2020年10月17日土曜日

機能性表示食品エビデンス最新情報:メディワン,パールエース,日興薬品工業,財宝,アストリム,ナチュラルウェーブ,京都薬品ヘルスケア,ニコリオ,乃万青果,キューオーエル・ラボラトリーズ,シズカニューヨーク,マルマンH&B,三昧生活,エル・ローズ,富永貿易,サントリー食品インターナショナル,小澤光範,ラシェル製薬,ホリ乳業,天真堂


アドバイザリースタッフ研究会代表世話人の千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。

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今週の届出一覧

F398
2020/8/26
9010901021077
株式会社メディワン
東京都世田谷区玉川二丁目2番1号
活気源
加工食品(サプリメント形状)
GABA
本品にはGABAが含まれます。
GABAの継続的な摂取により、日常生活で生じる一時的な活気・活力感の低下を軽減することが報告されています。


F399
2020/8/26
8010001137386
株式会社パールエース
東京都中央区日本橋堀留町二丁目9番6号
オリゴスティック
加工食品(その他)
乳糖果糖オリゴ糖
本品には乳糖果糖オリゴ糖が含まれています。
乳糖果糖オリゴ糖は、おなかの中のビフィズス菌を増やして、腸内環境を良好にし、便通を改善することが報告されています。


F400
2020/8/26
8180001024089
日興薬品工業株式会社
愛知県名古屋市天白区原二丁目2701
ねむりの扉
加工食品(その他)
GABA
本品にはGABAが含まれています。
GABAには睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の改善に役立つ機能があることが報告されています。


F401
2020/8/26
8340001014544
株式会社財宝
鹿児島県垂水市浜平城内588 主たる事務所所在地:鹿児島県鹿屋市新栄町35-7(パッケージには主たる事務所所在地を記載)
いきいきグルコサミン
加工食品(サプリメント形状)
グルコサミン塩酸塩
本品にはグルコサミン塩酸塩が含まれます。
グルコサミン塩酸塩は膝関節の可動性(曲げ伸ばし)をサポートし、膝の不快感をやわらげることが報告されており、膝関節の動きに悩みのある方に適しています。


F402
2020/8/27
8200001023187
株式会社アストリム
岐阜県瑞浪市山田町字小洞2006番地
ひだまり姫
加工食品(サプリメント形状)
ヒハツ由来ピペリン類
本品にはヒハツ由来ピペリン類が含まれます。
ヒハツ由来ピペリン類は、冷えにより低下した血流(末梢血流)を正常に整え、冷えによる末梢(手)の皮膚表面温度の低下を軽減する機能があることが報告されています。




F403
2020/8/27
8160002001361
有限会社ナチュラルウェーブ
滋賀県大津市本堅田5-12-1
快適ハーブ粒+乳酸菌
加工食品(サプリメント形状)
有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)
本品は有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)を含みます。
有胞子性乳酸菌(B. coagulans SANK70258)は、便通を改善する機能が報告されています。


F404
2020/8/27
8130001023384
京都薬品ヘルスケア株式会社
京都府京都市中京区西ノ京月輪町38
ミネルヴァ 緑茶
加工食品(その他)
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれています。
難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事に含まれる脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、また糖の吸収を抑えることで、食後の血中中性脂肪や血糖値の上昇を抑えることが報告されています。
また、便通を改善することが報告されています。
本品は食後の血糖値や中性脂肪値が気になる方、おなかの調子を整えたい方に適しています。


F405
2020/8/27
8130001023384
京都薬品ヘルスケア株式会社
京都府京都市中京区西ノ京月輪町38
ミネルヴァ ジャスミン茶
加工食品(その他)
消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれています。
難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事に含まれる脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、また糖の吸収を抑えることで、食後の血中中性脂肪や血糖値の上昇を抑えることが報告されています。
また、便通を改善することが報告されています。
本品は食後の血糖値や中性脂肪値が気になる方、おなかの調子を整えたい方に適しています。


F406
2020/8/27
3013201010524
株式会社ニコリオ
東京都世田谷区用賀四丁目10番1号
マルカティ
加工食品(サプリメント形状)
ターミナリアベリリカ由来没食子酸本品にはターミナリアベリリカ由来没食子酸が含まれます。
ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事に含まれる糖や脂肪の吸収を抑えて、食後の血糖値や中性脂肪の上昇を抑える機能、肥満気味な方の内臓脂肪と体重を減らして高めのBMIを低下させるのを助ける機能が報告されています。

10
F407
2020/8/27
2500001012132
株式会社乃万青果
愛媛県今治市神宮甲844-5
のま青果のみかん
生鮮食品
β-クリプトキサンチン
本品には、β-クリプトキサンチンが含まれています。
β-クリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康維持に役立つことが報告されています。



11
F408
2020/8/27
9010001145900
キューオーエル・ラボラトリーズ株式会社
東京都文京区湯島3-37-4
体脂肪・体重マネージメント
加工食品(サプリメント形状)
エラグ酸
本品にはエラグ酸が含まれています。
エラグ酸は肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
肥満気味の方、BMI値が高めの方に適した商品です。

12
F409
2020/8/27
8160002001361
有限会社ナチュラルウェーブ
滋賀県大津市本堅田5-12-1
快通ハーブ粒+乳酸菌
加工食品(サプリメント形状)
有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)
本品は有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)を含みます。
有胞子性乳酸菌(B. coagulans SANK70258)は、便通を改善する機能が報告されています。

13
F410
2020/8/27
5011001103942
株式会社シズカニューヨーク
東京都渋谷区東1-27-6
シズカ 茶カテキン
加工食品(サプリメント形状)
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)
本品には茶カテキン(ガレート型カテキンとして)が含まれます。
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)には、肥満気味の方のお腹まわりの脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)、体重を減らすことで、高めのBMIを低下させる機能があることが報告されています。

14
F411
2020/8/28
8010001193264
マルマンH&B株式会社
東京都千代田区神田司町2丁目2番地12
黒しょうが効果
加工食品(サプリメント形状)
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンには、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする作用により、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪(内臓脂肪及び皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています。

15
F412
2020/8/28
6010401080601
株式会社三昧生活
東京都渋谷区渋谷3-11-7第二ミネギシビル6F
快眠源
加工食品(サプリメント形状)
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン
本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれます。
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが報告されています。



