2019年12月8日日曜日

ボコス(アピ株式会社)の口コミ・効果・評判のエビデンス :機能性表示食品


アピ株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品
ボコス
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報


アピ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品ボコスの届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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アピ株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】
E482
【届出日】
2019/10/17
【届出者名】
アピ株式会社
(7200001000245)
楽天市場
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【商品名】
ボコス
機能性表示食品検索


【食品の区分】
加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
酢酸
楽天市場
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【表示しようとする機能性】
本品には酢酸が含まれます。酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。内臓脂肪が気になる方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
一般健常者のうち、特に肥満気味の方、内臓脂肪が気になる方

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【既存情報を用いた評価】
・酢酸は食品として摂取する場合、安全上問題はないと考えられる。
・酢酸は高濃度のものを摂取すると、中毒を起こす恐れがあるため注意が必要であり、高濃度の酢酸摂取事例として、30%酢酸を約100ml摂取した際の有害事例が報告されているが、本届出食品は1 日摂取目安量30 mL 当たり、機能性関与成分として酢酸を750 mg 含有した飲料であり、これを6 倍希釈して飲用する(酢酸の濃度としては、0.42%)食品であることから高濃度摂取となることはなく、また、過剰摂取となる可能性も低いと考える。

【既存情報による安全性試験の評価】
健常者へ1日当たり750mgの酢酸を14週間摂取させた試験1)や、1日当たり4500mgの酢酸を摂取させた試験2)などが報告されているが、いずれも有害事象は認められなかった。

【医薬品との相互作用について】
酢酸の医薬品との相互作用について、既存情報によると、“食品、医薬品との相互作用は知られていない。”と記載されている一方、同じく酢酸を含有する、りんご酢についてはカリウム濃度の低下に起因する医薬品との相互作用を生じる可能性が記載されている。しかし、1日当たり1500mgあるいは4500mgの酢酸を摂取した試験2)において、カリウム濃度の正常値からの逸脱は認められなかったとの報告があることから、過剰に摂取しなければ医薬品との相互作用が生じる可能性は低いと考えられる。

以上のことから、本届出食品の機能性関与成分の酢酸の安全性は十分であると判断した。

1)伏見宗士ら、「食酢飲料の安全性の検討」生活衛生, vol.49, No.5, 267-278, 2005
2)岸幹也ら、「食酢飲料の過剰摂取における安全性の検討」日本臨床栄養学会雑誌, vol.27, No.3, 313-320, 2006

【摂取する上での注意事項】
空腹時での摂取は刺激を強く感じることがあります。本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出食品を製造している工場は、国内の健康補助食品GMP認定工場で、予め定められた適正な製造基準に従って製造しています。GMPとは、「適性製造規範 (Good Manufacturing Practice) 」の略で、医薬品のGMPを参考に制定されたものです。本制度に適合した工場では、以下の様な徹底した製造管理・品質管理により製品を製造しています。・使用する原料のチェックを毎回行っています。・製品毎に決められた製造方法、条件により製造されています。・製造した結果は必ず記録書として残し、賞味期限内保管しています。・製造工程中には製品毎に決められた項目のチェックを行い、最終製品においては製造ロット毎に予め決められた品質項目について分析し異常の有無を確認し品質規格を外れた製品は排除しています。・製造した製品はロット毎に、品質分析結果と製造記録を確認し、どちらも問題ない場合にのみ出荷されます。・以上の製造を異物混入や腐敗などが発生しない様に、設備環境としても作業者に対しても厳密な衛生管理体制で行っています。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題
酢酸の内臓脂肪を低下する作用に関する研究レビュー

(イ)目的
 酢酸をヒトに摂取させた試験の論文を網羅的な文献検索により収集し、プラセボなどのコントロールと比較した無作為化比較試験(RCT)から、肥満気味の健常な成人男女において内臓脂肪が減少されたか否かを合理的に検証することを目的とした。

(ウ)背景
 酢酸は食酢(穀物酢と果実酢を含む醸造酢および合成酢を含む)の主成分であり、化学構造的にはカルボン酸(少なくともカルボキシ基[-COOH]を1つ以上有する有機酸)であり、広く一般食品から摂取されている。酢は健康に良いイメージがあるものの、酢酸の有効性に関する情報は限られている。
このような背景を踏まえ、酢酸の内臓脂肪を低下する作用について、酢酸を摂取することにより肥満気味の健常な成人男女の内臓脂肪が減少するか検証するため、研究レビューを実施した。

