2021年12月14日火曜日

【G794】マルボシ酢株式会社:九州玄米黒酢の効果とエビデンス

マルボシ酢株式会社九州玄米黒酢の効果とエビデンス(科学的根拠)


平成27年・28年・29年・30年・31年・令和元年・2年・3年度の届出一覧

届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名
G794
2021/10/26
マルボシ酢株式会社
(9290801016546)
九州玄米黒酢
加工食品(その他)
酢酸

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マルボシ酢株式会社
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酢酸 マルボシ酢株式会社

参考
動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧(動画)

生鮮食品の機能性表示食品

免疫維持に効果の機能性表示食品

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品

【表示しようとする機能性】

本品には酢酸が含まれます。酢酸には、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能、肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されています。血圧が高めの方、内臓脂肪が気になる方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
血圧が高めの方、内臓脂肪が気になる方

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
届出食品である「九州玄米黒酢(以下届出食品とする)」については、新商品であり販売実績はない。類似する食品として届出者が長年販売している「米黒酢」については、 1975年4月から2020年3月の45年間の販売数量は約1万トンを超えており、これまでに本食品と明確な因果関係の認められた有害事象は報告されておらず、安全性に関する問題は発生していない。届出食品は食酢であり、食酢は昔から調味料として喫食実績がある。特に一般大衆向けに広まったのは江戸時代とされており、少なくとも一般消費者向けには百年以上の食経験があるものと考えられる。以上の事から、食酢、ならびにその主成分である「酢酸」については安全性に問題ないと考えられるが、引き続き既存情報を用いた安全性評価を行った。
「国立健康・栄養研究所」の情報データベースでは食酢、および機能性関与成分である酢酸(以下、酢酸とする)の安全性に関する情報は「食酢」および「黒酢」の安全性に関する情報が掲載されている。「食酢」の安全性に関する情報として
・食品として摂取する場合はおそらく安全である。
・酢酸は高濃度のものを摂取すると、中毒を起こすおそれがあるため注意が必要である。
・妊娠中・授乳中に食事以外から大量に摂取することは信頼できる情報が少ないため避ける。
と記載がある。また「黒酢」の安全性に関する情報として
・黒酢を食品として摂取する場合はおそらく安全である。妊娠中・授乳中の摂取における安全性については十分なデータが見当たらないため、食事以外からの過剰摂取は避ける。
・黒酢に含まれる酢酸は、高濃度のものを摂取すると中毒を起こす可能性が示唆されている。
高濃度のものの報告事例は、通常の摂取量より高濃度の摂取事例であり、届出食品(4.3%酢酸)を一日摂取目安量摂取する場合においては安全と考えられる。以上から、酢酸の摂取は届出食品の飲用において安全と考える。


【摂取する上での注意事項】
・本品は多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
・空腹時や原液での摂取は刺激を強く感じることがあります。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
マルボシ酢株式会社では、現在ISO22000認証取得に向け準備中である。したがって製造および品質管理の全般においてISO22000に準じている。製造施設・従業員の衛生管理体制についてはマルボシ酢株式会社 一般衛生管理マニュアルの中で、作業者の衛生管理事項を規定し運用している。規格外の製品の流通を防止する体制についても同様にISO22000に準じて運用している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
①血圧低下効果について
(ア)標題:最終製品「九州玄米黒酢」に含有する機能性関与成分酢酸による血圧低下の機能性に関するシステマティック・レビュー
(イ)目的:リサーチ・クエスチョン「血圧が高めの方(正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者)は酢酸摂取により血圧が低下するか?」について検証することを目的とした。
(ウ)背景:食酢に含まれる酢酸には、吸収後に代謝されて生成したアデノシンを介した血管拡張による血圧低下作用についての報告があり、酢酸を関与成分とし「血圧が高めの方に適する」旨の保健用途を表示できる特定保健用食品が許可されているが、システマティック・レビューにより血圧が高めの方に対する有効性を明らかにしたものは少ない。
(エ)レビュー対象とした研究の特性:検索の結果、1報の文献を採用した。日本人の成人男女を対象としたRCTであり、疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者を対象とし、1 日あたり750mgの酢酸を含有するリンゴ酢配合飲料摂取群、玄米酢配合飲料摂取群および酢酸を含有しないプラセボ飲料摂取群の3群構成、主要評価項目は血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)であった。全体解析とともに疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)での層別解析を実施していた。
(オ)主な結果: 1 日あたり750mgの酢酸を10週間継続摂取することで、正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者の全体解析においては、リンゴ酢配合飲料摂取群、玄米酢配合飲料摂取群のいずれの収縮期血圧においても、プラセボ群と比較して継続して有意な低値を示したが、拡張期血圧ではリンゴ酢配合飲料、玄米酢配合飲料ともに群間有意差が見られなかった。なお、疾病に罹患していない者のデータのみを対象とした正常高値血圧者のみの研究レビューでは、収縮期血圧ではリンゴ酢配合飲料、玄米酢配合飲料ともにプラセボ群と比較して有意な低値を示し、拡張期血圧ではリンゴ酢配合飲料では群間有意差が見られなかったが、玄米酢配合飲料では有意な低値を示した。以上のことから、酢酸は、1 日あたり750mg継続摂取することにより、疾病に罹患していない者の高めの血圧低下させる作用を有すると考えられた。
(カ)科学的根拠の質:限界としては、採用文献は1報であることがあげられた。バイアス・リスクは見られたものの、全体的な質に与える影響はなく、酢酸が有する血圧が高めの方の血圧を低下させる機能については科学的根拠ありと判断した。今後更なるエビデンスの蓄積が望まれる。

②内臓脂肪低減効果について
(ア)標題:最終製品「九州玄米黒酢」に含有する機能性関与成分酢酸による内臓脂肪を減少させる機能性に関するシステマティック・レビュー
(イ)目的:リサーチ・クエスチョン「肥満気味(BMI 25-30kg/m2 )の成人男女において、酢酸を含む食品の摂取は、内臓脂肪を減少させる機能があるのか」を検証することを目的とした。
(ウ)背景:食酢の主成分である酢酸を摂取すると脂肪合成を低下させ、抗肥満効果があることが報告されているが、健常者のみを対象とした酢酸の経口摂取による内臓脂肪の減少効果に関する研究レビューの報告は確認できなかった。
(エ)レビュー対象とした研究の特性:検索の結果、1報の文献を採用した。疾病に罹患していない健常な日本人の成人男女を対象とした臨床試験であり、一日当たりの酢酸としての摂取量は750mgと1500mgを12週間摂取する試験であった。
(オ)主な結果:酢酸を一日当たり750mg以上、12週間摂取することで、プラセボ摂取群よりも内臓脂肪が有意に減少することが確認された。
(カ)科学的根拠の質:限界としては、採用論文は1報のみであることがあげられた。割付方法についての詳細な記述が無く、バイアス・リスクが上昇していることは否定できないが、酢酸を含む食品の摂取が内臓脂肪を減少させる機能については科学的根拠ありと判断した。今後更なるエビデンスの蓄積が望まれる。

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