16
F413
2020/8/28
1210001000431
株式会社エル・ローズ
福井県福井市三郎丸4-200
みんなのくりる
加工食品(サプリメント形状)
クリルオイル由来EPA・DHA
本品にはクリルオイル由来EPA・DHAが含まれますので、靴下をはいたり脱いだりする時の膝の違和感を軽減する機能があります。

17
F414
2020/8/28
5140001009708
富永貿易株式会社
兵庫県神戸市中央区御幸通5-1-21
神戸居留地かろやか胡麻麦茶
加工食品(その他)
GABA本品にはGABAが含まれます。
GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。

18
F415
2020/8/28
8010401080079
サントリー食品インターナショナル株式会社
東京都中央区京橋三丁目1番1号
ペプシGABA(ギャバ)ストレスリフレッシュコーラ
加工食品(その他)
GABA本品にはGABAが含まれています。
GABAには仕事による一時的な精神的ストレスを軽減する機能があることが報告されています。

19
F416
2020/8/31
小澤光範
和歌山県有田郡有田川町市場77
みかんのみっちゃん農園のみっちゃんみかん
生鮮食品
β-クリプトキサンチン
本品にはβ-クリプトキサンチンが含まれています。
β-クリプトキサンチンは、骨代謝の働きを助けることをより骨の健康維持に役立つことが報告されています。

20
F417
2020/9/11
260001019269
ラシェル製薬株式会社
岡山県新見市唐松字川原林1749-6
還元型コエンザイムQ10R
加工食品(サプリメント形状)
還元型コエンザイムQ10本品には還元型コエンザイムQ10が含まれます。
還元型コエンザイムQ10には唾液量を維持する機能があることが報告されています。
年齢とともにお口のうるおいが不足がちと感じる方に適した食品です。



21
F418
2020/9/16
010401080601
株式会社三昧生活
東京都渋谷区渋谷3-11-7第二ミネギシビル6F
脂肪減.
加工食品(サプリメント形状)
エラグ酸
本品にはエラグ酸が含まれています。
エラグ酸は肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
肥満気味の方、BMI値が高めの方に適した商品です。

22
F419
2020/9/14
220001006177
株式会社ホリ乳業
石川県金沢市袋畠町北62番地
大人の温活ヨーグルト
加工食品(その他)
モノグルコシルヘスペリジン
本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。
モノグルコシルヘスペリジンには、冬の寒さや夏の冷房などで気温や室内温度が低いときに末梢(手指)血流を改善し、手指の温度を温かく維持する機能があることが報告されています。

23
F420
2020/9/14
260001000738
株式会社HプラスBライフサイエンス
東京都千代田区神田須田町1丁目24番地
H+B水溶性食物繊維 1kg
加工食品(その他)
イソマルトデキストリン(食物繊維)
本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)は、血糖値が上がりやすい方の食後の血糖値や、食後の血中中性脂肪が高めの方の食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されており、食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方に適しています。
また、おなかの調子を整えて便通を改善することが報告されています。

24
F421
2020/9/14
260001000738
株式会社HプラスBライフサイエンス
東京都千代田区神田須田町1丁目24番地
H+B水溶性食物繊維 分包
加工食品(その他)
イソマルトデキストリン(食物繊維)
本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)は、血糖値が上がりやすい方の食後の血糖値や、食後の血中中性脂肪が高めの方の食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されており、食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方に適しています。
また、おなかの調子を整えて便通を改善することが報告されています。

25
F422
2020/9/14
010601035530
株式会社天真堂
東京都江東区木場二丁目17番13号第二亀井ビル4F
エートノン
加工食品(サプリメント形状)
スペアミント由来ロスマリン酸
本品にはスペアミント由来ロスマリン酸が含まれます。
スペアミント由来ロスマリン酸は加齢とともに低下する認知機能の一部であるワーキングメモリーを維持する機能が報告されております。
※ワーキングメモリーとは視覚、聴覚などを介した情報を一時的に保持し、同時に正しく処理する能力です。暗算、話しことばや文章の理解をはじめ、計画的な行動の実行、問題解決などの場面で不可欠なものです。


2020年10月14日水曜日

エートノン(株式会社天真堂)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社天真堂が消費者庁に届出た機能性表示食品エートノンのエビデンス(科学的根拠)



株式会社天真堂が消費者庁に届出た機能性表示食品【エートノン】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。
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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社天真堂
機能性表示食品検索

【届出番号】

F422


【届出日】

2020/09/01


【届出者名】

株式会社天真堂
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

エートノン


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
スペアミント由来ロスマリン酸
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはスペアミント由来ロスマリン酸が含まれます。
スペアミント由来ロスマリン酸は加齢とともに低下する認知機能の一部であるワーキングメモリーを維持する機能が報告されております。
※ワーキングメモリーとは視覚、聴覚などを介した情報を一時的に保持し、同時に正しく処理する能力です。
暗算、話しことばや文章の理解をはじめ、計画的な行動の実行、問題解決などの場面で不可欠なものです。

【想定する主な対象者】
加齢に伴い認知機能の衰えが気になる健康な男女

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出食品は機能性関与成分スペアミント由来ロスマリン酸を1日摂取目安量130.5mg含有した食品である。当該食品の機能性関与成分「スペアミント由来ロスマリン酸」はKemin foods社(アメリカ合衆国)が販売するスペアミント水抽出末 「NeumentixTM」に含まれている。当該商品と同等であるスペアミント由来ロスマリン酸を含む類似品は2015 年以降、1700万食以上販売されているが、2019年12月15日時点で重大・重篤な健康被害は発生していない。 これらの知見から一定の食経験があることを確認しているが、更に安全性の参考情報として調査を行い、130.5mg/日のスペアミント由来ロスマリン酸を90日間、健常成人が摂取した際に問題がないことが確認された。また当該食品の機能性関与成分であるスペアミント由来ロスマリン酸に対する、ラットを用いた急性毒性試験及び細菌を用いた復帰突然変異試験も併せて確認し、安全性が確認された。
以上のことから、当該食品に含まれるスペアミント由来ロスマリン酸の安全性は問題ないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日当たりの摂取目安量を守ってください。食物アレルギーのある方は原材料表示をご参照ください。鎮静剤または肝臓に影響を与える医薬品と併用すると、副作用を増強する可能性があります。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