(エ)レビュー対象とした研究の特性
検索の条件と除外の条件を定めて、2018年7月10日にJDreamIIIなど日本語と英語の検索サイト5種において、肥満気味健常な成人男女の臨床試験文献を対象に検索を実施したところ、評価水準に合致した対象文献は1報であり、その有効性評価は無作為化比較試験(RCT)で、全て日本人を対象とした試験であった。

(オ)主な結果
 RCT論文1報の概要を示す。

① 無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験であり、肥満気味の25歳から60歳までの健常な日本人男女(試験計画の除外基準に該当しなかった者)175名を対象として3群に分け、酢酸を0(プラセボ)、750および1500 mg含む被験飲料を1日当たり1本、12週間摂取させた。試験前観察期間中3名および試験期間中に11名の計14名が試験を辞退し、6名がX線条件(CTスキャン)からの逸脱のため除外され、残りの155名(BMI:25以上30未満)が試験を完了し解析された。
内臓脂肪面積(VFA)は、酢酸の12週間の摂取により、低用量群(750 mg/日)、高用量群(1500 mg/日)とも摂取前と比較して減少し、その変化量(後値-前値)はプラセボ群(試験期間中ほとんど変わらない)と比較して有意(低用量群:p<0.05、高用量群:p<0.01)に減少した。この結果から、酢酸750および1500 mg/日を12週間継続することにより内臓脂肪面積が減少することが示された。

尚、酢酸を含む試験食品に関連した有害事象は認められなかった。

(カ)科学的根拠の質
 レビューレベルの限界に関しては、レビュー対象となった論文は1報であり、出版バイアスの可能性は否定できない。また、エビデンスの程度も幅が見られたことなどから、今後相反する報告が発表されるなどによって、エビデンスの評価が変わる可能性があり、継続的に情報を収集することが求められる。
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12月7日更新分

ディアナチュラゴールド松樹皮由来ポリフェノール(アサヒグループ食品株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


アサヒグループ食品株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品
ディアナチュラゴールド 松樹皮由来ポリフェノール
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報



アサヒグループ食品株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品ディアナチュラゴールド 松樹皮由来ポリフェノールの届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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アサヒグループ食品株式会社
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【届出番号】
E481
【届出日】
2019/10/16
【届出者名】
アサヒグループ食品株式会社
(2010601048204)
楽天市場
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【商品名】
ディアナチュラゴールド 松樹皮由来ポリフェノール
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)
楽天市場
松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)の人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品には松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)が含まれます。松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)には、悪玉(LDL)コレステロールが正常域で高めの方の悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能が報告されています。

【想定する主な対象者】
悪玉(LDL)コレステロールが正常域で高めの方

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
下記(ア)~(ウ)の評価結果より、本品を機能性表示食品として販売することは適切であると考えられる。
(ア)喫食実績による食経験の評価
 機能性関与成分である松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)を本品と同量(2.46mg/日)含む類似食品「フラバンジェノール」(富士フィルム株式会社、2018年8月20日から販売)、「伊右衛門プラス コレステロール対策」(サントリー食品インターナショナル株式会社、2019年3月27日から販売)が機能性表示食品として販売されている。しかし、販売期間が短いこと、販売数が不明なことから、食経験は不十分とした。
(イ)既存情報を用いた安全性試験の評価
 既存データベースを検索した結果、以下の報告があった。松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)の原料である松樹皮抽出物は50~450mg/日の摂取で安全性に問題がないと評価されており、松樹皮由来プロシアニジン量として1.45mg~22.5mg/日の摂取は安全性に問題がないと考えられる。本品の機能性関与成分である松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)の一日当たりの摂取目安量は2.46mgであり、安全性に問題がないと評価された範囲内である。よって、疾病に罹患してない者(未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)が本品を適切に摂取する限りにおいては、安全性に問題はなく、評価は十分であると判断した。
(ウ)医薬品との相互作用
 既存のデータベースにおいて、作用機序から推測される免疫抑制薬、糖尿病治療薬との相互作用の可能性についての報告があったが、症例報告はなかった。また、本品は疾病に罹患してない者を対象とした食品である。従って、本品を販売することは問題ないと考えられた。

