2023年11月7日火曜日

ならはう米ギャバ+(福島さくら農業協同組合)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ならはう米GABA+(福島さくら農業協同組合)の口コミ・効果・評判のエビデンス、表示しようとする機能性、主な対象者、安全性の評価方法、安全性の評価、摂取する場合の注意事項、生産・製造・品質管理の情報、機能性の評価方法、届出者の評価とエビデンス。トクホとは違います。

届出番号・届出日・届出者名・(法人番号) ・商品名・食品の区分・機能性関与成分名(楽天市場)
I731
2023/09/24
福島さくら農業協同組合
(7380005005925)
ならはう米GABA+
加工食品(その他)
γ-アミノ酪酸(GABA)
参考(楽天市場)
γ-アミノ酪酸(GABA) 福島さくら農業協同組合

機能性表示食品 届出企業全リスト
令和5年の届出一覧
【詳細内容】

表示しようとする機能性は?

想定している主な対象者は?

安全性の評価方法は?

安全性に関しての届出者の評価は?

摂取する場合の注意事項は?

生産・製造・品質管理に関する基本情報は?

機能性の評価方法は?

届出者の評価とエビデンスは?

【表示しようとする機能性】
本品には、γ-アミノ酪酸(GABA)が含まれます。
γ-アミノ酪酸(GABA)には血圧が高めな方に適した機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
血圧値が正常高値の日本人男女(疾病の罹患者、未成年者、妊産婦及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品は、日本人の主食であり十分な食経験や安全性を有する米を原料としている。
製法についても、人為的に成分を添加するのではなく、加温と加湿によって米が自然に発芽する作用を促すことで、機能性成分であるγ-アミノ酪酸(以下GABAと略す)を増加させている。
また、本品は2022年12月から出荷の実績があるが、本品に起因する重篤な健康被害は報告されていない。同様に、本品の食品形態や製法、含有する機能性成分の面で類似している食品として発芽玄米がある。発芽玄米は年間約1万5000tの流通量(平成16年中央農研北陸地域基盤研究部稲育種研究室)があるが、GABAに起因する重篤な健康被害は報告されていない。
GABAは我々の食生活の中で通常摂取している食品成分の一つであり、GABAを関与成分とした特定保健用食品も販売されている。これらの食品は、長期摂取試験や過剰摂取試験の実施報告があり、ヒトに対する安全性が確認されている。また、文献ではヒトを対象としたGABA含有食品の経口投与による長期摂取、過剰摂取、安全性確認試験を実施した文献9報を選定し、評価した結果、既存情報からもヒトに対する安全性が確認された。以上の情報より、本品の安全性に問題はないと評価した。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。降圧薬を服用している方は医師、薬剤師にご相談ください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
施設、設備、従業員それぞれに対する衛生管理チェックリストをもとに、毎日作業前にチェックを実施。また、サンプリングによる品質分析、全量を対象とした金属検査、重量検査、目視検査を実施し、品質を管理。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【届出者の評価(エビデンス)】
標題:
最終製品「ならはう米GABA+」に含有する機能性成分γ-アミノ酪酸(GABA)による血圧降下効果に関するシステマティック・レビュー

目的:
正常血圧者(正常高値血圧者を含む)および軽症高血圧者に、γ-アミノ酪酸(GABA)を経口摂取させると、対照(プラセボ摂取または機能性関与成分摂取前)と比して、血圧に対する効果があるかどうかの検証を目的とした。

背景:
γ-アミノ酪酸(GABA)の降圧作用については多く報告され、血圧が気になる方のための特定保健用食品の有効成分として利用されている。
しかしながら、個々の製品における有効性の報告はなされているものの、総合的に評価した報告がないことにより、当該システマティック・レビューを通じて血圧降下効果の検証が必要と考えた。

レビュー対象とした研究の特性:
複数の研究論文のデータベース、対象とした試験の引用文献リスト及び関係者からのヒアリングで論文を収集した。データベース3件の検索日は2015年4月22日2件、5月22日1件、対象期間は検索日以前である。最終的に評価した文献数は24報で、どちらも日本人における研究であった。論文24報の中、評価バイアスを避け、客観的に治療効果を評価する可能性が高いランダム化比較試験を用いた研究は15報が含まれた。主要評価項目は収縮期血圧と拡張期血圧の対照(プラセボ摂取または機能性関与成分摂取前)との差とした。また、各研究における利益相反の申告はなかった。

主な結果:
24報中23報は正常高値血圧者及び軽症高血圧者の対象にγ-アミノ酪酸(GABA)10~120mg/日の経口投与により血圧降下効果を示した。また、24報中3報は正常血圧者では血圧が維持された評価を示した。よって、総合的に評価した結果、γ-アミノ酪酸(GABA)の摂取は高めの血圧を低下させ、また正常血圧者の血圧には影響を与えず、正常な血圧を維持することに有効であることが分かった。また、γ-アミノ酪酸(GABA)10~120mg/日の摂取による有害事象や異常とみられる所見の報告はなかった。

科学的根拠の質:
研究の妥当性と信頼性の評価結果は、
①バイアスリスクについては、評価対象研究の中、ランダムや二重盲検試験が多いため(19報)、アウトカム評価者によるバイアスは低いと考えた。
②研究の非直接性、非一貫性及び非精確性はすべて低いレベル(0)であると判断した。
しかし、本研究レビューはいくつの研究限界がある。まず、分析手法に関する問題点がある。層別解析の結果を用いているが、当該論文の計画で設定されたランダム化が崩れているという懸念も含まれている。次に、複数の研究論文のデータベース、対象とした試験の引用文献リスト及び関係者からのヒアリングで論文を収集したが、検索漏れが生じる可能性がある。最後に、評価基準にも限界がある。対象論文15報はランダム化試験であったが、異質性の問題などにより、メタ分析を実施できず、定性的な研究レビューとなった。一方、現時点では、γ-アミノ酪酸(GABA)の血圧降下の作用機序を踏まえ、エビデンスの総合性の観点から本研究レビューにおける結論は、後発研究によって大きく変更される可能性は低いと判断した。
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