本製品の製造は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会よりGMP認証を受けている株式会社三協 日の出工場と島根川本工場、または当該認証の申請準備中である大渕工場にて所定の基準に基づき生産・製造及び品質管理を行っている。株式会社三協大渕工場は日の出工場、島根川元工場と同様の体制の元、届出商品が製造されている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


【標題】
最終製品『ブレインタクティクス』に含有する機能性関与成分スペアミント由来ロスマリン酸による、加齢とともに低下するワーキングメモリー(作業記憶)の改善効果に関するシステマティックレビュー
【目的】
健康な男女に対するスペアミント由来ロスマリン酸摂取によるワーキングメモリー(作業記憶)の改善機能を有するかについてRCT論文の研究レビューにより検討し、評価した。
【背景】
スペアミント由来ロスマリン酸の摂取は認知機能の一部であるワーキングメモリーを改善することが報告されているが、健康な成人を対象としたシステマティックレビューはない。
【レビュー対象とした研究の特性】
スペアミント由来ロスマリン酸の摂取による目のワーキングメモリーに対して何らかの効果が期待されるヒト試験でランダム化比較試験(RCT)タイプを網羅的に検出し、文献を抽出し内容を精査した。その結果、文献1報をレビューの対象とした。
【主な結果】
疾病に罹患していないAAMI(age-associated memory impairment)※の成人男女がスペアミント由来ロスマリン酸130.5㎎/日を90日間摂取したところ、プラセボと比較してワーキングメモリーを有意に改善することが確認された。
※AAMI:50歳以上の加齢とともに記憶の衰えた認知症でない人
【科学的根拠の質】
対象とした論文はRCTであることから、科学的根拠の質は高いと考えられた。また、当該食品で使用した機能性関与成分は対象論文で使用されたものと同じであり、摂取目安量も一致していることから、科学的根拠の質は十分であると考えた。ただし、本システマティックレビューの限界として、採用論文が1報のみであり、被験者が外国人で被験者数も90名と少なかったことから、今後はさらなるデータの蓄積(被験者数を増やす、日本人を対象とした試験など)が必要と考えられる。

H+B水溶性食物繊維分包(株式会社HプラスBライフサイエンス)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社HプラスBライフサイエンスが消費者庁に届出た機能性表示食品H+B水溶性食物繊維 分包のエビデンス(科学的根拠)



株式会社HプラスBライフサイエンスが消費者庁に届出た機能性表示食品【H+B水溶性食物繊維 分包】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社HプラスBライフサイエンス
機能性表示食品検索

【届出番号】

F421


【届出日】

2020/09/01


【届出者名】

株式会社HプラスBライフサイエンス
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

H+B水溶性食物繊維 分包


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
イソマルトデキストリン(食物繊維)
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)は、血糖値が上がりやすい方の食後の血糖値や、食後の血中中性脂肪が高めの方の食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されており、食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方に適しています。
また、おなかの調子を整えて便通を改善することが報告されています。

【想定する主な対象者】
食後の血糖値が上がりやすい健常者 。食後の血中中性脂肪が高めの健常者。おなかの調子を整えて便通を改善したい健常者。

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品の機能性関与成分であるイソマルトデキストリンはでん粉由来の食物繊維であり、米国FDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)によって、GRAS(Generally Recognized as Safe:一般に安全と認められる食品素材)に認定されている。認定された物質と当該製品に含まれるイソマルトデキストリンは㈱林原で製造された、同一のものである。また、既存情報の1次情報として以下の安全性試験の報告が確認されている。
1.急性毒性試験、90日間反復投与試験
ラットを用いてイソマルトデキストリンの毒性作用を単回投与、反復投与にて評価した結果、毒性は認められなかった。
2.Ames試験
細菌を用いてイソマルトデキストリンの遺伝毒性作用を評価した結果、変異原性は示されなかった。
3.ヒトにおける過剰摂取試験、長期摂取試験、下痢に対する最大無作用量
イソマルトデキストリンの過剰摂取試験(30 g/日、4週間継続摂取)および長期摂取試験(10 g/日、12週間継続摂取)を行った結果、有害事象は認められなかった。下痢に対する最大無作用量を評価した結果、0.8 g/kg-BWであると判断した。
(考察)
ヒトにおける過剰摂取試験および長期摂取試験において試験責任医師によりイソマルトデキストリンは被験者の健康に悪影響を及ぼさないと判断された。また、下痢に対する最大無作用量の検討で得られた数値はイソマルトデキストリン(食物繊維)に換算すると0.66 g/kg-BWであり、さらに体重60 kgのヒトに換算すると39.6 gに相当し、当該製品の1日摂取目安量に含まれるイソマルトデキストリン(食物繊維)はこれに比べて十分に低い。これらの結果から、イソマルトデキストリンの安全性に関しては問題なく、イソマルトデキストリン配合の当該製品の安全性に関しても問題ないと判断した。ただし、注意喚起として「1日あたりの摂取目安量をお守りください。」「摂り過ぎ、体調によりおなかがゆるくなることがあります。」と表示した。
尚、各種安全性試験で評価されたイソマルトデキストリンは当該製品に使用されているものと同じ㈱林原で製造された製品であり、同等性に問題はないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
●本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方、おなかの調子を整えたい方、それぞれの1日摂取目安量を守ってください。
●食物アレルギーの方は原材料をご確認の上ご使用をお決めください。
●開封後は外袋のチャックを閉めて、湿気を避けて保管してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


埼玉県の彩の国HACCPの認証を受けている(認証番号63・381・013040)。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


イソマルトデキストリン(食物繊維)の血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用

【ア.標題】
イソマルトデキストリン(食物繊維)の血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用の検証

【イ.目的】
健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象としてイソマルトデキストリン(食物繊維)の摂取による血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用があるか検証する。

【ウ.背景】
日本では食生活の変化などを背景として糖尿病に対する対策が急務となっており、食後の血糖値の管理も重要とされている。食物繊維には血糖値の上昇を抑制する機能を有するものが知られており、水溶性食物繊維であるイソマルトデキストリンにもその機能が期待されている。そこで今回、「イソマルトデキストリン(食物繊維)」の血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用に関するシステマティックレビューを実施した。

【エ.レビュー対象とした研究の特性】
検索日:日本国内外の文献 2019年12月25日(PubMed, The Cochrane Library, JDreamⅢ)