【摂取する上での注意事項】
・一日摂取目安量を守ってください。
・小児の手の届かないところにおいてください。
・天然由来の原料を使用しているため、斑点や色むらが見られる場合がありますが、品質に問題ありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本品の製造所である株式会社東洋新薬 鳥栖工場及びアサヒグループ食品株式会社 茨城工場は国内GMP認定を取得しており、それぞれのGMP基準に準拠して生産・製造及び品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

(ア)標題
 機能性関与成分松樹皮由来プロシアニジンの摂取によるLDLコレステロール(以下、LDL-C)低下に関する研究レビュー
(イ)目的
 「LDL-Cが140mg/dL未満の健常成人に、松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)を摂取させると、プラセボ摂取と比較して、LDL-Cが低下するか」の検証を目的として、ランダム化比較試験(以下、RCT)を対象に、定性的研究レビューを実施した。
(ウ)背景
 松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)には、病者(LDL-Cが140mg/dL以上の者)を含む被験者を対象としたLDL-C低下作用が報告されているが、LDL-C140mg/dL未満の健常成人を対象とした研究レビューはない。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 日本語及び外国語文献のデータベースを用いて、LDL-C140mg/dL未満の健常成人を対象に、松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)摂取によるLDL-C低下作用を調べたRCTを検索した。
(オ)主な結果
 検索の結果、採用文献は1報であった。20歳以上65歳未満の日本人のLDL-Cが140mg/dL未満の健常成人男女37名を対象とした解析において、松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)を2.46mg/日含む錠剤又はプラセボ錠剤(松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)を含まない錠剤)を12週間摂取させた。その結果、摂取12週間後の松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)摂取群のLDL-Cが、プラセボ摂取群と比べて、有意に低い値であった。従って、松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)2.46mg/日を12週間以上摂取することにより、LDL-Cが低下することが示された。
(カ)科学的根拠の質
 採用文献は問題となるバイアスリスクはなく、質の高い文献であった。また、採用文献の被験食品と本品の食品形態はいずれも錠剤であり、松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)含有原料も同一である。従って、本研究レビューの結果は、本品の表示しようとする機能性の科学的根拠になると判断した。ただし、本研究レビューの限界として採用文献が1報であることがあり、今後さらなる研究が必要と考えられる。
(構造化抄録)
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12月7日更新分

青魚バランスケアEPA+DHA(ビーエイチエヌ株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


ビーエイチエヌ株式会社
が消費者庁に届出た機能性表示食品
青魚バランスケア EPA(イーピーエー)+(プラス)DHA(ディーエイチエー)
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報


ビーエイチエヌ株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品青魚バランスケア EPA(イーピーエー)+(プラス)DHA(ディーエイチエー)の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


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ビーエイチエヌ株式会社
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【届出番号】
E480
【届出日】
2019/10/16
【届出者名】
ビーエイチエヌ株式会社
(9010001066691)
楽天市場
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【商品名】
青魚バランスケア EPA(イーピーエー)+(プラス)DHA(ディーエイチエー)
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
EPA・DHA
楽天市場
EPAの人気商品

DHAの人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品にはEPA・DHAが含まれます。EPA・DHAには、加齢に伴い低下する健康な中高齢者の認知機能の一部である記憶力(言葉や見たものを思い出す力)を維持する機能が報告されています。また、EPA・DHAには健康な成人の血中の中性脂肪値を低下させる機能が報告されています。

【想定する主な対象者】
健康な中高齢者

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
①既存情報を用いた食経験及び安全性の評価
本届出商品の機能性関与成分であるEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)は主に魚に多く含まれるn-3系脂肪酸であり、古くから食されてきた実績があります。厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査結果」によると、n-3系脂肪酸の平均摂取量は、20歳以上において男性2.46g/日、女性2.09g/日と記載されています。
各公的機関のデータベースを調査した結果、EPA・DHA及び魚油について、それらを原因とする健常者への重篤な被害報告はありませんでした。また、EPA・DHAは5g /日以下の追加補給であれば、安全性の懸念はないと報告されています。本届出商品は一日摂取目安量あたりEPA:630mg、DHA:270mg(合計900mg)になるよう設計されていることから、一日摂取目安量を守り適切に使用すれば安全性に問題はないと判断しました。
②医薬品との相互作用について
ワルファリンなどの抗血栓薬と併用すると、血液凝固作用を抑制し、紫斑や出血を起こす可能性が高まることや、高血圧治療薬と併用すると、血圧が下がりすぎるおそれがあること等が報告されています。
 しかし、本届出商品は上記医薬品を服用していない健康な中高齢者を対象にしており、また、「抗血液凝固薬、高血圧治療薬を服用の方は医師または薬剤師にご相談ください。」と注意喚起を記載しているため、本届出商品を機能性表示食品として販売することは適切であると判断しました。

