結果、難消化性デキストリン5~9 gを単回摂取することによって、対照群と比較して介入群が血中中性脂肪濃度曲線下面積(AUC0-6hr)を有意に低下させることが確認された。したがって、難消化性デキストリン(食物繊維)を単回摂取することによって、脂肪の吸収抑制作用が期待できることが示された。
3)整腸作用(便通改善作用)
統計解析の結果、「排便回数」「排便量」において、対照群と比較して難消化性デキストリン摂取群は有意な便通改善作用が認められた。さらに、難消化性デキストリン(食物繊維として)摂取量の中央値は5 gであった。したがって、難消化性デキストリン(食物繊維として)5 gを摂取することによって、整腸作用(便通改善作用)が期待できることが示された。

【科学的根拠の質】
本研究レビューは、事前に実施計画書を作成し、計画書通りに実施した。糖の吸収抑制作用について24報、中性脂肪の吸収抑制作用について9報、及び整腸作用(便通改善作用)について26報のRCT論文を検証した結果、いずれの作用についても期待できることが示されていた。肯定的な結果よりも否定的な結果が公表されにくいという出版バイアスの存在も否定できなかったが、結果への影響は小さいと判断され、科学的根拠は確保されていると評価した。