検索対象期間:検索日までの全期間
対象集団の特性:健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)
最終的に評価した論文数:2報(研究2例)
研究デザイン:ランダム化二重盲検並行群間比較試験、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験、準ランダム化二重盲検比較試験
利益相反:本研究は、株式会社林原からの資金提供を受けて実施されたものである。

【オ.主な結果】
血糖値の上がりやすい健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)において、イソマルトデキストリン(食物繊維)2.13 g以上の摂取で食後の血糖値の上昇を抑制し、また2.53 g以上の摂取で食事由来の糖の吸収も抑制すると考えられた。

【カ.科学的根拠の質】
採用論文は2報と少なくメタアナリシスを実施できなかったため定性的なレビューとなったが、各々ランダム化二重盲検比較試験で実施され、血糖値の上昇を抑制するという結果に一貫性があるため、信頼性は高いと考える。今後1日当たりの有効摂取量などに関してさらなる研究が望まれる。


イソマルトデキストリン(食物繊維)の血中中性脂肪上昇抑制作用

【ア.標題】
イソマルトデキストリン(食物繊維)の血中中性脂肪上昇抑制作用の検証

【イ.目的】
健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象としてイソマルトデキストリン(食物繊維)の摂取による血中中性脂肪上昇抑制作用があるか検証する。

【ウ.背景】
日本では食生活の変化などを背景として生活習慣病に対する対策が急務となっており、食後高脂血症に対する注意も重要とされている。食物繊維には食後の血中中性脂肪値の上昇を抑制する機能を有するものが知られており、水溶性食物繊維であるイソマルトデキストリンにもその機能が期待されている。そこで今回、「イソマルトデキストリン(食物繊維)」の血中中性脂肪値上昇抑制作用に関するシステマティックレビューを実施した。

【エ.レビュー対象とした研究の特性】
検索日:日本国内外の文献 2019年12月25日(PubMed, The Cochrane Library,
JDreamⅢ)
検索対象期間:検索日までの全期間
対象集団の特性:健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)
最終的に評価した論文数:1報
研究デザイン:ランダム化二重盲検並行群間比較試験、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験、準ランダム化二重盲検比較試験
利益相反:評価対象とした1件の研究において、研究監修機関、方針決定機関、研究実施機関は独立している。資金源は方針決定機関(㈱林原)である。本SRは、㈱林原より依頼を受け、合同会社オクトエルが実施した 。

【オ.主な結果】
食後の血中中性脂肪値が高めの健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)において、イソマルトデキストリン(食物繊維) 2.13 g/日の摂取は安全で、食後の血中中性脂肪値上昇を抑制する効果があると考えられた。

【カ.科学的根拠の質】
採用論文は1報であるため、パブリケーション・バイアスと非一貫性については検討していない。また、メタアナリシスを実施できなかったため定性的なレビューとなった。しかしながらエビデンス・グレーディングが高いとされるランダム化二重盲検比較試験で実施されており、食後の血中中性脂肪値の上昇を抑制するという結果が後発の1次研究によって大きく変更される可能性は低いと推察される。一日当たりの有効摂取量に関するさらなる研究が報告されることが望ましい。


イソマルトデキストリン(食物繊維)の整腸作用(便通改善効果)

【ア.標題】
イソマルトデキストリン(食物繊維)の整腸作用(便通改善効果)の検証

【イ.目的】
便秘傾向者を含む健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象としてイソマルトデキストリン(食物繊維)の摂取による整腸作用(便通改善効果)があるか検証する。

【ウ.背景】
日本では食生活の西洋化などに伴い食物繊維の摂取量が不足し、摂取量の増加が求められている。イソマルトデキストリンは水溶性食物繊維であり、プレバイオティクスとしての機能が期待されている。そこで今回、「イソマルトデキストリン(食物繊維)」の整腸作用(便通改善効果)に関するシステマティックレビューを実施した。

【エ.レビュー対象とした研究の特性】
検索日:日本国内外の文献 2019年12月25日(PubMed, The Cochrane Library,
JDreamⅢ)
検索対象期間:検索日までの全期間
対象集団の特性:便秘傾向者を含む健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)
最終的に評価した論文数:2報
研究デザイン:ランダム化二重盲検並行群間比較試験、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験、準ランダム化二重盲検比較試験
利益相反:本システマティックレビューは、㈱林原の依頼を受け、合同会社オクトエルにて論文スクリーニング業務、統計解析業務等を実施した。

【オ.主な結果】
便秘傾向者を含む健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)において、イソマルトデキストリン(食物繊維)4.29-12.59 g/日の摂取は安全で、排便日数を有意に増加させ、便通を改善する効果があることが明らかになった。

【カ.科学的根拠の質】
採用論文は2報と少なくメタアナリシスを実施できなかったため定性的なレビューとなったが、各々ランダム化二重盲検比較試験で実施され、便通を改善するという結果に一貫性があるため、信頼性は高いと考える。今後1日当たりの有効摂取量などに関してさらなる研究が望まれる。

H+B水溶性食物繊維1kg(株式会社HプラスBライフサイエンス)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社HプラスBライフサイエンスが消費者庁に届出た機能性表示食品H+B水溶性食物繊維 1kgのエビデンス(科学的根拠)



株式会社HプラスBライフサイエンスが消費者庁に届出た機能性表示食品【H+B水溶性食物繊維 1kg】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。
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機能性表示食品まとめ一覧

株式会社HプラスBライフサイエンス
機能性表示食品検索

【届出番号】

F420


【届出日】

2020/09/01


【届出者名】

株式会社HプラスBライフサイエンス
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

H+B水溶性食物繊維 1kg


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
イソマルトデキストリン(食物繊維)
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)は、血糖値が上がりやすい方の食後の血糖値や、食後の血中中性脂肪が高めの方の食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されており、食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方に適しています。
また、おなかの調子を整えて便通を改善することが報告されています。