【摂取する上での注意事項】
・抗血液凝固薬、高血圧治療薬を服用の方は医師または薬剤師にご相談ください。
・一日摂取目安量を守り、飲みすぎないようご注意ください。
・原材料を参照の上、食物アレルギーの心配のある方はご利用をお控えください。
・乾燥剤が入っていますので、誤って召し上がらないようご注意ください。
・天然由来の原材料を使用しているため色や風味に違いが生じる場合がありますが、品質には問題ありません。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
本届出商品は、内容物の製造から充填・包装工程までを一貫して公益財団法人 日本健康・栄養食品協会のGMP適合認定工場で製造している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

<記憶力の維持機能>
【標題】
EPA・DHAによる認知機能の一部である記憶力の維持に関する研究レビュー
【目的】
 健康な中高齢者がEPA・DHAを摂取することにより、認知機能の一部である記憶力が維持されるかを検証した。
【背景】
 高齢化が急速に進む現在の日本において、加齢に伴う認知機能の低下は大きな問題となっている。認知機能の低下には、特に食生活の面からは栄養成分の摂取が影響していると言われている。魚に含まれる成分であるEPA・DHAの摂取は認知機能の維持に有効ではないかと報告されている。
しかし、これらの報告の多くは、疾病に罹患した者を対象としており、疾病に罹患していない者におけるEPA・DHAの認知機能の維持に関するヒト試験を網羅的に検証した研究レビューは少ない。そこで、我々は、本研究レビューを実施し、EPA・DHAの認知機能の一部である記憶力に関する機能性を評価した。
【レビュー対象とした研究の特性】
 健康な中高齢者を対象として、外国語及び日本語のデータベースを使用し、ランダム化比較試験を対象に、EPA・DHAの有効性を検討している試験報告を調べた。なお、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment, 以下「MCI」)の者については、日常生活動作や全般的な認知機能は正常であり、その定義上も認知症ではないとされているため、健常人として取り扱うこととした。また、認知機能検査に用いられるMini Mental State Examination(MMSE)のスコアについては、23点以下が認知症疑いとされているため、スコアが23点より大きい者を本研究レビューの対象とした。
【主な結果】
 データベース検索により69報の文献が抽出され、除外基準に抵触するか確認したところ7報が採用文献となった。
 採用した7報中4報がEPA・DHAの摂取により「言語性記憶」や「視覚性記憶」に関する機能に肯定的な効果を認めた。また、効果を認めた一日あたりのEPA・DHAの摂取量は900~2,550 mgであった。
以上のことから、一日あたりEPA・DHAを900 mg以上摂取することにより、認知機能の一部である記憶力を維持する機能性を発揮すると考えられた。
 本品は一日あたりの摂取目安量中にEPA・DHAを900 mg含んでおり、認知機能の一部である記憶力の維持が期待できると判断した。

【科学的根拠の質】
 本研究における結果の限界としては、定性的レビューのみ実施しており、メタアナリシスによる検証がなされていない。これにより「非一貫性」や「その他出版バイアスなど」に関する基準が明確となっていないことが挙げられる。しかし、複数の研究報告でEPA・DHAの摂取により認知機能が維持されるということが支持されているので、科学的根拠は十分であると判断した。

<血中の中性脂肪値低下機能>
【標題】
EPA・DHAによる血中の中性脂肪値の低下に関する研究レビュー
【目的】
健康な成人がEPA・DHAを摂取することにより、血中の中性脂肪値が低下するかを検証した。
【背景】
 EPA・DHAは魚介類に多く含まれている成分であり、日本人は諸外国に比べ摂取量が多いとされてきた。しかしながら、近年の食生活の欧米化に伴い魚介類の摂取量が低下していることが国民健康・栄養調査等においても報告されている。EPA・DHAを含む製品は、サプリメント形態、その他加工食品形態で世界各国において販売されている。日本国内においても特定保健用食品や様々な食品形態で長年販売されてきた安全な成分であり、血中の中性脂肪値の低下等、多くの機能を有することが報告されている。
しかし、これらの報告の多くは、疾病に罹患した者を対象としており、疾病に罹患していない者におけるEPA・DHAの血中の中性脂肪値の低下に関するヒト試験を網羅的に検証した研究レビューは少ない。そこで、我々は、本研究レビューを実施し、EPA・DHAの血中の中性脂肪値低下に関する機能性を評価した。
【レビュー対象とした研究の特性】
健康な成人を対象として、外国語及び日本語のデータベースを使用し、ランダム化比較試験を対象に、EPA・DHAの有効性を検討している試験報告を調べた。
【主な結果】
 データベース検索により166報の文献が抽出され、除外基準に抵触するか確認したところ3報が採用文献となった。
 3報のうち2報でEPA・DHAの経口摂取により血中の中性脂肪値の低下機能の有効性が報告されていた。有効性を示していた論文におけるEPA・DHAの最小摂取量は、594.3 mgであった。
以上のことから、一日あたりEPA・DHAを595 mg以上摂取することにより、血中の中性脂肪値を低下する機能性を発揮すると考えられた。
 本品は一日あたりの摂取目安量中にEPA・DHAを900 mg含んでおり、血中の中性脂肪値の低下機能が期待できると判断した。

【科学的根拠の質】
 本研究における結果の限界としては、定性的レビューのみ実施しており、メタアナリシスによる検証がなされていない。これにより「非一貫性」や「その他出版バイアスなど」に関する基準が明確となっていないことが挙げられる。しかし、複数の研究報告でEPA・DHAの摂取により血中の中性脂肪値が低下するということが支持されているので、科学的根拠は十分であると判断した。
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12月7日更新分

血圧が高めの方の血圧測低ギャバ(株式会社日本薬業)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社日本薬業
が消費者庁に届出た機能性表示食品
血圧が高めの方の血圧測低GABA(ギャバ)
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報


株式会社日本薬業が消費者庁に届出た機能性表示食品血圧が高めの方の血圧測低GABA(ギャバ)の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。
株式会社日本薬業
機能性表示食品検索

【届出番号】
E479
【届出日】
2019/10/16
【届出者名】
株式会社日本薬業
(4010001128851)
楽天市場
株式会社日本薬業の人気商品
【商品名】
血圧が高めの方の血圧測低GABA(ギャバ)
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【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
GABA
楽天市場
GABA(γ-アミノ酪酸)の人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品にはGABAが含まれます。GABAは血圧が高めの方の血圧を下げる機能や、デスクワークに伴う短時間の精神的ストレスの軽減およびリラックス作用が報告されています。

【想定する主な対象者】
健常な範囲で血圧が高めの方(血圧が高めの健常人)。デスクワークによる精神的ストレスが気になる方。

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該食品は機能性関与成分GABAを一日摂取目安量あたり28mg配合したサプリメント形状の加工食品である。

GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれているアミノ酸の一種であり、例えばナスやトマトには100gあたりGABAが20~50mg含まれている。また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られており、GABAを配合した特定保健用食品が市販されている。食品安全委員会において、特定保健用食品の食品健康影響評価が審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(一日摂取目安量あたりのGABA配合量10mg~80mg)について、適切に摂取される場合には、安全性について問題がないとの判断がなされている。

当該食品に含まれるGABAと同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より多数の商品が販売されている。原料メーカーから発売されたGABA配合の錠剤形状食品(2003年発売、一日摂取目安量あたりのGABA配合量120mg)をはじめとして、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が日本全国で販売されているが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。
さらに、GABAの安全性に関しての研究報告をデータベースで検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が23報あった。11.5~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの臨床上問題となる異常変動等はなく、23報すべての研究報告において安全性に問題はなかったことが報告されている。
GABAは分子量103の単一の低分子化合物であり、基原によらずGABAの性状は一定である。従って、各安全性試験で用いられたGABAと当該製品に含まれるGABAは同等であると言える。このため、安全性試験の結果を当該製品に含まれるGABAの安全性として判断することに問題はないと考えられる。