【想定する主な対象者】
食後の血糖値が上がりやすい健常者 。食後の血中中性脂肪が高めの健常者。おなかの調子を整えて便通を改善したい健常者

【安全性の評価方法】
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本品の機能性関与成分であるイソマルトデキストリンはでん粉由来の食物繊維であり、米国FDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)によって、GRAS(Generally Recognized as Safe:一般に安全と認められる食品素材)に認定されている。認定された物質と当該製品に含まれるイソマルトデキストリンは㈱林原で製造された、同一のものである。また、既存情報の1次情報として以下の安全性試験の報告が確認されている。
1.急性毒性試験、90日間反復投与試験
ラットを用いてイソマルトデキストリンの毒性作用を単回投与、反復投与にて評価した結果、毒性は認められなかった。
2.Ames試験
細菌を用いてイソマルトデキストリンの遺伝毒性作用を評価した結果、変異原性は示されなかった。
3.ヒトにおける過剰摂取試験、長期摂取試験、下痢に対する最大無作用量
イソマルトデキストリンの過剰摂取試験(30 g/日、4週間継続摂取)および長期摂取試験(10 g/日、12週間継続摂取)を行った結果、有害事象は認められなかった。下痢に対する最大無作用量を評価した結果、0.8 g/kg-BWであると判断した。
(考察)
ヒトにおける過剰摂取試験および長期摂取試験において試験責任医師によりイソマルトデキストリンは被験者の健康に悪影響を及ぼさないと判断された。また、下痢に対する最大無作用量の検討で得られた数値はイソマルトデキストリン(食物繊維)に換算すると0.66 g/kg-BWであり、さらに体重60 kgのヒトに換算すると39.6 gに相当し、当該製品の1日摂取目安量に含まれるイソマルトデキストリン(食物繊維)はこれに比べて十分に低い。これらの結果から、イソマルトデキストリンの安全性に関しては問題なく、イソマルトデキストリン配合の当該製品の安全性に関しても問題ないと判断した。ただし、注意喚起として「1日あたりの摂取目安量をお守りください。」「摂り過ぎ、体調によりおなかがゆるくなることがあります。」と表示した。
尚、各種安全性試験で評価されたイソマルトデキストリンは当該製品に使用されているものと同じ㈱林原で製造された製品であり、同等性に問題はないと判断した。

【摂取する上での注意事項】
●本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方、おなかの調子を整えたい方、それぞれの1日摂取目安量を守ってください。
●食物アレルギーの方は原材料をご確認の上ご使用をお決めください。
●開封後は袋のチャックを閉めて、湿気を避けて保管してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


FSSC22000に準じて、製造施設や装置の適切性、清掃、洗浄及び保守、防虫・防鼠、原料・資材の管理、作業要員の衛生管理、ユーティリティや廃棄物の管理、交差汚染の管理等の手順を定めて自主運用を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


イソマルトデキストリン(食物繊維)の血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用

【ア.標題】
イソマルトデキストリン(食物繊維)の血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用の検証

【イ.目的】
健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象としてイソマルトデキストリン(食物繊維)の摂取による血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用があるか検証する。

【ウ.背景】
日本では食生活の変化などを背景として糖尿病に対する対策が急務となっており、食後の血糖値の管理も重要とされている。食物繊維には血糖値の上昇を抑制する機能を有するものが知られており、水溶性食物繊維であるイソマルトデキストリンにもその機能が期待されている。そこで今回、「イソマルトデキストリン(食物繊維)」の血糖上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用に関するシステマティックレビューを実施した。

【エ.レビュー対象とした研究の特性】
検索日:日本国内外の文献 2019年12月25日(PubMed, The Cochrane Library, JDreamⅢ)

検索対象期間:検索日までの全期間
対象集団の特性:健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)
最終的に評価した論文数:2報(研究2例)
研究デザイン:ランダム化二重盲検並行群間比較試験、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験、準ランダム化二重盲検比較試験
利益相反:本研究は、株式会社林原からの資金提供を受けて実施されたものである。

【オ.主な結果】
血糖値の上がりやすい健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)において、イソマルトデキストリン(食物繊維)2.13 g以上の摂取で食後の血糖値の上昇を抑制し、また2.53 g以上の摂取で食事由来の糖の吸収も抑制すると考えられた。

【カ.科学的根拠の質】
採用論文は2報と少なくメタアナリシスを実施できなかったため定性的なレビューとなったが、各々ランダム化二重盲検比較試験で実施され、血糖値の上昇を抑制するという結果に一貫性があるため、信頼性は高いと考える。今後1日当たりの有効摂取量などに関してさらなる研究が望まれる。


イソマルトデキストリン(食物繊維)の血中中性脂肪上昇抑制作用

【ア.標題】
イソマルトデキストリン(食物繊維)の血中中性脂肪上昇抑制作用の検証

【イ.目的】
健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象としてイソマルトデキストリン(食物繊維)の摂取による血中中性脂肪上昇抑制作用があるか検証する。

【ウ.背景】
日本では食生活の変化などを背景として生活習慣病に対する対策が急務となっており、食後高脂血症に対する注意も重要とされている。食物繊維には食後の血中中性脂肪値の上昇を抑制する機能を有するものが知られており、水溶性食物繊維であるイソマルトデキストリンにもその機能が期待されている。そこで今回、「イソマルトデキストリン(食物繊維)」の血中中性脂肪値上昇抑制作用に関するシステマティックレビューを実施した。

【エ.レビュー対象とした研究の特性】
検索日:日本国内外の文献 2019年12月25日(PubMed, The Cochrane Library,
JDreamⅢ)
検索対象期間:検索日までの全期間
対象集団の特性:健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)
最終的に評価した論文数:1報
研究デザイン:ランダム化二重盲検並行群間比較試験、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験、準ランダム化二重盲検比較試験
利益相反:評価対象とした1件の研究において、研究監修機関、方針決定機関、研究実施機関は独立している。資金源は方針決定機関(㈱林原)である。本SRは、㈱林原より依頼を受け、合同会社オクトエルが実施した 。

【オ.主な結果】
食後の血中中性脂肪値が高めの健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)において、イソマルトデキストリン(食物繊維) 2.13 g/日の摂取は安全で、食後の血中中性脂肪値上昇を抑制する効果があると考えられた。

【カ.科学的根拠の質】
採用論文は1報であるため、パブリケーション・バイアスと非一貫性については検討していない。また、メタアナリシスを実施できなかったため定性的なレビューとなった。しかしながらエビデンス・グレーディングが高いとされるランダム化二重盲検比較試験で実施されており、食後の血中中性脂肪値の上昇を抑制するという結果が後発の1次研究によって大きく変更される可能性は低いと推察される。一日当たりの有効摂取量に関するさらなる研究が報告されることが望ましい。