以上のことから、機能性関与成分GABAを配合した当該食品の安全性に問題はないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
●原材料名をご参照の上、食物アレルギーのある方は召し上がらないでください。
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。降圧作用を有する医薬品等を服用している方は医師、薬剤師に相談してください。
●体質や体調によりまれに体に合わない場合があります。
●乾燥剤が入っていますので誤って召し上がらないようにご注意ください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品が製造される以下の工場はすべて、日健栄協GMPの認証を取得している。・株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス 本社工場・株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス 第2工場・株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス 国吉田工場

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】GABAの、血圧が高めの方の血圧を低下させる効果(血圧低下効果)についての研究レビュー

【目的】血圧が正常または血圧が高めの人およびI度高血圧者が長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、本食品の血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2018年7月4日に、2018年7月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、血圧が正常または血圧が高めの人およびI度高血圧者を研究対象とし、無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)の形の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は14報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】血圧低下効果は、収縮期血圧(心臓が収縮した時に指し示す最大血圧)および拡張期血圧(心臓が拡張した時に指し示す最小血圧)の各指標で評価された。どちらの指標でもGABAを含んだ食品はGABAを含まない食品と比較して有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。正常な血圧の人のみを対象にした場合は正常な血圧を維持し、血圧が高めの健常者のみを対象にした場合も1日あたり12.3mg以上の摂取で有意な血圧低下効果が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は1日あたり12.3mg以上のGABAを摂取しており、これより少ない量ではGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。


【標題】GABAの、精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果についての研究レビュー

【目的】健康な成人日本人がGABAを含む食品またはGABAそのものを摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、事務的作業などの精神的負荷による一時的な精神的ストレスの緩和効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

【背景】GABAにはストレス緩和効果があることが一般的に知られている。GABAを配合した本機能性表示食品を販売するにあたり、改めてGABA配合食品の機能について検証するため、本研究レビューを行った。

【レビュー対象とした研究の特性】2017年7月3日に、2017年7月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、健康な日本人を研究対象とした無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)またはこれに準じる形の試験の査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は7報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に問題となるものはなかった。

【主な結果】脳波、副交感神経活動、唾液中のクロモグラニンA及びコルチゾール、主観的疲労感の各指標によりストレスを評価した。これらの指標は一時的な精神的ストレスを評価するのに一般的に用いられ、表示しようとする機能性を評価するのに適した指標である。結果として、28mg~100mgのGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して、精神的負荷による一時的な精神的ストレスを緩和する有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められた。

【科学的根拠の質】収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、効果があったとする論文中では被験者は28mg~100mgのGABAを摂取しており、この量未満の量を摂取する場合にはGABAの効果は確認されておらず注意が必要である。
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12月7日更新分

大人の1粒習慣(株式会社協和)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品


株式会社協和
が消費者庁に届出た機能性表示食品
大人の1粒習慣
の対象者・安全性・注意事項・製造工場情報


株式会社協和が消費者庁に届出た機能性表示食品大人の1粒習慣の届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。


過去に届出た商品の一覧は、年度別にまとめた外部サイト
機能性表示食品まとめ一覧
を参照してください。
株式会社協和
機能性表示食品検索

【届出番号】
E478
【届出日】
2019/10/16
【届出者名】
株式会社協和
(6013101003286)
楽天市場
株式会社協和の人気商品
【商品名】
大人の1粒習慣
機能性表示食品検索


【食品の区分】
加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
サラシア由来サラシノール
楽天市場
サラシア由来サラシノールの人気商品
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【表示しようとする機能性】
本品にはサラシア由来サラシノールが含まれます。サラシア由来サラシノールには食事から摂取した糖の吸収をおだやかにし、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常成人(食事の糖質が気になる方、血糖値の上昇が気になる方)