イソマルトデキストリン(食物繊維)の整腸作用(便通改善効果)

【ア.標題】
イソマルトデキストリン(食物繊維)の整腸作用(便通改善効果)の検証

【イ.目的】
便秘傾向者を含む健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)を対象としてイソマルトデキストリン(食物繊維)の摂取による整腸作用(便通改善効果)があるか検証する。

【ウ.背景】
日本では食生活の西洋化などに伴い食物繊維の摂取量が不足し、摂取量の増加が求められている。イソマルトデキストリンは水溶性食物繊維であり、プレバイオティクスとしての機能が期待されている。そこで今回、「イソマルトデキストリン(食物繊維)」の整腸作用(便通改善効果)に関するシステマティックレビューを実施した。

【エ.レビュー対象とした研究の特性】
検索日:日本国内外の文献 2019年12月25日(PubMed, The Cochrane Library,
JDreamⅢ)
検索対象期間:検索日までの全期間
対象集団の特性:便秘傾向者を含む健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)
最終的に評価した論文数:2報
研究デザイン:ランダム化二重盲検並行群間比較試験、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験、準ランダム化二重盲検比較試験
利益相反:本システマティックレビューは、㈱林原の依頼を受け、合同会社オクトエルにて論文スクリーニング業務、統計解析業務等を実施した。

【オ.主な結果】
便秘傾向者を含む健常成人(妊産婦、授乳婦は除く)において、イソマルトデキストリン(食物繊維)4.29-12.59 g/日の摂取は安全で、排便日数を有意に増加させ、便通を改善する効果があることが明らかになった。

【カ.科学的根拠の質】
採用論文は2報と少なくメタアナリシスを実施できなかったため定性的なレビューとなったが、各々ランダム化二重盲検比較試験で実施され、便通を改善するという結果に一貫性があるため、信頼性は高いと考える。今後1日当たりの有効摂取量などに関してさらなる研究が望まれる。

大人の温活ヨーグルト(株式会社ホリ乳業)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社ホリ乳業が消費者庁に届出た機能性表示食品大人の温活ヨーグルトのエビデンス(科学的根拠)



株式会社ホリ乳業が消費者庁に届出た機能性表示食品【大人の温活ヨーグルト】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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株式会社ホリ乳業
機能性表示食品検索

【届出番号】

F419


【届出日】

2020/09/01


【届出者名】

株式会社ホリ乳業
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

大人の温活ヨーグルト


【食品の区分】

加工食品(その他)

【機能性関与成分名】
モノグルコシルヘスペリジン
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。
モノグルコシルヘスペリジンには、冬の寒さや夏の冷房などで気温や室内温度が低いときに末梢(手指)血流を改善し、手指の温度を温かく維持する機能があることが報告されています。

【想定する主な対象者】
健常人

【安全性の評価方法】
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
本届出食品は、機能性関与成分としてモノグルコシルヘスペリジンを178mg含んだ粉末形態の食品です。当該製品の喫食実績がないため、既存情報を用いた食経験の評価を実施しました。その結果、モノグルコシルヘスペリジンが既存添加物リストに収載されている酵素処理ヘスペリジンの成分で広く飲料や食品等に使用されていること、平成23年にはモノグルコシルヘスペリジンを機能性関与成分として340mg 配合した粉末茶が特定保健用食品として許可されていることが確認できました。特定保健用食品として利用されていることから、安全性は十分評価されていると考えられましたが、当該製品の喫食実績がないため、既存情報の安全性試験に関する調査を行いました。その結果、モノグルコシルヘスペリジン1020mgを4週間摂取した試験で安全性に問題ないことを確認いたしました。以上のことから、当該製品に含むモノグルコシルヘスペリジンは特定保健用食品として利用されていること、当該製品に含む5倍以上の安全性試験においても問題ないことが確認できたため、当該製品の安全性に問題はないと評価しました。

【摂取する上での注意事項】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。抗凝固薬、抗血栓薬、血圧降下剤等の医薬品を服用中の方は、医師又は薬剤師に相談してください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


当該製品の製造会社である株式会社ホリ乳業は、食品安全管理システムの認証規格であるFSSC 22000を取得しており、その基準に準拠した製造および品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


(ア)標題
モノグルコシルヘスペリジンの末梢血流と末梢の体表温に関する研究レビュー
(イ)目的
モノグルコシルヘスペリジンの摂取が末梢血流と末梢の体表温に与える影響について、研究レビューを実施し評価しました。
(ウ)背景
モノグルコシルヘスペリジンは、既存添加物に収載されている酵素処理ヘスペリジンの成分で、日本において食品や飲料に使用されていました。食品添加物公定書解説書の中には毛細血管の強化や血管透過性に関する記載がありましたが、血流に関する記載がありませんでした。そこで、モノグルコシルヘスペリジンを摂取することによる血流と体表温に与える影響を調査しました。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
モノグルコシルヘスペリジンを摂取して血流と体表温について評価した研究を調査した結果、2報を採用論文としました。1報は、冷えを感じている女性を対象とし、室温を一定にした環境で体表温度と手指の血流を評価していました。試験食品はモノグルコシルヘスペリジン356mgをカプセル形状の食品または飲料で摂取していました。もう1報は、冷えを感じている女性を対象として冷却負荷後の皮膚表面温度と皮膚血流量を評価していました。試験食品はモノグルコシルヘスペリジン178mgを含んだカプセルを摂取していました。いずれも試験デザインはランダム化二重盲検法でプラセボを対照として行われていました。
(オ)主な結果
採用論文1報で被験食の摂取により、プラセボの摂取と比較して指先、つま先の温度の低下が有意に抑えられること、プラセボの摂取と比較して指先の温度と血流が有意に高かったことが確認できました。もう1報では冷水負荷後の手指の血流と体表温の回復がプラセボ摂取時に比べ有意に高値を示していることを確認できました。
以上から、モノグルコシルヘスペリジンを摂取することによって冷寒時の末梢血流の維持と、末梢の体表温の維持に関して科学的根拠があると判断しました。その作用機序は、血管拡張物質の産生増加と、自律神経系への作用から血管拡張に伴う血流量の増加、体表温の維持であることが考えられました。
(カ)科学的根拠の質
対象者をまとめると若年女性が中心でした。また、1 報では被験者が社内ボランティアの報告のため、対象者を広げた更なる研究が望まれますが、今後の研究によって当該機能性に関する見解が変わる可能性は低いと思われます。

脂肪減(株式会社三昧生活)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

株式会社三昧生活が消費者庁に届出た機能性表示食品脂肪減.のエビデンス(科学的根拠)



株式会社三昧生活が消費者庁に届出た機能性表示食品【脂肪減.】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

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株式会社三昧生活
機能性表示食品検索

【届出番号】

F418


【届出日】

2020/09/01


【届出者名】

株式会社三昧生活
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

脂肪減.