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
【食経験による評価】
当該製品は一日摂取目安量2粒あたり、機能性関与成分であるサラシア由来サラシノールを0.4mg含む錠剤形状の食品である。サラシア由来サラシノールを一日摂取目安量あたり0.8mg含む錠剤形状の類似食品が、平成19年10月から平成27年4月までに293万個以上販売されている。また、サラシア由来サラシノールを一日摂取目安量あたり1.0mg含む錠剤形状の類似食品が、平成19年10月から累計62万個以上出荷されている。上記の類似食品において、これまでに重篤な健康被害は報告されていない。当該製品の機能性関与成分は、類似食品に含まれるサラシア由来サラシノールと同一の成分であり、一日摂取目安量あたりの含有量(サラシア由来サラシノール0.4mg)は、類似食品以下である。また、当該製品と類似食品の剤形は同じ錠剤であり、崩壊性も確認しているため、消化・吸収過程において大きな違いはないものと考える。さらに、当該製品は機能性関与成分に影響を与えるような成分や加工工程を含んでいないことから、機能性関与成分の変質はないものと考える。
以上のことから、類似食品の喫食実績より、当該製品も十分安全な食品であると判断した。
【医薬品との相互作用】
サラシア由来サラシノールには、食後血糖値の上昇をゆるやかにする機能があるため、糖尿病薬との併用には注意が必要である。当該製品の対象者は健常成人であり疾病に罹患している人を対象としていないが、万全を期して、商品パッケージに、摂取上の注意として「糖尿病の薬を服用されている方は、摂取前に医師、薬剤師に相談してください。」と記載し、注意喚起している。なお、これまで糖尿病薬との併用により低血糖が発生したという報告はない。

【摂取する上での注意事項】
●糖尿病の薬を服用されている方は、摂取前に医師、薬剤師に相談してください。
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。   1日の摂取目安量を守ってください。
●原材料名をご参照の上、食物アレルギーのある方は摂取しないでください。
●乳幼児の手の届かないところに保管してください。
●色調等に若干のバラツキがある場合もありますが、品質には問題ありません。
●開封後はお早めにお召し上がりください。

【生産・製造・品質管理に関する基本情報】
当該製品の製造は、GMP適合認定を取得した製造工場で、予め定められた適正な製造基準に従って製造している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
【届出者の評価】

【標題】
サラシア由来サラシノールの食後血糖値の上昇を抑制する機能に関する研究レビュー
【目的】
罹患していない者において、サラシア由来サラシノール(以下サラシノール) の食後血糖値上昇抑制作用を、サラシノールを含まない対照食品(プラセボ)群と比較した臨床試験論文を総合的に評価した研究レビューで明らかにすることを目的とした。
【背景】
サラシノールは、腸の糖類分解酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害することが分かっている。サラシア由来サラシノールの食後血糖値の上昇を緩やかにする機能については、サラシア属植物普及協会(以下協会)機能性表示ワーキンググループが 2015 年 3 月に作成した研究レビューで評価されているが、その後新しく実施された臨床試験が報告されたことから、研究レビューを最新の情報をもとに更新する必要があった。
【レビュー対象とした研究の特性】
複数のデータベースを用いて、データベース開設あるいは情報搭載時から検索日までを対象とし、2018 年 7 月 6 日~11 日に検索を行った。予め設定した基準に合った論文は 2 編あり、いずれも事実を示す可能性が高いとされる研究方法(ランダム化比較試験)だった。採用された論文 2 編の研究のうち、1 件は協会会員企業の出資によるもので、もう 1 件は協会会員企業が会員となる以前に出資して実施されたものだった。
【主な結果】
採用された論文 2 編はいずれも空腹時血糖値が正常域または境界域(126mg/dL 未満)の疾病に罹患していない日本人(18 歳未満の者、妊産婦、授乳婦は除く)を対象とした研究で、糖質を含む食事1 回あたりサラシノールとして0.03~0.5 mg を摂取したとき、食後血糖値や、食事からの糖の吸収量を示す食後血糖の血中濃度曲線下面積(AUC 0-120 min)がプラセボと比較して減少していた。なお、サラシノールに起因すると考えられる健康被害はなかった。
【科学的根拠の質】
採用された論文 2 編は、いずれもサラシノールを含む製品の販売企業が主宰した試験であり、真の結果と異なる方向に導かれる要因(バイアス)が生じた可能性がある。また、参加者数が少ない、試験の事前登録がされていない、群分け方法の記載がないなど、バイアスを高めてしまう事項も少しあった。しかし、研究レビューの目的に対して、いずれの研究も肯定的で、一貫した結果が得られており、バイアスも基準以下であったことから、今後の研究によって結果が大きく変更される可能性は低いと考えられる。
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