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
エラグ酸
※機能性関与成分名をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。

【表示しようとする機能性】

本品にはエラグ酸が含まれています。
エラグ酸は肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
肥満気味の方、BMI値が高めの方に適した商品です。

【想定する主な対象者】
肥満気味(BMI値25kg/m2以上30kg/m2未満)の健常成人

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
当該食品「脂肪減」の機能性関与成分「エラグ酸」を含む食品(錠剤・カプセル・粉末)は、日本国内において2010年9月から約10年間、全国販売されており、既に1億2,800万食以上の流通実績のある食経験を有している。また、2020年5月31日時点において機能性関与成分を含む当該食品及び類似食品における重大・重篤な健康被害は報告されていない。それらの喫食実績をもとに同質性及び安全性を評価し、安全であることを確認した。
 さらに、これまでの研究により、エラグ酸あるいはエラグ酸含有アフリカマンゴノキエキスを用いた臨床試験が4報報告されており、1日当たりエラグ酸を2-3mg、8-12週間摂取した試験であった。そこで、有害事象に関しては2報において頭痛、睡眠困難、鼓腸を挙げているが、これらの症状はプラセボ群においても同様に生じた症状であり、機能性関与成分由来の症状とは考えにくいと結論付けられている。また、残りの2報(うち1報は日本人の肥満1度が対象)については、機能性関与成分に起因する副作用が無かったとされている。さらに、日本人の健常者を対象とした過剰摂取試験では、1日当たりの摂取目安量の5倍量(エラグ酸15mg/日)を4週間摂取した結果で安全性に問題が無いことが示された。なお、過剰摂取試験には、当該製品と同じ原料であるエラグ酸含有アフリカマンゴノキエキスが用いられている。
 機能性関与成分と医薬品との相互作用の有無については、データベースを用いて調査を行った結果、医薬品との相互作用に関する報告は無かった。
 以上のことから、当該製品の1日当たりの摂取目安量を守って適切に使用すれば、安全性に問題は無いと判断できる。

【摂取する上での注意事項】
本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量をお守りください。食物アレルギーのある方は、原材料をご参照の上、召し上がらないでください。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


当該製品を製造委託している工場は、国内GMP認定工場であり、適正な製造基準に従って当該製品の製造及び品質管理を実施している。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


(ア)標題
 機能性関与成分である「エラグ酸」を含む食品を経口摂取した場合における体重、体脂肪、及び血中中性脂肪に対する機能性に関する研究レビュー
(イ)目的
 健常成人(肥満1度;BMI値25 kg/m2以上30 kg/m2未満を含む)において、エラグ酸を経口摂取することによる体重、体脂肪、及び血中中性脂肪に対する機能性に関する定性的研究レビューの実施を目的とした。
(ウ)背景
 エラグ酸は健常な過体重(肥満1度)者に対して、体脂肪及び血中中性脂肪をはじめ、体重、BMI値、ウエスト周囲径、内臓脂肪などを低減させるとの報告がある。また、エラグ酸には脂肪細胞における脂肪蓄積抑制及び脂肪細胞の肥大化を抑制する作用が報告されていることから、エラグ酸がこの有効性(機能性)に関わると推定できる。そこで、エラグ酸の経口摂取において体重、体脂肪、及び血中中性脂肪を低減させる機能性について総合的に評価するため、研究レビューを実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
 複数のデータベースを用いて、データベース開設あるいは情報掲載時から検索日までに公表された論文を検索対象とした。2020年5月8日に英語及び日本語のデータベースを用いて検索を行った。そこで、健常成人(肥満1度;BMI値25kg/m2以上30kg/m2未満を含む)において、エラグ酸の経口摂取が体重、体脂肪、及び血中中性脂肪に及ぼす影響に関する無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験(RCT)の査読付き論文を検索した。文献検索し、論文の内容を精査した結果、採用した研究論文は2報となった。なお、そのうち1報は、日本人におけるRCTであり、論文著者として研究の資金提供を行った原料販売会社の社員等が含まれていた。
(オ)主な結果
 採用された研究論文2報は、査読付き論文であり、無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験という信頼性の高い研究であった。また、標題に対して肯定的な結果であった。肥満気味(BMI値25kg/m2以上30kg/m2未満)の健常成人を対象とし、エラグ酸(3mg/日)の日常的な経口摂取により、対照であるプラセボ群と比較して体脂肪、血中中性脂肪、体重、BMI値、ウエスト周囲径、及び内臓脂肪を有意に低減させることが認められた。なお、試験期間中において機能性関与成分の経口摂取に起因する有害事象は報告されていない。
 以上の結果により、機能性関与成分であるエラグ酸を1日当たり3mg含む当該製品は、肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つという機能性表示食品として適切であると判断された。
(カ)科学的根拠の質
 採用された研究論文2報は、査読付き論文であり、無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験で信頼性が高く、質の高い研究であった。本研究レビューの限界については、その他の未発表の研究データが存在する可能性が否定できない。しかし、文献検索は科学技術分野から医療分野の主要な7つのデータベース(英語・日本語)を使用しているため、現時点で公表されている当該研究をほぼ網羅していると判断した。さらに、採用された研究論文が2報と少ないことから、今後さらなる研究の検証が必要である。

還元型コエンザイムQ10R(ラシェル製薬株式会社)の口コミ・効果とエビデンス:機能性表示食品

ラシェル製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品還元型コエンザイムQ10Rのエビデンス(科学的根拠)



ラシェル製薬株式会社が消費者庁に届出た機能性表示食品【還元型コエンザイムQ10R】のエビデンス。口コミ評判ではありません。効果等は科学的な根拠に基づいています。届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・会社の評判・成分の評判・表示しようとする機能性・当該製品が想定する主な対象者・安全性の評価方法・安全性に関する届出者の評価・摂取する上での注意事項・生産・製造及び品質管理に関する基本情報・機能性の評価方法・製品の機能性に関する届出者の評価を紹介します。

千葉一敏先生(薬剤師・サプリメントアドバイザー)による、今週の注目ポイントの解説です。
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ラシェル製薬株式会社
機能性表示食品検索

【届出番号】

F417


【届出日】

2020/09/01


【届出者名】

ラシェル製薬株式会社
※企業をクリックすると、楽天市場の検索結果が表示されます。


【商品名】

還元型コエンザイムQ10R


【食品の区分】

加工食品(サプリメント形状)

【機能性関与成分名】
還元型コエンザイムQ10
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【表示しようとする機能性】

本品には還元型コエンザイムQ10が含まれます。
還元型コエンザイムQ10には唾液量を維持する機能があることが報告されています。
年齢とともにお口のうるおいが不足がちと感じる方に適した食品です。

【想定する主な対象者】
健常な成人(疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
●食経験(喫食実績)
新たに販売する製品であり、まだ販売実績がないため、当該製品の食経験は評価できない。当該製品と類似する食品が、原料メーカー子会社から販売されているので、その販売実績が喫食実績による食経験の評価に使えると判断し、その販売実績を記載した。
喫食実績の評価
摂取集団 16歳~102歳、男性4割女性6割
摂取形状 ソフトカプセル
1日摂取目安量 還元型コエンザイムQ10:100mg
販売期間 2010年2月~現在
販売量 5,580万食分
(30食入りボトル186万本(2010年2月~2018年3月)
健康被害 当該製品並びに機能性関与成分と因果関係があると判断された事例は報告されていない。
以上、食経験(喫食実績)の評価により、当該製品の安全性に問題はないと判断した。また、補足として既存情報による安全性試験の評価や医薬品との相互作用も調べたが、これらについても特段問題はないと判断した。
●既存情報による安全性試験の評価
当該製品の摂取量を上回る用量(1日200~300mg)の機能性関与成分含有食品の長期摂取試験(26~96週間)など、既存情報による安全性試験の評価から、当該製品並びに機能性関与成分の安全性には問題がないと判断した。
●医薬品との相互作用
3種類のデータベースを検索したが、還元型CoQ10と医薬品との相互作用に関する報告はなかった。また、原料メーカーが還元型コエンザイムQ10の販売を開始した2006年以来、医薬品との相互作用も報告されていない。なお、当該製品に使用している還元型コエンザイムQ10(原料名:カネカQHTM)は、米国FDA(食品医薬品局)により1日最大摂取量300mgの安全性データが認められ、新規ダイエタリー成分としての申請が2005年10月に受理されている。また、2008年には米国FDAのGRAS制度に基づき、原料メーカーが安全性試験の結果を踏まえて自己認証GRASを実施し、専門家による安全性パネル評価を受けている。さらに、製品パッケージやホームページ等で、摂取上の注意事項を消費者へ提供するほか、当該製品における健康被害事例は「ラシェル製薬株式会社」で収集し、問題が発生した場合には迅速に消費者庁や保健所等に連絡する体制を整えている。また、コエンザイムQ10に関する健康被害事例についても原料メーカーで継続して収集しており、十分な健康被害事例の収集体制を構築している。

【摂取する上での注意事項】
●原材料名をご確認の上、食物アレルギーのある方はご利用にならないでください。
●本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
●妊娠・授乳中の方、お子様はご利用をお控えください。
●本品は口腔乾燥症を改善するものではありません。口腔乾燥症の方は医療機関の受診をお勧めします。


【生産・製造・品質管理に関する基本情報】


公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康食品GMPの認定を取得した株式会社三協にてGMP基準に準拠して中間製品までの製造・加工及び品質管理を行っている。最終的な容器包装に入れる工程は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康食品GMPの認定を取得したラシェル製薬株式会社 新見工場にてGMP基準に準拠して生産及び品質管理を行っている。

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。


【届出者の評価(エビデンス)】


ア)標題
還元型コエンザイムQ10摂取が唾液量分泌に与える影響
イ)目的
(P): 健康な中高年に、(I): 還元型コエンザイムQ10を含む食品を摂取させると、(C): 還元型コエンザイムQ10を含まない食品を摂取した場合と比較して、(O):唾液の分泌量が増加するか検証した。
ウ)背景
唾液の分泌量は加齢やストレスが原因で低下し、口腔内の乾燥により口臭の発生や食物の嚥下に影響を及ぼし、不快感を増加させたりして生活の質を損なう可能性がある。最近、ドライマウス患者において還元型または酸化型コエンザイムQ10を摂取することにより唾液分泌量が増えたという報告がされているが、健常者における還元型コエンザイムQ10の唾液分泌量増加に関する研究レビューは存在しない。そこで、還元型コエンザイムQ10 摂取が、健常者の唾液量分泌に与える影響に関する論文を検索し、還元型コエンザイムQ10 が唾液量を増加させる作用を評価した。
エ)レビュー対象とした研究の特性
本研究レビューの作成は、事前に規定したプロトコールに基づき行った。検索は2名で実施し、他1名が適宜確認し、対象となる文献を選定した。検索データベースはPubMedおよび医中誌Webとし、メタアナリシス(MA)、システマティックレビュー(SR)、RCTおよび準RCTを対象に検索を行った。採用文献と研究全体での各種バイアス・リスクや、アウトカムである「唾液分泌量」について、エビデンスの強さと重要度等を評価した。
オ)主な結果
本研究レビューでは、1報のRCT文献が採用された。この報告では、唾液分泌量が2分間に2g未満の口腔乾燥症等の疾病が疑われる方を除く、健康な中高年男女に還元型コエンザイムQ10を1日当たり100mg摂取させた結果、プラセボ群と比較して唾液分泌量が有意に増加した。
カ)科学的根拠の質
採用文献の各種バイアス・リスクはすべて低かった。エビデンス総体の評価において、唾液分泌量の増加に関するエビデンスの強さは中と判断した。本研究レビューの限界として、サンプリングバイアス(被験者の偏り)や言語バイアス(英語と日本語のキーワードのみでの検索による偏り)および出版バイアスが完全には否定できないことが挙げられる。